2018/11/04 のログ
■ディーン > 「っ……く」
鈍器のように膨らんだ肉棒。ごつごつと血管や瘤を浮き上がらせた肉棒は指が回りきらないほどに太くこわばっている。
硬く張り詰めた感触が、びくん、びくん、っと大きく派手に跳ね上がる。
「……ディーン。だ……っ、お、っく、ぁあっ……!」
手で扱かれているだけとは思えない感覚。尋問を受けているかのように、低下した理性は聞かれるがままに名前を告げて。
呼吸を荒くしながら、ぐい、と隣の男のくびれた腰に手を回し。
ぐい、と分厚い肉体を押しつけるように引きつける。
■ハーティリア > 「すごいねぇ、指が回りきらねぇや……あぁ、欲しいなぁ。」
うっとりと、手に伝わる長大な雄の感触や、跳ねる手応えに呟きながら……引き寄せられた体をひたりとこちらからも押し付ければ……男のものとは思えないほど柔く、吸い付くように滑らかな淫魔の肢体が彼によりそい……触れた部分からも心地よさが伝わり。すり……とそれを覚えさせる様に、密着した体を擦り付ける。
「そうか、なぁディーン……腰とチンポがビクついてるけど、気持ち良い?もっと、気持ちよくなりたくねぇ……?」
密着した体を伸ばすように耳元で囁き、時折フッと甘い吐息を耳に吹き込みながら……クチュクチュ、クチュンと湯の中の雄肉をまるで獣を躾けるように巧みに扱き立てながら、魅了の魔力のこもった声も鼓膜に染み込むように心地よさを伝え。
■ディーン > 「っ……ぁ、く……っ」
歯を食いしばるようにしながらも、その歯の間から、シューシューと音を立てて息が漏れる。冷えた空気の中で、湯気に巻かれながら。
扱かれる肉棒は硬く反り返り、逸物は握り込んだ相手の手を振り回すように跳ね回る。
「男なのに、男が欲しいのか?」
声の調子が低く、重く。抱えた腰を浮かせ、ぐい、と腿をまたがせるようにして、分厚い筋肉のついた足で相手の足を開かせていく。
「ああ……おまえが、してくれるんだろう、な……っ」
うなるようにいいながら。男の尻肉をがしりとつかみ。抱え上げるようにして……ためらいなく、その後ろの穴、ぐり、と指を押し込むように。魔力のこもった湯をぐち、と指で塗り込むように。
■ハーティリア > 「おや……おかしいかい?」
まあ、淫魔だから本来性別などあってないようなものだが、それはそれ……手の中で暴れるように跳ねまわる肉棒をクチュクチュと捏ねるように弄んでいたが、グイッと抱えあげられると、手が肉棒から離れて。
「おっと……はは、そりゃあもちろん?……ん、っ♥お前さんが俺のモノになってくれりゃ、なお良いが……ぁ、んんっ♥。」
脚を開き、むっちりとした肉厚の尻が太い腿の上に乗りながらも、指でそこを割り開かれると甘い声を漏らし……ぬぷぅ、と解す必要すら感じないほどたやすく、後ろの肉孔は太い男の指を飲み込んで、甘い声を上げる。指がぐちゅりと穿った肉孔は、ねっとりと襞が絡みついてきゅぅ、と吸い付くように締め付け、湯の魔力と混ざってより濃厚な、トロリとした媚薬のような体液と粘液のような感触さえする淫魔の魔力に満ちた肉壺で。
■ディーン > 「人のモノにはならない。俺がボスだ」
低く返事を返しながら、ぐに、ぐに、と指を穴の中に押し込み。捏ねるようにしながら、しゃぶりつくような感触の穴の中をぐに、ぐに、と押し広げて。
「それなら……使わせてもらうぞ」
ぐい、と抱え上げた腰を押して湯船の縁に手をつかせ。獣が犯す格好そのままに、自分は体を起こしてのしかかるように。
ぐい、と男の尻を掴んで引きつけながら、膨らみきった逸物が、ぐ、ぶ……っ! と、思い切り広げるように。
拳を飲み込ませるように大きく膨らんだ亀頭が、ずぐ、ずぐっ、と押し込んでいく。
「ぐ、お……っ、っふ、は、ぁっ……!」
強姦といってもいい乱暴さで、思い切り突き刺して犯していく……)
■ハーティリア > 「んっ、ん……そぅかい?もっと気持ちよくなれるのになーぁ。なんなら、勝負でもするかい?先にイかせたほうがボスとか。んあ、ぁっ♥」
低い返事に内心舌を巻くのは、ここまでくれば大抵の人間は言うがままの状態になるからか、指で穿られる肉孔はにちにちと柔らかく指に絡みつくもよりよく解れて、トロトロに蕩け乍ら、その孔の持ち主は心地よさげに背筋を震わせて喘ぎを漏らし。
