2020/05/10 のログ
ブレイド > よくよく見れば、頭のあれは飾りではない様子で
更に見ず知らずの人間を前にあの発言。全くミレーであることを隠す気がないらしい。

「あー…オレや別に構わねーが…そっち向かねぇほうがいいか?」

それはともかくとして、濡れた服を脱ぎ捨てていくあたり
そういう羞恥とかなんとかといった意識が低いのかなんなのか。
確かに濡れたままの服を着ていれば風邪を引くのはわかるのだが…。

「ん、おう。オレはブレイド。
あんた、ミレーなんだな。まぁ、雨は…なんとなくな。曇ってきてたんで先にここで休んでたってだけのことだ」

名乗りだす少女につられてこちらも名乗り返し。
視線は…少しばかり目のやり場に困るため中空を泳ぐ。

ゾーイ > 「んー? 別に見てもいいよ、こんな痩せた体で良ければだけどねー。にしし」

悪戯っぽい笑みを向ける。確かに手足は折れそうな程に細く、胸の大きさも控えめだ。
少女、と呼ぶには少し稚気が強い。

「ブレイドね、覚えたよ! うん、ボクはミレー族。あはは、本当は隠した方がいいんだけどね。
 ボク、兄ちゃんの生き方に憧れててさ。ミレー族ってこと、隠さないようにしてるんだ」

なるべくこちらを見ないようにする紳士的な対応を知ってか知らずか、ずり、ずりと少しずつ距離を詰めていく。
特に打算があるわけではない、単にくっついたらもっと暖かいだろうという単純な思考だ。

ブレイド > 「そういうのが好きなやつだっているぜ?油断してると頭から食われちまうかもな」

からかうような笑顔を向ける少女。泳いでいた視線を少女にむければ
確かに線が細く、体つきも女性らしさ…という点で恵まれているとはいい難い。
だが、自分を含め小さな体に劣情を催すものもいる。

「へー、そりゃすげーが…生きづらくねぇか?みたところ冒険者っぽいけどよ
ミレーってバレると安く買い叩かれたり、報酬以上にあぶねーことさせられたりよ
ま、そういうあり方が出来るってのは羨ましいけどな」

彼女の言葉に少し感心したように、自身もフードを下ろし耳を晒す。
なんだか、少女の距離が近くなっているような気がするが…

ゾーイ > 「あー、それは怖いねー。でもボク、気持ちいいこと結構好きだし?
 もしかしてー、ブレイドもそういうのが好きだったり? きゃーっ!」

いつの間にかほとんど隣にいる少女がペシペシと軽く叩いてくる。
良く言えば人懐こく、悪く言えば妙に馴れ馴れしい。

「うん、大変だよホント。でもね、兄ちゃんはすっごく強くてさ。
 そういう連中を全員ぶん殴って黙らせちゃうんだ! そんな生き方、素敵だと思わない?」

焚き火にあたってからは終始ニコニコしていた少女だったが、相手が耳を晒すと目を丸くした。

「同族、同胞! こんなところで仲間に会えるなんて!
 握手しよ、握手ー!」

ブレイド > 「気持ちいいことに限らねぇから油断すんなよって話だっての。
つか、ちけぇ!あといてぇ!」

いつの間にかとても近い。
濡れたからだと言うのはどこか艶かしく見えるもので
彼女のさぐりをはぐらかしつつ、人懐こい少女に困惑したように

「腕っぷしでどうにか出来るってならいいんだがな。
面倒なことってのはいくらでもあるし、ただ腕っぷしでどうにかなるもんじゃねぇ。
それはそれとして…まぁ、オレもそれができりゃいいとは思うぜ?」

男として、抑圧された種族として、そうあれることはたしかに素敵だが
この社会においてそれだけではままならないことはわかっているつもりだ。
こちらもミレーだからそれはわかっている…その証を見せた少女はどこか嬉しげに握手を求めてくるが…

