2018/10/13 のログ
月永遠花夕 > さて、ボクは明日に向けてそろそろ休むか。
ボクは着替えを済ませると旅館に足を向けたのだった。

ご案内:「九頭龍の水浴び場/温泉」から月永遠花夕さんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にリクィスさんが現れました。
リクィス > 広々とした湯船に、小さな影が浮かんでいる。大の字で。

「ぅ゛ーーーー。ぁ゛ーーーーーー…………」

あたしはこうやって、のんびりと水や湯に身を任せるのが好きだ。
母親の影響なのか、布……というか、人の作ったものが肌に触れるのが嫌いだからか。
水や湯はすごく心地がよく思える。

「あっちーけどきもちいー……」

ぷかぷか、ぽかぽか。いいもんだとおもう。

リクィス > 星が見える。星。綺麗だなあ。
あたしは反対のものだから、きらきらは作れねーし。
だから羨ましいってわけでもねーけど、いいもんだとおもう。
別にあたし、自分が嫌いってわけでもねーし。
全部が好きってわけでもねーけど。

「ごくらく、っていうんだっけ、こういうの。天国?
じゃあまあ、あたしにとっては居心地いいよな」

とはいえ、まだそっちに世話になるつもりはねーけど。
天国にも動物いんのかな。でも食いもんなさそーだな、なんとなく。

あー。ながされていく。べつにいいや。なんかくるくるしてる。

リクィス > 「とはいってもなー」

誰か来たら、お行儀よく座らなきゃいけないんだよな。
何で女同士で、一々そんなこときにしなきゃいけないんだよ。
…………いや、それはあたしに問題があるっていうのはわかってるけど。
もんだい…………

なんかむかむかしてきた。ぐぐぎぎぎ。

リクィス > そうしてモダモダしている間に、小さな大の字はすいーっと流されていった。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からリクィスさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にアーシェさんが現れました。
アーシェ > 久方ぶりに自分が暮らす集落から離れた温泉にやってきた。
目的は日頃の疲れを取る為と気分転換を兼ねて行っておいでと
村長を含め村の人々が言ってくれたので好意に甘える事にした。

「冬が来る前に来れて良かった....でもこんなにのんびりしてしまって良いのかしら...」

ふぅっと息を漏らしながら肩や腕にお湯をかけていく
夫が居た頃は良く連れて来て貰ったものだと思いながら
ぼんやりと空を見上げながら色々と考えを巡らせていた。

「皆.....大丈夫かしら...」

彼女の言う皆とは村の人でもあり、自分が飼っている動物たちの事を指した。

「でも今は、何も考えずのんびりしよう」

小さく笑みを漏らすと、とぷんと肩までお湯に浸かった。

アーシェ > 湯加減は丁度良い温度で、いつまでも入っていられると言えば正にその通りではあったが、逆上せてしまうと後が怖いと思い
持参したタオルを持ち手頃な岩の上に腰を下ろした。

「夜風が気持ちいい、家の周りではこんな風は吹かないものね...」

小さな独り言、誰に聞かれるでも無い独り言だった。
タオルで身体の前面を隠す様にしながら
少し火照った身体を冷ます様に暫くそのまま座っていただろう。
どうせ誰も来ない、妙な安心感があった所為か警戒心はいつもより無いに等しかった。

アーシェ > 何度か湯に浸かり、火照った身体を冷ましを繰り返していたが
流石に長時間湯に浸かっていた所為か身体が怠くなるのを感じた。

「暫くはここに滞在するんだし....今日はこのあたりで出ますか...」

ふぅっと溜息を漏らすと湯から出て熱が冷めるのを感じながらゆっくりと脱衣所へ向かった。

「明日はどの温泉に浸かろうかな....ちょっと楽しみね」

小さく微笑みながら、その陰は予約してあった客室へと向かって消えて行った。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からアーシェさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にカインさんが現れました。
カイン > 「ふぅ。生き返る、仕事で遠出した後はなお身に染みるな」

宿の一つにあるに設えられた露天風呂、
大きな湯船の中に1人身を浸して心底しみじみと言った調子の声を出す男。
ここ数日野宿の仕事をしていただけに、体が温まっていく感覚が心地よい。
血糊や垢を落とし終わった直後のふろとなれば格別だ。

