2016/01/06 のログ
テルヴェ > 「えみ……りー……に、にく……」

平常時であれば素材はよく、適度に中性的でか弱い輪郭の少年の姿。
しかし今はその表情は狂気と疲労に苛まれてひどく歪み、涎と鼻水を垂れ流し、見開いた瞳には爛れた光さえも浮かび始めている。
確かに今、この少年は何か別の生命体に寄生されて中枢を支配され、そしてより多くの苗床を広げようと夜の街を行動している。
目の前の豊満な女性も彼の目には……いや、彼の中に住まう別の何者かからすればただの肉塊にしか見えず、名乗られてもそれを覚える様子はない。

かといって、威圧する声と雰囲気に構わずに襲うような無謀さも見せない。
ハイともイイエとも答えぬまま、ひたすら同じことばかりを呟き続け、時折身体を震わせては新たな精臭を発散する少年。
しかし容体はそれ以上の進展は見せず、鎧の男に引きずられるがままに廃墟へと拉致されていく。
ズボンの裾からはおびただしい量の白濁液がこぼれ、きらきらと月夜に光る粘液の筋を貧民街の道に刻んでいた。
理性が感じられないながらも女性の指示に従うのは、テルヴェ、あるいは彼を支配する何者かに『知性』が残っているゆえか。
そして、ただの人間とは違った雰囲気を持つ2人にわずかでも萎縮したゆえか。

「ころ……ころす……ころさないで……だめ……。産む……までは……はひっ……はひっ……」

しかし、言われたとおりに廃墟まで引きずられ、衆目から隠された後は、再び彼の痙攣は激しくなっていく。
ズボンの中ではビチビチと何かがのたうつ水音が響き始め、虚ろなつぶやきの中に咳にも似た嗚咽が混ざる。
大量の唾液が断続的に唇から溢れ、そのたびごとに白い触手めいた器官が姿を見せては隠れる。

エミリー > 「だーかーらー、肉って言うなぁ…!」

ぷんぷん、と気だるげに怒りながら歩く
大人しくいうことを聞いてくれている分脳みそが空っぽなわけではないのだろう
丁度良い廃墟を見つければ少年と男と共に中へ…四方がきちんと壁に囲まれている部屋の外へ男を残し二人きりで部屋の中へ

「は~い、それじゃぁ君の中に溜まってるモノを~どんどん出しちゃお~♪」

産むという単語に自分に向けられる視線
そして時折口元から覗く蟲のようなモノ…これだけ見れればよくわかる
ローブを脱ぎ裸になればぺたんと地面に座り込み暴発寸前の少年を見上げる

テルヴェ > 鎧を着こんだ人間は攻めづらい。体格的にも大人の男性と予想され、苗床としては不適切。
邪魔者としか判断できなかった鎧の同伴者が、なぜか女性から離れていく。
そしてさらに、苗床として適切極まりない豊満な女性が、自ら着衣を脱ぎ、肌を……穴を、晒していくではないか。
何かの罠だろうか。そう訝しむよりも先に、テルヴェの体内の同居人の本能が発火した。

「っあ! ああああーーーーーーーーー!!!」

女性の裸体を見た瞬間、少年は爆ぜた。これは比喩だが、そうとしか表せないほどに劇的な変化と動きが彼の全身を走った。
とめどなく吐かれる精液と蠢く何者かによって膨らみ続けていたズボンは、中から姿を現した白い触手によって一気に引き下ろされる。
黄ばんだ粘液にまみれた股間。その付け根に屹立するやや大きめの陰茎。その先端の細い穴を限界以上に押し広げて、6本にも至る触手がそこから生えていた。
同時にシャツの裾も勢い良く持ち上げられた。女性のような機能を持たない、飾りだけの雄乳首……その突端からも、太い触手が生え、鎌首をもたげる。
甲高い嬌声を上げていた喉が膨らみ、すぐに声は止まる。ほどなくして、喉からも無数の触手の束が吐かれ、イソギンチャクのように唇の蕾を拡げて揺らめいている。

「ぉごっ……ご……産む……うむぅーーーっ!!!」

少年の身体の穴という穴から姿を現した異形の触腕。各々の太さはせいぜい1~2cmほど、幼体といえるが、とても少年の小さな身体に潜んでいたとは思えないほどの体積がいまや体外にある。
それらが、一斉にエミリーさんへと殺到する! とはいえ動きは際立って素早いわけでもない。

エミリー > 「お~大量だぁ……♪」

少年の体の中に触手しか詰まっていないのではないかと思えるほどの触手の量に思わず感嘆の声を漏らす
そして今や異形と化した少年、その触手がこちらへ向かってくる…だが避けようともせずにそのまま触手を受け止め…

「んっ…できればぁ…優しくしてね……?」

通じるかは分からないがそう言ってみた

テルヴェ > やさしくしてね、という言葉は通じたようには見えない。
テルヴェの口から、胸から、下半身から放たれた無数の触手は瞬く間に女性の豊満な肉体を絡め取っていく。
生暖かく脈打ち、粘ついた表皮をその白い肌に這わせ……一瞬だが、すべての触手が躊躇するように動きを止めた。

