2018/07/01 のログ
ネルソン > 「ふぇっくしょいっ!!ずずっ……んぁー……もう少し厚着してくるんだったか。はぁ……あー……あぁー……だるい……仕事辞めようかなぁ……贅沢しなかったら食べていく分には困らないんだし、一日中ごろごろして過ごしたい……太らない程度に食っちゃ寝してたい……」

(肌寒さにくしゃみを盛大に一つした後でテーブルに顔を付けて溜息を盛大に零しながらぶつぶつと呟きを零すして…この頃はあれやこれやで忙しくて、心が折れてしまいそうになってしまう。何かやる気の出るような、面白い事でもないもんかなと自分しかいない庭園をテーブルに顔を付けたまま見回す)

ネルソン > 「あー……もういっそのこと、誰か養ってくれないかなー……くれないだろうなー……そもそも金はそこそこあるんだから養って貰うっていうのもおかしいかぁ……仕事を辞めちゃえばいいんだよなぁ……体裁が悪いから無理だけど」

(テーブルから顔をあげて紅茶を一口飲んでほぅ、と息を吐きながらだらーんと今度は背もたれに背中を預けて……仕事を辞めれるなら辞めたいなーと呟く。両親なりが聞いたら雷が落ちてくるだろう、駄目人間なことを綺麗な星空を眺めながらひとり呟く)

ご案内:「王都マグメール 王城/庭園」にレシュノルティアさんが現れました。
レシュノルティア > 片手に明かりを持ち、もう片手にはちょっとした野菜のサンドイッチと紅茶をもって、庭園の方へと歩いていく。
理由があるわけではないが、夜になっても寝付けないために少し気分を変えて庭園へと出てきた。
どうせこの時間なら人もいないから、寝間着でよいだろうと思いつつ。

「……あら」

そう思っていたら、庭園には既に先客がいた。

ネルソン > (椅子に背中を預ける形で深く凭れ、だらーんと首を後ろに倒すような状態の格好をしていると視界に入ってくる人影に気付いて……)

「おぉー、凄いスタイルいーなぁ……誰だ……ろ……おわわわわわわ!?レ、レシュノルティア様!?」

(寝間着姿らしい女性のシルエット、大きな膨らみにくびれた腰、抜群のスタイルに感動して今日は運がいいかも……と小声で呟き。誰だろうと心躍らせているとその女性が誰か分かり、その瞬間、椅子ごと身体を躍らせるように転げ落ちる)

「お、お見苦しいところをお見せしてしまい、し、失礼いたしました!」

(自分より上位の王族にして元とはいえ騎竜隊の隊長。自分のような木端王族と違う正真正銘の王族の登場に驚いて。転げ落ちたときにぶつけたあちこちが痛みを訴えるものの、慌てて膝をついて頭を下げ、臣下としての礼を取りながら先ほどの呟きが聞こえていないか、何か不興を買うようなことをしてしまっていないか、内心で戦々恐々としながら頭を下げ続ける)

レシュノルティア > 「あら、あらあら。
大丈夫?」

彼の慌て、驚きようにこちらも驚いてしまう。
急いで駆け寄り、机に物を置いてからしゃがんで彼と同じ視線の高さになる。

「そんなに畏まらないで。
名前を知ってくれているということはある程度、私のことを知ってくれているってことかもしれないけれど。
今はもう役職にはついてないから、きっとあなたと立場に違いはないわ」

「ねっ?」、と言いながら微笑みかける。

ネルソン > 「も、申し訳ございません……大丈夫です。あっ……」

(駆けよる相手、心配してくれる声に顔を伏せたままに返事をするのも失礼かと、顔を上げて大丈夫、とそう言ったとき。上着を羽織っているとはいえ薄手の寝間着姿の相手が屈んでいると、目に入る胸の大きさに思わず目が惹きつけられて。慌ててまた顔を伏せて、バレてませんようにと)

「騎竜隊の隊長として活躍されていたレシュノルティア様を知らぬ者など王族であるなら知らぬ者はいないでしょう。私のような名ばかり王族の私にそのように言って頂けるなど、怖れ多いことです」

(役職についていないとしても、国民から広く愛されている女性と自分とでは天と地底ほどの差。とはいえど……友好的に接してくれているのに頑なな態度を取るのも逆に不敬だろうかと、やや困ったように顔を上げて。今度は胸に視線がいかないように、相手の瞳を見つめて視線が下へずれないようにずれないようにと固定する)

レシュノルティア > 彼の瞳が上下に動いたことは理解しつつも、それを咎めることも嫌悪感を出すこともない。
男性であれば当然であり、またそんな姿でいる自分が悪いために、何も言うつもりはなかった。

「そう言ってくださるのはとても嬉しいことです。
ですが、昔と今とでは揮って良い権力が違うので、どうか立って、汚れを落としてください。
特に……私は今、こんな姿ですから。
できればただの女、ただのレシュノルティアとして扱ってください」

寝間着姿という、はしたない格好でうろついているのだ。
もし、規律に厳しい頃の騎士時代であればどんなスキャンダルになったことか。

ネルソン > 「は、ははっ!了解致しました。それでは、お言葉に甘えまして……ああ、名乗りが遅れてしまい申し訳ございません。私はネルソンと申します、王族の末端に属し、政務官として今は働いております。いえ、今のお姿はとても眼福ですのでお気になされませんように……ただの女として……では、ティアさんと呼ばせて頂いても宜しいでしょうか?っ、あいたたたたた……」

(これ以上、かしこまった態度を取るのは逆に不敬、いや相手の不興を買ってしまうかも知れないと、そう考えて愛称で呼ばせて貰ってもいいか聞いて。立ち上がり衣服に付いた汚れを手で払って。こけたときに捻るか打つかしたのか、手首に違和感、痛みを感じれば眉をしかめて手首を撫でる)

レシュノルティア > 「ネルソン様ですね。
ええ、ええっ。是非、どうかティアとお呼びくださいな。
私も、ネルソン、とお呼びしてよいかしら」

彼が愛称で呼んでくれると、嬉しそうに笑みを浮かべる。
そうやって砕けた関係性の方が、何かと話もしやすいために。

「あら、大丈夫?
もしよかったら傷むところを見せて?
治癒は出来ないけれど、痛みを止めるくらいなら出来るから」

転んだ時に手首でもひねったのだろうかと考え、彼の手に視線をやる。
治癒術は覚えていないものの、簡単な痛みを止める魔法は覚えており、それを処置しようと思っている。

ネルソン > 「私のことはネルソンと呼び捨てにして頂いて構わないですので……もし宜しければ、ですが私もティアと、そう呼ばせて頂いても構わないでしょうか?」

(嬉しそうに笑みを浮かべている女性に少し調子に乗って呼び捨てにしてしまって構わないかと聞いて。もちろん、自分を呼び捨てにして貰うのは全然かまわないことである)

「先ほど椅子ごと倒れたときにどうやらおかしな手の付き方をしてしまったみたいで……お願いしても宜しいでしょうか?このままですと仕事に障ってしまうので……」

(手首を撫で、痛みを止めて貰えるだけでも仕事のことを考えればありがたいことで。相手に診て貰おうと、素直に手を差し出す)

レシュノルティア > 「ええ、勿論。ティアとお呼びください。
ふふっ、友達が増えたみたいで嬉しいわネルソン」

何かと気の抜けない王城で、こうやって立場を気にせず話すのは久しぶりで。
まるで少女のように笑っていた。

「そうね、明日もお仕事だもの。
少し、手を触らせてもらいますね」

そう宣言してから、柔らかくあまり年齢を感じさせない手で、ゆっくりと彼の手首を触る。
出来るだけ痛みを与えないように手首をさすってやり、魔力を流していく。
最初のうちは痛みがあるかもしれないが、だんだんと痛みを感じなくなっていくだろう。

