2019/07/14 のログ
■フリッツ > 「オイオイオイオイ、なんだよこりゃよぉ……ムフッ、フフフッ……――」
整った顔立ちがサディスティックな笑みに彩られる。
彼女の背が浮くほど深く下半身を抱え込むと――リボンを解くことはしないで、腫れ上がった肉芽の先端を指先で擦りあげていく。
ヒクつく秘孔にも容赦なくツプツプと指先を挿入し、信じられないほどにぴたりと指先へ吸い付いてくる感触を楽しんでいたが――
「あぐっ……――」
躊躇することなく、彼女の尻孔を支配する性具の先端を噛み――そのまま力強く顎を引き、首をそらせた。
容赦なく、性具を引き抜いてしまおうというのである――
■ベルナデット > 「あっ♥あっ♥あっ♥」
朝起きてからずっと勃ちっぱなしの淫核を擦られると神へと捧げられ何人も聞くことが出来ないはずの声が甘ったるい響きを持って湖畔に響き渡る。
微笑んでいる姿からは当然処女のように見える聖女の穴は男の指をあっさりと飲み込み、緩く締め付けながら複雑に絡み合った肉襞がまるで口付けするよう吸い付く。
「んあお゛っ!!?」
男が力いっぱい紐を引いた瞬間、下品な炸裂音と共に獣の叫び声が響き渡る。
それは獣の声ではなく……男の下で股を開き仰け反った聖女が上げた声。
ガクガクと全身を痙攣させ、咥え込んだ指を目一杯……と言っても締め付けている状態でも指を跡を二、三本追加で突き挿れられそうな程度の強さで締め付け、股間をぐっしょりと淫蜜で濡らしている。
明らかに絶頂を迎えた……そんな有様であるにも関わらず、男が容赦なく引いたにも関わらず、聖女の尻から生えているのはたった2つのボール。
まだ大半が中に残っている……が、その一つ一つの大きさはとても聖女の窄まりから生まれたと思えないほどに凶悪な大きさを誇っていた。
■フリッツ > 「んごっ……おおっ!?」
男の感覚としては、性具を引き抜いてしまうつもりだったが――どうして、彼女の尻孔には、未だ深々と性具が根を下ろしている。
あふれ出た球体のサイズも、拡張調教が完璧に為されていることが容易に知れるもの――
「はぁ~……はぁ~……もぉ、我慢できるわけねぇっ……!」
彼女がその見てくれからほど遠い声を響かせ絶頂した姿は、男の野卑な性欲――おまけに、先頃発散し損ねた――を爆発させる。
痙攣する彼女を四つん這いに転がすと、己の下半身をさらけ出す。
勢い良く張り詰めた肉竿が露わになり、勢い、ぺちんっ、と彼女の尻肉を打った。
丁度獣の尾のように、性具がはみ出した尻孔周辺を先走りの溢れる肉棒先端で擦りあげ――流れるように、秘孔の入り口へ――
「んおおおおおっ!」
細腰抱え、蕩ける蜜穴めがけ――一気に挿入。
ぬずるるるるんっ!と根元まで遠慮なしに埋め――そのまま、ぬじゅるっ!ぬぷんっ!と勢い良く犯し始める――
■ベルナデット > 絶頂……しかも後ろの穴で迎えた神を冒涜するような背徳の快楽に痙攣する身体を無理矢理に四つん這いにさせられると、両手を大樹の根元に置いて尻を突き出すような姿勢。
ぱっくりと開いてよだれを垂らす雌穴もその上で二つの珠を垂らす窄まりもすべてを男の視界に晒し、そのような恥辱の姿勢を強要されているにも関わらず期待に潤む視線を背後へと向ける。
