2015/11/22 のログ
ご案内:「ルクロ教会」にイルヴさんが現れました。
イルヴ > 「――皆さまのご厚志が、不届きにも我らが神を否定し、畏れ多くも王を僭称する暴虐なる逆賊を討ち倒す、神の鉄槌となるのです。」

どこぞの島国では、疲弊した農民を公共事業に挑発する際、高僧を看板に立てて不満を抑え込むことに成功したとかいう話があるようだが、その原則は別にこの国で通用しないというわけではない。

下は2、3枚の銅貨から、上は大粒の宝石、金にいたるまで。民の溜め込む金品を差し出させるのに、宗教は非常に便利だ。

要するに、戦費の徴収である。

ご案内:「ルクロ教会」にウスジャリル・ディナームさんが現れました。
ウスジャリル・ディナーム > (ドラゴンは財宝に鋭い。 金貨や銀貨、マジックアイテムに貴重な宝石など、
 遠くにあっても間違いなく捉え、そしてそれを手に入れるのを喜びとするのだ。
 街の散策中に嗅覚が働いた方へと赴いた。)

なるほど、教会か。 ちょうどよいな。
(教会は篤信者が良く寄付をする。 ドラゴンからすればそんなものは意味不明なのだが、
 いずれにせよ、教会にはお金が集まるのは事実だ。そしてそれを吸い上げるのは国家だ。
 堂々と教会の中に踏み入ると、司祭らしき男に声をかける。)

王国軍だ。 悪いがいくらか出してもらえるか。 なにしろ戦争状態にあって、いくらあっても足りない。
(本音半分、建前半分だ。 お小遣い稼ぎともいう。 もちろん踏み込まれた側は嫌な顔をするが、
 国に逆らう事もできずにしぶしぶ支払うのが道理だ。 最も、そのお金は国庫に行かず、
 竜の寝床の一部として使われることになるのだが。)

イルヴ > 「ええ、ええ。もちろんよろしいですとも。」

何事にも例外というものは存在する。なにしろ踏み込まれた側であるところの深紅のカソックの司祭は、青い髪に隠されていない左目と口元で作った笑みを毛ほども崩さず、そう言い切ったのであるから。

ちなみにこちらも半分建前で半分本音である。この金品に瘴気をしみ込ませることで、流通していくうちのその瘴気で関わる者たちの魂は穢れていく。軍紀の低下、横領の誘発。この魔族は迂遠な企みを巡らせるのが大好きだ。

「ちょうどそのつもりで城下の皆さんからご寄付を募っていたのです、お好きなものをお持ちください。ところで――」

口元の笑みはそのまま、左目だけがすうっと細くなる。

「――ドラゴンが人に化けて戦費の徴収というのも、なかなか珍しいことではありますな?」

ウスジャリル・ディナーム > いやあ、すまないすまない。 我々もこんなことをしたくないのだが、
なにしろ国のいうことだ。 きちんとしたがってくれるからこそ、国も君たちを庇護できるというやつだよ。
(鷹揚にうなずき、 ぽんぽんと相手の身体を軽く叩く。 お金を収めた金庫や、
 その辺に並べられた宝石、道具、その他諸々…良く良くみれば、そこそこの値打ちものも転がっている。
 どれにしようかなと見定めている中で、かけられた言葉にぴくりと眉を動かした。)

そうだろう。 私はこの国を守護してやってるんだ。 むしろこうやって自分で財宝を集めているだけ、
とても優しい竜であろうよ。 そういう意味ではお前もどっこいどっこいだろう。
どうにも人じゃない匂いがする。 …まあ、迷惑をかけなければお互いさまというやつだな。
ではこれを頂いていこうかな。 忙しいところ済まなかった。
(彼我の正体を気にする素振りもなく、ずっしり金貨の詰まった袋を持ち、これでよし、と頷いた。)

イルヴ > 「おや、速攻かい。さすがだねえ。」

一発で露見した以上、周囲の目もないことだし善良な司祭を演ずる意味もあるまい。軽く目を見開く。

とはいえ、自分が相手をドラゴンであると見破るのが隠していても隠し切れない存在感や膨大な魔力量で割合に容易であるのと同じように、瘴気も漏れていようから自分を人外と見破るのも容易であろう。
だから、これは単なるポーズに過ぎない。

「ごもっともだねえ。ま、僕のほうも色々やらせてもらっているよ。せっかく起こった戦争だ、あまり速攻で終わってしまうのも僕らとしてはつまらない。」

などと言っている間に、相手は自分が見繕ったものをさっさとまとめて帰ろうとしている。あまり愉快なことではない。

「って、おいおい。ずいぶんあわただしいじゃないか。せっかく人外同士で出会ったのだし、もっとゆっくりしていきなよ。」

愉しいこともあるかもしれない、と口元の笑みを深めて見せ。

ウスジャリル・ディナーム > お互い様というやつだよ。 まあ私にとっては、君が人間だろうがそうでなかろうが大した問題ではない。
大事なのは財宝だ。 ドラゴンである以上仕方のない業だな。
(人間の睡眠や食事と同じくらい、ドラゴンにとって財宝は必要不可欠なものだ。
 相手に答えながら、金貨の袋をごそごそとかばんにしまう。)

ふむ…そうなんだよな。あまり短いと困るが…負けてしまうのも困る。
なにしろ賠償金というやつをいただかねばならないからな。
(なかなか難しい話だと結んで帰ろうとしたところを引き止められる。
 ゆっくりしていけとの言葉に、小さく息を吐いた。
 まあ十分な量の金貨をもらえたし、問題はないだろう。)

