2020/09/22 のログ
■ジーゴ > 誤魔化してしまって、わかりやすく伝えられていないことは自分でも分かっている。
眉間に皺を寄せて、下唇を噛みしめた。
「あ…」
相手が自分の言葉を繰りかえすと、周囲の止まっている人たちに聞こえてしまっていないかを気にして、少しきょろきょろとした。
どうやら、この空間の外の時間は完全に止まっているようで人々は一切動きもしないし、反応もしない。何が起こっているかも、仕組みもなにもわからないけれど、いったんそのことは考えないようにする。わからないことはそっとしておくのが、奴隷の習性だ。
「なかったことにする?」
なにをどうすれば、なかったことにできるのかはわからないけれど、促されてなんとかあの日の出来事を言葉にしようと試みて。しばらくの沈黙の後にようやく小さな声で言葉が発せられる。
「王城で給仕のおしごとを1日だけしてたんだけど、貴族の方の不興を買ってしまったみたいで…服を脱がされて、お尻の穴にむりやり……チンコ入れられて、何人も何人も…いっぱい…いっぱい」
無理矢理押し開かれた体。痛みを伴う行為とたくさんの白濁。
思い出して震える少年の体にパーサの両手が触れると、一瞬ビクっと大きく体を跳ねた。こわい。こわい。こわい。
逃げてしまいそうになるその体が辛うじてそこに留まるのは、伝わる温かい体温と祈りの力のおかげだろうか。
「あ…」
体が大きく跳ねたときに、相手の鼻や口元に少年の下腹部が当たってしまう。また、顔は赤みが増して恥ずかしがりながらも、物理的な刺激に反応して、ズボンの中で性器が頭をもたげ始めて。
■パーサ > 「なかったことに……ええ。痛いのをなかったことにするのですから、治すのと同じことではありますが。
私の《主様》は、痛みだけではなくあらゆることを《赦し》て《放免する》力をお持ちです。
……私はそのちからの一端しか担っておりませんが……それでも、ジーゴの苦しみを取り除いてあげられるのでしたら……」
お腹から、腰へ。さするように何度も両手を這わせ、少年のお腹に力を流していく。
……だが、彼から詳細を聞き出せてない時点ではまだまだおまじない程度の力しかない。
暖かさは心地よいかもしれないが、それ以上に症状が和らぐことはないだろう。
――そして、パーサに促されたジーゴが小声ながら『詳細』を述懐し始めれば、パーサは一層痛ましい表情で少年を見上げて。
「……まぁ、まぁ。ジーゴ、大変な日々を送られていたのですね。
そうですか、お尻に……何人も……。後々まで痛みが残るほどに、ですか。
……多くの人が関わっている物事は、それ自体を『なかったこと』にはできませんが。
ジーゴの体が傷ついているという事実をなくす……まぁ、『癒やす』ことくらいはできると思います。
ですから………もうしばし、私に委ねてくださいね……♪ ………失礼します、触りますよ」
慈愛の籠もった声でそう言うと、パーサはさらにぐっとジーゴの腰を引き寄せ、抱きつく。
――額がちょうどおへその辺りに触れるように。お腹への癒やしを、掌ではなく額で行うようにしたようだ。
自然と、口元はジーゴの男性器のあたりに添えられる。徐々に隆起しつつあるペニスに、布越しでも吐息の暖かさが伝わるだろう。
そして、腰に回した手のうち右手は、やはりズボン越しにジーゴのお尻へと割り入って。
――そっと撫でるような力で、人差し指がアナルの位置をくすぐる。
陵辱の記憶を思い出させないように、羽根のような力加減で。しかし癒やしを施すために、確実に何度も触れては離れる。
そんな触り方ゆえにくすぐったさも感じるかも知れない。
「…………………直接触ったほうが、効率はいいのですが………よろしいです?」
ジーゴの着衣に顔を埋めたまま、修道女は問いかける。
■ジーゴ > 「主様のちから…!」
