2015/10/30 のログ
レナ=ミリイ > クロスボウは射撃に地形を選ばず、威力と射程に勝るため部族ではよく使っていた武器であるものの、メンテナンスコストが高く手順が複雑なのがネックであった。

「これで、良し!」

すべての部品の交換と修理が終えると漏れがないか全体を回しながら確認し、再び膝の上に置けば今度は路地をなんとなく眺めてこれからどうするか考えながら下腹部をなでる。
数日前までまだ見えるような変化はなかったはずだが、すでに下腹部は触ればわかるくらいには膨らみを見せていて、そこに生命が宿ることを示していた。

レナ=ミリイ > まだ部族の里が無事だったころ、妊娠した村の女性は何人も見てきているし、その手伝いをしたこともある。
そのため、自分たちの身体がどれくらいの妊娠期間か知っているつもりだ。
しかしやはり自分が妊娠するとなると感じ方は違って思えた、しかし気にしても線のないことだろうと頭を振る、一度孕んだ牝は妊娠しやすくなるらしいから、これからも知らない男や魔物の子を産むことになるのだからあきらめるのが楽だろうと考えることにする。

そんなことを考えながら、ごそりとわきに置いてあった袋から干し肉を取り出せばそれに口元に運び、乾燥して硬くなった肉を引きちぎるようにして食し。

「ん……」

別に味付けがなされているわけではないただの獣の干し肉である、しかしミレー族の奴隷上がりの自分が取れる最低限の食事であり、良く噛めば味が出るくらいのもので、食事にもつけない人間が多いことを考えれば自力でこんなものでもとってこれる自分はついているのだろう。

