2018/01/27 のログ
オルティニア > 「セ、セルフ言葉責めっ!? あ、あんた、あたしをどんな変態だと思ってんのっ!? 高貴なエルフ様にはそんなおかしな趣味とかないからっ! ないんだからねっ!?」

ばむんばむんと小さな手のひらで壁を叩いて抗議する。
非力エルフの壁叩きの音は、ギリギリ向こうに聞こえるかどうか程度の迫力しか醸さない。

「―――んなっ!? そ、そこはちょっとオブラートに包みなさ……あッ、ちょ……ゃ、やだ……んっ、ぁあ……っ。」

肩越しに振り返る翠瞳が捉えるのは、薄暗がりの中、ディスプレイの照り返しを受ける石壁のみ。
仕方なく正面を向けば、そこには毛穴さえ確認出来るほど詳細に、アップで映し出される己の陰部。
剥きあげたゆで卵の様に白い恥丘が、卑猥な粘液を塗りたくられて妖しく照り輝く。
姫園の淡い膨らみの上へと滑る、楕円の爪先が刺激に合わせて収縮するピンクの尻孔さえも擽って、エルフの口から甘やかな声音を溢れさせた。
再び窄まる恥溝がぷくりと膨れさせる蜜雫。
それがとろぉ…っと真白なクレバスに沿い落ちていく様子が、匂いすら錯覚するほど至近の画面に映し出されている。

そんな倒錯に呑み込まれそうになっていたエルフ娘は、続く問いかけにハッとして、雪に閉ざされた宿の一室にて返したのと同じ内容を彼女に告げた。
―――まぁ、彼女は怠惰に生きる事に人生を費やしている気がするので、エルフ娘の言う通りに外見に気を使うというのはかなり難しかろうとは思う。
だらだらするためだけに錬金術やら魔術やらに没頭し、ついにはその身に淫魔めいて自在に動く触手を生やすなどという変貌を遂げ、更にはその人外の姿を人前に晒す事にも頓着せずに生活しているのだ。
怠惰こそが彼女の本質であり、それさえ歪めてオルティニアのために努力するというのであれば、エルフ以外の存在を下等生物と断じる傲慢妖精とて多少は心を動かされようと言うものだ。
無論、エルフ娘自身はそんな深慮から提案した訳でもなく、『可愛かったり綺麗だったりする存在が好きだから』などというどこまでも手前勝手な理由で口にしただけなのだけど。

「―――――ッッ!? っにゃ、ぁあっ!? や、ぁんぅッ、やめっ、あっ、ひぁっ、おし、りぃ……んぃいっ、あっ、あっ、あぁぁあ…ッ!?」

愛撫にほぐされたわけでもない、可憐なまでに初々しい排泄孔が、薄く纏った粘液に濡れる指先をにゅるぅん❤と呑み込んだ。
途端に跳ねる白尻は、甘える様に貴族娘の細指を咥え込み、にゅぷっ、にゅぷっ、にゅぷぷっといやらしくも柔らかな挿入音を奏で始める。
さしたる愛撫も受けぬままの不躾な侵入にも関わらず、エルフの後孔は腸液まみれのとろっとろの雌肉で侵入者を包み込む。
それはまさに、日常的に尻穴弄りを繰り返す、変態娘のオナホ孔。

レイン・レジネス > 「やーめなーい……くっふっふ、良く考えるとこの状況、すっごくやらしい……」

二本の指の挿入は、愉快な程に容易く行われる。
いかに濡れた指先だとて、慣らされていない穴であったなら先端を咥え込むだけでも痛みがあろう。しかしこの少女は、最初から指を二本根元まで飲み込んで、そして艶やかな嬌声を上げるのだ。
指を四方から押し包む肉壁へ、骨ばった指の節や、薬品弄りで分厚くなった指の腹を押し付けながら、空気を押し込んでは掻き出すように、鉤状に曲げたままの指を往復させる。

「おお……もう、こんなに濡れて来た……オルティニア、やっぱり凄いな……。今まで色んな子を見てきたけど、ちょっと君くらいお尻が慣れてる子って珍しいんじゃないかな……」

感嘆の色を包み隠さぬ率直な感想。褒め言葉なのだろうか――きっと当人はそのつもりだ。
小さく窄まっていた排泄の為の孔は、もう早くもほころび始めた。

だが、この程度では終わらない――それは知っている筈だ。
幾度も執拗に執拗に、触手そのものに人格まで染まったようなねちっこさで一晩中責め立てられた記憶は、そう遠いことではあるまい。

「おかしくなるくらいまで気持ちよくしてあげたら、オルティニアは私のことを好きになってくれるかなぁ……? ほら、良く有るじゃないか。賊徒が捕虜の美少女を集団で嬲って陥落させるみたいな、そういう読み物が――」

わるい本の読みすぎである。

不意に、秘所を責め立てる手の感触が遠のいた。オルティニアを嬲っているのは、後孔を穿つ指だけだ。
そして――オルティニアが見ているディスプレイに映る、試験管に入った桃色がかった液体。
いや、液体か……? それは試験管を傾けても、逆さにしても容易には落ちてこない、妙に粘度の高いものだ。

「ここ、スライムがいたんだけど……良かったね、有害じゃなかった。きっとオルティニアみたいなお尻でアクメするのが大好きな変態っ子の為の、こういう用途の……おもちゃ、だよ」

左手の二本の指が、後孔からずるりと引き抜かれる。
ディスプレイに映っているのを知ってか知らずか。レインは、ピンク色の粘液を、自分の左手にまとわり付かせる。
粘液は自ら意識を持つかのように、液面を時折震わせている――スライムだ。
淫魔が作った迷宮に住まうスライム。その性質は、猥雑なものであろうとは予想が付くだろう。

「声、思いっきり出して……じゃないと、こっちにちゃんと聞こえないからね……!」

ずぶ、ず、ずっ――ずんっ。
レインは、スライムをまとわり付かせた左手で拳を握り、それをオルティニアの尻孔へ押し付け――最奥まで一息に押し込んだ。
狭隘な肉孔を巨大な質量が拡張しながら遡る、常人には拷問とも言えよう衝撃が至福の快楽となって、脳を焼くような絶頂感を呼び起こすだろう。

