2017/06/29 のログ
フォルテ > 娼婦こそ見慣れているが、奴隷ともなれば人の扱いすら受けられぬあんまりな格好をしている事が多い。こればかりは、内心慣れが生まれ始めていた彼にとって非常に刺激が強かった。
ましてや、妙齢の美女が全裸に極めて近しい際どい格好で放り出されていたのだ。スルーする方が難しい。

「ぁ…ぁ…。ご、ごめんなさい。つ、つい勢いで…!」

首輪を見ると、奴隷なんだ と言う認識と、平民ゆえの上から目線な感情でもある「可哀想」と言う気持ちが絡み合いながら湧き上がってくる。目の前の女性が、とにかく誰でも と精を貪りたい一心で居るなどとても想像すらできないまま、困った様子で視線をうろうろさせていたが

「…!!!」

女性と目が合った時点で、まるで足をその場に縫い付けられたような、獰猛な獣に捉えられ、今にも食べられるのではと言うような本能的恐怖にも近い感覚に襲われる。

経験上、声をかけられたが最後持ち合わせの心配をよそに結局事に及んでしまうのは自分でもよく分かっていた。

しかし、美しい顔立ち、先端を濡らした豊かな乳房、そして隠すべきものがまるで隠れていない秘部を直に目にすれば、既にズボンの下の下半身は一目で分かる程に勃起し、拒むなんて選択肢は何処かへ消え去っていた。

「……!…は…はい!…あ、あの…たくさん…させてください…!!お、お金なら、あります…!!!」

緊張を浮かべながら、食い入るようにしてせがむように告げる。あまりの刺激の強さに息が乱れ、女性の色気に満ちた肉体に釘付けでいた。

レフェーリア > 驚いた様子を全く隠そうともしないままに出会った相手に謝られたが、既に下半身には張り詰めたものがあるとは衣服越しにもはっきりと見えてしまっている。欲情していると知った上で、誘った相手が固まってしまったのも見える。
若々しい精気は魔族といった男達と比べると風味やら強さは劣るものだったが、その分溌剌とした量が見込める…そんな感情すらも今の彼女にとってはどうでも良い事。

「はい…私で良かったら……どこで、やりますか……?」

釘付けになってくれて気合の入った言葉で受け入れてくれた相手を精気を貰える相手として、既に色の籠った視線で見据えながら流れの娼婦として何処で事に至るのか、と問い掛ける。
例えば人気の無さそうな路地裏や、この場でもやろうと思えば可能。この周辺に存在しているごろつき等に奪われないという保障は何処にもありはしないが。それとも、同伴可能な宿をこの近くから…場所だけ貸す様な娼館も、有るにはある。

「……お代は場所代だけでも結構です…払えないのなら、私が……」

そして彼女は娼婦ではなく、流れてやって来た者なのも間違いは無い、だからこそ…自分よりも幼く若い相手を慮っての、それとも行為に集中してより多くの精気を貪るためか、自身を買う金は最初から受け取らない。
相手と同じく彼女もまた発情状態にあり、剥き出しの乳房も先端は尖りきっており、ピアスの嵌められた陰核も剥き上がったまま、ひたすら淫靡な様子をあらわにして相手の答えを待って居る。

フォルテ > 「よ、喜んでっ!お願いしますっ!!」

緊張と興奮で、一言二言発するのにさえ労力を費やす程動揺している少年は、まるで今にも心臓がはちきれん勢いでいた。
見ているだけで、いつ理性がはじけ飛ぶか分からない状態でしばらくウズウズしていたが、場所を問われた事にしばらくして気づく。

「…ぁ…!!そうだ、場所…」

こんなとこでする訳にいかないし、路地裏は怖いし。きょろきょろと周りを落ち着きなく眺めれば、自分でも後が苦しくなさそうなやや見劣りする娼館が目に留まる。

「だ、大丈夫です!払えます、お金あります!!」

お金を払って、イイ事をしてもらうという関係上、ケチればサービスを悪くされる とでも思ったのだろう。女性の申し出を遮るようにして、落ち着きなく言い放てば、「あそこなら大丈夫そう」と零して、彼女とのひと時を過ごす事になる娼館を示す。