「隠しちゃいるけどな」

少女の求めに応じて手を差し出し

ゾーイ > 「あはは、それもそうだねー。
 でも、ボクも白兵戦はイマイチだけど、暗殺なら心得てるからさ。
 見た目ほどヤワなつもりはないよ!」

そして当然のようにぴったり密着して、「暖かーい!」などと抜かすのである。
相手が同胞と分かったために、馴れ馴れしさが急増中だ。

「それがねー、兄ちゃんは頭もいいんだ。
 そういう連中ってさ、『ミレー族なんかにコケにされた』なんて知られたら大抵不味いことになるんだよね。
 そうやって集(たか)りに来たり強請(ゆす)りに来たり喧嘩売ってきた相手をね、逆に脅迫したりするんだよ!
 凄くない?」

どうやら兄なる人物をとても慕っているらしく、その武勇伝を語る際はとても饒舌だ。
ブレイドの一言には、眉を下げて笑った。

「うん、ブレイドの方が賢いと思う。
 ボクは兄ちゃんほど強くはないし、ただ憧れだけで突っ走ってる、おバカなミレーだから」

握手に応じてくれた手を握るも、その手にはあまり力が篭っていない。

ブレイド > 「手ぇだしたら殺されちまうか。おっかねぇ」

密着してくる少女に対して笑ってみせる。
というか、密着するほどにいつの間にか近寄ってきているあたり
たしかに虚をつくのは得意なようだ。

「はーん、そりゃまぁ…強いやつってのはよくやるもんだな。
それが通じる相手を狙って喧嘩売ってんのかもしれねぇが…やるもんだ」

饒舌に少女は語るが…その兄という人物の生き方は危うい。
なんと言ったらいいものかと表情を曇らせる。
すごいという意味ではたしかにすごいのだが…
他のミレーに対しての報復やミレーという種に対しての差別は深まりそうなものだ。

「気をつけろよ。まぁ…走るにしたってな。
前に走るやつに追いつけねーなら、アブねぇだけだしな」

握る手を見下ろし

ゾーイ > 「人って、欲求を満たしている時が一番隙だらけだからねー。
 食事、睡眠、そしてセックス!」

例として挙げただけだが、年頃の少女が恥じらいもなくセックスと口にするのは、やはり淫靡だ。
良く見ると、しっかりと短剣だけはいつでも抜けるように構えている。

「うぅん、兄ちゃんは基本的に自分から喧嘩は売らないよ。売られた喧嘩を買うだけ。
 それでねー、普段の兄ちゃんって戦いの時の気迫が信じられないぐらいボケーってしててさ!
 道端で寝ちゃうなんてこともしょっちゅうなんだよ、だらしないんだから!」

どうやら不満点もあるらしい、が。
一方的に喋くり倒しては相槌を聞いてる形になってしまっていたことに、今更気づいた様子で、口を噤んだ。

「あはは……ごめん、嬉しくて調子に乗りすぎたっぽい。
 ブレイドの忠告は、胸の片隅にしまっておくよ。ありがとうね、心配してくれて。
 ……できれば、ブレイドの話も聞いてみたいな。どんな冒険をしてきたの?」

ブレイド > 「ちがいねぇ。そこまで聞いたら流石に襲えねぇな」

彼女の発言に対しては冗談めかして。
いつでも攻撃できる状態にあるのは冒険者としての抜け目なさを感じる。
それこそ襲いかかっていたらこちらの命はないだろう。
年端も行かなそうな少女を無理やりというつもりはないが…。

「完璧なやつなんてなそうはいねぇよ。
ま、好きなもんのこと話すときは熱中しちまうもんだしな。
気にしてねぇよ」

少女の言葉に苦笑しつつ、続く質問には頬を掻く。
彼女の兄の話の後だ。ハードルが高い。

「いや、冒険ってほどのことなんざしてねぇさ。その日を生きるのがやっとでな。
簡単な依頼受けて、少しずつ強くなってよ。
あんたの兄ちゃんみてーなことはできねーが、オレのやり方で認めさせてやろーたぁ思っちゃいるが…」