「……っ! にく……これ、生き……て……な……」

何かがおかしい。
目の前の肉塊は、死体ではない。かといって、完全に生きているとも言えない。不自然な存在。
人間の精神を乗っ取る冒涜的で異形な触手といえど、生物である。この違和感には敏感であった。

……しかし、とはいえ相手は肉塊に変わりない。短期間苗床にする分には生死は重要な問題ではない。
相手が抵抗する素振りを見せないのであれば、触手は再び這いまわる動きをはじめ、縦横無尽にその肌を舐め回す。
乳房を、腋を、二の腕を、臍を、下腹部を、くまなく撫で回す。そして陰唇や尻の谷間にも躊躇なく割り入って行く。
粘液に覆われているため、膣はもとより、尿道や肛門にもつるりと頭を潜りこませては、内部で激しく暴れ回り、腹の輪郭をいびつに変えていく。
とても優しいとはいえない、通常の人間であれば耐え難い速度と面積でもたらされる掻痒感に狂乱しているであろう刺激。
ときおりプニプニと頭をもたげて、粘膜や乳首の先端などを突き回す動きも混ざる。潜り込める穴を探しているのだろうか。

エミリー > 「鋭いねぇ~でも、関係ないでしょ~♪」

宿主の生命力を吸うタイプならとっくに少年は朽ち果てているはず、そうでないのならこの触手はすべて仮宿で成長し外に放たれる成熟型
となれば相手が死体でも生者でも関係はない
多少興奮して頭に血が上ったのか今日は思考がよく回る

「ん…からだじゅぅっ、舐められてる…みたぃぃ♪」

痛覚が機能していないお陰でどこに潜り込まれても痛みはない
流石に腹の中で暴れられては多少の吐き気はするがまだまだ平気、膣の中に潜り込んだ細い触手はみっちりと子宮内に収まり卵巣にまで到達する
乳首をこじ開け胸の中にまで潜り込んでいく触手…全身を触手に侵されながらふと少年の顔を見やる

「はっ、ぁ…ぅ゛……ねぇ…大丈夫ぅ…?」

快楽を押しつぶす程の吐き気を催す激しい責めの中…こんなに触手を溜め込んでいた少年の事が気になる

テルヴェ > 「えへぇ……♪」

全身から生やした触手で女性の肢体をがんじがらめにしながら、さらに拘束を強めんと白い腕までも伸ばし、抱きつく少年。
胎の奥の奥へと無造作に侵入されておきながら、少年を気遣う素振りを見せる女性に、テルヴェは敏感に反応し、口の端を吊り上げた。
笑顔である。本来であれば無垢で可愛らしい笑顔であったかもしれないが、吐瀉物のごとく大量の触手を喉から生やした状態では、笑顔も大変に歪だ。

「だいじょうぶぅ……テルヴェはぁ、だいじょーぶだよぉ。
 とっても、とーっても、きもちいいのぉ。触手さん、あたらしいお家がみつかって、すっごい喜んでるのぉ。
 おねーさんもぉ、触手さんに住んでもらって、いっぱい、いーっぱい、きもちいいよね……あはは……」

とろけるような、あるいは今にも眠ってしまいそうな甘い声でそう言いながら、テルヴェは濁った目を伏せる。
ざわり、と露出した触手すべてが波打つと、体表をくすぐる動きを送り込む触手の数が減っていく。
大半の触手が頭の向きを変え、手近にある『穴』へと照準を定め、移動を開始した。
テルヴェの乳首から生えた触手は、エミリーさんの乳首へ。陰茎の触手は秘裂へ。肛門の触手は肛門へ。
本来異物が入り得ない乳腺を、無理やりこじ開けようと、その頭をぐりぐりと押し付け、捻り、強烈な刺激をもたらす。
口や鼻から生えた触手も、ざわざわと女性の頬を汚しながら、その細い身体を唇や鼻へと埋めていこうとする。
子宮を満たし、卵巣までも陵辱し始めた触手は、生命の源とも言えるその部屋から感じられる違和感に多少躊躇しながらも、定石どおりに性器全体を舐めまわし、強制的に発情の度合いを高めていこうとする。
テルヴェもまた体内で臓器や性器を荒らされているのか、全身をたえず戦慄かせ、脂汗に若々しい雄フェロモンを含ませて蒸散させている。

エミリー > 「そっかぁ…やっぱり、ダメかぁ…」

少しだけ残念そうに微笑みながら少年の頭を撫でる
頭の中も身も心も既に壊れてしまっている…少なくとも自分にはそう聞こえる
こんな子供が……知りもしない子供の不幸に少しだけ胸が痛む

「うん、でもぉ…ぅ…私はぁ…頑張るよぉ♪」

こみ上げる吐き気を必死に押し込み言葉を漏らす
触手たちの動きが変われば自身もそっと目を閉じる…ようやく前戯が終わり本格的な繁殖に移るのだろう
少年の唇に自身の唇を落とす…口内にの触手が不快だがそれでもすべての触手を受け入れるように体中の力を抜き穴を緩めながら