「ふふっ、どーぞ?……んぁ、あっあぁっ♥お、んぅぅっ♥」
湯船に手を付き、抱えられた尻を誘うように左右にゆらりと揺らせば……ずぶぅっ!と突き立てられる巨大な亀頭にミチミチと締まりよく、しかし柔らかく淫魔の肉壺が広がりながら巨根を受け入れると……襞も魔力も体液も、ぐちゅ♥にちゃ♥じゅるぅっ♥とそれぞれ異なる快感をディーンの肉棒から脳髄に与える。普通の人間なら、一突きで射精してしまいそうな、淫魔の吸精の悦楽を。
■ディーン > 「勝負のためにはしない。俺が使う」
ぐ、っと体を引きつけて膨らみきった逸物を押し込み。膨らみきった亀頭が相手の体内、人ならざる肉を味わうように、どくん、どくん、っと大きく跳ね上がる。
湯よりもはるかに粘着質な体液が絡みついてくるのを感じれば、ずるるっ……と勢いよく引きだし。ごつごつした表面、膨らんだ雁首を感じさせるように。
「っは……っ、メスの穴より、具合がいい、な……っ」
ひと突きごとに体を浮き上がらせそうなほどの強い突き込み。
絡みついてくる襞をえぐり、ず、ぶ、ずぶっ……下品なほどの音を周囲の木々に響かせる。
「っく……っふ、っぐ、おお……っ……!」
突き出すたび、重い睾丸がびた、びた、とぶつかって。逃げられないように腰を掴んで指の跡がつきそうなほどにつかみ、吸い上げられる肉棒は……ためらわず。びゅ、ぐ、びゅるるるるるっ!奥へ浴びせるように、獣のような大量の精液を流し込んでいく……
「っは、っぐ……おお、っ、ぁあっ……!」
そして、その間も、射精が終わったあとも腰の動きは止まらず。獣の腰使いが中をえぐっていく……
■ハーティリア > 「ははっ、ざぁんねん。……んく、ぁっおぉっんっ♥」
悪魔との取引の最適解、そもそも取引しない。を本能か計算か、相手に実践されてちょっと残念そうに、でも楽しそうにしながらも奥まで捻じ込まれた肉棒が跳ねてごつんっ、と奥を叩くのに甘い声を上げてビクッと腰を震わせ。
「ははっ、そりゃまあ、ねぇっあっく、あっあぁんっ♥」
絡む襞を引きはがすように下品な音を立てながら引き抜かれ、瘤や雁首でゴリゴリと奥を拓きながら打ち付ける獣の腰つきと強靭な精力に、淫魔は精を啜りながら気持ちよさげに嬌声を上げて背筋を震わせ、重い睾丸と湯面の揺れを感じながらきゅうぅっ!と肉壁を搾る様に収縮させる。
「ん、あっくる、ぅんんぅぅっ♥♥」
そして爆ぜるような勢いで奥にたっぷりと注がれる濃厚な精液に、ゾクゾクッ!と背中を震わせながらこちらも雌のように絶頂を迎えて、さらにきゅぅっ♥と肉孔が引き締まり。
「くっあぁ……♥久しぶりに濃いの、美味いなぁ……んぁ、っ!?あ、んくぅっ♥」
ドク、ドクッと注がれる精を吸って満足げに呟きながらも……さらに続く突き上げに不意を打たれてビクンッと驚きと快感に震えるも、性行為では疲れぬ淫魔の肉体は、柔軟に肉棒を受け入れたまま、にちゅぅっ♥と精液でドロドロになって具合の増した肉襞がさらに巨根をしゃぶるように絡みついて。
■ディーン > 「お、っ……おおお、ぁ、ぁあああっ!」
獣のように声をあげながら、ばちゅ、ばちゅ……強引にねじ込むような腰使い。ぶつかる肌が大きく音を立てて。
膨らみきった逸物は強引に中をかき回しながら、締まる肉に締め付けられて、ぶびゅ、びゅ……強引に噴き上がる精液は、腹の中にべっとりと張り付くような粘度。
「は、は、丈夫な体だな。これなら、いくらでも使えそう、だっ……!」
吸い付き、絡む穴の中、強引にねじ込み、体を抱え上げながら。ぐい、と体を反らせて。
ぐりゅ、ぐりゅ……中に塗り込めるように、突き刺したまま肉棒をかき混ぜて、ふー、ふーっ……と、耳元に荒々しく息を漏らしていく。
締め上げてくる穴の中、ぐりゅ、ぐりゅ、と自分の形に押し広げるように突き上げ、かき回し……
「並の体じゃないみたい、だなっ。俺は、吸い尽くせないぞ」
精力を啜られているのは、感じはするけど。かまわずに突き上げ、尻肉を跳ねさせるように体をぶつけていく。
■ハーティリア > 「んっぁっあっあっおぉっんんぅっ!♥」
