2019/09/27 のログ
エレイ > が、流石にそう都合よくはいかないらしい。
異性はもちろん同性すら来る気配も感じられなければ、やれやれと肩をすくめ。
やがて湯から上がり、場を後にした。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からエレイさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 奥の浴場」にフィルさんが現れました。
フィル > 日中は降り注ぐ日光がまだまだ暑さを感じさせるものの、夜更けになれば吹き抜ける夜風が涼しさを感じさせていく。
そんな過ごしやすい夜が増えてくれば、夜の散歩でも楽しもうと出歩く人も増え。
夜の楽しみである酒場などのある地区の賑わいとはまた別に、湯を楽しむという温泉が売りの施設にも足を運ぶ人も増えていくようである。
夕方の時間には劣るとはいえ、旅籠へと踏み込んでいく人の流れは、完全に途切れるということがないのだから、間違いではないだろう。

そんな人の流れの合間に紛れるように、少年はローブを羽織ったまま受付へと進んでいく。
この時期でみれば、多少まだローブをしっかりと羽織っているのは気が早く、少々暑そうにも見えるかもしれない。
とはいえ、少年本人は特にその格好を気にすることも無く、受付を済ませ。
既に湯上りをゆったりと楽しみ、寛いでいる人々がいる休憩所などに軽く視線を向けながら、そのまま奥の通路へと足を進めていく。
大浴場を通り抜け、更に人気が少なくなっていく通路を進み。
やがて廊下に並ぶ入口の一つへと踏み込み。

「ここは…空いてる、かな」

涼しさのせいか大分人の多いこの度の旅籠である。
いつも使っていた中規模の浴場も人の気配がちらほらと感じられれば、さらに奥の浴場を目指した結果たどり着いたようであり。
脱衣所に人気を取りあえず感じることはなく、脱衣籠も空いている様子であれば、あまり深く脱衣所の人気をそれ以上探ることはなく。
少年は手近な籠を手に取れば、そそくさと衣服を脱いでは丁寧に畳んで籠へと収め。
最後にタオルを腰、ではなく頭に乗せれば、浴室へと向おうと、脱衣所と湯船を隔てるドアへと向かって進み。
そのままドアを開いて溢れてくる湯気に包まれようとするだろうが。

フィル > 「此処の浴場も思ったより…」

ドアを開ければ脱衣所へと流れ込んでくる、温泉の香りを含んだ湯気に少年は包まれる。
少しの間、視界が白く霞む感覚さえ受けながらも、今ではすっかり其れは慣れたものであり。
初めてこの町での温泉へと足を踏み入れた時と違い、むしろ温泉の香りは人よりも効く鼻をもっていても心地よい物になっていったのだ。
静まり返る浴室へと、白む視界の中少年は軽く視線を揺らめかせながら、ゆっくりと足を踏み入れ。
段々と晴れてくる湯気の中に見えてくる、中規模とは言え大分広く。岩作りで整っている湯船や、洗い場の小奇麗さを見れば、思わずポツリと言葉も零れていく。
大浴場ではない、こんな奥の浴場であっても、手入れが行き届いている上に、十分すぎる広さを持っているのである。
人足が途切れない旅籠であることを実感するとともに、若干感動すらも覚えているかもしれず。

「とりあえずはっと…」

そんな感覚を楽しみながら少年は、足を滑らせないように湯に濡れた石畳の上を進んでいく。
行き成り飛び込みたいような衝動を抑えて向かうのは当然の様に、洗い場である。
ちゃんと入浴するのであれば、体を洗ってから、ということも今ではすっかり馴染んでしまっているようであり。
空の桶を一つ手に取れば、空いている洗い場に腰を下ろし。
流れでる洗い場の湯を桶に汲んで頭から何度かかけ湯も兼ねて、少年は浴びて一息ついてから、頭からつま先まで体を洗い始めていこうとしていく。
備え付けの石鹸もあるのだから、髪の毛も体も泡だらけにして、徹底的に泡を纏いながら洗い進めてから、一気に流そうとしていくだろうが。

フィル > 「っふぅ…」

頭のてっぺんから足の先まで、言葉に偽りなしとばかりにしっかりと洗い終え。
そのまま何度もお湯を頭からかぶる様にして、泡だらけになった全身をすっきりとさせていけば、やがて少年は頭を軽く揺らしていく。
全身に毛皮がないから、湯を切るのが楽というのは小さくも大きな利点かもしれず。
頭を揺するだけで髪の毛の水を軽くきってしまえば、それ終りなのだから湯船を毛並で汚すことも無く。
入浴は人の姿の方が便利と実感するのにそう時間はかからなかったのだろう。
ポタポタと軽く拭いきれなかった水が滴り落ちてくる分を、絞ったタオルで軽く拭えばお待ちかねとばかりに、桶を元の場所へと戻して向かう先は当然湯船である。
途中で少しだけ足の裏に残った石鹸の名残によって、滑りやすくなっており。
こけてしまいそうになったりするのは多少のアクシデントであったが、大きく転ぶことも無く。

