2019/02/06 のログ
マリナ > たしかにいずれは知ることになったのだろう。
必ずしもこういった形ではなく、別の誰かから聞いたり、なにか見つけてしまったり、状況は違うかもしれないけれど。
それでも1秒でも長く夢を見ていたかったと思ってしまうのは、まだ自分が未熟だからなんだろうか。
そしてやっぱり未熟だから―――、今の自分を衝動的に動かそうとしているのは、罪悪感だけではないとも思う。

この数か月、彼の抱擁は常に安堵を与えてくれた。
抱き締められると歌いたくなるくらい心が弾んだし、好きで好きで堪らない気持ちが溢れてどうしようもなかった。
けれど―――今の抱擁から感じるものは違う。
抱き締められているのと、この腕を解かれるのと、どっちが楽だろうか。そんな思考ばかり。
彼が言葉を発するたびに動く喉仏を、からっぽな瞳で見上げる少女の耳に、予想とは全く異なった言葉がつらつらと届いた。
触れたことのない冷たいなにかに、結果も考えずに手を突っ込んで火傷でも負ったような、そんな心地に彼を底から呼び戻そうと―――

「ヴィクトール様?まさか、そんなこと ――――……っ、ん」

掴まれた頬が、口吻しやすいように少女の顔を上げ、戸惑いごと言葉が遮られる。
下腹部で繋がってるくせに、今の心境でキスは抵抗があったのか、少し逃げる仕草があった。
やめてとも体を離そうともしない緩やかな拒絶は、彼の前にはなんの意味も成さない。
彼の好きなように唇が重なり、触れ合い、まごつく少女を置いていく。けれど。

「ぃあ、っ…………!」

一瞬の痛みに、少女の面差しが歪んで声が上がる。
痛みに耐えるために力が込められたので、蜜壷の中も、きゅ、と淡い圧が掛かる。
なにをされたのか理解出来ていない少女の唇から、ぷくっと紅の血珠が生まれ、
膨らみきったそれが耐えかねて唇の丸みを滴りそうになった時、彼の舌が受け止める。

「いっ、ん……ぁ、……!!」

傷を啜られるとさすがに「痛い」と彼に伝えようとするも、唇が触れ合っているため上手く喋れない。
生まれた時から温室育ち。今も彼の好意でそれが続いているような少女の血も、世間知らずで甘ったれている。
唇がようやく離れた時に少女の唇を彩るのは、彼の唾液と、それに薄められた血色がわずか。
噛まれた痕がほんの少し腫れたように赤らんでいた。

「………………、……ヴィクトール様………、 きらい」

今は潤みが溜まっているだけの状態だけれども、泣き腫らした跡のある瞳が
まっすぐ見据えて、お互いの息が絡まる距離で心にもないことを囁いた。
今は すき とは言えないから。

ヴィクトール > そんな事をするはずがないと、戸惑う声と共に視線が重なり合っていく。
しかし、冗談を言うようなおどけた表情など一切なく、呼び戻そうと手を突っ込んだ先は瘴気満ちる闇沼の底。
逃げる仕草が僅かに見えても、ぐいっと力尽くで引き寄せていき、拒むことを赦さない。
俺のものだと、言葉だけでなく指先までもが強引に彼女を奪い去る。
重なれば、柔らかな感触が唇を押し返し、近づく身体からは少女特有の心地よい甘さが鼻孔をくすぐる。
普段ならニンマリと表情を緩ませながら、可愛いだの、いい香りだのと宣うが、そんな言葉は微塵もなかった。
身体を前へと僅かに傾けて、覆いかぶさる勢いで口吻を交わしていくと、随分と可愛らしい悲鳴が響く。
ぷつりと唇の表面を傷つけ、鋭い痛みの後にジクジクと鈍い痛みが繰り返されていく。
自分がほんの少し力を入れるだけで壊れてしまう、壊せる相手に着けた爪痕はほんの僅か。
けれど、浮かぶ紅の粒を愛しそうに幾度も行くども舐めあげていくと、血に交じる雑味は少ない。
真っ白なパンと、彩りの野菜と、果物と、少しのタンパク質を。
血の一滴からすべてが分かるわけではないが、イメージ通りの甘ったるさに、唇が離れる時には、薄っすらと笑みを拵えていた。
自分が傷つけた印は、小さくだが赤く腫れてしまい、滴る深紅をじっと見つめた後、碧玉へと重ね直す。

