2018/11/11 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にマヌエラさんが現れました。
■マヌエラ > 「よろいが欲しいの?」
誰もいなかったはずの浴場に声が響く。声音は幼い少女のそれ。反響し出所は不確か。明らかになったのは、浴槽の中央付近の水面から、長い金髪の少女が立ち上がったからだった。
ということは湯の中で声が発されたことになるが、先の声はあまりに明瞭だった。
長い髪からぽたぽたとしずくを垂らしながら、その向こう側で幼い顔が微笑む。
「こんばんは、おねえちゃん。冒険者さんは、たいへんね」
■エルツ > 「ぎゃー?!!」
幼い少女の声に重なるのは色気もクソも無い悲鳴。反射的に浴槽から腰を浮かせて立ち上がったのは生存本能の賜物だろう。
「鎧は、そりゃ生命線だからね、欲しいけど…その前に今は命も貞操も惜しいよ!?」
この間、まさにこの場所で彼女からされたことは鮮明に覚えている…その割にどうやって助かったのかは一切記憶になかったけれど、それはともかく、今現在、とてもピンチである事に変わりはなかった
■マヌエラ > 「きゃあ!」
大きな声に、幼女も驚いて悲鳴を上げた。
「どうしたの、エルツおねえさん。何か怖いものでも出たのかしら? 大丈夫よ、わたし、強いんだから。やっつけちゃうわ!」
安心させるようににこっと笑って見せる。以前、自分がエルツにしたことに対する罪悪感はおろか、蹂躙を悪であるとすら思っていない様子。
「もちろん、命が惜しいのは当然だわ! テーソー、はよくわからないけれど。……お久しぶり、エルツお姉さん!」
そして、まるで水の抵抗など存在しないように前へ進むと、小さな両腕を伸ばして抱きつこうとする。親愛の情に溢れた行動に見えるが、危険度は折り紙つき。
■エルツ > 「ボク怖がってるの間違いなくキミだからね?!っていうか口だけならともかく!胃の中まで触手で犯してくるとか普通に怖いよね?!逃げ場無しだからどうしようもないよね?!むしろ今討伐出来るものならしたいんだけど!」
ここまでがワンブレス。実力的にはまだまだながら突っ込みを入れるだけでも胆力はあるというべきか。幻覚で隠している犬の尾はすっかり股の下に挟むほどの怯えようだったが。
「出来れば逢いたくなかった…もうこのお風呂呪われてるぅぅ…貧乏人は大人しく水浴びで我慢すべきなの?」
神様って酷い…半泣きの愚痴も彼女からすれば意味不明だったろう。貧相な体を見れば、冒険者とはいえ稼いでいると言えないことくらいは察してくれたかもしれないが。
ともあれ、再会して即逃げの体制を取るあたり、失礼と怒っても仕方ないかもしれないが…先ほど言った通り、命も貞操も惜しいのだ。勢いに任せて裸のまま逃げてしまおうと
■エルツ > 後日、深夜に疾走する全裸女がいるとかいないとか、噂になったかもしれず…
服は辛うじて回収したものの、着る暇はなかったようだった。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からエルツさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にサーラさんが現れました。
■サーラ > 今日も朝から、せっせと旅籠の雑務に従事していた。
けれど今日は少しばかりの余禄を与えられており、御仕着せの着物姿の己は、
先刻、自らの手で綺麗に掃除した露天風呂へ、いそいそと戻ってきていた。
良く働いてくれたから、特別に一番風呂をつかっても良い。
―――そう言われて、広々とした風呂の誘惑に抗える筈があるだろうか。
着付けの腕には若干自信が無かったが、風呂と言えば当然裸である。
脱ぎ落とした御仕着せを畳み、脱衣所の片隅に設えられた棚の上、
並んだ籠のひとつに収めてから、湯気の立つ岩風呂の方へ。
「あら、…さっきは確か、透明なお湯だった気がしますけれど…」
湯気の向こう、広い湯舟を満たす湯の色は、今は底の見えない乳白色。
ほんの少し、不思議そうに首を捻ったものの―――ほんのり甘い香りが漂ってきたので、
入浴剤の類が投入されたのだ、と結論付けて、其れ以上考えるのを止めた。
洗ったばかりの髪を頭上で御団子に纏め、同様に洗い清めた裸身を、
とろりとした白い湯の中へ肩まで浸してそっと目を瞑る。
ほう、と思わず知らず、深い溜め息が零れ落ちてしまう。
「ああ、……気持ち、良い……」