テルヴェ > 「らいじょうぶ……らいじょうぶだよぉ……。
 きもちわるいの、すぐにきもちよくなるからぁ……ふふっ。いっぱい触手さん殖やして、いっぱい出せばぁ、いっぱい気持ちいいよぉ♪」

乳首に触手が突き刺さると、それを足がかりにさらに数本の触手が殺到し、ぶちゅぶちゅと不快な水音を奏でながら乳腺を拡げ潜り込んでいく。
卵管にも、細い管を軋ませるほどに何本もの触手が侵入し、その先にある卵巣を縛り上げ、突き、舐め、女性ホルモンとともに卵子を絞り出そうと試みている。
肛門に潜り込んだ触手の本数はゆうに20を越え、我先を争うかのように奥へ奥へと走り、一部は盲腸までをも舐めまわしている。
口や鼻孔を塞ぐ触手も食道内で暴れ回り、内臓の上下から圧迫されることによってエミリーさんが感じてるであろう嘔吐感は目の前のテルヴェにもよく伝わる。
うっとりと目を細め、猫撫で声であやすように、互いの唇を触れ合わせたまま豊満な女性へと語りかける少年。

しかし突然、その目がかっと見開かれ、すぐにぐるりと裏返って白目を剥く。嗚咽は声にならず、代わりに喉仏の振動が触手を通してエミリーさんの口蓋へと伝わった。
テルヴェの全身から生えた触手が、ぞわりとひとつ震えたと思うと、その太さを一気に2倍に膨らませたのだ。
当然、エミリーさんの全身に突き刺さった触手の群れも同じだけ膨張する。乳腺を舐め回す触手も、卵管が薄くなるほど引き伸ばして卵巣を捕食する触手も。

そして、テルヴェからエミリーさんへと伸びた無数の触手たちが一斉に、ぷつりぷつりと真ん中でちぎれていく。分裂増殖である。
エミリーさん側へと残った触手の片割れは、太さを保ったままビチビチと無作為に暴れ回り、全身の神経に激しい振動を叩き込み続ける。
テルヴェ側から生えた触手は、当初の細さを取り戻し、巣に戻る穴子のごとく瞬時に体内へと姿を隠してしまった。
いまや、見た目が異形の触手生物と化したのはエミリーさんのほうである。
元通りの、なんの特徴もない(しいて言えば下腹部の淫紋が怪しい)色白の少年の姿に戻ったテルヴェは意識を失い、倒れこむ。

エミリー > 「うん、そうだね…出すときはっ、いいかも…ねぇ♪」

生と死の中間をフラフラ行ったり来たりの彼女の体
無理矢理に絞り出されたのはまさに死にかけの卵子、だがそれでも排卵の感触二部瑠璃と体が震える

「っ……!ぷぁ…ぇ……」

ブチブチと千切れ自身の体に居座る触手と少年の中に戻っていく触手
少年の体に戻る刹那掴もうとしてもそこから千切れ無駄に終わり…後に残るのは醜く体の歪んだエミリーと気を失った少年

「らい、じょぶ……だい…じょうぶ…だから、ね…?」

無様に地面を這いながら部屋の外へ向かう…ビチャビチャと音を立てて部屋の外に出れば手筈通りに全身鎧の男がもう一人男を連れてきている
全身鎧の男は部屋の中に入り気絶した少年を抱き上げようとするか

テルヴェ > 荒い息に薄い胸を上下させ、全身に脂汗をだらだらと流し続けるテルヴェ。
ぐったりと力無く廃墟の床に横たわっていたが、鎧の男に介抱されると、すぐにその意識を取り戻した。

「………っ……あ、……ここ、どこぉ。アナタは、だれ……」

力の入らない四肢、首をかくかくと揺らし、ゆっくりと時間をかけながら周囲を観察する。
正気を取り戻したのか、現状把握に手間取っている様子だ。疲労の色が見て取れる声色にはやはり性徴の気配が感じられない。

しかし、興奮の余韻でやや紅潮気味だった頬や手は、やがてカタカタと小刻みに震え出し、みるみる青ざめていく。

「……あ、あ、ああああ……待って、待ってっ。僕、そんな、そんなこと……」

鎧の男の腕の中で、テルヴェは首をぶんぶんと振り、全身に緊張が走って反射的にその介抱から逃れようと四肢が震える。最もそんな余力もないほどに消耗しているが。

……発狂し、自らのものでない意思のもとに行動していたときの記憶。それが、正気の領域に結線し、共有され始める。
……自らの全身からおびただしい量の触手を生やし、目の前の名も知らぬ女性を絡めとっていく様子。
……触手の群れに圧迫される喉や舌を動かし、正気の沙汰とは思えないセリフを吐く、聞き馴染みのある己の声。
……新たな器官の突端から伝わる、女性の乳腺の柔らかさ、大腸の香り、卵巣のわななき、胃液の味。
……白い触手が全身に植え付けられ、無残な姿へと変貌した、美しく豊満な女性の末路。
…………他者を苗床に変える、喩えようのない快感。幸福感。達成感。

