2015/12/07 のログ
ご案内:「九頭龍山脈の麓・拠点建設地」にアーヴァインさんが現れました。
■アーヴァイン > (戦場で自分達の元へ引き入れた少女の夜に驚かされつつも、今日も作業に勤しむ。ティルヒアから受け入れた兵士500程、魔術師を更に数名、建築工兵の手腕を活かし、拠点構築を行いつつ、時折届く建物の図面に目を通し、なにか書き込んでは突き返したりと、忙しく動き回っていた。街道を通る人々からすれば、そこに砦でも築こうとしているようにも見えるかもしれない。木製の長い杭を四角を描くように地面に撃ち込み、底の抜けた麻袋のような筒を通して面を張っていく。側の地面を掘り返してその土を麻袋の中に詰め込み、堀と土嚢壁を人海戦術で繰り返しているのだ)
……
(できるだけ早くある程度の防壁、建物を作りたかった。それはここで作業に当たる彼らの帰る場所にもなるからだ。暫くは指示もいらないところまで来れば、休んでくると現場を離れ、街道沿いのテントの傍らに腰を下ろす。がくんと体にかかる疲労感に、倦怠感溢れる溜息を零した。その合間もけたたましい作業音が鳴り響く。何気なく街道に視線を向けながら一休み)
■アーヴァイン > (ここ最近働き詰めの日々が続く。ティルヒアに行っては私有地の堅守、宿に戻れば溜まった経営に関わる仕事をこなし、日が登れば山脈へ。弟にはそのうちベッドじゃなくて、棺桶でねちまうぞと叱られたばかりだ。そんなことを思い出していると、まだくたばるわけにもいかないと苦笑いが零れた)
…あぁ、そんな時間か。
(明かりを灯した馬車が走ってくるのが見えた。荷馬車の群れ、王都や各地から必要な物を運ぶ定期便のようなものだ。たまに人も運ばれてくる事があり、書類の催促をされたと宿の娘がやってきた時は驚いたが。馬車が傍で止まると、男達が駆け寄って行き、手際よく荷降ろしが始まった。それとは別に、誰かが馬車から降りてくるのが見えるが、ここからではよく見えない)
■アーヴァイン > (必要物資と共にやってきた人影、それは結構な数の娼婦らしき女の群れだ。荷馬車に分乗してやってきたらしい、ぼんやりと眺めていたら女の高い声が響き始めたのだから、がくっと崩れそうになる。不意に後ろから「多少は娯楽がないと、兵もひとだからな」と声が掛かればそちらへ振り返り)
…君か
(ティルヒア軍から来た参謀と呼ばれている男だ。指揮能力、作戦立案は間違いなく自分より上の参謀が言うには出張営業という事らしい。どうりで断熱の聞いた上等なテントを幾つか要求されるはずだ、納得がいき、苦笑いを浮かべる。少し遅れた普通の馬車も幾つか、そっちはここで働く者や、この場所に用があるものを運ぶことが多い)
■アーヴァイン > (新たにやってきた馬車から飛び降りる操舵手、どうにも慌てた様子が見えれななんだろうかと操舵手の方へと歩いて行く。彼がいうには、道中に襲われたそうだ。幸い護衛に付けておいた仲間が牽制を仕掛けて追いつかせなかったものの、まだこちらを狙っているらしい。流石にここまで来れば追いかけてくることはないと思うが…念の為と、男は小さく頷く)
俺が見てくる、他の皆は警戒を厳に。何かあればアイツの指示に従ってくれ。
(それから護衛をしていた仲間を連れ、馬車が走った道を戻るように進み始める。その手には機械的な弓を握りしめ、互いの死角を埋め合うように仲間と共に夜の街道を歩いて行く)
■アーヴァイン > (矢を放たれ、馬で追いかけられたという話だが…進めども馬の足音などない。大分離れたところまで来ると、道端に転がった死骸が見つかる。警戒しつつそれを転がせば、仲間曰く追いかけてきた奴の一人だろうと。しかし、何故殺されているのか? 仲間割れか、それとも別の要因か。暗い夜道、周囲は開けた荒野。辺りを見渡しながら仲間にハンドサインを見せる。頷いた仲間が信号弾を空へと放つ、拠点へ警戒せよと合図を送るとともに、真上で輝く礫で周囲を僅かだが照らせる。他に人影はないかと弓を構えながら、索敵を始めた)
