2018/12/28 のログ
レイカ > 「え、あと10個ですか……?」

作れなくはないが、そんなに食べるだろうかと食堂の外を覗いた。
そこには、子供たちが食べている中に…一人、明らかに子供じゃない人が混じっていた。
久しぶりに見る人だったけど、そこにいる人に思わず、目玉が飛び出るかと。

「ルーフェンさん!?…居、いつからそこにいたんですか!?」

とりあえず、確かにこのままでは足りないかもしれない。
もう少し待っててくれと言って、私はもう一度キッチンに向かった。

幸い、材料はまだたくさんある。
あと10個くらいならば、まだまだ作れるから大急ぎで同じ工程を繰り返した。

ルーフェン > 「なんでと言われても、な…」

ふむ、と思案顔を浮かべる。当然、ホットドックを食べる手は止めずにいるが
家に一人ではお湯も沸かせない、食事も作れない、そんなドラゴンであるから腹が減れば当然、養ってくれている
同居人を探さずにはいられない

そして、彼女から預かっている小姓に探させてここまで来てみれば…
自分は小姓と2人、森の中の家に置いていかれ随分と美味しそうなモノを作らせているではないか、
と危うく一暴れしそうになったがまあ、自分も子供たちと一緒になってホットドックを食べれば
怒りなんて忘れてしまった…レイカ嬢は奇しくも里の平穏を救っていたのだ。大袈裟ではあるけれど

「今来た
 この腸詰め、良い仕事をしておるな。茹でた後にこんがりと焼いたか…
 余計な油を落としてさらに焼き目を付けることで香ばしさが増しておる」

食堂からこちらを覗く彼女の表情に一頻り笑った後、美食家気取りでそんなふうに返す
普段読んでいる様々な本の中には王都近郊の美食を紹介する書物なんかもあったから一端の美食家気取りであった
子供たちの分まで食べてしまおうとは、流石に思わぬが、彼女がまた厨房へ引っ込めば
引き止める間もなく、ふむ…と見送り、もぐもぐ、といくつめかのホットドックを食べ終えた

火棘 > 「書斎にこもりっぱなしのくせに…」

森の住処からもココは見られる場所だけど
嵐のドラゴンのはずが、普段は書斎ドラゴンのような彼、
こもられると一人では退屈だから彼女の里で過ごすことも

彼女が追加のホットドックを作ってくれてる間、彼のそばにより
椅子には座らず、立ったままフンと拗ねたような仕草でむくれる

子供の分までは食べてない様子に安心して
彼女から追加の新しいのをもらえたら
彼の前まで運んで

「レイカの料理も美味しいでしょう?私は子供らと少し遊んでくるから
 ルーは、私が居ない間……ここにいて」

先ほどの話、子供らを乗せて少し飛んで遊び相手になるつもり
子供たちのホットドックを受け取り、子供らを連れて食堂を離れる

この里を守ると約束をしてるのも、彼は知ってるから
少し離れる間、帰りを待ってもらう間くらい…いてくれるだろうと

ご案内:「ミレーの隠れ里」から火棘さんが去りました。
レイカ > 「ええ、私も少しは料理ができるので…。」

一応、余分な脂を落としたのは味を濃くするため。
塩コショウで味付けもしてあるし、美味しいといって食べてくれるのは、確かにうれしい。
なので、次々に食べてくれるそれと、お弁当用。
両方を用意しておいたので、いくら食べえくれてもいいのだ。

「…ええ、お願いします。先ほども言ったけど、夕方には帰ってきてくださいね。」

跳んでいくドラゴンを見送りながら、私も少しだけ伸びをした。
さて、目の前にいるもう一頭のドラゴンを見て…。

「あの、よかったら中でもう少し食べますか?」

そういって、食堂へと案内するのだった。

ご案内:「ミレーの隠れ里」からレイカさんが去りました。
ルーフェン > 「本が俺を離してはくれぬのでな…困ったことに」

拗ねた様子で去っていく龍を口をもぐもぐとさせながら見送る
何かあっても彼女であれば平気な事であろう。村を守る、というのだから、子供もきちんと世話する事と思う

「…そうかあ、料理できぬのは俺だけかあ…」

弓矢を持ち鎧を纏った彼女が料理、というのも意外な気がする
人種であれば、誰も彼も多かれ少なかれ料理をすることができるのだろうか…?
だとしたら、それは大したものだとドラゴンは思った
生肉を貪ってるのが恥ずかしい………とまでは思わなかったが、ちょっとした敗北感を感じてしまう
と言っても、自分が厨房に立とうなどとは露程にも思わぬが

「おっ…まだ食っても良いのか?
 ならなにか飲むものもくれ、なに借りは返す」

子供たちが行ってしまうと静かになった
落ち着くような少し寂しいような、なんとも言えぬ気持ちではある
しかし、ご馳走してくれるなら、と案内してくれる背中を追いかけてわーい、と付いていくドラゴンだった

ご案内:「ミレーの隠れ里」からルーフェンさんが去りました。