「……どこっ!? おねえさん、どこ行ったのっ!? 無事なの!? ねぇ、ねえってばぁ!!!」

キンと甲高い声が、廃墟の壁に響く。テルヴェは半狂乱になりながらも、自らが手に掛けた犠牲者の姿を探し、男の腕のなかで震える身体を捩った。

エミリー > 「……おもいだしたか」

どこか発音がぎこちない言葉をフルフェイスの鎧の奥から漏らす
どうやら一旦正気を取り戻したのか…少年の言葉に男は何度か頷き…

「おろ~もう目が覚めたの~?」

フラフラ~と杖を突きながらローブを着たエミリーが戻ってくる
その体は先ほどまでのように歪んでおらず少年と行為が行われる前の綺麗なままの体で…

「と言うか~正気だ~……何でぇ?」

首をかしげる、一旦はもう殺してしまった方が少年も楽なのではないかと思っていたが現在はそんなこともなく
少年もはっきりと言葉を話している…不思議だ

テルヴェ > 「えっ……エミリー……さ……」

再び現れた、豊満な女性の姿。貧民街の路地で遭遇した時と同じローブ姿。
確かその時、エミリーと名乗っていたか。不思議なほどに、あるいは残酷なほどに、自我忘失中の記憶が鮮明に残っている。
陵辱の跡は彼女からは見受けられない。その事を訝しむよりも先に、安堵感がテルヴェを包んだ。
そして次いでこみ上げてくる、熱く激しい後悔。青ざめた肌が、今度は悔恨の激情に赤く赤く染まり始める。

「………っうわああああ!! ごめんなさいっ!! ごべんなざいいいぃっ!!
 ぼく、ぼくっ、エミリーさんに、とってもひどいこと、しちゃってっ……!!
 ぼくの意思じゃないんですっ!! でも、でもっ、僕が、僕が全部悪いんですぅぅぅ!!」

潤んだ赤眼から大粒の涙を滲ませ、赤く染まった頬をぐしゃりとゆがませながら、全身を戦慄かせて悲痛に叫ぶテルヴェ。

「うっ……ぐ……。しょ、正気なのかどうか……僕……もう……わかりません……。
 ……そうだ…。僕、ダンジョンの深いとこに落ちちゃって、変なやつに頭をガッシリ掴まれて……。
 なんかが頭の中に入ってきたんです。今もそれが、僕の中に残ってるの、分かる……う、うあああぁぁぁ……」

鼻水をだらだらと垂らしながら、幼い泣き顔の中で懸命に目を見開き、自らの落ち度のとばっちりを食った哀れな女性を見据える少年。
犯した業から目を背けられるほど狡猾ではない。

「……僕、ど、どうすれば……うう……」

エミリー > 「ありゃぁ…泣いちゃったぁ……」

鼻水まみれで泣き出した少年を見て困惑する
正気に戻ったのはいいが大泣きされる方が対処に困ってしまう…ひとまず落ち着かせようと頭に手を乗せ

「えっとぉ…大丈夫だよぉ、わたしはへーき♪
だからもう泣き止んで~♪」

いい子いい子と頭を撫でる、完全に小さい子供扱いしている…言葉をよく聞いてみれば思ったよりもしっかりした話し方なのだが焦っているせいかそれもよくわからず

「頭を潰したらぁ…死んじゃうかぁ……
すごいお医者さんでも探すか……あ、冒険者さんに依頼しちゃえばいいんじゃないかなぁ♪」

のんびりゆったりした口調で名案を出した…表情を浮かべる
頭の中の何か…どうにも出来ない事はないがそれはそれ
ひとまず泣きじゃくる少年を落ち着けようと必死に話しかける

テルヴェ > 「大丈夫……? ほんとに……? うっ………でもぉ………うあぁあぁぁぁ……っ!」

いくらエミリーさんが大丈夫だと言っても、目の前で微笑みながら頭をなでてくれる柔和な女性の……。
その全身に無残に触手が突き刺さった光景が、目に焼き付いて離れない。
そして、その光景に伴ってフラッシュバックする恍惚感の残滓が、彼の良心をひどく苛む。
親とはぐれた幼子のごとく泣き腫らし、泣き止むまでに10分近くを要した。

「……う、ううっ……ほんとにごめんなさい……。
 エミリーさんにひどいことしちゃった上に、心配までかけちゃうなんて……僕ってほんとダメな奴……うう……」

自分がつい口にした『僕はどうすれば』という問いに真剣に答えを見出そうとする女性に、再び申し訳無さが込み上げてくる。
この女性がどういうトリックでもって、全身に植え付けられた触手を綺麗さっぱり片付けてきたのか、見当もつかない。
何らかの超常能力の持ち主であったとして、それでもテルヴェのこの境遇に解を見いだせないのであれば、それはそれで絶望。
あるいはもしかすると、自分が鮮明な体験・記憶と認識したここ数分の出来事は全て夢だったのかもしれない。
しかしそれはそれで自分の正気が蝕まれている証拠でもある。

「頭を潰す……うう。
 これ以上、王都の人に迷惑をかけちゃうなら、僕は………僕は、そうする。
 弱っちいうえに変な癖までついちゃった僕なんて、もう、もう……ううっ……」