「……構わねぇ、俺は好きだし、欲しくて堪んねぇから閉じ込める。逃さねぇ」

涙に濡れる翡翠が金色と重なるなら、分かり切った嘘に僅かに目を伏せて笑う。
だが、それが嘘でも本当でも関係はない。
自分がほしいから、獣のように魔の身勝手さの様に、ただ彼女を求めて閉じ込める。
好きと言えないなら構わない、改めて顎を引き寄せて、強引に傾かせていけば、キスを降り注がせる。
傷口を気遣うこともなく、つぅっと舌がラインをなぞり、隙間を割り開くように左右に踊れば、じわじわと先端をねじ込んでいった。
ずるりと捩じ込むと、奥で縮こまっているだろう彼女の舌をぐじゅりと絡め取り、上下の粘膜の上を這いずれば、側面を回って入れ替わっていく。
泡立つ水音は誰が聞いても明らかなほどに響き、交わるかのように激しさを増中、背中に回した手は身体を密着させる。
胸元で柔らかに育った乳房を拉げさせ、ザラついた肌で先端を上へ下へすり潰す様に愛撫する。
その最中、顎に添えた手が首筋を伝い、肩から二の腕を這い、手の甲の骨のラインすら擽ってから太腿へ。
中指がつぅっと臀部へと回り込むと、ぎゅむっと柔肉を鷲掴みにして揉み込んでしまう。
左右交互にその感触を楽しむ最中、息苦しさに僅かに唇が離れるが、だらりと溢れる泡汁も気にせずに重ね直すばかり。
次第に血の味を交える口吻は言葉通りに、彼女へ一切の選択肢を与えぬほどの渇望だった。

マリナ > 自分が好きになったのはこの人だろうか。
戦場での彼を伝え聞いたことはあっても、目で見たことはない。
だから、その狂気を感じたのは初めて。
優しくて、甘やかしてくれて、欲しい言葉を全部くれて、そんな愛しい人はどこに行ったんだろう。
ふっとそんな思いが過るのに、屈折したエゴで自分の命を奪い、
奪った後も屍すら手に入れるという彼に―――ぞくりと心の奥のなにかが撫でられたような気がした。
明らかに離れる瞬間を逃した。楽になる可能性を失った。

「…………マリナが耐えきれなくなってほんとに死んだら……、……1番になれるかなぁ」

ほとんど無意識に、ほろりとこぼれる、喪失感。わがままなのはどちらだろう。
非情な魔獣に魅入られた少女の顎が上げられると、すぐに唇が塞がれた。
痛みに弱く、体を傷つける生活をしていないため、傷口が彼の唇で押されることですら、眉が揺れ動く。
勿論激痛なんて酷いものではないけれど、傷ついたばかりの腫れた傷口は刺激されれば熱い痛みがあった。

「っ、ぅ―――――……、……」

普段はすんなり開く唇の抵抗は、彼の舌でこじ開けられる。
もともと長いキスの呼吸の仕方がまだ把握出来ていない少女である。
舌が入ってきた瞬間に、一気に呼吸するように唇を少し開け、はっ、と息を吐いた。
舌を引きずり出され、中央窪ませた舌の腹に溜まった唾液が絡まる。
少女の苦しげな声の合間の水音は鼓膜を震わせ、頬を羞恥で染めていった。
唇の端から唾液がこぼれるも、そのほとんどは呼吸をしようとする少女の喉の動きで嚥下される。
あまりにも強引―――なのに、彼の手で被虐の芽を植え付けられた身体は、そくそくと昂揚を覚え始めていた。

「んぐ……、ふ、 ………ぁ、ふぁ、…」

胸板で潰れた乳首が硬さを保ったまま、コリコリと刺激されて思わず口が開いた。
一瞬互いの唾液が滴るほど濡れた赤い舌が覗いて、すぐに彼の唇に隠れる。
湯あたりしそうなほど熟した膣が、きゅんきゅん蠢いて彼を包み込んだまま淫悦を感じていることを伝えてしまう。
それは少女にとって、本当に恥ずかしいことだった。
この期に及んで快楽を得ているとは思われたくないという、ささやかなプライドがあって。
けれどその反応は治まることなく―――臀部を掴まれた瞬間、膣奥が、ぎぅっときつく締まり。

