2022/12/04 のログ
■クフィナ > ある意味身内の恥のような事を口にする彼女は他の騎士とは違うように感じ。
それに折角出会えた縁もあり、何よりその言葉には同意しか出来ず何も言わず。
「何かあれば徒歩よりも馬のほうが早いですよね。
持ちつ持たれつという感じなんですね」
何かあれば常に前線な第七師団、そこに駆け付けるなら機動力のある第四師団が一番。
仲の良い理由もすぐに判ればなるほどと納得して。
「そういうのは遠慮したいですよ……そうですよ。
可愛い子は本当に可愛いですから」
何やら不思議そうな言葉に後ろから抱きついていなければ顔を覗き込みにいっていたはず。
まさかわかっていないとは思わずに可愛い子を愛でるのはいいですよと楽し気に口にして。
「その言葉、街にいる衛兵に聞かせたいですね。
あ、ちゃんと褒めてますから」
彼女の真面目さもだが、真面目でない騎士や衛兵が多いので余計にそう見えてしまい。
嘘やお世辞もなく、本当にそう思っていて。
「先に偵察をして危なかったら静かに戻るのが本業ですよ、身軽でないとできないです。
でも…こうやって馬に乗るのは初めてですから」
もしこれが速度や揺れが不規則ならば馬の行軍の邪魔になっていた。
彼女の乗馬技術があってこそだと口にして。
「今の時間だと…まだは入れると思いますけど。
お願いしていいです?」
そうして分かれ道にまでくればかけられた言葉に少し考え。
まだ街には入れるとは思うが万が一があるかもしれない。
そう考えて送ってほしいとお願いをして。
■アルグレーネ > 騎士とはこうあるべきと騎士道を重んじてはいるものの、
それが騎士の全てではない事も理解はしていた。
だからこそ、不満に思う事もあるわけで。
そういうことを口に出してしまうあたりは脇が甘い。
自分でも分かっているのだが、そこは性分か、なかなか治らなかった。
「そうそう、持ちつ持たれつ。
救援、急報の対応はウチにお任せって感じね。
……まぁ、確かに可愛い子は可愛いけれど。」
頭の上に沢山?マークが出ている感じ。
分かってなさそうな雰囲気が若干伝わるかもしれない。
「あはは、そうねぇ……うん、伝えて治るなら、いいのだけどねぇ……」
衛兵も不真面目なものが多いのは知っている。
とはいえ、言ったから治るというものでもないのも知っているから、
こんな奥歯にものが詰まったような言い方になってしまって。
「もし、余裕があったら馬を買ってもいいかもよ?
ウチでも斥候隊はいるけれど、馬で距離を稼いで、静かに展開する所で下馬するみたいな感じだと情報のやり取りも早いみたいね。」
自分はそっちじゃないから伝聞だけどと付け加えた。
「OK、じゃぁ、もう少しで到着、ね。」
分かれ道を王都の門の方へと向かっていく。
遠目に既に王都の門は見えてきていて。
そして、程なく王都の門の前まで到着。
馬の速度はゆっくり落ちて、そしてついに門の前で止まった。
■クフィナ > もし他の真面目と言えない騎士が聞けば問題になりそうな言葉。
それを口にするという事は不安があるのだと判り。
自分に悪意があればそこを突くのだが、そんなつもりはなくて。
「張り合ってばかりでも大変ですよね。
きっと頼りにされてますよ。
可愛い子を愛でるのって最高の時間だと思いません?