こんな成人すらしてない青年が、一人前に女性を連れて娼館の部屋を借りる なんて裏社会の怖い人たちから何を言われるか分かったものではない。恐怖心こそあったが、払うものさえ払えば邪魔はされない安心感の中でせめて楽しみたい。

おどおどしながら、悪く言えば格の落ちる娼館を示し、「あそこで…いいですか?」と恐る恐る確認し、了解が取れれば、同行してもらい、戦々恐々としながら場所を借りるに至るだろう。

レフェーリア > 「……ええ、ありがとうございます……それ、では……」

過激な服装をした火照っている様な女性と、落ち着かない調子の青年が並んで歩いている姿は、初体験を済ませにやって来たのだろうとこの場からしては朗らかな光景だと回りは受け取っていた。
娼館を借りてお代まで払ってもらえると来れば断る理由というのは其処には無く、同行した娼館の中では営業スマイルを浮かべる受付によって手際よく話が運び、部屋の番号が青年に知らされた。

「……はぁぁ…早速、良い、ですか……」

鍵を開くと其処には清潔に保たれている寝台と身体の洗い場が無骨ながらも揃っている空間が広がっていて、部屋の扉を閉めるや否や彼女は青年に詰め寄った。
寄り添わせた身体は剥き出しの乳房を相手の体に存分に押し付けてむにゅりと形状を変えているどころか、僅かに先端から母乳を滲ませて染みすら作っている。
相手の様子がどうあれ、直ぐに彼女は貪欲に手で青年の服、下半身の服を脱がせて事に至ろうとするかもしれない。

フォルテ > 青年は、既に汗びっしょりだった。まだ、行為に及んでいないのに吐息は熱く、荒い。周囲の視線なんてまるで気にならないくらい、これから繰り広げられる目の前の女性との行為を頭の中で想像するだけで…

「っう…」

もじもじとして堪えるも、既にズボンと下着に覆われながらも己のイチモツが急かすように、下着の先端をほんの微かに濡らす。

妙な力の入り方で娼館へと進み、落ち着きなく部屋までやってくれば、二人きりとなった空間で、その圧倒的な乳房の感触に思わず情けない声をあげる。

「ふ…あっ!?え…っ!?」

青年は、驚愕しながら、自身に押し付けられ、形を変えた豊かな乳房の谷間を覗き込むと、あまりの大きさに息をのんだ。
もっとも、より気になったのは自身の衣服を通り越し、胸板へじんわりと感じた湿り気の正体だったが。

「あ、ぁ、ぁ…!!!」

そのまま、なすすべもなくみぐるみを剥がされていく。年頃の青年相応の、悪く言えば普通の体つき。しかし、下半身を脱がされる際に、下着を下ろされると同時にびくんと姿を見せた陰茎は、すっかり準備万端と言わんばかりに怒張し、かなりの熱を持っていた。

既に先端を粘り気のある液体で濡らしながら、包皮すら押し広げて鈴口が顔を覗かせているのを、青年は恥ずかしそうな顔で目を逸らす。

「ぁ…ああ…こ、こんな事になって…っ…」

レフェーリア > 部屋に入ってしまえば、後は独壇場とも言って良い程の。飢えている彼女の手によって青年も服を脱がされ全裸となっては、
十分に反り立っている一物から粘液を染み込ませている、今直ぐにでもむしゃぶりついて精気を取り込みたいという衝動に彼女は駆られてしまっている。
どうにか堪えながら、唯一身に纏っているビキニすらもぽいとその場に放り投げ、湿り気を帯びた割れ目を外気に晒し、相手を押し着けて寝台の上へと押し倒す。

「はぁぁ、ぁ…も、もう、入れちゃいます、ね…っ」

気が付けば青年の上に、彼女が跨って乗りかかり、滑らかな火照った身体を密着させて、濡れきった割れ目に汁の滲む竿の位置とを調整している。
小さく一言断ってから、おもむろにその腰を下ろして。にゅぷり、といった具合で、彼女の中に青年の竿を受け入れてしまった。