「あはぁぁぁぁぁっ♥」
乱暴に固くそそり勃った肉棒をねじ込まれた瞬間、蕩けて甘えと媚びが混じった嬌声が上がる。
清らかに淑やかに育てられた聖女は、祖国からはるか遠い空の下で見知らぬ男に身体を許し経験人数を増やす。
経験人数を示すよう緩く拡がった穴は男の巨根を持ってしてもスムーズな抜き挿しを許す。
しかし、その代わりとでも言うように淫粘膜はキスするように肉棒へと吸い付き、ところどころざらりとした強い刺激を与える。
「ひぁっ♥あっ♥あひっ♥あふぅっ♥」
しかし、それ以上に聖女は快楽に溺れ、少しかき混ぜられただけであっけなく絶頂を迎え、だらしなく蕩けた顔を俯向け、尻からはやした珠を尻尾のように振って愉悦を貪る。
■フリッツ > 名器――などという言葉では到底言い表すことの出来ない、えもいわれぬ快感。
熱く固く滾った肉棒は、強引な挿入にもかかわらず苦もなく飲み込まれ――しかし、腰を引く度、幾重にも重なった触手に吸われるような感触を残す。
「フゥッ、はぁっ、すげぇっ、信じられねぇっ!」
王城内をしとやかに歩む姿を、今はもう思い出すことが出来ない。
常軌を逸した性具を飲み込み、今また雄の肉棒を飲み込み――短く果てては、今度こそ軽やかに鳴くその姿。
男の嗜虐心はますます刺激されてしまう。
華奢な少女の身体を抱き起こし、指が完全に埋まってしまうほどに乳房を捕獲。腹側の膣襞を擦りあげながら一気に最奥へ――
そんな、深い深いストロークで、白い尻肉を桃色に染めていく――
「はぁっ、はぁっ、がぁああっ……!!」
その動きが小刻みに、鋭く変化していく――
■ベルナデット > 粘膜同士が擦れ絡み合う快感にうめき声を上げる男。
調教師の手により開発され何人もの男を咥え込み経験を積んだ穴は男を夢中にさせる。
が……それ以上に聖女は快楽に溺れていた。
「あひっ♥あんっ♥あんっ♥あっすごっ♥イクっ♥またイクっ♥」
突かれる度に嬌声を上げ、屋外にも関わらず惜しげもなくさらけ出した尻をはしたなく振る。
肉棒が出入りする度に直腸に収まった珠が薄い肉の壁越しにその存在を肉棒へと伝え、二穴が擦れる悦楽によだれを垂らし、情けないイキ顔を晒す。
男が達するのを待つことも出来ず、三度四度五度と無様に絶頂を重ね、尿道口から噴き出す潮がリボンを揺らす。
「ふぁ♥あ♥おく……おくぅ……♥」
体勢を変えられ、自らの体重で奥深くまで肉棒を飲み込み、一番奥の奥を集中的に突かれる刺激にだらしなく蕩けた笑みを浮かべ快楽を訴える。
■フリッツ > 「むははぁっ!ワカるぜっ……何回もイきまくってんなぁ聖女様ァッ……!!」
魔の本能が、雄の本能が、雌を犯し屈服させる快感を呼び起こす。
乳房を揉み抱えていた両手を彼女の細い手首へ伸ばし、地面に縫い付けるようにのしかかると、完全に相手の背に己の胸板を押し付け、丁度臀部を高々とこちらへ捧げさせる体位へ。
体位のせいで、性具には男の腰が干渉し、ぐりっ!ぐりっ!と尻孔も奥深くまで同時に犯す格好となり――
そのまま、さらに小刻みに深くまで肉の槍の穂先を打ち込み続け――
「ふぅぅっ、ウッ、おおおっ、おっ、おおおおおっ!!」
どびゅぶるるるぅっ!ビュッ!ビュルッ!