突き上げられる度に押し出されるように甘い声を上げつつ、捻じ込むような腰遣いを受け入れる肉壁はぐちゅぅ、と押し込めば押し込むだけ奥に広がり、弾力でぎゅぅっ、と締め付け返し、搾りだされる精液がべっとりと張り付く感覚にはぁっ♥と甘い吐息を漏らしながら。
「淫魔が交尾でへばってたら、笑い話にもなんねぇ、だろぉ? んぁ、ひぃっんっ♥」
ぐい、と抱えあげられ、体重でさらに深く、ずぶぅっ♥と食い込む拳のような亀頭に甘く善がり、中をグリュグリュと掻き回すたびに、身体をしならせてみちぃっ♥と中がうねるように収縮して、襞と精液と吸い上げるような快感を伝える淫魔の魔力を擦り付けて、押し広げられた分だけ、キュゥッ♥と強く中が締まって肉を圧搾する。
「ははっ、お前さんなら、本気で吸っても、死なねぇかなぁ……? お、んぅあっ♥おっきぃの、広がって、イイっぁぁっ♥」
なぞと、軽口を返しながらも、腕のような巨根に突き上げられるのは久しぶりで、堪能するように甘い声で善がりちらし、きゅうきゅうっと突き上げる度に中を程よく締めて返し。
■ディーン > 「それなら、いくらでもかまわない、わけだな……っ。おお……っ!」
突き上げるだけ受け入れ、締め付けてくる穴をえぐりながら、ぐ、ぼ、ぐぼ……卑猥に音を響かせ、温泉の周囲に汁を飛び散らせていって。
「試せればいいがな……っふ……っ、おおお、ぁ、あああ……っ、く、っ……!」
膨らみきった逸物は中に押し込んだまま……再び、暑いものをどくん、どくんっ! と、撃ち込むように噴き上げて。獣のように濃厚な精液を、どろどろに流し込み。体の中をいっぱいにしそうなほど。
「何度できるか、楽しみ、だな……っ」
温泉の縁で体ごと跳ねさせるように、突き上げながら。夜が更けても、その音と声は山の中に響いていたという……
ご案内:「九頭龍山脈 山中温泉」からディーンさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山中温泉」からハーティリアさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にラファルさんが現れました。
■ラファル > ある日、森の中、くまさんが、出会ってしまった。
【何】と出会ってしまったのか。それは……身長もそんなに大きくもない、少女、といっていいだろう年頃の女の子。
さらに言えば、冒険者のような厳重な装備もしていない、肌面積たくさんな無防備な姿であり、傍から見ればその少女の命運は尽きたとも言えるだろう。
目の前のクマは2mを越しており、立っていればその威容に足がすくむ。
ぽかんと口を開けて見上げている少女をみれば、クマに出会い、驚き逃げることすら忘れてしまった哀れな獲物にも見える。
――――見えるだけである。
どちらかといえば、立ち上がり、威嚇しているクマの方が怯えており。
少女の瞳にも怯えの色はなく、ただただ観察しているのみである。
じぃ、とその金の瞳はクマの一挙一足をしっかりと見据えて、どう動くのかをその次をも、予測しているようだ。
クマは、動けない、少女は、動かない。
奇妙な静寂が、その森の中を支配している。
■ラファル > 金の竜眼は、静かにクマを見据えている。クマは、静かに少女を見ている。
逃げようとしているのだろう、襲いかかったとして、少女に勝てるわけもなし、本能的にクマはその格の違いを把握しているはずである。
クマにできるのは逃げの一手、しかし、少女はその逃げを牽制するように、じり、と動き、彼の逃げ場をなくしてしまう。
足の速さでも、力の強さでも、クマは少女に勝てないのだ。
情に訴えかけるという手法ができるのは人間のみであり、いわば、身体極まっているといっていい。
――――じゅるり。
そんな音が、少女の口元から。
クマを目の前に舌なめずりして、唇を湿らせる。
どんなふうに食べようか、少女はそんなふうに考えているようで。
そして、一歩、少女が踏み出した。
その動きに弾けるように逃げ始めるクマ、難なく追いつく少女は、その首に手刀の一撃。
ゴキリと音がしてクマの首の骨が折れて、クマは動かなくなる。
ご飯ゲット!とばかりに、少女は軽々とクマを持ち上げる。
■ラファル > 「どうやってたべよかなーっ。」
こう、頭からバリバリむしゃむしゃでもいいし。
上手に焼いて食べるのもまた乙なものである、新鮮なお肉はどんな食べ方だっていいのである。