話の内容からその着ている服の意味にようやく合点がいく。学はおろか、常識もない少年でもパーサが神に仕えていることがわかって。
「ン…」
腹から腰を丁寧にさすられても最初のうちは痛みに変化は無くて、少しくすぐったかったくらいなのに。少しずつ起こったことを説明すると、明らかな変化が現れる。
心臓の鼓動にあわせるようにズキリ、ズキリと耐え難く続いていた痛みが少し弱まったようで。
効果を感じれば、相手が抱きつくように腰に手をのばすのにも抵抗はしない。
それでも、ズボン越しとはいえ肝心のお尻へと手が伸びると少し身じろいで。拒絶まではしないものの緊張したことが伝わってしまうだろう。
「いいよ」
それでもズボン越しのくすぐったいような刺激に何かを期待するように、徐々に勃ちあがる性器。
ズボンを下ろしても良いかと言う問いかけには、効果を実感している以上、断ることはせずに。
おずおずと自分のズボンに手をかけて、ボタンやチャックを下げて、足首のところまでズボンを下ろす。
下着は無く、既に性器が顕わになってしまって。
既に勃ちあがっているそれに恥ずかしそうに少年は真っ赤になる。
特に下半身には情事の跡が色濃く、充血したような跡や噛み傷が残る。恥ずかしいやら、見られたくないやらで両手で顔を覆ってしまう。
■パーサ > シャツ越しにそっと触れた額から、そしてズボン越しにお尻をくすぐる指から、祈りの力を送り込んでいく。
直接作用する力というよりは、彼と己の力の《波長》をあわせ、馴染ませていくような接触。
とはいえ、されてる側からすればパーサの温もり以外の力は感じないだろう。
感づく力があったとしても、魔力や妖力といったものの流れはそこにはない。
だが、彼女が言ったとおり、そこには確かに『神通力』めいたものの作用はあって――。
「……はい。私の《主様》は心の深く広い御方にあらせますれば。
彼の力の一端を私に授けてくださり、使い方は私にゆだねてくださっているのです。
ジーゴが私の《主様》のことを知らずとも、私はあなたに慈しみを与えます。恩がありますからねぇ……フフッ……♪」
いまだ緊張の抜けないジーゴの体をほぐすように、優しくとろけるような口調で己の役割を語り聞かせるパーサ。
その唇は断続的にジーゴの股間に触れ、布越しに敏感な部位をこすってさらに勃起を促してしまうだろう。
そして、直接触れていいか、という問いに応えてジーゴがズボンを脱ぎ去ってしまえば。
「………きゃっ! …………あ、あああ………なんと痛ましい……」
さすがに半裸になることは想定外だったようで少しびっくりする反応を見せるが、キズだらけの脚を見れば悩ましげに瞳を伏せる。
恥ずかしそうに顔を覆う所作をみれば、「大丈夫ですよぉ」と甘く声をかけてその緊張を解こうとして。
お尻の側を見ることもできるだろうが、一番残酷な陵辱が行われたそこを直視するのは彼の為にもならないだろうと。
そう考え、パーサは再び、彼の下腹部に額を付ける。当然のごとく、その唇はちゅっ♥と勃起ペニスの先端に触れて。
「………ええ、ええ。治ります。きっと治りますから。ジーゴ、こういった痛みは『忘れる』ことが一番の薬です。
ですから、どうか緊張をお解きになりましょう。気持ちよくなれれば、痛みも傷も『なかったこと』になりますよ……」
亀頭に触れたまま、蕩ける口調でそう言い聞かせると。
……ちゅ♥ ちゅ♥ とリズミカルな水音がジーゴの股間から響き始める。
唇だけ軽く触れる体勢のまま、先端に断続的なキスをし始めたのだ。
同時に、お尻に回された右手は狙い違わずアナルに触れ、とん、とん、と軽くその門戸を叩き始める。
乱暴な陵辱の記憶を薄れさせようとする、それでいてきちんと快感を蓄積させようとする、優しい愛撫。
