2015/10/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にメルツさんが現れました。
■メルツ > 荷物はここで良いっスかー?
(街並みからして貧しさが伺える貧民地区のとある市場。食べ物を売っている店から娼館まで様々な店が並ぶその一角の木扉を開けて荷物を下ろし、店の者に声をかけた。
了承を得てサインと料金を受け取ると、毎度。と手短に挨拶をして立ち去り)
よっしゃ。今日の仕事もしゅーりょーっと。
(少し空腹を感じる腹を撫でながら、食べ物を並べて売っている露店を物色するように眺め歩き)
にくー。美味い肉売ってねぇかなぁー。
出来ればkg単位で。
■メルツ > (時刻はそろそろ夕刻。少し早めの夕食にでもしようかと思案しながら歩いていると、鼻先を擽った何とも言えない美味しそうな匂いに思わず首を伸ばして)
おっ?
これは…シチューの匂いか?
最近肌寒くなってきたしシチューもイイなぁ… 肉たっぷりの。
(やはり肉は外せない。まるで吸い寄せられるように一軒の店の前まで移動し、数人並んでいる列の最後尾へ。ソワソワしながら順番を待ち)
おっちゃん、大盛りで!肉もモリモリで!
(待ちに待った順番が来た途端、元気な声で注文。大振りの木器になみなみと注いでもらうと代金を支払い木彫りのスプーンを受け取って点在するベンチへと腰かけ)
いっただっきまーーーす!
(湯気を立てるそれを早速一口。ぱくっと頬張って満足そうにニンマリと笑った)
うめぇーっ。
■メルツ > (あっという間にシチューを平らげ、満足そうに腹を撫でれば腰を上げ、ひと伸びした後)
さぁて、今晩の宿探しに行くかな。
(器とスプーンを店のおっちゃんに返却し、足早に市場を後にしていった)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からメルツさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にアラミルさんが現れました。
■アラミル > 深夜、貧民地区を…歩く、というより体をひきずるように進む小柄な少女の姿
「…………」
くすんだ銀色の髪を背中の中ほどまで伸ばし、髪とは逆に澄んだ海のような瞳をあたりに巡らせている
格好はぼろぼろのローブ…フードは被っておらずいかにも貧民、といった体で
………――
くぅー、と…情けないような音が少女のお腹から響く…おなかがすいているのだ、とても
お昼に「おやつ」は食べたけれどやっぱりこの時間まではもたなかった
どこかにいないかな、ごはん…
そう思いながらあてもなく、ふらふらと辺りをさまよっている…
辺りにはいかがわしい店や娯楽施設から聞こえる音が広がっているが、少女は気に留めていないようだ
■アラミル > ………
遅すぎたかな、と内心思う…大多数はもう寝床に帰ってしまっているだろう…
――…
くぅー…。また、お腹が鳴る。でも、目的のごはんは見つからない…
我慢して今日はもう寝ちゃおうか
そう考えながら少女はぺたぺたと路地をさまよっている…
■アラミル > ……
ぺたぺた歩くのもつかれた。路地のどこかの店の壁によりかかって三角座りをする
ぼんやり、と言った調子で通りを見ている
―――
このまま寝ちゃって、おきたら――
またごはんを探そう…と、諦めようという気持ちと、やっぱりお腹が空いた、という気持ちがせめぎ合い、どっちつかずの状態になってしまっているようで
■アラミル > ――――すぅ……
せめぎ合っていた気持ちも、時間がたてば眠気が勝ってきて
三角座りをしたまま膝に顔を埋めてすやすやと眠りはじめてしまう
――襲われるかも、という不安が一抹もないのは、慣れているからだろうか…?
