2021/08/12 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「──む……」
人気も無ければ灯りもない、月光だけが差し込む寂れた夜の裏通りを、一人のんびりと歩いていた金髪の男は、
脇道から己の前に音もなく躍り出てきた影にふと、足を止めた。
『──ミャーオ』
それは黒猫だった。暗がりの中でなお黒く、逆に目立つシルエット。
その中で目だけが金色に浮かび上がっていて。
「……なんだ黒ぬこか。よう、見事な黒さだと感心するがどこもおかしくはないな」
などと声をかけつつしゃがみこむと、黒猫は気安く寄ってきて男の突き出した膝に
スリスリと顔や身体を擦りつけて来る。
「……愛想をしたってやるモン特になにもないから無駄だぞ。ってゆーか目ヤニまみれの
汚いツラだなと呆れ顔になる。もうちょっと自分でキレイにすろ」
眉下げてフンス、と鼻を鳴らしつつ猫の顔を見やれば、目頭にこびりつく大きな
目ヤニが確認できて。片手で首根っこを抑えながら、もう片方の手を顔に添え、
親指でぺりぺりと目ヤニを剥がしてやってゆき。
■エレイ > その後も、しばらくそうして黒猫と戯れていて──
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にイスラさんが現れました。
■イスラ > 「 ――――ぁ―――――」
ふと、意識が戻って来た。
頭の中に眠気と疲れが、重く蟠っているような。それでいて生温い心地良さが残っているかのような。
きっとそれは、事後、の感覚。
乱れに乱れて、半ば程脱いだか脱がされたかした、そんな衣の感触だけは。気持ち悪いと確信出来る。
古びたベッドの上。其処が今自分の居る場所である事を、掌に伝わる触感で確認すると。
ごそごそと枕元をまさぐり、お忍び中は常備している伊達眼鏡を探す。
…未だ昨夜の「お相手」、意気投合してか偶然か、お互いしけ込んだ相手が其処に居るのなら。
触れる事も出来るだろうか?
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にジーゴさんが現れました。
■ジーゴ > 簡素な、それでいて2人が十分に寝られるくらい広いベッドの端っこに丸まっているのは
かろうじてシャツを纏っているだけの少年。
脱ぎ捨てたその他の衣服は床に落ちているままで。
同じベッドに横たわる相手が手を伸ばせば、その狼毛をまとった頭や、
柔らかくしなやかな触り心地の大きな獣耳に触れるだろう。
「んーー………んーー…」
安心しきっているのか、疲れ切っているのか。
相手の手が触れても返す言葉は覚醒しきっていないもの。
外側の毛はすこし硬く、内側の毛はふわふわな頭を甘えるように相手に擦り寄せる。
■イスラ > 結局その手が、自身の悩み…少しきつ目の眼差しを隠す為に愛用している、眼鏡を探り当てるよりも先に。
触れる事になったのは、とてもとても柔らかな感触だった。
瞬きし。もう一度触れ。薄闇に慣れた視線を向けて…ようやく、理解。思い出した。
「 そぅ。キミだったっけ――?」
いつか抱いたこの少年を。昨夜再会してもう一度。一晩、付き合って貰ったのだった。
段々と記憶を呼び起こされるにつれ、じんわりとした温もりが、腹の底から頭を擡げて来る。
わしゃり。もふり。少し強めに。その柔らかな獣毛の感触を。耳を頭を撫でながら。
「 ――――ん…起き…て。……もう一度くらい…大丈夫……?」
きっともうすぐ夜が明ける。また、契約の終わりが近付いている。
だから、偶々目が醒めたのは。きっと幸運なのだと思う事にした。
背後から抱き締めるように腕を回せば。少年の首筋に唇を寄せて。
■ジーゴ > ふかふかのお布団でぬくぬく……
何かが自分の頭に当たる感触。
なでられて気持ちがいい。
もう一度寝てしまいそうなまどろみ。
耳も何かが触って…きもちい……い……!?
だれ?なに!?