もしかして……」
彼女から感じる雰囲気に判っていないというものを感じ。
それならばと、経験してみます?と冗談ぽく告げて。
「治らないですよね。治るなら困ってないですし」
市民に手を出す衛兵も多いだけに思わず溜息を吐いてしまい。
もし治るなら治ってほしいのだが無理妥当という気持ちが強く。
奥歯にものが詰まったような言い方に、困らせてすみませんと囁いて。
「買っても厩舎の用意や世話まで手が回らないですよ。
そういう使い方もあるんですね。それは良いかも」
騎兵といっても色々な種類があるのだと感心するように聞き入って。
「よろしくお願いします」
門へと馬が動き出せばこの時間もあと少し。
そうなれば流石に大人しく抱きつくだけにして。
そうして門の前に付き門の前で止まれば抱きついていた腕を解けば軽やかな動きで馬から降り。
「送っていただき助かりましたよ。このお礼はいずれしますね」
そう言っては頭を下げて。
■アルグレーネ > 「ふふっ、ありがとう。そう言ってもらえると、私も安心できるわ。
……可愛い子を愛でる……?」
頭の中では、かわいい子と一緒にお茶をしたり、ぬいぐるみ遊びをしたりというレベルから出て来なかった。
性的には大分奥手なのである。この年齢にして。
「経験……まぁ、機会があれば?」
よく分からないけれど、経験するのは悪くないかもしれない。
この短い間でも多少積みあがったクフィナへの信頼感がそんな微妙な返事になっていた。
「いいえ、やっぱり感覚は同じなんだなぁって、思っただけ。
衛兵は流石に守備範囲外だから、どうにもできないんだけどさぁ……」
困らせて、と耳に届けば、少し明るく告げた言葉。
困っているのは一緒、と。
「あ、そうか……まぁ、結構便利だから、必要に迫られたら借りるっていうのもあるかもね。」
厩舎や世話の部分は完全に意識の外へと外れていた。
自分たちの近くには常にいるからどうしても感覚がずれてしまっていたな、と。
遂に到着した王都の門。
どうやらまだ入る事はできる時間につけたみたいだった。
「いえいえ、困っている時はお互い様でしょう?
そうねぇ……じゃぁ、今度街中とかで会ったら、お酒の一杯でもおごって頂戴。」
その程度で十分だから、と口にすれば、頭を下げてくるクフィナにこちらも馬上礼を返した。
あとはクフィナが門の中へと入っていくのを確認したら、自分は師団司令部に戻るつもりで。
■クフィナ > 可愛い子を愛でるという言葉に不思議そうにしている姿。
自分から見れば彼女は十分魅力的、まさか性的に奥手とは思っていなく。
「一度経験すると癖になりますよ。
その機会にワタシが慣れれなうれしいですね」
ちょっと残念という雰囲気を滲ませながら微妙な返事に返し。
「だって問題行動は結構見てますから。
騎士団と衛兵は違いますから、無理を言ってますよね」
困っているのは一緒、それを聞けばそうですねと明るく返して。
「ワタシみたいな冒険者には借りるぐらいが丁度いいですよ。
馬を買ってきちんとした厩舎を探すのはワタシのランクでは厳しいですね」
騎士団ではその辺りは心配なさそうだが冒険者はそうではなく。
折角の馬も預ける厩舎を間違えれば大変な事になるからと。
「そう言えるアルグレーネは良い人ですね。
その時は一杯とは言わずに何倍でも奢りますよ」
馬上礼を返してくれる彼女を見上げてはそう返し。
そうして門の方へと歩きだし入る前に振り返っては手を振って別れを告げ、そうして門の中へと消えていって。
■アルグレーネ > 癖になるという言葉に首をかしげる様子。
今度は流石に分かっていない事が伝わるかもしれない。
「まぁ……クフィナがそういうなら、機会があれば。」
分かってはいないが、興味を引かれるクフィナの言葉なので、そんな返事が返っていった。
困っているのは一緒の部分で気持ちが共有できれば、こちらも明るく頷いて。
「少しはクフィナの仕事に新しいイメージを持たせられたならよかったわ。
借りるにしても、いい馬は沢山いるからね。
……ふふっ、ありがとう。
じゃぁ、期待しちゃおうかな。」
そして門へと向かうクフィナ。
手を振ってきたのを見れば、こちらもと手をふりかえし、門の中へと消えるのを確認してから馬を返して、今一度。
今度は師団司令部の方へと向かって戻って行った。
偶然の出会いであったにしても、良い事をした日は気分も良い。
そんなことを考えながら。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からアルグレーネさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からクフィナさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にエレイさんが現れました。