オルティニア > まともな手入れをされていないどころか、切り整える事さえ適当な黒髪が残念な、酷く野暮ったい頭部とは異なり、不健康なまでに青白くほっそりとした指先は、薬品弄りを常としていてさえ貴族娘らしい繊細な美観を残す物。
そんな指先が2本揃って、にゅぽっ、ちゅぽっ❤とピンクの窄まりに出入りする。
細指が触手粘液とは異なる卵白めいた体液を纏い、穿られる狭孔の周囲に蟠っては泡立てられて白く濁っていく。

「―――ちっ、違……っ、あた、し、んぅあッ、違う、からぁあ…っ、あひっ、ひんぅっ、や、らぁあ…っ、おひり、ぃ……しゅご、ぁあ……ッ❤」

嬲るでもなく関心するような彼女の声音に羞恥を喚起させられて、尻穴弄りの好きな変態というレッテルを剥がそうとして言い訳を口にする物の、その最中に漏れる声音はどうしようもないくらいに淫らな嬌声。
同性の手指による、己の身体の最も穢らわしい肉孔陵辱。
何の準備もしていない、腹腔内の穢れがいつ付着してもおかしくない排泄孔が、好き勝手に弄ばれる淫猥な光景。
とある淫魔に作り変えられた、膣以上の感度を誇る敏感アナル。
そんな場所をにゅぽにゅぽとほじくられる肉悦がエルフの美貌を歪ませる。

「そ、んなわけ、あッ、な、ないぃいっ、ん、ぃっ、ひぁあ…ッ❤ そんな、そんな、ことぉ…ッ、ひぁっ、あっ、あぁあ…っ❤」

触手娘の言葉に首を振りつつも、漏らす声音は甘えた様な雌媚が滲んている。
そして、ほじくられるうんち孔を見せ続ける大画面に映し出される試験管。
蛍光ピンクの色合いも淫靡なそれは、変態行為を目的として作られたスライムに違いない。
言葉責めの意志も明確な、意地の悪い言葉にさえきゅんきゅん❤と雌肉をヒク付かせ、滴る程に多量の愛液を溢れさせてしまう。
甘酸っぱくてはしたない発情の雌臭さえ感じられる光景の中、試験管のスライムがデロォ…と彼女の左手にまとわりついて

「――――んォッ、ほッ、お゛ひぃいぃぃぃぃぃいいぃいぃい~~~ッッ!?」

激しく噴いた絶頂潮が、ディスプレイから飛び出して己の顔へと浴びせかけられた様に錯覚する。

レイン・レジネス > 「おぉー……本当に入った。さすがオルティニア、これでイけるとは……」

押し込んだ手、腕に伝わる震えを待たずとも、壁向こうでさえはっきりと聞き取れる絶頂の嬌声。
一往復どころか片道だけの挿入で達する少女を見ていると、自分の身体まで情欲に濡れ始める。
が――今日は、互いに互いを高めあう性行為ではない。
一方的に責めて嬲って喘がせて、あわよくば自分に恋心を抱いてくれはしないかと言う、冷静に考えれば勝算の無い計画だ。
そして勝算が無い故に――無理だと気付いてあきらめるまで、この行為は続く。

「ねーえっ、ねーえ。そろそろ気が変わってくれた? 私のところに来て、ちょーっとだけ身の回りのお世話をしてくれるなら、毎晩こういう風にかわいがってあげるんだけどなぁ……? おしりでトんじゃう変態オルティニアが、もっと淫乱で変態になってくれるように、たくさんズポズポしてあげるんだけどなぁー……」

腕を引き抜かず、寧ろ奥へ。手首を超え、次第に太くなる腕が、長さと直径で進めなくなる限度まで、レインは腕を押し込む。そして最奥で指を開き、自分の手が何処まで入っているかを知らしめるように、周囲の肉壁を指で押した。
腕を押し込んだ孔の下では、もう一つの雌孔が盛大に潮を噴いて、床の尿の水溜りと混ざって広がる。そこに愛液や、掻き出された腸液までもが混ざり、壁向こうのオルティニアには分からずとも異様な臭いを漂わせる。
その臭いが、スライムを敏感にさせたのかも知れない。
淫魔が陵辱の折に用いるスライムは、挿入した孔の内部で老廃物を喰らい蠢き、代わりに媚毒を周囲の肉壁へと刷り込む類の、つまりこの手のダンジョンでは珍しくないタイプのものだ。手に触れさせているだけのレインでさえ、身体に熱を感じる媚毒を、吸収率の高い腸粘膜に刷り込まれるのは――相当にクる筈だ。

「……たとえば、オルティニア。これくらいなら君、今までされたことあるかも知れないけど――」

そして、とどめを刺すように。
腸内にてレインの腕が不気味に蠢いたかと思いきや、その手のひらから、一本の触手が這い出す。
それは、直径こそは指二本程度の大人しいものだったが、長さに際限が無かった。
それは、結腸弁を易々とこじ開けると、そのままオルティニアの消化管を逆流し始めた。
長い小腸の中ばかりか、胃液の満ちた胃の中さえ、表面に纏わせた媚毒スライムのカバーで耐えて遡り。

「――触手での貫通プレイはさすがに、そう何回もしてないでしょ……?」

やがてその触手は、オルティニアの喉を内側から押し広げ、口から外へと姿を見せるだろう。
そして、その触手が一度、ぶるりと震えたのが合図。
その次は、これまで挿入された何メートルもの道のりを、触手は一気に駆け下りて行く。
そうなれば当然、魔的に鋭敏な腸壁は、媚毒に濡れた触手を数メートル分排出するという、常軌を逸した人外の責め苦に晒される。数十回のピストンよりも強烈な刺激を一瞬に――その果ての嬌声を想像するだけで、レインは唇が歪むのを抑えられなかった。