肉棒根元までみっちり埋め、子宮口を鈴口でぴたりと補足したまま、一気に精液を解き放つ。
淫魔の特性、淫液混じりの白濁が、人間離れした勢いと量で、聖女の胎内を熱く侵し、蕩けさせていく――
■ベルナデット > 「あぁっ♥あぁんっ♥気持ちいい……気持ちいいんです……♥」
柔らかな膨らみを地面へと押し付けるようお尻を高く上げた情けない格好で肉棒を突き立てられ、神へと捧げた声で快楽を訴える。
突かれる度に窄まりの玩具が中で暴れまわり、より一層深い快楽の海に心が沈み込む。
「んっ!はぁっ!あっ!あああぁぁぁぁ~~~っ♥♥」
そして、ついに最奥で肉棒が爆ぜた瞬間、聖女の頭の中は真っ白に染め上げられ、魂が蕩けそうな絶頂に何度も何度も身体を痙攣させる。
神の恩寵により魔の力を受け付けずとも……精液の熱さだけで続けざまに絶頂を迎え、娼婦でも見せないような蕩けきったアクメ顔を惜しげもなく晒す。
■フリッツ > 「おおおおっ……ホォッ、ふぅ~……――」
喉鳴らし、遠慮なしに大量射精を続け――彼女の背に体重を預け、ぐり、ぐり、と膣内へ精液を塗りつける。
決して引きちぎらんとするかのような強烈な締め上げではないが――縦横無尽、巧みに吸い付くその感触に、あらがう術などない。
ピュルッ、ビュッ、と最後の一滴までジックリと出し尽くし――
「ふぅ~……ふぅ~……ぬオオッ――」
ムックリと身を起こし、桃色に染まる尻肉を鷲掴み、ぬずっ、ズルルルッ!と肉棒を引き抜く。
そして、秘孔からあふれかえる精液を観察し――わざと秘肉を左右に開き、間近に顔を寄せて羞恥心を煽る――
「すげぇ出たな、こりゃあ――聖女様、俺の精液、たっぷり味わってくれたかよ――?」
蜜と白濁に染まったリボンをくいくいと引き、肉芽を苛めながら――
■ベルナデット > 「は、あぁ、あぁぁ……はぁぁ……♥」
長々と続く絶頂の余韻。
焦点の合わない瞳で湖畔を見つめ、だらしなくよだれを垂らす口から蕩けきった声を漏らし続ける。
最後の一滴まで精液を搾り取った蜜穴は簡単に引き抜かれていく肉棒にもっととねだるよう吸い付き、引き抜かれた後も開きっぱなしの穴が物欲しげにひくひくと震える。
「あふ、凄かった……ですぅ……♥」
犯されたばかりの穴を拡げられ、精液と蜜のカクテルをぴゅるぴゅると噴き出しながら蕩けきった声で快楽の深さを訴える。
淫核に刺激を与えられる度に腰が震え、別の生き物のように蜜穴がひくつき、ずっと窄まっていなければならないはずの後ろの穴まで呼吸するようぱくぱくと開閉する。
■フリッツ > 「カワイイ声、してるじゃねぇかよ――もっと聞かして欲しいなぁ……?」
繰り返し絶頂し、大量射精を受け、未だ短く痙攣していて――それでも尚、まるで肉棒を欲する為にだけあるかのような秘肉が蠢く。
そんな物を見せられて、淫魔の血が疼かぬはずもない。
臀部を掲げる彼女の腰を抱いて仰向けに転がし――腿肉を抱え、膝裏へ手を伸ばし――まんぐり返し。
びたっ、と熱々の精液をしたたらせた肉棒の裏筋が、秘孔に二度、三度擦り付けられ――
「ふぅっ……ウッ……――」
彼女の眼前間近で――ぬずるるるる~っ、と、今度はゆっくりじっくり、時間をかけて挿入。
「ほら、犯されてるとこ、しっかり見てろ――」
そしてそのままの態勢で、ぬぷんっ!ぬぷんっ!と性交再開――見せ付けるような交尾――
■ベルナデット > 卑猥に固められた屈辱的な体勢で割れ目に擦り付けられる肉棒をじっと見つめる。
先程まで自分の中で暴れまわって悦ばせてくれた肉の槍……。
早く欲しいと蜜穴はひくつき淫蜜を垂らし、それが聖女の顔をべっとりと汚す。
「ん……は、あぁ……♥」
ゆっくりと焦らすよう入ってくる肉棒をうっとりとした表情で見つめ、媚びるような甘ったるい喘ぎを漏らす。
「やっあっ♥すごっ……見え、見える……おちんちんズボズボされてるとこ……全部ぅ……♥」
目一杯拡げられた穴を肉棒が出入りする様子を涙で潤んだ瞳で見つめ、先程あれだけ絶頂を極めたと言うにも関わらず蜜穴をひくつかせ快楽を求め、もっと見えやすいようにと両手を尻へと伸ばし、自ら尻たぶを拡げて見せる。
■フリッツ > 「ハァ……ハァ……そうだ、ヨシッ、いいぞォ……――」
彼女の方も、白い肌を朱に染めながら、犯される様を目の当たりにして感じ入っている様子。
協力的な動きにますます気をよくした男が、ぬずる~っ……と雁首すれすれまで抜いては、ジュプンッ!と一気に最奥まで穿つ動きを繰り返していき――
「よぉ~っし、今度は中にブチまけられるとこも、シッカリ見逃すなよッ……オオオッ!!」
ぬぷっ、ぬぷっ、ぬぷっ、じゅぷるんっ!
