王都マグメール　王城2【イベント開催中】 2018/09/15

2018/09/15 のログ

ベルナデット > 熱い肉棒を掴んだまま手首のスナップを効かせ柔らかな掌の肉で磨くよう扱く動きは娼婦よりもなお手慣れたてつき。
下がっていく舌が敏感な場所を通り過ぎ、客の頭が股間へと埋まると名残惜しげに指が肉棒から離れる。
その代りに触れる右手へと指を絡ませ、マシュマロよりも柔らかな膨らみが左手をどこまでも包み込むよう受け入れる。
心地よさげに震える熱い吐息が客の濡れた髪を揺らし、割れたドロワーズのスリットからは淡い飾り毛に彩られ、ピンクの粘膜がはみ出した割れ目が覗く。
そこから漂う濃厚な雌の発情臭……そして、独特な雄の匂い。
ひくつく割れ目から、こぽりと音を立て……昨夜注ぎ込まれた白濁が溢れた。

エシル・アルトワーズ > 「すごい匂いだな。濃厚なメスの匂いだ。
あとこれは・・・ハ、そういうことか」

舌先が少女の入口へ辿り着くと、待ちわびるように顔を覗かせる鮮やかなピンク色の肉花。
恥ずかしげに顔を出した秘芽を舌で嬲れば
そこから漂う濃厚な女の匂いと、音を立てて溢れ落ちる白濁。
それはおそらく昨夜の痴情の態を表し、そして、少女のあり方を示す。
物欲しそうにひくつく花弁は自身が垂らした銀蜜に濡れ、妖しく照るように光る。

「準備は万端そうだな。
それじゃお待ちかねをくれてやるぜ」

舌による愛撫をやめ、銀糸の橋が延び、切れて落ちる。
わざと少女に見えるように肉茎を取り出し、その秘孔へぴったりと押し付ける。

「それじゃあ、いくぜ」

ゆっくりと、ゆっくりと。
幼くも成熟した肉の味を愉しむように腰を進める。
まとわりついた粘液がぬち、と粘りつくような音を立てて欲を煽る。
そのままめちゃくちゃにしたいと欲望が鎌首をもたげたが、残り少ない理性で押さえつけ。
最奥へこつん、と押し付けば、未だ数センチ残った杭を全て埋めようとその女芯を逸物で押し上げる。

「く、は・・・全部、入ったぜ。
すごいな、お前の中。気を抜いたら直ぐにでも出してしまいそうだ」

耳を甘く啄みながら、囁く。

ベルナデット > 昨晩……というより今朝方、帰ってきた時間も時間で湯浴みも出来ずにベッドへと潜り込んだ。
いつもなら起きてすぐに侍女が丁寧に奥の奥まで洗い流してくれるものの今日は侍女を追い返してしまっている。

「っ♥」

固く尖った淫核へと舌で刺激を与えられると堪らず腰が跳ね上がり首が仰け反る。
溢れる白濁と蜜のカクテルは客の舌を濡らし、股間を伝い後ろの窄まりまでも濡らし下着へと垂れ落ちる。
そして、ついに見せつけるよう肉棒がどろどろの雌孔へと押し付けられると恥ずかしそうに、しかし、嬉しそうにその様子を空色の瞳で見つめ……。

「っっ♥」

先端を差し込まれただけで粘着いた湿った音が股間から響き、少しずつ入り込んでくる肉棒をとろとろに売れきった孔が嬉しそうに震えながら飲み込んでいく。

「～っ♥」

最奥……こりっとした子宮口へと先端が触れると腰が弓なりに跳ね上がり、聖女らしからぬだらしなく口元を緩めた蕩け顔を晒してしまう。
最奥まで到達しているにも関わらず蜜穴はさらに肉棒を飲み込んでいき、その幹をすべて飲み込み恥毛同士が擦り合ってもなおさらに奥まで飲み込めそうな余裕すらも見せる。

「♥」

耳元へと囁かれる心地よさげな声と吐息に背筋がゾクゾクと震え、下になっているにも関わらず器用に腰をくねらせ、糠坪をかき混ぜるような卑猥な音を響かせ、どろどろの孔で肉棒を扱き上げる。