よほどに気が滅入っているのか。エミリーさんの口走った戯言を、つい真に受けてしまう。

エミリー > 「ダメじゃないと思うけど~…まぁいっかぁ…」

のんびり待っていたら泣き止んでくれた
この調子でずっと泣いていたらどうしようかと悩みかけていたのでまずは幸先がいい

「ん~…自棄で死ぬのはよくないよ~
死んじゃったら暗いよ~怖いよ~?」

首をかしげながらそう語る
彼が不死者と呼ばれるような輩なら本当に頭を潰したらいいがそうではなさそうだ
その上あまりメンタル面でも強くはないように見える…どうするか…

「えっとぉ…触手が嫌いな薬とかぁ、魔法で体の中綺麗にとかぁ…色々方法はあるんだよ?
だから諦めずにがんばろぉ?」

そういって少年の手を握る
少しでも考えがポジティブな方へ向かえばいいなと…少年を安心させようとあまり暖かくもない手で握る

テルヴェ > 手を握られると、ぴくりとテルヴェの全身が震える。
そして、介抱する鎧男の腕からそっと身を離すと、脱力しきった身を女性のほうへと流し、伸ばされたローブの腕へとしがみつく。

「……う、うん……。僕、ホントは死にたくなんかない……。
 でも、死ぬのよりも……僕が、僕じゃなくなるほうが、ずっと怖い……うっ……ぐ……」

ぬくもりに欠ける、エミリーさんの肉体。しかしテルヴェにはそれでも、寄り添い包み込んでくれる何かが必要だった。
自らの身を、心をひたすらに案じてくれるおおらかな女性。その腕に顔を埋め、テルヴェはなおも嗚咽を続けた。

「ありがとう、ありがとうエミリーさん……。
 僕、薬も魔法も詳しくないけど……でも、きっとなにか、治す方法あるよね……うん……。
 ……あきらめないよ。僕、がんばる、がんばるから……ううっ。心配かけて、ごめんなさい……」

謝りながらも、テルヴェはひたすらにエミリーさんの腕に体を預け、顔を埋め、顔を伏せたまま呻き続ける。
再び彼女の顔を見たら、また先程の記憶がフラッシュバックしてきそうで……そのときのショックと愉悦に、心が流されそうで怖かった。
自分の頭の中に潜む何か、それが放つ強烈な意思の力に、勝てる自信が全く湧かない。
次によからぬ衝動が自我を蝕むまでに、解決策を見つけなければ。
……頼もしい女性とその付き人に介抱されて、徐々に平静を取り戻していくものの、不安は拭い切れない。

エミリー > 「大丈夫、大丈夫…きっと何とかなるよ~」

ポンポンと頭を撫でる
薬学や魔術を使えば少年の体の中から触手を一掃することも難しいものの可能だろう
だがまずはそれをしっかりとこの子に教えてあげなければ…
腕にもたれる少年の頭を胸元にずらし抱きしめる

「うん、きっとうまくいくよ~
自分が自分でなくなったりしない…死んだりもしないからね…」

数日のうちに解決策を見つける…何とかなるだろう、最悪最終手段もある
だが今はひとまずこの泣き虫な少年を安心させよう…ひとしきり泣き切り少年が完全に平静を取り戻すまではじっと抱きしめているだろう

テルヴェ > 「うう……エミリーさん……エミリーさぁん……ぐす……」

抱きしめられ、豊満な胸へと顔を埋めるテルヴェ。
耳が塞がれ、ほのかに暖かい乳房の向こうから自らを励ます声が鈍く響いてくる。
どこか、懐かしい感覚。魔族に飼われる前の記憶。顔も覚えてない母親の胎内にいるときのような………。

自分一人で考えこんでは、もともとの引っ込み思案がひたすら思考をマイナスへと引き込んでしまう。
こういうときに他人の言葉は、たとえ根拠に乏しくても、頼もしく聞こえる。
テルヴェは今や、エミリーさんを信頼しきっている。
……最も、ここまで流されやすい性格・思考回路だからこそ、洗脳の術も深く強く作用していたのかもしれないが。

「……………」

ほどなく、全裸のままの少年はエミリーさんの胸の中で寝息を立て始めた。
そもそも丸10日近くの間、陵辱され、あるいは王都への逃避行を続け、ろくな休息をとれていない。洗脳を抜きにしても、彼の精神は疲弊を極めていた。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からエミリーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からテルヴェさんが去りました。
ご案内:「とある宿」にヴィクトールさんが現れました。
ご案内:「とある宿」にシャロンさんが現れました。
ヴィクトール > 尻穴が性器の様に蠢かせる少女を見やる。
教会の中で排泄姿を晒し、快楽に沈んでも悦ぶ辺り、思っていた以上と改めて卑猥さを思い知っていく。
捨てて来いといえば、火で焼き清めてハイにしてしまうのを見やれば、少々驚くものの腐っても教会に属する女なのだなと技量に感嘆する様に口笛を吹かせる。

「そうされてぇの間違いじゃねぇか? ホント変態な嫁だな」

喉の奥で押し殺したような低い笑い声が溢れる。
小さな体を抱き寄せると、甘い香りに浸りつつ少女の下腹部へ掌を伸ばす。
淫紋に触れていけば、自身の魔力を当てながら紋に暗示を書き入れていく。