男が体重落とし、深々と蜜孔を貫く――結合部には僅かに男の肉棒の付け根が見えるが、その部分が今まさに、ビククッ!ブルルルッ!と震え――その度、彼女の胎内が熱く熱く染められていく。
一度目に負けぬ、鋭い勢いの射精が、彼女の下腹を熱し――
■ベルナデット > 「あ、あぁぁ……すごい……ぃ……♥」
ずるずると引き抜かれていく肉棒が少しずつ姿を現して来る様子をまじまじと見つめ、うっとりと蕩けた声を漏らす。
張り出した雁首が粘膜を捲り上げるよう割れ目を盛り上がらせ、そして、再び最奥まで一気に貫かれる刺激に固められた身体では悶えて快楽を逃がすことも許されず、まともに衝撃を受け悶絶する。
「あっ♥あっ♥これすご……気持ちいい……♥」
身動きも出来ない状態で犯される様を見せつけられ、だらしない声で快楽を訴える。
尻たぶを開いた手は自らの尻肉を解すよう揉みしだき、両手の指先を窄まりに引っ掛け一文字に拡げて弄ぶ。
「いっあっ♥あっ♥ああああぁぁ~~~っ!!」
二度目の射精。
それを最奥で受け、腰が抜けるほどの絶頂を味わう。
固められたままの身体がガクガクと痙攣し、蜜穴が精液を搾り取ろうとねっとりと絡みつく。
そして、だらしなく蕩けたアクメ顔を晒しながら、我慢しきれずにお漏らししてしまい、淫蜜で汚れた顔を無様に洗い流す。
■フリッツ > 射精を促し、それを一滴残らず搾り取る――そのくせ、膣襞の蠢きは一々巧みで優しさすらも感じる――
成る程、強烈な刺激に耐えきれぬ「使用者」も居ることだろう――
つくづく彼女を調教した某の実力を思い知る――そんなことを考えながら、無遠慮に射精を続け、ブルブルと背筋を震わせた。
「うおっ、おっ、お~……あ、ああ?ムフッ、聖女様の粗相たぁ、珍しいモンが拝めたぜ……?」
極めつけは、このどうしようもなく快楽に溺れてしまう体質――
彼女が王城内――それも、ごく一部の中で、弄ばれている理由が分かろうというもの。
漸く彼女の態勢を解放し、今度は己が仰向けに寝ることで、自身の股を跨がせる――今度は抜かずの再開。
「聖女様――次は踊って見せちゃくれねぇか――ン?」
眼前に溢れる乳房を満足げに眺めながら、両手で尻肉を鷲掴み、一方の手は性具の紐を引いたりこねたり――後孔を苛める。
■ベルナデット > 「はぁ、はぁ。、はぁ……。」
絶頂の余韻にくったりと脱力していると気付けば視界が変わっていた。
呆然と視線を巡らせると眼下に男の顔。
拡がったスカートで見えないものの、身体の中心には深々と刺さったままの肉棒の感触。
「ふぁい……♥」
男達に抱かれ続けた経験から目の前の男が何を求めているかすぐに理解する。
媚びるような笑みを浮かべると根元まで深々と咥え込んだまま、腰をゆっくりと前後にゆすり始める。
男の恥骨に割れ目を擦り付けるようなグラインド。
粘膜全体で肉棒を舐めるよう刺激し、緩い穴全体を使って、肉棒の根元を支点に奥が拡がるような肉棒の動きを愉しむ。
娼婦でも見せないような卑猥な腰使いを惜しげもなく晒し、後ろの穴を刺激される度に申し訳程度に蜜穴が肉棒を締め付ける。
■フリッツ > 「ウオオッ……そうだ、そう……イイぞ、すげぇイイ――」
あっさりとこちらの望みを察し、これまた熟練の腰使いで「踊り」始める――
陽光遮る大樹の木陰、男の望むままに快楽を与え、また自身でも味わい続ける聖女の姿を、今は自分だけが独占している優越感。
がば!と両手伸ばし、たぷたぷふるえる乳房を抱え、乳首をつまみ上げ、その重々しい乳肉を持ち上げる。
くにっ!くにっ!とつねり上げながら、今度はもみくちゃに――
自身でも腰を突き上げる動きで彼女の腰使いをさらに深くで感じながら、細腰をガッチリと両手で捕まえてしまう。
「はぁぁっ、おおっ、ふぅぅぅっ、はぁっ、クソッ……良すぎるッ……!!」
ぬじゅ!ぬじゅ!重力に随い彼女の身体が男の腰へ落ちる度、鋭く奥を突き上げるのである――
■ベルナデット > 「あっあっあっ♥そんな突いたら……あふぅ♥」
下から突き上げられる度に柔らかな胸が弾み、スカートの中から卑猥な水音を立て快楽を貪る。