「護衛は楽でいいんだが、変なところで襲われると処理がな。
 いつでも温泉に入れるような場所ならいいんだが」

そんな場所はこの湯の線源である山脈の方でもそうそうあるものではない。
小さくないものねだりをぼやきながら、
大きく吐息を吐きつつ湯船に浮かべた盆にのせた酒のコップを一口煽る。

「あー…温泉で酒は格別だなあ」

上機嫌に声を漏らしながらゆっくりと目を細め。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」にフィオーレさんが現れました。
フィオーレ > 時折、何か用件はないかと伺いに行く宿屋の一つ。
銀色の髪の少女が宿屋の主人と何事か数言交わし、しばし迷うような表情を浮かべてから、やがて足を向けるはこの宿の湯殿。
しばし躊躇い、それから湯殿の入り口に立ち、中へとそっと声をかけた。

「……もし。お怪我等は、ございませんか…? もし必要であれば、おうかがいいたします…が」

 細い小さな声が浴場まで届くかどうかは怪しかったが。
 どうやら宿の主人が、先客に血糊に汚れていることを気にしてか、馴染みの少女へと声をかけたらしい。

カイン > 暫しゆったりとした時間を過ごすうち、疲れからか湯船の中で半ばまどろむような格好になっていた所に、
聞こえてきた声に驚いた様子を見せて目を瞬かせた。
男性のそれならば判らないでもないも、聞こえてきたのは少女の声だ。
さほど大きくない声ではあるものの、興味を惹かれたのか視線を入口に向け。

「あー、いや。大丈夫だ。怪我とかは特にはないな、
 宿の薬師か何かかい?よかったら一緒に酒でもどうだい」

そう誘いをかけてのける。少女の境遇は解らないが、
面白そうだと踏んだ様子。

フィオーレ > 湯殿の入り口にて、しばし耳を欹てるようにしていた少女は、やがて聞こえてきた返答にホッとしたように胸元に手を当てた。
ごく自然に、唇が笑みに緩む。

「……それは、よろしゅ、ございました…。
──…ぁ、はい、時折…こちらに治癒の術が必要ではないかと、御用伺いをさせていただいております、未熟な…魔導士にございます」

そうして、こまごまな仕事にてちょっとした小遣い稼ぎをしているのだ。主の魔導士は、そういった日常に気の遣える性質ではない。
もっとも、小遣いがフイになった様子でも、落胆するような空気はなかった。

「──……ぇ? ぁ…いえ、その…わたし、お酒は…呑んだことありませんゆえ…。お酌、程度の用向きしか果たせません…」

 少し申し訳なさそうな細い声が、浴場に届くだろうか。

カイン > 「ああ。此処で働いているというわけではないんだな」

聞こえてきた言葉に、常連になって久しいがあまり、
聞いたことがない声であることに納得した様子でうなずく。
当然宿の人間全員と顔見知りというわけではないが、
治療までしてくれるというのは聞いたことがなかった。

「人間、誰でも初めてはあるもんだ。どうだい?奢るし、
 少し話に付き合ってくれたら駄賃もだすぜ」

折角此処に来たんだからと着たんだからと笑うままに重ねて告げて、
今だ戸の向こうにいる少女の方をじっと眺める。

フィオーレ > 「はぃ。時折、立ち寄らせていただいたり…伝言をいただいた折に、駆け付ける…といった程度に」

 本来ならそれをするべきなのは、少女の主の役目なのかもしれないが、少女が成長するにつけサボりの頻度は上がっているようだ。
 いささか、困ったことかもしれない。何しろ少女自身は奴隷であり今だ見習いに過ぎないのだから。

「──……ぇ。……ええと…。……それでは、少し、だけ」

躊躇いの気配がたゆとい、それでも拒否はなかった。
駄賃、の言葉に大きく揺れ動いたのは間違いない。
自身の現金さに少しばかり恥ずかしい気持ちになりながらも、浴場のほうへと足を踏み出した。

