2018/05/12 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/露店通り」にカインさんが現れました。
■カイン > 昼間でも薄暗い貧民地区の路地の一つ。
様々な商品を商う露天商たちの集う通りの中で、
露店の一つの前に足を止めて品物を眺めて思案顔の男がいた。
その露店で商われているのは荒事に従事している物ならば、
一度は目にしたことがあるだろう治癒や気付けの薬品類や消耗品の類。
そしてそれらの商品から隔離されるように置かれた怪しげなラベルの瓶である。
「えーと、これとこれと…後はそうだな…あー…。
もう少し負からん?買う量増やしてもいいし」
商品を指定し多後、男とも女とも解らぬ全身をローブで
隠した怪しげな店の主を一瞥しそう交渉を持ち掛けるも素気無く断られる。
残念そうに肩を揺らしながらも一旦そこで注文を区切って再び思案を始める。
傍目には随分と怪しげな、少しはた迷惑な客に見える事だろう。
■カイン > 「ンン。よし、これで決めておこう。
全く、少しくらいは色をつけてくれてもいいだろうに」
常連相手に連れない事だとぼやきながら金を先に渡すと、
店主が目の前でそれなりの量の荷物を包み始めるのを眺めて肩を竦める。
「消耗品の類は平民地区とかだとちと足が付きかねんからなあ。
全く世知辛い。昔はもう少し大雑把だったんだがな、この国」
自分の身の上的に考えていた仕方のない所ではある。
大手を振って歩ける身分では本来ない以上はどうにもならないが。
商品を用意してもらう間に周りを見回せば俄かに人の増えた様子。
それでもちっとも賑やかと思えないのがなんとも陰気である。
■カイン > 「…遅い」
ようやくまとまったと言って目の前に差し出された荷物を手に取り、
軽く肩を竦めながら苦笑いを浮かべる。
対価を数え終わるのを眺め見て、オーケーをもらえば足早にさっていくのだった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/露店通り」からカインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区・歓楽街」にハーティリアさんが現れました。
■ハーティリア > 「ふぁ、あ……と。」
欠伸交じりに歩く歓楽街。グッと伸ばした背はしなやかな猫のように。箒を背負った美女と見まがう風貌は、ぶらぶらと暢気に歓楽街をほっつきあるく。
「ん~、仕事がねぇなぁ。どうするか。魔法の研究もわるかぁないけど、ずぅっとってのもなぁ。」
別に金に困っているわけではないが、やることがないのはいただけない。と眉根を寄せる。久しぶりに、冒険者ギルドにでも、顔を出そうかなぞと考えつつ。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区・歓楽街」にゲス・レッガーさんが現れました。
■ゲス・レッガー > 「……ふぅ……ん?なんだ?ご主人(仮)じゃないか」
にやけながらおどけてみせる。認めているのだがそのまま呼ぶのはなんだか癪だという態度がなんとなく伝わってくるだろうか。
「随分と暇そうだな」
新しく服をしつらえたのだろうか……また人ごみに溶け込めそうなどこにでもいる服装でゆったりと目の前に現れた。
■ハーティリア > 「おや、ごきげんよう。 こんなところで奇遇だぁねぇ。」
不意に視界に入った見覚えのある人影……ただし、ともすれば見失いそうな凡庸な衣服の姿に、二度見して確認したのは内緒だ。
「あぁ、退屈してたとこよ。なぁに、面白い話でもあるのかい?」
ゆったりと目の前に現れた彼に、ククッと喉を鳴らすように笑って、首を傾げ。
■ゲス・レッガー > 「奇遇っていうか……まぁ、そうだな。うん。そういうことにしておこう」
出会うためにたまに顔を出して探していたとはなんとなく言う気にならなかった。
あの快感が忘れられないのもあったし、あんまり音沙汰ないのもなんだか不気味だった。
「面白い話はねぇよ。とりあえず、俺自身がわりと笑い話として語り草になりそうな気配は無きにしも非ずだけどな」
男娼かったやつが使い魔になったとか笑い話にもならないが、ここでは信ぴょう性はとても高いのだろう。ぎりぎり笑い話になっている。
■ハーティリア > 「おや、気になる言い方じゃねえの。なぁに、俺にも教えておくれよ、なぁ?」
つかつかと近づき、甘ったるく囁くように問いかける。ふわりと、近づいた拍子に甘い香りが鼻をくすぐり。
「おや、笑い話で済むなら良いじゃねぇの。なんなら、せっかく魔力持ちになったんだし、術の稽古でもつけてやろうか?」
ククッ、と笑いながら目を細め。なぁ?と囁きつつ、指が胸板をツゥ……となぞり。
■ゲス・レッガー > 「ごしゅじんさまが調子に乗りそうだから丁重にお断りさせていただきますぅ」
甘い香りに心落ち着きなぜだか下半身もあらぶりそうになるのを理性を総動員して何とか抑える。
この匂いにやられたわけだ。対策はないが意識だけははっきりさせておけば問題はない筈と高を括る。
「術の稽古なぁ……んっ。何考えてる?」
少しりっぱになった胸板は指でなぞられるとくすぐったいらしくびくっと震えて反応してしまう。
■ハーティリア > 「おや酷い。」
