2015/10/22 のログ
■ヴァイル > 自分の店に引きこもったり採集に赴いてばかりでは世情に疎くなってしまう。
こうして情報の集まる酒場に定期的に足を運んでおくことは、欠かせない習慣だ。
それは自分に課せられた使命にとって重要なことであった。
店内を見渡すと、我が物顔で寛いだ様子の猫が目に入る。
最初見かけた時はこの店の飼猫かと思っていたぐらいだが、そういうわけでもないらしい。
目が合う。……自分同様にミルクを飲んでいたからだろうか。
「……おれは猫ではないぞ」
ほとんど独り言のようにそうつぶやくと、
木製のカップを卓に置いて、ミルクひげを指で拭う。
■ケイシー(猫) > 温められたミルクが程よく冷めたところで、ペロリペロリ。猫特有のブラシ状の舌がミルクを掬い上げていく。
『俺は猫ではない』、それはそうだ。まあこの猫にしても本物の猫ではないのだが。
ミルクを頂いて、こちらもこちらでヒゲについたミルクを手で拭う。
またゴロリと体勢を変えた所に、常客の一人が猫に近寄り、『よぉ白黒ちゃん、今回も宜しく頼むよ』と、やや猫なで声で手を差し出してくる。
濃灰色の猫は、少々面倒臭そうにその手の平をポン、ポンと軽く叩く。
幸運の願掛け。いつの頃か冒険者達の中から、この猫に触れてから冒険稼業に出かけると、何やら幸運に恵まれるという、本当か嘘か解らない他愛もないおまじない行為をする者が出てきた。
実際にどの程度のご利益があるのかは知らないが、いかにもガラの悪そうな輩からも手荒に扱われる事が無いのはそのせいか。
ただヴァイルには、猫が相手の手に触れたタイミングで、何かしらの魔力が働いたように感じられたかもしれない。
■ヴァイル > 神秘性を纏う猫という生き物は、とにかく迷信も多い。
猫を福の招き猫としてありがたがったり、かと思えば黒猫を凶兆と見なして忌避したり。
特に冒険者というのは験を担ぐ生き物だ。
故にああして丁重に扱われていても、良くある話だ、と気にもしなかったのだが。
「…………」
無表情に鼻を鳴らして、皿のチーズを一欠片取り、
客の間をすり抜けて件の猫へと近づいて屈みこむ。
「悪戯は関心しないな」
そう、猫にだけ聞こえるように話しかける。
ヴァイルには、この猫の正体を突き止める必要が生まれた。
■ケイシー(猫) > 「別に」
やはり、ヴァイルにだけ聞こえるように、返事。
猫を見れば構う人間はそれなりに居る。こうやって側に来て、何かしら話しているように見えてもさほど不思議がられる事もない。
実際に意思疎通をしている者ともなると限られるだろうが。
「頂くものを頂いているから、ちょっとばかしお返しをしてるだけさ」
組んだ前足にアゴを乗せ、片目は閉じてもう片方はヴァイルを見る。
「イタズラってのはこうだろ、本当に尻に火がつくだとか、呑んでる酒が小便に変わるとか。
オレっちのは単に『数日の間に一度だけ、何かラッキーな事が起こる』程度の事だ、大した事じゃねえさ」
ゆらり、尻尾が揺れる。店内には、徐々に客の数が増えてきている。
■ヴァイル > 背中に微妙な視線を感じる。それも微笑ましいものを見るタイプの。
しかしそれは今はどうでもいい。
「魔法使いが猫の振りをしているというだけで、
おれにとっては大した悪戯だよ」
にべもなくそう返して、
摘んでいたチーズの欠片を猫の鼻先に転がす。
「頂くもの、ね。
こうしてミルクやつまみを頂戴すること、かな?」
かがんだ膝の上に頬杖をついて見下ろす。
敵意や害意というよりは、測りきれぬものを分析しようという冷たい眼。
ヴァイルは猫のことが嫌いでも好きでもないが、あまり仲良くやれた試しがなかった。
■ケイシー(猫) > 「はっはー、そっちだって実はナニカが人間のフリしてたりするんじゃねぇの?