オルティニア > 内蔵全てを突き上げる、排泄管へのボディブロウ。
その圧迫に押しつぶされた肺腑が、エルフらしからぬ下品な喘ぎを吐き出させた。
舌を突き出し大きく開いた唇端から唾液を零し、驚愕するかに見開いた翠瞳が捉えるのは、想像していた以上に信じがたく、猥褻な光景だった。

これまで幾度もびっくりするくらいに野太い物を咥えこんできた尻穴である。
近頃では日々ひり出す排泄物さえ、エルフの薄腹に溜め込まれていたとは思えぬくらいに極太で、己の尻穴が変態じみて拡張済である事を嫌というほどに認識させられていた。
しかし、実際に目の当たりにする光景は、そんな認識さえ全く甘い物でしか無かったと知らしめる、あまりに歪な物だった。

思い切り突き込まれた白腕は、奥へ奥へと潜り込み、あろうことか肘までもが体内に埋まっていた。
白々と伸び切った肛門が、痛々しいまでにぴっちりと細腕を締め付けてはいるものの、大腸のゆがみに合わせて肘を曲げれば、肩口までも入ってしまうのではと思えるくらいの状態である。
女の細腕とは言え、並の男根などとは比べ物にならぬ直径は、薄い尻たぶどころか、排泄孔の下で雌蜜を垂れ流すピンクの姫孔までもを無様に拉げさせて横長に拡げていた。

そして何より信じがたいのは、そんな有様にまで拡張された尻穴が、信じがたいほどの肉悦で己の脳髄を蕩けさせているという事実。
ビクッ、ビクンッ、ビククッと派手に戦慄く尻肉と太腿が、うんち穴に腕を突っ込まれての浅ましい絶頂に至っていることを、説明の必要すら無いくらいにはっきりと見せつけていた。

「んォ……お゛ォォお……っ!?」

そしてその体内にて蠢く指は、鳩尾の辺りを弄んでいる。
己の腹腔が、今どのようになっているのか想像することさえ難しい異様な有様。
そしてエルフの体躯は、突如腹腔内に出現した異物を溜め込まれた糞塊とでも認識したのだろう。
挿入に巻き込まれていた結合部が、むりゅりゅっと火山の噴火口の如く盛り上がって腸壁の肉色を晒し、スライムまみれの腕先にぐちぁあ…っと生暖かな異物を押し付け潰していく。
新鮮なエサを押し付けられて活性化したスライムが、獲物を捕らえたイソギンチャクの如く蠢き、そして更に

「あひぅッ、ん゛ぁあッ、お゛、ほぉおぉおッ、へぁッ、んお゛ォォオォオぅぅうう~~~ッッ!!?」

押し付けられる糞塊をえぐり潰しながら、常識はずれの長躯を持つ触手蛇が排泄管を逆流する。
直腸のかなり深い部分まで弄ばれた事こそあれど、身長の何倍もの長さを誇る小腸への浣腸液とは異なる固形物の侵入は流石にはじめて。
大腸程の太さの無い細管がのたうちながら奥へ奥へと潜り込む肉蛇の異物感に

「んひぃッ、ひぃぃいいんんんぅうううう~~~ッッ!!」

脳が焼かれるかの強烈な快楽を生じさせた。
ブシャァァアアアァアアッと必死の息みが、潮とも小水とも付かぬ体液をぶち撒ける。
しかし、腸の蠕動を無視して北上を続ける細触手は、ついに胃にまで到達し、喘ぎ続ける気道を圧迫しながら食道をも貫いて、胃液伴う嘔吐きと共にその頭部を露わにした。
淫魔の媚毒で快楽器官として作り変えられた消化・排泄管への、数mに渡る逆流陵辱。
それはまさに人外の魔悦というべき代物で、淫乱ではあっても人の域に留まるエルフの脳が耐えられるレベルを大きく越えていた。

見開いた双眸がぐるんっとエメラルドの瞳孔を上向かせ、ビク付く細身が痙攣の余韻だけを残して弛緩する。
勢い良く吐き出されていた潮噴きが、膀胱内の残りをちょろろぉぉ…っと弱々しく垂れ流す。
触手娘の腕という野太いプラグを挿入されていなければ、黄土の糞塊さえだらしなく漏らしていたであろう肉の緩み。

レイン・レジネス > 拷問めいた内臓陵辱の果てに、弛緩する少女の身体。
その痙攣をたっぷりと腕で味わってから、ようやくレインは腕を引き抜く。
尻孔をみちみちと押し広げる形で塞いでいた腕が抜かれた後、オルティニアにどのような惨状が訪れるのかは想像に難くない。
だが今、レインは、謎の空間投影型ディスプレイに映る絶頂顔に目が釘付けになっていた。
白目を剥いて絶叫するその顔からは、つい数分前まで強気な言葉を吐いていた様子など伺えない。
このギャップが愉快なのだ――とレインは思う。
壊れそうなほどに滅茶苦茶に犯してやっても、またケロっとした顔で立ち直っている。勝気な少女の顔をして、一瞬で淫魔もかくやのイき狂いに耽る。そういう彼女だから、鳴かせるのが楽しいのだと。

「気持ちよかったかな、オルティニア……?」

問うては見るが、答えが返るとは期待していない。意識を飛ばしているかも知れないし、喉までを犯されて息も絶え絶えだろうから。
だから変わりにレインは、台車からまた別な試験管と――漏斗を一つ、用意した。

「ここ、スライムがたくさんいるんだ。だから全部、全部オルティニアのお尻に入れてみようかと思うんだけど……君ならどれくらい行けるかな。ワインの瓶二本分くらいは行ける……?」

腕で散々にこじ開けられた孔へあてがわれる漏斗。そこから多量の粘性生物が、オルティニアの腸内へ進入して行くだろう。
それらは老廃物を喰らい、媚毒を吐き出すという、自然な生物種としては成り立たないほどの単純な作業を幾度も幾度も、彼女の腹を隅々まで磨くように繰り返す筈だ。それこそ、自分自身の手で自慰に耽ろうが、指先を汚すものが無くなるほどに――