「――はい、ネルソン。
これでどうかしら。まだ、痛い箇所はある?」

ネルソン > 「あー……ええと、ティア。友達が増えたみたい、ではなく増えた、と思って貰えると嬉しいです、はい」

(少女のように笑う女性に照れもしながら、普段なら言えないような気恥ずかしい台詞をついつい言ってしまい。自分が何を言ったかに気付くと、カーッと顔を瞳に負けないほどに赤くしてしまう)

「あっ……はい……う……なんだか暖かいものが流れてくるような……」

(手首に触れられ、魔力が流れてくるのを暖かく感じてだんだんと痛みが引いていき、完全に痛みが無くなれば手を振って手首に違和感や痛みがないことを確認する)

「いえ、痛いところはありません。治療して頂いてありがとうございます……それで、もし良ければ……お礼をさせて頂けませんか?いえ、寧ろ……お礼をさせて欲しい、です」

(柔らかだった手、寝間着というあられもない姿の相手、ひと目につきにくい庭園、そして少女のような笑みとそれに反するような年上の、未亡人の色香。様々な偶然の重なった状況に我慢が効かなくなれば。そっと相手の背中に腕を回し、その身体を自分の方へと抱き寄せようとする)

レシュノルティア > 「……ふふっ、そうね。
ネルソン、私たちは友達だわ。
これからよろしく」

友達、という言葉。
何年ぶりに聞いただろうか。
嬉しそうに彼の手を、強く握っていた。

「いえ、そんな。お礼だなんて……あっ」

体を抱き寄せられれば、抵抗はしないものの顔を少し赤くし、目を背ける。
自分とは違う、男の体。
硬さ、匂い、仕草。
それらはレシュノルティアがどきりとするには十分な条件であった。

ネルソン > 「こちらこそ、宜しくお願いします……いや、お願いする、ティア」

(友達なら、かしこまったような敬語は不要だろうとなるべく砕けた喋り方にしようと頑張ってみる。強く握られる手から感じる彼女の温もり、近くに来れば感じる良い香りにくらくらしてしまう)

「友達、と言っておきながらこういうことをするのは、その……良くないこと、だとは思うけど。ティアが余りにも可愛いし、寝間着姿は色っぽいし。こんなひと目につかない場所で……二人きり、だし。我慢しろって言う方が、無理、だから……ティアが欲しい。ティアを抱きたい……」

(抱き寄せ、顔を赤くし目を背けられれば耳元へ唇を寄せて相手が欲しいと、抱きたいと囁いてそっと耳元にキスを落とそうとする。その間、抱き寄せた身体を優しく温めるように包み込むように抱きしめる)

レシュノルティア > まるで少女のように、耳元にキスをされれば「ひゃっ」、と声を上げる。
大きい声ではないものの、しかし夜の庭園ではなんとなく、響いているように思えてしまう。
そのことを恥ずかしく思い、さらに顔を赤くしつつ、彼に抱きしめられ。

「……どうか、優しく……。
それから、このことは二人だけの秘密に……してください」

彼を優しく抱きしめしてそのように囁く。
155cm程度の身長しかないティアは、当然のように彼を潤んだ瞳で見上げ、誘うように自ら唇を重ねる。

ネルソン > (耳元にキスをすれば声を上げる相手をますます可愛らしく思えば抱きしめる腕には自然と力が入ってしまい、顔を赤くしているのを見れば嬉しそうに微笑んで)

「友達に酷いことはしないで……しないよ。もちろん、二人だけの秘密だよ、ティア。んっ……ティア……こっち、来てくれるか?ここだと万が一でも見られるかもだから……」

(彼女からも抱きしめられればその腕の温もりを悦んで。彼女からのキスに応えるように唇をこちらからも重ねていき、柔らかな瑞々しい唇を味わうように唇を擦り合わせて深く吸う。名残惜しそうに唇を離し、潤んだ瞳で見上げてくる彼女をひと目につきにくい庭園の物陰。横たわれば周りから目隠しをしてくれる、花の生垣の裏へと案内して。それから上着を脱いで地面へ敷く)

レシュノルティア > 万が一でもみられる、と言われてハッとする。
そのようなことも考えずに始めていようとしていた自らの淫らさを恥じつつも、物陰へ連れ込まれる。

「ここなら……大丈夫、よね……?」

久々に点いた火を抑えられないように。
胸を押し当て、媚びた視線を送る。

ネルソン > (生垣の影、万が一でも見られる心配のない場所へ恥じらっている彼女を連れ込んで、媚びた視線を送ってくるのをこういう表情も出来るのだな、と見つめ返して)

「ええ……いや、ああ、大丈夫だ。ティア……当たってる胸、気持ちいいよ……ん……」

(上着を脱いだことで押し当てられる胸の大きさ、弾力を感じることが出来て。優しく頬に手を当てて顔を寄せ、唇を今度はこちらから重ね、そっと舌を入れて咥内を舐め舌同士を絡ませようとする)

レシュノルティア > 「んっ、は、ぁ……。んぅっ……」

口内に舌が入ってくる。
受け入れつつも、こちらも舌を動かし、絡ませる。

「ネル、ソン……もっと、もっと……」

舌が絡み合う合間に彼の名を呼び、さらに激しさを乞う。
我慢が出来ないかのように、必死な声で囁き、そして手を彼の股へと伸ばす。

ネルソン > 「はぁっ……んぅっ……んぅっ……んんぅっ……」

(舌を入れれば受け入れ、絡ませてくる彼女に舌を深く絡ませ舌伝いに唾液を注いで。もっと、と強請られ股間に触れられてしまうと、もうズボン越しでも分かってしまうほどにがちがちに硬くなり、大きくなっていて)

「っはぁ……分かったよ、ティア。仰向けになって、そこに寝てくれないか?」

(上着だけでなくシャツも脱いで敷いて。相手の上着を脱がして生垣にかけて寝間着姿で、仰向けに敷いた自分の服の上に寝かせようと)

レシュノルティア > 脱がされる際には全く抵抗せず。
むしろ、こちらから脱がせやすいように体を動かしていた。

「は、はい……。
これで、いいでしょうか」

上着の上に寝転がり、ネルソンを見上げる。
ブラは付けておらず、胸は自然な形を作る。
ショーツはそれほど派手ではない、清潔感のある下着。

「ネルソン……、来て……」

手を広げ、彼が来るのを待つ。

ネルソン > (服を脱がしていき、脱がせやすいように動く彼女についついくすくすと笑ってしまう。これでいいでしょうか、と尋ねてくる彼女に頷いて、こちらはズボンを脱ぎ下着姿になって)

「とっても綺麗だよ、ティア。こんなに綺麗で素敵なティアと肌を重ねられるって、凄く嬉しい。寝るときはブラしない派なんだ、ティアは……んっ……」

(寝転がり手を広げる彼女の上に覆いかぶさりそっと片手で大きな胸に触れて、ゆっくりと撫でるように揉み柔らかさと弾力、片手に収まらない大きなそれの感触を楽しんで)

「ティアのおっぱい、凄く大きくて綺麗で……こうしていると気持ちいい……ティアは気持ちいい?」

(胸元へと顔を寄せて乳房へとキスをして舌を這わしていき、乳首に徐々に舌と唇を近づけて舐めて吸い付いて。片手を下肢へと這わしていけば、清潔感のあるショーツ越しに秘所へ触れて優しく撫でていく)

レシュノルティア > 「ありがとう……ネルソン。私も、嬉しいわ……。
寝るときは、邪魔になってしまって……んっ……」

胸を揉まれると、一瞬びくりと体を動かす。
胸は弱く、ただ触られるだけでもそれなりの反応を示す。
そして、当然――

「んくっ……ええ、気持ちいいわネルソ……あっ!」

胸を吸われた瞬間に、声を大きく上げる。
すぐに自ら口をふさぐが、乳首を攻められるたびに体を震わせ、軽く声を上げていた。
ショーツはすでに濡れており、秘所を撫でれば水気を感じる。