少女はドラゴンだから、人間とはちょっと違う感覚でご飯にする。
あ、野菜を食べなきゃと言いながら、その辺の木を齧ってもりもり食べちゃうぐらいに野生なのである。
野生ドラゴン注意報とかそんなものはありませんのであしからず。
今、ちょうどご飯時なので、おやつを食べるのです、何を言っているのかわからないでしょう。
本人は、大きなクマ一頭が、おやつ替わりなのです。
その辺の樹は、野菜的なポッキー。
とりあえず、少女はクマを持って行って、ボリボリもりもり、その辺の木と一緒に食べてどっかに徘徊に行くのであった――――
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からラファルさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にジードさんが現れました。
■ジード > ひんやりとした寒さを感じさせる山中を一人歩く男の姿がある。
物とりや追剥の跋扈する危ない場所だというのに、道行く足取りは確かな物。
少し開けた場所を示した所でフッと足を止め。
「――よし、休憩にするか」
言葉にするが早いか荷物から小瓶を取り出し、中の液体を幾つか地面に垂れ流す。
と、緑色の煙と臭気が一瞬周囲に立ち込めて消え。
「けほっ。…これがあるからあまり使いたくないんだけどね、この獣除け」
ぱたぱたと手を横に振って煙を払いながら丁度いい大きさの岩を椅子代わりに腰かけて息を吐く。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にナルさんが現れました。
■ナル > 辺りに広がって行く独特の臭気に獣たちは気配を消していくだろう、だが逆に嗅ぎ慣れぬ匂いに興味を惹かれ寄ってくる者も居る。
ガサガサと草を掻き分け姿を見せたるはなんとも小柄な少女。
否、少女の形をした何かと言うべきだろうか?
確認できる体躯は全て雪のような白一色。目深目に被ったフードからは時折真っ赤な瞳が伺える。
「・・・?」
嗅ぎ慣れぬ匂いに鼻をすんすんと鳴らしながら寄ってくる少女の手のは狩の獲物だろうか頭の無い兎がぶら下がっていた。
※平民区、貧困区への出入りが多い彼ならば、人ならざる小柄な彼女を見かけたことがある、あるいは風の噂で聞いたことがあるかもしれない。
■ジード > 「この辺りは面倒なことに追い剥ぎも多いから、
そこまで長居したくはないけど」
困ると漏らしながら聞こえてきた音に視線を向けると、
見知らぬ人影がて取れる。
しかしながら賊といった風体でもない様子に不思議そうな表情を浮かべ。
「こんなところに住んでる人間がいるとはあまり聞いたことがないけど、
こんにちはかな。狩りの途中かい?」
■ナル > 「これ?そう。」
問いに短く答えた彼女はその獲物をマントの下に引き入れる。直後にごりごりと骨ごと肉を噛み砕き咀嚼する音が聞こえ彼女の足下に兎のものと思われる鮮血が滴った。
「不思議な匂いがしたから見に来た。」
ぺろりと手に付いていた血液を舐めとった少女はフードを捲りあげた。
「この辺りはあまり安全じゃない。抜けるなら道案内・・・する?」
露になった少女の顔も髪も、おまけに頭部から生える狼耳や触角に至るまで全ては真っ白で、前髪の合間で見え隠れする血のように紅い瞳はより印象的だっただろう。
■ジード > 「なるほど、ね。いや、別に案内が必要ってほどではないさ。
それよりも問題は山賊とかの方だねえ。君はそういうのに襲われたりはしないかい?」
とりあえず大丈夫そうではある相手の様子少し笑って言い返し、
そのまま首を横に振って見せながら目を細め。
「しかし珍しいね。あまり見かけない種族みたいだ」
そう相手の風体を評しながら顎に手を当てて返し。
「こう見えて俺は商人だからね、なにか欲しいものがあれば譲れるかもしれないよ?」
なにか無いかなと笑顔で営業してみせる。
■ナル > 「賊はたまに襲ってくる。適当に相手はするけど(肉体を)食べても(精を)食べてもあまり美味しくないから逃がして終わり。」
彼女にとっては別段いつものことなのだが事情を知らぬ者が彼女の弁を理解することは難しいだろう。
