2019/02/25 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にカインさんが現れました。
カイン > 「……ふぅ。やっと止んだか」

街道にポツンと佇む大きな岩陰から文句を言いながらも姿を現す男。
自分の身に纏う外套が湿り気を帯びているのを横目に、
げんなりした表情で街道を見渡せば生い茂る草木から水滴が滴っているのが遠目にもわかる。
数刻降り続いた雨がようやく止んだ直後の光景だ。
空を見上げると、先ほどの曇天が嘘のようにな蒼い晴れ間が覗き。

「これだから雨は嫌いだ、っと」

外套を取り外して絞るとボタボタ音を立てて水が落ちる様が見えて肩が揺れる。

「こりゃ落ち着けるところに行ったらほしたほうが良いな…。」

カイン > 「この寒さに加えての雨ってのは勘弁してほしいもんだ」

困ったもんだと漏らしながら外套をバッサバッサと音を立てて振るい、
それを岩の上に剣を置いて引っ掻けることで固定してから軽く広げて干しながらも、
日当たりがあまり良くない場所だけにそれ程の効果は望めそうにない。
中途半端に太陽を覆い隠した雲を恨めし気に眺めながら首を鳴らし。

「この調子じゃもう一雨しばらくしたら来そうだな。それまでには町に辿り着きたいが…。歩くしかないか」

そのまま視線を道の左右にやってみるが全く物のない平原である。
人影はおろか動物の影すら見つからず苦い笑みが浮かぶ。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にハーティリアさんが現れました。
ハーティリア > 雨上がりの湿った空気の中、平原にではなく空に、ぽつんと小さな影……箒に腰掛けて空を飛ぶそれは、先まで雨が降っていたにも関わらず濡れた様子はない。

「……おや?」

そんな視界に映るのは……人の姿ではなく、広げて干されたマントの色。
興味本位の好奇心、なんだろうかとふよふよ高度を下げてみれば……見知った顔、というより戦った顔。
物干し中のカインの鼻に、ふわりと意識が蕩けそうな、雄を誘う甘い匂いが届けば、その匂いを纏った淫魔の祖はゆるりと降り立った。

「あ……えーっと……そういや今の名前聞いてなかったな、血爪の。」

血爪王、と呼ばれる事を嫌がっているようなので他の呼び名を頭の中から探したらしいが……そもそも名前を聞いてなかったのを思い出したらしい。

カイン > 「……うん?」

億劫そうに空を見上げていた所に人の気配を感じて視線を動かすと、
見た覚えのある顔を見つけて若干げんなりしたような様子を見せる。
息を吐きながら手を横に払って煙たげな様子を見せれば肩をすくめ。

「お前か。…また変な所で合うもんだ、そっちじゃない方の外見だったら少しくらいはテンションも上がろうもんだけど」

男の姿形をしている様子にげんなりとした風を隠さずにいけしゃあしゃあと言い放つ。
まあ男などというものはそんなものだと言われればそんなものかもしれないが、包隠す様子もない。

「カインだ、今はそう名乗ってる」

ハーティリア > 「おや、別にテンションあげてくれてもいいのにねぇ。」

男の姿とはいえ髪の長い美女めいた風貌は、好き嫌いはあれど、ヒトと同じ価値観の者に美醜を問えば、皆が皆「美しい」と答えそうな顔に苦笑いを浮かべる。

「誰か困ってたら手を貸そうかと思ったけど、お前さんなら別にいらねぇか。
 カイン、ね……そういや俺も名乗ってなかったっけ、ハーティリアだ。長かったらハティとかハーツとか、適当に縮めて呼んでおくれな。」

箒からとさっ、と草の上に降り立ち、グッ……と体を伸ばしながら、自分の名も告げて。

カイン > 「男相手にテンションが上がる理由がどこにあるんだ。そっちの気は毛頭ない」

いい切ってげんなりした様子を継続させてる辺り、
基本大事なのはまず最初にその一点が来るようである。
基本野郎相手の扱いはこの程度の雑なもの。
かと言って別に追い払う等というつもりもない様子で、
相手の名前を聞けば顎に手を当てながら首をひねり。

「ふうん?なるほど、まあ殴り合う事になったら後腐れなくよろしくな。
 それはそれとして、何でこんな所にいるんだ?
 お前さんのその様子だと別に街道に用事があるってわけでもないだろうに」