構わないが…なにかもてなしてくれる準備でもあるのかね。
それとも、なにか話でもしたいとかかい。

イルヴ > 「ふむ。その二択で言うなら、両方かな。」

とりあえず相手がせっかく貯めた財宝だけもってさっさと帰ってしまう事態は避け得たようだ。

「君が言ったように負けてしまうと困るので、僕個人はこの戦争には勝ってもらうつもりでいる。ただ短いのも困る。ある程度国が荒れてくれないと、僕のような存在が動きづらくなるからねえ。」

国があれれば流出する金品も増える。君くらい活動的なドラゴンならばそれをいただくのも容易いだろう? と続けてウィンク。

「まあそういうわけで、君が持っていくその財宝で色々と細工をするつもりだったのだよ、僕は。それを持っていこうというのだから、少しは僕に見返りがあってもいいと思わないか?
 もてなし部分に関しては……幸い君の姿は女だ。如何にドラゴンとはいえ、退屈させない程度のことは……できると思うけれどね。」

指先をくるりと回しただけでその軌跡を空間転移の魔法陣として成立させ、そこからずるりと触手がはい出てくる。
未だアイオーンの加護の色濃く残る王都にあってこの手腕、少しは眼前の魔族に対するアピールになると良いのだが。

ウスジャリル・ディナーム > なるほど、両方か。 戦争が続いてくれれば、我が軍も動きやすくなるからな。
まあ、お互い望むところは同じというわけだ。 だがね、君。 あの戦争、長くは持たんぞ。
国が海上封鎖をしてしまえば、あの島は勝手に飢えて死ぬ。 せいぜい……一ヶ月半がよいところだな。
(持ち上げられて悪い気はしない。ドラゴンは傲慢なのだ。相手の言葉にうーむと唸りながら、
 知り得た情報を口にする。 戦争は長期化しないだろう、という推測だ。)

細工まで趣味にしているとは、中々幅が広い。 見返りか…財宝以外なら、考えてやらんでもない。
なるほど、その触手か。 確かにこの体はそこそこの美貌を備えているし、よいだろう。
(相手の提案に簡単に頷く。 自分の身体は少女のものだが、目の前の魔族はそれをなぶりたいと言っているのだ。
 しっかりとした金額の金貨を徴収した割にその対価なら高いものでもあるまい。気安く頷いた。)

イルヴ > 「僕もそう思うよ。だからこちら側にいる。」
目の前のドラゴンの言葉に愉快そうに頷く。
恐らく敵軍、あのティルヒアとかいう首魁はともかくそれに連なる高級軍人たちもそれを承知しているだろう。
海戦に大物を据えて特に注力しているらしい、という話は耳にしたことがある。目の前の少女の言は自分の推測を裏付ける形だ。

「細工が趣味と言うか、本業はそちらでね。上級魔族の枠だけれど、直接斬ったはったはスマートでないから趣味じゃない。
 大物のドラゴンに技が通じたとなれば、自分に自信が付くというものさ。」

冗談めかして笑みを含んだ声色と一緒に、粘液を纏った触手が鎌首をもたげながら静かに、しかし素早くウスジャリルの身体に伸びる。伸びながら、入れ子人形のようにその中身を晒していった。
触手の中から細い触手が、その中からさらに細い触手が、さらにさらに細い触手が……太い部分が体に巻き付いてその動きを阻害しながら、細くなった――それこそドラゴンの視力をもってしても捉えられるか怪しいまでになった触手は、ウスジャリルの耳から体内へ侵入し、その奥へ……思考と魔力を司る、脳髄へと入り込んでいく。

ナリは細いが、魔族は本気だ。頭の中で直接撒き散らされる瘴気は、吸収されればまずは多幸感となってウスジャリルの理性を蝕むだろう。

「そういえば、効いていなかったね。僕はイルヴ・リード。君は?」

ウスジャリル・ディナーム > なるほど、それはいいな。 こんどなにか……対価は無いが作ってくれ。
よいものなら私の巣においておくよ。
(相手の本業はどうも自分の好みのものらしい。
 よろしい、と頷いてから、触手の方に近づいていった。
 するすると身体に絡みつく触手に抗うことなく、むしろ犬か何かのようにそっとなでてやる。
 むちむちとした感覚のそれは、個人的には触り心地はよい。 この後に行われる事を想定すれば、
 人間なら嫌悪感を示すのであろうが。)

ん……なるほど、こういうことか……
(巻き付きやすいように手を広げて触手を受け止めてやる。
 するすると頭の近くに這う触手が驚くほどの細さで脳髄に入り込み、
 人を狂わせる瘴気を放つ。 鼻がつんとしびれる感覚と共に、
 甘くて心地よい疼きが全身に広がっていく。 ゆっくりと息を吐きながら、
 相手に目を向けた。)

わたしか…わたしはウスジャリル・ディナームだ。 苗字と名前ではなくて、これが名前だ。
それにしても珍しい触手を使うじゃないか……嫌いじゃないぞ、こういうの。
(頬を染め、瞳を潤ませるのは身体の内側からこんこんとあふれだす快楽のせいだ。
 相手に名前を告げてから、業績を称えるように触手をなでてやる。)

