2020/02/11 のログ
ご案内:「セレネルの海」に群れ成す小鬼さんが現れました。
■群れ成す小鬼 > ゴブリン、小鬼、悪鬼、様々な呼称が存在するが此処マグメールではゴブリンと呼ばれる事が多い小人呼ばわりされる程度の人間の子供と同程度の体躯を持った種族。
集団行動を基本とし、好戦的で悪逆なわりに数が多すぎるのと群れの規模等で相場が変わる為冒険者にしてみれば決して人気が高いとはいえないと言い難い魔物達はそれ故に根絶されることもなく気儘に悪行を愉しんでいた。
何処にでも生息する程生息域が広く繫殖力も強いゴブリン達は海賊を気取って船着き場にて商船を強奪。
出港してから男達からは舟の操縦法を脅迫し教えてもらってから海に投げ捨て、積まれていた荷物を勝手に漁り武装したり食っては飲んで、奴隷舟だったからか積まれていた奴隷を玩具にして遊び、西に東にと舟を乗り回して遊び呆ける始末であった。
無論海に沈められるのも最悪だが、奴隷達にしてみれば男は暴力で遊ばれ、雌はゴブリン達の苗床として扱われてこちらもこちらで最悪である。
舟に密航し紛れ込んでしまった者がいたり、不審な舟に気づいた違う舟が接近してくるかもしれないがその時は新しい獲物を発見したとゴブリン達は狂喜することになるであろう。
■群れ成す小鬼 > 逃げ場の無い舟の上。助けが来ず、下手に逆らえば海に突き落とされるか、操作を誤って何処かに座礁などもしかねない。
生き残った者達はなすすべもなくゴブリン達の慰み者となり、陸に揚がっても連れ去られてゴブリン達の奴隷として生かされる事となるのであった。
ご案内:「セレネルの海」から群れ成す小鬼さんが去りました。
ご案内:「セレネルの海」にサフィリアさんが現れました。
■サフィリア > 潮の香りを孕んだ夜風の冷たさが沁みる、深更の夜。
神聖都市に程近い静かな浜辺に、白く小さな人影がひとつ。
雲間から覗く銀月の光が、なめらかな砂地に蒼い影を落としていた。
いつかの嵐の晩にでも流れ着いたのだろう流木に腰かけているのは、
普段ならこんな時間、こんな場所には居ない『少年』だった。
揃えた膝上で冷え切った両手を組み合わせ、ぼんやりと空を見上げては、
深い溜め息と共に項垂れて、己の足許を見つめる繰り返し。
寝つけない、今夜はきっと眠れそうにない。
身を隠さねばならない立場なのだから、本当はこんな風に、
ふらふら外を歩いていてはいけないのだが――――。
ご案内:「セレネルの海」にアシュトンさんが現れました。
■アシュトン > 「ふーむ……相変わらず、男、に見えるんだけどなぁ……」
(「少年」の佇む場所から、ややと離れた岩陰。
夜目を凝らして不思議そうに眺める男が一人。
実の所、この「少年」を暫く監視、していた訳である。
それもこれも、貴族やら王族の複雑怪奇な権力争いが原因。件の好色王族と、ドナテルロウ子爵家の末娘が婚姻を――或いは、妾だとしても。深い関係が生まれると非常に困る、と。ある貴族からの依頼だった。
という訳で、様子を伺っていたの、だが。
其れらしき特徴の人物はあっさり見つかったが、どうにも男として認識しか出来ない。
仕事の都合上、違和感に対しては敏感な方なのだが)
「まぁ……辺りには誰も居ないし、好都合か……」
(依頼主から渡された、羊皮紙の束を握る。
何等かの防護を掛けられている可能性があるとのことで、解呪・解除の類を束ねがけした特注のスクロールだ。これだけで、相当な金額だろう。
岩陰からゆっくりと身をのり抱けば、夜の闇にまぎれ。
波の音に足音を掻き消しながら、背後へと近づいてゆく)
■サフィリア > 残念ながら、人並みの警戒心こそ持ち合わせているものの、
人の気配を察知する、という類のスキルには縁が無い。
修道院でおつとめを始めて以降、性別を疑われたことが無かった事実も、
幾らか警戒のハードルを下げていたかも知れず。
何度目かの溜め息と共に俯いて、冷え切った指先を擦り合わせつつ、
どうしよう――――と、呟き落とした、其の瞬間。
さあ、と水面を渡り吹き付けた夜風が、目深に被ったフードを攫う。
其の下に隠していた白銀の髪が打ち乱され、――――刹那、風の音が聴覚的情報も遮断する。
己を付け狙う者からすれば、正しく、絶好の機会であろう。
■アシュトン > (距離は既に至近。一足飛びに届く、此方の間合い。
生憎と海岸には丁度いい遮蔽物なんてありはしないが、本業が本気で気配を殺せば、余程周囲に警戒を配っていない限り早々と気取られることもないだろう。夜に紛れ込めば、尚更だ。
