2015/11/02 のログ
ご案内:「第七師団 執務室」にサリファス・ドーさんが現れました。
サリファス・ドー > コンコン……ガンガン

ちィという舌打ちと共に兵士の服、軍服をきっちりきた男がズカズカと入ってくる

「んだよ、女かよ。将軍いねーのかよ、だりィ。
くそが、おい。起きろよバカっ………ちっ」

椅子を探し出しすわると体を揺すりながら葉巻に火を着ける。
ミトラスの花製の葉巻の煙は香水にも使われる良い匂いだ。

「――ふぁーーー」

※ミトラスの花、植物図鑑bbs

サロメ > 「っは!?」
バッ!!と音がしそうな勢いでソファから跳ね起きる

しまった、完全に眠っていたといわんばかりに辺りを見回せば、どうやら起きる原因となった声の持ち主

「こ、此処は執務室だぞ!許可無く……と、何だ、王国の兵士か。
 すまないがここでの喫煙は遠慮してもらおう」

ンン、と咳払いして慌てて立ち姿をなおす
髪も乱れていないだろうかと手櫛で整えて、深呼吸、落ち着け

サリファス・ドー > 慌てて跳ね起きた女性を横目で見ながら
懐からフォンロークの家紋が押してある封筒をだし女性に投げる。

「ハん……将軍は喫煙しねーのかよ。ふぁー。つーかさ
てめえもサボってたんだから硬い事いうなよ、なァ」

紫煙を燻らし、かなり軽い感じで話す。
封筒の中身は身分請と着任届けに医療物資贈与の書類だ。

「ふぁーー。気持ちいぜぇ。」

サロメ > 「わ、私はサボりではなく…!」

シエスタだと言ったところで通用する気もしなかったので口をつぐむ
疲労が溜まっていたなどということは無様を晒した理由にならないのだ

「…この家紋は…」
投げ渡された封筒にある家紋に目がいく
よく見覚えがある…というよりは、見覚えのないわけがない紋様である

「失礼しました。フォンローク卿の御兄弟であらせられましたか」

姿勢を但し、堅苦しく騎士の礼の姿勢を取った

サリファス・ドー > 「あー……そーゆうのいらないぜ、
貴族名は名乗ってないんだよ、指揮得意じゃないんだよな。
ねーちゃん、名前は?ふぁー。」

目で封筒を開けろと促す
ふぁーと喫煙しながら手を頭の後ろで組む。
書類の山を眺め

「それには大した事は書いてねーから。まっオレの事が書いてあるぐれーだよ。」

サロメ > 「申し遅れました。第七師団将軍の副官を努めます、サロメ・スペルレイムと申します」

ビシッとした騎士の礼のスタイルを崩さずに名乗りをあげる
まだ若干寝起きでアレだがここを失敗にするわけにはいかない

「オーギュスト将軍宛てのものではないのですか?
 …では、失礼して…‥」

開けろと促されれば、一応一言だけ断って封筒を開け、中身に目を通していく

サリファス・ドー > 「まーお仲間って訳。――はァん。
サロメね、オレはサリファスで良いぜー。」

立ち上がりサロメの体を不躾にじろじろ見る。
葉巻をくわえ直し、サロメのケツを触ろうとする。

「親睦にどう?、副官って事は将軍のお手つきナンだろうけど……」

サロメ > 「………」

むぅ、と考える
スペルレイムは代々騎士の家系、即ち仕える家である
対して目の前の男性はフォルロークの家のもの
同じ貴族ではあっても所謂、格が上というやつだ
そのご子息を呼び捨てには流石にできないだろう

「…では、サリファス様とお呼びしま……っひゃ」
不意に尻に触られて思わずびくっとなってしまう

「なっ、何を…親睦!?将軍の手つきなどと!そんなことは……」

ある
しかしあれは事故のようなものだ
新入団員歓迎会でしこたま酒を飲まされ朝起きたらベッドの上で…
といやなことを思い出した

「と、とにかく親睦を深めるのは良いことだが真っ当な方法でするべきだ!…です!」

サリファス・ドー > 「ふぁー……いやだね。死線をくぐる仲間に成る訳だろ?。
男女がお互いを知るのに一番良いのはアレだろよ」

ケツを触るとニヤニヤと笑って執務机の上の書類を手に取り、整理し始める
パラパラっと分類わけして、さらさらっと報告書を書く。
この男、見た目に反して出来るぞ、事務仕事が。