はて、と声を上げながら箒へ視線を向けて訝しげな様子で声をかけ。

ハーティリア > 「そこまで言い切られると本気で魅了使ってみたくなるけど……まあいいか。」

これでも普段纏っている魅了の香りや魔力だけでも、下手なサキュバスが裸足で逃げ出すような効力なのだが、こうもげんなりとした態度でつれないと本気出そうか、なんて悪戯心がちらり。
まあ、今のところはそれに蓋をしつつも首をひねる彼に。

「え、やだよ。お前さん人に言っておきながら自分はめっちゃ後腐れしそうだもん。」

しれっと独断と偏見に満ちたひどいことを言いながらも、何故ここにいるかと聞かれれば。

「ん~?なんか、この時期騎士サマ方が忙しいらしくて、街道の巡回ってか、まあ往復して見回れって依頼受けたから、その帰り。」

いぶかしげな彼に何を隠すでもなく答える男娼兼冒険者である。

カイン > 「おう、やってみるか?俺そのへんの備えは万全にしてあるぞ。逃げる準備も含めてな」

何かトラウマがあるらしい。こうして平然としてるのもその備えとやらの効果であるのだろう、
軽く腕を振る素振りをして見せながら逃げる算段とまで言い切ってる所に本気さが伺える面構えである。目が真剣だ。

「失敬な、流石に死んだら墓を立てるくらいの義理立てはするぞ。
 …ははあ、また雨の降る中大変だな?それで、何か面白い話でもあったのかい?
 こっちはまあ、街道に魔物がやけに出るってんでその始末の帰りだが」

そのあたりの話じゃないかとは軽く言い返しながら街道の左右に視線を向ける。
まったくもってなにもない、人の気配は愚か獣の気配すら感じられない閑古鳥ぶりだ。

ハーティリア > 「へぇ……じゃあ異空間に閉じ込めて魅了魔法を三日三晩くらい多重掛けする?」

しれっとむしろ洗脳に近いえげつない何かを企みつつ、眼が真剣な彼にケラケラと笑いながら冗談よ、今のところは、と返して。

「へぇ……そういや俺、誰かの墓立てるってあんましたことねぇなぁ。
 まあ、濡れても魔法で乾かせば元通りだから良いんだけど、ちょっと肌が乾燥するからあんまり使いたくねぇんだよな。
 面白い話……あぁ、一時間くらい前に行商の馬車が魔物に襲われてたから、助けたかも?」

やたら馬車に群がる魔物の数が多いなと思ったら、そっち方面で依頼出てたのかと、いまさらながらに納得して。

カイン > 「そういう所だぞ」

手慣れてないと出てこないだろう発想に、思わず即座にツッコミを入れながら腕を組む。
胡乱な視線を隠しもせずに返しながら肩を揺らし。

「よくもまあ男なんて虐めて楽しいもんだ。
 …いや、俺だって女性可愛がって楽しんでるんだから、
 逆の立場になったら楽しいもんかもしれんが。実際どうなんだ?」

この前の相手の姿がふと頭をよぎってそんなもんかもな、
と妙に腑に落ちたように漏らしながらも顎に手を当てながらろくでもないことを問いかけ。

「そりゃまた、別のウワサが立ちそうだな。箒に乗った魔法使いが出没するってよ。
 こっちは狼を幾らか駆り立ててきたが…最近は話聞かないが、例の機械人形の影響かもな、
 何か知らんが追い立てられたように住処から出てくる動物や魔物が偶に居るって話は耳に入ってくる。
 彼奴等魔族に恨みでもあるのかやたら強くなるからやりづらいんだよな」

だとしたら迷惑千万だと、少し前に王国を賑わせた機械の化物の事を口に出して首を鳴らす。
実際に出くわした数は多くないが、魔族を相手にするとやけに強くなる個体がいるのを思い出してげんなりした表情だ。

ハーティリア > 「そりゃあ、俺だって淫魔【サッカバス】の端くれだもんよ。」

胡乱な視線を向ける彼にクツクツと喉を鳴らすように笑みをこぼし、ツッコミに返せば肩を竦め。

「あん?……そりゃ、楽しくなかったらしないだろう。特に強くて傲慢な奴を啼かすのはそりゃあゾクゾクする。
 まあ、あとは単純に、女より男のが精気吸うの楽だし。まあ別に女が嫌いってわけじゃねぇけど……まあ、結論から言えば好みかなぁやっぱ。」