「んぅふ――――っ、……! はッ、ぁ、ふ 、……」

指が尻肉に食い込み、そうすると膣洞の中で強く当たる場所が少しずつ変わる。
細かい肉襞の1つずつが刺激され、お湯とは全く違う新たな蜜のぬめりがとろとろと肉竿を垂れていく。
痛い。恥ずかしい。気持ち良い。すべてが交わり、虚ろになった瞳が
彼の金の双眸を熱っぽく見上げ――薄まった血が滲む唇が、わずかな合間に彼の名を呼ぼうとする。
実際には嗚咽のような音となって呼気とともに消えるのだけれど、発声出来れば糖蜜のような響きだろう。
下腹部の紋が強く反応していることに、少女は必死過ぎて気付けていないけれど。

ご案内:「九頭龍山脈 温泉宿」からヴィクトールさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 温泉宿」からマリナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城 宴会場」にギュエスさんが現れました。
ギュエス > 【待ち合わせ待機中】
ご案内:「王都マグメール 王城 宴会場」にシェリーさんが現れました。
ギュエス > 印は付けた。これで彼女は、少なくともこの場では男のものだ。
そして、同時に彼女は雄に敵わぬ体を得る。或いは半陰陽の相手にも、屈服を強いるかもしれない。
彼女の純潔を代償として、彼女の母も、彼女自身も、日常の豊かさは確約されることだろう。
二人を男の家で囲ってもいいが、そこまでの拘束は彼女達も望むまい。
定期的に金子を届ける代わりに、都合の良い時に呼びだして使う方が良いかもしれない。
等と脳裏にいくつかのプランを描きながら、四つん這いになった彼女の真後ろに立つ。
ローブの前を開ければ、股座に屹立するのは、使い込まれて黒く淫水焼けした剛直だ。
太さも長さも一般的な成人男性よりは一回り程上のそれは、先走りの滑りを纏い、彼女の股座に宛がわれる。

「さて、それでは行くぞ?――皆の者、この健気な少女の破瓜の瞬間!とくとその目に刻むがよいぞ!」

周囲の人だかり――最早、貴族も平民も混ざり合っていて混沌とした群衆に声をかける。
大音声が宴会場を満たし、衆目の注意が集まった所で、男は股座に携えた剛直を彼女の中にねじ込んだ。
強引に彼女の中を割り開き、子宮口を殴打する一撃は、縄文を抉じ開けようとする破城槌の様な一撃。
彼女が大切に守っていた膜など薄紙の様に突き破り、鮮血を竿に伝わせながら、肉棒の半分と少しを突き込んで。

「ほぅっ、この締まりっ、固さ。正しく処女の雌穴よぉっ!それにしても、どうだ?初めて味わう肉棒の味は。
 とは言え、お前は痛みなど僅かにしか感じていないだろうがなぁ。初めてで感じるのはよっぽどの好き者だぞ?ん?」

言葉で幾度も罵りながら、処女を犯した征服欲を噛み締め、ついで彼女に肉の味を覚えさせていくことにする。
雁高の肉棒で彼女の中を擦り上げ、緩やかな引き抜きと一瞬の突き込みを繰り返すことで、彼女の中を耕すのだ。
肉穴が子慣れてくれば、徐々にピストンの速度を上げて、腰付きに円運動を加え、彼女の中を攪拌する様に刷り上げる。
それは、彼女の膣を余すところなく抉り、より感度の高い個所を探る弱点探しの時間となる。

「やはり狭いな。だからこそ、私の肉棒をぎちぎち締め上げてくるのが、何とも愛しいではないか!
 ほれ、どこが感じるのか、自分で言葉にしてみろ。嘘や隠し事をしたら、お前の腹の刻印が教えてくれるぞ?
 ――それでもなお口を閉ざすならば、その覚悟を汲んで泣くまで犯してやるとしよう!ふ、ふふふ、ふはははっ!」

ごちゅ、ごちゅ、と奥を掘削しながら、彼女に放つのは沈黙の術式。
口を開こうが、言葉を放とうが、それが周囲に伝わらなくなる魔術だ。
意図は単純。彼女の訴えを無音に変えて、泣くまで犯す、と言う理不尽な罰を与える為。
或いは彼女は、王の膝元にある学び舎で対抗呪文などを学習しているかもしれない。
それもまた一興。優秀な学生であるならば、囲って犯す価値があるというもの。
何なら子種を孕ませて、産ませてもいい――結局どちらにせよ、彼女を犯しぬくのには変わらないのだから。