■アーヴァイン > (下手に探りまわっても、これでは逆に危険だろう。拠点の警備を強化しつつ今日は様子を見るのが良さそうだ、そう思えば仲間と共に建設予定地へと戻っていく。まだまだすべきことは山積みなのだから)
ご案内:「九頭龍山脈の麓・拠点建設地」からアーヴァインさんが去りました。
ご案内:「小屋」にオーベさんが現れました。
■オーベ > (小屋の中、寝台に続くように転々と衣服が残される。外套、ブーツ、長剣、ベルト…脱ぎ捨てられたそれらが等間隔に山小屋の入り口からベッドにまで続き、その終点に薄着の男が倒れこむようにしてベッドの上で、静かに寝息を立てていた…事の発端は写本の小銭稼ぎの仕事で様々な案件が重なり、遅れに遅れたせいで、徹夜で写本作業を進め期日の朝に完成した写本を馬に乗り大急ぎで届け、帰りの馬上ではもう、くたくたになり何度か落馬しかけたが馬にしがみつくようにして戻ってきたものである)
ご案内:「小屋」にレティシアさんが現れました。
■レティシア > (男が張る結界の中、不意に空間が歪み、その裂け目から魔族の女が現れる。以前、ここの主に、直接、転移するなと言われたばかりなのに、女は相変わらずのお構いなし。片手のワインボトルのような酒瓶を手にしつつ、ゆらりと辺りを見回して。真っすぐ向かうのは、男が住まいにしている小屋) ……中かしら?(いつもなら、この時間、男は外で作業か何かをしている筈だと思いつつ、小屋の前までやってくる。目の前の扉をノックしても返事がなければ、女は遠慮なく小屋の扉を開けて、室内へと足を踏み入れる) ……あらあら…(散らかる室内の惨状はいつもの事。女はマントを取ると、ワインと共に傍の椅子へと無造作に置く。ふと足元へと落ちている男の外套に気が付けば、それを手に取り……少し先にはブーツまで落ちていて。どうやら、それは小屋の奥まで続くよう。女はクスリと笑いつつ、隣の書斎へと向かう。そこで長剣も抱え…ベッドの手前でベルトを拾った) …本当にこの男は…。(ベッドで寝息をたてている男を菫色の瞳に映せば、抱えていた男の持ち物は、書斎机の上に置いて。女はベッドを軋ませながら、男の顔が良く見える位置へと腰を落ろして) …よく寝ていること…(指先を伸ばし、寝ている男の額にかかる黒髪を横へと流し)
■オーベ > (額の髪を撫でられれば心地良いのか、一度だけその手に擦り寄るように身動ぎし、規則正しい呼吸を続ける。夢見が良いのか表情も柔らかく心地よさそうであったが、ひくん、と肩が揺れ)アセ…ナ…よせ、疲れてる…(口にしたのは老犬の名前。彼女が額に伸ばした手を老犬の脚か何かと勘違いしたか、そう呟けばぐるり、と寝返りをうとうとするが、それよりも先に老犬のものではないと気がついたか、はたまた、彼女の気配に気がついたか、薄めを開き腰を下ろした彼女に視線を向けて)んんぅ…レ、ティ…か、すまん…そうか、そうだった…(彼女が訪ねてくる日であった、と薄っすらと思い出したらしく、ゆっくりと上半身を起こし、ぺちり、と己の頬を軽く叩き覚醒を促し)…すまん…ちょっと、小銭稼ぎやら何やらで立て込んでてな………とりあえず、おかえり…君の元気そうな顔を見れて…嬉しいよ…(寝ぼけ眼で伝えると酷く説得力がないように聞こえたかもしれない…。ともかく、くしゃりくしゃり、と寝癖を撫でつけながら、徐々に意識がハッキリとしてくれば、彼女に柔らかな笑みを向けて)