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からアラミルさんが去りました。
ご案内:「裏通り」にユーリエさんが現れました。
ご案内:「裏通り」からユーリエさんが去りました。
ご案内:「裏通り」にユーリエさんが現れました。
■ユーリエ > (昼でもなおうす暗い裏通り。犯罪の温床になっている土地でもあるが、一日中、男女の睦言がかわされる場所でもある。そんな一角に、ふらりと姿を現したのは未成熟な体型も見て取れる、肩や腿を出したドレス姿の少女娼婦……ではなく、少年娼婦。しかも、その正体はスリルと快楽を求めに来た貴族だ)
ふふ、立ちんぼってやつ。一回やってみたかったんだよね。誰か、いいお客さんがいればいいんだけど。
(本人はいたって楽しげな様子だ。周囲からは奇異の視線を向けられるものの、娼館の元締めには話を通してある。客が取れれば、娼館でもっとも高い部屋に連れ込むつもりだ。誰か通りがからないだろうかと、待ちきれない様子でそわそわ、身を揺らしている)
ご案内:「裏通り」にケイシーさんが現れました。
■ケイシー > 黒の三角帽子に黒いマント。白いシャツと、やはり黒いブーツ。いかにも魔法使いでございと言った格好だが、ユーリエよりも幾分低いその背丈では、まるで収穫祭の仮装のようだ。
そんないでたちの少年が、裏路地を通りがかる。コツコツと足音が聞こえても良さそうなものだがそれは聞こえずに、代わりにその手に持った林檎にかぶりついたシャクリという音が聞こえる。
背の低い魔法使いはユーリエの前で足を止め、モゴモゴと林檎を咀嚼しながらジロジロと女装少年を観察する。
■ユーリエ > ふーんふふーん……♪(これから起きることを考えて、いかにも楽しげに身を揺らしていたけど。ふと裏路地にやってきた少年の姿に目を向けて。彼が何も言わないまま近づいてくるのをこちらからも眺めつつ……すっかり、眼前までやってくるのを見ると、目元にいたずらっぽい光を浮かべ)
恵んでくれるの?(くふ、と口元に笑みを浮かべ。そのまま、軽く屈むと、彼が握ったリンゴにかじりつこうとする)
■ケイシー > シャクリ。林檎はやや酸味の強い味がする。それでいて、適度な甘味。程よい水分と咬み応えが心地よいが、特別高級なものという訳ではないようだ。
「なんだ、腹へってんのか?…喰うに困って突っ立ってるようにゃ見えねえけどョ。」
林檎を齧られた事は特に気に止めず自分ももう一口。
視線はユーリエの顔、顎、喉元、肩…そして太股と、少しずつ下に降りていく。
「やむにやまれずやってるヤツの悲壮感みたいなの無いもんな。半ばヤケで明るく振る舞ってる感じともなんか違うし。
でも腹へってんなら林檎一個位くれてやるよ」
■ユーリエ > なになに、人の事情を勝手に想像して説教するタイプ? そういうのってプレイにしても特殊じゃない?
(からかう口調で、くすくすと肩をゆらして。相手の視線が自分の体を舐めるのにも、恥ずかしがるような様子はなく。楽しげにえくぼを浮かべると、相手の腕をさっそく絡め取ろうとする)
魔法使いは見かけによらないっていうけど。リンゴよりももっとおいしいものを奢って欲しいな。ねえ、中で話そうよ。
(そう言って。引っぱっていくのは一軒の娼館。自分自身が出資しているのだなんてことはおくびにも出さず、興味を引かれて彼を連れて行くことにした)
■ケイシー > 「いや説教つかだなおい…!ままま待てってばオレっちそんな金持ってねえぞ?!」
いとも簡単に腕を絡め取られ、娼館へと引っ張られていく。
本当に嫌なのであれば力任せに腕を振り払えるのだろうが、金が無い(全く無い訳ではないにせよ)事を伝えれば、相手も諦めるかもしれない。