精液、という明確な精の塊がある分、楽なのだと告げつつ、問いかけられるとしれっと答える。
まあ、好みというのは多分にあるので一概には言えないのは承知の上だが。

「おや、意思でもあるのかねぇ。そういえば、戦場跡に破片が落ちてたの拾って歩いたなぁ。……意思があるなら、ちょっとやりあってみたかった、かも?」

機械人形の話は噂に聞いていた、実際にでくわしたことはこちらはないが、意思があるなら戦ってみたかった、ともらすのは単純。
「とどめを刺した相手を従者として蘇生・支配する」魔王の力の対象になるか、試したかったらしい。

「まあ俺、正確には魔族じゃなくてアンデッドだけど。」

それでも強くなるのだろうか……どうしよういまさらながらに興味出てきた、と少しうずうずして。

カイン > 「それにしたって限度があるともうがな。
 まああっちの種族の勢力は本気で底なしだから言うだけ野暮だろうが」

げんなりした様子で言い返しながら後ろ頭をひっかきながらも、
相手の言葉には苦笑いを浮かべながらひょいと肩をすくめ。

「なるほど?そんな辺り、異性から聞く意見ってのは貴重だから面白い。
 まあ、俺がされるのは真っ平御免だがな!」

最後の一語はしっかり強調していい切ってのける。
体はさておき精神的には女性に近いと判断して話している様子である。
非常に興味深いと感心した様子でうなずき。

「意思、というよりは…なんだろうなアレは。
 人間相手にやる時はあえて全力にならないようになってるんじゃないか?
 魔族相手だけ殺すために作られた機械とかそんなんだと思うね、戦った感じ」

どこの誰がそんな迷惑なもの作ったのかと苦笑いめいた表情が浮かぶ。
肩を竦めながら息を吐き出し。

「そのへんどうなんだろうなあ。魔族って一口にいった所で、
 あっちの国だって色々ひっくるめて魔族と呼んでるわけだしな」

どこまで引っかかるんだろうかと確かに興味をそそられる話である。
ちらりと視線を自分がもともと生まれた国の方に向けて顎に手を当て。

「やるのはいいけど、今だと探すのも大変そうだな。
 遺跡の中とかならまだ残ってるかもしれんと思うから、探すならそっちじゃないか?
 無名遺跡の中に完動品があってそれと出くわしたことあるんだが……最近ほんとに話を聞かないな」

結局どうなったのだろうか、と終息宣言が出たわけでもなかったように思うと考えながら首をひねり

ハーティリア > 「そりゃ、俺たちにとってセックスは食事だもん。飯食ってバテるなんて、間抜けな話もないだろう?」

底なしというよりは、消費する行為ではなく補給する行為なのだから、満腹になることはあっても逆はないだろうと言葉を返し。

「はっは、まあ今のところは何もしないでおくさね。まあ敵に回ってそっちが負けたときは……な?」

ククッ、と強調して言う彼にむしろ面白そうに笑みを浮かべ。まあ、強く傲慢な男はえてして魅了をレジストしてきやがるので、個人的には悔しい限りなのだが。

「あー、リミッター外れるタイプかぁ……まあ、EGGよりはマシ、か……?」

自分の故郷に居た魔道式の機械人形を思い出して、まああっちは乗り込むタイプなので、比べようがないかと思い直し。

「そもそも、俺の故郷だと魔族って『魔界貴族【アークデーモン】』の事を指すからなぁ、実は自分で魔族だって名乗るのいまだに違和感だわ。」

そもそも、魔族の国に生まれたわけでない異邦人は彼の視線の意味がわからずにただただ首を傾げて思案に耽り……彼の呟きを耳で拾って。

「ふぅん……まあ、別に探してまでやりあいたくねぇから別に良いけど……ん?」

そこまで言ったところで、ふと……地響きのような足音がした気がして、くるりと視線をめぐらせる。何か、近づいてきているような気がして。

カイン > 「こっちは満腹に限度ってもんがあるんだよ」

そんな無制限に行けるかと、思わず苦笑いが漏れる。
肩を竦めて言い返しながらも相手の様子に手を解いて肩をすくめる仕草をし。

「そりゃ知らんが、何だかんだ言いながら結局の所は骨董品だからな。
 壊れてるケースが大多数だ、手強いっちゃ手強いが何とかならんこたない。
 …お前さんの故郷とやらも相当面倒そうだな」

