2019/10/26 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「♪フンフフン フンフフン フッフッフーン……」
夜の露天風呂に、調子の外れまくった呑気そうな鼻歌が響く。
その発生源である金髪の男は、熱い湯に身を浸しながら湯船の縁に背を凭れ、のんびりだらりと寛いでいた。
一旦鼻歌を止め、頭に乗せていたタオルを手にすれば軽く顔を拭ってふぅ、と一つ息をつき。
「んんむ……今日も見事な湯だと感心するがどこもおかしくはないな。本格的に気温も
秋っぽくなってきたので風呂の頻度が増えて仕方がない」
なんて楽しげに独りごちる。
実際に気温の低下により、湯から立ち上る湯煙も一時期に比べるとだいぶ濃くなって見える。
そんな感想を抱きながら、ちらりと出入り口の方に視線をやってみる。
自分と同様に、熱い風呂が恋しくなった誰かがやってこないだろうか、なんていうささやかな期待を込めて。
■エレイ > しかし期待した誰かは今夜はどうやら来る様子もなさそうで。やれやれ、と小さく嘆息しながらやがて男も湯から上がっていって──
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からエレイさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にグラムヴァルトさんが現れました。
■グラムヴァルト > 偏に恋人たる少女の献身と忍耐の賜物なのだろうが、近々彼女との長期の旅行も計画し、意外な程に順調な恋人関係を築く事の出来ている人型キメラ。
しかし、彼女の目の届かぬ場所において、その傍若無人ぶりは今とて何ら変わってはいなかった。
裏の稼業の穢れと疲れを洗い流すべく訪れた旅籠での入浴を終えた後、全裸の上から雑に浴衣を着込んだだけの薄着姿で宿の廊下を彷徨くのは、有り余る性欲をぶち撒けるための新鮮で上質な肉を求めての事。
「―――さァて、都合よく美味そうな獲物が転がってたりはしねェもんか。」
紺色の腰帯に手を突っ込み、浴衣裾の乱れも気にせず長脚にて闊歩するその様は、銀の三白眼が形作る凶相もあってゴロツキその物。この男がその場にいるだけで宿の風格も下がろうかという質の悪さ。
しかし、この男が単なるチンピラでは無い事は、秋が深まるにつれて本格化しつつある肌寒さなど欠片も感じていないかの様に開けた浴衣衿から覗く浅黒い筋骨を見れば明らかだ。
ゆったりとした着衣越しにも逞しい盛り上がりの確認出来る肩の筋肉、スマートなシルエットとは裏腹に分厚い胸板と腹直筋の形作る無骨な凹凸。
しなやかで無駄のない野生の獣めいた肉体美は、見るものが見たならば無手にて他者を惨殺し得る剥き身の武具にも似て危険な代物であると気付くだろう。
そんな男に目を付けられたなら、並の街娘は当然の如く傷物にされ、冒険者や騎士を生業とする者だろうとその暴虐を跳ね除ける事は容易では無いはずだ。
下手に抵抗すれば散々に打ちのめされた後、半ば失神している様な状態で弄ばれる事にもなりかねない。
その危険性は、長駆から自重すること無く発散される暴力的な雰囲気からも感じ取ることが出来るだろう。
■グラムヴァルト > ――――悪辣なる強姦魔の徘徊は、一人身で早朝の入浴を楽しんでいた娘の姿を見つけ出し、その体躯に溺れる程の精を浴びせるまで続く事となるのだった。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からグラムヴァルトさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場/岩風呂」にカインさんが現れました。
■カイン > 月が天頂へと向かう頃合い。
月光に照らされた岩風呂の中を一人貸し切り、
ゆっくりと体を伸ばす男の姿が有る。
一度体を伸ばした後、ゆっくりと力を抜いて目を細め。
「はぁ…こうやって一日の締めくくりに湯に浸かると、何というか生き返るって感じがするな。
最近はあんまり風呂に入るってコト自体が出来ない旅ぐらしだったし、
暫くのんびりと街で過ごすのもいいかもしれないな」
街道をゆく商人たちの護衛やら、
大海をゆく船の護衛やらと、正直な所あまり落ち着ける仕事をしてない昨今である。
ここまでのんびりとした時間を取れるのは久方ぶりだとひとりごちながら肩を叩く。
それなりに長く生きてるせいか、どうにも所作がおっさん臭い。