引っ張り込まれそうになる館には見覚えが有る。ちょっとした薬やら何やらを調合して、時々納品に来ている娼館の一つだ。
尤も、その際の出入りは通用口なのだが…
■ユーリエ > だーいじょーぶだいじょーぶ。僕がちょっと出してあげるから。ほらー、しゃんとして。
(ぐいぐい、腕を引っぱりながら。少年同士の連れ合いが、悠々と店の中を歩き、最上階のVIPルームへ入っていくのはずいぶん不思議な光景だろうけど。本人は一向に気にした風もなく、戸を開けて部屋の中へ。全体がうっすらピンク色の薄明るい部屋の中、ふふん、と鼻をならすと、)
僕のこと、じろじろ見てたクセに。興味合ったんでしょ。(にーっといたずらっぽく笑いながら。相手の鼻のあたりをちょん、と指で押して。中央、明らかに2人で寝るには大きすぎるベッドまで連れて行こうとする)
■ケイシー > 結局、あれよあれよという間に引っ張り込まれてしまう。
通用口からある程度の場所へは入り込んだ事もあるが、上の階は初めてである。が、幾人かの黒服の顔には見覚えがある。
「あ…ども、ども。」
かなり間抜けな感じで会釈をするが、何せ相手の仕事場である。『知った顔である』事については上手に知らんぷりし、客として丁寧にお辞儀を返されてしまった。
キョロキョロと部屋を見渡す。鼻先を突つかれ、大きすぎるベッドにまで連れ込まれればいい加減観念したのか、ばたりとフカフカしたそれに倒れこむ。
「は〜〜〜…まさか、客としてココ入るとは思わなかった……えもんかけ、有る?…よな。アレか」
まだ微妙に抵抗心があるのかそう呟くと、よっこらと立ち上がり、コートをかける為のポールに帽子とマントをひっかけにかかる。
『えもんかけ』。随分と古くさい言い回しだ。今時おじいちゃんでも使わないかもしれない。
■ユーリエ > (自分はベッドにぽす、と座り込んだまま。帽子とマントをとって壁に掛ける様子を眺めつつ、ふふ、と笑みを浮かべて)
なんか、年よりっぽい動き。ほんとはすごいおじいちゃんだったりする?
(後ろから声を掛けつつ。マントを脱いだ相手の背中に回ると、する、と脇の下に手を潜らせて、胸元をくすぐるように撫でて行く。そうして、なれた手つきで留め具を外し、さらに服を脱がせていこうとする)
■ケイシー > 「そ すんげーおじいちゃん。黒の王の時代から延々生きてるジジイだよ」
そう言って返す声は少年のそれ。なんの凄みも威厳もあったものではない。
白シャツのボタンをひとしきり外され、袖を抜き取られた所でゆっくりと振り返る。
顔にはうっすらとそばかすが浮く。痩せぎすの身体ではあるものの、さほど中性的という風でもなく、それなりに骨のカッチリしたやはり少年の身体。
今度はユーリエの手をそっと取って、すぐ側にある豪華な作りの椅子へと誘導して自らは片膝をつく。
■ユーリエ > あははっ、そしたら色んな事知ってそうだね。どういう風にしたら気持ちいいか、教えてよ。
(くすくすと笑いながら気楽に答えると、相手の上半身をすっかり脱がせて。そうして、黙ったまま腕を引かれるときょとんと瞬きつつもそれに従って。椅子の上に腰掛けて、相手がかがみ込むのを見れば、見下ろしながら首をかしげて)
なになに、つま先にキスとか?(足をぷらぷら揺すって、ヒールのついた靴を片足は落とし、片足は半端に残ったまま。どうするつもりだろう、と興味深げに見下ろして)
■ケイシー > 「どうかな。知ってる事もあったり知らない事もあったり。いやむしろ知らねー事のがまだまだ多いぜ」
片方は先に脱がれてしまったので、もう片方の脚を立て膝の上へと持ち上げる。
「そういうのが好きかい?お望みならそうするね」
猫背気味の背中を更に丸めて、脛の中ほどにキスをする。