エシル・アルトワーズ > 「お前・・・なんて顔してんだ、だらしねぇ。そんなに気持ちいいのか？」

少女の蕩けた貌を見て、からかう様に訊ねる。
声に出ずとも、否声以上に直接語りかけてくるような反応に親愛地味た温もりすら覚える。

そのままゆっくりと擦りあげようとした、瞬間。

「なっ、う・・・うぁっ」

まるで別の生き物のようにうねる腰使いが淫らな音を立ててより激しく肉棒を扱きあげる。
久しぶりの”牡としての”まぐわいにこの刺激は些かに強く。

「くっ、で・・・出るっ、くぁっ・・・！」

強く腰を押し付けると共に白濁した熱をぶちまける。
精こそ宿ってはいないが魔力の塊となって放たれた欲液は、強かに子宮を叩く。
何度も脈動し、ようやく吐き終えて。

「ふ・・・う、もう終わりじゃあないよな？俺も収まりがつかねぇし、もう少し相手してもらうぜ」

そういうと恥液に塗れ、肉壺へ包まれたままの、未だ鉄のような硬さを保った肉杭を今度は乱雑に叩き込む。

ベルナデット > 「……♪」

からかうような声に蕩けきった表情で頷く。
未だ絶頂はしていない……が、すでに快楽の深さは経験の浅い女の絶頂ほど。
さらなる快楽を求め腰を揺すると最奥へと放たれる火傷しそうなほどの熱。
いつも与えられている熱と比べ違和感を感じるものの気持ちよさは変わらない。
すべてを他人の精子が泳ぐ子宮で受け止めると嬉しそうに背中に両手を回し抱きつく。

「っ！？」

一度果てても終わらない。
激しい腰使いに蜜穴を掻き混ぜられると柔らかな膨らみが弾むように揺れ、結合部からはしたない音が響き渡る。
それどころか後ろの孔からも下品な音を立て白濁が溢れ、羞恥に顔が真っ赤に染まる。

しかし……激しい腰使いは当然階下へも響き、二度目の交わりがピークに達しようかと言う時におもむろにドアがノックされる。
『聖女様、大丈夫ですか？
　何かありましたか？』
びくっと震え視線をドアへと向ける。
しかし……声を発することが出来ない聖女は自分の上で腰を振る客へと視線で窓を示す。

ベルナデット > ――客が去った後、侍女が見たものはベッドの上でだらしなく股を広げ、白濁が垂れる股間を指でかき混ぜる聖女の姿だった。

ご案内：「王都マグメール　王城2/離れ、通りの見える窓辺」からベルナデットさんが去りました。

ご案内：「」にエシル・アルトワーズさんが現れました。

ご案内：「王都マグメール　王城2」にエシル・アルトワーズさんが現れました。

ご案内：「王都マグメール　王城2」からエシル・アルトワーズさんが去りました。

ご案内：「王都マグメール　王城2」にエシル・アルトワーズさんが現れました。

ご案内：「」にエシル・アルトワーズさんが現れました。

ご案内：「王都マグメール　合同研究室」にバルベリトさんが現れました。

ご案内：「王都マグメール　合同研究室」にエシル・アルトワーズさんが現れました。

バルベリト > ある王城区画内。今回のアンゲロスについてのわかる範囲での研究結果が提示されていた。
空間に浮かび上がる映像と、なにやら難しい単語が並ぶが己の頭には難しすぎて入ってこない。
眠りの呪詛の様に開始早々に机の上に突っ伏して眠る姿がそこにある。

『よってシェンヤンの符と呼べる様な物で制御される不安定な存在であり』
『上手く制御下におければ前線支援に、あるいは前線を構築出来るかと――。』

その『上手い方法』が絶対に出てこない会議なのは知っている。
検体や素材として送り込んだはずのアンゲロスが起動した、復元したという話は聞かないのだから。
実際に叩き切った手の感触から、確かに素材としては一線級ではあるが。
核たる部分からの何かしらの信号が途切れてしまえば自壊され、その素材は元の素材に戻らない。

これは自分の指で摘み、容易く崩れ去るほど劣化した素材だという点を踏まえた上での自分の結論でもあった。
よって筋肉痛が酷く、自分は眠りにつく事を選ぶ――忙しなく研究員だろうか、違う存在が行き来している事を耳に捉えてはいるが。

ご案内：「王都マグメール　合同研究室」にエシル・アルトワーズさんが現れました。

バルベリト > 午睡は続く。其の侭眠りへと落ちる意識。どこか遠くで扉が開かれ、閉じる音は子守唄。
意識は閉じられ、次に目が覚めるのは何時になるやら。

ご案内：「王都マグメール　合同研究室」からバルベリトさんが去りました。

ご案内：「王都マグメール　合同研究室」にエシル・アルトワーズさんが現れました。

ご案内：「」にエシル・アルトワーズさんが現れました。

ご案内：「王都マグメール　王城2」にティリアさんが現れました。

ティリア > （ばふ。音を立て、ベッドへと俯せに倒れ込んだ。
その侭目を閉じてしまいたくすらなる程の疲弊具合。
――但しきっと、それは躰の疲れより。精神が軋みを上げている故に。）