「いーじゃん、うちはあのフォンロークだぜ?。
つってもオレ自身はドーっていう平民の苗字名乗るしさ。
様ってのはなー……アレだカユイ。」

葉巻を掌でもみ消し、屑篭へ。
痒いなーと言って上着を脱ぐ。半裸だ。

サロメ > 「そ、それはそうだが…いやそんなことをせずともお互いのことは知れるだろう!」

流石に『アレ』が何なのかはわかっている様子で、
でもそういうことに不慣れなのか、少しばかり頬を赤らめて反論する

「……」

デスクの仕事を急にさくさくと片付けていく様子を見ればキョトンとしてしまう
粗野なイメージとは違ってこういう面もあるのかと感心する

「フォンロークのことは当然存じている、が…
 ……ではサリファスと呼び捨てにする…本当にいいのか?」

ついでに敬語も取っ払ってみたものの、
お家で染み付いたものなのでなんだかぎこちない

サリファス・ドー > 「かまわん、かまわん。
それでサロメ、そんな事とはなんだよ?ん?」

ゆっくりと歩き、サロメの背後に周り抱きすくめようとする
耳元に口を近づけ

「将軍のアレとオレのヤツ、比べてみてもいいんだぜ?。
それとも命令ってやつが必要なのか?。オレはそーゆうのしたくないなァ」

サロメ > 「───っ!」
耳元で言葉を呟かれればみるみるうちにその顔が紅くなってゆく

「わ、私は第七師団の副官を務める身の上なんだ!
 そのようなふしだらな女と思ってもらっては困る!」

慌てて、抱きすくめようとするその手から逃げるようにして移動する
しかし階級が上であるフォンロークの家の者から命令が下れば、逃れられないのもまた事実であった

サリファス・ドー > 「あーオレちゃん、事務仕事頑張ったのになー。
ご褒美欲しいなー。
あと正式な着任して無いやつに書類手伝わせて良いのかなー
将軍あての封筒も勝手に開けちゃったしなー」

逃げようとしたサロメの手を掴み引き寄せる。
自分で示唆して勝手に行ったを棚に上げて、ニヤニヤ笑いながら抗議する。

「ふしだら?。勘違いすんなよ、前線じゃコレは親睦であり信頼を預ける証だぜ?」

そんなことを言って机に押し倒そうとする。押し倒したらキスで口をふさぐだろう

サロメ > 「なっ…それらは貴方が勝手に…封筒を開けろと指示したのもっ…!」
いや、開けろとは言っていなかったが、
それでも一応の確認はしたつもりだった

「っあ…!」
腕を捕まえられる
騎士として鍛えられてはいるが女の細腕には変わりなく、力で振りほどくことはできそうにない
そのまま机に押し倒されてしまう

「巫山戯たことを…!体など重ねずとも信頼を築─── !?」

最後まで言い切ることもできずに、その口を塞がれる

「んんっ…!!」

サリファス・ドー > 「んっ……はァ、体ぐらい重ねられないで何が信頼なんだよ
くははっ良いぜ?抵抗しろよ!。
遊び半分だったがハマッてきたじゃなかよ!おい。
あむ…チュロ……ぺチャ!」

力強いキスで体を押さえ込み、強引に服を剥ぎとりにかかる。
下腹部を膝で器用に弄り、次いでとばかりに乳房も弄る

「なァ、楽しもうや?オレに命令とかさせんなよ。
サロメとやりたくてさァ、昂ぶりすぎてやばいんだよ」

サロメ > 「っぷ、は…っ……」

唇が解放されると、やはりこういったこと自体に慣れていないのか、まるで来娘のように顔を赤くする

サリファスの体を押してみたりと抵抗はするものの、抑えこまれ服を剥ぎ取られてしまう
白い肌理細やかなな肌が露出し、乳房を弄られれば小さく声を漏らした

「……だっ、ダメだっ!
 私はこの隊の副官だぞっ…!入隊した暁には、お前よりも上の立場になるんだっ」
こんなことを言ったところで状況は変わらないのだが
それでもなんとかこの状況を脱しようと混乱する頭を必死に巡らせる