ネルソン > 「ティアが嬉しいって思ってくれるなら、それも凄く嬉しいよ……んっ、はぁっ……ティア……ティア……」

(胸を撫でて優しく揉んで、少し強めに揉みしだき乳首をきゅっきゅっと扱いて。熱っぽく彼女の名前を呼びながら心地良い肌、乳房、乳首を撫でて、揉んで、舐めて強く吸う)

「声、我慢出来なかったら我慢しないで俺に聞かせてくれよ、ティアの感じてる甘い声、聞きたいから。ん……ティア、ここ……感じてくれてて嬉しいよ」

(ショーツに触れればすでに濡れていて、撫でれば水気を感じて悪戯っぽくも嬉しそうにショーツの中に手を入れ、膣口に指先を当てて浅く埋めて解すように抜きさしする)

レシュノルティア > 「だ、め…ぁっ…。ここ、庭園、ですから……んぅっ!
だ、誰かに、聞かれちゃう……あぁっ!」

返事をする合間合間に声を上げる。
なんとか我慢しようとしつつも、久しぶりの快感には抗えず声が出てしまう。
いつ誰に気付かれるか気にしつつも、制御できずにいる。

「ネルソン……っ、いじわる、しないでぇ……っ!
おねがい、はげ、しくぅ……っ!」

膣口を弄られるのがまるでじらされているかのように感じ、自ら懇願する。

ネルソン > 「でも、声を我慢出来ないくらい……気持ち良くて堪らないって顔してるぞ、ティア……」

(甘い声を、嬌声を我慢しようとしながらも、上げてしまっている姿にますます嬉しさと興奮がましていく。意地悪しないで、と言われ自ら懇願する彼女に頷いては上体を起こして。ショーツを脱がし、自分も下着を脱いで、がちがちに硬く、天を突くように反り返り大きく勃起した肉棒を晒す)

「指じゃあ、我慢出来ないだろう?だから、これで……激しくしてティアを気持ち良くするよ……ティア、入れるぞ?」

(彼女の脚を大きく限界まで開かせ、秘部を露わにさせていきそこへ一度キスをして舐めて蜜を味わう。それからようやく膣口に肉棒の先端を宛がえば、躊躇うことなく突き入れ一気に奥まで満たしていく)

レシュノルティア > ショーツを脱がされる際、当然のように腰をうかべて脱がされる。
そしてネルソンの肉棒が、膣口に押し付けられる。

「ん、ぅ……んくっ、ぷは……。
ネルソン……お願い、きて……」

彼の手に手を重ね、挿入を待つ。
久しぶりの性行為はティアの心を高ぶらせ――

「あ、ああああっ!!」

そして、一気に挿入された瞬間に声を大きく上げる。
膣は彼の肉棒を強く締めつける。
軽く、どころではなく、本気で達してしまったらしく、体を痙攣させている。

ネルソン > (膣口へと押し当てた肉棒は熱く昂ぶり、来てという彼女に興奮し、重なる手を握り返し腰をどんどんと進めていき、高い声を上げて絶頂へと至ったのに驚いてしまう)

「ティア、もしかして入れただけでイったのか?それなら凄く嬉しいよ……でも、これからまだまだ気持ち良くなって貰うぞ……ティア」

(大きく腰を前後に動かして、大きな膨らみが揺れるようにしつつその揺れる膨らみを揉みしだいて強く搾る様に捏ねる。乳首に顔を寄せて吸い付き、捏ねる度に強く吸い付いていく)

「くぅっ、あぁ……ティアの中、熱くてきつくて気持ちいい……ティア……ティア……っ」

(腰を突き出し膣壁を擦り、膣奥を先端で突き上げ彼女の顔を表情を見る。そして反応が良かった場所を重点的に攻めるように擦りたてて、彼女の膣で自分は気持ち良くなり、そして彼女にもたっぷりと気持ち良くなって貰おうと、更に陰核にも手を伸ばし、包皮を剥いて転がしていく)

レシュノルティア > 「は、ああ……あ……。
ご、ごめ、なさ……あっ!」

いくら久しぶりといえど、ただ一度の挿入でいってしまったことを恥じ、謝るが、胸を吸いつかれ、すぐに声を上げる。
それだけではなく、膣内をこすられ、奥を突かれ、陰核も弄られれば、我慢できずに声を上げ始める。

「あ、あっ!あっ!
ネルソンっ、だめ、声がでちゃ、ああっ!だめ、だめぇ!」

しかし、だめといいつつも自ら腰を振り、あるいはネルソンの情欲を高ぶらせるために胸を揺らし、声をあげ、目を潤ませる。
メスがオスを誘うかのように。

ネルソン > 「謝らなくていいさ、それだけ気持ち良くなってくれたんだったら嬉しいし、もっともっとティアを気持ち良くしたい、一緒に気持ち良くなりたいって想うからな……ティア、可愛いよ」

(年上の女性に向かい言う台詞ではないかも知れないものの、可愛らしさを感じればそう囁いて。膣内を擦り、淫核を弄っていき、揺れる乳房を揉んで乳首を転がし、吸い付いてとたっぷりと彼女に感じて貰おう、気持ち良くなって貰おうと腰も大きく動かし、感じる場所を刺激し続けて)

「はぁっ…はぁっ……ティア……ティアっ……もう、駄目だ、出るっ……ティア、ティア……んっ、んぁぁぁっ、ティアっ!!」

(ぐいっと彼女の腰を掴んで引き寄せながら、上体を起こして力いっぱい奥まで突き入れて。雄を誘う彼女の瞳を見つめながら、駄目と言いながら振られる腰の動きに合わせて腰を振り、勢いよく彼女の膣内へ、深い場所へ、濃厚な精液をたっぷりと注ぎ込んでいく)

レシュノルティア > 「ネルソン……っ!私も、わたしも、ネルソンに、もっと気持ちよくなってほしいです……っ!」

喘ぎ声をあげつつも、ネルソンの名前を呼び、本音を漏らす。

「ネルソン、ネルソンっ、ネルソンッ!
出してっ、中に、出してっ!ネルソンの、子種をくださいっ!
あ、あああっ!イく――あああああっ!!!」

彼がイく瞬間、自らも腰を押し付け、足を組み、最奥に射精するよう誘う。
もしかしたら妊娠するのではないか。
それほどに濃い精液を受け、しかしティアはそのことに幸福感を感じる。

体を痙攣させ、膣をひくつかせ、愛液を漏らす。
下に敷いていた上着などは、ぐちゃぐちゃになっているだろう。

ネルソン > 「嬉しいよ、ティア……なら、一緒にもっともっと気持ち良くなろう、一緒にイこう……ティア……ティア……っく、ああ、俺の子種をたっぷりティアに注ぐよ……っ!!」

(脚を組みこちらの腰を引きつけて奥へ射精するように誘う彼女の奥へ、願い通りにどくどくととめどなく精液を注ぎこんでいく。そして注ぎ込みながら幸せそうな表情を浮かべている彼女に微笑んで、痙攣している背中に腕を回して繋がったままで抱き起して)

「んんんっ、凄いな……ティアの中、ひくひくってして……ああ、上着が凄いことになってる。でも、それだけティアが気持ち良くなってくれたってことだから嬉しいよ……ああ、それと……ティアが言ってたお願いきちんと出来たな。ティアを一人の女として、ティアとして見て欲しいっていうの。ティアを一人の女として純粋に見れたから、こうやって肌を重ねられた訳だし……ティア、嬉しいよ」

(優しく微笑み彼女の青い長い髪を梳き、背中を支えて抱きしめて。暫くそうして情事の後の甘い時間を楽しみ、それから名残惜しそうに身体を離して)