姿を見せるのは、銀色の長い髪を背にゆるく編んだ、小柄なミレー族の少女。
おずおずと、滑らないように気遣いながら長衣の裾を脛のあたりまで上げるのは、濡れることを気遣ってだろう。
白い素足で、おそるおそると湯船に近づいて──そして、当然のことながら、湯船の姿が裸の男性だと気づいて、頬を赤らめた。

「……し、失礼いたします」

カイン > 「ああ、なるほどね。そういうのもあるのか」

仕事のもらい方として、と納得した様子でうなずいて見せながらも、
現れた少女の姿に少し驚いた表情を浮かべる。
年若いとは思っていたがミレー族とは思っていなかった。

「ん、なるほど。…色々大変そうだな、お前さんも。
 それじゃあ約束どおりにはい、一杯」

そう笑って律儀にやってきた少女に向ける一杯の盃。
中に酒を波波と注いだそれを手渡しながら、
自分も盃を掲げて相手に改むて向け。

「俺はカイン、傭兵をやっている。嬢ちゃん名前は?」

フィオーレ > 滑らないように慎重に近づきながら、やがて少女は湯船の縁へと濡れないように気遣いながら、ちょこんと腰を下ろそうとする。
脱衣所に残されていた装備から、おそらくは戦士なのだろうとは検討をつけてはいたけれど。
やはりこうして近づくと少し気後れを覚えてしまう。


「……い、いいえ…。わたしの…役目ですゆえ…」

盃を少し躊躇ってから、両手で包むようにして受け取った。
明らかに物慣れない、戸惑った様子を隠せない。

「……わたしは… フィオーレと…申します。 見習いの魔導士にございます」

 湯煙の熱気にか、わずかに頬を上気させ、はにかむような笑みを向けた。

カイン > 「フィオーレか、いい名前だな。
 機会があったら治療なんかはお前さんに頼むことにするよ」

軽く笑って言い返して見せながらも、少女の様子に肩を揺らして応じると、
手に持った盃を軽く触れ合わせて大きめの音を響かせる。

「それじゃあこの出会いに乾杯、ってな。
 せっかくだから遠慮せずに呑んでくれよ?」

上機嫌に言いながら自分も酒を煽れば、熱気混じりの感覚を楽しみながらこちらも笑みを返し。

フィオーレ > 「…ありがと、ございます…カインさま」

淡い照れ笑いを返し、乾杯の仕草に少し慌てて応じるも、思いがけず大きく響いた音に端が欠けるのではないかとまた少し焦った。

「はぃ。──…えーと、乾杯。
 …ぁ、でも…わたし、お酒は呑んだことがなくて…」

嗜好品に手を出したことが、ほぼない身分だ。
少し困ったように、目の前の傭兵が杯を干す様子を眺めて。
そしておそるおそると唇をつけて……けふ、と小さく噎せた。

「……から、い…」

カイン > 「どういたしまして、ってね。
 …ん。さっきも言ったが誰でも初めてはあるさ、
 気楽に飲めばいい。ほら、グイッとさ」

お手本とばかりに自分で酒を飲んで見せるのだが、
辛いという感想を漏らす少女を見ると、緩く喉を鳴らして返し。

「ん。酒の味自体は判るみたいだな。あんまり味はお気に召さなかったかい?
 そりゃ悪いことをした。俺もどっちかと言うと辛めのほうが好みだからな」

今度甘い酒でもご馳走しようと言いながら、まだ飲むかどうか問いつつも自分は酒を煽り。

フィオーレ > 自分自身の酒精における反応に、やや情けなさそうに眉を下げた。
銀色の和毛に包まれた頭頂部の大きな猫耳も、へにょりと垂れるよう。
軽々と盃を煽る姿に感心するように、小さく息をついた。