「~っ!
此処で夜食買って帰るのも…いいかも」

湯船に足先を数度付け、その熱さを確かめること少し。そのまま腰まで一気に少年は湯船へとその身を沈めていく。
体に染み渡る湯の熱さに一つ身震いをしながらも、続けて肩までお湯へと沈めていけば、少しの間ぎゅっと少年は目を閉じ。
湯の熱さに体が慣れていくまで、静かに耐えていけば、やがて抜けていく力に合わせて、湯船の壁に背を預けていくことから、脱力しているのが窺えるかもしれず。
相変わらず心地の良い湯に包まれる感覚に身を委ねながら、ポツリと零してしまう言葉は、湯船から上がった後の事のようであり。
ゆっくりと少しのぼせかけるほどに、少年は湯を堪能してから湯船を後にしていき。
やがて脱衣所で一涼みしてから、軽く軽食でもとってから帰路へとついていったか―

ご案内:「九頭龍の水浴び場 奥の浴場」からフィルさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 マッサージ室」にスイさんが現れました。
スイ > 客間や広間、レクリエーションルームといった部屋へと通じる廊下。
やや奥まった位置にこぢんまりとした個室がある。扉はなく、厚手の黒いカーテンのみで廊下と仕切られている。
入り口のそばの壁には、こんな羊皮紙が貼ってある……。

〈シェンヤン式マッサージ 疲労回復・精力増強に効果あり! 今なら格安30分100ゴルド!〉
〈こちらの部屋でやってます。ただいまのご予約:【なし】〉

これと同じ案内が、宿の受付、待合室、更衣室にも貼ってある。
興味を惹かれた者はきっと迷いなくこの部屋にたどり着けるであろう。
香木系のシェンヤン産のお香が焚かれ、部屋の外にまでうっすらと煙が漂っている。
そして、カーテンを開き、4畳ほどの狭い個室の中を覗くのであれば……。

「……ふぅ。誰か来るかねぇ……別に来んでもよいが……いや来てほしいかな……」

スツールに腰掛け、白い脚を組み、くつろいだ姿勢で来客を待つ狐耳少女の姿。
時折胸の高さまで手を掲げ、指をコキコキと鳴らす仕草をしたり。
この少女、スイこそがマッサージ係なのだ。正規の従業員ではないが、店の許可を得て部屋を借りている。

ご案内:「九頭龍の水浴び場 マッサージ室」にニコさんが現れました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 マッサージ室」にセイン=ディバンさんが現れました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 マッサージ室」からセイン=ディバンさんが去りました。
ニコ >  
(風呂で汗を流した後、広間を散策。
 そこで見つけた張り紙の内容。
 疲労回復・精力増強。)

――まぁ、ここんとこ肩もちょっと凝ってるし。
なんとかしたいと思ってたし。
うん。

(とかなんとかぶつぶつぼやきながら、廊下の奥へ。
 確かに肩は凝っているし、何とかしたいとも思っていた。
 決してもう一つの方が目的ではないのだ。
 興味がないと言えば嘘になるけれど。
 繰り返し頷きながら、個室の扉を開ける。)

ぉ、おぉ――。

(お香の臭いと、部屋の中にいる少女――幼女と言った方が良いかもしれない――の姿。
 思っていたよりもずっと雰囲気があるその部屋にちょっと怯む。)

スイ > 狐耳少女の背後にあるテーブルの上では太めのアロマキャンドルが揺らめき、安らぐ香気を放っている。
光源はそれだけ。カーテンを閉めてしまえば、まるで褥のごとく薄暗い雰囲気に包まれるだろう。

「――おやいらっしゃい。くふふ、ずいぶん若く見えるのにマッサージをご所望なのかね?」

悠々と腰掛けたまま来訪者に声をかけてくる。その所作もまた、少女の見た目よりも大人びて感じられるだろう。
うっとりと微笑むように目が細められるが、瞼の奥にある翡翠色の瞳は暗い中でも強く輝いている。

「風呂上がりかね、結構結構。吾輩も間借りしてる以上、できれば宿の客優先でサービスしたいからね。
 まぁ身体が清かろうが汚かろうが吾輩は気にせず按摩するがね。さぁ、ベッドに腰掛けるとよい」