「小便も糞もトイレじゃ出せねぇ様にさせちまうか…外でしか放り出せねぇ様にしたりとかな。小便は…逆にいきなり我慢が効かなくなったりとかすりゃ、恥ずかしくて最高なんだろう?」

大きい方はトイレでの排泄を試みても門は開かず、外でなければ開くことができない。
小さい方は溜まる一方の中、いつ門が開いてしまうかわからず、自身で自由に出すことがかなわない。
少女の排泄を自身で一切コントロールできなくしてしまい、男の手中に委ねる。
頷いてしまったら大変なことになるであろう命令を、紋を通して少女の中に刻み込もうとしていた。

「ここにピアスでも入れたら、もっと濡らしそうだよな…?」

にやりと笑いながら囁やけば、小さな胸元に掌を寄せて僅かな膨らみを優しく揉み続ける。
ここといったのは、つまみ上げた尖りの部分だ。
こんなところに飾りが付いているのがバレたら、変態と言われても言い逃れもできない。
それで悦ぶようなら…少女にもっと似合いのものを贈ろうと、一つの妙案が浮かべつつ、ニヤついた笑みで答えを待つ。

シャロン > 浄化を終えれば、次いで入り込む浴槽の中。
満ちた甘い匂いの温もりに、彼の匂いが混ざる。
とくん、とくん、心音が揺れて体が震えた。

「……淫らなお嫁さんはお嫌いですか?」

しゅん、としおれるように落ち込むと、上目遣いで彼を見る。
触れられる淫紋、同時に感じる魔力を受け入れるように身を揺らすと、そのまま囁くように。

「――体調の悪い時だけ許してくださるなら、後はヴィクトール様のお望みのままに……♪」

そう誓うと同時に頷いてしまう。刹那、魔力は少女の中に呪いともいえる楔を打ち込んだ。
排泄の自由全てを捧げたそれは、少女の中にしっかりとした束縛を作り、定着する。
刻み込まれた命令を心の中で反芻すると、次いでつままれる胸元には甘い喘ぎがこぼれ落ちた。
先はこりこりと硬くなっており、桜色の小さな乳首が最大限にその存在を主張している。
そこにピアスを、と言われると表情が蕩けるも、しかし首は横へと振った。

「魅力的、ですが……その、子供にお乳を与えられなくなってしまいますので――」

かわりに、と彼の手を取ると、そのまま秘所の先、陰核に導いて、微笑んだ。
同時に紡ぐ言葉は、将来授かるであろう息子か娘を思っていた先とはかけ離れた、淫らな笑顔。
娼婦もかくやという表情のまま、思いを素直に告げていく。

「その、こ、こちらでしたら、ヴィクトール様の玩具にして頂いて構いません。ピアスを刺すでも、如何様にでも」

ヴィクトール > 「何言ってやがる、好きだぜ」

変態なところも、清楚ぶるところもすべて愛しい。
ここまで狂ってくれば、最早一つの魅力なのだろう。
ゆるく頭を振って否定すれば、言葉を確かにするようにぎゅっと抱きしめていく。

「じゃあ…それは入れておいてやるよ」

体調が悪い時だけは別、その例外を組み込みながら少女の排泄の自由を奪い去る。
先端にピアスをと捏ね繰り回していると、予想外にも拒否の言葉が紡がれ、少々驚きが浮かぶ。
理由も女らしいもので、そこも腐っても女なのだなと思わされれば可笑しそうに笑いが溢れていく。

「まだシャロンが子供ぐらいだってのにな。いいぜ、そういう事なら…針通さなきゃいいんだろう?」

クリップ状の飾りなら、後に引きずることなく付けられるだろう。
確かめる言葉と交わり、差し出されたのは陰核。
そこを指でこね始めると、ぎゅっとつまみ上げていく。

「じゃあピアスはここだな…あと、シャロンは…戦う時とか恥ずかしい思いすると一層濡らしそうだなと思ってきたんだけどよ、そういう妄想したりとかあるんだろう?」

ピアスはそこにと確かめれば、続けるのは少女の奥底にあるさらなる性癖。
見られることでも興奮するのであれば、辱めを受けるような姿で戦い、視姦されることも望むのではと思ったところだ。
ゆっくりと耳元を擽るように囁いて、確かめていく。

シャロン > 「……ふふ、良かった――♪」

少女の中には元から二つの側面がある。
一方は規律を守るアイオーンの側面。もう一つは淫蕩に耽るヤルダバオートの側面。
アイオーンの加護を持つ肉体に、ヤルダバオートの教義を載せたその体の中では、常に摩擦が起きている。
前者が強く出れば厳格で性に無関心になり、後者が強く出れば淫蕩で享楽を好むようになる。
今の少女は若干後者寄りといったところか。恋愛という情がなければもっと大きく堕ちていたはず。
確かな抱きしめに反応して、自らも抱擁を返すと、そのまま呪いを、誓いを、受け入れて。