「……正直、よくわからない、です。でも、喉の奥が、かぁって焼けるような感じがして、ちょっと怖い…」

いつか、これを美味しいと思える日が来るのだろうかと、やや信じられない心持ち。
これ以上のお酒は、軽く手を上げて固辞しながら。

「…あ、いえ。…ごちそうさまです。もう、十分です」

言いながら、湯船の縁に座っていた少女は、そっと裸足の足先を湯へと漬けた。
ちゃぷん、と音が響く。

カイン > 「あっはっは、誰でも最初はそんなもんだろう。
 酒ってのが飲まれたらコワイってのも間違いないしな。
 …ン、お粗末様でしたっと」

相手の言葉に笑って頷きながら、素足を湯につける様子を横目に見ると、
少しからかうように笑いながら相手を見上げて見せ。

「な、折角だから一緒に入らないかい?
 風呂場に来て足湯で済ませるってのも味気ないだろう」

どうだろうかと提案しながらゆっくり目を細めて笑い。

フィオーレ > 笑われると、少し拗ねるような雰囲気を漂わせるだろうか。
小さく唇を尖らせ。

「……そんなに、怖いもの、なんで呑むんでしょう…」

眉間にしわを寄せて、生真面目に悩む様子を垣間見せた。
じんわりと爪先から感じる湯のぬくもりに心地よさそうに吐息が漏れて。

「え?」

誘いの言葉に、一瞬言葉を失った。
困ったように恥ずかしそうに、頬を染めて首を横に振れば背中に編んだ銀色の髪が揺らめく。

「えっ、いえ…その…。……恥ずかしい、ですから…」

当然のように、湯に入るには服を脱がねばならず。
しかも男性と混浴というのは少女にとってはいささかハードルが高い様子。

カイン > 「そりゃあ…美味いからかな。
 後は酩酊感を楽しむのさ、ちょっとくらいふわりとした気分になりたいときもある」

そういうのも悪くはないんだと笑って言い返して見せながらも、
拗ねる少女の様子を見ればクスリと笑って返し。

「そりゃあ残念だ、じゃあ次のお誘いだ。
 そろそろ部屋に戻るつもりだが、フィオーレも一緒にどうだい?
 駄賃の支払いついでに、この後も付き合ってもらえたら嬉しいんだがね」

軽く身を寄せて立ち上がったかと思えば、そんな事を耳元で囁いてみせる。
勿論その意味する所はある意味ただ混浴するというものより余程恥じらいを感じても仕方のないことである。
控えめながらも存外可愛らしいところを見せる少女の様子を男は甚く気に入った様子で、直接的に口説きにかかるのだった。
最も、断られた所で仕方ないと流す程度の話ではあるのだが完全にセクハラである。

フィオーレ > 「……めーてー…。……それはわかります。…なるほど。……時折、薬草の配合を間違えて調合している最中に、ぐらっとくるやつですね…」

 奇妙な方向に理解を示した。
 繰り返し深く頷いていると、その耳に注がれる囁き。
 それ以上に、鍛えられて創傷だらけの逞しい肉体がぐっと距離を詰めてくることに、ぎょっとして真っ赤になり。

「え? …ぁ、え…? それは、その…っ
 わたしは、そろそろ…主の食事の用意に戻らないと…いけない、時間で…」

 それは本当。
 なのに、少しだけ後ろ髪をひかれてしまった。
 その意味が分からないわけではなかったし、恥ずかしくて仕方がないのだけれど。
 ゆえに、狼狽えて真っ赤になりながらも、慌てて立ち上がる。

「……また、その…時間のある時に、またお話してくださると…うれし、です…。
 お駄賃を、おねだりしたりは…しませんから」

 そう口にして、ぴょこりと直立不動。
 そして、深く頭を下げた。

カイン > 「うん、まあ確かにそれもその一種だな」

間違いないと相手の言葉に少し考える仕草を見せるものの、
たしかにそうであるというのは否定できない。
うなずいて見せながらも続いて帰ってきた言葉に喉を鳴らし。

「ん、そいつは仕方がないな。
 ちゃんと準備してやれよ?また今度、時間がある時に是非な」

相手の言葉を復唱して見せながらにんまりと笑い。

フィオーレ > 下げた頭を上げると、表情に灯るはふんわりとした淡い笑み。

「──……はぃ、それでは…失礼いたします、カインさま。
お怪我の際には、どうぞ…お気軽にお申し出くださいませ 」

 未熟なりに、精一杯の治癒を施そうと、笑いかけた。
 そのまま、小さな踵を軸に、ターン。
 生成りの長衣がふわりと翻った。

 湯煙の奥に滲むように消えていく姿は、少しだけ足取りが弾んでいた…とか。
 

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からフィオーレさんが去りました。
カイン > 「あいよ、それじゃあまた会おう」