サリファス・ドー > 「ああ!!んなこと気にすんなよ。やったからって上も下もねーだろ!?」

やや怒気を発しながら、サロメの体を愛撫する。
さきほどの葉巻の残り香は性欲剤の様な効果がある。
体を過敏にするのだ。

「なァ、いれるぞ?。楽しませろよォ!。サロメ!
つまんねーことは無しだ」

自身も服を脱ぎ捨て、ぺロリと舌でサロメの体を嬲れば、いきりそそり立つソレをサロメにぶち込み蹂躙するだろう

「――っは」

サロメ > 「っや、やめろっ!ばかなこと…──ッあ゛ッ!!」

過敏になったとは言えど、そもそも性行為の経験がほどんとない
僅かに濡れ始めたそこに、熱り立ったモノが捩じ込まれると大きく体をのけぞらせて、
その動き、抵抗も、言葉も止まる

「ぁか…ッ…うぐっ……!」

蒼い瞳が潤み、揺らぐ
その眼に涙をたくさん溜めて、サリファスの顔を睨めつける

サリファス・ドー > 「泣くなよ、優しくしてやるからなっ……おらっ」

挿入後は打って変わって優しく体を労わる様にじっくりと、
逃げられない様に拘束しつつ、揉み解すようにゆるゆると。
まるで蜘蛛がとらえたサロメを糸で絡め咀嚼するような……
あえて言うなら数多の戦場できたえしフォンローク強姦術とはこの事よ!


「っつァ……はァ……はっツァ……。
オイ、きもちーな。たまんねーよ…ふっ…聞こえてるか?」

室内に男女の睦あいの音や臭いが充満している。
アレから経験がほどんとない女性を6度は蹂躙しただろうか?、避妊は完璧に外出しするあたり紳士的でもある。

「サロメ、最後はどっちが良い?──なァ?。答えねーんならこのままいくぞ。」

サロメ > 「ぅ───ぁぅ………っ」

何度達しただろう
熱を帯びたぼうっとした頭でぼんやりと考えても、ぐちゃぐちゃで何もわからない
聞こえてくる言葉もモヤがかかったように、わからない
わからないが

最後 と このまま という言葉だけは、わかった

つまり───中に?

それは、だめだ
否定するために口を開く───

「っ…ひっあっ!ひあうっ!!あんっ!」
口を開いて出てきたのは、否定の言葉ではなく、律動に合わせた雌の悲鳴だった
違う、そうじゃない、否定しなければ、このまま……

