2017/09/13 のログ
アリーシャ > 「私、ガサツだし、こんなもの(剣)振り回してますから。そういう対象としてはあんまり見られないんですよ」

あははと笑って首を振る。金の長いサイドテールがふわりと揺れた。

「はい、ありがとうございます!…?」

なんとなく今までとほんの少し違う雰囲気も感じたが、気のせいかなと首をかしげた。

「だってそれは、舞台劇の役者さんみたいなエレミアさんが強かったら驚きですよ!…わあ」

強いんじゃない?とお軽く言うが、魔族との戦いも多いこの近辺でさらりといってしまえる自負に感銘を受ける。
ふと、そこで。

「この当たり、結構暗いですね…どのあたりなんでしょう?」

疑念はないが、単純な疑問として口にした。

エレミア > 「んー。それは男がヘタレだねー!、こーんな可愛くてスタイルがいい子を放っておくなんてさー」

おー?、と、揺れるサイドテールを目で追いつつ

「お礼はいいよ。この後もらうから…」

なんてぼそ、と続け…

「あはは、褒めすぎ褒めすぎ!私嫌われ者だよ?酒場にも入れなくってさー」

あっはっは、と笑いつつ、暴れすぎたんだよねーなんて言って
目の前の少女が感銘を受けているとは露知らず

「あーうん。ここはね、知る人ぞ知る裏道さー。ほら、そこを右に曲がってみな―。すぐに平民地区だよ」

なぜか、さ、と目を逸らしつつ。どうぞどうぞ、とわざわざ細い道で、アリーシャに道を譲る
進みだすなら、後ろをゆっくりとついていくし、行かないならゆっくりと背を押そうとするか

そしてその先にいくなら…



様々なものが乱雑に積み上げられた、ただの行き止まりが視界に広がるだろうか

アリーシャ > 「か、かわ…スタイル…」

人をほめる言葉はぽんぽん出てくるが自分がそう言われるのは慣れていない。顔を赤くして絶句。少し俯くと金髪はまた揺れる。だから「この後もらう」という言葉もよく聞き取れず流してしまった。

「きっと、その酒場が、エレミアさんには窮屈すぎたんですよ!」

暴れすぎたという言葉。こんな優しくて明るくて親切な人が、まさか感情を暴走させて破壊行為を巻き起こしたなどとは露ほども思わない。

「裏道!初めて知りました!ありがとうございます!」

笑顔で、譲られた道を駆ける。文字通り背中を押してもらって。そして、曲がる。



「へ?」



そこは暗い行き止まり。

「…えと、壁の先に平民地区が…?」

しかしその向こう側からも灯りが感じられない。状況がうまく理解できず、間抜け面で振り向き、エレミアを見た。

エレミア > 「くす…。ほんと、可愛い♪」

くすくす、とまた笑いながら案内し続け…

「おー、いいこと言うね!そうだ!この世界が狭いのが悪いんだ!私は悪くなーい」

明らかに横暴なセリフ。少女の思惑とは別に実際に破壊をまき散らしているのである

「そうそう。裏道。おーっと走っちゃ危ないよー?」

なんて、笑顔でかけていく少女の後ろから、にんまりとした笑顔を浮かべついていく
そして


「はーい。騙されちゃったね。アリーシャ…ここは、貧民地区の奥…。そぉれ♪」


暗い行き止まりで、呆気にとられた顔で振り向く相手に、笑顔で語りかける
そして右手に素早く、属性を付与していない、ただの魔力の塊を作り出し
吹き飛ばす力だけをもったそれを、アリーシャに向けて打ち出す

アリーシャ > 「も、もう、からわないでくださいよぅーっ…」

照れてしまって目線を逸らしながら。でも、横暴な冗談(だと思っている)にすぐに笑顔を取り戻した。それは、またすぐ、困惑顔に変わることになったのだが。

「え?騙され…ぐふっ!?」

まだ状況を飲み込めないでいる間に、純粋な力をその身にもろに受け、エレミアの思惑通りに吹っ飛ばされた。
背中から壁に叩き付けられ転倒、積み上げられた木箱や荷物などにぶつかり散乱させながら地に倒れた。