イルヴ > 「対価は欲しいのだけれどねえ……代わりの金品をよこせとかそういう話ではなく、君の知識であるとか、竜言語魔法の類の術式とか。鱗とかでもいいよ。
 君は財宝を集めるけれど、僕たちのような者からすれば君自体が一番の宝になる。」

まさしくドラゴンの本領発揮と言うべきか、あっさりと対価はないと当然のごとく言い放つ相手に苦笑する。
これが敵意も露に対抗されればどうなるかはともかく、少なくとも無抵抗の状態であればある程度は通用するようだ。

「ふむ、ウスジャリル・ディナーム。さすがというかなんというか、長いね。略されるのは嫌いかい?」

彼女が余裕たっぷりに世間話に興じている間にも、その頭の中に触手は深く潜り込んでいく。
瘴気で狂わせるだけならば、何もわざわざ触手を頭に潜らせるようなことをする必要はない。それこそ飲食物なりに仕込んだものを食べさせれば、あとは人間は身体の内側から狂ってくれる。

「だろう? 僕が瘴気を凝らせて構成した触手でね、細工と言ってもこっちもやる。例えばこんなふうに……」

言葉と同時に幼い少女の姿をしたドラゴンの視界は白く染まるだろう。
性器なりどこなりへの刺激が快感神経を震わせるのではない。
潜り込んだ触手が、脳内の快楽中枢を直接震わせているのだ。

「……こんなふうにして、普段は人間を洗脳している。まあ君にそこまで通じるとは思っていないけれど、この快感は普通に寝ていたのではなかなか経験できないよ?」

ウスジャリル・ディナーム > なるほど、まあそれくらいなら…そこそこ提供しよう。 もちろん頂くものはたっぷりいただくがね。
(通常ならドラゴンにしか理解できない魔術のロジック。それを知りたいというのであれば、
 それなりの代償が必要というものだ。 相手の問いかけに素直に応じて、構わない、と答えた。)

名前は竜そのものを示す。 生きれば生きるほど経験が名前になるから長くなるんだ。
もちろん、略してくれてかまわない。 
(ドラゴン同士ならともかく、相手が魔族や人間である場合は、それくらいゆるしてやるべきだ。
 名前の意味も深くわかるような相手ではないわけだし。)

ふむふむ、こちらの細工はそんなに必要――――ッ♥
(いきなり頭のなかが真っ白に染まる。快楽中枢が刺激されて、
 ぶるぶると全身が痙攣した。かっと身体が暑くなり、知らないうちに呻くような息が漏れる。)

おどろかせないでくれよ。 まあ、言いたいことはわかった。 普通の快楽ではないし、
心身ともにドラゴンに劣るマンカインドであれば、それこそやられてしまうであろうな。
(ぶるぶると頭を振る。 いきなりガツンときた快楽のショックは不意打ちだった。
 相手の言葉に答えながら、咳払いを一つ。)

イルヴ > 「安いものさ。そしてそれならリル君と呼ばせてもらうことにしよう。呼びやすいし、その姿には似合って可愛らしいからねえ。」

そう言ってつい、と指を振る。そのたびにその動きに連動した触手がぴしぴしとリルの頭の中で跳ねまわって快楽中枢を刺激する。
彼女の頭の中では、快楽中枢の張り詰めた糸がちょうどピアノの弦のように弾かれて快楽を奏でているようにでも感じられるだろう。
彼女の顔が蕩けて、甘い吐息が漏れたことに笑みを深くして。

「はは、すまないねえ。リル君くらいに可愛らしいと、つい驚かせたくなってしまう。
 ちなみに、もともと僕はこの手の瘴気が凝って生まれた魔族。こちらの細工のほうが得意ではあるので、気に入ってくれたらいつでも来てもらっていいよ。
 こういうもてなしならリル君も楽しんでくれそうだ。頭の触手には副次効果もあるし。」

ようやく本人が立ち上がってリルに近寄る。凹凸の乏しい輪郭を眺めて、おもむろにその服を脱がせ始める。
布地が擦れて刺激されれば、彼女もその刺激が普段子宮を突き上げられるのと同等なまでに感度が高まってしまっていることに気が付けるだろう。

ウスジャリル・ディナーム > それでかまわない。 そのっ♥ ようにっ♥ ちょっとま――ッ♥
(相手の指が動くたびに、絶頂が引き起こされてぶるぶると体が震える。
 強烈な快楽に何度も身体を震わせ。 諦観と不満が入り混じった表情で相手を宮って。)

驚かせてくれるのはいいが、少々やり過ぎだ… まともに会話できなくなるくらいなのは、
さすがにもてなしすぎじゃないのかね… んぁ…♥ っふぅっ、んん、っ…♥
(露骨に文句を言おうとしたところで、服を脱がせようとする相手に任せる。
 衣擦れすら強烈な快楽になってしまい、頬を染め、ふるふると身体を震わせながらあえいだ。)

イルヴ > 彼女の服を剥いで、滑らかな肌を晒そうとするところで文句を言われる。
とはいえ、頬を染めながらでは迫力どころか可愛らしいだけであるのは彼女は気づいているのだろうか。

「……リル君、僕は思うのだけどさ。余裕をもって会話しながら味わえる程度の快楽と言うのは、それは本物の快楽とは言わないんじゃないかな。
 そんなことでは済まない状態まで強制的に押し上げられ全身で受け止めないといけないくらいじゃないと、本物じゃないだろう。」