「ご主人様!ねちゃってごめんなさい」
突然覚醒した少年は寝起きにしては大きな声をあげる。
思わずの謝罪は奴隷が同じベッドで寝ていたことを詫びるもの。
それでも、相手が自分を撫でる手つきは怒っているものではなくて、
少年はすぐに落ち着きを取り戻して。
後ろから抱きしめられる心地よさに身を任せた。
「何回でもだいじょうぶだよ…じゃなくって、だいじょうぶです」
後ろから伝わってくる体温に寝起きの少年の元々高い体温がなお昂る。
相手の腕の間でくるりと器用に体の向きを反転させて、相手の方に向き直って
首筋に寄せられている唇に顔を寄せて甘えようとして。
■イスラ > 「 ふふ。…起こしちゃった。」
飛び起きるかのような勢い。少年の声。反応。声を上げて笑いつつ、ぎゅ、と。抱き竦める腕に力を入れた。
抱き寄せた背中へ擦り寄り、幾つもの匂いが混じった絨毛に顔を埋めていれば。
彼の側から先に動いてこちらに向き直ってくる様子。
起こした側はもちろん悪びれる事などせず、ただただ反応の良さを快く感じつつ…
だからこそ。物理的な反応も確かめるかのように。
「 ふ、ふ、…?――じゃぁそうだね、最後にもう一回、いや――」
きゅ。彼の対面移動に合わせて追い掛けた指が。するすると這い下りてその下半身、男性器を握り込んでいく。
握り。ゆったりと緩慢なペースで扱き始め。大きさを導きだそうとしつつ…
「 …この前からずっと、キミを抱いてばっかりだ。
一回くらいは、逆に――…中に欲しいな、キミのこれが――」
■ジーゴ > 「おこしてないですってば」
それは明らかな嘘だけれども、飛び起きたことが恥ずかしくて照れ隠しを口の中でもごもごと発して。
向かい合って近くに感じる相手の呼吸に寝起きの意識はどんどん覚醒していく。
「んッ…」
続く直接的な誘いの言葉に照れて顔が真っ赤になるけれど、同時に興奮も高まってしまって正直な体。
数時間前までの興奮がまだ体の奥底にあるから、簡単に呼吸は荒くなってしまって、思わず声が漏れてしまいそうになる。
おざなりだった相手の服を改めて脱がせようとして
はだけた肌を、首筋、胸元、徐々に上から舐め始める。
興奮に任せて獣の舌がざらりと肌を刺激して、乳首をも舐めて反応を確かめようとする。
■イスラ > 「 ん…ぅ……?」
普段ならもう少し杓子定規に、反論しようとするのだが。
もしくは相手次第であれからかうように、尚も言葉を続けるのだが。
今回は大人しく引き下がった。一先ず獣毛の柔らかさと馨しさとを愉しむ事を、優先してしまったのだろう。
だがそれも長くは続かない。もっと気持ちの良い…快楽に満ちたお楽しみ。そちらが待っているのだから。
昨夜はきっと、全て脱ぐ事さえ待ちきれずに。事に到ってしまったのだろう。
半端な形で肌身に絡み付いた服が。改めて、少年の手によって脱がされていく。
それを待つ間もねっとりと。決してペースを早める事はない手付きで、少年の肉棒を扱き続ける。
達する所までは決していかないであろう緩やかな刺激が。急かして、焦らして、を長引かせるように。
…やがて。こちらからも身体を浮かせ、動かし、手伝う事で。すっかり脱がされてしまった辺りで。
「 っ、は――ぁ――、ぃ…ぃよ…」
頭上に揺れる少年の獣耳。囁きと共に軽く食む。
色付いた先端を、ざらりとした舌に舐られれば。気持ち良くない筈もなく。素直に其処は尖りを帯びていく。
…もどかしげに、抱き付いた腰を揺らし。勃ちきらない侭の陰茎と、僅かに占める女陰とを。
同時に少年の太腿へと擦り付けて。
■ジーゴ > 相手の服を協力も得ながらようやく脱がしきったあたりで、
自分の体にもまとわりつくようにかろうじて引っかかっていたシャツを脱ぎ捨ててしまう。
既に汗ばんだ体が荒い呼吸を繰り返していて。
すこし物足りないけれどそれでも定期的な刺激に思わず体が小さく痙攣する。
性器は既に完全に頭をもたげ、自身の腹に触れそうなくらいに勃ちあがって、蜜のような先走りが触れる手を汚してしまっているだろう。
「ちょ…っとまって……」
それでもなんとか、白い肌を舐め続けて刺激する胸元。
味わうように舌を擦り付けていたが、耳を刺激されるとまた少年の体は快感に耐えるように小さく震える。
「ね、がまんできなかったの?」
まだ上半身しか刺激していないのに、ねだるように擦り付けられる下半身。
思わず笑みをこぼした少年が勃ちきっていない陰茎にまず手を伸ばしたのはわざと。
簡単に快感を与えられる方をまず刺激しようと、数度上下に扱いて。
その刺激は止むことないまま、もう片方の手をその下に隠れるようにしてある目的地に伸ばした。
おそらく十分に解けているその場所にゆっくりと人差し指を挿入していこうとして。
徐々に固くなり始めているだろう陰茎の先っぽにもう片方の掌を被せて擦るように、こちらも容赦無く刺激を続ける。