こっちの国も大概だが、と呆れた様子を隠しもせずに言い返し。

「ん…?何か出てきたかね、流石にこれ以上の面倒事は御免こうむりたい所だから、ぼちぼち退散するつもりだったが」

はて、と声を漏らしながらに視線を相手と同じように向けて首をひねり。

ハーティリア > 「こっちに限度がないみたいに言うなよなぁ。」

ともれる苦笑いにこちらも苦笑を浮かべて。
別にこちらも限度がないわけではない。セックスしてても吸う吸わないを選べはするので、長く持つだけである。

「まあ、そんなもんだろ。こっちだって下手な人形より人間のがよっぽど怖い。
 面倒っていうか、まあ……面白くはあったぞ?メテオ掴んで投げ返してくる類の頭おかしい超人が一定数居たけど。」

人間にたまに出てくるあの超人の類っていったい何なんだろうな、とちょっと遠い目しながら。

「あー……なんだろうな。あれ……地竜、か?」

平原の向こうから、こっちめがけて一目散に掛けてくる、巨大な蜥蜴……羽のないドラゴン、いわゆる地竜の類が駆けてきているように見えなくもない、もしかしたらもっと手軽な生物かもしれないが。

カイン > 「逆にあるのに驚きが隠せないレベルだけどな。
 ……まあ、そこは否定はしないがな」

苦笑いついでに首を横に振って言い返した後、
相手の言葉に合わせて現れたものを見て顎に手を当てて少し天を仰ぎ。

「それで、アレの相手をする気、あるかい?
 まあ色々逃げてきたのはアレが原因かもしれんなあ」

あんなのが移動してればそりゃ進路上の生き物は逃げるだろうと妙な定款を感じながらに問いかけ。

ハーティリア > 「……まあ、俺はそもそもアンデッドだから疲労とかないけど、他の普通の淫魔は多分、あるぞ。」

多分、と付け加えるのは、確かめたことがないからだろう。
自分はそもそも不死者という埒外に踏み出した外道なので除外である。

「あ~……なるほど、確かにあれが動き回ってたら騒がしいわなぁ。俺は一応ここに見回りが仕事だから見逃すってわけにもいかねぇし……そうだな、地味にパッと終わらせるか、派手に終わらせるか、どっちが良いと思う?」

問いかけられると、首を傾げて聞き返し。降りてからは背負っていた箒を手に持って。

カイン > 「お前さんの場合はまあ、そうだろうな。無縁だろうな」

たしかにと相手を一瞥して顎に手を当てて少し考えた後、
頭を横に傾けて納得した様子でうなずき返し。

「んじゃあ派手に一発簡単に終わらせてくれ、後は任せた。
 俺はそろそろ帰らないとちょうどいい時間帯に王都に帰りつけなさそうだからな。
 一人寝はさておき、酒飲む時間もないのはゴメンだ」

退散するかねと帰ってきた言葉に軽い野次混じりに曰いながらクックと喉を鳴らす。
女よりも酒が出てくる辺りが飲ん兵衛の思考だ。

ハーティリア > 「試させてやろうか?」

断るとわかっていても、からかうように誘う言葉を投げてクツクツと笑みを浮かべ、頷く相手をニヤニヤと見やり。

「あーいよ……派手なのか、まあ、あれでいいか。……『時は来たれり 我が招きに応じよ背信者を罰する第四の円 終焉の氷獄は刹那にて砕ける購いをもって今、何時に永遠の赦しを与えん……魔王呪文【デモンスペル】 ジュデッカ』」

ゆったりと呪文を唱えながら地竜を待ち構えていた男が箒を軽く振った瞬間、一瞬だけカインの周囲を身を切らんばかりの冷気と、キィン!と金属音に似た音が通り過ぎると……次の瞬間には、目の前の地竜が氷柱に包まれていた。

「……はい、おしまい。」

パチン、と指を鳴らすと、氷柱に罅が入り、氷と共に地竜は真っ二つに割れて地面に転がった。

「粉々にしたら勿体無いからね、とりあえずはこれで。」

カイン > 「遠慮しておく。…たしかに派手だな」

隣の相手の様子に若干呆れた様子を見せながら、
大きく体を伸ばすと空を見上げる。
流石にいい加減帰らねば先程自分が口にした懸念が実現しそうである。

「それじゃあ俺はそろそろ王都に戻るとするぜ。
 わざわざこんな所で一晩過ごしたいとも思わないしな」

ハーティリア > 「残念。派手だけど、まあ劣化版なんだよなこれ。」

ほんとはこう、半径1km全部凍結させるようなえげつない災害魔法らしいが、覚えるだけで代償取られる類の禁呪らしい。リスクと威力をそぎ落とした劣化版しか教わらなかったとか、なんとか。