狐耳少女は静かに椅子から腰を上げると、ニコと入れ違いになるように部屋の入口に向かう。
そしてどこから出したのか、「施術中」と書かれた看板を外の羊皮紙の下に掛けると、また椅子に腰を下ろして脚を組んだ。

「ああ、吾輩はシェンヤン出身のスイという者だよ。ミレーでも魔族でもないから安心しておくれ。
 ――さて、耳長の青年。吾輩のマッサージにどんな効果をご所望かね?
 凝ってるところでもあるのか? 疲れを取りたい? それとも…………夜の生活に自信を付けたいかね?」

スイと名乗った少女は問うてくる。最後の部分だけ、言葉を選ぶようにちょっと詰まり気味になりながら。

ニコ >  
え、あ。

(問いかけられて言葉に詰まる。
 女性だと言うのはこういう場所なので予想をしていなかった訳ではないのだが、こんな少女がしているとは思わなかった。)

――よ、よろしくお願いします。

(いや、雰囲気は明らかに自分より年上のそれだ。
 よく見れば頭からぴょこんと飛び出た耳。
 獣人の類、ミレー族かと思ったのだが、違うらしい。)

あ、エルフのニコです。
その、最近肩が凝ってるなー、と思って、ですね。

(夜の生活、と言う言葉に噴き出しそうになるも、肩をぐるんと回しながら告げる。
 ゴキ、ボリンと如何にも凝り固まっているような音が聞こえるだろう。)

――夜の、相手はいないですけど、参考までにその、どういう効果が、とか、聞いていいですかー、なんて……。

(やっぱりそっちの方も気になるのだ。)

スイ > 「えるふのニコ、な。よろしゅう。お前さんは客だから吾輩は最大限の礼を尽くそうぞ。
 もちろんお金をもらえるのであれば、じゃが……くふふ」

恭しく名乗って貰えれば、スイは柔和な笑みを向け、耳をピコピコと小刻みに震わせる。
そして、手の人差し指と親指で円を作って大げさに見せつけてくる。代金をくれ、と言わんばかり。
もちろん実際に払うべきは施術の内容が決まってからだけれど。

「ふぅん、肩こりかぇ。若いのに大変だね。ま、身体が若いんならちょいと突けばすぐ治るじゃろて」

円を作ってた人差し指が今度はピンとまっすぐ伸び、ニコの首元を示すように向けられる。
そして、つぷつぷと突付くような仕草をしてみせる。

「夜の相手はいない……。ふん、この王都なら色街に出ればいくらでも相手は見つけられように?
 精力増強の効果を聞きたい? くふっ。そりゃ文字通り精力増強じゃが、ニコはどのくらいを望むのかね?」

飄々とした調子を崩さずにニコの問いに問いを返しながら、スイは椅子の上で組んだ脚を解く。
そしてニコの目の前でそっと細い脚を開いていく。丈の短いドレスの裾が開かれ、さらに捲れていく。
アングル的にその中身はつぶさに露わになったわけではないが、椅子の上で潰れる尻肉くらいは見えてしまうだろう。
もちろん自ら見ようとして腰を屈めたりするならすべて見えてしまう……この少女、下着を履いていない。

「――1晩チンポバキバキのまま腰を振り続けられるようにも。
 ――チンポを今のサイズの2倍に膨れ上がらせることも。
 ――10秒に1発射精できるようにだって。吾輩にならできるよ。さて、どうする?」

はしたなく脚を開き、妖艶とも下卑とも取れる笑みを浮かべながら、少年を見つめる。

ニコ >  
うわぁ世知辛ぇ。

(思わずひきつった言葉が漏れる。
 結局この世は金なのか。
 持ってるから良いけど。)

いやまぁ、こないだ筋痛めてからどうにも調子が――っ。

(へら、と笑って肩凝りの原因などを喋る。
 別に聞かれたわけでもないのに、どうしてこう人はやましいことがあると饒舌になるのだろうか。
 とか考えていたら、目の前で少女が脚を開いていくではないか。
 思わず視線がそちらへ釘付けになる。)

――っ、それ、は。
そういう、サービス、もしてる、ってことで、いいんです、かね。

(ゴクリと喉を鳴らす。
 自身もこの国で暮らすものだ、そういう店に行ったことが無いわけではない。
 けれど、彼女の妖艶な雰囲気を持った女性に出会ったことはなかった。
 目線を逸らし、しかしチラチラと覗き見をするような視線の動き。
 気になって仕方ないと言うような、と言うか実際気になって仕方がない。)