ピストンは男に任せ、聖女は卑猥に腰をくねらせ回し、三次元的な複雑な動きで快楽を提供し、先程見せてもらったお礼とばかりに両手でスカートを持ち上げ、無毛の割れ目を前後左右にこねるよう角度を変えながら抜き差しする肉棒を見せつける。
「私も……気持ちい……はっあっ♥あぁぁぁぁ~~~っ!!」
卑猥な腰使いで絶頂を貪り、本能のままに雄の精液を搾り取る。
暑さが苦手のくせに全身汗だくになりながら腰を振り、男が満足するまで肉棒を咥え続けるのだ。
そして、解放された後、後ろの穴から玩具を垂らしたままの乱れた服装で与えられた部屋へと帰り、散歩に出かけただけのはずの聖女がたっぷり男を咥え込んできた様子に侍女に呆れた顔を向けられるのだった。
■フリッツ > 「むおっ……オッホ、心得てんじゃね~か……!」
こちらが突き上げる動きの最中、どうぞとばかりにスカートをたくし上げてくる――
無論、男の興奮は最高潮――背筋そるほど両脚踏ん張り、子宮口と鈴口がぴたりと密着した状態のまま遠慮なしに三度、膣内射精を楽しむ。
「はぁおっ……オッ、お~……――フゥ、ふ、は、まだまだ味わい足りねぇぜ……聖女様……!」
いつしか身分の差など忘れ、結局、その後も二度、三度、彼女を思うままに犯し――
存分に性欲を発散させ、彼女を帰したはいいが――さて、王城で今度であったら、どこへ連れ込もうか――そんなことを思案し始めるのであった――
ご案内:「王都マグメール 王城傍自然公園」からベルナデットさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城傍自然公園」からフリッツさんが去りました。
ご案内:「蔵書庫」にベルモットさんが現れました。
■ベルモット > 「……人生何があるか解らないって言うけど、成程その通りね……」
陽光の差し込む中庭を囲むように巡る、回廊状の廊下を歩きながらあたしは唸った。
眼下に見える庭は如何な魔術か季節外れの藤棚が鮮やかにあり、さぞや腕の良い宮廷魔術師がいるのだと視る者に思わせる。
文献でしか見たことの無い異国の花が未知の技術で咲き乱れている。そういった事実はあたしの心をざわつかせる。
今直ぐにでも庭の状態であるとか、未知の草花を調べたい。でもそれは憚られようもの。
だって、今日あたしが此処にいるのは正式に招かれた訳でも、通行の許可を得た訳じゃあないんだもの。
「またとない好機だけど、中庭なんて人目につく所でそんな事をしたら怪しまれちゃうわ」
後ろ髪を引かれるように惹かれる想いを振り切って回廊を抜ける。
発端は折角だから城を見に行こうと城門まで向かった事。
出入管理をしていた人の好さそうな衛兵が、あたしを視るなりに本来訪れる筈だった誰かと勘違いをしたらしくあれよあれよと招かれて今に至った。
事故のようなものだけど同時に好機でもあった。故にあたしの足は迷いなくとある場所を探している。
「何より本命は別。宮殿には蔵書庫が付きものだし、きっと門外不出の叡智の数々が眠っているに違いない。
何も盗もうって訳じゃないわ。ちょっと読んで、内容をメモして、静かに帰るだけ……よし、理論武装出来たっ」
ぐ、と握り拳を作って気合を入れる。
御丁寧に宮殿内に設えられた案内図の御蔭で道に迷う事も無く、今あたしは蔵書庫の扉の前に居る。
豪奢な意匠の木製の扉を押し開くと、司書さんかしら?暇そうに欠伸をしている所に出くわした。
あたしは何か言おうか迷ったけれど、微笑んで会釈するに留めて奥へと向かった。幸い、呼び止められる事は無かった。
■ベルモット > 「……いやちょっと多すぎない?」
本を傷めない配慮か窓の無い蔵書庫は全体として仄暗い。
それでいて息苦しさを感じさせないのは、中庭同様に卓越した術者が室内を管理していると予想させる。
恐らくは書物に最適な空気が保たれた室内。でも今はそれらに心を配る事を許さない圧倒的な書架の群があたしの心に立ち塞がる。
偏に魔術や錬金術関連の本と言っても、室内の全てを調べようと思ったら数か月は間違いなくかかるだろう量なんだもの。
「時間制限がある中でこれはちょっと……いえ、いいえ自分を信じるのよベルモット。