視線を落とすと下着が目に入ってしまう。慌てて顔を上げて

ゾーイ > 「ってことはー、襲いたいって思ってたり?」

冗談めかす発言には更に茶化す発言を重ねて。
ニマニマと笑いながら首を左右に振って相手の顔を覗く様は、本物の猫のようだ。

「うん、ありがとう。その日を生きるのがやっとなのは、ボクも同じだよ。
 だから冒険者じゃなくて、泥棒(シーフ)をやってるんだけどねー」

そして、ブレイドの細かく動く視線には、ニヤリと口角を吊り上げるのだ。

「あは、パンツ見てるのバレバレだよ。触ってみたい? 奥まで覗いてみたい?
 ボクはブレイドなら、別にいいよ?」

ブレイド > 「流石に命と引換えってのは割に合わねぇ…」

挑発するような少女に呆れ顔で。
悪戯っぽい笑顔で覗き込んでくるあたり、わかってての物言い。
兄とやらの影響もあるのだろうか?

「泥棒な。捕まんじゃねぇぞ?
ミレーの泥棒なんざ、捕まったら奴隷送りならいい方ってくらいだぜ?」

少女を気遣うようなことを言うがそこに更に追撃の挑発。
思わず笑顔が固まる。

「は!?え、あー…おまえ…今、盗むもんなんてなんも持ってねーぞ…」

一気に顔が赤くなる。たしかに目に入ってしまったが…
細く小さな体…触ってみたい、覗いてみたいかと言われれば…自分も男である。
肯定するより他はない。

ゾーイ > 「お代は命で、なんて言わないよー。
 焚き火に当ててくれた恩もあるし、服が乾くまでに暇潰しにもなるし」

どうやら、割と乗り気の様子。
尻尾がゆらゆら、耳がくるくる回って、蠱惑的な笑みと共にブレイドを誘う。

「あー、うん。ヘマして大変なことになったこともあったなぁ……何とか脱出はできたけれど」

そして色々と弁解するも、結局は男の欲に負けてしまうブレイドを見て、手を伸ばして抱き着こうとするのであった。

「いいよ、男の子だもんね。同胞のよしみプラス、焚び火に当ててくれた分でチャラにしてあげる♪
 脱がす方が好き? それとも、脱ぐのを見る方が好き? それとも最初はキスから?」

下着の縁に指をかけ、艶かしく臀部と股座を強調させる。
間違いなく、色事の経験は一度や二度ではないと思わせる所作。

ブレイド > 好奇心や快楽、娯楽…そういったものが大好きといった様子のゾーイ。
耳も尻尾も楽しげに、笑顔に合わせてこちらを誘ってくる。

「暇つぶしってお前…」

好奇心は猫を殺すらしいが、だからこそヘマもするだろう。
今は運が向いているようだが、今後脱出できない危機に直面しそうなものだ。
同胞なのだから、少なからず心配にはなる。
だが、それはそれとして……抱かれてしまえば思わず抱き返してしまうあたり自分が情けない。

「そりゃどーも…んじゃ、脱いでくれるか?
せっかくだしな…そっちがその気なら恥かかせるのもわりぃ」

言い訳めいた物言いだが、こんな挑発をされてしまえばこっちもその気だ。
自身もマントを外して服の拘束を緩める。

ゾーイ > とても猫らしい性格、と言っても過言ではないだろう。
盗賊の道を進んだのも、或いは一種のスリルを求めていたのかもしれない。

「人生なんて暇潰しで忙しいぐらいが丁度いいの!」

ブレイドが割と本気で心配してくれているのを他所に、仔猫はだいぶ気楽なものだ。
ブレイドと比べると、危機感に欠如している感は否めない。
そこが彼女の良き部分であり、悪しき部分でもあるのだ。

「ん、わかったー!」

ポポイのポイと下着とチューブトップを脱ぎ捨て、あっという間に全裸になる。
風情も何もないが、まだ乾き切っていない額に貼り付く髪と、雨に濡れた体は既に扇情的な雰囲気を醸し出している。