「あー、おれもおれも。一緒に帰るわ、ちょっと待って。」

地竜の素材のめぼしいところを、鱗やら爪やら心臓やら何やらをゴリゴリナイフで手際よく切り出してカバンに詰めれば、ふわりと箒に乗って。

「町まで飛ぶけど、一緒に行くかい?」

そう問いかける。

カイン > 「そのへんは良く判らんからなんともな。
 魔法は面倒くさくて困る」

制御が苦手なのでやる気にもならない、と勉強嫌いの子供のようなことを真顔で言い放つ。
そのまま相手が戦利品を手に入れるのを何となしに眺めて首を横に振る。

「なんとなく怖いからやめておく、気持ちだけもらっとくよ。
 それじゃあまた、縁があればどっかでな」

サラリとろくでもない事を言い放ちながらも、
手を横に振りながら王都の方へと向かって街道を歩いていくのだった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からカインさんが去りました。
ハーティリア > 「面倒くさいって言うくせに魔力の扱い上手い奴ってムカつくわぁ。」

うりうり、と最後の嫌がらせに箒で突きながら、箒に乗って空へ浮かび上がり。

「そっか、じゃあまた。縁があれば。」

そう、縁があれば、どこがでまた会うだろう。王都に向かって、箒が空を駆け抜けて。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からハーティリアさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にタピオカさんが現れました。
タピオカ > 昼前頃。日差しがあたたかい。寒さに慣れた肌に春めいたぬくもりを感じる。
街道を旅している褐色肌の遊牧民は厚手のポンチョの襟元を解き、南を向いておでこに手首を当てた。

「今日はー旅日和!
ぽかぽかあったかくて、なんだか気分が良いや。
向こうに川があるね。……ちょっと休んでいこう!」

1人旅の途中。真冬の澄み切った青よりどこか穏やかな空の色とご機嫌な太陽に目を細める旅人は、街道に並行して流れる小さな清らかな川を見つけて近づいていく。

川べりで両膝をつき、流れに手を入れる。
ほんの数週間前なら冷たくて顔をしかめていたのに、今はひどく気持ち良くて綻ぶ表情。
喉を潤そうと、背後からでは無防備な体勢のまま両手ですくって口元へと何度も運ぶ。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にアシュトンさんが現れました。
アシュトン > 「微妙に面倒な目にあったもんだ……俺の予想が悪かったと言えばそれまでだが」

(呑気に水を飲んでいる場所から、少しとばかり上流にある岩の影。
黒い布を水に浸して、洗っている男が一名。別に下着ではないのでご安心ください。いや、別の意味で厄介なモノなのだが)

「まさか突然風向きが変わるとはな……」

(移動中ゴブリン数匹の群れに遭遇し、麻痺毒で動きを止めて仕留めようとしたのだが。予想していた風向きと突然真逆に吹き始め、思いっきり浴びる結果となってしまった。ボロいローブを被ったゴブリンが、シャーマンだったのだろうか。中々見事な判断だったと言わざるを得ない。
自分の用意した毒であり、ほぼ悪影響は被らず、殲滅には成功した訳であるのだが。
衣服にこびり付いたままでは流石に不味いと、麻痺毒をたっぷり吸着した口当ての布を川の水でじゃぶじゃぶしていた、のだけれど)

「…………あっ」

(ヒトの気配が、するようなと。岩陰からヒョッコリと顔を出してみれば。なんだか見覚えのある姿が、幾分と離れた場所に見える、ような)

タピオカ > (下着を洗濯した水を飲ませるという謎めいたプレイを思い浮かべて生暖かい笑顔になりつつも。この運命はもしかして、彼が仕留めたゴブリンたちのひとり、ゴブリンシャーマンの人族への怨念だったのかもしれない。麻痺毒染み込む彼の口当て布、如何にも彼らしい静音殺法を連想させる黒色のそれを洗えば当然ながら。毒は昼の陽光がさんさんときらめく川の中を拡散しながらどんぶらっこっこ、どんぶらっこっこと旅して……)

「んー……!美味しい水……!」

(やがては遊牧民の両手の中にたどり着く。すくいあげたそれを口元に浸せば、ごくごくと喉鳴らし。麻痺毒入りの美味しさとは気づかないまま綻ぶ目元)