心からの呟きが、温められて僅かに赤味を増した唇から漏れ出した。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にキュリオさんが現れました。
■キュリオ > 多様な人種、客の訪れるこの旅籠は、その裏の顔もあり欲望を発散させるには都合の良い施設だ。
今日も適当な従業員や客を部屋へと引き込み、たっぷりと汗を掻いてから汗を流すべく露天の風呂の使用を告げた。
返って来た言葉は、丁度今、お気に召す女が入っていますよ、というもので。
曰く、貴族の娘だという変わり種の情報に、興味が湧いたのは言うまでもない。
欲望を発散したばかりであるというのに新たな熱が浮かぶ感触に口の端を歪め、メイドを脱衣所へと待機させると服を脱ぎ捨て、広々とした露天風呂へと足を踏み入れた。
汗ばんだ肌を撫でる外の空気に火照りを冷ましながらも、甘い香りに誘われる様に湯気の濃く立ち上る湯船へと進み。
人影が目に留まると、あれか、と獣欲に表情を歪めながら更に距離を縮めていく。
さて、自身の知る貴族であるかどうか。
気配を殺すことなど勿論せずに、べちゃりと濡れた岩肌の床を踏みしめて湯船の縁へと辿り着いた。
■サーラ > 初めのうちは濛々と立ち込める湯気に邪魔されていて、
乳白色に肩まで沈む娘の姿かたちは、はっきりと視認されなかったに違いない。
けれど其れなりに近づけば、洗い場に背を向けてのんびりと四肢を伸ばして座る娘の、
とろりと瞼を閉じて無防備に晒した素顔は勿論のこと、
浮力でもってぷかりと半ばほども浮いている、乳房の膨らみだって見える筈。
一方の娘はと言えば、相手が湯船の直ぐ側へ辿り着くまで、
人の気配にも気づかない暢気さだった。
「はぁ………あ、―――――え……?」
ぴちゃり、濡れた足音が直ぐ背後で聞こえたのへ、流石にぱちりと目を開く。
何の気無しに振り返った先、見えるのは相手の脚、脹脛あたりだろうか。
其の足が男のものだと認識するよりも早く、反射的に視線で辿り上がってしまい―――――
「きゃ、―――――っっ!!」
短い悲鳴、真っ赤に染まる顔を両手で覆ってしまうまでの間に、
相手は己の素性に、思い至るか、否か。
■キュリオ > 目に留まるのは濁った湯の上に浮かぶ見事な双丘。
くひ、と知らず喉を鳴らしてしまい、欲望の火が燻りそうにはなく。
そして相手が此方に気付き、女としては実に真っ当な反応を見せる際に垣間見えたその顔は、見覚えのあるものだった。
その娘の溺愛っぷりと、最後には爵位を売り渡した事で有名な先代侯爵。
今は確か、どこぞの商人がその立場に収まった筈だが、まぁそれはどうでも良い。
「これはこれは。
ファルネーゼ候の娘様ではありませぬか。
…おっと失礼。現在は違いましたかな。いや、先代には懇意にさせて頂いておりましてな。」
厭味ったらしく間違いを訂正し、顔を覆う相手を無遠慮に見下ろし。
視界を塞ぐ合間に相手も見てしまっただろう己の体は汗ばみ、特に股間の状態はどろどろに汚れており女性と相対するに相応しいとは言えぬ状態。
膨らむ肉棒を隠そうともせず、相手の素性を口にすると許可も得ずに相手の隣、湯船の縁へと腰を降ろし。
湯船に浸かるは足先のみで、そのだらしない肢体も股間も、まるで隠しもせずに会話を続ける。
■サーラ > 同じ年頃の貴族の娘であれば、見る機会すら未だ稀かも知れない、大人の男の其れ。
けれど幸か不幸か、此の目はほんの一瞬で、相手が此処へ来る直前まで、
一体どんな遊興に耽っていたのだか、はっきり察してしまった。
顔どころか耳朶から首筋まで見る間に紅く染めながら、俯いた顔を両手で覆って固まる己の傍らへ、
どっかと腰かける男は立ち去るどころか、恥じ入る気配も感じられない。
そんな男の口から己の家名が飛び出したものだから、え、と思わず、
また顔を上げて視線を向けてしまった。
「え、―――――あ、あ、ば、バッセンブルク、卿……っ、
あの、あのっ、こ、こちら、こそ……こんな姿で、あの、……」
失礼を働かれているのは此方の方である、などと居丈高に言い放てる性格でも無く、
あられもない格好で異性の前に居る己自身を、ただただ恥じ入ることしか出来ない。
漂い来る性臭の名残りに、知らずとくとくと鼓動が乱れ打つのを感じながら、
また、両手で顔を覆って俯き、しどろもどろに言葉を繋いで。
一瞬でも裸を見せてしまうことに目を瞑り、風呂から今直ぐ上がるべきか。
其れとも相手が紳士らしく、立ち去ってくれるのを待つべきか。