「さ、おなかも頭も空っぽにしようか……何回だってイかせてあげるから……だから、ね、好きになってくれれば嬉しいなぁって……」

――調子に乗った触手女は、フロアイミテーターで構成される壁をにバン! と叩きながら、楽しげに笑った。叩いて初めて壁の正体に気付き――笑みを浮かべた顔が、僅かに引きつった。

オルティニア > 石壁に咥えこまれた細腰を支点とし、両手両足をだらりと下げて、うなだれた頭部からは唾液と涙と鼻水を、未だヒクつく下肢からは、白濁しきった雌蜜と潮、小水と腸液を滴らせ、エルフ娘は完全に失神していた。
そんなエルフの体内を、今度は排泄の早回しの如く細触手が下り降りていく。
途端、無意識のビク付きが大きくなる。
失神したまま、無明の闇に意識を沈めたままに至る連続絶頂。
そうして触手全てが貴族娘の細腕へと帰巣して、指先から肘上までをねっとりとした腸液纏う臓腑の体温に包み込まれていたその腕が、弛緩しきったアナルからずろぉぉおお…っと引き抜かれる。
肛門括約筋さえ弛緩しきった排泄穴は腸液伝う紅色も卑猥に大きく口を開いたまま、臓腑の汚臭も生々しい肉洞を晒したままに戦慄いている。

「あ、へぁ……へ、ひ……ん、ぅ……ふぇ、え……あへぇ……。」

薄く閉ざした瞼のおかげで白目こそは覆っているも、その美貌は完全に緩みきってだらしのないアヘ顔を晒している。
そんな有様さえ、開きっぱなしの尻穴の上にて展開されるディスプレイ越しに視姦されるオルティニアは、無論、彼女の問いかけに答える事など出来はしない。

当てがわれる漏斗にも、そこから流れ込んでくる多量の粘体にも、ただただ小さなヒク付きを返すばかり。
時折、弱々しく漏らす喘ぎ声と、稀に見せる大きな尻跳ねの動きだけが残るマグロ状態。
排泄穴の奥の奥、形さえ定まらぬ繊維状の老廃物だけでなく、黄土の着彩を滲ませる液状便すら啜られて、オルティニアは真の意味で汚れのない存在となるのだけれど――――晒すアへ顔はそんな神秘性など欠片もない、堕落しきった雌の姿を見せるのみである。

唯でさえ高濃度の芳醇な魔力を持つ極上の獲物が、身も世もなく昏倒する程の絶頂へと至ったのだ。
エルフを捕らえていたフロアイミテーターも満足したのか、もしくは触手娘が己の正体に気付いた事を察知したのか、艶やかな石壁がでろろぉ…っと形を失い白く蕩けて、床や壁の隙間へと流れ消えていく。

―――ヴンンッ。

痴態の全てを有々と見せつけていたディスプレイが掻き消え、後に残されたのは不自然な行き止まりに窪むダンジョンの石廊。
青白い魔力光が淡々と照らすのは、どろっどろの恥液溜まりに沈むエルフの細身。

自慢のミスリル鋼を恥蜜に濡らし、チュニックの瑞々しい若葉色に淫らな液染みを広げるエルフ少女は未だに淡い絶頂に浸っているのか、薄い尻肉と弱々しくヘタった長耳を時折小さくヒク付かせていた。

レイン・レジネス > 全てが終わって、床に倒れ付す少女の姿を見たときにこの女が思ったのは、「やってしまった」の一言だ。
余韻でさえ絶頂を続けるような有様の、意識を完全に飛ばしてしまった少女。
こちらからの呼びかけに答えられないばかりか、しばらくはまともに意識を取り戻すまい。
多量のスライムにより清められ、そしてそのスライムが退去したことで、不浄の欠片も残さぬまま広がった孔は、それこそ快楽を貪る為だけに存在する極上の雌孔となっているのだろうが――それを楽しんでいられるような状況下ではなかった。

「……えーと、あの、オルティニア……さん……? 大丈夫ですか……?」

敬語である。
しばしの間立ち尽くしていたレインだったが、やがて床の上にしゃがみこむと、オルティニアの身体を両腕で抱え上げた。
体内に引っ込めていた触手に内側から支えさせたことで、細腕ながら膂力は十分に足りている。
そして、未だ天上から降りてこないエルフの少女を台車に乗せると、ダンジョンの入り口まで戻って行くのだ。

その過程の思考経路は以下の通りである。

やりすぎた、さすがにまずい。怒られる。
でも置いて逃げたらもっと怒られそうだし、どんな生き物がいるかも分からない、危ない。
でも何処へつれていこう。家……いや、それじゃ誘拐だ。
宿……そもそも遠い。
そうだ、キャンプしよう。

次にオルティニアが目を覚ましたとき、彼女はテントの中で横になっているだろう。
衣服や装備の類は欠けていない――横紐の下着を除いて。あればかりは、おそらく彼女の腰の真下に落とされた後、使い物にならない惨状になっただろうから。
レインはと言えば、同じテントの中、彼女が何時起きるものかと待ちつつ、だが起きたら怒られるかと思ってびくびくしている。二十歳にもなった良い大人だが、精神構造は子供じみているようだった。

「……気持ちよくしてあげたかっただけなんだ……本当に」

独り言めいた言い訳は、一応は嘘ではないのだが――。

オルティニア > 淫蕩な気質を秘める変態エロフと言え、ここまで苛烈な、拷問めいた快楽攻めに悦ぶ程の業の深さは備えていない。
この行為をエサに家に来てと言われても、ぶんぶんと必死に振られる頭部の方向は横向きの物となるだろう。
とは言え、人外の、それこそ本気で死んでしまうのではと思える程の魔悦を魂にまで刻み込まれたこの出来事は、エルフ娘の長い一生を掛けても消えはすまい。
残念ながら、行き過ぎた快楽がエルフに与えたのは、今となっては親友である淫魔に抱いていたのと同様の苦手意識にも似た感覚ではあるけれど…。