サリファス・ドー > 「おっ──くはっははは──っ。
良いぜ?求めてんな、返事もないしっおらっ」

サロメの膣の反応で判断し、ぐりぐりと子宮の入り口をこじ開ける。

「……っんァ……ふっ…はっ…ツァ……っっっゥんん!!」

最後に濃密なキスで上下に揺さぶり、こじ開けた子宮に熱く勢いのある雄の精を流し込み、おまけにキスも被せる。
満足したのかしばらく抱き合っていたが、そろそろと離れる


「あああーー良かった。久々だわこんなの。
サロメも良かったろ?。しかもこの部屋でとかよ」

サロメに軍服の上着を被せ、椅子に座って葉巻をすう。
セックスのあとはコレだ。てゆーか体力あり過ぎだ

サロメ > 「ふゥンっ…んんっう゛───!!」

突き上げられ、再び唇を奪われると同時に、下腹の奥に熱を感じる
がくがくと壊れた玩具のように痙攣し、何度目かの絶頂を迎えた

そのままぐったりと力なく横たわる、
引き抜かれた膣からどろりとした熱が太ももを伝っていく感覚にぞくんと震えた

「……良い…などと……」

しばらくして、ようやくその口から出たのは涙声
こんな場所で、騎士団の任を預かる執務室という大事な場所で、こんなことを
騎士としてこれ以上の恥辱はない

サリファス・ドー > 「あん?。いやだった?。
そんな顔してるとまたヤリたくなるなァ……。
あーでも、待ってなサロメちゃん。いま、終わらせちゃうからよ。」

葉巻をすいながら全裸でサラサラと書類の山を片付けていく。
あちゃー屈辱だったのかと反省し、悲しげな表情をするも

「んじゃ、騎士として命ずる。仕事をかたがわりしたサリファス君を歓待するため、この後オレの部屋で一晩中可愛がられろ。」

すごい絵になってるぜ、とサロメの姿をからかいつつ年相応の笑みを見せる。
サロメが騎士として使命まっとうするなら
二人はこの後、めちゃくちゃセックスした……

サロメ > 「───!」

少しずつクールダウンしてきた頭にその言葉ははっきりと届く
無言のままに体を起こして、少しだけ震えながら

「……好きにするといい」

俯いたままそう答える
フォンロック家の騎士の命を突っぱねるだけの力も、理由もなかった───

ご案内:「第七師団 執務室」からサロメさんが去りました。
ご案内:「第七師団 執務室」からサリファス・ドーさんが去りました。
ご案内:「第七師団 執務室」にオーギュストさんが現れました。
オーギュスト > 執務室で報告書を読むオーギュスト。
亜竜の確保はまだまだこれから。
まずは生息地を探さないといけないが、報告は空振りのものばかりだった。

「こいつばかりはな……」

溜息を吐く。
繁殖を試しているが、まだまだ実用には遠い。
この分では500騎が揃うのは何時になる事やら。

オーギュスト > 「……あー」

ごそごそと棚を探る。
確か……

「あぁ、あったあった」

フォンローク家から貰った酒を取り出す。
執務室だろうがなんだろうが、第七師団ではお構いなしだ。
グラスに注ぐと、早速一杯呷る。

ご案内:「第七師団 執務室」にソフィーさんが現れました。
ソフィー > 第七師団に派遣されてから、既に数日経った。
元いた騎士団で上司と反発し、半ば左遷する形でこの騎士団に所属し、その現状にソフィーの不満は隠しきれなかった。
噂には聞いていたゴロツキ集団というこの組織への不安半分、対魔族という惹かれる名目はあれど、実力不足は隠し切れない。
今日こうして執務室に訪れたのは、司令官であるオーギュストへの挨拶を兼ねて、自分が何処に派遣されるのかということを直接確かめるため。
軽く呼吸を整えてから、厚い扉を叩き、部屋の中へと踏み入れる。

「失礼します。先日より第七師団に派遣されました、ソフィーと申します。オーギュスト殿」

三つ編みで結んだ髪は今は解かれ、中性的な顔立ちは緊張感で固まったまま、失礼のないように軽く頭を下げようか。

オーギュスト > 「――あん?」

第七師団にそぐわない固い声。
こんな声を出すのは、副官のサロメか新人くらいのものだろう。
目の前の女は、後者だ。新人。名前は……

「新人か」

それだけ言うと、再び酒をグラスにあけ、呷る。
仕事が無い時のオーギュストは、ゴロつきと大差無い。

ソフィー > 「ーーはい」

噂に聞いてはいたが、矢張りとソフィーは怪訝そうに眉根を顰めた。
自分が苦手とする異性だと確信するのに時間はかからず、職務中の飲酒に苦言を申し出るほど空気が読めないわけではない。
しかし、彼女の昔の立場である姫という肩書からは、余りにも目に余る行為に苛立ちは覚えてしまって。
元いた騎士団から手渡された処理を彼の机上へ置けば、変わらず堅苦しい態度のまま、名目上の異動の理由を告げる。

「人手不足、とのことで今回身をおくことになりました。よろしくお願いします。オーギュスト殿」

オーギュスト > 「――っと、ソフィーだったな」

グラスを置きながら棚を探る。
サロメがきちんと整理しているおかげで、資料も探しやすい。
ソフィーのファイルを見つけると、羊皮紙に書かれた情報を読み始める。

「懲罰人事ねぇ――はん、城の連中、俺の師団をゴミ捨て場かなんかと勘違いしやがって」

つまらなそうに言うと、資料を棚に戻す。
もう読む価値も無いとばかりに。

ソフィー > 「ーーあの上司、余計なことを」

オーギュストのつまらなそうな言葉に、書類の内容を聞いて愚痴が零れた。
封蝋の押された内容を直接確かめる術はなく、それらしいことでも書かれていると思っていたが、
ありのままの事実が書かれているということに一層苛立ちは募る。
それでも態度を崩さずに彼のことを真っ直ぐと見つめるソフィーの様は、余り礼儀を知らない気丈な態度で。

「それで。私は何処の部隊に所属されるのかということを直接伺えと、言われたもので」

第七師団には合計6つの編成があると聞いている。
実力も不足している自分は、直衛隊には恐らく向かないだろう。
良くて歩兵、或いは補給だと想定はしていた。
以前所属していた部隊での実力の程は彼が棚に戻した資料に詳しく書かれているだろう。