――疲れ、る。…何、してんだか。…解らなく、なりそぅ…――――

（そんな愚痴も。原因たる不安も。恐らく仕方ないのだろう。
先日来、港町で捕り物を繰り広げ。若い貴族達の集いに顔を出し。
昨夜は教会の腐敗を曝き怒りをぶつけ。日が変われば、さる王族に渡りを付けるべく夜会へと。

…貴族としてはやっていけない。そう思っている筈なのに。
軍人としても、貴族としても。どちらに於いても都合良く扱われているようで…
同時に、己自身も。拒んだ癖に、都合良く未練がましく、使い分けているようで。

どれが、どちらが、ティリアという人間なのか分からなくなってくる。
そんな不安が急に大きくなり、息が詰まり目眩がして、胸が破裂しそうになって…堪らず、宴席を辞してきた。
無理に飲んだ酒のせいなのか。それとも、只の酒ではなかったのかもしれない。

休憩用にと教えられた寝室で。抱き寄せた枕を抱え込み、躰を丸めるようにして。浅い呼吸を繰り返す。）

ご案内：「王都マグメール　王城2」にニアさんが現れました。

ニア > 夜も更け、月明かりに冷たい風が吹く王城
そこに、今夜も一人の盗賊の姿があった。
連日、ほぼ眠らずにこの城に侵入し、宝の情報を探ったが
一切の手がかりすら見つからないことに、彼女は苛立っていた。
そうして今夜、彼女は行動に移すこととした。

「……昨日とはまるで違う。
騒がしい…」

先日城に忍び込んだ際は静まり返った廊下も、かなり人の目が多い。
なにやら貴族や王族が集って宴でも行っているのだろう。

王族嫌いの彼女はいい身分だと唾を吐き捨て、人の目を盗みながら白の奥へと向かっていく。
大広間から上へと上がる階段
そこを登り、一人闇へと消えていく、ドレスに身を包んだ少女の姿が彼女の目に映った。

「…あまり手荒い真似はしたくないのだけど、いっそ行動に移した方が手っ取り早い、か」

胸から顔を覗かせる罪悪感を無理矢理押し殺し
彼女は少女の後を付けていく。
気配を消し、足音も立てず、
やがて、少女が身を投げ入れるように一つの部屋へと入っていくのを確認し、その扉の前で立ち止まった。
やることはただ一つ。
目的の物の情報を手に入れること。

目を瞑り、息を大きく吐き切ると
盗賊は少女の眠る休憩室へと忍び込んだ。
部屋へ入れば何の躊躇いもなしに腰に携えたナイフを構え
考える暇も与えないほど早く、ベッドで眠る少女に突き立てる。

「……大人しく質問に答えろ。
拒否権は…ない」

遅しくも冷たい声で刀身は少女の金髪へと当てられ
少女を見つめるその瞳には光彩の一つも見られない。

ティリア > （不安。それが心因から、肉体的な作用にすら及ぶ。
そんな症例が在る事は知っていたが。己自身に、そんな物が出て来るとは思っていなかった。
顔を埋めるようにして。ぎゅぅと力を籠め、丸めた躰は丁度、胎児の姿勢を模すかの如く。
…それで、落ち着く事が出来るなら良かったのだが。
残念ながら、枕が、シーツが視界を遮ってしまうこの状況は。
予期しようもなかった事態を招く事になった――らしい。）

　――――　　…っ！？

（それは唐突だった。眼前を過ぎる銀の色。…間違いなく。最近ようやく見慣れ始めた刃物の色。
まるで気付かぬ内に、何者かが其処に居た。横たわる己の上から、ナイフの刃が振り下ろされて。
髪を膚を掠めて枕に突き立てられている。大きく、片方の瞳を見開いて――眼窩に映し出される影。
ローブが躰を、マフラーが貌を包み隠している、そんな何者か。
未だ落ち着かせる事の出来無い、浅く速い呼吸ばかりが。胸を、喉を痛ませる侭。
横臥、そして仰臥へ。せめて首から上だけでも変えようと。動くなとは言われなかったし、肩越しでは、相手が何者かすら掴めない。）