かつてのマヌエラと同じく、人の常識から大きく逸脱した価値観を持つ貴族娘の常識人めいた敬語の問いかけは、起きていればエルフの忍び笑いを誘っただろうが、弛緩しきったトロ顔妖精は未だ無意識の闇の中。
幸いな事に死体めいてぐったりとしたエルフの体躯をこの場に置き去りにする程の鬼畜ではなかったらしい彼女の荷台でダンジョンからの脱出こそ叶った物の―――。

「―――――ん、ぅ……ぅ……?」

昏々と眠り続けていた妖精族が、ようやく目覚めたのは夜も更け、空が白み始めようかという時刻。
チュニックが吸った恥液のカクテルもとうに乾いて、淫臭も色濃いカピカピの白濁を斑に付着させている。
ミスリル鎧は外されているのか、それとも身に付けたままなのか、そしてエルフの目覚めを待っていたであろう女貴族は眠気に耐えて起きていられたのかどうか。
未だ茫洋たる、記憶さえ曖昧な状態にあるエルフは、見覚えのない天幕の暗がりの中で小首を傾げるばかりである。

レイン・レジネス > 「あっ……」

オルティニアが目を覚ました時、レインはまだ目を開けていた。
夜更かしは後で清算できる体質なのか、さして眠そうな様子は無い。枕元に座っていた彼女は、オルティニアが目を覚ました瞬間、バツの悪そうな顔を見せるだろう。
こういう時に、何を言ったものかが分からない。
正確に言えば――自分が大きく間違ったことをした時、どのような発言をするのが適切なのかを教わっていない。
普通に生きていれば幼少期にはもう身に着けている筈の教養が無いまま――

「……だ、大丈夫、だった……?」

普段より著しくたどたどしい口調で問うのである。
ちなみにこのテントから、もし外を見たのならすぐにでも分かるが――ここはダンジョンを出て数メートルの、本当に直近の場所だ。
テントの外には焚き火が燃えているが、最後に木を追加したのは夜中ごろだったのだろう、既に火は消えかけている。
小さく揺らめく朱色の光と、空の濃紺を取り払う光とが混ざり合う幕の中。

「……その、あの……嫌いにならないで」

膝の上に手を置いて、高い背丈をきゅうと縮めながら、レインは言った。

オルティニア > 寝ぼけエルフの長耳は、へにょりとヘタレたままで傍らにて漏らされた小さな声音に気付いていない。
うつむいた視線が見つめるのは、腰元に蟠る毛布の皺だけで、長耳と同じく傍らの気配を捕らえてはいなかった。

「――――……と、あたし、ん……冒険中、だったはずで……ぇと、ダンジョン……そう、ダンジョンに入って、宝箱、で………、………ッ! ………っっ!! ~~~っっ!!」

寝ぼけた脳内、フラッシュバックめいて閃く淫獄の光景。
唐突なる挙動がガバッと毛布を捲り、チュニックスカートもめくり上げ、白指を滑らせ確認するのは不浄の穴の状態。

「~~~~~はぁぅぅう………。」

心底の安堵は、肉穴がきゅっと窄まった普段通りの状態を維持していたから。
記憶を失う直前の攻めは、一生お尻がゆるゆるになってもおかしくないような物だったからだ。
ひとまず、高貴なるエルフ様が残された一生をオムツ姿で過ごすという最低な未来だけは回避された。

一安心のエルフ娘が次に確認しようとするのは、はて、ここはどこなのだろうという当然の思考。
立ち上がろうとも下半身に力が入らず、床に付く細腕さえもいつも以上に弱々しい。
にゅるにゅる貴族め……余程無茶苦茶に嬲ってくれたらしい……。

「――――次に出会ったらこてんぱんにしてやるんだか……ら、………?」

不意打ちめいた問いかけに、ようやくエルフ耳がピクついた。
ぱちぱちと瞬く双眸もまた、枕元に座す細身をエメラルドに写し込む。

「―――――っにゃぁあぁあぁああぁああああッッ!?」

悲鳴じみた、しかして仔猫の鳴き声めいた叫びはいっそコミカルに早朝間際の夜の森に響き渡った。
言うことを聞かぬ細身を必死に動かし、天幕脇へと退避したエルフは、乱暴された直後の乙女の様な弱々しい横座りで、たわわな膨らみを手繰り寄せた毛布で覆い、困惑と怯えと羞恥と怒りの絡まりあう、何とも複雑な表情で女貴族を睨みつけた。

が、天幕の薄布越しに熾火が揺らめかせる淡い光源の中、弱々しい声音と共に折りたたまれる長身に怒りと怯えが少し薄まる。
代わりにエルフの表情を覆うのは、困惑と警戒。
乙女の防御姿勢を堅持したまま、警戒剥き出しの視線を向けたまま、エルフは黙って彼女の出方を観察する。

レイン・レジネス > 開いた距離、広い空間。
睨み付ける視線を受けると、レインの身体は更に縮まるようだった――無論、物理的な限界はあるが。
そして、口をぱくぱくと動かして、何かしらを言おうとした――ように見えた。
実際には、声が出ることはなかった。この場面で何を言えば良いのか、未だ思い当たっていないからだ。
その代わり、目は正常に動く。目を覚ましたエルフの少女が、こちらが何をするか観察しているのが分かった。

「………………」

立ち上がる。すっと……とは行かない。座りっぱなしで痺れていた足で、もたもたと立ち上がったレインは、テントの中を歩き、その入り口で立ち止まり振り返った。

「……使って、いいから」

テントの中には、野宿の為の装備が一揃い――寝袋や水筒、調理をせずとも食べられる簡素な食料などが揃っている。
また、ダンジョン内でレインが押していた台車も、その上に何とも分からぬ採取物を乗せたままで放置されている。
それを置き去りにして、レインはテントを出て行く。