残る左手は傷やアザだらけの両脚を這い回り、それぞれの痛ましい痕跡に熱を与えて、痛みを和らげようとする。
親身で優しく、それでいてどこかもどかしい、そんな愛撫。
■ジーゴ > 温もりが気持ちよくて、徐々に溶けていく心身の緊張。彼女の〈主様〉のことも、他の別の神のことも何も知らないけれど暖かくて、温もりを感じる何かは確実にそこにあると思った。
「あ…きもちぃぃ…」
直接の刺激にもう完全に勃起したペニスが唇が触れられると、徐々に漏れる声の質が変わっていく。
アナルに触れられるのも、その他の体のどの部分に触れられても、触られたら痛いような状態の場所でも痛みは感じず、ペニスを触られている快感の方に集中して。
「ン!ンンっ」
吐く息と甘えたような声が漏れるとともに、先ほどまでの怯えとは違う理由でピクリピクリと体が跳ねる。陵辱の記憶の上から上書きされるような快楽に、無意識に腰を動かし始めてしまい。
■パーサ > 意図はともかくとして、傍目から見たパーサの姿勢はまさしく『フェラに勤しむ女性』。
そして、元々はジーゴのお腹に熱と力を伝えるために額を腰に触れさせているのだが、ペニスの先端を啄むようなキスは徐々に熱を増して。
「………んっ♥ ちゅっ、ちゅ♥ ちゅるっ♥ ………はふ、はふっ………ふ、ふふっ……♥
ジーゴのおちんちん、こんな味と匂いだったのですね……♥ …………んっ、ぢゅ……ぅぅっ♥」
昂ぶっていくジーゴに煽られたせいか、パーサももはや先程までの貞淑な神徒の振る舞いが消え失せる。
色情に満ちた声色と吐息で呟き、すぐにまた先端を口に含み直す。
徐々にフェラの深度は深くなり、口腔の湿った温もりがジーゴの肉棒をじわじわと包み始める。
他方で、お尻を愛撫する指使いはあくまでも優しいタッチのままで。
不浄の孔であることを何ら気にすることなく、パーサは指を触れさせ、這わせる。
しかしながら決して菊門を拡げたり穿ったりすることはなく、圧や擦過によってこそばゆい快感のみをもたらしていく。
その部位は性感帯ではあるが、決して『何かを入れる場所ではない』と教え込ませるように。
それによって、陵辱の記憶を拭い去ろうという試みである。
「きもち、いいれすかぁ……♥ フフッ♥
ジーゴの人生に、痛みよりも、気持ちいいことの方が多くなるのなら……私も、嬉しいです……♥
…………んぷ、ふうっ、じゅるるるっ……♥」
傷に触れる左手、お腹に触れる額からも、確かに《赦しの力》は作用しているようで。
気の所為ではなく確実に、痛みが薄れていることを実感できるだろう。
そして、その痛みが容易には戻らないよう、しびれるような快感でジーゴの神経を上書きしようとするように。
先端を吸うフェラに一層の吸引力と水音が加わる。
■ジーゴ > 「や、や…ああ、きもちい…」
徐々に深くくわえられると、質量を増す性器からは既に先走る液体が溢れ、昂ぶりが増して。
快感を訴える言葉が無意識に漏れる。
「や、オレのおちんちんの味、はずかしいよぉぉ」
お尻を触られてもなお、体が跳ねる回数が増え、
もうアナルを触られることに恐怖は感じていないことが伝わるだろうか。
「オレ…きもちよくてもう…イっちゃう!イっちゃう!」
既に、痛みは感じていない。快感だけを感じてビクビクと性器が動くのを繰り返して、最後に腰回りを中心に大きく痙攣すると、とうとう白濁を吐き出してしまう。その瞬間もくわえていれば、相手の咥内に流れ込んでしまうだろう
「イっちゃった…でも、もう痛くないよ」
荒い吐息にも甘さが漏れ、体は快感の余韻にまだ小刻みに痙攣するまま。とろんとした目はパーサを見つめた。
■パーサ > 「はい、どうぞ……♥ イッて、気持ちよくなってくらさい……♥ 赦ひます……♥」
少年のペニスが、そして全身が、快感の極みに達そうとしてわななく。