後は、待ち伏せる獣のように、一瞬の訪れを待つばかりで)
「――ッ!」
(強く吹き抜けた風。それが周囲の音を更に掻き消し。
相手の注意も、翻ったフードに向いた。その刹那。
砂地を蹴り出せば背後からぶつかる位の勢いで身を寄せれば、声を出せぬように口元へと強く手を押し当てて)
「ちょいと、失礼」
(静かに落ち着いた、それでいて風音に掻き消えてもおかしくないような声が、僅かに。
直後と、片手に握ったスクロール束の一枚が、淡く青白い色を浮かべる。
さて、どの程度効果があるのか。
特徴的には一致している筈なので、性別を誤認させているのか。或いは、他に防御機構を備えているのか。
別人だった場合は……まぁ、眠らせて何処かの宿にでも預けておこう。悪い夢だったと思えばいい。
もっとも本人だった場合は――だが)
■サフィリア > 「――――あ、」
フードが、髪が――――乱れてしまった、と膝上から手を浮かせた、其の瞬間。
突然、背筋がぞわりと総毛立つのを感じた。
其れは恐らく、生き物としての本能が鳴らした警鐘だったのだろう。
けれど残念ながら、己には其の警鐘を活かす術が無い。
間髪入れず伸びてきた手が、悲鳴すら封じ込めた。
「ンっ、んぅ――――――!?」
直後、僧衣の白に纏わりつく燐光。
背筋を反らし気味に、口許を覆う手を引き剥がそうと両手を掛けた、
小柄な『少年』の姿が、一瞬光に呑まれた様な。
――――男が携えた巻物が、僅かに焦げ臭い匂いを放つ。
そうして薄れゆく燐光の中から現れるのは、先刻までとそう変わらぬ年恰好の、
けれど紛れも無く『少女』の姿だった。
少なくとも、見ている側からの認識はそうと変化した筈だ。
己自身にとっては、何の変化も無いけれど。
■アシュトン > (夜に見えた光が収まった頃合いに。
相手の後頭部に鼻さきをうずめれば、スンっと鼻を鳴らして)
「おっと、当たりだったか。なるほどな、認識を歪めていた訳だ。注意深く見てないと、違和感にも気づかんだろうね」
(「少女」の身体を背後からすっぽりと拘束する形になって、口の端を微かに持ち上げる。
鍛えた男に、か細い腕で抵抗するのは、まぁ相当に難しいところだろうか。引きはがそうと手を掛ければ、力はより強くと掛かる。
とりあえず、周囲には相変わらずと人の気配は無し。この時期に夜の海岸へ近づくのは、余程変わり者だろうけど。
口元を封じていた掌をずらしてやれば、顎から喉へと指先を滑らせていく)
「妙に騒いだり、暴れたりはしないほうがいいぜ?
別に殺してしまっても、いいんだ。けど、それじゃ俺がつまらないんでな」
(小さく、喉元で笑う声。
最悪、殺害してしまうのも依頼達成条件だ。後始末に手間がかかる分、推奨はされていないが。
本筋の内容は、件の王族が見向きもしない程に犯してしまえ、だ。
なんなら孕ませるなり、雌奴隷にしてしまえば、ボーナスも出る。目的達成すれば、その後は自由に、という事だ。
アチラさんとしても、目的さえ達成してしまえば、この「少女」がどうなっても興味はないのだろう。
首筋に触れていた指先が、スルリ。胸元へと滑り。
広げた大きな手が、その膨らみを鷲掴みにしてしまおうと――)
■サフィリア > ずり落ちたフードの生地越し、首筋に吐息が掛かる。
生温かくて、柔らかくて、悍ましい感覚に襲われ、
男の手を引き剥がそう、振り解こうと、抗う腕に力が籠るが、
所詮は少女の細腕から繰り出される抵抗である。
背後から覆い被さる男の膂力になど、最初から敵うものでは無く。
「っ、は――――――、…ぃ、ゃ、
……だれ、……いったい、何、が、目的……っ、」
口許から離れた手指が、頤から喉へ。
這い降りる指先から伝わる温度に、次々と悪寒を募らせながら、
震える声で誰何の問いを発する、も。
殺してしまっても――――というくだりで、流石に凍り付いた。
殺される、――――身を守る術を持たない己には、其れは余りにも強過ぎる脅しだ。
鼓動が早鐘の様に乱れ、震える呼気が白く夜気を湿らせる。
男の腕に、両手を掛けた格好は其の儘に――――か細い声を絞り出す。
「こ、……ころさ、ない、で………おねが、――――っ、」
哀願が最後の一音で酷く上擦ったのは、男の掌が僧衣の胸元を掴み上げた所為。
未だ膨らみ切っていない、生硬さの残る乳房が、男の掌の中で歪められる。
鈍い痛みに声を詰まらせ、見開いた瞳を涙で濡らす。
――――己の悪夢は、そうして始まった。
ご案内:「セレネルの海」からアシュトンさんが去りました。
ご案内:「セレネルの海」からサフィリアさんが去りました。