「うー……うううぅぅ……」

貴族という階級が故か、それとも単に個人の資質が故か。
〝ごめんなさい〟という言葉の吐きかたを分からぬ彼女は、身一つで森の中へ、逃げるように去って行く。

オルティニア > ―――まぁ、わからなくはない。
今回は被害者となった己とて、腕輪を外したふたなり状態の時は、ついついやりすぎてしまうのだ。
相手が可愛ければ可愛いほど、もっともっとと虐めて喘がせ泣かせたくなってしまう。
そして今回の相手と言えば、人間では決してたどり着けぬ美の頂点にいるエルフの中のエルフたるオルティニア様なのだ。
ついつい行き過ぎてしまうのも、仕方ないという物だ。

とはいえ、トラウマめいて刻み込まれた苦手意識もまた、そう簡単に拭える物ではない。
しかし……しかしだ。
常識から逸脱した価値観を持つ変態娘が、こうして素直に、それこそ貴族らしからぬ誠意を持って、無様なまでに頭を下げているのだ。
それを前にして寛容を示さぬのも、世界の支配者たるエルフ様としては器の小さな話である……。
だからといって、もういいわ!と簡単に言える程の出来事でも無く、エルフの美貌が懊悩によってぐぬぬぬぬ…と歪む。

そんな中、折りたたまれていた長駆がもそりと動けば、ビクッと跳ねた細肩が改めて毛布の盾を豊乳に押し付ける。
そうして小さく言い残した彼女が、触手も伸ばさず、己の脚で、のたのたと天幕の外へと出て行くのなら、エルフ娘の翠瞳は半ばぽかーんとそれを見送ってしまった。

彼女のしおらしい反応が、あまりに予想外の物だったからだ。
そして、しばしの間呆けていた美貌が、ピクッと眉根を震わせて、じわじわと広げて行くのはムスーッとした不機嫌さ。
抱えていた毛布を忌々しげに投げ捨てて、ガバッと勢い良く立ち上がった体躯がべしょりとコケた。

細腕を突っ張って身を起こそうとする物の、苛烈な淫行で消耗しきった非力極まるエルフボディはその要求に応えられず―――結局、そのままへたり込んだ。
うつ伏せのまま、プルプル震えていた細身は、ようやくゴロンとその身体を仰向けさせて

「――――――バカぁあぁあぁあああああッッ!!」

己自身、よくわからない苛立ちに突き動かされるまま叫ぶのだった―――。

ご案内:「とあるダンジョン(過激描写注意)」からレイン・レジネスさんが去りました。
ご案内:「とあるダンジョン(過激描写注意)」からオルティニアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 マイヤー商会娼館(過激描写注意)」にリンハイとユエフォンさんが現れました。
リンハイとユエフォン > 今日も二人揃っての仕事。
今のところ指名も入らず暇をしているため数人の同僚と交流中である。
具体的にはカードゲームで脱衣をかけて対戦中だ。
基本的に娼婦たちは薄着のため決着は早い。
ユエフォンは既に敗退してセーターを剥かれている。

「頑張って兄さん!負けたら許さないわよ!」

手で体を隠しながら、裸で声援を送る妹。
こういったゲームは弱いのであっさりと負けているのだが、威勢だけはいい。
リンハイも得意という訳ではないが冷静で顔に出にくいタイプなので幾分か向いている。
双子は指名されていないが人の入りが少ないという訳ではないのでカードゲーム中のテーブルはちょっとした見世物状態だ。
敗北して裸や半裸になっている娼婦の姿がそそられたのか、観戦中に指名を受けた者もいる。
一応店側の利益にもなっているようだ。
対戦相手の娼婦は、最近の人員配置の頃に入ってきた新人で歳もリンハイより若い。
既に1回負けていて今は下着姿を晒している。
ちなみに靴やアクセサリはカウントしない事にしたので、ユエフォンはセーターしか脱ぐ物がなく一発退場であった。
お互い暫く思案していたが相手も手が決まったようで、お互いの役を見せ合う。

「あはは……、負けちゃいましたね」

結果は、リンハイの負けであった。
ペナルティとしてリンハイもその場で服を脱ぎ、裸になった。
大きく実った乳房が放り出される。
こうして参加者が大体剥かれたところでお開きという事になり、裸にされた娼婦たちも服を身に着けはじめる。
脱いだばかりのリンハイもそれに習ってセーターを着ようとしたが、そこを妹と同僚に阻まれた。

「折角脱いだんだから、兄さんはこのまま公開授乳ショーでもしましょ」

ちゃっかり自分はセーターを着ているユエフォン。
結構本気の拘束をしていて、痛くはないが簡単には抜け出せないようになっている。
そうして捕まえている内に搾乳機が二つ用意されていた。

「分かった、分かったから。逃げないから腕を離して」

折角最後まで勝ち残ったのに追加でペナルティというのも釈然としないが、これもサービスの一環だ。
解放されると自分で搾乳器をそれぞれの乳房に取り付ける。
そして自動式のスイッチを入れると四つん這いになり、搾乳機に繋がった瓶の中へと母乳が溜まっていく。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 マイヤー商会娼館(過激描写注意)」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > 最近巷で噂になっている、とある商会のえっちなお店。
そのレベルが気になった男は、仕事終わりに、その店に立ち寄った。

「……へぇ」

今まで見た店の中でも、かなり大きい店舗。なにせ四階建てである。
一介の娼館にしては豪勢過ぎるほどのスケールである。この店を経営している商会の経済能力の規模が窺える、という物だ。
なにはともあれ。男は受付を済ませようとするが。

「……なんだありゃ」

なにやら騒がしいな、と思って視線を声のほうに向ければ。
なんと、そこでは搾乳する人影。おいおい、ショーのサービスにしてもちょっと大胆じゃないか? などと思いつつ。
その人物を見れば、近くに似た顔の人物もいて。