先程までの痛々しい様子がのこらず『忘却』された様子の少年に、パーサもまた感極まったような声を漏らして。
最後の瞬間はお尻への愛撫も脚の傷へのケアも止め、ぎゅっとジーゴの腰を抱きしめる。
シャツ越しにお腹へと顔をうずめ、雄ミレーの股間から立ち上る匂いを嗅ぎながら、腹に蟠る熱を感じながら。
「………んっ!! ………ふっ、う、うンっ……♥ んっぷ………ふ、ふふっ……♥ ふぷっ」
放精の瞬間は唇をうんと窄め、肺を収縮させて肉棒を浅ましく吸い立てる。
舌先から喉へと溢れ出てくる雄の白濁液を、パーサは一切躊躇することなくその口で受け止める。
勢いが弱まればさらにちゅ♥ちゅ♥と吸引し、残滓の一滴すら残さないように貪りながら。
ジーゴの絶頂の波が収まり切る瞬間まで、一瞬たりとも唇を離さずにフェラを終える。
「……………んく………んっ、ん……………ふぅ………♥」
そして、パーサはそっと彼の腹から額を離し、唇からもペニスを抜いていって。
同時に、踝まで落とされた彼のズボンを持ち上げ、衣服を直しにかかる。
萎え始めた肉棒を着衣で覆わせると、チャックやベルトを締めるのは自分でと言った感じで少年の手をズボンに添えさせ……。
……パーサが立ち上がると同時に、《懺悔室》が消えた。
周囲で止まっていた時間が、何の予兆もなく再び動き出す。喧騒、人波、夜風がうるさいほどに二人を包む。
「……ふふっ。もう大丈夫ですね、ジーゴ? 痛みは忘れられましたね?
私では、ジーゴが痛くなったときに看てあげるくらいのことしかできませんが……。
それでも、あなたが苦痛よりも快楽とともに生きられるよう、なるべく気を配りますね……♪」
行き交う人波のなか、再び少年を見下ろす目線で、にっこりとほほえみかける。
――そこまで語りかけて、ゴクリ、とパーサの喉が大きく蠢いた。ジーゴの精液をこのタイミングで飲み込んだようだ。
■ジーゴ > 「もう…だいじょうぶ」
すっかり放ってしまった白濁が相手の咥内に含まれてしまうと、まだ快楽に潤んだ瞳の少年はとろんとしたままで、服装を整える。
「あ!」
次の瞬間には周囲の雑踏が、さっきまでと全く同じ人通りが動き始める。動いていなかったとはいえ、こんなにも多くの人前で淫らな行為にふけってしまったことを思って、また頬を赤らめた。
「オレ、もう大丈夫。いたくない。大丈夫だよ」
相手の優しい言葉に頷いた。
ここでようやく、パーサの喉が白濁を飲み込むのを見て、目を丸くして、獣耳がピンと上に立った。
「ねぇ、やっぱ恥ずかしいよ。今度は人がいないとところでね」
雑踏の中で立ち止まってしまっている。そろそろ歩き出さないと。
相手に手をのばして、手を繋ぐことができれば、行く方向が別れる場所まで一緒に向かおうと。
時間が許せば、ジーゴがご主人様と一緒に住んでいる宿のことだとか、あのパン屋のフランスパンがおいしいだとか、他愛ないような内容を話して。
最後には、ばいばいと手を振って去って行く少年にさっきまでの痛みはなく、軽やかな足取り。
■パーサ > 「……フフッ、よかったです♪
ジーゴが笑顔になれるのでしたら、私はなんだってしますよぉ……ええ、私にできるかぎりのことではありますが」
彼を奴隷の身分から解放することなんてできない。そんな資金はないから。
だからきっとジーゴはこれからも、謂れのない理由から今回と同じような苦痛に苛まれることもあるだろう。
パーサの力では、その運命自体を《なかったことにする》ことは到底無理。
……だから、せめてそうなったときには、その都度。このいたいけで愛らしい少年を《赦したい》。