「かはっ…あ? えれ、みあ…さ…ん?」

エレミア > 魔力の塊を放ち、アリーシャが吹っ飛ばされれば…
軽い足取りで、壁にたたきつけられた相手の元へと向かい

「あーでも大丈夫だよ。騙したって言っても、ちゃあんと宿には案内してあげるから」

しゃがみ込み、にっこり、と笑う
ただ、ぐ、と腕で相手の体を押さえて起き上がらせないように
周りのごみを、同じ魔力の塊でまた違う壁面に吹き飛ばし

「ごめんねー、びっくりさせて。宿に案内する前にぃ…。ちょっとだけ、ちょっとだけ…ヤらせてね?」


なんて、アリーシャにとっては突然すぎる宣言をし
見上げる形になるであろう、エレミアの顔は…酒気は感じられないのに興奮したように赤く
皮鎧の留め具を、無理やりに外そうと、手を伸ばす

アリーシャ > 不意打ちで打たれた体は力が入らない。起き上がろうとするが、押さえつけられてしまい。

「けほっ、げほっ!え…ヤるって、何を…は、放してください…!」

痛みに喘ぎながら、さきほどまでの明るい笑顔とは正反対の怯えた顔を向けた。しかし無慈悲に伸びる手に、鎧の止め具をはずされてしまい。

「な、何を!?」

エレミア > 体格的には上。立ち上がられると反撃されそうだな、と考えた彼女は、上から押さえつけ続ける

「そ。いやー、こーんなかわいい子が隣にいたらムラムラしてきちゃって
いや、私は呪いのせいでずーっとムラムラしてるんだけどね?
だ、か、ら。体、重ねあいましょ?」

よいしょ、と留め具を外せば…ぽい、と上半身をカバーする皮鎧を放り捨て
そこから現れるであろう、豊満な胸に、直接手を伸ばし、ぐに、と掴もうと

「何って、ナニよ。脱がないと、できないでしょ?♡」

と言いつつ、自分も魔力を使い、ばちん、と自分の軽鎧の留め具を外して
自分はまず下半身から。そうして露になった下着は…女性ではありえない、ふくらみを持っていて

アリーシャ > 「やめてくださいっ…やめて!」

なんとか押しのけようとするも、その前に鎧をはずされてしまい…鎧下に包まれても存在を主張する胸を鷲掴みにされてしまう。

「ひゃあっ…!?」

その瞬間、痺れたような甘い声を上げ脱力してしまう。再び地面に倒れた目に映ったのは。

「え?…え?え?」

女性にはありえないモノ。ここに至って、ようやく、この夜が、いつもと全く違う夜になってしまっていることに気付いた。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からアリーシャさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にアリーシャさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からアリーシャさんが去りました。
エレミア > 軽鎧を脱ぎ捨てた女は、
にまぁ、と笑いつつ…少女に覆いかぶさる
その後のことは、貧民地区の夜の闇だけが知っていて

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からエレミアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2 路地裏」にジードさんが現れました。
ジード > 路地裏と一口に言っても幾つもの種類がある。
ひっそりとした完全に人気のつかない場所や自然と人の通りのある抜け道、
あるいは繁華街の裏側。それぞれに売りたい物の異なった店が並ぶのがこの街だ。
繁華街の中でもこの時間帯に一際繁盛する娼館の立ち並ぶ通りの裏手にある
この店で取り扱っているのは女性へのプレゼントに最適なものか、
あるいは女性に使うのに最適な物ばかり。
時折訪れる者と商談を交しながらも店主は概ね暇な時間を過ごしていた。

「もう少し人通りが多くて売れるという事ないんだけどね。特に装飾品類とか」

売れ行きは悪くない様子だが売れるのは謹製の薬に大半が偏っている。
手ずから仕入れたものの受けが今一つな様子に少しばかり哀愁が漂っていた。

ジード > 「おや、何か探し物かな。ああ勿論薬ならば――」

酷く退屈そうに店番をしていた男の前に何やら怪しげな代物を求めてきたらしい客が現れる。
人当たりの良さそうな笑顔で男は応じ、ひそやかに商談の声が響いていく。
まだしばらくの間通りから人の声が消える時は遠そうだった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2 路地裏」からジードさんが去りました。