…また。挨拶、だね。――――っ、…ぅ…君は、誰…？
答えても良いけど、せめて、名のってからにでも、して…欲しいな。

（内心で舌打ちをしていた。普段なら持っている筈の得物だが。
流石に夜会の最中、ドレスコードに真っ向から叛逆するそれを、持ち込めてはいなかった。
…だから、この正体不明の人物を、出来る限り刺激せぬ様に…と、思っているのだが。
小さく皮肉めかせてしまう言い草は。性根だから仕方ない。）

ニア > 「……ただの盗賊よ。
名は、貴方が知る必要はない」

短く淡々と、冷たく吐き捨てるような声が部屋に響く。
幸い、この部屋の付近に人の気配はない。
多少物音を発しても大丈夫だろうが…

「…先ず、貴方は王族？
それとも貴族かしら…
この城で民から得たはした金で酒を飲み飯を食らう野蛮族…
どちらにしても、好印象は持たないが…」

ナイフを少女の鼻先へと向かわせ、
まるでこの城にいる者すべてを愚弄するかのような発言。
そこには底知れない彼女の憎しみの念が深く刻まれている。

質問に答えないようなら、迷わずここで跡形も残らないほど切り刻んでしまうかもしれない
それくらい、彼女は抑えていた。

ティリア > …………そぅ。

（挑発は必要無かったようだ。――最初から、その必要が無い程の苛立ちを。それ以上の物を。
声音一つからすら、容易に悟る事が出来た。
些細な切っ掛け一つで、眼前へと追い掛けてくる刃先は容易に振り下ろされる事になるのだろう。
そ、と小さく息を吐く。…命の掛かる状況になって。
逆に過呼吸めいた苦しさから快方される辺り、己自身、如何ともし難いが。）

貴族。どちらか、でだけ答えるなら。
…残念ながら堕ち零れでね。此処じゃやっていけないから、こうやって、逃げ出してる。
君の言う通り…本来、果たさなければならない義務を。
権利権力を持つならば、相応に冠されるべきnoblesse obligeを。果たせているとも言えない…かな。

（少なくとも、貴族としては、であって。違う形で努力はしているつもり。
僅かに眉を顰めたのは、王侯貴族という物全体への侮蔑が理由ではなく。
寧ろ、その中で特段腐敗した手合いと、己が同一に見られてしまう事を辟易してだった。
一度目を伏せ。微かな苛立ちを押さえ込み。
…もう一度。今度は、髪を梳き上げ両の瞳で、侵入者を――どうやら、声からして女であるらしいその者を、見上げ。）

だから。…君の知りたい事が、例えば、王族に関わる事なら。
残念だけど、役には立てない――だろうね。

ニア > 「……落ち零れ、か。
…なんだか、見るに堪えない。
まるで、何もかもを諦め、自分を恨んでいるような…」

苦しそうに言葉を紡ぐ少女からナイフを離す。
目の前の少女が嘘を吐いているようには見えない。
これ以上、少女から有益な情報は手に入りそうにないが…

自らとはいえ、ここまで明確に自分の顔を見られてしまっては
このまま帰ることもできそうにないな。
本当は、こういう野蛮な行為は苦手なのだが、
状況が状況である以上、逝くところまで逝きつかなくては…

「…うん、ごめん。
貴方はどうやら上で転げ回ってる頭がイカれた人間とは違うようね
…もし気分を悪くしたなら、謝る」

少女の仕草から苛立ちを感じれば素直に頭を下げ謝罪。
別に怖がらせて痛めつけるためにここに来たわけじゃないのだ。
目的の情報が手に入らないのなら後始末を済ませてここを出るしかない。

ティリア > それはどうも。
――まあ、別の生き方、模索中だから…諦めている、つもりはないよ。
それでも、まぁ…生まれ育ちという奴は。なかなか、変える事は出来無いけれど。

（人付き合い、家の付き合い。…血の繋がり。世に柵はごまんと在る。
貴族に産まれた事自体は、生涯付き纏ってしまうのだから。ソレとしての責務を、零にしてしまう事は出来無いのだ。
ナイフが目の前から引かれれば、もう一度息を…今度こそ、安堵としてのそれを吐く。
同時に。ほぅと微かな光を右目が宿す。…室内を照らす灯火にすら掻き消されるような、僅かな物でしかないが。）