「そろそろ戻らないとな……それじゃあ、もしまた……ティアが俺に会いたいって思ってくれたら、俺と肌を重ねたいって思ってくれたら嬉しいよ。俺はティアとまた会いたいし、肌を重ねたいって想うから。さ、身支度を整えたら帰ろうか……名残惜しいけどな」

(そう言ってどうにかこうにか身支度を帰れるくらいに整えて、別れ際にそっと彼女の唇に触れるだけのキスを落とし。名残惜しさを感じながらも、帰路へと着いていく)

レシュノルティア > 「ネルソン……、ありがとう。
その……とってもはしたないけれど、とても気持ちよくて、嬉しくて……素敵でした」

ネルソンと繋がりながら抱きしめられ、嬉しそうに微笑む。
久しぶりに感じた男の体はティアを予想以上に高ぶらせた。
少女のころのようにはしたなく声を上げていたが。
しばらく蜜月の時間を過ごすと、下着をとり、上着を着て体を隠す。

「……また、お時間が良い時に。
夜のここで、会えたら……。そのときは、また」

顔を赤くしながらも、誘うように流し目で答える。
キスも、情欲が復活しないよう軽くし。
そして、レシュノルティアは帰路へとつく。

ご案内:「王都マグメール 王城/庭園」からレシュノルティアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城/庭園」からネルソンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」にキュリオさんが現れました。
キュリオ > 顔を赤くし、憤懣やるせないと言った具合で鼻息を荒くしながら大股で歩いてくる男。
追従するメイドを尻目にテラス席の一角に陣取ると、荒々しく椅子に座り、どんっ、とテーブルに拳を叩きつける。

「あぁ、腹が立つ!
 揃いも揃って、儂を無能扱いしおって…!」

茶会に招かれたはいいものの、それは名ばかりの叩き吊るしの場所であった。
”品格にかける””偶には金集め以外をしてはどうだ”等々、己を下に見る発言ばかりを成されたのだ。
――そのどれもが正鵠を射ているのだが、無論、この男が認める訳もない。
どいつもこいつも…!とぎりぎりと食い縛り、今日会った貴族に目に物を喰らわせてやろうとほの暗い感情を漲らせていた。

「女だ。女を連れて来い!
 居るだろう、貴族だろうが、平民だろうが構わん!」

メイドの一人に怒声混じりの命令を告げると、残る一人に視線を向け。
顎をしゃくると静々とした動きで己の前に跪かせ、人目も憚らずに奉仕をさせ始める始末。

――品位?知った事かと鼻を鳴らし。
招待された茶会の名を貶めてくれようと、周囲の視線を感じながらも下品な笑みを浮かべ。
曝け出されたペニスへとしゃぶりつく、下品で粘着質な音を周囲へと漏れ聞かせていた。

キュリオ > 「あぁ腹に据えかねる。
 奴らの娘、手籠めにでもしてくれようか…!」

ぶふぅ、と怒気孕む息を吐き出すも、開放的な空間で受ける奉仕に僅かにだが機嫌も収まりを見せてくる。
清楚な表情を歪ませる程に太く怒張したペニスを無心にしゃぶるメイドの存在に労いの視線も、言動も一切見せず。
――どこぞの令嬢でも、或いは護衛でも従者でも良い。
女の準備を命じたメイドの帰りなど待てず、獲物を探る様に琴線に触れる女の姿を探し、周囲へと視線を巡らせた。

キュリオ > そして目に留まったのは一人の女騎士。
確か、貸しのあった貴族の従者をしていた筈だ。

恐らくは主人が戻るのを待っているのだろうその騎士は、此方の存在に気付いても努めて視界に入れていない様だった。

「おい、そこの女騎士。
 そう、お前だ。確か以前にも顔を合わせた事があったな?」

淫らな音を立てて下肢をしゃぶらせながら、気にもせずに声をかける。
明らかに顔を顰めた女騎士は、しかし呼ばれては無視する訳にもいかず。

―――腹いせに、憤りをぶつける相手は、これで見つけた。
主人の立場を盾にして、始まるのは騎士の尊厳を貶める行為。
周囲へと見せつける様にその女を犯し、今日の所は留飲を下げるのだった―――。

ご案内:「王都マグメール 王城」からキュリオさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」にシュネルさんが現れました。
シュネル > (議会が揺れるのは当然の事だろう。
――――第七師団の遠征は、傍目に見ても失敗だった。
師団長が討ち死にし、団員は大きく数を減らし、副団長が責を問われ。
そして兵達の帰還すら終わらぬ内に、議会では責任の擦り付け合いが始まっていた。

そもそも、遠征が認められたあの時。彼等は皆一様に賛同し、後押しをしていたというのに。
この結果を受けてみれば、たちまち、皆が掌を返す。
やれ、元々自分は反対していただの。周囲が賛成に回ったからだの。
あのような徴用が行われると知っていれば、賛成はしなかっただの。
遺族への補償や損害の補填は、だから賛成していた者達にやらせれば良いだの。
会議とは名ばかりの、見るに耐えないこの罵り合いは、どうやらまだまだ長引きそうだ……欠伸を、噛み殺す。

一応は末席に座る事を認められた以上。彼等のような醜態を見せる気にはなれなかった)

シュネル > (こんな連中と比べれば。
例え敗北に終わったとしても、自ら立ち、最期まで戦い抜いた者達の方が。
余程認められ、敬われ、然るべき扱いを受けるべきだ。
それを声にして主張出来れば、どれだけ良いだろうか)

 …ん。大丈夫。聞いて――ます。

(ひょっとすれば。そんな内心を気取られたのかもしれない。
隣席に座る上司から、前を見ていろ、とだけ指摘された。
彼の者は…というより、第一師団その物が。
本来の役割を空ける訳にはいかない為に、遠征に対しては中立を貫いた、らしい。
だから余計な事さえ言わねば、立場の上昇も下降もないだろう。
…言いたい事は分かる。納得出来るかは別として)

 せめて、建設的な話題なら、って。
 思いませんか。 ……と。

(貴族将校の物と思えぬ言い争いも。どうやら、多少落ち着いてきたようだ。
金で片付く問題は、気前のよい王族のお偉方が、どうにかしてくれる事となったらしい…
確かに。騒動を収め纏めた、という実績を金で買えるなら。
安い買い物だと考える者もいるのだろう。

そして、金次第で済ませられない問題は――例えば、人心。
敗戦を知れば、間違いなく国民は動揺する。
この場に居ない諸侯も、黙っては居まい。
彼等を黙らせる、或いは、感情の矛先を変えさせる、何か。
有るとすれば、それは…)

シュネル > (やがて、会議は幕を閉じた。
広間を辞しつつ――額に当てた手が髪を絡め。腕に隠れて息を吐く。

――結論は、ありきたりの物だった。

・事の次第、全てを知るのは王侯貴族に軍関係者達だけで良い。
・都合の良い事だけを知りたがる民には、得られた戦果の部分を大きく喧伝する。
・師団長を初めとする多くの戦死は、魔族の奇襲による物として、改めて異種族の危険性を広める。
・早急に、王国軍の、ひいては王国の。次なる成功を広め人心を昂揚させる。
・候補は、主戦場での大勝。新たな領地の獲得。テロリストの壊滅。等。

…だが、ありきたりというのは。有効性が有るからこそ、普遍的に続いているからだ。
国を維持する為、動かす為、此等は速やかに実行されていくだろう。

何れかに於いて、自分達も駆り出される時が来るかもしれない。
その時は、如何に動くべきか。
帰路に就きつつも、今の内、考えておく必要が有りそうだ)

ご案内:「王都マグメール 王城」からシュネルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城・地下牢獄」にサロメさんが現れました。
サロメ >  
「──軟禁などと、名ばかりだな」