血色の薄い唇を吊り上げながら言う。その間にも、彼女の頭の中では快楽を弾き出し続ける触手が絶えず瘴気を撒き散らしながら彼女の頭を茹らせている。
なにしろこの触手は自分と魔力的に直結しているので、吐き散らされる瘴気の量はほぼ無尽蔵だ。

「だから、せっかくもてなすのだから僕もリル君がきっちり楽しめるようにしようと思って、ね。」

言葉と同時にきゅぅ、と小さな乳首を摘む。そのまま充血を促すように指で軽く押し潰してはくりくりと捏ねまわしてやり。

ウスジャリル・ディナーム > なにを言うんだ。 会話もできないでまぐわうなんてのは、それでは獣と同じではないか。
もちろんそれだけの快楽を味わうというのは素晴らしいが、な…!
(強烈な快楽は頭のなかを桃色に染め上げていく。そんな中でも会話ができるのは、
 竜のタフネスのなせる技だ。 とはいえ、こういったことに長けた相手と、やったことのない自分…
 どちらが優勢かは火を見るより明らかだ。)

んふー…なる、ほどぉっ♥ く、ふ……んぁ――ッ♥
(何度も何度も身体が震える。 人間の身体は小さくて、快楽のキャパシティだって低い。
 頭のなかに何度も何度も快楽のスパークが走り、とろけるように甘い声が溢れ、止める事をできない。) 

イルヴ > 「そうだよ。もともとまぐわいと言うのは獣に戻る瞬間。だからいいんじゃないか。」

リルの訴えは笑顔で一蹴してしまう。
確かにドラゴンの強靭な身体と精神はこうして相対すれば嫌でも実感できる。
が、搦め手とはもともとそういった相手をいなして受け流すものだ。意のままにできるとは思わないが、やりあえる。

「そうそう、だからここは僕に任せて、全て忘れて愉しんでしまえばいいんだよ。悪いようにはしないさ。」

悪いようにはしない。
この男がそう発言してもっとも信用できない言葉の一つだろうが、相手が相手。この関係には自分にも十分に利があるから、手抜きはしない。

「そうだねえ……じゃあ今度は、こっちを試してみようか。」
胸から手を離してタイトスカートの内側に手をもぐらせる。この発情具合ならば下半身も相当潤っているはずだ。

ウスジャリル・ディナーム > 良くは、無いのだがなあ……っふーッ……♥ 
(あっさりと自分の提案を無碍にする相手に唇を尖らせる。
 とは言え、快楽に狂いすぎるわけでもないが、強烈なショックであることは事実。
 無理やり身体を動かすこともできず、相手の行為を受け入れるばかり。
 タイトスカートの内側はすっかり蕩けきっており、くぐもった水音と共に相手の手を受け止める。)

随分とゆっくりした感じじゃ、ないか…もっと激しくしても、いいんだぞ…♥
(快楽の大波をなんども叩きつけられ、すっかり表情を蕩けさせながらも、
 うっとりと笑みを浮かべて相手を求める。くい、と指を動かすようにして、さらなる快楽をよこせと招いて。)

イルヴ > 「要するにゆだねて気持ちよくなってしまえばいいってことだよ。ドラゴンにも息抜きは必要さ。」

自分の想定通り膣穴も濡れきっているのを確認してよしとする。折よくリルからのおねだりもあったことだし、もう一段進めてしまおう。
また何度か指先を空中でくるりと回して、虚空に浮かべた転移陣から幾本もの触手を呼び出す。そのうち2本は露になった乳首にそれぞれ吸い付いて、内側に無数に備わった硬く弾力のある、そして皮膚から染み込んで媚薬となる粘液に塗れた突起が乳首に密着する。
内側がブラシのように回転すれば、彼女の小さな乳首は媚薬で洗われ絶えず刺激されることになる。

「そういえばリル君。この身体は仮のものかい? もし良ければ、もっと気持ちのいいことができるようにしてあげようと思うのだけれど。」

股間からの愛液でぐしょぐしょに染みになったタイトスカートを脱がせ、タイツは股間だけ破きながらふと思いついたように尋ねてくる。
いつの間にかカソックは霧散していて、細身のイルヴの肉体と……それとまったく不釣合いな、リルが今まで股を開いたどの男よりも逞しい赤黒く膨れた肉棒が露になる。

ウスジャリル・ディナーム > ドラゴンの日付感覚は人間のそれとは違う、息を抜くといえばどれだけながいかも、わからないので…いぎぃっ♥
ん、まったくおまえはっ♥ っふーっ……ん、そうだ…別にわたしの身体など、好きにしてよいが……
あまりひどいのは勘弁してもらいたいな、これでも気に入っているの、だぞ、ぉ…♥
(黒タイツの股間部分だけ裂かれたあげく、目の前で顕になる相手の禍々しい肉槍。
 高ぶった今の状態であれを味わえばどうなるか。ぺろりと舌なめずりして、相手に手を伸ばす。)

イルヴ > 「大丈夫大丈夫、悪いようにはしないって。」

本人の言質は取った。リルの軽い身体が巻き付いた触手によってイルヴと同じ高さまで運ばれる。
唇が重なるのはリルには甘美に感じられるだろう。重ねた唇から吹き込んだ高濃度の瘴気が、ついさっき彼女自身が言ったように好きにするべく……口の中での粘膜の擦れあいにも快楽を感じられるように粘膜を堕落させていくからだ。

