2018/03/13 のログ
■コーデル > 「いえ、望ましいモノを与えることが神の教えです」
焚き火が爆ぜる音を聴きながら、男は大きく頷く。
それだけ聞けば、真っ当な神父にさえ見えてしまうかもしれない。
最も、男の奉ず価値を知れば、全く逆の意味に聴こえるだろうか。
「ええ、素晴らしいことです、より魔に魅入られている…ふむ」
述懐のように零す相手には、男は上機嫌なままに応じる。
それが男の信奉する至上の価値であるのだから、当然のように告げる。
薪を拾いながら、その身にまとう布を焼き焦がしていく様子には、男は少し怪訝そうな表情になる。
「私が人の道を訊く相手でないことは承知でしょう。しかし迷ううちは迷うとよいでしょう、この私もまた人の道を偽り存在しているのですから」
ふとした問いかけには、その手から燃える薪を受け取ろうとしながら答える。
■レフェーリア > 「そう、ですか……ありがとう、ございます……」
神父らしい言葉であったとしても、相手の素性を味わったのだから意味合いも分かるもの。
それでもありがたい方便としての言葉に頭を下げて感謝の言葉を返す様は、迷える者と神父と同じく。
焚火越しに相手に薪を手渡そうと手を伸ばせば、いよいよ持って本格的に布に火が燃え移る。
「だったら、私は……治療師として、人を救えたらと思っていますが」
何気無い言葉の中でもみるみる乾いた布は赤々とした炎が広がり、
辛うじて身体を隠していた外套は彼女の肢体ごと火に包まれてしまっても。
炎の中から聞こえる声色は少しも慌てず落ち着いた声色で、肉や髪の焼ける匂いすらも少しも漂わない。
「でも、刻まれた印の通りに、欲を貪りたい事もあって……まだ、探してみます」
完全に襤褸布が炭屑となって、やはり火傷一つ無い一糸纏わぬ裸体を堂々と晒しながら。
複数の意味合いが混ざり合っている言葉とその答えにも応じ、胸元に手を添えて決意を告げる。
■コーデル > 「そもそも、選び取る必要があるでしょうか?貴方は今、人にも魔にも成れる」
名すら知らない相手に、告解めいた言葉を聴く男の様はまるで神父のようで。
受け取った薪を男は手折ると、そのまま苦も無く焚き火に戻していき。
「なるほど、それが貴方の人の道なのですね」
炎が燃え広がる様子に、男も焚き火を挟んで動じることなく頷いていく。
その身が欲に飢えても人を救いたいと考える相手のありようは、以前と変わっていないように男も思えて。
その炎が消える間際に男は立ち上がって、相手の傍まで歩いていく。
「そして、それが貴方の魔の道…では、私は神の意志により、貴方を魔に誘う試みを施してみましょうか」
纏っていた襤褸布が燃え尽きて、裸体を晒す相手を見ながら、男は笑みを深める。
相手の傍に腰を下ろすと、淫紋の刻まれた腹部をなぞるように指を這わし、撫で上げるように上へと進む。
そして、別の淫紋を刻む豊満すぎる胸を下から掬い上げるように揺すりながら、揉みしだこうとするだろう。
■レフェーリア > 「……ええ、分かりまし、た…ぁ…っ……」
どちらでもあり、どちらでもない欲張りでもあり、狭間に立ったまま快楽に何処までも浸れる所。
人として魔に貪られる事も、魔として人を誑かす事も可能な様な。
人に成りすましている相手からの指摘を受け、次に何をしようとも拒みはしなかった。
「はぁ…あぁ……堕ちても、戻れるのなら…戻って、来れます、ぅ…あぁ……」
下腹部の紋様は危険な嗜好を現すジャスミンを模しており、魔に属する相手に触れられると身体が痺れる様に刺激が走る。
細かに震えながらも滑らかな柔肌は指先に極上の感触を返し。
乳房を揺さぶられ、揉まれていれば淫紋が活発化して、気が付けばその先端に鐘が吊り下げられた。
「あ、あぁ――っ……!」
乳房への手付きに合わせて重厚な鐘の音が周辺の獣を、雄を、
何より彼女の神経を昂ぶらせ、股座はしとどに濡れて以前と同じ発情に堕ちていく。