「はぅぁ…んんっ……!」

既に赤子も産み落とした経験のある彼女の締め付けは実にねっとりとしたもので、竿を根元までも簡単に飲み込んで程好く全体を締め付けている。
上へと寄りかかってくると相手の顔の近くにも豊満な乳房がこれでもかと押し付けられ、心底嬉しそうな恍惚の表情を浮かべながら彼女は竿越しに精気を取り込める歓喜に震えている。

「…あぁ…動いて良くなったら…言って、下さい……」

満たされるだろう、それとも満たされるまで絞り取る事になる相手に僅かな余裕が生まれて、気遣いを兼ねる言葉をといき混じりに投げ掛ける。
相手がよしと言ったなら、直ぐに腰を上で振り乱し、若々しい怒張と欲望を磨き始めるだろうか。

フォルテ > 完全に無抵抗となった青年はその美貌に虜となり、抗う術も逃れる術もなかった。
己の心の準備とは裏腹に、激しく怒張する陰茎に全身の力が集中しているせいか、思うように手足は動かせず成すがままにされる。

放り出された、役割を果たしているのかも怪しい程の際どいビキニに目移りするも、押し倒され、自身の陰茎に纏わりついた粘り気のある液体が自身の下腹部に付着し、一瞬ぞくっとする。

「は、…うわわ…っ!は、入っちゃぅ…っ。僕のが…、…お姉さんの中に…!」

正直、心の準備はまだだったが、挿入するには十分なほど、己の陰茎は勃起し、濡れている始末。恐れか、期待か。興奮した様子で声を出しながら、淫らな音を立てて陰茎を飲みこむ膣の感触には、びくびくっと全身を震わせた。

「ふぁ、ぁぁ…!!き、気持ち…ぃぃ…!!っはぁ、はぁ…!」

始まって間もなく、根本まで挿入し、膣内に収まった陰茎は、なおもびくんびくんとこれ以上大きくならないものの、膣壁を押し広げるようにして微かに膨張と収縮を繰り返していた。

「はぁ、はぁ、…気持ちいいです…っ。…頭の中、真っ白に……。…ん…っふぅ、…良いです…もっと、もっと、気持ちいい事、してください…。はぁ、はぁ」

だらしなく口角からよだれを垂らしながら、乳房で顔を覆われれば、無意識的に手を伸ばしてその柔らかな感触をむにむにと手で揉んで味わう。

「ふぁ…あ…あったかい…!!」

レフェーリア > すんなりと受け入れてくれる相手にひたすら感謝しながら、年齢や外見も今は関係も無い。男の上に女が乗っている体勢のまま繋がって居る。深く。
胎内に埋め込まれた硬い感触に悶えながら、脈動が奥底に触れる感触は心底気持ちの良いもので、相手の身体の上で腰をびくびくと震わせ。
濡れきった肉襞も微細にうねっては竿に取り付き、ねっとりと離さない様な締まりの良さで相手に快感を伝えている。

「あぁぁ…は、い……ん、んんんっ」

了解の言葉を得ると、彼女は腰を振り乱し始める。相手のことを慮ってか、激しくでは無くねっとりとした動きで。
ぐちゅ、ぐちゅっと卑猥な音を奏でながら亀頭が引き抜けるか引き抜かれないかといった辺りまで腰を持ち上げ、うねる腰使いでまた根元まで飲み込んでいく。

惚けた調子で相手が乳房を揉み解すとまた締まりが強まっていった上に、その先端からは甘い香りを漏らす母乳まで溢れて相手の顔を汚していく。
赤子に吸われる時とは違うらしく、程よい開放感の中で相手に甘ったるい母乳の味わいを伝えて喘ぎ。
後は彼女の動きのまま、一晩限りの愛を刻もうと避妊も行う様子を見せずに、腰使いが激しさを増し、盛大な音が部屋の中に響いていって…