今までそれなりによくやってきたじゃない。あたしは天才だもの。昨日も明日も上手く行くのだから今日も素敵な一日よ……!」
──でも、負けない。
あたしは己を鼓舞し、身長の3倍は背の高い棚を視て本を取り、目を惹きそうな記述が無ければ戻し、
また本を取り、同じように戻し、高い所の本を取る為に梯子を探し、本を取る。
■ベルモット > そういった事を幾度となく繰り返して息が上がりかかった頃。
「……む」
やがて一つの本が目に留まった。
瘴気や毒に対抗する術、道具の作り方が数多に細緻に記されている旧い本。
タイトルは擦れて判別が出来ず、けれども内容からして錬金術の類に相違ないと判るものだ。
「毒……毒ねえ。いや、呪毒や瘴毒への対抗手段は……」
梯子から降り、その場で頁を捲る。
古びて黄ばんだ書は濫りに扱えば装丁が乱れてばらけてしまいそうな危うさを持っている。
相当な古書だけど、幸いに内容を知る事に不足は無く、あたしの意識は書面へと傾いていった。
「ふむ……障りを持って毒とする。況や魔的ともなれば。……死霊とか悪魔方面はちょっと眉唾ね。
でも、ちょっと憶えておきましょうっと」
床に座り込み鞄からメモを取り出し書を書き記す。
内容は毒に対する道具の作り方、環境に適応する装備の作り方だ。
特に急いで必要な知識ではないのだけれど、知らない事柄であるのならそれは知らねばならない。
必要な材料、必要な工程、それらを元に、あたしの錬金術で形にするならどうするかを考察し、記す。
「旧きを訊ねて何とやら……古式ゆかしい感じだけど、そこはあたしのアレンジが光るってものだわ。
他の事に応用だって出来るかもしれないし……」
メモに記される一字一句が素敵な未来への足取りであり、いつか素敵になったあたしが振り返る思い出の足跡に違いない。
静かな書庫にあたしの含み笑いが転がっていく。
ご案内:「蔵書庫」にミリーディアさんが現れました。
■ミリーディア > 王城内の一角に小さなざわめきが起こる。
其れは彼の侵入者が存在する場所依りも少しばかり離れた通路。
だが耳を澄ませる、周囲に警戒をしている、等を行っていれば耳に届く範囲のものだろう。
何かの集まりが在る訳でも無いのに珍しい人物が姿を見せていればそうなるものか。
黒のローブを纏った少女が足を向ける先を王城関係者に予想する事は難しいもので。
「面倒事を増やしてくれるのは勘弁願いたいのだが、本当に」
そんな呟きを漏らす少女の静かな足音は誰とも知られず、然し彼の侵入者へと確実に近付いて行く。
其の理由は、語るに難いもので無し。
■ベルモット > 「よぅしこんな所かな!……もうちょっと他の本も調べたいけど、そろそろ危なそうな気もするしね。
天才は引き際を誤らないものだし、御暇しましょうっと」
気になった記述を粗方メモに取り、満足そうに鼻を鳴らすも視線は未見の本を巡っていた。
何時かまた、訪れる機会があればその時こそと思い、古びた本を棚へと戻す。
「やっぱり招かれるくらいの錬金術師ってなると……いえ、ツテでもあれば案外自由に入れたりするのかしら。
でもツテ、無いしなあ……噂に聞く賢者の石の材料でも見つければチャンスもあろうもの──」
溜息を床に転がし、もう一度書架を見上げた。
そうして勝手に再会を願って足を進めようとするのだけど、足は進まず止まる事になる。
「──あれ?」
女の子が居た。
白銀色の長髪と、魔術師然とした黒いローブの対比が印象的な碧眼の少女。
歳はあたしよりも下と見える風貌で……それしか判らない。
「えっと……こんにちは?」
お城に招かれたお客様だろうか、それともお城の関係者だろうか。
はたまた王族に連なる子女の類だろうか。
何れにせよ無視をするには距離が近い。
怪しまれては事なのだから、あたしは努めていつものように挨拶をしようとおもった。
■ミリーディア > 此の場所は彼の侵入者が予想している通りの場所だ。
『卓越した術者が管理を行っている』と云う点で。
為らば、そうした場所に無断に入り込めば察知されると何故理解出来なかったのか?