木と鉄で出来た重苦しい手枷
前後を王城の騎士、そして王国貴族に挟まれる形で地下への階段を降りてゆく

『当然だ。第七師団を壊滅に導き、大きな痛手を王国へと負わせた責は担ってもらう』

「……では、そう表向きにも公表すれば良い」

───

第七師団の壊滅と、将軍の死は事実を一捻りも二捻りも歪曲され、表へと公表される
おそらくは戦死した将軍、オーギュスト・ゴダンの英雄視を主軸とした、王国賛歌へと擦り替えられて
副将であるサロメは王城にて軟禁処分を受け、師団の再編に尽力することになる……というのがシナリオだろう

サロメ >  
だが事実は違う
オーギュスト将軍は王国師団を唆した戦犯扱い
あの場で腸の煮えくり返っていた王国貴族達が、第七師団の生き残りをまともに扱うわけもない

「…ひた隠すならば公開処刑などもする気はないんだろう?
 いつまでじっとしていればいいのか、聞いておきたいところだな」

牢屋に入れられ、軋む音と共に鉄格子が締められる
帰ってくる答えはない
自分をここまで連れてきた者も、どこかの王国貴族の傀儡でしかないのだろう

「(……───こんなところで時間を無駄にはできないというのに)」

剣を持つ手には、手枷が
その足首にも足枷がつけられている
まるで奴隷のような風体、これで表向きには軟禁なのだというのだから堪らない

サロメ >  
「…いつぞやのように吊られていない分マシだな」

大きな溜息と共に肩を落とし、簡素な寝台へと腰掛ける
王室御用達の座敷牢というわけですらなく、申し訳程度の寝台と用を足すための便所があるだけの、罪人牢
文字通り、罪人と同じ
王国の人間の明日のため命を張って魔族と戦った第七師団への敬意などは一欠片も見えはしない

──何人、死んだ?
将軍を初めとした、侵攻軍は偵察隊も含め帰還出来たのは一割未満だ
砦に集結していた自身の直衛を含む駐屯団もその七割を損耗している
もはや対魔族の特化戦力としても機能しないだろう
無論、この王国の運営の為に魔族への対策は必須事項だ
王国貴族も我が身は可愛い、何も対策を講じない筈はない
…あの将軍がいなくなったことで、自分達の思い通りになる第七師団として再編される可能性が最も高いか

サロメ >  
状況と現実を照らし合わせ、第七師団の復権は難しい
しかし、そんなことよりも、何よりも──

──あの男、オーギュスト・ゴダンが死んだことが信じられない

否、受け入れられないといったほうが、正しいのだろうか
遺骸は回収されていない、その死を直接確認した者も、第七師団にはいない
ただし状況が、確実な彼の死を示している

「…本当に死んだのか、オーギュスト。
 私に殺し文句まで残しておいて、何もせずに逝ったのか…?」

膝の上で手を組もうとして、手枷に阻まれる
…真実を確かめようにもその自由すらもない

「──…惨めなものだ」

今すぐにでも第七師団の生き残りを招集し、真相の確認に打って出たい
間違いなく王国からの許可などは降りないだろうが、ならば第七師団の名を捨ててでもそれを厭わない

…この罪人のような扱いが、いつまで続くのかはわからないが
自身が死ぬまで、なのだとしたら…何の望みも叶わない

サロメ >  
……王国としても、対魔族戦闘のノウハウを持った第七師団の生き残りは必要な筈だ
即座に罪を問われ処刑されていないあたりも、それが伺える

おそらくは、王国貴族の傀儡としての第七師団の再編
その下準備が整うまで、こうして牢獄生活が続くのだろう

……そうなった時に、自分が何を選択し、何を捨てるのか…
それだけは考え、覚悟をしておかなければ……

「…眠れる気もしないが」

ごろりと寝台に横になる
薄布一枚の服に手枷と足枷、硬い寝台
寝心地など良い筈もない

ご案内:「王都マグメール 王城・地下牢獄」にガリアさんが現れました。
サロメ >  
それでもしばらくの時が過ぎれば、微睡みが訪れる
ほんの僅かな時間の中で見た夢
その夢に出てきた彼は、後は頼んだぞ、と…自分に語りかけていた

───……

眼が冷めれば、少し顔に突っ張るような間隔を感じ、手やる
頬には、渇いた涙の痕があった

「……ふ、男の夢を見て泣くなど。少女でもあるまいし」

顔を拭うのも、手枷付きではやりづらい
身体を起こすと、硬い寝台のせいか僅かに関節が軋むようだった

ガリア > (こん、と、隣の牢から音がするだろう。
壁を叩く音、それが、女が気付くまで何度も繰り返される。
恐らくは、牢の入り口で佇んでいる衛兵達に聞こえない様控えめに
それが、もし女の眠りを妨げたのならば、其れは謝るしかない、が。)

――――……起きてるか、副将軍さん。

(響いた声は、壁越しでは少々反響して聞き取りづらいかも知れない
互いに姿は見えないだろうが、もし相手が、一瞬の邂逅を覚えているなら
其れが、砦にて出くわした人狼のうち、片方で在ると、知れるだろうか)。

サロメ >  
浅い微睡みであったおかげか、意識はもうはっきりとしていた
故にその物音に、その声には気づくことができたのだろう

「……? その声は…」

覚えがあった
タナールで戦線を共にした、ある男の声──

「…どうした、こんな場所で。看守もいるのだぞ」

此処は地下牢
当然ぐるりと周回しながら見回る看守が何人かいる

騎士とはいえ、用もなく訪れれば怪しまれる場所
其処になぜ…?

ガリア > ―――……用が無きゃ来ネェよ。
まぁ…どっちかって言や、来させられたって方が正しいが。

(頭が冷静ならば、僥倖だ。
そう微苦笑と共に答える声音が、響いている場所は
女と同じ、囚人を閉じ込める牢の中で在るのだから。)

なぁに、第七師団に援軍を出した事が「独断」て事に為ってなァ。
こっちに戻ってきた途端、このザマさ。

(――己は、斥候兵を率いていた責任者でもある。
責任の所在が、当然の様に此方にも向けられたというだけの事
見回る看守もいる中で、其の部分だけはのんびりと話すだろう
収容された同士の会話なのだ、今更己の存在が咎められる事も無い)。

サロメ >  
「……そうか。角部屋でもない。壁の向こうもまた牢獄だな」

小さな嘆息と共に、そう呟く
彼もまた今回の遠征による被害者となってしまったのか

「すまない。本来ならば私が全ての責を背負い処分されるべきなのだが…。
 どうやら王国はそういうつもりもなければ、正しく事を運ばせるつもりもないらしい…」

小さな音すらも響き渡る地下牢での、小声でのやりとり
全てがちゃんと伝わっているかどうかは、わからないが……

ガリア > ―――……匂いと音で何となく来たのは判ってたんだがな。
看守の奴らも居たし、其の後アンタが眠ったんで、少し放っといた。

―――……残念だったなァ。

(――今回の事で、最も傷を受けたのは他ならぬ彼女だろう。
壁の傍に転がっている様な距離感で響く声が
まずは、小さく労いを。 そして…弔いを、告げた。)

いや、アンタのせいだと言う心算はこれっぽっちも無ぇよ。
為すべき時に、為すべき事をしたってだけだ…其れを判ってる奴らも大勢いる。
だが、失敗って結果が不都合なのは、確かなんだろうなァ。

(こういう時に、人狼である己の聴覚が役に立つのは皮肉だ。
恐らくは、女の小声を聞き逃す事は無い。
小さく溜息を零し、其れから、僅かに間をおいて。)

――…アンタを待ってたのさ、どうせ連れて来られるだろうと思ってな。
……アンタ、此の儘素直に処分を待つ気かい?