そう思いながら、ジーゴと帰路を共にするのであった。繋いだ手の温もりを互いに分け合いつつ。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からパーサさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からジーゴさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にエイガー・クロードさんが現れました。
■エイガー・クロード > 夕方ごろの平民地区。人々が平和そうに、しかし明日の不安を抱えるような顔で家に帰るものが多数いた。
そんな夕方の、子供たちが帰り始める公園で一人、男がそんな人々を観察していた。
誰もそんな男に目もくれず、ただただ今日のことを楽しんで帰っていく。
「……(いつまでもこんなことしてたら、騎士なんて名乗れないわよね…)」
どこか物憂げな顔つきで、夕日を眺め、そしてもう一度帰っていく人々を見送った。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアリエルさんが現れました。
■アリエル > 「む、エイガー君じゃないか。なんでそんな冴えない顔してるんだ?」
ふらりふらりと男漁りの散歩をしているところで知り合いを見つけて声をかける。
エイガー・クロード。この前闘技場で自分に勝った相手だ。
騎士のはずなのにこんな時間に公園でぼんやりしているのは珍しい。
さぼりだろうか。アリエルはサボりだ。
■エイガー・クロード > 「ん…あぁ…ん?」
思わず、といった風に二度見をする。
前に闘技場で、たまたま勝ちを拾った女性であり…将軍。
つまるところ、自分よりも偉い人だ。だからつい一瞬変な声をあげてしまった。
「ご、御機嫌ようアリエル将軍。奇遇ですね、こんなところで…」
■アリエル > 「ごきげんよう、エイガー卿。サボりかね? ボクはサボりだ」
ニッコリしながら堂々とそう言う。
アリエルの率いる直属の部隊は2つだが、やることは多くはない。
一つは十字騎士団だが、こちらは副団長がうまくやってくれている。
その分色々おねだりされて叶えなければいけないが、負担はほとんどない。
一つは自分の娘たちがやっている慰安部隊で、こちらはもう一つの部隊が武力的にも日常的にも性的にも面倒を見ている。
つまりやることなんてほとんどないのだ。
なのでサボっていた。
もっとも目の前の見た目は奇抜だが中身は真面目そうな彼がサボるとはあまり思えなかった。
■エイガー・クロード > 「さ、サボり、ですか。ははは…」
苦笑いしながら、ニッコリと笑う彼女には何も言えなかった。
将軍の仕事は聞き及んでいる。自身が世話になったことはないが、同僚が世話になった話をよく聞いた。
もっとも将軍の娘に世話になったことがないだけなのだが。
彼女の持つ騎士団は双方ともにこの国にいまやなくてはならない存在にまでなりつつある。
そんな二つの騎士団を率いる彼女を前に…もっというと先日あんなことをした手前…いつも通り接することはできない。
「私は……ちょっと非番ということにされてしまって……」
本当なら今日は見回りにつくはずが、勝手に非番扱いにされてしまった。
どうにもクロードの人間と仕事をするのが嫌な人が多いという噂は将軍の耳にも入ってるかもしれない。
「だからすることもなく、ここで夕日を眺めてるだけですよ」
■アリエル > 「ふむ、いいじゃないか、仕事をしないで給料もらって、食う飯はうまいぞ」
ニッコリと笑いながらそう答える。
エイガー卿のうわさは若干聞いているが詳しいわけではない。
ただ、奇抜な格好で、しかし腕は立つなんてまあ角が立つのは予想が出来た。
「で、どうするかい? ボクと飯を食いに行くか、ボクで遊ぶか、それともいい騎士団でも紹介しようか?」
謎の三択を迫る。
■エイガー・クロード > 「は、はははは……」
いちおう騎士としての仕事とは別に【家】としての仕事はあるのだが。
