2020/07/10 のログ
■クレス・ローベルク > ――男は、席を立つことにした
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」からクレス・ローベルクさんが去りました。
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」にピッグマンさんが現れました。
■ピッグマン > 「ふぅむ。……よくもまあ色々仕入れたものですなぁ。」
昨今王国の富裕層の間でも噂になっていたハイゼラブールにて北のシェンヤン縁の様々な意味合いにおいて稀少価値が高いものが出品されるオークションが開催されているという話を聞いた豚頭の大商人にして大富豪は金の匂いがすると嗅覚を働かせ、商機を探る為にもまずは客として会場へと入場することにした。
自分も決して綺麗な身の上ではない為、蛇の道とて知っている。入手経路については概ね予想通りなものも少なくはない。けれども、問題は入手経路を予想できたとしてもその経路を使えるかどうかはまた別問題。
奴隷として売られた王族然り、遺跡からの盗掘品や確か別の富豪が仕入れたものと同じものがあるということはつまり略奪の結果であろう禁忌、いわくつきの物品等々一般的オークションでは取引商品にするにはリスクが高すぎるものも多かった。
そうなれば、もう一つの黒い噂もどうやら本当らしいと正装に身を包んではいるが剣呑さを隠しきれていない警備や裏方へ落ちくぼんだ眼を向けちゅるんとカールした手入れを怠らない髭を愛でて思案。
蛇首幇、シェンヤンから流れてきた集団が暗躍しているというのはあながち噂ではなく真実かもしれない。
相手が犯罪者であろうが魔族だろうがなんだろうが話が通じるならば商売相手ではあるが、騎士団が撲滅に向けて取り締まりを厳しくしているという話もあることから騎士団に潰される輩なのかそれとも上手くこのまま逃げ切れるのかも見極めねばならない。
この豪商にとってはオークションの品だけでなく、このオークションを取り仕切る者達も立派な値踏みの対象なのだ。
今のところオークションの商品に関しては参加はしているが最低限で留めている。
商品に文句があるのではなく、手を出したら後で不味い事になるものであったりするのもあるが、後半に目当ての商品が出品されるからこそ予算は多少ゆとりをもっているが温存しておかねばならないのだ。
進行役が落札価格を読み上げ、木槌を叩く。さて、次の品は確か――
■ピッグマン > ――本命の品が来れば、それまでは周囲の参加者の資金力を見極める為の最低限の仕掛けだけで済ませていたが話は別だ。中途半端な賭け方、参加者の中でも資金力がある者に狙いを定めて限界を見極めたうえでそれより上のこれ以上此方に付き合えば金欠に陥る数字を提示し想定通りの金額で『商品』を無事購入。あとは、機を見計らって一度このオークションの開催者側や、このオークションで商売相手にしたいと思える見繕った人材へと接触するとしようか。
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」からピッグマンさんが去りました。
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」にマレクさんが現れました。
■マレク > 【本日お約束につき待機いたします。】
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」にタピオカさんが現れました。
■タピオカ > 幕間での踊り子として参加した高級競売で、出会いがあるとは思っていなかった。
余興に誘ったはずの紳士に逆に惹かれてしまい、相手の滞在するホテルへと連れ添う。
競売場の舞台上で彼と甘く愛し合った熱もさめやらぬ、その下腹部。その尻孔を浴室で愛撫されながら、
褐色肌をほんのり桃色に染めている。
それは、自分の犯されてはならない禁忌の後孔に指を沈められているから。
そして、自分との出会いと、自分の踊りを高く買ってくれるから。
王城での舞披露を誘われたら、嬉しそうに目尻を緩めて。
「んにっ、ぁっ、は、……ぁふぅ、う、んぅぅっ……、っ……。
はぁ……っ……、はあ……、はぁ……。――ぁ……っ。
えへ、……嬉しいよ、マレク。
僕の野蛮な、剣の踊りを見事な舞と褒めてくれて。
マレクが僕を、王城に連れて行ってくれるなら……。踊るよ、お城の皆のために……。