「水筒も減ってきてたし、入れていこうかな。
――って、……蓋が開かない……?ううん、……そうじゃな、くて……、
あ、……ぁ……、手が、……動かな、い……?あ、……あれ……っ?……僕……?」

(腰の水筒へと伸ばした手先がおかしい。最初は蓋が硬いだけかと思えば、指が内側に曲がらない。毒物の取扱に長けた彼のブレンドが全身に回って麻痺が始まり。
やがて川の横で震えて四つん這いになるのが精一杯の状態。
岩陰の彼には、明らかに今しがた洗い流したものを飲んじゃったな、という様子の小さな人影。よくよく知己の銀髪の姿)

アシュトン > (流石にプレイの業が深すぎる気がする。いや、それは置いといて。
命に係わるような強度の毒ではないし、更に流水で薄まっている。解毒自体も、そうと難しいモノではない。
しかしながら、どんぶらこと流れて彼女の口までたどり着いたのは、運悪くと洗いはじめの方。それなりの濃度を保っていてしまったらしい。これもゴブリンシャーマンの呪いなのだろうか)

「やらかしが多いな、今日は厄日か何かか」

(小さなミスでも命に係わると考えれば、杜撰に過ぎる。計算と予定の外で影響が出るのは、大失態の部類だ。
濡れた布をギュッと絞ってからポケットに突っ込むと、岩を回り込んで姿を現して。
足早に少女の方へと、近づいてゆく)

「おーい、大丈夫……じゃぁ、なさそうだな。ちょっとまて、ちょっと踏ん張れ、もう少しいけるいける諦めんなよ!」

(四つん這いでどうにかこうにか凌いでいるようには見えるものの、そのまま顔面から川に突っ込んでは洒落にならない。
足音とか完全に気にしないタイプの全力疾走で駆け寄ると、どこぞの熱血精霊みたいな口調になっていたが。
滑り込み気味に傍らへ、胴を両腕で抱えればそのままコテンと陸地へと仰向けに寝かせてやろうとする)

タピオカ > (口に甘いきれいな水を見つけたと思ったら、思わぬところで風任せの彼との嬉しい再会を果たそうとしている。良薬口に苦し、だから麻痺毒はその逆ということで甘かろう。なんて希望的観測があったかどうか。とにかく水は美味しく感じられた)

「あ、ぅ……、だ、……だめ、……痺れて……、動けない……っ……!」

(川で水を飲んでいたのだから、半身は川の水面に突き出すようなバランス。そこで痺れてしまえば手のふんばりがきかないまま、水の流れへ身体ごと傾いていき)

「あぁ、ア、アシュ、トン……!たすけ、……て……。
――んっ……!……はぁ、あ……危なかった……。
アシュトン……、しばらくぶりだね……。
しばらくぶり、なんだけど……、僕、何か悪い呪いがかけられちゃったみたい……。
……身体が、……痺れて動けない……」

(聞こえてくる足音にどうにか首を向けて、細い声で求める助け。熱血精霊の物言いに笑ってしまいながらも、麻痺状態で水に沈んでバッドエンドになる寸前まで励まされて耐え、そのまま彼の腕に抱えられ地面に仰向けに。
短い前髪がぱっと地面に裏返りながら、動かない手足。
額に汗うかばせた苦しげな笑顔で彼との再会喜びつつ、その姿はどこかお腹みせてるわんこであった)

アシュトン > (やんわりと甘目のブレンドだったかもしれない。苦味は警戒を抱きやすい。もっとも、完全に無味無臭へ近づけるに越した事はないが。
そして、ズサーッと勢いよく滑り込み。何ぞスポーツの様に)

「セーーーフッ!
いやぁ、犯人は間違いなく俺だ。毒まみれになった布を洗っていてな、混ざった水をタピオカが飲んでしまったみたいだ。下流に注意するべきだった。
…………あぁ、下着ではないから安心してくれ」

(無事、かどうかは別として救出には成功したらしい。
皺の寄った眉間を指で押さえた後、口角の下った苦々しい顔で。
仰向けになった彼女の横に座り込むと、様子を伺う様に額の辺りを軽く撫で、汗を拭おうとする。
しかし、付け足しの情報は必要だったのだろうか。装備からしてそこまで毒が潜り込むとも、思い難い)