其の点に於いては少しばかり考えさせられる処で在ろう。
扉を開けば現れる珍しい人物に驚く司書へと挨拶を交わす。
そうして奥へと歩みを進めて行けば、目的で在る相手の前へと辿り着いた。
其の相手が警戒に値すべき存在で無い事は既に理解している。
だからこそ相手へと警戒心を抱かせぬ普段通りの雰囲気を抱かせているのか。
尤も、手馴れた鋭い術者で在る為らば、現れた存在がどれ程の者かの予想は出来るのだろうが。
「ああ、こんにちは。
珍しいな、こんな場所への客人なんてものは久し振りに見る気がするよ」
改めて相手を見る。
今の自分の姿依りも幾つか上の年齢だろう、あくまでも見た目の上ではの自分と比較して。
先ずは其れだけだ。
もう少し掘り下げ様とも思うが、軽く幾つか知りたい事を聞いた後にしよう。
■ベルモット > こういう時お城に招聘されるような高名な術師。と云う者はどう振る舞うものなんだろう。
やっぱりちょっと居丈高で尊大な感じかしら?でも、年少の子供相手にそれは些かを過ぎて大人気無い気がする。
目の前の少女が見た目とは裏腹に落ち着き払った大人のように喋るなら尚の事。
「……えっ、久しぶり?そ、そう……あんまり人気無いのね此処……。ええと、あたしはちょっと調べものがあって来たの。
やっぱりお城の書庫だけあって色々勉強になるわ。見た所、貴方も同じお仲間……かな?」
それならいつものあたしでいよう。
そう決めて空咳を数度してから、目線を合わせるように少しだけ腰を曲げて言葉をかける。
「あたしは天才錬金術師のベルモット・ベルガモット。貴方の御名前も教えてくれる?
それとー……此処に詳しそうだし、錬金術関係の本の場所を収めた場所とかも。出来れば旧い奴がいいんだけど……」
退散しようと思ったけれど、面前の少女が詳しそうなら話は変わる。
行きがけの駄賃とばかりに訊ねもするの。
■ミリーディア > 静かに目の前の相手で在る少女の言葉に耳を傾ける。
侵入の手口と云うには言葉が過ぎるか、入室に到る迄の経緯は情けない事に門番の落ち度だろう。
今の時期では出入りも多いのだから強く責めるのも可哀想か。
後で其の辺りの指摘や指導もしなければ為らないと、頭の片隅で考えていた。
「成る程ね、ベルガモット家の……儂の名はミリーディアだ。
残念乍、君の云う様な仲間では無い訳だが」
詳細は別として、魔術に関連する家名は王国に限らず記憶に残している。
其れを聞けば粗方どの系列で名の通る存在なのか理解した。
為らば、此の場所に興味を持っているのは当然の事だろう。
名乗り返し乍に、屈み視線を合わせる少女の瞳を真っ直ぐに見詰めて。
「知識を得る事の執着心の強さは好感を抱くものだ。
こうした機会が在れば限界近く迄調べていたい気持ちも解る。
……が、此の可能性は考えていたのかね?」
自分が同じ立場で在れば、多分同じ事をするだろう。
だからこそ、其れに依る結末の可能性も確りと教えてやる必要性が在る訳で。
深い溜息を吐き乍腕を伸ばせば、油断しているだろう少女の腕を掴もう。
触れる事が出来たの為らば強固な束縛魔術が少女を絡め取る事だろう。