それに、誰より……マレクのために……」
かき乱される直腸が、ぶわりと高い熱を広げる。
水音のなかで彼の指になつくように腸管を蠢かし、胎に注がれた下腹部のおへそをすくませて指をすすりあげる。
――額への口付けに小さく喘ぎが漏れる。
そのまま甘く囁きながら頷いて。
踊り子として取り立ててくれる事以上に、自分の踊りをお披露目する大切な相手を見つけた事を感謝するように。
今度は自分から唇を彼に寄せて。下唇に口付けをする。
■マレク > 「綺麗ですよ、タピオカ。後ろの経験はあるのですか?」
ゆっくりと中を掻き回し、小さな身体の直腸温度を愉しむ男が褐色肌の踊り子を見下ろす。競売では眼帯で隠していた左目は、ガラス細工のような同心円が刻みつけられていた。
そして自分の提案が承諾され、口づけまで得た男は笑みを浮かべて相手に頷いて見せ、ずるりと後孔から指を引き抜いた。その後、桶で汲んだ湯を自分と相手に浴びせ、石鹸の泡を洗い落とす。
「あれは野蛮ではなく、力強いと言うべきでしょう……有難う、タピオカ。城の人々も、必ずや貴女の舞踊を気に入ってくれるでしょう。気前の良い人々ですから、報酬も期待できる筈です」
全身に湯を浴びた男は、踊り子の手をとって浴槽へ誘う。身体を洗うのは充分だろう。そろそろ、湯に入る心地よさを味わう時だ。
■タピオカ > 「ひっ、……ぁ、……は、あっ、……はぁっ……。
はぁ……んっ、ぅっ……んんっ……。
うん……、ある、よ、……。子作りの時にも、……触らない孔……。
お尻の孔を、大切な人に捧げる、……そんな気持ちよさも、知ってる、……よ……。
――わああ……!……ふふっ、……マレクの左目は不思議な目だね。その目は、未来でも見えているの……?」
恥ずかしそうに頷く。尻穴は、既に姦通されていた。
ぎゅ……、ぎゅ……。後孔特有の、自由な伸縮でまるで甘噛みするよに指を包み。閉じ込めて揉みほぐす。
あらわになった同心円の瞳は、先を見通す水晶に思えた。かすかに笑みをもってそのガラスの色をまぶしそうに見上げ。
「ううん、……お礼を言うのは僕のほう。
僕はただの冒険者だから。王城で踊れるなんて素敵だし、……光栄だな。紹介してくれたマレクの誇りになるように、頑張って踊るね!」
指棒を抜かれた尻穴はくぷり、しばらく孔と桃色の肉胴を広げたまま。お互いに泡を流され、褐色肌がきらめく。
笑顔でお披露目への意気込み伝えると、淑やかに手と手とりあって。彼と同じ湯船に憩おうと。
■マレク > 「それは良かった。……未来、ですか? いや、これは……フッ、見通せるものなら、どれだけ良いか。残念ながら、気味悪がられることがあるだけの、単なる風変わりな目玉ですよ。ハハハ」
後ろが開通済みと聞けば、男は目を細める。初めてを馴らして頂くのも悪くはないが、場所が場所だけに誰でも楽しめるわけではない。既に経験済みでかつ快楽を覚え、男根の締め付け方まで分かっているなら、全くもって好都合というもの。
左目について訊ねられた時は、単純に心から驚く。そんな発想はまるで無く、「人間達に融け込む時に面倒な欠点」程度にしか考えていなかった。演技を忘れ、素の笑い声をあげてしまう。
「そう言って頂けると、紹介者としては嬉しい限りですよ。まあ、貴族の中には舞踊以外を求める者もいないこともありませんが……タピオカは、タピオカの望む相手とだけ肌を重ねて欲しいと思います。私に構わず、嫌なものは嫌とはっきり口に出して下さいね?」
意気込む踊り子に笑いかけた後、湯に浸かる。浴槽はかなりの大きさで、2人横に並んで入っても充分余裕がある。肩まで温まった後、大きく深く息を吐いた。
視線の先には、ダイラスの夜景が広がっている。様々な色をした灯りが散りばめられ、海面に映り込んだ光の群が揺らめいていた。
■タピオカ > 「うん……。踊り子の役目は、踊る以外にもあるもの。わかったよ。無理なことはしない。
……ん……っ……。広いお風呂って良いね、マレク……。
僕はいつも小さな宿の湯桶とか、自然の中の小川で水浴びだから……」
お城での振る舞いについて、彼の言葉に頷いた。
どこまでも真摯な台詞に嬉しくもなるも、ほんの僅かにうつむく。肩まで浸かるお湯、それそのものが冒険者生活とは無縁の贅沢だ。気持ちよさそうに軽く瞳を伏せって、貴族としての富裕生活をゆったり味わって。
「ダイラスの夜景は、見慣れてるはずなのに……。
ここからみたら、別世界だね……!……はぁ……、きれい……!