シェリー > 四つん這いになってもなお、体が震える。
かけられた術、これから起こる事、これから失う物、そして得る物。
もしかしたら約束は簡単に反故にされるかもしれない。
ただ嘲られたまま犯されて、そのまま捨てられるかも。
そんな恐怖と緊張に心はこの上なくざわめくが、体の方は淫らな欲望に燃え盛る。
全てが複雑に絡み合い生み出される震えであったが、羞恥に息を荒げ、肌を染めながら全裸で震える様子は淫乱にしか見えないかも知れない。

「ひっ……!」

ギュエスの宣言に思わず目をきゅっと閉じ、小さく声を漏らす。
後ろにいる男の一物は見えないが、周囲の反応や押し当てられた圧から想像する事は出来た。
初めては痛い、と聞いているし、自分の細い指を入れただけでもこれ以上は入るまいと思わせる狭い穴である。
どんな苦痛を与えられるのか恐怖する。

「くっ……ふぁ、ああああっ!?」

少女のそんな思いを無視するかのように、破瓜がもたらしたのは大きな衝撃、ついで快感であった。
術がよく効いていたのは彼女にとって幸せだったのかどうか。
ともかく、血を流しながら子宮を潰されているであろう事は見物客にも伝わっているに違いない。
そんな状況で大きく仰け反りながら絶頂せんばかりによがっている事も。

「そ、そんなっ……私、あんっ!そんな、いやらし……んんっ……!」

罵られながらの陵辱を受けて、膣はきゅんきゅんと痙攣でもするかのように断続的に締まる。
元々狭い穴に太すぎる物を入れているのである、締まった瞬間の圧は相当なものだろう。
そんな状態の初物も、強烈な打ち込みに徐々に抵抗を弱めていった。
狭さはそのままに、若干柔らかく肉棒の動きを飲み込む。
ギュエスの形と動きに寄り添うように、ぴったりと。

「……っ!……!?」

そんな中、更なる辱めの言葉に答えようとした瞬間。
自分の言葉が奪われている事に気付いた。
確かに叫んでいるが、自分の耳にも聞こえない。
このままでは宣言どおり泣くまで犯されてしまうだろう。
魔法のせいであろう事も想像は付く。
しかし、魔力を操るにはこの状況では無理があった。
激しく犯され、無理矢理性感を引き出されているのである。

「あ……!や……っ!」

ごく一部の術式を解き、喘ぎ声を放つことには成功する。
会話するにはもっと術を練る時間と、快楽に耐えて言葉を決定する心の強さが必要だった。

ギュエス > 「くくっ、案ずるな。お前が私の玩具でいる限り、飽きるまでは養ってやるとも。私は従順な雌には誠実だぞ?
 シェリー、お前にはたっぷりと調教を施してやろう。それこそ、娼婦も真っ青になる程淫蕩な娘にしてやる!
 肉棒を目の前にしたら涎を垂らし、股座をはしたなく濡らすように――糞をひりながら果てる様にしてやってもいい。
 ――なに、拒否する事は許さんぞ?拒絶が許されるのは、私がお前に金を渡さなくなったその後だ!」

入らない。そんな考えをぶち壊すかのような、強引な掘削を以って彼女の中を突き通す。
痛みではなく快楽になく彼女。それは淫術の所為だが、衆目には彼女が初夜でも感じるはしたない娘に映るだろう。
強引にねじ込んだ肉棒の先で、ぷりぷりと心地よい弾力の子宮が跳ねている。打ち付ければ中が限界まで伸びて、竿に吸い付いてくるのだ。
贅肉を纏いながらも、しかし男は戦場を駆けた武人である。体重を乗せたピストンは、彼女を大きく揺らすことだろう。
徐々に柔らかく解れ始める膣道は、肉を叩けば叩くほどに解れる様な風情で、打ち付けの激しさも増した。

「ほれほれ、答えてみるがいい。うん?聞こえんぞ?――つまり、私に隠し事をするわけだな?
 全く、良い度胸をしている。良いだろう。そんなに犯してほしいなら、泣くまで犯してやるとしよう!
 ほぅ、喘ぎ声を出せるか。魔術の才能があって良かったなぁ、シェリー。私の子種を孕むまでくれてやる!」

彼女が望む、望まないに関わらず、男の中で彼女を孕ませることは確定事項になっていた。
より強い血統を。才能ある血筋を。それこそが家の繁栄、ひいては強い遺伝子の創造に繋がる。
優秀な血脈同士の交配による、人と言う存在の品種改良――彼女の持つ才覚は、男の眼鏡に叶うものだった。
それは、平素生きる上では幸運だったのだろう。しかし今、この状況では何よりも不運な事実に変わる。