ブレイド > 自分が慎重すぎるきらいがあるだろうが
それを差し引いても刹那的。
行きずりの自分に肌を晒すのもそういう気質故だろう。

「そりゃいい言葉だ。胸の片隅くらいには置いておくぜ」

風情もなくあっという間に服を脱ぎ捨てて裸になってしまった少女に手をのばす。
少しばかりしっとりとした髪に、肌のほんのりと濡れた質感は劣情を掻き立てるには十分。

「お前…もうちょっと盛り上げてくれてもいいんだぜ?」

そうはいうものの、そんな姿を見せられてしまえばこちらも反応せざるを得ない。
さきの挑発もあってズボンはすっかり張り詰めてしまっていた。

ゾーイ > 【後日継続予定】
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からゾーイさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からブレイドさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にジェイクさんが現れました。
ジェイク > 王都から離れる事、半日。昼下がりの近隣の村落に通じる街道。
普段から人の往来が多い、その道を遮るように柵が設けられ、
道の脇には幾つかの天幕が建てられ、簡易的な陣営の趣きを為していた。
街路に立ち、通行する馬車や通行人を差し止め、積み荷や身分の検査を行なっているのは、王都の兵士達。
曰く、此処最近、山賊や盗賊の類が近隣に出没するために検問を敷いているという名目であるが、
実際の所は隊商からは通行税をせしめ、見目の良い女がいれば取り調べの名を借りて、
天幕でしっぽりとお楽しみという不良兵士達の憂さ晴らしと私腹を凝らすための手段に他ならなかった。

「――――よし。次の奴、こっちに来い。」

でっぷりと肥った商人から受け取った賄賂を懐に入れて、彼の率いる隊商を通せば、
列をなしている次の通行人に声を掛けて近寄るように告げるのは一人の兵士。
何よりも厄介なのは、彼らが紛れもない王国の兵士であり、市井の民が逆らえない事だ。
そして、その事を理解している兵士達は、御国の為ではなく利己的に国民を食い物にしている最低最悪な屑揃いであった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からジェイクさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にシゲンさんが現れました。
シゲン > 荷馬車や軍が行き来する機会が増えたせいか、日雇いの街道整備の人員も増員され、
明け方の王都中央門あたりは仕事にありつこうと様々な人種が集まり、
それから各々振り分けられて各地へと移動する
現地の仕事といえば石畳の補修だとか、街道脇の東屋や馬屋の整備であったり、草刈りであるとか
誰にでも出来るような力仕事がおおい…一日働けば、寝る場所とその日の食事くらいはどうにかなる

―――さてその帰り道
陽も暮れて暗くなった所…街道を王都に向けての帰路についていると脇の茂みから
突然、蜘蛛のようでもあり蟹のようでもある化物が現れた
見上げるほどの巨体であったがどうやら群れから逸れた個体らしくその一体のみ
硬い外骨格に覆われ相性の悪い相手であったが、それに何とかとどめを刺せば、
斬撃によって切り落とした爪の先をひょいと拾い上げて、断面へ視線を向ける

「…食べられそうでは………ない、かな…」

どろりとした肉のような液体のような半固体状の筆舌し難いものがもったりとしたまま地面に落ちると、
眉をひそめて手に持った爪を地面に落とし、懐紙にて拭った刀を鞘に収めた
咄嗟の事であったが、これならば戦うのではなかったな、と徒労に息を吐きだせば、
動かなくなった化物に背を向け、羽織の袖に両手を入れて王都へ向かう

シゲン > 暗くなり空気が冷えてくると足早に王都に向かう
少々ではあるが金もあり、今夜は暖かな寝床で眠ることができそうである――

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からシゲンさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「──Zzzz……」

まだ日の高い時間帯。
街道脇の草原で、草に埋もれるようにして仰向けに寝そべっている金髪の男が一人。
両手を組んで枕にしながら、晴天の空の下でマヌケな寝顔を晒して絶賛爆睡中だった。
時々吹き抜けてさわさわと草を揺らす風に擽られたように、ムニャムニャと寝言めいた
声を漏らしたりしつつ。

なお男の寝るその近くでは、男が連れたものらしき、馬具を装備した平均的な印象の鹿毛の馬が一匹佇んでいる。
時折草を食んだり、ゆったりと歩いたりするものの男から大きく離れることなく一定の距離を保ち続けていて。
のんきに眠る男と合わせて、ごくごく平和な光景を形成していた。

とはいえ、男の姿が草に埋もれていることから、遠目から見れば馬が何故か単独で佇んでいるようにしか見えないかもしれないが。