【お約束】
フルネームはマレク=ラノエール 【外見】 中背の痩身で優男。 黒髪に緑の瞳で、左目の瞳はガラス細工を思わせる同心円。それを見苦しいと考える人々の為、常にダークグリーンの眼帯を持ち歩いている。 美男子といってよい程度には端正な細面だが、左目以外は特徴のある顔ではない。 首から下は体毛が一切生えていない。
【服装】 場に合った服を、場に合ったように着る。色は緑を好む。
【性格】 外面は朗らかで社交的。弁舌爽やかで夜遊びもそれなり。女性との関係は多いが、どれも友人の域を出ないものばかり。相手がどんな身分でも敬語を使う。 内面は狡猾にして執拗。女性、女性寄りふたなりの心と身体を「モノにする」ことに暗い情熱を注いでいる。しかし狩人としての忍耐力も持ち合わせており、肉体関係は決して急がない。また決して自分に身体を許さない人物だと分かったとしても、可能な限り良好な友人関係を維持しようとする。
【偽装された背景】 領地があるかないかも分からない、と陰口を叩かれるほどの貧乏貴族「ラノエール家」の当主。資産も妻子もなく家名断絶を回避する手も思いつかないでいる。一方で好事家、冒険家としてそれなりに有名であり、社交界ではゴシップの他、旅先の話や他国の王宮で目にした骨董品の話、それにまつわる歴史などを話題にすることが多い。王家から紀行文や調査報告書の執筆を依頼されることもしばしば。
【正体】 魔族の国から送り込まれた密偵。ひそかに王国の内情を探り、魔族側の共鳴者や賛同者を集め、「まれびとの国」を土台から腐らせ、いずれ来る本格的な侵攻を援護する任務を帯びている。また、人脈と学者紛いの趣味を買われ、魔族の国周辺の調査を王国から密命されており、結果的に二重スパイとなってしまっている。 自身を魔族と悟らせない為の魔術的処置を肉体に施してあり、アイオーンの加護ともあいまって能力が大幅に制限されている。
魔族の国の繁殖場で産まれた実験体の為、物心つく前から虫けらのように扱われ、能力に目覚めてからは忌み嫌われ、気味悪がられながら使い捨て同然の任務に身を投じてきた。また長く潜入任務に従事している為、善意や真心の存在を信じていない。
【共感能力】 他者の快、不快、喜怒哀楽など感情の発露を読み取れる。読心術には至らないが、任務や自身の趣味においては充分役立つ。副作用があり、余り長くこの能力を使い過ぎると他者と自身との精神的な境目を見失って、自分の本心すら忘れてしまう。哀れな相手に同情するフリをしていた筈が本気で同情して助けようとしてしまったり、虚偽の愛を囁いていた筈なのに何時の間にか本物の愛情と化していたり、などなど。
(まず有り得ないことだが)純粋な好意を抱いて裏表なく接する相手には非常に弱く、助力さえしてしまう。反対に怒りや嫌悪を抱くか、悪意を持った者相手には滅法強く、小細工や陰謀を幾らでも思いつける。
積極的に性行為を求めてくるような相手にも無力で、ほぼ流されるがままになって相手を求めてしまう。
また忠誠を誓う相手、あるいは心を許した相手に対しては演技をしない。傲慢、独善的、皮肉屋、冷笑的かつ激情的な本性を露わにすると共に、手段を問わず尽くし殉じる。
【擬態能力】 自身と、自身の服を周囲の景色と同化させることが出来る。激しく動けば空間の揺らめきとなって感知されるが、静止、あるいはゆっくりと動けば見つかりづらい。
【魔道具精製】 掌大の、眼球に似た音声、動画の保存と再生を行う半生命の道具を生み出せる。人々には「さる職人に作らせた」と説明している。諜報任務、話題作り、脅迫材料など用途は様々で、中には自分が「モノにした」女性の痴態が収められたものも。
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