同時に……触手に咥え込まれたままぐちゅぐちゅと刺激の続けられてすっかり赤く膨らんだであろう乳首にもちくりとした感触と、痺れるような快感が走る。普通なら激痛が走っているところだろうが、もう媚薬は十分に浸透している。
そのまま針を伝って瘴気が流し込まれて、元々のサイズから一回りも二回りも大きく、大きな快感を生ずるものに。

「そしてお待ちかね……ってね。」

十分に瘴気を吹き込んだ口を離すと、リルの身体は下へ。
一見して到底受け入れられそうなサイズに見えない膣口と肉棒がキスをして、半ば……いやはっきりと無理矢理に、押し開いて粘膜に侵入していく。

ウスジャリル・ディナーム > 悪いようにしないといっても、だな……んんーッ♥ んふっ、んぐぅっ…っふっ、ううーっ!?ん、んぅぅー♥
(くちづけと共に与えられる瘴気は、あっという間に口内を快楽器官として作り変えていく。
 ぎゅっとつま先まで力が入ってしまうくらいに強烈な快楽を刻みつけられ、とろんと目尻が下がった。)

っふーっ、ん、んぁ…♥ はーっ、っふ……ふああぁぁぁっ♥ んあっ、っひ、あぁっ♥
(大きくされ、その分だけ快楽を生み出す胸。 さらに相手の肉槍がしっかりと体内に打ち込まれる。
 触手たちに絡まれ、男に貫かれ、意識すら焼け付きそうなくらいの快楽を味わいながら、
 蕩けきった甘い声を上げ、身をくねらせて肉槍をくわえ込んだ。)

イルヴ > 「そうそう。ハメられる時はそれくらい何も考えられない顔をしているほうが可愛いよ、リル君。」

舌の代わりに細めの……細めといってもイルヴの肉棒と比べての話で、成人男性と遜色ない太さと及びもつかない長さのある触手をリルの口の中にねじ入れてやる。
快楽器官と化した口に熱く硬い肉が擦れるたびに背筋に力が入らないような痺れる快楽が走るだろう。

その背筋の終着点……腰は、今まさにイルヴの肉棒を咥え込んでいて、小さな体では子宮口に深々と先端が食い込んでも、まだまだすべてを飲み込むには足りず。

「おー。裂けないね。さすがさすが、大したものだよリル君。これは楽しめそう……だっ。」

ぐりゅりとリルの胎内で何かがひしゃげる甘ったるく重い感覚。軽い腰を固定されて思い切り腰を突き上げられたせいで、子宮まで潰れんばかりの刺激が彼女の瘴気に犯された脳髄を直撃してしまう。

ウスジャリル・ディナーム > っはーっ、はひゅ……♥ ん”ぉーぅっ♥ んぐっ、ふぅぅーっ♥
(口内を太く長い舌が蹂躙する。何度も何度も全身を痙攣させ、すっかりと脱力しながら、
 同時に肉杭を打ち込まれるたびに、がくんがくんと身体が揺れる。)

んごっ♥ っふ、ふぐぅぅっ、うぅーっ♥
(腰を突き上げられ、お腹の最奥まで肉杭が叩きつけられるたびに獣のような声を上げて打ち震える。
 脳髄二階楽のショックが何度も何度も走り、その度にぎゅうっと秘所が肉槍をくわえ込んだ。)

イルヴ > 「うん、良い反応をしている。でも大丈夫、今からもっともっと気持ちよくなれるようにしていくからね。」

リルに理性が残っていたら何が大丈夫なのか、とでもツッコミが入っていたかもしれないことを悠然と呟く。そのまま彼女を絨毯の上に押し倒して、今度は激しくない代わりに重い……ゆっくりと子宮が押し潰されてはまた戻るような、深い動きで子宮を捏ね上げていく。

先頃この男が自分で言っていたように、彼はもともと高濃度の瘴気が凝って生まれた存在である。ゆえにその体からは常に女体を狂わせる瘴気が発散されている。
たとえばこのような粘膜接触の際には、それを意識的に行うことで瘴気を流し込むこともできる。
繰り返し深いキスを行っている子宮口に瘴気を流し込んでしまえば、子宮さえも男を咥え込んでよがり狂う快楽器官へ変貌してしまう。

ウスジャリル・ディナーム > っはふっ、っはひ…ま、まだ、っ、まあぁぁぁっ♥
(まだ準備が、と言い切る事もできずに、そのまま押し倒される。
 深い深い動きが身体の最奥を抉っていくたびに、ぴんと背をそらし、快楽に打ち震える。)

らめっ、もう、らめ、ぇっ♥ たひゅけ、てぇっ♥
(お腹の奥に瘴気を注ぎ込まれ、もはや全身至るところが強烈な快楽を生み出すように作り変えられる。
 圧倒的な、ドラゴンの意思すら押し負けるぐらいの快楽を刻みつけられて、相手にギブアップの意思を示して。)

イルヴ > 「たひゅけ? ……ああ、助けて、か。リル君はこういうことにはあまり慣れていないのだねえ。いいよ、そろそろ終わりにしようか。新しくなった快楽、ちゃんと味わうんだよ?」

どぢゅり、と、今まで一番重たく深い音。
抜けるギリギリまで引いた腰が体重をかけて一気に奥深くまで打ち込まれて、その勢いと力に瘴気を注がれ柔らかく感じやすくなってしまった子宮口が耐え切れずに肉棒を受け入れてしまった音。