「……なぁ、受付さん。あの二人もこのお店の子なの?」

思わず、男は受付にそう確認していた。もしかして双子の姉妹?
だとすれば、ちょっとVIPに二人とも指名してしまおうかな、なんて思いつつ。
懐事情は暖かいし、まぁ大丈夫だろ、と楽天的に考える。
受付に、名前を伝え、男は懐から細巻を取り出して喫煙しつつ待機するのだった。

リンハイとユエフォン > 結局裸のまま、瓶二本分に母乳が溜まるところを皆にじっくり見られてしまった。
視姦も嫌いではないのだが、搾乳が終わると流石に恥ずかしそうにそそくさとセーターを着込むリンハイ。
そこを見計らったかのように、指名が入ったとスタッフが呼びに来る。
一応最低限身なりを整えてから客の元へと向かう。
といっても着ている物はセーター一枚なのだが。

「ご指名ありがとうございます。リンハイです。こちらは妹の……」
「ユエフォンです。どうぞよろしくおねがいします」

頭を下げてまずは挨拶する二人。
こういった店に来るだけはあって、身なりの良さそうな相手だ、というのが二人の共通の認識。
自然な柔らかい表情のリンハイと比べユエフォンはまだ少々硬さが残るが、以前程の反抗心や嫌悪感はない。

「それでは二人同時の指名で、有料部屋のご利用ですね。ご案内いたしますので、どうぞこちらに」

コースを確認しながら、先に立ち部屋へと案内するリンハイ。
ユエフォンはお客の隣に立ち、腕を組もうとして。

「えっと、お隣、よろしいでしょうか?」

不慣れそうにしながらも客に尽くそうという精神が芽生えてきたのだろう。
兄の後をついていきながら、断られないか不安そうに相手の返事を待っている。

セイン=ディバン > 受付近くでぷかり、と煙を吐きつつ、待つこと数分。
案外、この待っている時間も楽しいんだよな、なんて考えつつ。
店内の壁やら床やら天井やらを見ていれば、従業員に呼ばれ、良く似た二人の人物が現われ。

「はい、どうもヨロシクさん。……へぇ、やっぱり姉妹か。
 こりゃいいなぁ。美人姉妹と夜を共に出来るなんて。
 セイン=ディバンだ。よろしく頼むよ」

挨拶してくれる二人。その姿に鼻の下を若干伸ばしつつ。
男も自己紹介し、咥えていた細巻の火を指で摘み、もみ消す。
『姉』にコースを確認されれば、頷き、それで合っていると意思表示する。
そこで隣に妹ちゃんが立ち、声をかけてきたので。

「もちろん。キミみたいな可愛い子にそうやって尽くしてもらえるのは男冥利に尽きるね。
 ……ところで、リンハイちゃんとユエフォンちゃん。名前的にもしかしてシェンヤンの人かい?」

断るなど当然考えていない男は、組みやすいように腕を横に曲げる。
そのまま、案内に付いていき部屋に着くまでに、ちょっと会話など楽しもうか、と。男は疑問を切り出す。

リンハイとユエフォン > 中々愛想の良いお客様でユエフォンも一安心。
爆乳といってもいいレベルに育ってきている兄よりは慎ましやかな胸をわざと腕に押し当てるようにしてセインと腕を組む。
しかし、ここで一つ誤解を解消しておかなくてはいけないだろう。

「やだもう、美人だなんてそんな、お上手ですね。
でも済みません、えっと……、あっちは兄なんです……」

今までこういった対応は兄が主にしていたのだが、最近はユエフォンもそれではいけないと感じているのだろう。
兄が何かを言う前にその辺りの説明をしようと切り出したのだが、迂遠な表現は苦手である。
いくらか言葉を選ぼうとしたもののその説明は非常に直球だった。

「あはは……、しっかり確認しないと、時々こういう事があるんですよ。
ああでもそっちは妹で間違いないので、ご安心下さい。
男がお嫌でしたら、今からでもキャンセルは出来ますし、性別の方が疑わしいならここで直に確認して頂いても……」

四階へと続く階段の途中、セインに並び頭を下げるリンハイ。
いつでも確認できるよう、その手は自分のセーターの裾に添えられている。

セイン=ディバン > 女好きの遊び人であるところの男。当たり障りの無い会話は得意であった。
抱きつかれ、腕に当たる胸の感触を楽しんでいたが、突然の告白に、男の動きが止まり。
びし、という音が聞こえるような、引き攣った笑顔。

「……えっと、それ、マジに?」

信じられん、という声色の男。どこからどう見ても、美人姉妹としか言えない二人組。
兄、と言われたリンハイ嬢を横目で見るが。明らかに胸はあるのだ。

「……えっと、うん。ちょっと落ち着かせて?
 ……オーケーオーケー、まずは、部屋に入って、それからだ。
 そこで、確認させてもらうから。キャンセルについては……その後、だな」

二人とも、冗談を言っているようには見えない。しかし、この見た目でそんなことがありえるのだろうか?
男は、内心高速で考えつつ、自問自答する。たしかに、フタナリを相手にしたこともある。胸があるイコール女、とは言い切れないかもしれない。
階段を歩きながら、男は二人の顔を交互に見るが。やっぱり姉妹にしか見えないのであった。

リンハイとユエフォン > 驚きというか呆気にとられたという反応のセイン。
どうやら完全に女だと思い込んでてデータも何も見せて貰わなかったのだろう。
それでも即キャンセルという訳ではない辺り中々豪胆である。

「済みません、本当に……。そうですね、確かにここではお客様もお困りでしょう。
まずはお部屋までご案内します」

何やら気まずい空気をまといながら階段を登り、四階へと着いた。
リンハイが先導して部屋の鍵を開けると、追加の部屋代を取るだけあって調度はそれなりに豪華である。
窓がない事とそこかしこに見え隠れする様々な仕掛け以外は上流階級の使うホテルのような内装だ。

「それではセイン様。まずはご確認を、お願いします」

部屋の中に案内し、ベッドの傍らに控える二人。
そしてリンハイが切り出した後、セーターの裾をたくし上げると陰嚢も持ち上げて己の股間を露わにする。
誰がどう見ても女性器はついておらず、標準レベルに収まる程度の男性器がついているだけであった。