解らないまま、身体ばかりがどんどん茹だって、追い詰められてしまうのだが―――。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からキュリオさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からサーラさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にジードさんが現れました。
■ジード > 「あー、生き返る…」
どこか惚けたような気が抜けた声が岩風呂に響いく。
商品の仕入れの帰りに近くに立ち寄ったので風呂だけでもと入りに来たものの、
一度風呂に入ってすぐに宿泊の手続きを終えたのがつい先程。部屋でくつろいで
従業員にこっそりあまり人のいない時間を教えてもらって狙い通り、ほとんど独り占めの状況で
湯船に体を浸して弛緩したように息を吐き出し肩を揉む。
全身がほぐれていくような感覚に自然と上機嫌になるのも無理なからぬこと。
「良い湯加減ではあるんだけどこうも居心地がいいと罠みたいに思えるね。
上がらせずに長期滞在させようっていう気すらする」
完全に被害妄想そのものの言葉を漏らしながら大きく息を吐き出し心地よさを堪能する。
■ジード > 「だからといって仕事に行かないわけにも行かないしなあ。
今度は港の方に一度薬の材料仕入れに行って王都を離れるかどうかだね」
先のことをなんとなしに頭に浮かべるものの考えがまとまらない。
ハァッと熱っぽい吐息を吐き出すに任せてゆっくりと目を閉じ。
「このまま寝たら流石にのぼせそうだね。
人間よりは頑丈な方とは言え流石にそんな無茶な体してる覚えはないし」
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にフィーリスさんが現れました。
■フィーリス > 「ひゃー、久々の外風呂ッスー。」
呑気な声が辺りに響く。
先客が居て更に物思いに耽っているなど思いもしないその娘はざっばざっばと湯を掻き分けぽへーと息を吐く。
立ち込める湯気でお互いの視認が難しい中で僅かに浮かぶ女性的なシルエットに商人の男はどんな反応を起こすだろうか?
■ジード > 「うーん、こうやって体がほぐれていくのを感じると、
昼間にわざわざ山脈まで出向いた甲斐があったもんだな」
上機嫌に声を漏らして腕を上げたところに聞こえてきたのは女性の声。
そして少し遅れて現れる人影に、思わず目を丸くし。
「おや――?こんにちは、先客がいるけど大丈夫かい?」
一瞬の間の後に少しためらいがちに声を掛ける。
相手次第では忌避されても仕方のないシチュエーションである。
男の側としてはむしろ歓迎すべきシチュエーションではあるのだが。
■フィーリス > まさか先客が居るとは思わなかったのだろう彼女はビクッと一瞬身体を震わせる。
「おっと先客が居たッスか、お騒がせしたッス。」
ペコリと頭を下げ大人しくなる。
少女的には先客が男であれ女であれ特に気にしないようだ。
「おにーさんは湯治かなにかッスか?」
■ジード > 「ん、ちょっとだけ驚いたけど折角だし話し相手になってくれれば嬉しいかな?」
あまり機にした様子でもない相手に笑って言いながら、
遠慮する必要がなくなったと判れば居直る程度には図太い。
手招きして見せながらも言葉にうなずきを反し。
「昼間海道を通って山の方まで言っててね。
随分と苦労したから、自分をねぎらう意味でもゆっくりしようと思って。
普段は薬とか作ってるんだけどね」
自分画素の世話になっているようでは本末転倒と笑い。
■フィーリス > 「話し相手ッスか?私みたいなので良ければ喜んでッス。」
手招きを受けて湯気の中でも互いの顔がはっきりと見える程度まで近付いた彼女は上機嫌に言った。
「ほーう、薬師さんなんスね?私冒険者なんでよく薬にはお世話になるんスよ。ほんとは怪我とかしないように立ち回れればいいんスけどねー。」
けらけらと笑う彼女はよく見れば体の随所に傷痕が伺える。きっと多くの苦楽を経験しているのだろう。
■ジード > 「勿論、一人で風呂にはいるよりも人と入ったほうが楽しいからね。
これで酒でも…あればよかったんだけど残念ながら用意がない。
どうだい、折角だからこの後部屋で食事でも?」
そう笑って流れるように口説きにかかる様は大分手慣れている様子。
しかし少女の職業を聞けばなるほどと納得いった様子で少女の体をみやり。
「ん、じゃあ薬をお求めのときには是非ご用命を?安くしておくよ?