そしてやや強引に脚を持ち上げ、次第に足先へ向かってキスを繰り返していく。
跡の残るような強烈なそれではなく、チュ、チュと鳥がさえずるかのようなバード・キス。
まだぶら下がっていたヒールをそっと脱がし、今度は足先へとやや強めにキスをし、最後に足の親指を軽く口に含み、またチュっと音を立てる。
下からユーリエの瞳を見つめながら、今度は徐々に足の上の方へと両手の指を這わせていくが、スカートの裾の辺りでストップし、続けていいかと尋ねるように軽く首を傾げて見せる。
■ユーリエ > 脱がせたかった? 後は全部脱がさせてあげる。(相手の手つきを見下ろせば、ふふ、と笑みを浮かべて肩をすくめる。そうして、脚に唇が触れれば、ほっそりとした脚がぴく、っと震えて)
ん…っふ、お客さんなのに、そういうのが好きなんだ……あ、んっ……。(甘く鼻にかかった声を上げながら。脚の指先に触れられると、くすぐったそうに身を揺する)
ん……あ、ふ……っ、いいよ、好きにして?(見下ろしながら笑みを向け。腰を小さく揺らしながらも、誘うように内ももを擦り合わせて)
■ケイシー > 片方の手はスカートの中へ潜り込み、ユーリエの腿を甲側で撫でる。もう片方の手はユーリエの手を取り、その甲へまたもバード・キス。
公式な場でご婦人の手に口付けを行うのは飽く迄も形式のみ、実際に口をつけるのは無礼とされるが、何分こういった場である。
膝を撫でる手のひら。腿の、筋肉と筋肉の間に生ずるうっすらとした谷間をなぞる指先。
手の甲に生まれる、指先へと流れる筋の隆起へのキス。前腕の二つの骨の差によって顕わになる窪地を、もう片方の手がなぞっていく。
腿を撫でながらスカートの中から手を抜き去り、ユーリエの指と指の間に、自分の指を顰み込ませていく。
肩口にほんの少し飛び出る鎖骨の端にキス。喉元へのキス。
どれだけ中性的な身体であっても、どうしても少年で有ることの自己主張を隠しきれない部位ばかりだ。
■ユーリエ > ん……っふ、ん……っ。なんか、触り方、いやらしい、ね……っ。(ふう、っと鼻の奥を小さく慣らし。人形のようにイスに座り込んだまま、相手のキスと愛撫を受け入れている。片手を撫でられるのにはなれない様子で身をよじらせていって)
っは……ん、っや……っふ、なんか、そういうフェチなの?(肩口に触れてくるキスにも、ぴく、ぴく、と体を振るわせ。身をよじらせる内、短いスカートにはうっすらと盛り上がりが浮かびはじめる……)
■ケイシー > 「フェチ、かな。どうだろうね。」
耳元にそっと囁いたあと、ペロリと耳たぶを舐めあげ、耳珠を口に含む。
椅子の後ろ側に回り込むように身を移し、反対側の手指にも指を差し入れていく。
「はしたないトコが、元気になってきたかい?ねえ、ソコは、なんて言うんだっけ。」
背を丸め、ユーリエの耳元にそう囁く。手は右も左もしっかりと、両方の手に抑えられてしまう形だ。
■ユーリエ > ん……っふ、っや……っふ……っ。(金色の髪の間、耳に触れる感触に小さく息を吐く。両手を相手に抑えられ、イスの上に縛り付けられるような格好。後ろに回った相手に伏し目がちに視線を向けながらも、腰を小さくゆらして)
そういうこと、言わせると嬉しいんだ? やっぱ、ヘンタイだ。(後ろに視線を向けながらつぶやき。はあ、っと熱っぽく息を吐いてから。自分の胸がトクトクと鳴るのを感じつつ、何度か息を漏らして)
僕の……おちんちん。興奮して、硬くなってる。……ねえ、君のは、どう?
■ケイシー > 「そう、ヘンタイ。君は、大変なヘンタイに捕まっちゃった。」
眼元に顔を近づけ、瞼を閉じた所にキス。
「こっちもだんだんと、元気になってきてる。確かめてみるかい?