「はあ、あっ……気持ち良い、ですか、ぅ…あぁぁっ…はぁ……」

フォルテ > 己の陰茎を咥え、粘膜で絡めとる膣の感触には身を震わせて悶え続けている。始まって間もなく容易く収まりきる性交の勢いに戸惑いを残しつつも、貪欲に精を欲する女性の勢いに委ねるがまま、イチモツに加えられる快楽の波に喘ぎ続ける。

「はぁ、ふぅ、ぁ…っはぁ、んぅ…!気持ちぃ…っ!ふぁ、ぁ…!!」

喘ぎ声の混じる声で、本格的な開始を告げられれば、動く腰に目を見開き、腰をひくひくさせながら熱い息を零す。
ぬぷぬぷと、淫らな音を立てながら何度も膣壁を押し広げ、腰を浮かせた際に触れる空気と膣内の温度差の波に陰茎はただただ、びくんびくんと意思を持ったかのように真上を向く。

「んぁ…。…っ…!?…え…っ!?んぅ…ッ…じゅる…っちゅ…ん…」

己の顔に垂れた、乳房から溢れる液体の甘ったるさに気が付けば、反射的に舌を出し、れろれろと柔らかな乳房の上に滴る母乳を舐め取ろうと必死になる。

「ふぁ…き、気持ちよくて…っ…っはぁ…んっ…お、おいし…っ…おっぱい…も、もっと…」

レフェーリア > 「はぁぁ、おっぁ……あぁ…そう、吸ってぇ…っ……」

うねる腰に相手が動かないでいると動作は更に淫らさを増して、どろどろと先走りの混ざった愛液が大量に結合部から相手の股間回りを濡らす様になっている。
乳房を嘗め回していかれ、穴の開けられた乳首からは甘ったるい母乳が相手の喉を潤し、彼女も満更でも無さそうに、とめどなく溢れ出る感覚にすっかり夢中になりながら。
腰の動きが小刻みに深く、早まる動きに乳房や全身の肉を揺らしながら、

「ああぁぁぁ――っ……!」

根本まで青年の脈打つ肉棒を飲み込み搾り上げての絶頂に達し、きゅうっと膣肉が縮み上がって、先端が緩んだ子宮口に触れてしまうのかもしれない。
青年がもしも絶頂してしまえば、染み渡る精気の甘い感覚に身を震わせてすっかり夢中になってしまい。後には青年の方がへばってしまうか、彼女が満足するまで、

「はぁ…ッあぁぁ…もっと…っ」

部屋の中では、淫らな情事が繰り広げられるのだろう――

ご案内:「王都マグメール貧民地区/色通り」からレフェーリアさんが去りました。
フォルテ > 「っ…くぅ…っは、っはぁ…!!」

膣をつつくたび、膣内で溢れ返る淫らな愛液が陰茎を包み込み、腰の動きに合わせてちゅぷちゅぷといやらしい音を立てて膣と陰茎の隙間から微かに飛び出して行く。

「ふぁ…あぁ…んぅ…っく…!!!あ、甘い…ん…っ」

乳首から流れ出す母乳の甘みに味を占めたのか、舌先でつついたり、乳房を押すなどして分泌を催促するようにすれば、赤子のように夢中で舐めてはごくりと飲みこんでいく。

「ふぁぁ…あぁっ!!…気持ちいぃ…!…も、もっと…もっと…!!」

止まない快楽に、はぁはぁと息を荒げながら、全身に汗を浮かべながら何度も子宮口と亀頭がぶつかり合う感触に喘ぐ。

「…っ!!ぁ…あぁっ!!…で、出ますっ!…中に…出しますっ!!!」

休む事なく与えられる快楽に、とうとう陥落。力んでいた腰の脱力感と共に、硬くなった陰茎から、熱を帯びた精液を膣内で数発、びゅるびゅると解き放った。

が、これで満足という訳にはいかず、互いの意識が続くまで、激しく息を荒げ、喘ぎながら精を貪られ続けたのだ―――

ご案内:「王都マグメール貧民地区/色通り」からフォルテさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にルーフェンさんが現れました。
ルーフェン > 遺跡で手に入れた銀製の盃を換金して懐が少し豊かになった
これまでの戦闘で魔物たちの体液やら血液やらで汚れた衣服、あげてしまったマントなども古着屋で新調し、
安宿の代金を10日分ほど前払いしてもまだ黒字…とりあえず、遺跡漁りは成功ということになった