まぁ知ったこっちゃないけどさ、この街にゃ昔っから色んなのが潜り込んでるし。」
目の前に転がされたチーズをざらついた舌でペロリと舐めとる。
「まあツマミも嫌いじゃないけどさ。」
あぐ。チーズを頬張り、身体を起こしてヴァイルの顔を見上げる。
「寿命、だよ。ちょっとだけな。」
厳密には、これは嘘かもしれない。ケイシーが相手から頂くのは、その対象の残り時間ではなくて、生きた時間。
奪われた側は、1日、1ヶ月、あるいは1年と「若返り」、ケイシーはその分歳をとる。
奪われた側は年齢が若返る事によって、身体が楽になったように感じる事も有るようだ。
これはケイシーが、先代の「寿命喰らいのエド」から引き継いだ呪い。それなりに通った名前ではあったが、
何分先代が消滅したのはもう何十年か前の為、人間たちの間では覚えている者は稀であるし、
若いヴァイルにもそういった存在の話は聞き覚えは無いかもしれない。
■ヴァイル > 「さてな」
実際のところ、変化の術を使う輩にヴァイルが敏感なのは、
自分自身が人の振りをして人界に紛れ込んでいるゆえだった。
そこまで喋る義理はない。
「寿命を食う猫、か。まるで死神めいているな」
ヴァイルは魔法使いの言葉に関してはそれなりに信用することにしている。
さほどの危険性はない、と判断した。
ヴァイルを見上げる顔の額をちょいと指で押す。
「まあ、おれも似たようなものだが。
呪われた身の上は、お互い大変だな」
どこまで知っているか知らないのか、そんなことを大した感慨もなさそうにつぶやいた。
もっともヴァイルの所業は、ちょっともらう程度の話ではなかったが。
■ケイシー(猫) > 「ん、まぁな
でも誰だって何かしらに縛られて生きてるもんだからな
オレっちなんざ気楽なモンだよ」
前足、次いで後ろ足。グッ、グッとのびをする。
店内にはまた一段と客が増え、店の主人も手伝いの女も中々忙しそうだ。
「さてと、オレっちはマタタビ酒かっくらってクソして寝るとすっかな、
店もちゃんちきうるさくなってくるだろうし。そういうのも嫌いじゃねぇけどさ。」
ストンと籠から飛び降り、ヴァイルを振り返ると猫らしい声でナーゴとひと鳴き。
ボーヤ、猫なんかとイチャイチャしてないでこっちでオネーサンと呑もうよ、背後からすでにだいぶと出来上がった女性冒険者が声をかけてくる。
もしかすれば彼女が、ヴァイルの今夜の犠牲者となるのかもしれない。
■ヴァイル > 「そして誰しも、誰かから奪って生きている、と?」
クク、と唇を歪めて笑った。ようやくの笑顔だった。
背後から冒険者と思しき女性に絡まれると、気怠そうな表情を見せる。
(不味そうな女だ)
小さくため息。
「まったく、おれも猫か犬にでも化けているべきだったな」
皮肉げにそう言い、片手で猫に小さく手を振って、女に引きずられるままに
酔客に紛れ、姿を消す。
(寿命にも味はあるのだろうか?)
そんな益体もないことを考えながら。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場『黒猫のあくび亭』」からヴァイルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にイルミさんが現れました。
■イルミ > 「…………」
(とある酒場の一角。ここはまだ夕方だというのにえらく繁盛しているらしく、周囲は主に酒に酔った客達の笑い声で実に賑やかだ。客はその多くが男だが、ちらほらと女の姿も見える。しかし、そんな中で三角帽子を被った黒ずくめの女は、隅っこのほうでうつむきながらこぢんまりとした料理を少しずつつまんでいる)
「……帰ろうかなぁ……」
(男性恐怖症を克服しようと思い立ったまではよかったのに、と溜め息をつく。何故自分は人の多い酒場に突撃する、という手段を取ってしまったのだろう。結局この場に来ても勢い任せに自分から男性に声をかけたり、或いは誘惑するなんてことは到底できそうもなかった)
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にワルセイ・イダーヤさんが現れました。
■ワルセイ・イダーヤ > (平民地区のとある酒場。そこになぜか旧時代の貴族風の黒い服装をしたいかにも怪しい男が座っていた。その男、この酒場ではかなり異質な存在感を発しており、周囲に誰もいない。)
……ふん。
(この酒場の主人の命を気まぐれで救ってやり、その縁で飲み代をタダにしてもらった…のだが、この男、人間嫌いにつき、あまり楽しい思いはしていない。とりあえず、ミルクを飲んでいるが、不味い。)
……やはり動物の乳は合わんな。
(獣そのままの動物の乳は正直口に合わないし、体を維持するのにもあまり効果は期待で着ない。やはり飲むなら…と思いつつ、隅の方を見れば魔女の格好をした少女…?がいて。)
……ふぅむ…
(人間嫌いにしてはめずらしく、興味をひいた。男は魔女にカップをもって寄っていく)
そなた、何ゆえ酒場で魔女の格好などしておるのだ?