■エレイ > ──まだ日の高い時間帯。
爽やかな風の吹く街道脇の草原を、平均的な鹿毛の馬に騎乗しゆっくりと進む金髪の男が一人。
日差しに眩しげに目を細めつつ、くわわ、と、一度でかい欠伸を漏らし。
「ンー……さ、今日ものんびり昼寝タイムとしゃれこみますかねぇ……──ンン?」
目元を擦りつつ、いつも昼寝に利用している辺りまで辿り着けば、ぽつんと一人立つ人影に気づいて
ぱちくりと瞬きし。
自分以外にこんなところまでやってきている者がいるなど珍しい、なんて考えながら、
馬を歩かせ緩やかにそのそばまで近づくと、へらりと笑みを浮かべながらその相手を見下ろし声をかけてみる。
「──やあやあコンニチハッ。お一人ですかねぇ?」
■エレイ > その後、先客とどのようなやり取りがあったかは、当人たちだけが知る話で──
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からエレイさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にクレイさんが現れました。
■クレイ >
「……ついてねぇ」
夜に差し掛かった時間。街道に面した小さな宿。彼にとっては不運でもこの宿にとっては幸運だったのかもしれない。この宿は今や大繫盛も良いほどに大繁盛。
なぜここまで繁盛したか。本来はこのまま帰れるはずだった。それは自分だけではない。この宿を埋め尽くす勢いで集まっている冒険者や傭兵、旅人等、この時間に出ていた全員だ。
外は大雪。とてもじゃないが帰れる状態じゃない。つまりここで立ち往生を喰らった形になる。
近くに洞窟などもあるのだろうが、装備もない状態で夜の森や山を1人で歩き回るのはいくらなんでも自殺行為にもほどがある。
そういうわけで今部屋の確認をしてもらっているわけだ。空いてる部屋があるかないか、もし無いとしたら相部屋が可能かどうか。
そしてついてないのはそれだけじゃない。この宿相当ボロい。隙間風が吹いてくる。つまり装備がない自分には冗談抜きで寒い。
強化魔法も限度がある。というか無限にかけ続けられるわけじゃない。なのでただただ寒さに耐えていた。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にアキラさんが現れました。
■アキラ > (さて本日は寒い。いつもの通り匂いを辿って雇い主の宿を探していれば今日は街の外らしい。大雪なので諦めるのが普通だろうが。常時魔力強化状態の野生児にはそんなに大したものではなかったらしい。革製で裏地に綿が詰まった冬用のフード付きコートをまとって、大雪で途中で匂いは途切れたけれど。この天気ならある程度行動は絞れる。街道沿いのボロい宿、そこにたくさんの人の気配がすれば中へと入っていき)
「………いた……」
(中へと入ればビンゴ、クレイの匂いがするので視線をたどればすぐに見つかる。コートの雪を払い落としてから、帽子の上から目深に被ったフードを外し)
「……クレイ、部屋空いてた?」
(種族柄寒さに強いせいで、さほどでもないというようにクレイに声をかけ)
■クレイ >
「はは、寒さも限界かくそ」
たまにある。寒さが限界だと聞こえる幻聴。聞こえた声は自分の部下。今の状態で抱きしめたりしたら凄く暖かくていい気持ちだろう。だから聞こえたのだ。
うん、そうだ。いるわけがない。ここにいるはずがない。はじめはそんな事を考えていた。
しかし、思い出す。そもそも俺の部下は人間ではない。その上自分よりはるかに探知能力に秀でている。そして外にいる日もあると聞いていた……つまり、可能性はあり得るわけで。
見えなかったり変だったら諦めて魔法を使うか金出して鍵を買い取ろうなんて考えてそちらを見る。
「……幻聴だと思ってたわ。でもナイス。よく来てくれた」
思わずサムズアップ。色々と限界だと思ってたが運が回ってきた。
しかし肩をすくめて。
「今確認してもらってる所。たぶん空いてるとは思うが」
自分が来た時にはまだ空いてる様子はあった。どこかの商人が金に物言わせて無理やり奪い取っていなければ空いているはずだ。
それよりも。へいと手を広げて。
「悪い、色々と寒さがヤバい。少し温めさせてくれ」
色々と酷いお願いだが、今は体裁とかうんたら言ってる余裕はない。少なくとも幻聴を疑うレベルには寒さが限界だった。
今度から少しの仕事でも装備はしっかりしてこようなんて思いながら。