「解毒剤もあるが、自然に抜けるのを待った方が負担は少ないだろう。動けるようになるまで俺が見ておいてやるから安心し…………」

(急ぎの用事がある訳でもなし。変に動くよりも河辺で見通しのいい場所の方が安全か。
うっかりやっちまったミスもあるし、そう言って一息つこうとしていた、の、だが。
四足状態で固まってしまったのか、奇妙な体勢の仰向け姿を暫しと見る。
もしかしたら、付近ではコイツ自身が一番危険なのではあるまいか。
ススーッと移動すると、なんだか口元には悪そうな笑み。
両足の間辺りに入り込めば、彼女の下腹部辺りに掌を添えて)

「代謝を良くした方が、抜けるのも早そうだな……それに、動けない状態でって前に言ってたよな、確か」

(帰った後、既にやっているのかも、知れないが。
折角だしといった感じだろうか、もう少し現状にたいして悪びれるべきだが。
犬のお腹でも撫でるようにへその下辺りをわしゃりわしゃりと掌で摩りながら、上半身を前傾させ。
首筋辺りへと軽く、唇で吸い付こうとする)

タピオカ > (きっとこう、外野から拾い上げてバックホームみたいな感じなんだろう。セーフの掛け声はものすごくテンション高かったことだろう。架空の観客達が惜しみなく拍手を送り)

「え、えっ、……そうなの?これアシュトンの毒なの……?
そっか、……高位の司祭様しか解けないような呪いじゃなくてよかった……。
――下着?う、うん……」

(胸部にも麻痺毒の負担がのしかかっているようで、胸の上に重しが乗せられてるような細い声音で事の顛末に驚く。驚くと同時に、少し安堵の表情。現状はかわっていないけれど、原因不明の麻痺と黒い下着……じゃなくて、黒い布から洗い流された麻痺毒の麻痺とでは冒険者にとって全く意味合いも深刻さも異なるから。おでこを撫でられて、はぅ、と心地よさそうに息を吐き。アシュトンの下着は派手なお兄系なんだろうか、とか全く脈絡も無く思ったりもする)

「うん……これじゃ相手がコボルトでも負けちゃいそう……。
アシュトン……そばに、居て……。
……あはは、アシュトンの毒で麻痺するの、……懐かしいかも……。
――って、ん、んんっ……、ぁの、あのっ、……アシュトン……。
はあっ……、はあっ……、……わんこみたいに撫でられるの、……恥ずかしくてえっちな気持ちになっちゃうよ……。
う、ん……、……、その……。アシュトンに、……このまま……。
動けないまま……えっちなことされちゃうって思うと……、……どきどき、しちゃう……。
……ぁ!あっ、……!」

(情けなさそうにへにゃりと眉尻下げると、熱を出して弱った子供みたいな顔で相手を頼って。下腹部への感触と彼の表情に不穏なものを感じつつ、肉付きの薄い下腹部に手のひらが添えられ、背中を少し丸めて頬を赤らめ。なでられるほどに息が熱っぽく。敏感な首筋に吸い付かれ、息声に嬌声が混じって震え)

アシュトン > 「……川の水飲んでてそんな強烈な呪いに遭遇するとか、洒落にならなさ過ぎる。
個人差はあるけど、放っておけば治る部類のモンだよ」

(そんなモノに遭遇したら、井戸の水さえ飲めなくなってしまいそうだ。
少々と呼吸がし辛そうな様子から、横向きにした方がいいか?などと頭を傾けながら考えているようで。
とはいえ、それはソレで安定がなどと、答えは丁度に出てきてくれない。
そして額を指でなぞってから、続いての位置へと移動する事となる。
なお、下着は単色系が多い模様。どうでもいい情報である)

「ここなら何か来ても分かりやすいし、大丈夫だろ。最悪、担いで逃げればいいし。
はは、そうだなぁ……初めての時も、こうやって動けなくなって、だったよな。
可愛らしいわんちゃんに、首輪でもつけてあげようか?」

(しゅるっと、懐から取り出す黒い革紐の様な物。
簡易な捕縛用に、術や戦闘能力を奪う類のモノだ。外すの自体は、そうと難しくはないのだが。
それを片手で、彼女の首元へと巻きつけていこうとする。
毒の麻痺と合間れば、まさに抵抗不可能な状況に、と言ってもいいだろう)