「私は人工的に造られた存在だから固有の種族としては存在しない。遺伝子を遺すことも無い。」
ここまで淡々と話していた彼女だったが彼の【商人】と言う言葉に反応し喰い気味に言った。
「欲しいもの、ある。でもこんな見た目の私では中々手に入らない。私に【お金】を稼がせて欲しい。」
人に紛れて彼女が生きていく上で一番重要で一番の鬼門、それが金銭の獲得。
冒険者にしては怪しすぎるし傭兵にしても信頼できない、娼婦になろうにも不気味で人が寄り付かないと彼女の金策は散々だった。
■ジード > 「それはまた…思っても見なかった方向からお願いされたね。
お金、お金か。じゃあ逆に聞くけど君は何が出来るのかな?」
少しだけ、考える様子を見せた後に問いかける。
じっと相手の方を見据え。
「俺はクスリを商っていてね、それこそ材料を手に入れられるなら買い入れるよ。
そこまで問題のある額しか渡せないってこともないはずだ。」
■ナル > 「クスリ、じゃあこんなのはどう?」
隠されたマントの下、彼女の体からずるりと粘性の何かが這い出る音が聞こえた、二本、三本とその音は続き彼女の背後にゆらりとその音の主は姿を見せた。
赤黒く脈動し粘液を滴らせる触手。無色透明の物から白濁の物まで多種多様な液体を滴ながら蠢くそれらを彼女はそっと撫でて告げた。
「私の体液と交換、効果も教える。それでどう?」
■ジード > 「ふうん?なかなか面白い芸だね」
眼の前で展開される少女の能力の様子に興味深そうな様子を示しながらも、
顎に手を当てて思案する様子を見せる。
「内容次第かな。それ次第では買い取るよ?
まあ、俺に取り扱えるものと取り扱えないものがあるけどね」
■ナル > 「どんなものが欲しい?貯めておけるものは少ないから言ってくれれば造る。人を狂わせるもの、人を癒して治すもの、人を苦しめて殺すもの。他のものになると、こんなのとか?」
彼女の華奢でほっそりした指先が口内へ入り込み何かを摘まむ、引き出されたそれは滑らかな繊維を形取り上質な絹糸へと姿を変える。
「一部を除くとこれが私の全て、貴方が協力してくれるならもう1つだけ提供できるものはあるけど。」
■ジード > 「そうだね、それじゃあとりあえず癒すものがあればそれで。
毒薬なんてものが作れないわけじゃあないが、好んで作りたいものでもない」
少女の言葉に頷いてみせると、それならばそれでとあっさり交渉に応じてみせる。
しかしながら続いた言葉に興味は惹かれた様子で小首を傾け。
「はて、もう一つ?それは何かな」
■ナル > 「わかった。」
彼女は何処からか水の入った革袋を取りだしその中身を飲み干す。
空になった袋に一本の触手が頭を入れどぷどぷと粘液を吐き出し満たしていく。数十秒をかけて満たされた革袋の口を縛った彼女はジードに袋を手渡し告げる。
「普段は私の唾液で薄めて使う。原液で使うとどうなるか分からないからしないで、傷に塗れば痛みの抑制と皮膚の変わりになる。血管に注げば毒や麻痺の浄化。飲ませれば解熱と疲労回復。」
もうひとつは?と聞かれた彼女は少し考えゆっくりと身体を覆うマントを脱いで手に抱えた。
彼女の裸体が露になり無数の触手が腰から尻尾のように生えているのが確認できるだろう。
何本かの触手が彼女の身体の下腹部に集まり小柄な彼女の秘所を広げて見せた。
「貴方の精をくれるなら卵を産むことが出来る。孵ったりはしないけど。滋養に良くて美味しい。」
■ジード > 「なるほど、それじゃあ効果の程を確認させてもらってからお金を払うとしようか。
一旦街まで戻らなきゃいけないけど、ついてきてくれるかい?」
そういうことならばとうなずき返して立ち上がる。
次いで言われた言葉には驚いた様子を見せて喉を鳴らし。
「ん、じゃあそっちも含めてお相手してもらおうかな。
その前にせっかくだ、名前を教えてもらえるかな?私はジードという。行商人だ」
■ナル > 「わかった。ついていく。私はナル、コードネームみたいなものの。本名はついていない。」
ずるずると触手を体内にしまい再びマントを羽織る。
そうしてからぽつりとこんなことを呟いた。
「だけども、私を抱いても愉しくは無いかもしれない。造られたからだと思うけど、そんなに快楽に敏感じゃない。モノ扱いで構わない。」