(問う、言の葉。 其れは女が今どんな心境で此処に居るのかを知る為の。
こうなった以上、たとえ処分を終え、生きて外に出たとて
最早彼女に、此れまでの様な権限も、自由も与えられるとは思えない。
――故に、問う。 この先に、何か考えは在るのか、と)。

サロメ >  
「………」

弔いの言葉に返答はない
まだ、そのことを諦めてはいないからだ
…この眼で、その死を確認するまでは……

「…多くの王国軍、反対派を押し切り煽動した。その結果が遠征の失敗、一師団の壊滅だ。
 責任を取れる人間が第七師団に私しか残っていない以上は、それから逃げるわけにはいかないだろう」

素直に待つ、というのとは少し違う
己の信じた道に殉ずる、といったほうが正しいのだろうか
それが、剣の先になかったことが悔やまれはするが

「…だが、やるべきことも、為すべきことも多い。
 ───処分の、内容次第だな」

ガリア > ――――……そうかい。

(答えを、静かに聞き入る。
成程、と納得も出来た――女は、まだ諦めていないのだな、と。
己もまた処分を待つ身だ、今回の事が一連の問題として扱われる以上
恐らく己の処分も女の処分も、同じ時期に下される事だろう。)

……なら良い。 アンタの応え次第で、俺も如何するかを決めてた。
アンタが待つんなら…俺も、大人しくしてるさ。

(あっけらかんと、笑い飛ばすような声音でそう告げる。
ただ――曲がりなりにも国民に名を知られ、大きな立場を持つ彼女と
新兵教官と言う役割は在れど、どこにも所属せず、表立った活動にはならない己とでは
恐らく、処分として下る内容は大いに異なるだろう、が)。

サロメ >  
「──そういうことだ。
 …牢獄の夜は冷えるぞ。多少なり体力は温存しておく限る…」

言い終わると再び横になり、簡素な毛布を手繰り寄せ、被る
まったく、牢屋の中ならば手枷くらい外してくれても良いだろうに…
剣がなくとも陣を描ければ魔法が撃てる、それを危惧してのことと理解ってはいるが

──しばしの時間が過ぎれば小さな寝息が聞こえてくるだろうか

一方、王国貴族の間では、
多くの兵を唆し、魔族の犠牲にすることで将軍の戦死を含み、師団を一つ壊滅させたという結果を以って
副将であるサロメが魔族に捉えられたことが在るという経歴を鑑み…魔族の手先だったのではという意見が広まりはじめていた──

ご案内:「王都マグメール 王城・地下牢獄」からサロメさんが去りました。
ガリア > 心配ネェさ、こちとら野山で生き延びる類の兵士だ。
雨風凌げるだけで十分すぎるってもんだぜ。

(――はは、と笑い飛ばしながら、壁の向こうで僅か動く気配を。
そうして、僅かな沈黙ののち、女の寝息が静かに聞こえて来るなら
其れ以上声を掛ける事は無く、小さく吐息を零した。)

……だが…、……此処は、そんなに甘っちょろい場所じゃねェ。
……それは、判ってんだろうよ。

(語るまでも無い、策謀、謀略、そう言った中で生きて来たのが第七師団なのだ。
そんな彼女が待つというのなら、己もまた其れに今は順じよう。
他に、なすべき事も無い、今はただ待つだけの身だ。
再び、己もまた瞼を瞑れば、体力を温存すべく眠りへと着こう。

人狼であるが故に、全身を鎖で拘束された、其の姿で――)。

ご案内:「王都マグメール 王城・地下牢獄」からガリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城・第六師団執務室」にゲイゼリクさんが現れました。
ゲイゼリク > ――王国の第六師団の執務室。戻ればそこには書類の山・山・山…。
今回の第七師団の壊滅に関わる始末書、補給や医療物資の領収書、第六師団の面子が個別にこなしていた任務の報告書…その他諸々含めて兎に角多い。

「……もーちょっとタナール砦でまったりしてきゃ良かったかねぇ…トホホ…。」

項垂れつつも、その手は性格に署名や印を押していく。何だかんだきっちり書類一枚一枚にちゃんと目を通した上で、だ。
一応、これでも一つの師団を預かり纏める身だからこのくらいはこなせる。…人材難だけれど。

「……っと、これで最後……おーわーーりーー!!」

最後の一枚に署名をすれば、椅子の背もたれに思い切り背中を預けながら伸びをして。
…淹れていた紅茶がすっかり冷めてしまっていた。構わず、それを口に運んで喉を潤して。

「……いや、ホント人材難何とかならんかねぇ…まさか副官持って行かれるとは思わないでしょうよー」

そう、優秀な我が副官さんが第七師団の再編成に伴い、そちらに異動となったのだ。
…つまり、現時点で第六師団には副官が不在という自体が。…代わり?勤まる人材が居ないのだ。

ご案内:「王都マグメール 王城・第六師団執務室」にゲイゼリクさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 王城・第六師団執務室」にゲイゼリクさんが現れました。
ゲイゼリク > (…第七師団を立て直すにしても、課題は山積みなんだからまずこっちの人材を補填して欲しいんだけどねぇ)

補填されるどころか減っているのはどういう事だ。第六師団に消えろと申すか。
などと、愚痴ってもしょうがないので、はぁーーと、盛大に溜息を漏らしながら伸びをする。

「…で、タナール砦の方は…んーー、これそろそろ全面撤退して一度魔族さんに明け渡した方が好い気がするなぁ」

形成を立て直す…現時点でもうガタガタだが…にしても、あの砦ではそれもままならない。
一応、重傷者や病人などは、第六師団のコネというかツテでこちらに移送し、治療も施しているが…。

「…補給物資と医療物資もあと2,3回がウチが送れる限度だしなぁ…あまりやり過ぎると締め上げが怖い」

師団長ってつくづく面倒な立場だよなぁ、何度目になるか分からないが再認識しつつ紅茶をズズ…と、と飲んで。

ゲイゼリク > 「…ま、俺で出来る範囲でやっときますかぁ…バルベリトの旦那に踏ん張って貰うしかねぇかな」

第八師団の師団長代理。彼ならいざとなれば全面撤退も迷い無く判断を下せるだろう。

「取り敢えず、ウチも人材難何とかしないとなぁ…まず新しい副官を探して、後は…うーむ…。」

書類仕事が終わっても課題は山積みだ。他の部下たちに仕事を分割したいが、彼らもそれぞれ任務をこなしている。

(…余裕がありゃ連中に休暇でもプレゼントしてやりたいトコだけど、それも現状だとなぁ)

それに、議会の思惑はどうでもいいが第六師団もそろそろ矢面に狩り出される可能性が出てきた。

「参ったねぇ…裏方仕事でコツコツと地味に目立たずーってのが好きだったんだけどなぁ」

ご案内:「王都マグメール 王城・第六師団執務室」にネームレスさんが現れました。
ネームレス > コンコン、と。
扉をノックして入ってくる少年。
見覚えがあるか無いか、それは分からないが。
師団長礼装を羽織った少年は、部屋に入ると気さくに貴方に話しかけはじめる。

「やぁ第六の。忙しい所悪いんだけど、少し良いかい?」

少年はトコトコと歩き来客用ソファーへ座り。
傲岸不遜にもお茶を要求しはじめた。
それも、砂糖を使った甘いやつがいいと。

「オーギュストがヘマしたせいで何処も大変でね。ボクまで出張ってくるハメになったよ」

ゲイゼリク > 「はーい、開いてますよーー……うへぇ。」

ノックの音に返事を返しつつ、眺めていた書類から視線を上げれば。師団長の礼装姿の少年。
一瞬だけだが、え?何で君が俺の所に来てんの?という表情を浮かべたが直ぐにヘラリと笑って。