大きな湯船に、眩しい夜景。……夢みたい」
裸の乳房の前に両手をやって、見たこともない夜景に酔いしれる。きれいな眺めは好きだ。興奮気味に頬を染め、青緑の瞳をきらめかせる。
見させてもらえる夢心地に幸せそうなため息を吐くと、小さく。とん、と肩を相手へ触れ合わせ。そのまま首を預け。
■マレク > 「どうかくれぐれも、紹介する私の為などとは考えないで下さい。……ああ、気に入って貰えましたか?」
踊り子を見下ろし、笑みを深くする。言葉や表情こそ真摯だが、聞き返してみれば確実なことは何一つ言っていない。男の本性を表す物言いと言えるだろう。
「人の生き方は様々と思いますが、タピオカほどの技の持ち主であれば、私のような暮らしは……いえ、私以上の暮らしを選べます。美しいものには目が無いという富豪や貴族は多いですからね。タピオカがこれを望むなら、私はその手助けをしたいと思っていますよ」
夜景の光に目を輝かせる踊り子が自分に身体を預けてくれば、その肩を抱き寄せる。ちゃぷん、と小さな音が上がった。濡れた銀髪をそっと撫でて。
■タピオカ > 「王都で流行りの香水をつけて、仕立ての良い服を着て。お城の広間や舞踏会で剣を持って踊れて、美味しいものも食べられて。足を伸ばせる湯船があって、絹の天幕で寝る……。うん、……素敵。……でも、マレク。……マレクが手助けしてくれて、僕がそんな暮らしを手に入れても……。きっと、寂しくてたまらなくなっちゃう」
銀髪を指であやされると、完全に肩の力を抜く。
無防備な体勢だ。もしもの話、彼が手首に小さなナイフを仕込んでいて、それを褐色肌の心臓に突き立てようとしても。
素手で、喉笛を絞め落とそうとしても抵抗は間に合わないだろう。そんな体勢でしなだれかかり。
「……マレクにとって僕は、一夜の踊り子だと思う。
こんな立派な風景をモノにできてる貴族に1人の踊り子が望んじゃいけないとは思うけど……。
僕はマレクともっと親しくなりたいな。金ぴかのお屋敷より、マレクとの繋がりが、欲しいな。王城での踊りも……マレクに、一番前の席で見て欲しいな」
そう言って、王城で踊る自分の、自分だけの王様になってほしい。そんな甘い希望をこめて、鼻先が触れんばかりの距離でじっと見つめ。
■マレク > 「従者、侍女も付くでしょう。部屋の掃除も入浴も手伝わせ、夜宴にも顔を出し、然るべき立場の男性と知り合うことも……」
脱力した踊り子に寄り添われながら、夢の続きを語る男。それが途切れたのは、「寂しい」の一言を聞いたから。どういう意味だ。足りない、なら分かる。退屈、も分かる。けれども、寂しいとは?相手をじっと見つめて。
「タピオカがそう望むならば……貴女が屋敷や馬車でなく、私との時間を望むならば……私もそれに応えましょう」
初めは、ひと時の劣情をぶつけるだけの相手だった。部屋に連れ込んだ後は、芸を身に着けた娼婦にでも仕立てあげようと思っていた。
だが今は、違うことを考えていた。そんな短い間の付き合いは、使い捨てるような真似はいけない。もっと長く関わり合うべきだ。深く触れ合うべきだ。その思いを胸に、男は頷いて踊り子の唇を奪った。触れ合うだけの、淡い口づけ。
「湯浴を終えたら、宿までお送りします。それとも……今夜は、私と床を共にしてくれますか?」
顔を離した男は、そう訊ねながら相手の手を握った。
■タピオカ > 「僕は……。大勢の前で、立派な舞台で踊ってみたい。
マレクは、それを手伝ってくれるんだよね。
でも、それだけじゃイヤだな。気前の良いお金持ちたちから大きな報酬が貰えるというなら……。そんな報酬のかわりに。
マレクの気を、引いてみたいな。マレクが僕のこと、気にかけてくれるように、なってほしいな。
……マレクのそのきれいな左目の視界いっぱいに僕のこと、映し出してほしいな。
……ん……っ……。……はぁ……っ、……マレク……」
弁が立つほうでもないし、街の女の子たちのように滑らかな舌でもない。
けれど、ぽつりぽつりと自分の気持ちや希望を言い表す。
華やかな夢へ連れて行ってもらうのではなく、
そんな夢を見させてくれる者の腕の中に包まれたい。
湯船の湯気ゆえではない、かすかに青緑の瞳を潤ませて伝えた言葉の返りに淡い口づけが口元へ。
小さくお湯に波紋がたつ。心地よい身震いをした。
「もちろん、マレク……。今度は、椅子の上じゃなくて……。
ベッドの上で、僕に踊らせて……」
きゅ……。彼の手を恋人繋ぎに結ぶと裸体を正面から、彼へと預けていくのだった。床を共にすることに同意するように。
――浴室を後にした、ホテルの一室。彼の泊まるスイートルームでどんな激しい踊りが披露されたのかはまた別のお話で――。
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」からタピオカさんが去りました。
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」からマレクさんが去りました。