まだまだくびれのほとんどない滑らかなお腹に子宮まで入ってしまった肉棒の先端のシルエットが浮かんで、すぐに引っ込む。カリ高なくびれが子宮口から抜かれる時にまた強烈な刺激を残していって、快楽器官へ変貌してしまった子宮を制圧していた熱い肉の塊が出ていってしまった喪失感も束の間、また子宮まで亀頭が打ち込まれる。
一度貫通している分スムーズに出し入れが進んでいき、そのたびに瘴気の染み込んだ子宮と子宮口が急速に開発されていって……。

「さ、これでおしまい。よく頑張ったね、リル君。」

それほど力の入っているようにも見えない声とともに、トドメとばかりにほとんどゼリー状まで瘴気の凝った精液が、直接子宮に詰め込まれていく。

”流し込まれていく”という形容が当てはまるようほど薄い精液では、ない。

ウスジャリル・ディナーム > ん”ーっ♥ ん”ん”ぅっぅーっ♥ っひっぐぅぅっ、お、んおぉぉっ…ひぉ…んおぉぉっ♥
(首を横に振り必死に命乞いをするも、最早それで収まる話ではなかった。
 子宮の奥に至るまでがっつりと突き入れられた肉杭が、丁寧に子宮口からその奥までを開き、
 快楽器官として一続きの穴に作り変えていく。 その快楽に何度も何度も絶頂を迎える中、
 さらにダメ押しとばかりに子宮に注ぎ込まれる濃密な瘴気には、身体を硬直させてぶるぶると痙攣し、
 しばらくしてがっくりと脱力した。 余韻に身体はびくびくと時折痙攣し、浅く早い呼吸を繰り返して。)

イルヴ > 「んー……、大丈夫かな。」

子宮、そして膣穴から肉棒を抜く。亀頭を受け入れられるくらいまで柔らかく広がってしまった子宮からは、粘度が高すぎて精液も漏れ出てこられないだろう。

カソックを元通りに現出――そもそもこのカソックもイルヴが瘴気を凝らせて拵えたシロモノだ――させながらすっかり脱力した身体と顔で痙攣を繰り返すリルを見やって、身体を湯で濡らした布で綺麗に拭いてやる。

ついでに正気を取り戻すまで膝の上に載せてやって、自分は本でも読んでいようか。

ウスジャリル・ディナーム > (およそ小一時間ほど、膝の上でぐったりと脱力し、余韻に打ち震えた後に覚醒する。
 ぶるぶると頭を振り、ため息を一つついた。)
まったく好き放題してくれるな。 過ぎた快楽は逆に辛いんだぞ。
水だって飲み過ぎれば身体を壊すんだ。 …わたしが頑丈でよかったな。
(ドラゴンの生命力は、短い時間での快復を可能にする。
 まだ体の中に瘴気が残ってはいるが、少しすればお腹の中も元通りになるだろう。
 やれやれ、と呆れ半分驚嘆半分な調子で告げ、相手に身体をもたれさせた。)

イルヴ > 「知っているとも。そこを突いて洗脳するのがいつもの僕のやり口だからねえ。あと、リル君が頑丈なのは分かっていたからね。むしろこれで治らなかったら焦るところだよ。」

リルのもっともな文句にも顔色一つ変えずに頷く。ついでに信用しているのか何なのかわからないセリフも吐く。
呆れと驚嘆の入り混じったリルの訴えに頷き一つ返して、読んでいた本をパタンと閉じれば、軍服を基のように着せてやった。

「どうだい。僕のもてなし、なかなか悪くないだろう?」

ウスジャリル・ディナーム > なるほどな。 こういうことをするのはわたしだけにしてくれよ。
まったく、こりゃあ瘴気が少し残ってしまうかもしれんな。
(体内に蓄積された瘴気を打ち払おうとするけれど、微かな分量は残りそうだ。
 軍服を着せてもらってから立ち上がる。 敗れた黒タイツ以外は問題はない。)

うむ、マンカインドにしては上出来だ。 またお金を徴収にくるから、
その時にこうしてきみの手伝いをしてあげよう。
(それでよいだろう、と一人で勝手に頷いた。)

イルヴ > 「それはそれでいいんじゃないかな。また来た時にそれを媒介に簡単に元の状態に戻せそうだし。」

どうやらある程度は影響を残せるらしい。これはしたり、望外の結果ではある。

「OKOK、リル君の眼鏡に叶いそうな金品を寄付してもらっておくよ。」

一人自己完結するリルに苦笑するしかないが、さりとてそれに異議があるわけでもない。少なくとも表面上はこれで問題なさそうだし、このドラゴンの少女とはいい付き合いができそうだった。

ウスジャリル・ディナーム > まあそれならよいか…。 是非頼むよ、司祭様。
何しろ、君に知識を授けるかどうかは、わたしへの贈答品にかかっているのだからね。
(よろしくたのむよ、と最後にイルヴの身体をぽんぽんと軽く叩く。
 踵を返して帰途につく足取りは、少しだけ軽かった。)

ご案内:「ルクロ教会」からウスジャリル・ディナームさんが去りました。
ご案内:「ルクロ教会」からイルヴさんが去りました。
ご案内:「エウレリアの館 温室」にエウレリアさんが現れました。
ご案内:「エウレリアの館 温室」にアリサさんが現れました。
エウレリア > 暖かな陽光差し込む温室内、真冬とは思えぬ瑞々しい緑の中、さらさらと流れる水の音が穏やかに響く。
ガラス張りの部屋は温室としてはさして大規模な物ではないにせよ、2階層ぶち抜きの天井の高さと、中庭を透かして見せる透明窓の大きさ故か、広々とした印象を見る者に与える事だろう。