「何されても、この状況じゃぁ逃げられないだろうな。
タピオカの気持ちいい所、沢山虐めてやるぜ……」

(首筋へと赤い痕を残してやれば、舌でなぞりながら鎖骨と、そして胸元。頂辺りに数度と口づけを繰り返せば、強く唇を押し当て。布越しに敏感な分部をなぞり、そして軽く歯を立てて。
腹部をなぞる形は、やがてその薄いお腹の下にある器官の形を浮かび上がらせるように。トントン、とんとんと、軽いノックが響いてゆく)

タピオカ > (ここで相手の下着情報が手に入るとは思っていなかった。レアリティの高そうな情報を耳にしつつ、仰向けのまま肩で息をしている。ぐっと身を縮めているのは、その肩に力をこめて上半身の力で無理矢理呼吸をしているからで。見た目によっては、媚薬で火照った身体を震わせて吐息を乱すような様子)

「そうだね……。街道だから、そんなにモンスターが現れたりもしないはず……。
ふふ、……アシュトンに担がれて、運ばれてみたいかも。
深い森に住む原住民の戦士に捕まって、集落に連れて行かれる時、みたいに……。
――あは、……アシュトンに無理矢理されて、えっちなこと、身体に教えてもらっちゃった……。……うん、……つけてみて……。
痺れて動けない僕のこと……アシュトンのペットみたいにして……?」

(震える顎先で頷くと、担ぐという言葉に反応し。大きな肩に乗せられる不慣れな闖入者の雌のようにも扱われてみたい、なんて少し笑ってみせ。
痺れて動けない上の捕縛は、甘いご褒美。
そっと首を差し出せば、捕まってしまった雌獣みたいな気分で首輪を巻き付けてもらい。
はぁっ、と熱っぽい息をこぼして微笑む)

「ん、ぁっ……!ああっ……、ぁ……!
あぁ、……アシュトン……。……もっと……アシュトンの痕、つけて……。
首輪つけられて、逃げることも戦うこともできない僕のこと……傷ものになるぐらい、虐めてっ……!無理矢理……犯してほしいよぉっ……!
はっ……!ッあああんっ!……はあっ、はあっ……ああっ……!」

(唇が切なげに開閉繰り返し、その隙間で息が渦巻く。
鎖骨と胸元への刺激に甘い鼻息がすぅすぅと激しく続き。
胸元は浅く尖った子供の乳房。唇触れると、その瑞々しさが衣服越しに伝い。
甘噛みされて背が反り、嬌声と荒ぶる呼気。下肢へのノックが子宮に響くと、ぴくぴくとお腹見せわんこの格好のまま膝が反応し。緩んでいく目つきが彼を見上げ)

アシュトン > 「誰か助けに来てくれるまで、延々マワされちまいそうだな、その状況。タピオカはたまに、破滅願望みたいなのが見え隠れするなぁ。
処女を無理やり奪われた時は、随分と叫んでた気がするんだけど。痺れて動けない上に首輪までされて悦ぶなんて、本当、エッチになったな。
それじゃぁ遠慮なく。つけてる感じが分かりやすいように、ちょっときつめに、な」

(お姫様抱っこをするよりも、肩に荷物の如く担いだ方がもしや良いのでは、と思うような反応である。
口の端を描く笑みのままに、首にシュルリと巻きつけて。毒のせいでやや呼吸が辛いのを考慮して。それでも肌に対する圧迫がしっかりと伝わるように。
径を調整して金具を止めれば、犬を躾けるように首輪に指を引っ掛け引き寄せる)

「痛くて苦しい方が、気持ちいいんだな。
さぁて、じゃぁどうしてやろうかな……体中痕が出来て、服脱いだ時に思い出す位に、してやろう、かなぁ」

(胸元を責める合間に吐き出すと息が、彼女の肌をくすぐってゆく。
薄いながらも柔らかな膨らみを口を使って嬲ってゆけば、衣服に噛みつき、そのまま上へと捲り上げる。どっちが犬なのか、分かったモノではない。
褐色の肌とピンクの頂を露わにし、わざと歯を立てるように乳房へと食らいつく。
皮膚を破る程ではない。しかし、痛みと歯型は間違いなく残る程度。貪るような愛撫と共に、膨らみ全体を舌で舐め上げて。
お腹越しに触れていた手は、そのままゆっくりと。膣の形もなぞるように、下へ。
スカートの内側に入り込むと、下着を横へとズラしてしまい。陰核に指先を宛がえば、爪でカリカリと引っ掻いて)