(そう聞きながら、魔女の前に座って)
■イルミ > あ……っ……私、ですか?
(男性から声をかけられたのに、不思議と驚いたり怯えたりしていない自分に少し驚いた。……それでも、少し答えには詰まってしまったけれど)
えと、これは職業柄というか……魔女、っていうほどのことじゃないんです。ちょっと、占い師のようなことをやってまして。
(続く言葉を口にしながら、向かいに座る彼の様子を伺う。こっちも普通の格好とは言い難いけれど、向こうの方も相当変わった格好に見える。しかも、漂わせている雰囲気は明らかに只者じゃない。かといって、自分のように人間に紛れている魔族というわけでもな さそうだ。いぶかしむよりも純粋な好奇心として、彼の正体を探りたいという欲求が湧いてくるのを感じた)
■ワルセイ・イダーヤ > ふぅむ、占い…か。
(男は少し考えるようなしぐさを見せる。男は占いは信じない…と言うわけではない。占いも力あるものがすれば当るのだから。だが、苦手ではある)
占いといっても、色々あるであろう?恋に、未来に、来世に、星…そなたは何を占えるのだ?
(ふと、興味本位で聞きながら、ミルクを一杯。)
あぁ、だが俺のことは占おうとしては困るな。占っても、その結果は伝えないでもらいたい。確定した未来というのに絶望したくはないがゆえに。
(そう言って、男はけん制しておく。だが、魔女の近くにいると、何か、肉欲がわいてくるような…)
……ところで、そなたは人間であるか否か?
(こちらも相手の正体を探る欲求にかられてそう言って。)
■イルミ > 大抵のことは占えるつもり、ですが……でも、戦いのことは上手く見えなかったりするかな……あ、占いって、そんなに便利なものじゃありませんよ?心を読んだりとか、そういうのはまた別の魔法技術で……
(二者が争う、ということについての占い……未来視を行うと、「両方が勝つ」「両方が負ける」という未来が見えることがある。そして大抵の場合、その結果は大外れだった。また、占いは初歩的な未来視である以上、出自や正体など、本人の過去や本人が「知っていて当然のこと」は見えないことがほとんどだ。しかし)
…………えっ?
(それまで不思議なほどつらつらと喋れていたのに、彼の一言に口が動かなくなってしまう。それこそ、彼に心を読まれてしまったのか、と思ってしまうほどに衝撃的だった。どうしよう。もしこの場で自分が魔族だとバラされたら、よくて通報、拘束。悪くすれば……。平静を装わなければならないのに、みるみる顔が青くなるのが分かる)
■ワルセイ・イダーヤ > ……っふ、そう恐れるな。俺も自治組織の人間には好かれぬ身ゆえ、それにそなたが仮に人外だったとして、そんな何の得にならないことはせぬさ。
(そう少し唇が笑い、魔女の帽子をなでる)
……そなたが人であろうがなかろうが、俺には関係ない。ただ、少し好奇心に駆られてな…恐怖させたなら深く謝罪しよう。
(そう謝罪の滲んだ言葉を吐き)
…恐怖させた詫びに、何かおごってやろう。何か好むものはあるかね?…っぐ、ごほ…
(そう聞いていると、突然にむせて、小瓶に入った乳白色のモノを飲む)
ごほ…ふぅ、済まぬな。これを定期的に飲まぬと、せっかくの若い肉体が崩れるゆえに。
(そう笑うが、少し余裕の色が消える。もし匂いでわかるのなら、その小瓶の中身が人かそれに近い種の乳であるとわかるであろうか。)
■イルミ > …………はぁ
(吐いた溜め息はもちろん落胆や軽蔑ではなく、心の底からの安堵だった。ひょっとしたら命も危うかったかもしれない、というところだったのだから、一度安心すると額からどっと汗が吹き出してくる)
えと、私は別に、その……
(心が少し落ち着くと、怒ってはいないから気にしないでほしい、というようなことを慌てて言おうとしたのだけれど、彼の様子がおかしいのに気づいてまた硬直した)
……何か、事情が、あるみたいですね……
(彼の飲んだミルクは、明らかに彼の雰囲気と似つかわしくなかった。浮世離れした……というより、人間離れした雰囲気の彼が慌ててミルクを口にする様子はいかにもおかしく見える。しかし、気のせいかもしれないが、それは彼が母性のようなものを求めているのだろうか、という風に受け取れた。無意識に、装束の下の乳房を抱くように腕を組む)