暖房を併用して高い温度を保った室内、窓際のオープンスペースに用意された長椅子の上に、館の主の姿はあった。
ティースタンドに乗せられた艷やかに赤い果実を一つ摘んで、紅桜色の口内に放り込むその姿は、ひどくしどけない物である。

トレードマークの様な緋色のドレスも金色のライトプレートも脱ぎ捨てた下着姿が、雪の様な白肌を大胆に晒して、長椅子―――というよりも簡易ベッドの上にうつ伏せに寝転がっている。
肘を立てて持ち上げた胸元、今にも零れ落ちそうな程のボリュームを見せる白乳を覆うのは、レース飾りがかろうじて乳首を隠す布地面積の小さなブラジャー。
しなやかに引き締まった細脚は子供の様にパタパタと膝下を動かして、そのたびにTバックショーツの細紐が食い込む桃尻が柔らかそうに肉を揺らす。

お気に入りの従僕との長閑なティータイム。
長椅子は二人で寝そべっても余裕のあるサイズではあるが、さて、アリサはどこに位置してこの時を迎えているのか。

アリサ > 穏やかな時間の流れる屋敷の中は、庶民の慎ましい生活とはまるで無縁の世界。
戦場も動乱も、何もかもが遠くの夢物語のように感じられる一時――。
従者は、主に膝を枕として提供していた。短すぎるスカートは衣装としての役目をほとんど果たしておらず、
その下は言いつけか、何一つ纏っていない。

「――よろしいのですか?エウレリア様。動乱の真っ最中、このようにのんびりと過ごしていて」

この従者は決して働き者ではない。楽に過ごせるのであれば、どこまでも自堕落に居られる性分である。
がしかし、今まさにこの国は戦の真っ只中。功成り名を遂げるには絶好の機会。
とはいえ、今更名誉だ財だと目の色を変える必要が無いことは、この暮らしぶりを見ても明らか。
ならば主に何故そのような事を言うのかといえば…。

「放っておくと、そのうち終わってしまいますよ?――闘争を求め我先に、とばかりに戦地に赴くと思っておりましたが」

――血と骨と暴力の支配する場所こそ、その猛き剣を振るうに相応しい場所。
てっきり戦場へ向かうものと、などと呟くその有様は――まるで、自分が行きたいと言わんばかり。

エウレリア > うつ伏せた低い視線のその眼前、行儀よく揃えた白腿と、短丈スカート奥の魅惑の暗がり。
立てていた肘を落とし、太腿の作る谷間にぽふっと顎をおいたお嬢様は、その鼻先を彼女の脚の付け根へと押し付けて、すんすんすんっと匂いを嗅いでみせる。

「なぁに、アリサ。貴女、わたくしに戦場での活躍を期待していますの?」

うつ伏せの身体をころんと転がし、膝枕に後頭部を乗せる。
動きに合わせてたわんだ豊乳が、ブラジャーの狭布からチラリと乳首のピンクを覗かせる。
恐らく、エウレリアと同様の身体的特徴を持つものは同じ悩みを抱えているだろうが、言うまでもなく、ふたなりのための下着等は存在しない。
貴族娘の姫溝をかろうじて覆う際どいレースショーツは、萎えていても充分なサイズを誇る男根を隠してはおらず、従僕の視線に肉蛇の全容をさらけ出していた。

「そうね……わたくしも本当は今日にでも戦場を見に行こうと思っていましたのよ? でも………ふふ、家に戻って貴女の顔を見たら、もう少し休んでいたくなってしまいましたの。久しぶりね、アリサ。また貴女の顔を見られて、わたくし、とても幸せな気分だわ。」

人形の様に整った容貌のメイドを見上げる貴族娘の表情は、その言葉に偽りのないことを示す様な、眩いばかりの喜びに満ちていた。
長い睫毛に飾られた切れ長の双眸を柔らかく細め、酷薄そうな紅瞳にも優しげな色を滲ませ彼女を見つめる。
普段は貴族らしい、高慢で傲岸な、もしくは他人を貶め嘲る様な笑みを浮かべる唇も、今は幸せそうに綻んで、歳相応の娘らしい柔和な円弧を見せていた。

常に傍らに侍らせて、気紛れな愛を注いでいた従僕には、ここしばらく、彼女でなければ難しいと思われる要件を与えて使いに出していたのだ。
その間の馬車旅にて獣の如き黒衣の戦士との戦いがあり、負った手傷の治療のための湯治をして、つい昨晩、この館に戻ってきたという次第である。
彼女もそうしたエウレリアの状況をメイド達から聞いてはいるだろうが、その詳細すらまだ話してはいない。

手土産として連れ帰った二人、黒猫ミレーの少女は早速修行(?)に行くといって街に出て、彼女の世話役兼執事見習いである青年は給仕長直々に仕事の説明を受けているはず。

アリサ > 「――…っ…!」

主の行動を咎めたり静止したりはできない。とはいえ、恥ずかしい事に変わりはなく、脚をきゅっと閉じた。
先程シャワーを浴びたばかり、まだ石鹸の匂いが漂い太腿には熱の残る頃合ではあるが…。

「――…正直に申し上げまして、私は…。政治の事がよくわかりません。誰が正しいとか、何の為に闘うとか、
そう言った事を理解する気もなければ興味も無いのです。ただ――…そこに戦場があるのです。
エウレリア様、貴女がおそらく、最も相応しいであろう場所が。」