今は早急に解決しなければならない案件もない以上、こちらも手持ち無沙汰なのは確かだ。
「……私なんかといてもいい事はないと思われますが、それでもよろしければ……まぁ、ご飯ぐらいなら……」
遠慮がちに、立ち上がる。
■アリエル > 「なるほど、じゃあ一緒に行こうか」
手を取り引っ張っていくのは個室のある食事処だ。
飯がうまいのもいいが、エロいことをやってもいいそれなりにお高い店である。
「ひとまず飯を食って、ボクで遊んでから、いい仕事を紹介してあげよう。なに、たそがれるよりはまともな仕事だ」
■エイガー・クロード > 「あ、ちょ……」
将軍は力が強い。そのまま引っ張られるがままに食事処へと連れていかれる。
そして来たのは、そこそこ高く色街にある一角の店だった。
「ま、まぁ将軍が言うなら……でも、将軍で遊ぶなんて、私にはとても……」
■アリエル > 「えー、遊んでよ♡ もちろん意味は分かるよね?」
アリエルは無理やり気味に、というか激しく犯されるのが好きだ。
特に道具のように、オナホのように乱暴に犯されるのが趣味なので、遊んでほしいわけである。
そうして店に入ると、いつもの、というだけで雑な量の肉とエールが出てくる。
「ひとまず乾杯からしましょう」
そういって大ジョッキのエールを手にとった。
■エイガー・クロード > 「で、ですが……その、私、『前』のような口汚くなってしまうので…あの時も、大分無茶を強いたというか、なんというか」
あれからまだそれほど経ってないが、あの時のことは自分にとって恥ずべき…
というよりは、将軍へかなり失礼なことをしたと思っている。
今こうして腰が低いのもそれが原因だ。
そして雑に運ばれてきた肉と、大ジョッキのエール。
「……えぇ、わかりました。…乾杯」
右手で大ジョッキを遠慮がちに持ち、将軍のジョッキに少し強めにカチンとぶつけた。
■アリエル > 「気にし過ぎじゃない? まあもちろん戦場とかだと規律のためにああいうことしちゃだめだけどさー。ボクは結構よかったよ?」
雌の顔をしながら嬉しそうにそういうアリエル。
肉を食べ、酒を飲みほしていく。
「でさー、エイガー卿は干されてたの?
ボクみたいななんちゃって貴族と違って、別にクロード家の仕事あるでしょ?
そんな落ち込まなくてもいいんじゃない?」
なんであそこで黄昏ていたかを根掘り葉掘り聞いていくだろう。
■エイガー・クロード > 「ですがほら、本来なら私はあなたよりもずっと下の立場ですし。
私は騎士団を預かるようなものでもなければただのヒラにすぎませんから…。
……それは、その……それならよかった?です」
嬉しそうにそういわれたら、ちょっと困惑してしまう。
遠慮がちにつまんでいた肉も酒が進むにつれてパクパクと食べていく。
「干されてたというか、干されかけっていうところですかねぇ。
確かに仕事はありますけども、やっぱり騎士としての仕事のほうがずっと誇らしいというか。
あんまり家の仕事、使命感とか、義務とか、そういうのはわかってるんですけど、かといって気が進むかといえば……」
はぁ、とため息をつきながら、何杯目かの空になったジョッキを置く。
■アリエル > 「何ならうちの騎士団来るかい?
同格がいるポジションだけど副団長ぐらいは用意できるよ。
仕事はやりがいがあるし、福祉もばっちり。
ちなみに慰安もばっちりだよ」
引き抜きの提案をしてみる。
かなり色物の騎士団ではあるが、仕事はちゃんとしているし福祉もばっちりだ。
慰安もしてもらえるが、相手がアリエルぐらいの外見の少女ばかりという問題はある。ロリコンとうわさされやすい職場であった。
基本的に男同士のみんな穴兄弟の自覚があるせいかいじめなどもないので悪くない場所、なはず? だ。
団長が自信を持って言えない程度だが。