「生意気に歯向かおうとしているな?――さて、そろそろ、お前をイかせてやるとしよう。
 お前が美味そうに肉棒をしゃぶっている穴の下に、女の泣き所がある。優秀なシェリーは当然知っているだろうがな。
 そら、クリトリスを育ててやろう。下着など履けないほどに敏感な突起に仕立ててやる――ほれ、礼はどうした?」

にたにたとした笑みを浮かべながら、男は小さな薬壺を取り出し、中の軟膏を指で掬い上げる。
濃い桃色のそれを、男は人差し指と中指で練り上げると、そのまま彼女の陰核を摘まむ様にして薬を練り込んでいく。
下腹部にかけた術とは違う、薬物による性感の励起。呪いとは異なる、解呪などの解決手段を持たない開発だ。
全体にしっかりと、執拗に媚薬軟膏を塗りこみながら、根元から先っぽへと扱き上げる。
彼女の陰核を一つの肉棒に見立てて、男が自慰を行うのと同じように、小さな往復運動による悦楽を刻み込みながら。

「さて、それでは、お前の体は私が支えてやるとしよう。両手を好きに使って構わないぞ?
 声が出ないように口を塞ぐもよし。今回に限り、私を打擲する事も許そう。運が良ければ抜け出せるぞ?
 ――まぁ、今塗ってやった媚薬の疼きに勝てれば、という前提になるが……シェリーは優秀だから、案外頑張るかもしれないな。
 弄れば弄る程、軟膏が馴染んで戻らなくなるが、お前は私の玩具だ――やるべき事は、理解しているだろう?」

対面では自由を与えながらも、言外に陰核を弄り倒せと命令を下す。
それは、彼女に対して、自らの手で陰核をずる剥けの性感帯に開発しろ、と強要するもの。
逆らえば、改めて男の手指が追加の軟膏を塗布した状態で、小さな突起を磨り潰すことだろう。
逃げ場など無い中で、絶望的な選択肢だけをちらつかせる。そんな理不尽に耐える彼女こそ、男の愉悦を誘っていた。

シェリー > 「あんっ!あっ……!」

魔術の影響で未だ意味のある言葉は紡げない。
言葉が紡げないので更に激しく犯される。
そこから与えられる感覚が魔術の解除を遅らせる。
ただただ、処女喪失から数秒もたたないうちに快楽に泣く幼い娘としか映るまい。
煽られる羞恥心が何故か忌まわしい性感をも増幅するように思えた。

「やっ!?やぁ……!」

この年で孕ませると言われ、泣きながらやめてくれと懇願する。
少なくとも本人はそのつもりであったが、恐らくそれも歓喜の喘ぎ声としか伝わらなかった事だろう。
どう見ても聞いても拷問のような効果しか生まないであろう軟膏を取り出された時も、それは同じであった。

「ら、めぇ……それ、はぁ……!」

いくらか術の解除が進んだとは言え呂律が回らず断片的な言葉で行われる拒否は、快楽に蕩かされながら甘えている様にしか聞こえない。
自分の素性をさらけ出した上でどんどん淫乱な体に調教されていくのを喜んで受け入れている少女。
それが今、シェリーが認識されているであろう全てである。

「きゃんっ!?ひっ、あっ!ひゃあああ!」

軟膏をすり込まれる度に絶頂を迎えているのか、大きな声を出して細い体を折れそうなほどに反らせた。
続く言葉はほぼ自殺しろと言われているような物ではあったが、今の時点ではいう事を聞くしかない。
出世の為、生活の為、母の為に。
いや、そんな事は言い訳に過ぎないかも知れなかった。
初めに刻まれた術のせいか、それとも生来のものか。
どちらにせよ、ここ数分で初めて叩き込まれた快楽を体が徐々に求めはじめてきていた。
それにどちらにしても、自分でやらなければ男にされるのは自明であった。
覚悟を決めて、手を伸ばす。

「……ひぃっ!」

自らの指で一つ、扱いてみる。
以前に自分で慰めた時とは比べ物にならない感覚が体を貫き、雷に打たれたような気分になる。
両手の指で、ゆっくりと。
包皮の中の核の周りをなぞるように指を動かす。
速く動かせば、恐らく絶頂してしまうだろうから。
破瓜の血は既に、新たに分泌された淫液で洗い流されてしまっていた。