■ジード > 「よろしく、ナル。そこは実際に抱いてみてから考えるさ。
モノ扱いというのも俺の好みからは外れるからね」
曖昧に笑って言いながらうなずき返してその場を二人であとにしていくことになるのだった。
■ナル > 「よろしく、ジード。」
モノ扱いが当たり前の経験持ちな彼女は【モノ扱いは好みじゃない】と言われ少し困惑した様子で後を付いていくのだった。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からジードさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からナルさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山中」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 九頭龍山脈、相変わらずも奥深く。
少女は木々の茂る、道なき道を歩いていた。
その足取りは重く………なんて事はなく、いたって普通だ。
「ふむ…いい加減、天辺に辿り着いても不思議でないはずなのじゃがのぅ…?」
足を止めぬまま、ぽつりと呟く。
前回は、横着をして跳ぼうとして酷い目にあった。
その反省点を生かし…生かし?まぁ、やっぱり歩こうと、そんな結論に。
とりあえず、今居るのがどの辺りかを知る為に、頂上を目指そうとなった。
…実際のところ、少女の予想とは裏腹に、目的地はまだまだ遠い。
縮んでいるせいで歩幅も狭まっている、それが計算に入ってないのだ。
もっとも、それを知ったとしても、どちらにせよ行かねばならぬ。
そんな感じである。
■タマモ > 跳ぶつもりがないのなら、山頂に行くのは意味がない。
まぁ、その辺りも理解してないのだが…気にしてはいけない。
「やれやれ、この背丈では先もよぅ見えん。
上り坂になっておるのじゃ、間違ってはおらんのじゃろうが…むむむ…」
はふん、溜息。
ぶっちゃけ、少女が普段の背丈でも大して変わらない。
あれだ、きっと気分の問題、そうしておこう。
その辺り、色々と突っ込む相手が居ないだけに、間違ったまま突き進むのみである。
もう、今では周囲に何か現れるとか、そんな警戒もなし。
なるようになれ、と考えながらの強行軍であった。
さすがに、罠やら何やらには反応するとは思うが…多分?
■タマモ > 果たして、少女が無事に山頂に辿り着いたのか。
はたまた、途中で挫折して引き返したのか。
もしかしたら、他の何らかの手を思い付き、即実行したのかもしれない。
その結末を知るのは、少女ただ一人である。
ご案内:「九頭龍山脈 山中」からタマモさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山中」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 九頭龍山脈、連なる山々の一つである山頂。
空の見える木々の隙間、小空間のような場所に少女は立っていた。
そう、少女は何とか目的地へと到着していたのだ。
なのだが…
「………見えん」
そう、少女が山頂を目指した理由は、周囲を見渡し居る場所を知る事だった。
しかし、見渡せるような視界は木々によって遮られ、とても場所の確認なんて出来るものではなかったのだ。
真上に跳べば良いじゃない、そんな意見もあるだろうが、今の少女には思い浮かんでいない。
「むむむ…こ、これは、更に先に進むべきか…戻るべきか…迷うのじゃ…」
腕組みをし、少女は考え始めた。
■タマモ > まぁ、そうそう考えが浮かぶ訳もない。
そもそも考えるのは苦手、仕方も無い事だろう。
腕組みしたまま、少女は考え続けていた。
時折ぴこぴこと耳が揺れ、ゆらゆらと尻尾があらぬ方向に揺れる。
さすがに、あれだ…軽くこれ、と決めるのはそろそろ拙い。
ここまで来るだけでも、見事に選択肢をいくつか失敗している。
どうやら、直感が上手く働いていないらしいかもしれないか?
まぁ、その辺りは偶然とかあるかもしれないが。
しかし、行く道は決めねばならない。
さてはて、行くか戻るかの二択か、それとも他の道か。