■コーデル > 「それは素晴らしい、堕とす愉しみが増えるというものです…ほう?」
相手の気丈な言葉を、愉し気に口元を歪めながら男は笑う。
下腹の淫紋を撫で、柔肌に沈み込む指先を包む感触には心地よさそうに嘆息する。
その重みを味わうように五指をくねらせて揉みしだこうとすると、相手の嬌声と共に胸の先端に鐘が現れて、眉をしかめ。
「おやおや、これでは野にいる獣も呼び寄せかねない」
響き渡る鐘の音は、同じ魔族である男には効果の薄く、目立った反応を見せない。
しかし、音色の意味を理解すれば、一瞬胸の傷が眼を開いて赤黒い光を放ち、野営地に幻影を被せていく。
遅れて、やってくる獣たちが獲物を見失い、発情し切った様子で周囲をぐるぐると歩き回り唸り声をあげ始めた。
「残念ですが今の貴方は私の獲物、獣たちには精々その種を煮詰まるまでお預けさせておきましょう」
そう周囲を見ながら、男は相手を布の上に押し倒そうとしていく。
片手は鐘のぶら下がる乳房を揺するように捏ね回して、胸の先端にも刺激が行くようにする。
さらにもう一方の手が股下に伸びて、その濡れる秘所を晒させるように太腿を圧していこうとして。
■レフェーリア > 指使いに合わせて鳴り響く鐘の音を一番間近で耳にしながら、快楽を享受する本能は刺激されていく。
呼び寄せられた獣は強く漂う雌の色香に、焚火という人の気配すら気にならない程の荒い息遣いを放ちながら、
完全に彼女と相手の元には辿り着かず、周囲を回っている。
独特の気配と時折聞こえる唸り声に、合わせて興奮が高まる様な気もして。
「あ、あぁ……は、い……」
獲物としても従順に押し倒されても抵抗は行わないのは以前と同じく。
乳房は張りと大きさを増してより淫靡に眼前で揺らされながら、太腿を開かされた先には肉厚な割れ目がすっかり濡れている。
数度の出産を経験しながらも一層淫靡に蠢き、そして雌の色香は尚強烈で。
人の身として落とされるべく、それから彼女は魔の者に貪られる事になり。
その後はまた魔として貪欲に貪り返すか、人として陥れられ続けるか、焚火が消えるまで交わりは続いていった。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/川沿い」からレフェーリアさんが去りました。
■コーデル > 周囲では獣の唸り声や遠吠えが響いて、焚火の爆ぜる音がその合唱に混ざる。
その豊満な胸を揉み揺らされるたびに響く鐘は、際限なく周囲の獣を煽り、そのたびに響く声も荒々しくなっていく。
「では、精々抗ってみてください」
男は抵抗しない相手へ、人として抗うように告げて、淫らな色香を振りまく肢体へと露わにした陰茎を向ける。
淫らに育った肢体へ、精気を与える必要がない分、激しく貪るように行為に及び。
人のまま、魔の道に引きずり込むための交わりは続いていき、焚火の日が消えた頃、二人がどうなって、周囲に集まった獣たちに相手が貪られたのかも、闇の中に包まれていった。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/川沿い」からコーデルさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 夜。
深い森の中の、ちょっとした広場になっている場所で、火を焚き夜営をしている金髪の男が一人。
ちょうどいい腰掛けとなっている朽ち木に座り、頬杖突いてぼんやりと揺らめく焚き火を至極暇そうな面で見つめている。
「………くあぁぁ……」
そして、欠伸をひとつ。
火の側には、木の枝で作った串を通された大きめの魚やら、蛇やらが地面に突き立てられ、炙られている。
どうやらこれがこの男の今日の晩飯らしい。
その匂いが風に乗って周辺に撒き散らされ、招かれざる客を呼び寄せる可能性もあるはずだが──男はそんな事を気にした風もなく。
ただボケーッと、焼き上がるのを待っていた。