…でも、駄目。そのスカートの中が、本当におちんちんか調べてみないとな。
だけど、調べている間に、逃げ出されたんじゃ、残念だよな。」
ユーリエの両腕をゆっくり、左右のひじかけに置かせて、まるでそこに腕を縛り付けたかのようなゼスチャをおこなう。右の腕を。左の腕を。
「ほーら、君の事を、縛っちゃった。もう君は、逃げ出せない。」
耳元にゆっくりと、内緒事のように声を潜めて。
実際にはユーリエの腕を縛るものは何もないし、ケイシーは何か魔法をかけた訳ではない。動かしたければ、普通に動くハズだ。
猫を思わせるそばかす顔の少年は椅子の前に回りこみ、少年娼夫の眼を見つめながら、そのスカートを少しずつ、少しずつたくし上げていく。
■ユーリエ > 意地悪。(ぶー、と唇をとがらせて相手の顔を見やりながら。両手をイスにおかれて、縛り付けられるような動作。ベッドがあるのに、なんて思いつつも。相手の言葉には、)
……ホント、ヘンタイ。僕が動けないようにして、一方的にしたいんだ。(じ、と目を向けながら。それでも、その遊びに乗って。座ったまま身動きを取らず。相手の手が服の裾にかけられ、まくり上げられていけば、白い腿がさらに露わになっていく。やがては、面積の小さな透けた下着と、そこに収まり切らず、お腹に押しつけられるような形で膨らんだそれまで、外気にサラされて。うっすらと、汗のにおいがスカートの中からは漂っている)
■ケイシー > ずり落ちて来ないように、スカートの裾を椅子の隙間へと押し込む。
「汗の香りがするな。それに、チーズみたいな香りも。どこからかな?良く調べなきゃな。
さては、この反り返ったおちんちんからかな?この小さな布きれに収まり切らなくなった、女装おちんちんからかな?」
椅子の前に両膝を立てて座り込み、竿の先端にふーっと息を吹きかける。
陰茎に直接触れる事はせずに、下着の上から睾丸と睾丸の間をゆっくりと指で上下になぞり上げる。
■ユーリエ > ん……っ、っや、ん……っ!(息を吹きかけられ、硬くなったそれがひくん、っと生物的に跳ね上がる。はあ、はあ、とアラっぽく息を吐きながら、腰を揺すってしまう。重たげな陰嚢をなで上げられて、ぴく、ぴく、と下半身が細かく震え。椅子の上で身じろぎ)
……焦らされるのとか、好きじゃないんだけど……っ。もっと、ちゃんと、して、よ……っ。
(潤んだ瞳で見下ろしながら。くん、っと小さく鼻をならして訴える)
■ケイシー > 「そう?ま、すっかり出来上がっちゃってるし、あんまり待たせても可愛そうかな…?」
下着をおろし、いきり立った陰茎を顕わにする。
ちゅぷ。はちきれそうになっているそれを、ケイシーはおもむろに口に含み、舌で弄びはじめた。
■ユーリエ > っく……あ、っ!(引き下ろされた下着から解放されたそれは、びく、びく、っと大きく跳ね上がる。はあ、はあ、と粗く息を吐きながらも、両手を肘掛けに着けたまま、突き出すように軽く腰を浮かせ。そうして、待ち望んだ茂木には、)
っは……あっ! あ、っは、舐められて……る、すご、いよ……っ。
(嬉しそうに声を弾ませる。びくん、びくん、っと体が大きく震えて。感じ入った声が部屋の中に響く。娼館の広い部屋の中、外に声が漏れることはないけど。部屋の中にはその後もずっと甘い声が響き続けていたはず……)
ご案内:「裏通り」からユーリエさんが去りました。
ご案内:「裏通り」からケイシーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区のとある広場」にシズハさんが現れました。
■シズハ > 「……で? それはお前たちがこんな幼子を好き勝手していい理由になるのか。」
一目で破落戸と分かる7名ばかりの男たちに、あらん限りの軽蔑を込めて半眼で言い放ってやった。
時刻は夜半。
所は貧民地区にある広場。
自分の後ろには顔にいくつか痣を作って震えている、服がぼろきれのように汚されてしまっている年の頃5、6歳の子供。男か女かも知らない。