……そんな僕に言えた義理じゃない、けれど。
貴族イコール悪、じゃぁないよ。そう見なされる事は多いけど…
それこそ君の言うような、イカレた手合いが、特に目立っているからそう見えるだけで。
…ちゃんと頑張っている人は。こんな所に来やしない。やるべき事を、果たすべき場所で、行っている。
――きっとね？

（そんな話を。先日、別の貴族の人物と話したから。小さな声で口にしよう。
別に宴席の者達をフォローしたかった訳ではなく…己も含めた、貴族という人種須くを疎まれてしまうのが。
己自身も、それこそ疎まれる、恨まれるようで。情けないやらもの悲しいやらだった為。

…やがて。来訪者は身を退いてくれた。
枕を離して寝台の上。上体を起こし、向き合う形で座り直して。）

…でも。もしかして、そういう輩に。
……どうにかしなくちゃならない、浮かれた良からぬ権力者という奴に。
晴らしたい恨みでもある、のかい？君は、ひょっとして。

ニア > 「…そう。
……そう思えるなら素敵なことだと思う。
…そうね、生まれ育った身分、種族…それらは変えることはできない」

自分は人間ではない。
だから、人間に産まれた者達の悲しみや苦しみを知ることはできない。
それでも、彼女の告げる言葉の意味はなんとなしに理解することができた。

ナイフを鞘へ納め、顔を覆っていたフードを下ろす。
口元まで深く巻かれていたマフラーを緩めれば、少女に自らの顔を晒すこととなった。
部屋を灯す淡い明りに照らされた表情。
そこには憎しみの文字は見当たらない。

「…もちろん、わかっている。
……でもね、人間は100にはなれない。
100良い人なんて、きっといないでしょ。
だから、私は貴方たちを嫌う」

口にしていて思う。
それは誰に対しての言葉なのだろうか。
自分はどうだろうか。
自分は100悪い人を装った臆病者ではないのか、と。

体を起こした少女を見つめ、確信を吐くかのような質問に彼女はたじろいだ。

「……復習に意味はない。
…わかってる。だからせめて、奪われた物は取り返したい。
…そのために、私は貴方を利用する。なに、命までは取らない。だから、少しの間だけ、付き合って」

まるで自分に言い聞かせるかのように告げた言葉。
そして、見るも止まらぬ速さ
どこから取り出したのかもわからない縄で少女の身体を縛ろうと

そして、上手く少女を拘束することができれば、彼女はすぐさま少女を連れてこの部屋から
この城から脱出することとなるだろう。

ティリア > そんなに立派な物じゃないよ。
持って回る物は、変える事は出来無いけれど……自分の方なら、変えられるかもしれない、なんて。
…何処かで、逃げているって事だから。

（それでも。少しは、敵意を和らげる事が出来たのだろうか。
来訪者が口元を。貌を見せた。瞬き、改めて真っ直ぐに。その貌を見つめる。瞳の燐光はその侭に。
完全にナイフが収められた今なら――反撃の契機が掴めたのかもしれないが。
少なくとも、今直ぐに、荒事に持っていく気にはなれなかった。
なんとなく、理解して貰えたという事を、此方も亦理解してしまったから。）

…良いよ、それでも。
只私は、100悪い人間じゃないんだって。思って欲しかった。そう言って欲しかった、だけ。
我ながら…狡いね。そんなだと、余計に嫌われるかもしれないけれど。

（臆病者なのは此方の方だ。
誰かが、こんな小娘の理想論を。性善説めいた甘い言葉を。
言下に否定せずに居て欲しいと。誰かに、肯定して欲しいと。そう期待して嘯くのだから。

――王族、貴族への復讐、と。それを口にしたのも、投影だ。
己が怨みをぶつけたい相手も。自分自身を含めて、貴族達の中に居る筈だから。
彼女の瞳に灯る暗さは。娘自身の右目が、無機物でなかったのなら。きっと同じだった物だから。）

――そう、か。 …そういえば。宝物庫に忍び込んだ者が居た、らしいね。
もしかして、それ―― 　　、っ、　　ぁ　…

（宴の席で囁かれていた噂を思い出した。よもや彼女が、と問いたかったのだが。
最後迄言い切る事は出来無かった。縄を掛けられ、縛り上げられ…一時、反論も反撃も控えたのは。
人を縛り上げるその手際の良さからも、改めて。彼女の手練れさを思い知ったから。

人質なのか、案内役なのか。
どちらにせよ娘はその侭。本来留まるべき宴に戻る事なく、城から姿を消す事になる――）

王都マグメール 王城2【イベント開催中】

王都マグメール　王城2【イベント開催中】