軽く笑って頷いて、少女が去っていくのを見ながらゆっくり息を吐く。
ちらりと荷物を見て、これを片付けねばならんと思い出して後頭をひっかき。

「よし、まずはこっちからだな」

そう漏らしがてら片付けを終えてその場を後にしていくのだった。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からカインさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエルツさんが現れました。
エルツ > 「はー…疲れた」

(この所すっかり秋めいて、半袖では寒いと思える気候が続く。低レベル冒険者としては、来るべき冬に向けての稼ぎ時であり、今夜もクエストを終えて帰ってきたばかりだ。体力はある方だし、怪我無く仕事を終えたのだけど、疲労はもちろんある。こういう時は広い湯舟に浸かるのが一番だ)

「まあ、ここ変な噂もある場所なんだけどね…」

(女性客が攫われたとかなんとか…気になるけれど安さには適わない貧乏性。手早く汗を掛け湯で流し、髪と体を洗い始めた。安物の石鹸は泡立ちが悪いけれど、汚れさえ落ちればまあ、問題はない)

ご案内:「九頭龍の水浴び場」にマヌエラさんが現れました。
マヌエラ > 体を洗う冒険者の背後。いつからそこにいたのか、ぷかぷかと湯船に浮かぶ金色の怪奇物体。
いや、それは広がった金色の髪だ。あまりにも量が多いため一見してそうとは思えないだけで。
事実、その髪の主は、ぷは、と水面から顔を上げた。幼い顔立ちの少女だ。
湯気の合間を縫うように届いた声に興味を引かれ、全身に髪を纏うようにして、ずるりと湯船から這い出した。ぺたぺたと冒険者の背中に近付き。

「変な噂が、あるの? どんな噂かしら、お姉さん!」

快活な声が問う。冒険者にとっては、聊か、いやかなり唐突だったか。独り言に突然声が返ったのだから。

エルツ > (いつもは幻覚の魔法で隠している犬耳に尻尾。内風呂なんて贅沢なものは望めないので、幻覚はかけたまま手探りで洗っていくわっしわっしと乱暴な手つきで石鹸を刷り込み、湯で濯ぎ…今日のクエストはゴブリンの巣穴の探索だったから、臭いも酷いことになっている。念入りに洗って、満足したところにかかる声)

「うわぁ?!え?君、いつからいたの?!」

(自分の独り言に答えが返ってきたことに驚きながら振り返ろう。金髪の少女だった事にひとまず溜息をついて)

「あくまで噂だけどね。ここのお風呂でレイプされたとか、攫われたとか…そういう話があるみたい。君も気を付けたほうがいいよ?」

マヌエラ > 響き渡る素っ頓狂な声。しかし少女は驚くでもなく、にこっと笑う。

「さっきからいたわ、お姉さん!」

おかしそうに楽しそうに身を震わせたものの、続く言葉を聞いて顔色を変えた。

「れい、ぷ――攫われる――まあ。それは大変だわ!」

周囲をおろおろと見回してから、ようやく臭いも取れて綺麗になったエルツにひっつくように近付いた。少女からはどことなく甘い香りが漂っていた。

エルツ > 「全然気づかなかった…」

(これでも冒険者。索敵の役目を追うこともあるのに全然気づきもしなかったことに軽く凹みながらも、周囲を見回す様子には大丈夫と笑う)

「今はボクと君しかいないから平気だよ。変な人が来たら、すぐ逃げちゃうけど」

(引っ付いてきた少女から、甘い匂いがする。ミレー族の、特に犬としての特性を引き継いだ身にとってのそれは、何となくというレベルではなく、はっきりと解る匂い。無意識のうちになんの匂いだろうと記憶を手繰って)

マヌエラ > 「ありがとう……お姉さん、優しいのね!」

引っ付いても嫌がるどころか安心するような言葉をかけてくれるエルツを見上げて、ほっと笑う――だが、ミレー族の嗅覚が感じ取ったのは、果実のような爽やかな甘い香りの奥にある、甘ったるい、食虫植物が獲物を誘うような香りだった。