…というわけで、ふらふら、と貧民地区の屋台で買った肉の串焼きを齧りながらあてもなく歩いていた
目深に被ったフードの奥の瞳が、ちら、ちら、とアチラコチラを何か面白そうなものでもないか眺めている
人の姿も多いとおりであるが、そこは貧民地区…すこし、路地の方へ視線を向ければ、如何にも、といった
感じの人間が地面に座り込んでいたり、怪しい売買を行っている…そんな様子を眺めながら串に残った最後の肉を
頬張ればぴんっ、と串を投げて捨てた

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にカナンさんが現れました。
カナン > あちらで薬を買い、そちらで漂流し、こちらで寝過ごし。正しく無職状態を満喫し―――
そして正しく金欠へと辿り着いた。

「働きたくないなあ…」


やる気がある時と無い時の上下激しく呟きながらふらりと路地へ足が向きかけた先、良い匂いが微かに流れてきた。
相手の背後の方へふらふらと其の匂いの元へと手を伸ばし――――ぽいされた串をしゅばっと空中で掴み取る。軽い。

「えええ……内容が無い…。」

落胆の声。

ルーフェン > 人通りは多く背後から近づく気配にも気がつくことはなかった
懐が温まり注意力散漫だったかもしれないし、腹が膨れて満足して散漫になっていたかもしれない
はたまた、元からそれ程、感の鋭い方ではないのかもしれない。しかし、串を捨てた背後から声が上がれば、
流石に振り返ってみせた

「…おっ、すまぬ…人がいたか…」

投げた串が彼女の手の内にある
そうであるから、察するにこつん、と投げた串がどこぞに辺りでもしたのだろう、と思っていた
悪かったな、と彼女に歩み寄れば、捨てた串をちゃんとした所へ捨てるべく手を伸ばす

「串程度では怪我というんもないだろう…ほれ、よこせ、ちゃんと屑入れにでも捨てるわ」

ひょいひょい、と指先を揺らしてみせた

カナン > 悲し気にふりふりと串を揺らしていたが、持ち主と思しきひとが距離を埋めるのを茫洋と眺める。
多少眠たげ。

「――……髪、少し青い…。」

揺れる指先に沿って視線が左右に揺れる。眉間を軽く擦り、

「……美味しそうな匂いがする串は預かった。返して欲しくば同じ肉を私に……。串の先が眉間に刺さったので慰謝料として新品を…。

―――どうぞ。」

唐突な棒読みが始まったが、言っててどれもダメだと思えば素直になる。揺れ動く人差し指と中指の間狙って串を突っ込む。サクッと刺す勢いで。

「…素直に捨てるならなんでポイしたの、」

ルーフェン > 串を手にした人物に視線を向ければ怒り出すでもなく、呆れるでもなく、第一声が自分の容姿に関する事柄であった
そこなのか…?と思いもしない彼女の言葉に困惑して、ん?と首を傾げた

「別に珍しくも無かろう…?
 そんな器用な所に刺さるはずがなかろうが…まあ、よい…」

ちらり、と眉間に視線を向けるが傷がついている様子はない
どうぞ、と差し出された串を受け取れば、顔をずい、と彼女の眉間に近づけ眼をパチクリとさせる

「……なんじゃ、腹が減っとるのか
 …まあ良いわ、詫びる必要はあるじゃろ…付いてまいれ、串焼き程度なら、馳走してやる」

顔を引っ込めればほれ、いくぞ、と先立って歩きだす
なぜ、ポイ捨てしたのか、と問われるも、何となく、としか答えようがなくて
彼女と連れ立って串焼きを出す露店の前までくれば、好きなもんを頼め、と彼女を促す
そうしておいて、自分は臓物系の串焼きを二本ほど注文した