オーギュスト > 「あ?」

意外そうだとばかりに聞き返す。
軽くソフィーを眺めてはみたが……

「懲罰で来た奴を使う暇なんざねぇ。適当にしてろ、そのうち戻すよう計らってやる」

ひらひらと手を振ってそれだけ言う。
お前などに用は無いとばかりに。
酒を飲み干すと、グラスにまた一杯注いだ。

ソフィー > 「……ッ!」

彼の適当な態度に募った苛立ちが顕になる。
自己を否定される様な言い分だった。実力不足の自覚はある。
しかし彼女の勝ち気な精神と上昇志向、ひいては元々姫だったというプライドがそれを許さず、
ついカッとなって机上を叩いた。

「ーーお言葉ですが、私は適当な気持ちで騎士をやっているわけではありません。訂正してください」

机を叩いてから漸く、自分がまた上司へ楯突いていることに気づくも、態度に出てしまっては引っ込めることが出来ない。
強気な発言で講義するも、その声は精悍で屈強な相手に震え、睨みつける視線も若干揺らいでしまっていて。

オーギュスト > 「――へぇ」

成る程、上司と喧嘩するわけだ。
プライドが高く、己を分かっていながらも押さえつける事が出来ない。
そして強烈な渇望。

――兵士としては使えないが、女としての食指は動く。
そして……

「じゃあ聞かせて貰おうか。
お前、何の為に騎士をやってるんだ」

グラスを置き、行儀悪く机の上で足を組みながらたずねる

ソフィー > 「ーー何のために」

びくっ、と。ソフィーの肩が震えた。
何のために騎士をしているか。
それは彼女にとって、そうする以外の選択肢がなかったから。
ろくに剣も扱えず、魔術も覚えがない。然し、自分がのし上がるため、家族と国の仇を返すにはこれ以外に思いつかなかった。
ーー勿論、こんなことは口が裂けても言えるわけじゃない。
黒い前髪の奥へ瞳を隠すように俯き、半ば迷ってから顔を上げて。

「魔族が、憎いからです……。奴らと戦うために、私は騎士として戦おうと、そう思っています」

間違ったことは言っていないのだから問題ない。
しかし、その奥へ事実を潜めている故か、身を乗り出した姿勢を整え、視線も彼から外れてしまい。

オーギュスト > 「魔族が憎い、ねぇ」

オーギュストは立ち上がる。
その言葉に嘘はないのだろう。言葉の真摯さは疑いようもない。
だが、足りない。
この師団でやっていくのには、足りない。

「憎いだけだったら、幾らでもやりようはあるな。
こんな場所で剣振ってるよりも、自分より腕の立つ奴を酒場で雇うなりして魔族を倒させりゃいい」

憎いだけなら、魔族を憎んでる奴は大勢居る。
魔族をどうしたいのか。
復讐すれば満足なのか?
国を復興させれば?
それとも魔族を殺し尽くせば?

彼女の隣に立って言う。

「憎むだけならガキだって誰かを憎める。
――お前は、その憎い魔族をどうしたいんだ」

ソフィー > 屈強な相手の接近に身体が竦む。
弱い部分を問いつめられ、
逃げ出してしまいたいという気持ちに駆られそうになる。
しかし、そこで逃げてしまおうという甘えた考えを気丈な精神がすぐに否定した。
こんな所で怯えていては、魔族さえ倒すことは出来ない。

ーー然し私は、魔族を倒してどうしたいのだろう。

漠然とした気持ちに対してつきつけられた真実は、未熟な彼女を迷わせるには十分だった。
隣に立てば背丈の違いは勿論、艶のある手入れの行き届いた黒髪や、
そこから覗くろくな生傷を知らない白い首筋、薄く鮮やかな唇の色。
女性らしくすれば男を誘惑するには申し分ない美貌は、騎士という出で立ちと、
その強情な態度の絶妙な加減で成り立った
ーー女だった。