■ワルセイ・イダーヤ > ……っふ、なに…この話しは飯を食っていると気にするような軽いものじゃないさ…
(そう呟く男の表情は少し陰って…その時、男は魔女の乳房から、何とも言えない、性的衝動というものだろうか。それを感じてしまい、手を強く握って、爪を掌にくいこませ、祖の痛みで我慢する)
まあ、簡潔にいえば、俺は赤ん坊が吸うべきもので浅ましく命を繋いでいるのだ。若さの、代償としてな。
(そう言うと、男は立ち上がって)
…今日は俺はこの宿の二階にある部屋に泊まる。もし、俺の事情が知りたいと言うもの好きなことを思ったら、来てみるといい…
(そう言って魔女の前にカギを置いて)
では、な。
(そう言いのこし、やや逃げるように階段の上に向かい、自分の部屋に入って、ふぅと一息)
……っふ、年甲斐もない。
(そう、肉欲に溺れる自分を嗤って、扉が開くのを無意識に待ってしまう自分に溜息をついて)
■イルミ > …………
(彼が立ち去って、目の前に置かれた鍵をじっと見つめる。そのまま数秒が過ぎて、それを手に取ると)
……うん、そう……しよう……
(ゆっくりと立ち上がると、小さく呟くように言ったが、その言葉は喧騒に飲み込まれてあっという間にかき消されていった。最初は、「どちらにせよ、この鍵を彼に届けにはいかなければならない」と思って立ち上がったのだけど、階段を上がろうとした頃には、すっかり彼の「事情」を知ろうという気になっていた。男性恐怖症のはずの魔族がそうしようと思ったのは、単に精への飢えのせいでもあるし、サキュバスならではの好奇心の強さのせいでもあるし、そして「乳を飲まねば身体を保てない」と言っていた彼への……母性本能のようなもののせいでもあった。かくして、)
……失礼します
(鍵穴に鍵を差し込み、開き、その部屋の中に足を踏み入れた)
■ワルセイ・イダーヤ > ……来た、か。まあ、隣に座るがいい。
(部屋の中は、必要最低限のものしか置いておらず、薬品臭いカバン以外には特別気にする必要はない…いや、ベッドの頭のほうに置かれた、一枚の精巧な絵も男に似合わないという点では異彩を放っているかもしれない。そして、魔女が座れば、男は、肩に手を回し、抱きよせて)
…自分で誘っておいてあれだが、襲われるとかは思わなかったのか?…まあいい、俺の身の内話は、交わりながらゆっくりはなそうか…
(そう聞きながら、ゆっくりと顔を近づけ、くちゅ…と触れるキス)
…そなたを見てから、肉欲が止まらんのだ。そなたの体で、収めてもらうとしようか……
(そう言いながら、ゆったりと魔女をベッドに寝転ばせる)
…俺の名前はワルセイという。そなたは?
(そう聞きながら、帽子を机の上に置いてやって)
■イルミ > ん……っ、襲われる、というより……合意したと見なされる、とは……
(確かに、もし彼が殺人鬼が何かなら、もっと直接的な意味で「襲われる」かもしれない 。そういう意味では自分は酷く不用心だったかもしれないが、少なくとも彼のキスは全く拒否することなく受け入れ、ベッドに横たわった。部屋には薬のような匂いが染み付いている気がしたが、常日頃から魔法薬を作ったり試しに飲んだりしている自分にとって、さほど気にするようなものでもない)
……私は……その……イルミ、と言います
(今のキスだけで期待してしまったのか、身体が少しずつ熱を帯びてくる。それから解放されようとするように、半ば無理矢理装束の胸元を緩めた。豊満な体つきの個体が多いサキュバスの中でも大きい部類ので乳房が、外の大気に触れる。普段は邪魔で、浅ましいものと感じているそれが、今は何故か必要なもののように思えた)
■ワルセイ・イダーヤ > ……イルミ…か、よい名だ。
(そう名前をほめつつ、胸の乳房から漂うふわりと甘い気配に、生理的欲求から唾をごくりと飲む。だが、男は古風なところがあって、きちんと順序を踏む人間だった。男は、服の上から、胸を形を崩さぬようなで、軽く揉んでやりつつ、唇を合わせる。今度はぐちゅりとイルミの口内に舌を侵入させ、その唾液や舌を楽しむ…くちゅ、ぐちゅと水音が響く。)