「お姉さんはとっても優しいから、変なヒトが来る前に――わたしが、守ってあげる!」

少女の奇妙な言葉と共に、周囲の風景がぼやける。足をついていた石畳に、かすかな温もりと、生物的な柔らかさを感じるようになり。
若年ながらプロの冒険者であるエルツにはすぐにわかったことだろう。「異界に取り込まれた」ということに。

エルツ > 「そう?えへへ…ボクは弱いからね、人には優しくするようにしてるんだ」

(出来るだけ敵を増やさず、味方につけるのが処世術。弱者の知恵と言うべきだろうか。甘い匂いは、頭のどこかで警告を鳴らすような香り。花や果物とは違うものと認識して、離れようした瞬間、不意に景色が変わる)

「え?え?!なに?!どーゆ―こと?!これ、君がやったの?」

(訳が分からない。冒険者とはいえまだ駆け出しだ。異界を作れるような上級の魔物と逢ったことがあるはずもなく。解った事といえば、文字通り裸のままどことも知れない場所に放り出されたという事実くらい)

マヌエラ > 「うん! 変な人がでる前にね、わたしの世界におまねきしたの!」

にこっと微笑む表情に邪気はない。が、何の詠唱も、その気配すらなしに周囲を異界化するともなれば、確かに上級の魔族には間違いない。

「ここなら、変なヒトは入れないわ!」

そう言って少し自慢げに笑う顔は、魔族とはいえ外見相応の姿にも見える、が――

「だから、お姉さんへのお礼も、ゆっくりできるわね!」

 その言葉と同時に、少女の長く伸びた影から、ぬらり、と無数の触手が這い出し、エルツの体を捕らえるべく巻きつこうとする。

エルツ > 「君の世界って…」

(呆然とオウム返しに呟いた。おかしい、今さっきまで湯舟の湯気で温かかったのに、今や背中に冷や汗が噴出して止まらない。取り合えず、胸を隠すように両手で覆いながら少女から距離を取るように後ずさりして)

「ま、まって!お礼ってなに?!それお礼?!どう見てもボクの事襲おうとしてるよね!君?!」

(それお礼じゃない!絶対お礼じゃない!そんな突っ込みを入れるも、そもそもここは『彼女の世界』逃げることは出来ないだろう。無数の触手に巻きつかれ、身を捩る。冒険者らしく筋肉はついているけども、胸や尻の脂肪の薄さも相まって、鍛え上げたというより、細いとか、せいぜいしなやかなという表現が妥当という貧相な肉体。よく見れば戦闘によるものか、古傷もいくつか目につくはずで)

マヌエラ > 細い四肢に、肉の薄い腹に、巻きついた触手は痛みこそないが振りほどこうとしてもびくともせずに、軽々とエルツを空中に磔にした。

「襲う……? どうしてそんなことを言うのかしら? わたし、わたしのことを心配してくれたやさしいお姉さんに、気持ちよくなってほしいの!」

 一片の邪気もなく、むしろ善意のみで笑顔を浮かべる。だからこそ、突っ込みは全く届いていないのがわかるだろう。ゆったりと歩み寄って。

「お姉さん、冒険者さんなのね。しなやかに、お肉がついているもの。それにこの疵……痛かったでしょう?」

 瞳を潤ませて見上げると、その疵のうち、腹に見えたものに口付けをして、舌先を這わせた。――魔族の唾液、つまり体液がそこに塗りこめられることになる。不意に、疵が熱を持つ。痛みではない。心地よさの熱だ。

エルツ > 「そういう事は相手の同意あってこそでしょ!」

(言っても通じない気がしたけれど言っておく。独自の空間を持つ時点で相手は圧倒的強者であって、弱者の意志なんて汲んではくれない。弱肉強食の掟がしみこんでいる辺り、獣人と言うべきか)

「ひゃん?あ…もう、そこは治ってるし…そりゃ、痛かったけど…うぅぅ…」

(触手に磔にされた体は隠すことも出来ないまま、古傷へと落ちるキスに身を竦めた。
なんだか体がムズムズする。暑さを感じて自然に息も荒くなるだろう。幻覚で隠されている尻尾や犬耳も服従を示すようにぺたりと伏されていて)