スイ > 「案内の掲示に書いてあったろうが。1回30分100ゴルドと。これでも破格の値段だぞ?
 この街で暮らすには小遣い程度にもなりゃしない……まぁある程度成果を出せば正規にこの宿に雇って貰えるんだが」

苦言を呈するニコに、スイもぷっと頬を膨らませて愚痴を垂れる。客に聞かせるべき内情ではなかろう。
……とはいえ、その半端な小遣いだけを求めてここに居座っているわけでもないのは秘密だ。

「――なんじゃ。お主、『そういうさーびす』を求めてこの宿に来たんかね? くふふっ……♪」

ニコがたどたどしくその問いを口にすると、スイはニヤリと口の端を大きく釣り上げつつ、脚を閉じて立ち上がった。
そして優美な足取りで腰をくねらせながらエルフの方へと歩み寄る。その所作、まさしく娼婦のそれである。

「おあいにくさま。吾輩も一端の商売人ゆえな、仕事の内容に関する線引きはしっかりする。
 ニコの望むような『さーびす』をくれてやるには、代金の桁が2つばかし足りないのぅ。
 それにまぁ、この部屋はあんまり汚すなと言われてるんでな。
 チンポを雌穴に突っ込むにせよ、子種汁を垂れ流すにせよ、他の部屋をあたっとくれ……?」

ベッドに座るニコの脚の間に入るほどに身を寄せ、腰をかがめ、顔を寄せながら。
長く尖った耳元を舐めるほどの距離で、生ぬるい吐息を掛けながら。スイは言い含めるようにそう返す。

「――とはいえ。身体と身体が触れ合わざるを得ない『マッサージ』だからな。『事故』も起こるかもしれんの。
 くふふっ♪ まぁとりあえず、露骨に辛そうなその肩こりから治してやろうかね?」

顔をぐっと寄せたまま、両手をニコの胸の上、肩甲骨に正確に触れるように指を押し付けてくる。
服越しに。やや押し込む力を感じるだろうが、マッサージと言えるほどの力はかけず、触れさせるだけで動きもない。
――それでも、なぜか。自覚できるほどに急速に、肩の張りが引いていくのを感じられるだろう。

ニコ >  
(30分で100ゴルドならそんなものではないのだろうか。
 マッサージを利用したことがあまりないのでよくわからない。)

そういう、わけじゃ――二桁!?

(思わず大声を出してしまった。
 いやまぁ全く彼女の言う通りではあるのだが、万に届くとは。
 一か月贅沢して暮らせるぐらいかぁ、と思わず唸る。)

――って、ちょ……。

(近い。
 あまりに近い。
 思わず仰け反るが、彼女は遠慮なくこちらの身体に触れてくる。)

お、おぉ……?

(途端に肩が軽くなった。
 筋を痛めてからずっと感じていた違和感がすっかり消えていく。
 思わず肩を回したくなるが、仰け反ったまま目の前に彼女がいるので身動きが取れない。)

――あの、こういうのって寝転がって受けるものなんじゃ……?

スイ > 生活水準によってお金の価値は人それぞれだろう。
100ゴルドに関しても、本当にスイにとって端金に過ぎないかどうかは定かではない。
まぁ1つ言えることがあるとすれば、『2桁足りない』はさすがに言い過ぎ盛り過ぎである。
スイはそんな虚言妄言、いささかも悪びれずに言いのけてしまうけれど。

「これがシェンヤン式マッサージよ。お主の体内を流れる『気』に干渉して、愁訴を癒やす。
 吾輩程度の使い手になれば、軽く触れるだけでも肩こり程度なら一発よ」

――これも半分ウソ。スイは決して『シェンヤン式マッサージ』とやらの使い手ではない。
ただ単に練気術が際立って上等なだけであるが、それで生半可な物理的マッサージよりも覿面な効果を出せるのだ。
他人の身体の不調を緩和することもできるが、それは『体組織の操作』という本質の一端に過ぎない。

「……くふふ。もちろん、寝転がってくれればもっと本格的に按摩を掛けられるとも。
 服を脱いでくれればなお善し。全裸になろうとも吾輩はちっとも気にせんよ? ふ、ふふ……」

肩に添えた指を離し、壁際まですっと身を引くスイ。
なおもいやらしい笑みを浮かべたまま、ニコがベッドに横たわったりするのを待っている様子。
気を流された肩口付近からは違和感はほとんど引いているが、まだ快癒とは言い難い。

「肩が治ればそれでいいのかぇ? それとも、他にも揉んで欲しいところがあるか?
 脱いでその場所を示すがいい。くふふっ♪」

いやらしく、指をわきわき。