2023/09/29 のログ
■ティカ > 「結局虫じゃねーか! 後、蝶は全然しぶとくねーから!」
酔っ払っていても口の悪さとツッコミは健在で、気の強さと男に対する喧嘩っ早さも変わらぬチビの頭突きは、あっさりと受け止められてしまった。
そのリアクションの薄さには若干の不満を覚えなくも無かったが、改めて今回の冒険話やバトルスタイルの変遷に水を向けられたなら細かい事はあっさり忘れる酔っぱらいらしさを発揮して、それはもう得意げにあれやこれやと語りだす。
力任せに長剣を振り回すやり方から、小剣で血管などの急所を切り裂く戦い方へと変えてから明らかに強くなったとか、おかげで今回の護衛依頼でも襲ってきた山賊を3人も返り討ちにしてやったとか。
当然、話が乗れば酒の飲むペースも相応に早まって
「――――んあ~……そうだなぁ。楽しいって思える程じゃあねーけど、以前に比べりゃ随分マシになったのは確かだろぉな。そもそも前までのあたしじゃ護衛依頼に誘ってもらえるなんて事も無かったし……、ッ」
残り僅かとなったエールジョッキをテーブル上で揺らしつつ、頬杖を付いた赤ら顔がぽややんとした紅目で言葉を戻す。
その鼻腔を不意に擽ったのは男の体臭――――どころではなく、まるで鼻先に股間を突きつけられたかの直接的な精臭で、思わずきゅんっと下腹を疼かせてしまった少女戦士はそわりと猫目を泳がせた。
■コルボ > 「お前のことイイ女になってきたって口説いたつもりだったんだけどなぁ?」
酔っていても返って来たキレのあるツッコミに思わず吹き出し、ひとしきり笑ってからそんなことを言う。
頭突きをされても受け止め、女として丁重に扱っているが、しかしそれが負けん気の強さには逆効果だったことも認めつつ。
しかし、自慢げに語り始める戦闘スタイルの変化には僅かに目を細める。
結論で言えば急所を狙うなど”やればそりゃ勝てるが、それが狙って出来るなら苦労はしない”ことをやってのけているのだ。
(こいつ……、マジで化けやがった……!)
ただ食われるだけの寒村出の冒険者志望。それが内心の評価。
それがガラリと変わる瞬間に総毛立つ。純粋に”イイ”と思う。
前は立ちんぼを買った、ある意味先輩が後輩への資金援助の側面もあったが、
今は純粋に”食いたい”と思える女になったのだと実感して。
「出来なかったこと、してもらえなかったことが出来るってなら、
それは良いことだし、多分今から色々楽しくなってくると思うぜ。
……イーヴィアってドワーフの鍛冶屋がいる。
その旦那に話し持ち掛けて自分のスタイルに合った武器都合してもらいな。
値は張るが、多分”今より面白くなるぜ」
不意にそう、聞けるほどかどうか、淀んだ瞳を見つめていたが、その瞳が泳ぐ。
なるほど根っこの部分の情欲はそのままなのだと、ニィ、と笑い。
「……なんなら、旦那の武器。今から”お祝い”に付き合ってくれたら、
俺が代金全部出してもいいぜ。
今のお前は、それぐらいイイ女になってきてるからな」
大衆の死角で囁いて、耳を甘く食んで。顎で二階を、宿を兼用している場所を指す。
欲していることは見え透いているのだと、顔を見ればニタァと、獲物を見つけた雄の顔で嗤って。
■ティカ > 確かに以前の何も考えず、他の駆け出しと同じ様に力任せに剣を振るっていた頃に比べれば随分マシにはなっただろう。
とはいえ、《化けた》という程に御大層な物ではない。
以前は1対1でも苦戦していたゴブリン相手に、1対2でも問題なく勝てるようになったといった程度の物。
此度の冒険で3人の山賊を返り討ちに出来たのも、他の冒険者の身体に隠れて上手く隙を付けたからというだけで、ティカ一人であったのならば今頃連中の塒で慰み者となっていたに違いない。
「あー、たしかにいい武器は欲しいけど、あんま高いのは無理だなぁ……鋳造の安物じゃなくて、きっちり鍛造された奴とか性能が段違いだって聞くし憧れてはいんだけども…………に"ぁあッ!? お、お前いきなりヘンな事……ってマジでっ!?」