「やーー久しぶり名無しクン。…こっちは書類仕事が丁度片付いたから構わんけど…って、おーい」

ソファーに勝手に座るのは別にいいが、お茶を要求し始めた…しかも砂糖と使った甘いのというご注文付きだ。

(…あーーコイツ前に会った時と全然変わってねぇ…)

と、溜息を吐きながら椅子から立ち上がり、お茶の準備を慣れた手つきでしていく。
勿論、以前に第九の師団長と顔を合わせた時は”別人の姿”だったのだが。
この場合、変わってないというのは彼の態度というかそんなものが依然と同じだったからだ。敢えて同じにしているのかもしれないが。

「…で?第九まで出張ってくるって事は――単なる人材不足とかそういうアレじゃねーんだろ?」

第九師団の役割を考えると、どうにもきな臭い…ウチに何か探りでも入れにきたのかと思ってしまう。
まぁ、探られても別に痛い腹は…無い訳ではないが、第九が出張るほどのは無い筈だ。

ともあれ、お望みどおり砂糖タップリの紅茶を用意してカップを少年の前のテーブルへと置いておく。

ネームレス > 「師団長自らとは恐縮するなぁ。あ、お菓子もあるとボクの得点が大幅にアップするよ」

ニコニコ笑いながら、少年らしいしぐさで座る。
だが、その口から出るのは別のことだ。

「お偉いさんからね、オーギュストの骸を探して来いってご注文なんだよ。キミ、第七の撤退手伝ったんでしょ、何か知ってない?」

お茶を受け取り嬉しそうに飲みながら少年は説明する。

お偉いさんはオーギュストを死して対魔族の意思を示した英雄にしたい。というか、あいつようやく死んでくれたと大喜びしてるのが大勢居る。
ところが、あいつは三ヶ月ほどタナールで戦死したと思わせてひょっこり帰ってきた前科がある。このままではまたぬか喜びに終わる可能性がある。
そこで、オーギュスト亡き後の師団再編などをスムーズにする意味でも、彼の骸を王国で確保しておきたいのだ。

ゲイゼリク > 「…え?それウチの師団が他の師団に比べてめっちゃ少ない人材難を指しての皮肉だったりする?」

と、言いつつも適当にお茶菓子を用意しておく手際の良さ。第六の師団長の性質が地味に出ている。

「――旦那の遺体を?そりゃまた……そうだなぁ」

さて、第九の彼にどの程度話すか。こういう駆け引きは日常茶飯事だが、だからこそ面倒なのだ。
取り敢えず、魔族さんと二人で一部始終彼らの決戦を観察していた事はそのままは話せない。

「そうだなぁ、腹の探りあい面倒だから言うけど旦那が死んだのは間違いない。コレで決戦の一部始終を見てたからな。」

と、第二師団に頼んで作って貰った試作品の魔導具である右目に引っ掛けた片眼鏡を示して。

「で、更に言えば…旦那の遺体は丸ごとあっちに回収されたよ。あちらさんかなりご立腹だったし。
まーー死後も安寧を許さないってノリじゃないかな?」

と、そこまで苦笑気味に口にして。さて、それで懸念があるとすれば一つ。

「――それで?回収は良いとして…旦那の遺体が”傀儡”になってた場合は?」

むしろ、その可能性も大いにある…と、いうか第九の彼ならその程度予測の範囲かもしれないが。
つまり、カリマスを持つかつての英雄将軍が魔族の傀儡、手先となった場合はどうするの?と。

ネームレス > 「ボクのとこだって少ないよ。てか、今この王国で人材が余ってるとこなんて無いよ、本当」

長く続く戦争で、何処もかしこも人材難だ。
特に優秀な人材はオーギュストやら第五のフォーコやらが無理矢理自分の師団に引き抜く傾向がある。
第九で狙っていたサロメをオーギュストに掻っ攫われた時には、怒りに任せてあいつのベッドに蟲を仕込んでやった程だ、とケラケラ笑いながら話し。

「まぁ、キミが魔族の国に行ったって情報は知ってるし、そこで何をしようが構わない。
師団長権限でそれ位は自由だし、ボクも詮索しないよ。しかし――」

少年はふむ、と考えながらお菓子をパクつく。
ミリーディアのとこの方が美味しいな、などと考えながら。

「そういえば、相手は吸血鬼だっけ。ネクロマンシーなんてお手の物だろうねぇ。まぁ、そうなったら」

一泊おいて、あっけらかんと言い切る

「前線部隊で色々頑張ってね。そういうの、ボクらの一番不得意な分野だから」

見事に棚に上げながら、再びお菓子をひとくち。
そこからすっと目を細めて

「うん、本当に好きにやっていいよ。『退魔の英雄オーギュスト・ゴダンが敵の傀儡になったなんて事ありえない』から」

――事実を捻じ曲げ、情報を封鎖するのもまた、第九師団の重要な仕事だ。

ゲイゼリク > 「むしろ何処もかしこも人材不足で世知辛いってね…ま、優秀な人材はオーギュストの旦那かフォーコの姐さんが率先して確保してたからなぁ。」

あと、第九で第七の副官を狙ってたのは初耳だったのでおやまぁ、と目を丸くして。
ちなみに、腹いせの彼の行動には…まぁ、まだ可愛い部類だろうと笑って流す。

「や、そもそも第六はあの作戦で第七の補給線の維持も一部担当してたし俺だけじゃないぜー?
まぁ、旦那とあちらの吸血鬼さんの戦いは見てるだけで済ませたけどな」

そもそも、干渉したら自分なんかあっさり殺されてたわ、とケラケラと笑う。
そして、サラリと「ミリーディアちゃんの所と比べんなよー?」と、ズバリ言い当てる。

「……いやいや名無しクン?第六はそもそも前線部隊じゃなくて、むしろ後方支援タイプなんだけども」

あれ?これ遠回しに第六も前線に出ろやコラ!的なプレッシャーなのだろうか?
まぁ、どのみち第七の抜けた穴はデカい。再編成の動きもあるがどのみち時間も金も掛かる。
そうなると、まず第五辺りは忙しくなるだろう。第八も最近はそうだし、第九…も、動いている。

(…あぁ、くっそ。状況が自動的に外堀埋めてる感じだなぁ、これ…)

遅かれ早かれ、第六も矢面に立たなければならない予感が確信に変わりつつあった。

「――おぉ、怖ぇ怖ぇ。俺が死んだら面白おかしく宣言されたりしそうだねぇ」

と、冗談めかして笑いつつ。実際、第九のソレは王国の広報部そのものとも言える。

ネームレス > 「あ、バレた? まぁあの子のとこの菓子は別格だからね」

別に悪びれず、しかもお菓子をパクつくのもやめず答える。
しかし紅茶は美味しい。何処の紅茶だろう。

「オーギュストもよくやるよ。いつかは死ぬと思ってたけど――まぁ、いいや」

コトン、とカップを置く。
少しだけ真剣な表情と声になり。

「現状、タナールを含めた退魔戦線は非常に厳しい状況にある。
魔族に軍団編成を行う集団が現れた事も含め、タナールの奪回や北方防衛にどんな師団でも借り出される可能性があるのは覚えておいてね」

と、いうのも、またぞろ貴族の間で軍縮のムードが出てきたからだ。
負け戦が込むと、貴族達は軍部の予算を減らせと言ってくる。それもあって、再編作業は難航が予想されているのだ。

「正直、退魔戦線はボクもどうにもならないんだよ、魔族に対して情報戦挑んでも、あいつら気まぐれで襲ってくるし。
第九師団は対シェンヤンの諜報戦にかなりの部分を割いてるんだよねぇ」