マヌエラ > あの時、エルツの鋭敏な嗅覚が感じ取った甘さ。その臭いはますます濃くなっていた。腐臭と紙一重の、脳を痺れさせる甘ったるさ。それは、この少女の姿をした魔が持つ、堕落の魔力が漏れでたものだ。性感を高め、快楽中枢に作用する魔毒……。

「わたし、知ってるわ! わたしの“脚”をみてしまうと、みんな嫌がってしまうの。だから、まず、やってみなくちゃ分からないって、教えてあげたいの!」

 拒否を一切理解しない、押し付けの善意に充ちた笑顔は揺るぎもしない。

「お姉さん、古い疵も、新しい疵もあるわ?
 痛い思いをしても戦い続けているのね。本物の冒険者なのね。強くて、やさしいのだわ! わたし、お姉さんのこと、とっても好きになってしまったわ!」

 きらきらした瞳は、冒険者に憧れる健全な少年少女の輝きそのものだが、「好き」の表現方法は、ぬちゃりと粘液をまとった触手が、四肢を這い登る悪夢的光景だった。
 この粘液もまた、魔族の体液であり、触れたところの感覚を狂わせていく。

エルツ > 「だからね…うん、逃げちゃうんなら捕まえるよね…仕方ないね」

(強き者の理屈に頷いた。納得したというよりも、諦めたという方が正しい。弱者として生まれついた身であり、犬の特性を強く持つ少女にとってリーダーこそが絶対。強いものには服従すべきという理屈が遺伝子レベルで染み込んでいる。甘い匂いも思考を放棄させる理由になっているのか、漏れる吐息も徐々に艶めいて)

「まあ、成り行きでなんだけど……ふぁあ?!や、め…ヌルヌル、するぅぅ…」

(冒険者について色々夢見ているような口調の少女には、なんだか申し訳ない気になってくる。そんな高い志などなく、普通に日々の糧にしているだけなのだけど…
そんな会話をしながらも体を這う触手の感触に、嫌がるように身を捩り首を横に振る。粘液の冷たさや濡れる皮膚の不快感は、なぜか快楽に変わっていくけれど、だからと言って強請るほど狂わされているわけではなくて)

マヌエラ > 早々な諦めは、彼女自身の特性による部分も大きいようで。それが、魔力の浸透をも早めてゆく。細い四肢は、無数の触手に喰われたかのように巻きつかれ。五指の間にも、粘液が刷り込まれていた。

「大丈夫! ちゃあんと、気持ちよくしてあげるから!」

自分自身の足元から持ち上がった触手に乗って、空中で磔状態のエルツに並ぶと、その頭を撫でる。エルツのわんこっぽさを何となく感じ取っての行動。

「よしよし、お姉ちゃん♪」

そうする間にも、下半身の触手は太股を螺旋を描いて這い登り、秘裂へと向かっていた――尖った先端部が陰核に触れ、くにくにと弄び。ほかの触手たちは、裂け目にずりずりとその身をこすりつけ始める。
一方で、上半身の触手も腕を這い登ると肩口で分岐し、一部は胸元へ、一部は口元へ向かっていった。

エルツ > 「やぁ…あ…ぅぅ…ネバネバ、するうぅ…熱いよぉ…」

(ある意味体を洗う時よりも念入りに全身へと粘液が刷り込まれ、触手が蠢く。その僅かな動きにすら反応を返し始めたあたりで、かなり浸透していると察せられるだろうか。まさに犬のように口を開き、だらしなく舌を見せての呼吸は苦し気で)

「うぅ…ほんと?痛く、しない?」

(頭を撫でられ、目に涙を浮かべながらの質問。別に処女というわけではないけど、自慢出来るほど経験が多いというわけでもない。まして触手の相手は初めてだ。体は蕩けはじめていても、恐怖心までは抑えきれない。
そんな問いも、肉芽を弄ばれ、秘列をなぞるように刺激されればひぃいん!と高い悲鳴に変わって)

「あ!あ!ひゃん?!そこ、熱いいぃ…あむぅ?!」

(口元へと伸びた触手に悲鳴を塞がれ、目を見開く。薄いとはいえ胸も感じるようで、びくびくと体を痙攣させ始めて)