「――ん、ふふ……でも、ヴィクトール様も欲しいでしょう?私達の血を受け継いだ子供……きっと丈夫で健やかに育ちますよ?」

何せ龍とのクオーターである。頑丈な事この上ない。
そんな子供が生まれるのを夢想しながら、腕の中の感触を楽しむ。
最初は女の子で次は男の子がいいなぁ、などと皮算用は続いていた。
胸へのピアスを拒絶すると、男は意外そうな顔をする。
それには苦笑しながらも、理由を告げれば納得してくれた様子。
その心積もりは知らないが、淫核をつねられると体がびくっと震えて跳ねた。

「ひ、ぐっ……んっ♪そ、それは、その……正体さえバレなければ……ま、負けて慰み者になることを考えたことも、ありますけども……」

素直になると決めたから、己の性癖すら包み隠さずに吐露すると、恥ずかしそうにお湯の中に顔を沈めて、ぷくぷくとお湯の中で息を吐くのである

ヴィクトール > 「これで…もう自由にはできねぇな」

優しく少女の下腹部を撫でつつ、暗示を刻み込めば宣告と共に抱きしめ直す。
混沌とした少女の内面、そこまで複雑とは思いもせず、今は卑猥さをもった聖女だとか思いつつ、楽しむばかり。

「そのうちな? まだ父親ってのはガラじゃねぇからな…そうだな、魔族の血っぽいのも交じるだろうし、強そうだ」

父親をろくに知らず育ったため、父親らしいことなんてわからないところだが…彼女が望むならばそのうちと前向きに考えるあたり、惚れた弱みか。

「ほぉ~…じゃあ、それをプレゼントしてやろうか?」

素直に告白すれば、恥じらいをごまかすように湯を泡立てる少女を撫でる。
にやりと笑いつつも少女の目の前にかざした掌から、黒いモヤのような魔力を溢れさせていく。

「シャロンの服に俺の魔法をかけてやる、んで、すげぇ卑猥な戦装束でいつもと全く違う力で戦えば、だれもシャロンとは思わねぇと思うしよ」

自分と同じ真っ黒な力か、若しくは彼女が望む違う力か。
どちらでも、自分には具現化させるだけの意思の魔法がある。
少女の性癖を更に開花させんと、そんな誘い言葉をかければ首筋に唇を押し付けて、淡く吸い付いていく。
そろそろ熱くなるぐらい温まったことだしと、華奢な体を抱き上げて、湯から上がるだろう。

シャロン > 「です、ねぇ……♪」

こうして少女の体から自由が奪われていく。
束縛されるという感覚がなんとも心地よい。
内面の複雑さは彼とも同じようなもの。それがより、神聖である力との板挟みになった形だ。
劇薬と蘇生薬を混ぜた液体を常に飲み込んでいるようなものである。

「……ん、そのうちでいいですから、生ませてください。――魔族と龍の血が混ざったら、こう、なんかすごく強そうですけども」

少女も母親とは幼いころに分かれているから、親っぽいことはわからない。ただ、寂しい思いだけはさせないようにしようと考えていた。
そしてプレゼントと言われると、小さく首を縦に振る。希望は囁くように。

「――なら、貴方様と同じ力がほしいです……衣装も、ヴィクトール様が着せたい服のほうが嬉しいですよ?」

そう、囁くと嬉しそうに頬をゆるめ、首筋への接吻を受け入れる。
やがて風呂からあがるなら、火照りきった体が綺麗な桜色に染まっているのが見えるだろう

ヴィクトール > 産みたいと望むならばと、そのうちなと呟きながら頷く。
魔族と龍、想像するにとてつもなく暴れまわりそうな暴龍が生まれ落ちそうだと思えば、薄っすらと笑みを浮かべた。

「俺と同じ力か…分かった。いいのか? じゃあ遠慮無く卑猥なのを着せてやるよ」

タオルで自身の体を拭うと、熱を帯びた少女の体も拭っていく。
それが終われば、少女の戦装束をベッドの上へと広げ、傍らにあった衣装棚を開いた。
自身の意思を具現化する魔法、少女に着せたい衣装のイメージをしやすいようにモデルとなる服を選び出すと、それを隣へと広げていく。
両方へ掌をかざすと、瞳を閉じてイメージを一層に含ませていき、真っ黒な魔力があふれ始めた。
それは魔族が放つ、闇の力と相違ない。
炭が染みこんでいくように魔力が少女の戦装束へと消えていった。

「着てみろ、シャロンなら興奮まちがいなしだと思うぜ?」

少女がそれに肌を通すと、それは黒い魔力をまとって変化するだろう。
真っ黒なドレスは可愛らしくも卑猥な装いとなる。
ベビードール状の上着は胸元で一つだけボタンがかかっているだけで、腹部は全て見えてしまっている。
生地もシースルーの様に透けてしまいそうな作りになり、暗い色で辛うじて淡いピンクの尖りを隠せているぐらい。
レースとフリル飾りのミニ丈のフレアスカートは、激しく動けばその下が簡単に見えてしまいそうだ。
そして、ショーツを履いていれば、それはクリップでヴァギナの肉襞を捕まえ、左右に引っ張って膣口を晒す卑猥なショーツとなる。
着ている方が恥ずかしいと言えそうな格好は、羞恥と興奮を覚えることに意志の力を働かせ、少女の身体能力と魔法の力を底上げする、卑猥さを武器にしたものとなっていた。