そして自分の前には……160㎝にも満たない自分では、見上げずには目を合わせて会話もできないような体格の男たち。
一様に酒気で頬を上気させ、その瞳は濁っている。この分では今自分たちが何をしていたのか、明日になって覚えているのかも怪しいものだ。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区のとある広場」にエルジェベートさんが現れました。
■シズハ > 実のところ……そもそもこの男たちが何者なのか、とかこの少年なのか少女なのかも分からない子供との間になにがあったのか、とか。シズハはそういうことは何も知らない。
ただ、この破落戸どもが口々に罵声を浴びせかけながらこの子供に寄ってたかって殴る蹴るの暴行を加えていたので、反射的に声を張って静止しただけのことだ。
歩み寄る自分に対して破落戸どもは脳にまで回ったアルコールのせいもあって不明瞭かつ意味不明な罵倒を述べ立てていたのだが、正直シズハにはどうでもよいことこの上なかったのであまり覚えていない。
ここら辺は俺たちの縄張りであるにも関わらず俺たちにぶつかってきた生意気なガキに制裁がうんたらかんたら、とか言っていた気がする。
そこで冒頭のセリフであった。
頭に血が上った破落戸どもが、子供そっちのけでシズハを取り囲んでしまった。
身長160cmにも満たない細身の1人と、190㎝に迫る逞しい男たち7人。傍目にはどう転んでも勝ち目はないように見えるだろう。
■エルジェベート > 「たかが子供一人に何を手こずっていますの?」
男たちの後ろの暗がりから現れた、豪奢なコートに身を包んだ女。
侮蔑を込めた口調で男たちを叱咤する。
シズハの後ろに隠した少女――彼女がミレー族だと気付いたエルジェベートは、男たちに金をやり、少女をいたぶるよう命じたのだ。
自分は食事中の為手をわずらわせる事もないと思ったのだが、結果この体たらくである。
■シズハ > 「子供ね……。こう見えてもこの国の法律でも成人年齢を超えてるはずなんだが。」
あるいはこの少女のことなのかもしれないが、ともあれはぁ、と肩を落とす。
男どもに囲まれながらのその態度を侮蔑と受け取ったか、一人がよく分からない罵声を浴びせながら殴りかかって……その2秒後には力を失って手入れの杜撰な石畳に倒れ込んだ。
言うまでもなく、身長差を逆に利用して懐に潜り込んだシズハが鳩尾に沈み込ませた正拳突きの一撃の結果であった。
やや距離のあるエリザベートにも、6人になった男どもが明らかにたじろいでいるのが分かっただろう。
■エルジェベート > 一撃で倒れた男と、目の前のサムライを見て判断する。
成る程、なかなかの遣い手のようだ。
「――全員でかかりなさい」
たじろぐ男たちを叱咤するようにけしかける。
男たちは一瞬躊躇うものの、仕方なくサムライへと突進する。
構えも何もあったものではないが、いっぺんにかかれば何とかなると思ったのだろうか。
だが――
■シズハ > だが――全員が一人に対して一斉に突撃するのが有効なのは、その全員にある程度以上の連携が取れている場合だけである。
一人ひとりが眼前のシズハの戦闘力に内心で恐れを為していて、そもそもアルコールが回っているせいでその足取りはふらついている。
要するに、男たちの動きはてんでバラバラであったので、シズハとしてはもっとも手近な一人に対して向かっていくだけで良かった。
これは1対6ではなく、ただ1対1が6回あっただけだ。
「……終わったぞ。」
エルジェベートが見ている前で、最後の男が泡を吹いて気絶するまでに1分と要さなかった。
■エルジェベート > 予想通り、だった。
男どもは一太刀どころか、女武芸者に触れる事も出来ずに終わった。
が、少しは相手の動きが見る事が出来た。
それだけで価値はあった。
「――では、わたくしがお相手いたしましょう」
すらりと、腰のレイピアを抜き、構えを取る
■シズハ > 「……ほう。」