両性具有の我が主なればこそだろうか。
その剣捌きには確かな力強さを秘め、それでいて女性らしいしなやかさ、柔らかさを兼ね備えている。
確かな才覚に加えて、携えた闘争本能はこのような穏やかな昼下がりではなく、戦場こそが似つかわしい。
――今はまだ、凶悪な程の硬さを得ていない肉茎にチラリと目を向け、すぐに伏せる。

「……ただ。…私も備えております。貴女の従者として相応しいだけの力、暴力を。」

さらに言えば"主を守る"という状況下においては、主をも上回る嵐のような暴虐を、この細身に携えているという自負がある。
故に女はそれを主に知らしめるべく、戦場へ赴く事を願っていた。
貴女が手にした貴女の従者は、雑兵も大将首も、有象無象の魔の類も、全て薙ぎ倒せる程の力を持っているのですよ、と。
勿論、主もそれを知っているからこそ、ここ数日は密命を受け主の傍を離れていたわけだが――。

「ですから、エウレリア様。ティルヒアへ向かわれる際はどうか、この私をお傍に」

自分が側を離れている間に起こった出来事について、心から悔やんでいたが故。
そう告げてから数秒、何事か考えた後に言葉を付け足す。

「決して、あのミレー族の娘に対抗意識を燃やしている訳ではございません」

――随分とまた早口で。

エウレリア > 己の戯れにきゅっと固くなるアリサの太腿。
悪戯の成功に、思わずくすりと笑いが漏れた。

「―――まぁ! それは心外ですわ。あんなむさ苦しい場所が、わたくしにとって最も相応しいだなんて……アリサ、貴女は随分酷いことを言うようになったのね……?」

萎え垂れている肉棒に一瞬だけ向けられた視線を感じつつも、ひとまずは彼女の言葉にわざとらしく眉根を顰めてみせた。
口元にはからかうような笑みが滲んでしまっているのだけれど。

「―――……そう、ね。実はそれも考えていましたの。」

続く少女の言葉に、エウレリアの上機嫌な笑みが消えた。
少女が見目麗しいだけの愛玩物でないことは、出会いの瞬間から気付いていた。
で、あればこそ、メイドとしては致命的なまでに不器用なこの娘を、傍らにおいているという面もある。

かの黒戦士との戦いは納得の行くものでは無かったとは言え、間違いなくエウレリアに変化をもたらしていた。
もしも御者の判断が遅れ、実際に泥人形が辿っていたのと同じ運命に晒されていたならば、傲慢な女剣士は間違いなく別の何かになっていた事だろう。
そんな最悪な運命こそ免れたとは言え、あの程度の相手に大きな手傷を負わされたのは事実。
11の幼少に師を斬り殺して以来、跡が残る程の手傷を負った事はなかったのだ。
その衝撃が少なかろうはずもない。

今この時、仲の良い姉妹の如く従僕にじゃれついているこの様子も、普段通りの単なる気紛れなのではなく、そうした変化によるものなのかも知れない。

そうした変化が良い物なのか、悪い物なのか、今はまだ判断が付かぬものの、自信の揺らいだ今の状態のままで良いとは思えない。
かつての力を取り戻すためにも、腕のたつ従僕を手合わせの相手として指名するのもいいかも知れない。
戦場に立って屍の山を積み上げる以外に、そうした方法もあるのかも知れないと考えていたのだ。

「―――――………っ?」 

妙に言い訳がましい一言に、きょとんと目を丸くして

「………ッく、ふっ、くふふふふふ……ッ。」

ころりと転がり金の髪束で表情を隠してから、エウレリアは丸めた背を小さく震わせた。

アリサ > 「――では、社交の場へ向かわれます?今日は確か、貴族だったか王族だったかの誕生日パーティー…。招待状が届いておりましたが」

そうと決まればお着替えを。
などと言いながらブラジャーのホックを外す手際の良さとくれば、林檎の皮剥きとは大違いである。
露わとなった零れるような大きさの胸を、これまた臆面も無く手で包んでは下から上に持ち上げる所作。
従者の粗相めいた行動、咎められても「マッサージです」と受け流す程度には腹黒く出来ている性格だった。

「……私めはどちらでも構いません。"暴力"の必要な場面は、全て私に任せて頂いても。私はそのように作られているのですから。
けれど…。……エウレリア様はきっと、それを良しとされないかと」

闘争の才気に満ち足りた者が、人に全てを任せてそれで良しとする筈も無い。
今はただ、想定外の事態に混乱しているだけなのだ。
主にとって今、一番必要な物は――戦場にこそあると女は考える。
……この体の温もりは、戦場で滾った情欲を鎮める為にある、とも。

「――…戦場から帰った後の夜は、それはそれは燃えるそうですよ?」

先程からマッサージと称して胸を弄っていた指が、少しずつ円を描いて胸の先端へと近づいていく。
……指の腹の部分が擦れ始めてからは確信犯。今や堂々と二本の指で挟み、転がして。

「私めは妻でも愛人でもなく、従者――所有物です。エウレリア様がどこで誰と遊び、或いは湯治に赴いたはずなのに、
気が付けば娘を屋敷に連れ帰ってきた、等という事をされてもご自由ではございますがっ…!」

妬いている事がバレていることがわかる。
故に、悔しいのかなんなのか、口を堅く結びバツの悪そうな表情で視線を逸らして。