ついでにキミが死んだら広報に戦死とだけ載せてあげる、とのたまい

ゲイゼリク > 「ミリーディアちゃんは…まぁ、あの子もマイペースだからなぁ。適当に事態を眺めてそうな…。」

と、苦笑を浮かべつつ。ちなみに紅茶は魔族の国のものだ。とある魔王さんから貰ったのだがそこは黙っておく。

「旦那は野心家でカリスマもあったからなぁ……。」

彼がカップを置く音に僅かに遠い目になっていた視線を少年へと戻して。彼の少し真剣な表情と声に。

「……タナールも大概だけど、北方もなぁ。俺としては正直タナールの方がいいかも」

と、特にこれといった理由は無いが気分的なものだ。まぁ、彼の言うとおり第六も悠長に構えてる暇は無くなりそうだ。

(タナールか北方戦線か…どちらか知らんが、ウチも戦力として前線投入、か)

裏方に近い第六まで表に出る、というのはそれだけ切羽詰って余裕が無い裏返しだ。
第九はそもそも諜報戦や情報操作が専門だから、切った張ったは論外だろう。
彼が言っているようにシェンヤンとの諜報合戦に人員と労力を割いてるなら尚更。

あと、俺の扱いが凄い雑なんですけど…と、いう目線。いや、戦死と公表されるだけマシなんだろーか…。

「で、名無しクン。俺はいいとして他の師団長とかに話とか伝達はしたの?
まぁ、師団長なんて割とそれぞれ好き勝手動いてるトコもあるから捕まらない連中も多そうだけど」

ネームレス > 「まぁ、北方はね。現状膠着してるし、そこまで急ぎの戦線でもないし――それに、ね」

そのオーギュストの事だ。
彼がしでかしてくれた、ある問題についてだ。

「そう、オーギュストのせいで、分かっちゃったんだよねぇ――
現状の王国に、師団の独断専行を止める方法が無い、って事がさ」

師団に最終的な命令を下せるのは王か、王の信任を受けた者のみ。
そして現状は王が不在であり、師団の最終決定に異を唱えられるものが存在しない。
議会や軍議、それに官僚組織もある事にはあるが、先日の第七師団の遠征決定のように、煽動されればすぐ追認してしまうのが関の山だ。

「だから貴族達はえらい恐れてる。第七のサロメを処分しようとしてるのもそのせいさ」

貴族達は、ここでなんとか師団の頭を抑えたいのだ。
二度とオーギュストのような独断専行を行わせない為に。

「そういうわけで、師団長同士が会ってるなんて分かったら、思いっきり貴族達の疑いがかかるわけ。
だから、来たのはキミが最初――まぁ、キミなら色々やって切り抜けるでしょ?」

信頼しているのか扱いが雑なのか。
多分両方だ。
視線は完全に無視する。

ゲイゼリク > 「――だね。いざとなりゃフォーコの姐さん辺りが出張るでしょ…って、そんな余裕も今後はあるかどうかだけど」

そして名無しの少年の次に言う内容も何となく分かった。分かったこそ、どうしたものかと思う。

「――そうだねぇ。少なくとも第七師団レベルになると無理だね、と。
そうなると、姐さんの第五師団辺りも貴族は神経尖らせてそうだなぁ…」

そして、なまじ人材難で人が少なく――”少数精鋭だから”第六も睨まれている可能性は大いにある。
そういえば、第七の副官である彼女は軟禁――いや、投獄だったか。その辺りは第六の情報網で得ている。

「…第七の副官を処分。…つまり”警告と見せしめ”のパフォーマンスみたいな?…やれやれ」

どっちが魔族なんだかねぇ、と青年の人とも魔とも距離を置いた俯瞰的な視点からの心の呟き。
まぁ、人も魔も関係なく――腐ってる連中は何処にでも何時の時代にも居るのだろう。

「成程ねぇ――って、ちょい待ってネームレスさんや。何、じゃあもう現時点で俺のリスク高いじゃん!」

今はバレてないかもしれないが、もし今回の第六と第九の師団長の接触が知れたら…まず自分が貴族連中に睨まれる。

…面倒臭いし勘弁して欲しい。と、いうか完全に貧乏くじを引かされてる気がする。主にこの第九のトップのせいで。

ネームレス > 「うん、つまり、だ。こう考えて欲しい」

紅茶のカップを置き、ご馳走様とひと言。
ついでに立ち上がり

「キミに直接会うことでボクの目的の情報を聞けるのがひとつ
わざわざ他者を介さず状況を共有できるのがひとつ
ボクが美味しい紅茶とお菓子を楽しめるのがひとつ
そして最後に――こうすればキミも本気出すでしょ?」

有能な人間はどんどん働こう。
それが、この国の国体護持のみを目的とする第九師団長の言いたい事であった。

「紅茶とお菓子ご馳走様。何か情報があったら回すから、よろしくねー」

嬉しそうに言いながら、疫病神は部屋を去った

ご案内:「王都マグメール 王城・第六師団執務室」からネームレスさんが去りました。
ゲイゼリク > 「……あーーもう、だから俺、個人的に君と一対一で会うのが苦手なんだよねぇ」

紅茶のカップを置いて立ち上がった少年。彼の言葉に渋面を浮かべる…特に最後。
本気も何も、変にプレッシャーとか掛けられると憂鬱でしかないのだけれど。

(つまり、サボってないでそろそろ真面目に第六(おれ)も動けと…参ったねぇ)

だったら人材をもうちょい増やし――それも現状は難しいのだったか、何処もかしこも。

「へいへい、出来れば暫くは来ないでくれるとありがたいさ、疫病神さん」

と、青年には珍しく嫌そうな顔で右手をヒラヒラと振って第九の名無しの師団長を見送っておく。
別に、第九の彼に敵意とか悪意とか嫌悪は無いのだけれども。矢張りああいうタイプは苦手なのだ。

彼が立ち去れば、入れ替わりでこちらがソファーに座ってグッタリと背中を預ける。執務も終わってるから怠けても構わないだろう。

「……何だろうなぁ。俺の地味にまったりマイペースなサボリ生活が一気に崩れてきたような」

ゲイゼリク > 「……取り敢えず、俺の予測違いじゃなければ…まー、タナール砦からウチは一旦撤退はするとして。」

あちらが報復行動…は、無いだろうと却下する。そうさせない為に第七が略奪行為をしないように立ち回ったのだから。
どのみち、タナールは魔族側が占拠するだろう、そういえば、統率された魔族の軍団が幅を利かせているのだったか。

「あーー休暇取りてぇ。可愛い子とか美女と何処かの避暑地でノンビリイチャイチャしてぇーー…。」

と、そう漏らしてから沈黙。…数秒後、むっくり顔だけ起こして「うん、まぁそれは無いんだけどな…」と悲しい現実復帰である。

「…でも、新しい副官は正直欲しいんだよなぁ。仕事の分散してくれるだけでもありがたいし…。」

が、現状、人材の補填は無理に等しいだろう。副官候補となれば尚更だ。人生はやっぱり世知辛い。

ゲイゼリク > 「しゃーない……多分、第八の師団長代理さんが動いてるだろーから、微力ながら手を貸しますかねぇ」

目的は第七師団の罪の免除…現場復帰辺りか。実際、大幅に人数を減らしたとはいえ、副官のサロメを初めとして彼らを処分させる訳にはいかないだろう。

「……って、訳で…バルベリトの旦那に伝えといて。第六も微力ながら手を貸すってね」

そう声をかけた先には何時の間にか一人の部下の青年が。無言で頷いて一礼する彼に手をヒラリと振ってから退室する彼を見送り。

「…さてさて、そうなると本格的に俺が貴族さんに睨まれる羽目になるかなぁ。それに名無しクンは勘付いてるだろうし…ふぅむ。」

ゲイゼリク > 「…あーーもう、ゴチャゴチャ考えてもしゃーないし、どっか一服でもしてこようかねぇ」

呟いてからよっこいしょと立ち上がり。気だるそうに執務室を一人後にしようか。

ご案内:「王都マグメール 王城・第六師団執務室」からゲイゼリクさんが去りました。