「…二本でも良いぞ?今日は金があるからな」

かかっ、と笑いながら遠慮するな、と彼女に伝える

カナン > 気を引いたもの、目を惹いたもの。衒い無く口にしてじっと眺める。言葉を交わす間中、見上げるのは眼ではなく髪。微妙な視線のすれ違いを起こしていた処、気付けは顔が、近かった。

「人生何が起こるかなんてわからないんだよ。……う、」

一歩仰け反るように下がるが、揺れる髪先にまた目が行って。触れようと伸ばしかけた処先導する背、―――逃げられた。手指がすかっと空を切る。じっと手を見る。

「お腹は空いてる。とっても。………なんの詫び?」

素での質問だった。ご馳走、と聞けば遠慮どころか急に足取り軽くなる。ひょいひょいと跳ねるようについていき、心臓、、皮、軟骨、団子、と速やかに右から四つ指さした。遠慮どころか。二つと聞いて長考に入る。

「……軟骨と、心臓…下さい!」

目を爛と輝かせながら唐突に敬語。奢ってくれるから。

ルーフェン > なんの詫びか、と問われれば、は?と首を傾げる
お先に二本どうぞ、と店主が自分の注文した串を二本差し出してくれればそれを受け取り、一本を咥えて

「主の眉間に刺さりこそせんが、当たったんじゃろ?
 その詫びじゃ…多少はイラッとしたじゃろ?」

なんじゃ、嘘じゃったのか?とか首を傾げたりするが、ここまで来てしまったらご馳走取り消し、と言うのも
足取り軽く後を付いてきた彼女を思えば悪い気がする
彼女がババッと4つほど串焼きを指差すのに重なるように2つ、と言う自分の言葉が重なる
すると、長考し始める彼女に、どんだけ腹が減っているのだろう、とか思いながらむぐむぐ、と串焼きを食べ

「…主人、こっちの皮と団子もこの娘に焼いてやってくれ」

食べ終わった串を主人に渡しながら悩んでいたらしい物もついでに注文してしまう
自分の懐具合からすればどうせ、二本も四本も変わりはない…偶然とはいえ、彼女が空腹と判れば
そのひもじさは知っていたから、満腹…とまではいかずとも詫びを兼ねて少しくらいご馳走してやってもバチは当たらないハズ

カナン > 目を丸くする。

「あ…… と。
…………………………ええと」

二本追加の注文と、主人の気風の良い快諾がきこえる。
差し出された串の魅力に抗えず四本とも両手一杯に受け取り、がっちりと握り締めて吸い寄せられるように口を開けるが。
べりっと音がしそうな勢いで手を遠ざける

「ご、ごめんなさい。当たって無い。串は肉が飛んできたと思って、手で掻っ攫った。
刺さったうんぬんも、明らかに言いがかりって分かるコトをおなかすいたなー、って、言ってみただけ………」

詫び要素は一つも無い事を全面的に自白した。ぶるぶる手を震わせながら四本の串を相手に差し出す。返却かと。

ルーフェン > 遠慮せず食え、と店主が差し出した串を両手に受け取る彼女に伝え彼女が口を開くが、ひょい、と勢い良く手を遠ざけた
なんだあ…?と何が起きているのか、さっぱり判らず首を傾げていれば彼女に別に迷惑を掛けたわけではない、
という事を彼女が白状する。ほう、と途端に怒ってるんだか、悲しんでるんだか、何とも言えぬ表情を浮かべ

「謀ったのか…?そうか、それは許せんな…」

手を震わせ串を此方へ返そうとする彼女にひょい、と手を挙げる
大地を裂き、海を割るそんな人外の一撃が怒りに任せて振り下ろされたのだ―――……という事もなく
震えている彼女の頭をぽこん、と軽く一撃してからぽこん、とした手を引っ込めて

「今更返されてもわしは、腹は減っとらんわ
 捨ててしまうのも勿体無い、食い物は無駄にしてはならん…主が食え
 それと、今後、そんなつまらん嘘をつくな、良いな?」

衣服を古着とはいえ新調し、宿の代金も支払い、今後しばらくフラフラしていられる程には懐の暖かなドラゴンは
しばらく、山賊から金を巻き上げたりすることも、魔物まみれて遺跡に潜る必要もないから寛大であった
判ったら食ってしまえ、と彼女を促し、どうしようもないヤツじゃなあ、と呆れたように零した