軽口を叩く使い魔に苦笑いして肩を竦め。括った高と裏腹にビクリと震えた胸板に目を細めると、なぞった指を頭に戻して長く伸びた自分の髪を梳き。
「特に何も、また遊ぼうかなぁ。ってちょっとは思ったがね。でもまぁ、魔力の扱い習いたいなら、真面目にご教授してあげてもいいぜぇ? これでも、講師の資格あるんだぜ、俺。」
こっちの世界じゃ使えねぇけど、とケラケラ笑いつつ冗談めかし、どうする?なぞと愉しげに眺めて、魔女は使い魔に問いかけた。
■ゲス・レッガー > 「ふん……まぁ、そうだな。これから長い付き合いになるかもしれないし?ちょっとぐらいあんたの術に抵抗する術を持っておきたいのは事実だよ。だから一応教えてくれよ」
ハーティリアへの裏切りは魂レベルで出来なくなったが抵抗はしたい。
出来れば手のひらの上から早めに抜け出したい。
こんな思考すらもなんだか読まれているようで苦々しく思ったが今だけだと自分に言い聞かせながら使い魔は主人に頼み込んだ。
■ハーティリア > 「じゃあ、とりあえず簡単な呪術からな。呪文抵抗は呪術じゃなくて魔術の領域だから、専用の魔術言語覚えなきゃだし……。」
抵抗したい、という彼に希望があるのか無いのか、微妙な言い方ではじめるそれ。まずは、専用の魔術言語が要らない、暗黒呪術の基礎からだ。
「まず、一工程(シングル)で放てる簡単な呪いからだな。目晦ましと、耳塞ぎと、引っかき傷の呪い。」
■ゲス・レッガー > 「……勉強は好きじゃないからな。うん、その辺りはあとでいいかもしれん」
絶対に寝る自信がある。ならば基礎からこつこつ魔について理解を深めてからでも遅くないだろうと考え方を変えていく。
それに目晦ましと耳塞ぎとか実に自分好みの名前が聞けた。これがあれば盗みがだいぶ楽になるんじゃないかと期待に胸を膨らませる。
「ん、よろしくたのむ。一体どうすればいいんだ?」
身体に魔力がみなぎっているのは感じるが何をどうすれば外に出せるのか、出してどうすればいいのかがさっぱりわかっていないのである。
■ハーティリア > 「言っとくけど、呪術と魔術は割と系統ごと違うから、言語はどっちにしろ覚えないとだぞ。」
勉強は好きじゃない、という彼に一応チクリと釘を刺しておく、まあそれでも知りたいなら、教えるだろう。それこそみっちりと。
「基本的に呪術は呪いたい相手と部位を念じながら唱えればいい。目晦ましは『目を閉ざせ』 耳塞ぎは『耳を閉ざせ』……ただ引っかき傷は、触媒に少しだけ血が居る。指先を針でついたくらいの血でいい。血を少し出して『呪いあれ』だ。」
説明に合わせて、自分の目、耳を指差し、血の話でクルリと指先を軽く回しながら言葉をつむぐ。
■ゲス・レッガー > 「げ、結局は覚えなきゃいけないのか」
苦い顔をしながら未来の事を思い少しげんなりする。
「ふぅん。意外と簡単なんだな……色んな部分に応用できそうな感じだな」
五感以外も色々できそうな気がしてくる。もっとも他の部位を風疹して何が出来るのかと聞かれれば困ってしまうのだが……
ご案内:「王都マグメール 貧民地区・歓楽街」からゲス・レッガーさんが去りました。
■ハーティリア > 「そりゃそうだろ。詠唱できねぇじゃねぇか。」
げんなりしている彼に、まぁ頑張れ、と激励を送りつつ、意外と簡単、という言葉に小さくうなずき。
「そりゃまあ、呪術を使う下地は使い魔になった時点で出来上がってるからな。魔術と違ってちょっと工程をすっ飛ばせるわけだ。……ま、他の部分に作用させようと思ったら、それなりに魔力使うけどな。」
そんなことを離しながらしばし呪術の講義をいて、その集まりは一時解散となった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区・歓楽街」からハーティリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」にカインさんが現れました。
■カイン > 騒々しい声の響く貧民地区の酒場の一つ。
それなりに料理がうまい事で評判のその酒場のカウンターに陣取って、
派手に酒を飲んでる男が一人。
つまみを齧りながらエールの入ったジョッキを一つ空にしてカウンターに叩きつけ。
「ぷはっ。あー、全く女の子に手を出しといて謝りもせずに、
逃げようとするやつが多すぎるぞこの辺り。
そのまま留まってればド突き倒して終わるんだがなあ」
随分と自分勝手な文句を漏らしながら次の酒を注文する。
垂れ流しの愚痴も大した問題がないと言わんばかりにスルーされるのはご愛敬。
周囲の客からのヤジも振り返りもせずに手を振るだけで応じて返し。
■カイン > 「用心棒稼業の常とはいえ、下手すると余程兵隊より足を使う羽目になるのが困りモンだ。
逃がそうものなら責任問題ってなモンだしな」
それこそ自分から逃げられる相手など早々いないという自負はある。
しかし、同時に茶々が入らないと楽観もしていない。
面白半分に捕り物に横やりを入れてくる輩が多いのもこの辺りの特徴であるし、
何よりたぶん自分がそれを横から眺める立場になったら軽く横槍を入れるのは間違いない。
「ま、ナイト役も楽じゃないってことだな」
運ばれてきた二杯目の酒を手に取り煽ったところで、
ナイトって面かと茶々が入るのは黙殺である。実際野獣がいい所だろうが。