オーギュスト > 「お前は実力の前に覚悟が足りん」

オーギュストは決め付ける。
お前は魔族が憎くて、その憎む自分を肯定する為に行動しているだけだと。

「命を賭けて前線に立つってなぁな、己の持っているものを全て使う、って事だ。
お前にその覚悟はあるのか?」

そのままソフィーを壁に向かって押し付けるように腕を伸ばす。
鼻腔をくすぐる女の匂いに、オーギュストは満足する。

ソフィー > 「な……ッ!? ち、違う。私はしっかりと覚悟を…!」

図星というほど、明確なものではないが、自分の中に揺らぎがあることも事実。
私は己の持っているものを使って、どんなに醜くても勝つ手段を選んできた。
こんな部隊に飛ばされたとしても、受け入れて戦おうとしていた。
しかし、何処かに打算や実力不足と理由をつけたりしていたことも事実だった。

「ーーあ、る……。なければ、話しにならないことくらい…私にだって」

気づけば敬語すら忘れ、威圧感と現実に圧されたまま背中が壁につき、オーギュストの影になる。
気丈に振る舞おうとする黒い瞳は睨み上げ、臆すること無く挑んでいるつもりだった。
微かに震える可憐な唇と、潤んだ瞳を除けば、だが。

オーギュスト > 「――なら、俺がお前を兵士にしてやる」

にやりと嗤い、ソフィーの顎に手をやる。
上を向かせ、その瞳を覗きこもうと。

「魔族を殺し、奴らの軍勢を倒し、その国を焼き払い、全てを奪う。
お前にその光景を見せてやる――特等席でな」

そしてオーギュストの瞳を覗き込めば。
隠し切れない光――獣の如き野心が透けて見えるだろう。

「代わりに、お前自身を俺に捧げろ。
それが条件だ」

ソフィー > 「ーーッ。それは、どう…いう」

太い指には余ってしまいそうなほど、今のソフィーは小さく見えた。
迷いの生じた心を揺らされれば酷く脆い。
覗きこまれた瞳が映すのは、飽くなき野心。
獣のように飢えた心。
自分が求めていた形と同じだ。そうであろうとして、続けていた自分の形。
望むものは、自分の一言で手に入る。
そんな期待を寄せてしまう。
彼の視線から逃げ、答えに迷う。
このまま、今機会を逃がしてしまえば自分は望むものを一生手に入れられない。
そんな錯覚さえしてしまう。機会を目の前に与えられても、怯えたままでは前に進めない。
身体を捧げろ、という意味。姫という立場であれば、まさしく、これ以上のない侮辱。
然し今の自分は一介の騎士なのだ。

暫くの沈黙の後、弱々しく上げた視線。不満を残してはいるものの、
そこには生まれた迷いを消した覚悟を浮かべて答える。
一介の騎士にしてはあまりにも無礼な、気品のある姫のように

「……。本当に、見せてくれるのだな。お前が、私に」
「ーーもしそうならば……。私の身くらい……いくら、でも」

「ーー捧げよう」

オーギュスト > 「――いい子だ」

あぁ、少し、マシになった。
先ほどの、矮小な己を卑下しながらも肯定しようと足掻く姿よりかは。
こちらの方が、余程良い。

満足そうにひとつ頷くと。
オーギュストは一度、ソフィーから軽く離れた。

「服を脱げ。全部だ」

ソフィー > 「ーー……ッ」

触れた唇は、知っているものよりも荒っぽく、掠れて分厚く、
しかし確かな力強さを感じた。
羞恥に染まった顔。眉根を顰め、潤んだ熱を奥へ抑えこむ。
これでいいと、自分に言い聞かせながら、震える細い指先が自らの衣服を手に掛けた。
ブラウスのボタンを外し、ズボンを緩め、騎士にしては華奢な身体つきを晒す。
戦うには邪魔な胸を覆った晒布と今の身分相応の質素な下着。
晒布を解いていけば、そのスレンダーな身体つきには少し不釣り合いな大きめの質量が姿を現し、
無駄な毛を処理した幼さを残す少女のような恥丘。
身悶えするように腿を閉じ、軽く胸を庇う恥じらいを見せて、上目遣いで睨んだ。

「こんなことを…要求する、だなんて。本当に騎士とは、思えない、な」

オーギュスト > 「勘違いしているようだがな」

裸身を満足そうに見やりながら、再び近づく。
胸のボリュームや肌の柔らかさは、まさに女であり。
騎士でありながらこの女、掘り出し物である。
その甘美な肢体に手を伸ばし。
胸を揉み柔らかさを堪能し、無毛の股間を確かめるようにまさぐろうと。