セイン=ディバン > 言葉と自分の目だけでは、現状信じられず。男は、ぶつぶつと小声で何かを口にするのみだ。
だが、リンハイ嬢が謝れば、男は顔を上げ、手を振る。

「いや、気にしないでくれ。確認しなかった俺も悪いし。
 それに、キミたちはそれを行為の前に伝えてくれた。それが何より、誠意を感じさせてくれてるさ」

相手の謝罪にそう言い、へにゃり、とした笑みを浮かべる男。
そのままいよいよ部屋の中へ入れば。四階建ての外観を見たとき以上の感心。
豪華、しかし華美に過ぎぬ調度や風情。実に好ましい、と思いつつ。男は二人の立つ姿を見る。

「あぁ、よろしくどうぞ」

そう言いながら、揉み消した細巻を再度咥え、火をつける男。
リンハイ嬢がセーターを持ち上げれば。確かに、そこには間違いない男性自身が付いていて。
男は、あんぐり、と口をあけてしまい。咥えた細巻がぽろり、と堕ちてしまうが。
俊敏な動きで、それをキャッチし、咥えなおす。

「……マジか~。マジにマジで男じゃん……。
 うわ~。これちょっとビックリだわ。今度から街で可愛い子見つけても、声かけられないかも」

驚いた、という表情のまま、男はしゃがみこみ、リンハイ嬢の股間を凝視する。じ~、っと見てみても、事実は変わらない。
不意に、指先を伸ばし、ちょん、とそのペニスの先端を突いてみたり。

リンハイとユエフォン > 「そ、そんなにいないと思いますからっ、大丈夫ですよ!?」

何やら無駄にへこませてしまったようで申し訳ない。

「本物なのは、ご理解頂けたかと……。
一応、妹はふたなりですが確かに女性ですので、どうぞそれでご容赦を……」

たくし上げのまま頭を下げるリンハイ。
成り行きを見守っていたユエフォンはといえば、少し空気を変えてみようかと殊更明るく振る舞う。

「んー、まあ兄さんは確かに男だけどテクも具合もすっごくいいから、色々して貰えば後悔しませんって!
そうだ!私セイン様の好きなプレイとか知りたいです!道具とか衣装とかも色々ありますから、何でも言って下さい!」

セインの腕を組みながら楽しげに質問を繰り出すユエフォン。
実際リンハイは値段分の能力はあるし、奉仕が始まれば相当な男嫌いでもない限り満足して貰えるはずだ。

セイン=ディバン > 「……いや!? よく考えたらキミみたいに可愛くて男でしたー!
 って知り合いが二人くらいいるんだけど!?」

いっそ思い出さなければ良かった事柄なのだが、思い出してしまったのは仕方ない。
まぁ、この男の女遊びの激しさのせいなので、自業自得である。

「あぁ、確かに。いや。フタナリってのは別に気にしないからいいんだが。
 ……ふむ」

申し訳なさそうにするリンハイ嬢へと、男は気にするな、とばかりに首を振り、アゴに手をあて何かを考えるような仕草を見せるが。
ユエフォン嬢の言葉に、覚悟を決めたか。

「あ~。まぁ、二人共指名しちゃったし、ここでリンハイちゃんをお断りしたら失礼だよなぁ。
 よし、判った。当初の予定通り、二人とも相手をしてもらおう。
 ……そう、だなぁ。プレイってのは、特にないんだけど。
 さっきも聞いたけど、キミら、名前的にシェンヤンの出身だろ?
 だったらさ、シェンヤンの人たちが着る様な、あの、なんていうの?
 エキゾチックっていうか、魅力的な感じの服とかないかな」

腕組みされながら、男は二人共に買う、と改めて明言し。
好きな行為など聞かれれば、僅かに考えるものの。基本、気に入った女性との行為なら大抵のことに満足できてしまう性質なので。
ここは一つ、衣装をリクエストしてみるか、と。そう提案してみる。

リンハイとユエフォン > 「あ、結構いるものなんですね……」
「いるんだ……」

そういう知り合いが複数いるという事に今度は双子の方が若干引き気味に。
まあ彼らが豊胸までしているのかは知らないし、その可能性は高くないとは思うのだが。

「確かにシェンヤン出身ですが……、僕達の衣装ですか」

セインの注文に少し考え込むリンハイ。
元々服装への頓着は薄かったのでぱっと思いつくのが仕事用の道服。
お世辞にも色っぽいとはいえない。
中には着衣が良いというお客もいるが注文の魅力的な感じの服とは違うような気がする。

「道服なら着慣れているのですが、いかがでしょうか?」

一応思いついた事だしセインに確認を取ってみる。
それを聞いていたユエフォンはといえば、え?あんな服でえっちとか兄さん色んな意味で正気?という驚愕の視線を向けていた。

セイン=ディバン > 「……うん。いるね」

全ては、自身が呪われていた時の話ではあるのだが。
関係を持ったのは確かなので、ちょっと切ない。
そういった人物が知り合いに数人いる程度には、世間は狭いのであった。

「そうそう。ほら、シェンヤン文化ってのは、オレらから見ると魅力的なんだよね。
 神秘的というか……あるいは、未知の文化ゆえの、好奇心から湧く魅力というか」

最近では、この街でもシェンヤンの人間を見るのも珍しくはないが。
やはり、独特の文化系統持つ異国への、ちょっとした憧れという物はなかなか消せない。
そう語りつつ、リンハイが提案した言葉に、男は首を傾げるが。

「……道、服? よく判らないんだが……。
 だが、着慣れてるってことは、キミらへの負担も少なそうだな。
 じゃあ、それで頼むよ」

あまり聞き慣れない服の名称に、首をかっきり90度横に傾ける男だが。
その服装に興味があったのか、それで頼む、という男。
隣のユエフォンの顔を見るに、行為に適した服ではないのだろ~な~、とは判ってはいるが。
好奇心は冒険者の基本原動力、である。