酒精の影響でうとうとしつつある紅目が夢見る様に良質な武器への想いを語るも、腕の良い鍛冶屋の打った鍛造品などまだまだ買える様な物では無い。
憧れは憧れとしてアルコール臭いため息と共に今の所は諦めようとしたその矢先、いきなり耳朶を甘噛みされて妙な声音を発したティカに向けられた囁きには、ぼんやりしていた猫目もくわっと見開かれた。
前のめりになった体躯がボリュームたっぷりの柔肉をたゆんっと揺らす。
彼の言う"お祝い"というのは、その口元の歪みを見るまでも無くいやらしい事なのだろうが、時に娼婦めいた真似をして糊口をしのぐチビにそこまでの抵抗感は無い。
傍らから漂うオスの精臭のせいで若干そういった気持ちにさせられていた少女戦士は
「よぉし! そーゆー事ならてめぇの言う"お祝い"とやらに付き合ってやらぁ! お祝いに付き合うっつーのもおかしな話だけども、細かい話はどーでもいいよな! おし、さっさとヤッちまおーぜ!」
勢い込んで立ち上がったせいで若干ふらつくチビは、男の袖を掴んでぐいぐいと階上への移動を促す。
少女戦士の可愛らしくも堂々たる大声で発せられた『さっさとヤッちまおう』なんてセリフには周りで様子を伺っていた男達もぎょっと目を丸くするのだけれど、酔っ払って気の大きくなっているチビは全くもって気にしていない。
二階で行う行為によるベッドの軋みや喘ぎ声が漏れ聞かれる事すら気にせずに、大いに乱れそうな風情である。
■コルボ > 後に情報を集めれば”ああそういうことか”と思いはするだろう。
だが男が今見ているのは今の貴女で、聞いているのは今の貴女の言葉で。
それだけを聞けば、そして以前の在り方を見れば十分に”現状から脱した”と思えてしまうのだ。
「にゃあ、って、ははっ。良い声で鳴くじゃねえか」
それでも、今自分が学院で教えている生徒の有象無象よりかは何が良くて何が悪いかを
見定めているからこその愚痴だと耳を弄んでから笑って。
それに何より”イイ女がノリ気”なのだからこれ以上は無粋だろうと。
貴女の小気味のいい気風の良さに、例え大成せずとも後進を引っ張る姉御肌にもいずれはなろうかと思いながら、
今はその”姉御肌を犯してドロドロに穢して犯す”ことが頭を占めて、
冒険者同士の流儀が通れば連れ立って笑いながら、
ぎょっとする男達を一瞥して悠然と二階へと移動していくのだ
■コルボ > 【部屋移動】
ご案内:「平民地区 夜の酒場」からコルボさんが去りました。
ご案内:「平民地区 夜の酒場」にコルボさんが現れました。
ご案内:「平民地区 夜の酒場」からコルボさんが去りました。
■ティカ > 既に身体の発育も止まっているチビである。
このまま順調に冒険者として成長したとて《姉御》と言うには些か子供子供した感じになりそうだが、自分と同じ様に苦労する同性の駆け出し冒険者に対してはあれこれ世話を焼くという事もあるかも知れない。
今は自分の世話すらまともに見れていないティカなので、その日はまだまだ先の話となるだろうけれども。
そんなチビは蓮っ葉で気の強い言動が嘘の様に彼の腕をぎゅっと抱え、たわわな柔肉の弾力と酒精に火照る体温の高さをたっぷりと伝えつつ、男と二人二階の個室へと移動していくのだった―――。
ご案内:「平民地区 夜の酒場」からティカさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」に夏虎さんが現れました。
■夏虎 >
昼過ぎの大通り。少し遅めの昼飯を食べに飯屋へ入っていく人、結構早いが3時のオヤツに喫茶店に入っていく人、夕飯の買い出しに来ている主婦に、エトセトラ。様々な人が行き交い様々な商人が露天を開くいつも通りの景色の一所にいつも通り手作り感&手塗り感溢れる屋台を開く、桃髪店主。
空模様は曇天――