「俺は騎士じゃねぇ。軍人だ。
――まぁ、分からんかもしれんがな」

オーギュストは騎士道などという物を信奉しない。
あれは所詮、強者の理論だ。国家という後ろ盾があり、権力と暴力で他人を屈服させる力がある者たちの「おままごと」。
そんなもの、更に強者である魔物と対するのに何の役にも立たない、むしろ邪魔なだけだ。
だから、オーギュストは軍人を名乗る。己は騎士ではない、勝つことを使命とした軍人なのだと。

ソフィー > 「……軍人、か。 ン……ぅ」

晒した裸身を腕で庇おうとするけれど、その躊躇は彼の大きな掌に阻まれる。
膨よかな胸の質量は確かな弾力を持ち、彼の望んだ形に拉げていく。
綺麗に整った恥丘も経験の浅い弾力を知らせ、文字通り掘り出し物であることを伝える。
快楽に震える声に多少の艶が帯びるのは、ある程度の色が知っているということも知らせた。

「どちら、でも…いいさ。本当に…私に、ッ、見せて…くれるというのなら…」

上ずる声を抑えつける。自らが兵士になるためにはこのくらいの羞恥は払いのけなければいけない。
騎士として生きていくのではなく、私は兵士になるのだ。
この男の隣で。その現実に、それしか選べない選択に唇を噛み締め、彼の行為を受け入れていく。

オーギュスト > そそる女だ。
オーギュストは率直にそう思う。

騎士としての誇りと生まれもっての繊細さ。
その双方を兼ね備えるのが、ソフィーなのだろう。
そして、それがせめぎ合い、脆くも崩れ、中からむき出しの女が出てくる……
それが、たまらない。

「足を上げろ」

無骨に、物を扱うように言い、無理矢理片足を上げさせる。
壁に押しつけ、足を拡げさせ――そう、羞恥に塗れさせてこそ、この女は輝く。
そう確信したオーギュストは、彼女の意思も関係なくその肢体をまさぐり――

ソフィー > 「なッ…。そんな、格好……。 ッ……」

騎士としての誇りにしては、相手には少し気品に溢れているように映るかもしれない。
その繊細さも、別の何かを想像させる。言葉遣いからもそれは如実に感じられる。
貴族、或いはもっと別の何か。
然し、それを除いたとしても、彼の触れる細い身体つきと、軟な肌はまさしく女性のそれで。
反抗的に顔を上げるものの、やがて目を伏せれば、ゆっくりと片脚を上げて、背中を壁に預け、不安定な軸を支えた。
書類に書かれていた年齢よりは幼くも見える閉じられた割れ目。
しかしそこから覗く鮮やかな桃色は、間違うことのない女の色。
悔しさの混じる貌を背けながら、自ら痴態を晒し続けて。

オーギュスト > 「ふぅん……」

その言葉遣いや気品。意外と良いところの出なのかもしれない。
だが、どうでもいい。今のこいつは、俺の女だ。
その事実が、彼を興奮させる。

「男は何人知ってる?」

手でゆっくりと割れ目を拡げ。
無骨な指で撫で回し、刺激を与え。
言葉で羞恥心を与え、己の立場を再確認させる。
今、この瞬間、お前は俺のモノなのだと。

ソフィー > 「……そんなこと、関係無……ァッ! く、ぅ…ふ……ッ」

立場を終われ、逃げ出して、半ば自棄になったことから、
男を知ることもあった。しかし一線は今まで超えたことがない。
然しそれも、ついこの間までのこと。
弱気になっていた心に付け込まれたように、捧げてしまった。
忘れてしまいたいその事実を、彼の言葉が煽り、答えないことを許さないと、無骨な太い指が這い回る。
拡げられた膣口の粘膜は温かく、疼きをその指に伝えた。
突きつけられた事実に、込み上げてくる甘い声を抑えこんで、副作用のように荒い吐息を繰り返して。

「ーー……一度、ッ、ん…だけ…ッ」

オーギュスト > 「――なるほどな」

ほとんど処女か。
にしては、なかなか良い声で乱れる。
こちらの素質も十分か……

「じゃあ、よく見るんだな」

ズボンからその剛直を取り出すと、ソフィーの頭を下げさせ、眼前に突きつける。
びくりと脈打つそれをよく見るようにとばかりに頭を抑えようと