エルジェベートの得物は、あれは確かレイピアとかいう刺突専門の西洋剣だ。その程度の知識なのだから、当然その剣の流儀を深くは知らない。が、少なくともエルジェベートの構えは自然で滑らかで、それだけでこの破落戸と比べ物にならない腕前なのは分かった。
気を抜いて勝てる相手ではないだろう。
「――鳴神抜刀流、竹森静葉。そちらに名乗る気はあるか?」
エルジェベートは東方の居合術を見たことがあるだろうか。左腰の刀に手を添えて、抜きかけた姿勢のまま腰を深く深く落とす。
■エルジェベート > 「神殿騎士エルジェベート・トルケマダ――参りますわ」
一応、騎士の端くれである。
名乗りと同時に優雅に一礼すると、シズハに向かい踊りかかる。
相手の獲物は刀、当然、重さの関係で受ける事などは出来ない。
ならば相手の先手を取っていくしかない。まだ刀を抜いていないようだが、名乗りを終えた以上、勝負は始まっている。
まずは三度、シズハに向かい突きを繰り出す
■シズハ > 「神殿騎士!? 世も末だな……。 」
無論目の前の彼女の装束はたとえば自分の国でそれに相当するであろう僧兵などとは似ても似つかない。
驚いたのはそこではなく、まさか破落戸を使って弱者を虐げているような者が大手を振って神殿騎士として歩いているとは思っていなかったのだ。
「鳴神抜刀流、太刀之事始―― 一閃!」
深く腰を落とした体勢からは想像もつかない、その体勢から脚力のみを用いたサイドステップで2撃まで突きを躱す。そして3度目の突きにタイミングを合わせて抜刀。その動作がそのまま横払いの斬撃につながり、低い位置からの踏み込みと相まって、驚異的な速度を叩き出す。
狙いは彼女の身体ではない。主武装たるそのレイピアだ。
■エルジェベート > 居合いを見たのは初めてだった。
だが、その斬撃はゴロツキ相手のものとは比較にならない。
吸い込まれるように太刀がエルジェベートのレイピアに吸い込まれ――
そして、レイピアが「しなった」。
そう、これが彼女の武器、ダマスカス・レイピアの秘密。
あえて柔らかく、しなるようにする事で、剛剣の力を受け流す。
普通のレイピアならばあっという間に折れているであろうその一撃を流すと、再びシズハに向かい突きを繰り出す
■シズハ > 「なっ……!!」
くどいようだが、シズハのレイピアの知識と言うのは「突き主体の細長い西洋剣」と言う程度のものだ。
シズハの常識に、「しなる刀」などというものは存在しない。これでレイピアを弾くつもりであったものが、完全に虚をつかれた格好になった。
そして、攻撃直後の隙を突かれてレイピアがまともにシズハの胸に吸い込まれる。
「か、はっ……!!」
着物に縫い込んであった細かい鎖のおかげで胸に穴までは開いていないものの……。そこに込められた衝撃は剣先一点に集中し、呼吸が数秒できなくなる。
その数秒は、手練れの神殿騎士を前にしては致命的なものだ。
■エルジェベート > 「しっ――!」
その隙は見逃せない。
エルジェベートのレイピアが、シズハの刀を持つ手へと吸い込まれる。
元々レイピアの剣術は、相手を戦闘不能にする事こそ真髄である。
相手の利き腕を狙う一撃は、正確無比のものだ。
■シズハ > 「っ……!!」
まず最初に来た感覚は、熱い、だった。
鎖襦袢はあくまで体幹を守る軽装、腕にまでは防御は及んでいない。
腕を貫かれては力を維持できず、愛用の打刀を取り落とす。
「……なるほど、しなる剣か。世の中、まだまだ私の知らない神秘の武器があるものだな。一つ勉強になったよ、ありがとう。」
痛みをこらえた強張った表情で見上げ、言う。自らの敗北を悟ってはいたが、それでも心まで屈服したり許しを乞うてやるつもりはなかった。
■エルジェベート > 「ええ、たっぷり学んでいただきますわ――勝負の敗者がどうなるかも、ね」
ちろりと舌で唇を濡らす。
先ほどの少女は既に逃げてしまったらしい――となると、勝負の熱は、彼女に沈めてもらうしかないわけだ。
珍しい東洋の武芸者。どんな味がするか――少し、楽しみだった。
「ふふ――」
すっと。自然な動作で、レイピアをシズハの首筋に近づけ、そこから胸元の着物へと滑らせようと