……ぷぁ…ふぅ…俺には妹がいた。年の頃はそなたより少し若いくらいか…
(そう言いながらイルミの髪をすきながら、一枚の少女の書かれた絵を優し気に見る)
俺の世界より大切な妹だ。だが、妹は…不治の病に犯された…俺は、妹を救いたいと思った。だが…人の生きる時間では時間も、技術も足りない。だから、俺は不老のために自分の肉体に様々な薬品を使った。妹を元気にするための技術が発展する未来を見るために。妹が元気になった姿を見るために…
(そこで男は一旦言葉を切って、イルミの胸に顔をうずめ、匂いを嗅ぐ)
だが、寿命を伸ばすための様々な薬品の副作用、使った魔導機械の反作用…様々な要因があってな。それらがたたって、俺は一定の魔力を摂取しなければ、肉体が崩壊することが分かった。その魔力が含まれるのが…ここにたまっている、母乳というものだ。
(そう言いながらイルミの上半身を裸にする)
母乳には、赤ん坊の成長のための栄養だけではなく、赤ん坊のための魔力も含まれている。それを定期的に摂取しなければ、俺は死ぬ。
(そう言って、その大きな乳房の頂点を、優しく舐める)
軽蔑するかね?赤ん坊のために用意されたものをすすって生きながらえる、老いぼれを…
(そう言いながら、男はイルミをなでる)
■イルミ > んっ……ぅ……
(身体はすっかり敏感になっていて……というより、元より敏感なのだけれど、特に乳房は彼が服の上から軽く触れただけでも小さく声が漏れ)
はぁ、ん……んっ
(彼が滔々と「身の上話」を続ける間にも、途中で横槍を挟むようなことはしなかったが、口元からは時折ちいさく甘い声をこぼした。特に、彼が谷間に顔を埋めた時には全身を小さく震わせて反応し)
……妹さんの、ため、ですか……
(家族愛。それそのものは自分には縁遠い言葉ではあるが、一つ共感できることがあった。それは、彼が目的のためなら手段を選ばなかった、ということ。自分が、「争わない」という目的のため、故郷である魔族の国を捨て、仲間を裏切り、人間の国で生きることを決めたように)
……私に、できること、なら……お手伝いします
(乳首に舌が這う感触に目を細めたとき、口をついて出たそれは、ほとんど「なんでもする」と受け取られても仕方ない言葉だった。しかし自分に「できること」というのは極めて少なく、実際のところは「今宵一夜、この身体を好きに使ってほしい」というのとほとんど同じだ)
■ワルセイ・イダーヤ > ……っふ。
(男は、少女の手伝うという言葉に、思わず唇を緩めて)
その気持ちだけでもあり難い…と言いたいが、そなたの身でも、十分役に立てることがある。
(そういいながら、餅のように優しく、時に力強く乳房を揉んでやって)
そなた、母乳を出せるであろう?……そんな気配がするのだ。この乳房の中に。俺の命の源が入っている、というな…
(そう言いながら、べろりと、乳首を舐めあげると、そのまま右の乳首を吸い上げて)
もし出ぬのなら、母乳を分泌させる薬品もある。それを飲んではくれぬか?
(そう言いながら、透明なシロップ状の水薬の入った小瓶を出して。再び乳首を口内に呼びこむと、乳首を口内で舌で弄ったり、歯を軽く当ててみたり…もしかしたら、そこから、母乳があふれてくるのではとおもって。)
■イルミ > んっ……あ……っ!
(彼の唇や舌の湿った感触に、また声が漏れてしまう。どうにか反射的に逃げたくなってしまうのはこらえたけれど、敏感すぎるのも考えものだ、と溜め息をつきたくなった。もちろん、気持ちいいに越したことはないけれど、正直恥ずかしい。それはさておき)
……ん、んんっ……たぶん、大丈夫、です……
(彼の背中……というより肩に、抱き寄せるように軽く両手を回す。自分が母乳を出せるのは母性本能を刺激された時だ、というのは経験則でわかっている。しかし、)
……その、失礼かもしれませんが……代わりに……あなたのせ、精を……いただけませんか?
(ためらいがちに、ゆっくりと脚を開いて見せた。前に母乳が出たときは、母性本能だけでなくこうして性的に刺激も同時に受けたときだったからだ。それを思い至ると同時に、もしかして自分は今初めて自分の意思で男を誘惑してしているのでは?と首を傾げた)