もしかしたら一雨来るかもしれない雲の分厚さと薄暗さを鑑みて、
タープを立てて机と椅子を設置、雨天営業形態の準備を整えておく。
「これでよし……と」
一月前と比べれば多少はマシにはなってきた、が……
時節はもう夏ではなく秋という事になるらしいが……
ちょっと動いてちょっとしたもの設営するだけで汗が滴る。
額に首にと浮き上がる汗の玉を拭っては、あっちぃ~、等とぼやいてタオルを肩に掛け、椅子の一つに腰掛けた。
「さて……」
あとはいつも通りのお客待ち。それまでの暇潰しに本を一冊取り出して開く。お菓子のレシピブックだ。
今はまだ暑いので果実水も果実氷もよく売れるが今からの季節この売れ筋商品も人気が落ちる。故、
果物を使った菓子でも売り出そうかと考えて購入してきた。
……薬屋さんなのだが。果物屋さん化している現状を深く考えると泣けてくる、が。おセンチになって果物取り扱わなくなったらそれはもう売上ガタ落ちである、自分の精神衛生上の健康よか売り上げが優先。それに今は従業員一人抱えている身の上だ、お給料だって出さないといけないのだから。
「ふふ。いっそのことほんとに果物屋さんになっちゃうかぁ?」
独り言を偶に零しながら、本の項を捲る。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」から夏虎さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアティルさんが現れました。
■アティル > 富裕地区よりも平民地区の賑わいに興味をそそられる。そういう日が今日の気分だった。
富裕層ばかりの場所はどうにも肩が凝って仕方がない。
馬車ではなく自分一人――とはいえ周囲の人影に紛れ護衛自体は数人いるが。
傍目には奇抜な服装をした変な男が一人で出歩いている様にも見える。
時折足を止めてはジャンクな食べ物。肉を油で炒めただけのツマミを購入したり、何の価値も無さそうな石を売りつけようとする男は丁重に断りながら。
「こういう活気がウチの領地に在れば良いんだけどねぇ。」
指に付いた肉のソースを舐めとりながら溜息も一つ。
原因はまぁ、言うまでもないが強姦許可証の存在だったりするのだが。
それでもこの王都の賑やかさといえば、と思わず天を仰ぐ。
活気のある処に人は集まり。人が集まればそこには金も集まり――何より美女もいる可能性は増えるのだから
■アティル > 「あ、やば。このスパイスうっま。あの露店誘えばよかったかな」
指に付いたソースを舐めた時に思ったより美味かった。
癖の強いスパイスだが肉の脂が残った口に刺激的で刺さる様な辛さが癖になりそう。
ふっと振り返るがどこの露店だったかまで一々覚えていない。
仕方がない、縁が無かったと思いもう少し歩くとしよう。
好きに歩き、隙に食べる。――好きに、女を探せる。
それが出来るのがこの平民地区でもある。ギルドに入る女の尻を視線で追いかけ、料理を売る女の笑顔で性欲の空腹を満たす。
「ま、出会いは早々無いと。」
こんな格好をしている男に声をかけてくる女なんて余程金目当てだったり自分の悪癖を利用しようとする相手だったりが大半だろう。
それでも目を惹く何かを求める様に男はふらふらと歩き続けるのだった。
護衛としては気が気ではないだろうが。
■アティル > 人の流れを見て回るのも重要。人が流れる所には何があるか?
金だ。美味い飯だ。需要だ。噂話だ。後ろ暗い秘密だ。時には美女だ。
もっとも自分自身にもまた後ろ暗い秘密はあるのだが、そこは気にしない。
噂は所詮噂なのだと笑い飛ばせるだけの豪胆さと、老獪かつ狡猾とも言える犯罪者精神があるのだから。
どうも人の流れが一定に見える。この流れに乗っていけば何かしらの発見は得られるだろうか、と気の向く先が変われば足の向く先も変わる。
さてこの流れの先には何があるか、あるいは途中に何か新しい発見や出会いはあるのだろうか?