――ちょっといいかい」
笑って言いながらも相手の傷の様子を確かめようとするかのようにひょいと肩を抱いて、
抗われなければ身を寄せようとして見せる。
「傷痕を消せる薬なんてのも作ろうと思えば作れるけどね、そういうののご用命はあるかい?」
■フィーリス > 「お、飯ッスか?いいッスねいいッスね。実は私おっきな仕事終えたあとなんで財布も余裕あるッスよ?」
と豊満な胸を張り得意気に鼻を鳴らした。
そして傷を見ようと肩を抱く男に身を委ねつつ恥ずかしそうに鼻を掻いた。
「あー。この傷は仲間を護った証だったり調子に乗ってしくじった自分への戒めだったりするんで消そうとは思ってないんスよ。でも、やっぱり傷だらけの女に魅力はないッスかねぇ?」
と言い伸ばした自分の手足をまじまじと見つめ呟いた。
■ジード > 「そこはお近づきの印ってことで奢らせてほしいね?
今日は宿に泊まってくのかい、それとも風呂だけの予定かな」
女の体を見下ろしながら少し笑って消す気はないという言葉に頷いた後、
自分の手足を見て思案げに告げる相手に喉を鳴らして笑い。
「そんなことはないと思うけどね、その証拠に――」
そこで一度言葉を切った後、相手の顎に指を伸ばしたかと思えば己の方へと顔を向かせ、
拒まれなければ唇と唇とを軽く重ね合わせようとして見せて、いたずらっぽく笑い。
「俺はこういう事をしたくなるくらいには魅力的に感じてる」
■フィーリス > 「え、いや。ありがたいッスけど申し訳ないッスよ?元々風の行くまま気の向くままなんで私は特に今後の予定は考えてないッスよ。泊まりでのんびりするのも悪くねーッスね。」
奢ると言う言葉にわたわたと慌てる彼女はこのあとの男の行動に更に慌てる事になる。
「わ、わ、わ。ダメッスよ、互いにまだ名前すら知らねーんスから。」
振り向かせられれば眼前に迫るのは相手の顔。大慌ての彼女は顔の前で手を振りすんでのところで男の行動を制した。
「嫌な訳じゃねーんス。魅力的だなんて言われてすげー嬉しいんス。でも、だからこそ順序は大切にしてーんスよ。」
と、少し改まった表情で告げ顔を逸らした。その頬が僅かに赤く染まっていたのはどうやら気のせいでは無いようだ。おそらくは緊張と期待と興奮、そこに少しの不安が混ざっているだろうか?
■ジード > 「申し訳ないと思う必要はないさ、なんせ下心が有るしな?
そこは利用してやるくらいのつもりで居てくれたほうがこっちも気楽だよ」
クスクスと笑うままに、相手に拒否を示されれば、
あっさりと動きを止めて相手の顔を覗き込みながらゆるく笑い。
「じゃあ、まずは自己紹介から始めようか。俺の名前はジードだよ。
さっきも言ったけど薬を作ったりして売って生活してる、君の名前は?」
そう問いかけながら顔を覗き込んで楽しげに反応を伺い。
■フィーリス > 「んじゃあ今回はお言葉に甘えるッス。私の名前はフィーリス。これ言ってもあんまり信じてもらえねーんスけど元々はこことは違う場所に住んでたッス。まぁ、昔の話なんで流してもらっていいッス。今は単なる冒険者のフィーリスッスよ。」
相手の自己紹介を受けにこやかに握手を求める。
先程のやり取りは思い出しても恥ずかしいのか未だに顔が赤い。
「順番はあべこべッスけどこれで自己紹介も風呂での裸の付き合いも済んだッス。後は同じ釜の飯を食ったら完全に仲間ッス。そしたら改めてこの唇を奪ってほしいッスよ♪」
そう言って悪戯な笑みを浮かべると自らの人差し指を唇に当ててウィンクするのだった。
■ジード > 「宜しく、フィーリス。――珍しい話だけど、実はたまにあるからね。
異界や異国からの稀人ってのは、大変そうだけど信じるよ」
不自由がないならそれでいいんだろうがと笑うまま、
差し出された手を握って軽く上下させてみせ。
「それじゃあフィーリス、改めてこのまま食事に行くことを提案させてもらおうかな。
止まりなら時間はたっぷり有るさ、もっと色々な話を聞かせてほしい」
どうだろうかと笑って軽く手を引き寄せるように力を入れてみせる。
■フィーリス > 「ふーん、私はまだ自分以外の異世界の住人には会ったことないッスね。もしかしたら同郷の人に会う日も来るんスかねえ。」
と、まだ見ぬそれらの人物に想いを馳せた。
「はい喜んで。何処へでもお供するッスよ、ジード♪」
嬉しそうに手を牽かれ完全に相手の思うがままに付き合うと意思を示した。