2018/11/26 のログ
ノーガルト > 『人間の商談が、そう簡単に終わるはずなかろうが。』
「はぁ‥‥‥、夜までに終わらせてほしいな。」

(ここのところ、夜はめっきりと冷えるようになった。
早く帰って暖炉で暖まりたいものだと、ノーガルトは首をもたげた。

まあ、それからしばらくはここにとどまることになるのだが…それはまた別の話。)

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」からノーガルトさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にアデラさんが現れました。
アデラ > 今日はアルバイトは休みだ――が、足が自然と職場の近くに向く。
というのも、バイト先であるナイトクラブの近辺は、やはり〝そういう客〟が多いのだ。
金を持っていて、性欲が強く、そして特定の関係性に固執しない。
マグメールの悪徳を煮詰めたような金持ちが彷徨くこの近辺は、少女には酷く居心地が良かった。

「~♪」

鼻歌と共に上機嫌に歩く少女は、突然にぴたりと足を止めて路地裏を覗き込み。

「二組目。んー、やっぱりこの時期に外は少ないわねぇ……」

青姦に励んでいるカップルを見つけ、指を折りカウントをする。
些かおかしな趣味であった。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にエウレリアさんが現れました。
エウレリア >  
「――――何を、しているのかしら、アデラ?」

暗殺者の如く気配を殺した一流剣士の接近に気付けるだけの能力、もしくはすれ違いめいた偶然でも無い限り、その問いかけは彼女の耳朶へと甘く妖しく注ぎ込まれる事となるはずだ。
頭ひとつ分くらい小柄な黒ドレスの背を、豊満な柔肉の押し付けとともにふわりと包み込むしなやかな細腕。
彼女の首筋に頬ずりするかの抱擁が、囁きの最後にぱくりと耳たぶを食み、軽い甘噛みすら交わそうとする。
そして緋色のドレスの豊かなスカートを、本日も不自然にふくらませる萎え知らずの巨根もまた、猛る雄の硬さと熱を彼女の尻溝へと押し付ける形となるだろう。

アデラ > 「結局、三組目は見つからず……それはそうよね、冬だもの」

この夜、覗き見の成果ははかばかしくなかった。
そもそも富裕地区を歩くような層ならば、そういう行為に及ぶ場所には困らないのだ。
いつ雪が降るかも分からぬ屋外で、凍死の恐怖と戦うより、暖かな寝床を望むのは当然だろう。
残念、帰ろうか――溜息を吐いた、その時だった。

「ひゃっ!?」

背後からの声と、耳を食む感触。その二つに、少女は頓狂な声を上げた。
振り向く空間すらも無い密着。目を白黒させながら、どうにか背後を見ようと、首と視線を目一杯横に。
だが、背に押し当てられる柔らかな感触――そして尻を押す熱と硬度。何より、その声と語調に覚えがあった。

「あら、〝緋色の狂剣士〟様ではありませんの。ご健勝で――いらっしゃるようですわね、ええ」

敢えて、先の夜のような名ではなく、世間に響く呼称を用いる。
それはつまり、〝あの〟後に彼女について調べ、知識を得たということ。知っていると伝える為、敢えて言う。
布地越しに尻を押す熱に下肢をもぞもぞとさせながら、ハンドグローブに包まれた両手は、その熱源を追うように背へと回され、緋色のスカートの上を這った。