ご案内:「とある宿」にシャロンさんが現れました。
ご案内:「とある宿」にシャロンさんが現れました。
シャロン > 「構いません。ヴィクトール様のものだと分かるように、その力を望むのです」

清められた体を拭かれながら、ふわりと微笑む。
その後にベッド際まで戻ると、己の戦装束にも呪いをかけられていく。
自ら望んだ、闇の魔力が神聖なドレスに染み込み、一瞬反発の火花が散るも、次第に闇を吸い込んで黒く染まっていく。
色もどこか艶を帯びて、しっとりした質感に変わる。それは天鵞絨もかくやという手触りに。
そうして出来上がったドレスは、先の固めの質感とはかけ離れた極上の衣装に変わっていた。

「――ふふ、それでは、少々お待ちを……」

柔らかな布を被るように纏うと、その形状が変化する。
胸元にボタンを一つ飲み残したベビードール状の上着は、精緻で繊細な装飾を施した下着のような形に。
臍は隠れずに顕になって、ローライズなスカート故に淫紋も顕になってしまうほど。
胸元は僅かに隠されていたが、それでも良くみれば桜色の先端が見えてしまっていて。
そして上着と同じく完美な装飾を施されたスカートは、秘所が見えるほどの短さ。
その上に透き通った極薄のヴェールが寒さ避けに追加され、その中にはクリップで割り開かれた秘所が映る。
その見た目とは別に、溢れ出るのは強大な魔力。羞恥と快楽と興奮を浴びれば浴びるほどに強くなるそれは、少女の生来の魔力と合わさり、魔王すら屠る可能性を生み出した。
今の少女は、主である彼以外を相手に負けるつもりなど全く無いほど、力と満足感に満ち溢れていた。

「こ、これは、その――す、凄い、ですね?……その、ヴィクトール様が望むなら、この魔力も自由にしてくれて良いんですよ?」

それは彼に戦う力すら差し出すという意思表示。彼が望むなら山賊の棲家に魔力を枯渇させた状態で放り込むことすら可能になる。
そんな、生殺与奪の全てを彼に預けることを示しながら、そっとその逞しい肉体に擦り寄っていく。

ヴィクトール > 「こりゃ、よく出来た嫁だな」

証として求められれば、にやりと笑いながら遠慮無く力を振るう。
早速とドレスを纏えば、予想通りの卑猥さににやけた表情が止まらない。
少しだけ予想外だったのは、その力の増幅具合がキャパシティだけならば自分よりも高いのではと思わされるほどだったことか。
少し驚きが顔に浮かんでいれば、それを差し出す少女に呆れたような笑みに変わっていく。

「全く束縛が好きな女だな、ならこうしてやる」

淫紋へと手を伸ばすと、その力の操作権を奪おうとしていく。
常は自由にさせるが、ひと度命令をかければ、ただの少女へと成り下がり、その魔力は少女を生かし、癒やし、更に発情させることに集中するものとなる。
プレイとして楽しむならば、闘技場にでもこの格好で放り込んで玩具にされるのを晒すのも一興かと思いつつ、その体を抱きしめる。

「さて、テストだ」

早速と力を癒やしと発情へと集中させる命令を、淫紋を通して放つ。
魔力が立たれ、盛るために莫大な魔力を使わされ、発情と魔力増強のループ状態にもなりかねない。
脳を性欲で焼きつくしそうな命令を流すと、少女をベッドに転がし、小物が詰まった棚を開き、何かを探す。
敢えてお預けをさせて、その性欲の苦しみを楽しませようとしていた。

シャロン > 「ふふ、ほめてもらえて嬉しいです――♪」

纏ったドレスは少女の一部だったと言わんがばかりにしっくり来ている。
その力も十二分に引き出されており、今ならば龍の力を使ってもなお理性を保っていられるだろう。
それでもその力を捧げようとするのは、全幅の信頼をおいている証。そして束縛されたいという意志。

「ん――私は、ヴィクトール様には絶対に勝てない雌が良いのです。そうでなければ――♪」

魔力のすべてを彼に預ける。そしてそれらは、彼の命令に応じて生命維持と発情にのみ効果を発揮するように変わった。
元が莫大な魔力量であるため、少女の発情は慢性的に、癒やしの力は即死攻撃でも即座に賦活するほどになる。
テストと称されてベッドの上に寝かされ、淫紋が起動させられる。
同時に魔力が体内に循環して、強烈な衝動と回復を生み出した。
秘所の奥には処女膜すら出来上がり、腸の活動も強烈なまでに活性化。
このまま少し経てば、純血の時と同じかそれ以上に若い体を持ち、腹には老廃物をたっぷり貯めた娘ができることだろう。
彼がそれを望まないだろうとふいに感じれば、体内に浄化の魔力だけを流し込む。
癒やしと同系統のそれは、体内の汚濁をぷるぷるした桜色の透明なゼリーへと変えていく。