カナン > 何度か瞬きを繰り返し、ぽこん、と下ろされる手をそのまま頭に受ける。

「………う、うん。うーーん…。……騙そうとするつもりはなかったんだよ?
……そんなはずないだろ、って貴方正しく言いあてていたし…… 当たったとしても、軽い串だから。気にされるなんて、思ってなかったんだ。単純に美味しいごはんー、って浮かれてた。ごめんね。」

一寸だけバツが悪そうに付け足すと、

「じゃれたりいなされたりは好きだから、軽口はこれからも叩くかなあ…。でも、貴方には気を付ける。頂きます」

良いんだろうか。しかも四本だった。今日の晩御飯としても十二分な焼き鳥を目の前にもう一度伺うよう見上げたが。濃厚なたれとほかほかの湯気をたちのぼらせる団子を口いっぱいに頬張る。胃にしみてちょっと双眸が蕩けた。

ルーフェン > 「あー…もうよいわ、食え食え」

軽い串とはいえ、飛んできたゴミが自分に当たれば自分であればそりゃあもう、怒っていた事と思う
とはいえ、自分と同じように他人も怒るとは限らず、その辺りは人それぞれなのだろうと思う
自分であれば怒っていたからこそ、彼女に詫びを入れたのだが、まあ、なんというか自分が思っていたほど
怒ったりした、という訳ではないらしい

「腹いっぱいにはならんじゃろうが食え
 腹が減っとると人も竜も碌な事はせん…主がろくでもないヤツとは言わんがな」

此方の様子を伺うように見上げる彼女に、遠慮せずとも良いぞ、と促し、彼女が口いっぱいに頬張り、
美味そうに目元が蕩ければ、カカッ、と笑ってそうかそうか、となにやら満足げな表情を浮かべた

カナン > 「…ウン」

ゴミと思えばぷちーんときれたり喧嘩吹っかけたりしたかもしれない。
前提が おいしそうな物獲った、違った、だったからかもしれない。
団子の方を食べ終わってしまうと、軟骨をカリコリと食べ始める。質感が違って夢中になり
頭の中がちょっとごちゃごちゃしてたのが 軽く飛んで行ってしまう有様。

「美味しい。すごい美味しい。いよいよ切羽詰まったら……やばいことに手を出さないとは言わないけど」

ウン、と頷きながら続いての皮の方にかじりつく。甘辛いたれが絡んで喉に染みる。
空っぽの胃が満たされて、最後の心臓はちびちび食べる。

「おなかいっぱいになるよ。肉だもの、食べ応えある。

…竜だったの?」

比較対象がひとと竜。具体的な種族に反応して、口を拭って顔を上げた。

ルーフェン > 「うむ…」

言いたい事も言い切ったので後は彼女が串焼きを食べるのを眺める
美味そうに食うやつ…とか、思いながらぼんやりと眺めていると自分ももう少し食いたいような気がしてくるが、
串焼きばかりで腹一杯になる、というのも何だか惜しい気がしてくる

「真っ当に稼げ、と言いたい所だがまあ…冒険者なんてのが既に真っ当ではないからな」

冒険者はどいつもこいつも、楽して稼ごう、と思っているやつ…などと思っているフシがあるのは
遠い昔、自分の集めた金銀財宝を何度も冒険者に奪われそうになったからである
長年、積み重なった恨み辛みは中々払拭できないものである

「おう、今はこんなナリをしておるがな…
 人の街ン中に入るのにドラゴンの姿のままというわけにもいかんじゃろ?
 ルーフェンという…生まれはずうっと北の方じゃ」

名を名乗れば、忘れてた、という風に懐から串焼きの代金を取り出し店主に渡してやる
ふふん、と得意げに代金を支払い彼女の方へ振り返れば、腹一杯か?美味かったか?なんて聞きつつ首を傾げる