レナ=ミリイ > 「さてっと、じゃあそろそろ寝床を探さないと」

肉を食い終えて木箱から降りるとクロスボウを背中に背負い、ぼろぼろの袋を肩にかけるとすでに人の気配が感じられなくなった路地から歩きだして、安全に朝を迎えられる場所を探しに貧困地区の中心へと向かい。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からレナ=ミリイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区・酒場兼娼婦宿・Collar less」にアーヴァイン・ルグゼンブルグさんが現れました。
アーヴァイン・ルグゼンブルグ > (夜も深まり、酒と女を求める男達に活気がつく時間帯だ。相変わらず騒がしくなった酒場の中で、この男はカウンターの中で給仕の仕事についていた。料理をつくる合間に酒の準備をしたり、つまみをさっと準備したりと忙しい)…あぁ、それは奥のテーブル席だな(従業員の娘の声に振り返れば、出来上がった料理の提供先を伝える。頷き、奥のテーブル席へと運んでいくのを見送れば、再び料理の続きを。目を楽しませるものは多いが、後はこれで音楽でもあれば最高だろうななんて想像しながらも、焦がさぬようにフライパンを振る)
アーヴァイン・ルグゼンブルグ > (肉料理が完成すると皿に盛りつけ、戻ってきた娘へそれを差し出し、次はあっちのテーブルだと指差す。大皿の料理をひっくり返さないように運んでいくのを見送れば、深く息を吐く。今いる客のテーブルには料理が並んだ、しばらくは追加オーダーはないだろう。酒も…彼女たちなら大体は作れる、カウンター席の隅の方へと回ると、そこへ腰を下ろし一休み)……(と言っても落ち着かず、何気なく他の従業員の様子を眺めている。まだ数は少ないが、そのうちもっと賑やかになるだろうか?なんて考えつつ、明るく笑う様を眺めていた)
アーヴァイン・ルグゼンブルグ > (宿の前に立つ見張りも特にざわついた様子もなく平和、ゆっくりと時間が流れる中、人の姿を眺めているのも飽きてきた。一旦自室へと戻ると、傭兵業の依頼書の束を持って戻ってきた。既に終わった仕事には印を入れて、一緒に持ってきた報告書と共に依頼主へ渡さねばならない。そんな地味な仕事を一人で黙々と進める。どんちゃん騒ぎしている中、一人だけ事務作業にふけっている姿は少々妙なものだろう)……む(まだ手を付けていない依頼を見やれば、上から謎るように一気に中身を確かめる。これは…それほど難しくはない、新人にやらせようだの考えつつ書類を脇においた)
アーヴァイン・ルグゼンブルグ > (長い時間書類を眺めていたが、気づけば結構な時間が過ぎていた。料理を平らげ、空いた皿が増えてくるのが見えれば、宴を邪魔しないようにこっそりと近づいて、皿を回収していく。それが終われば再びカウンターの中へ、流し台に桶にためた水を貼り、界面活性剤を混ぜたほぐれた布で皿を洗っていく。ガシャガシャと小気味いい音を響かせ、皿は一つ一つ綺麗に磨かれ、台へと一枚一枚立てかけられていく)…そうか?(トイレから出てきた酔っぱらいから掛けられた言葉、几帳面なやつだなといわれたのだが、本人はあまり自覚はない。事務作業やこんな地味な仕事をしているのを毎度見られているからだろうなんて思いつつ、うっすらと笑いながら残りの皿を洗っていく)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区・酒場兼娼婦宿・Collar less」にレティシアさんが現れました。
レティシア > (相変わらず賑やかなどんちゃん騒ぎの酒場の中に、ふいに女の歌声が響く。いつの間にか、現れたのか、1人の女が伴奏もなしに歌い始める。一斉に店内の視線が、女に集まるが、向けられる視線に動じる様子も見せず、にっこりと笑みを浮かべると、酒場でよく歌われる、農夫と酒場の踊り子の陽気な恋の歌を歌い始め) ――――――……(女は、本来の魔族の姿も気配も消しており、薄金の髪に空色の瞳、尖った耳は人間のそれへと擬態していて。酒で酔った者達には、魔族とは気づかれていないらしい。手拍子も貰い、一曲歌い終われば、他の客達から、あれやこれやとリクエストをされて、どうしようかしらと首を傾げもしていて)
アーヴァイン・ルグゼンブルグ > ……?(唐突に響いた歌声になんだろうかと首をかしげ、その音源へと振り返ればさらに謎の光景が広がっていた。いつの間にか現れた女が歌っているのだから。自分以外が他の娘を見繕ってくることはないはずだが…と思いながらもリクエストを受ける様子に、笑みがこぼれて)良ければ何か歌ってくれないか?(と、こちらからも申し出ることに。ただ、彼女の顔を見て、何か引っかかる。どこかで見たような気がすると…髪の色、瞳、耳まで違えばすぐさま直結できるほど、想像はできないが)――すまないが、前にあってない…か?(見覚えがある顔に苦笑いを浮かべつつ問いかけた、まさかあの夜の魔族が擬態してそこにいるとは想像がつかなかったらしい)
レティシア > (周囲の客達からのリクエストを耳に入れつつ、店内へと視線を巡らせれば、以前、出会ったこの店のオーナーの男に気が付いた。軽く会釈をすれば、オーナーからの申し出に、にっこりと笑って了承を。続いた問いに、口元に指先を添えて、首を傾げながら) ――さぁ?…どうだったかしら?(すっ呆けるような言葉を口にしてから、唇の添えていた指先を、スッと己の首を撫でる仕草を示してみせる。そのまま、くるっと振り返れば、もう一曲と歌いだしたのは、兵士と貴族の娘の身分違いの悲恋の唄で。店内に響く女の声は、つい音楽ホールで聞いてるかのようにと錯覚させる程。しかし、当の唄っている女と言えば、笑みを浮かべながら、唄っていても、視線は周囲の客達を、まるで値踏みをするかのように向けられていて)
アーヴァイン・ルグゼンブルグ > (上品な微笑みから返るのは記憶に無いような言葉、彼女が言うのだからそうなのだろうと思うも…やはり引っかかる。しかし首筋を撫でる仕草を見れば、あの時のことが記憶に蘇った。彼女に首筋を舐められ、傷を癒やされたことだ)君は…(と、言いかけたところで再び歌声が響いていく。声はこんな酒場でも厚みがある音となって響き渡り、彼女の歌の上手さに今は耳を傾け、それを楽しむことに…したかったが)(「…やはり彼女だな」)(宿の客をじっくりと眺める視線は明らかな意図を感じる。苦笑いを浮かべながら歌姫の姿を眺めていた。歌が終わると同時にすっと背後から小声で呼びかける)レティだろう?(別れ際に名乗った名を囁き、確かめるように彼女の後ろ姿を見つめた)
レティシア > (最後に余韻を引っ張るように、声を響かせ、歌い終われば、ドレスの両脇を指先で摘み、軽く膝を折って礼をして。途端に鳴り響く拍手に、ヒラヒラと片手を振って応える。ふと、オーナーの男が背後に立ち、己の名を呼べば、背中越しに相手を見やり) …ご名答。覚えていて下さって、嬉しいわ。ねぇ、2曲も歌ったら、喉が渇いたわ。そうね、何か、甘い果実酒でも頂けるかしら?(くるっと相手へと向き直れば、スタスタとカウンターの席へと向かい。空いている椅子へと腰を落ち着けるようで)