2019/06/30 のログ
シラトリ > 「その際には、リラックス効果のあるものとは別に、強力な痛み止めとしてひとまず販売するとよいでしょう。
 どこぞの医者の鑑定結果を備え付ければ、大概の貴族は信じますから。

 その上で、催眠作用があり、副作用はそれだけだと記載すれば、まあ、………後は、どう使おうが相手の自由ですからね。」

言っていること自体があまりにも悪人なのだけれど、さてそれが興奮した彼女に伝わるかどうか。
とはいえ、知識をさらりと伝授しながら髪を拭いて。

「私はこの付近に関してはよく知っておりますので、いつでもお呼びください。
 富裕地区の外れ、オッターモールという貴族の屋敷にいらっしゃれば、お話はできましょう。
 ただ、お金は無いので気を付けて。 お客としては最低です。」

言いながら、するりと手の甲に唇を当てて。

「いえ、主人からは「やめろ外でやるなぶっ殺すぞ」と何度も。」

ベルモット > 瀟洒で、優美で、恰もあたしったら実は舞台の登場人物なんじゃないかしら?と錯覚させるかのような所作で、手の甲に口付ける銀色の女性を視る。
そういった気障な仕草を呼吸でもするようにするシラトリに何かを言おうとして、言えなかった。
だって彼女の口から出てくる言葉ったらあんまりにもあんまりだったんだもの。

「止められているんかいっ!!いえ、止められているのに何でやるのよ貴方……反抗期なの?」

不自然なくらいに自然に言動を一致させない様子がいっそ人間ばなれしていて面白い。
取られた手を引っ手繰るように胸に抱き、言葉を荒げながらもあたしは笑ってしまって、彼女には芸人の才能もあるのかもしれないと思った。

「……ま、まあ貴方が反抗期だろうが思春期だろうがは気にしても仕方ないわ。
確かなのは、大怪我をした人にも睡眠は大事なのだから痛み止めも大事ってことね。
感覚の麻痺、停滞は結構な難物だし、合成を間違えたら大事になってしまうけれど……」

あたしには何の才能があるのだろう。
そういった事は今は考えずに、どう取り掛かろうかと独り呟き、ウエストバッグからメモ帳と鉛筆を取り出して思考を筆記し記憶を留める。
まるで傍らに人無きが若しの振舞いは、暫し声を掛けられても止まる事は無い。

「よしっ……とりあえず予想される必要な物はこれくらいかしら……そうと決まればフィールドワークもやっていかないとね。
試作品が出来たらええと、オッターモール家ね。そこに持って行くから宜しく!」

暫くして書記が止まって、あたしは満足そうに、それこそ花が咲いたようにだって笑ってみせた。

シラトリ > 「止められているから面白いのですよ。」

ぺろ、と舌を出して、悪びれもしない顔をする。
それがさも当然といった顔をすることにかけては、彼女の右に出るものはあんまりいない。
とはいえ、本気で何とか自分の力を示したい、と考える若い力は眩しいものだ。
ある意味、メイドが失ってしまったものとも言える。

それ以上に自分のやりたいことをやっているのだから、悲しさなんて0だけど。

「ええ、分かりました。
 では持ってきていただいたら、お茶でも入れさせていただきますね。

 薬はお湯に溶けるようにしておいてくださいね?」

微笑を浮かべてあえて分かる様に声をかけつつ、スカートの端を摘まんで丁寧にお辞儀を一つ。

「ただ、そうですね。 私が悪い人であることは本当ですよ。」

微笑みながら手拭いを返し、その手拭いの中にいつの間にか忍ばせたのか、この部屋の鍵を包んでおく。
相手がそれに気が付けば、無表情のままぺろ、と舌を出して。

「ですから。
 ベルモット様、この町ではあまり人を信用なさらぬよう。
 そろそろ追っ手も諦める頃でしょうから、私は帰ると致しましょう。」

なんて。まるでそれが扉であるかのように窓を開けば、ふわりと外の屋根に立つメイド。
もう一度スカートの端を摘まんで丁寧なお辞儀をすれば、窓をぱたり、と締め。
王宮の廊下を歩くかのように屋根の上を歩いていく。

まるで幻か怪のようなメイドは、最後まで変わらぬまま。

ベルモット > 「一服盛られてたまるもんですか!」

判り易い犯行予告にあたしもまた判り易く腕を振り上げて反論を振りかざす。
そうした善悪の基準がまるで霧の中にでもあるかのような彼女の所作に心温まる物を感じるし、
真実悪党であるかのように、あたしが持っていた筈の部屋の鍵をくすねていた手癖の悪さに肝が冷えるのを感じる。

「………何者よ。あれ」

悪戯好きの妖精のようにおどけてみせる一方で、何処に出しても恥ずかしくない従者としての立ち振る舞いを見せ、
窓からすらりと夜霧に紛れる様は、あたしにあたしの頬を抓らせるに十分なもの。いたい、ゆめじゃない。

「……オッターモール。実在してるのかな……どうしよう、行ったら無人の荒れ果てた屋敷だったりして……」

寒気がして、慌てて窓を閉めて、施錠をきちんとして、それから暫く考えて。
あたしは一先ず、風邪を引く前にサウナでも使おうとお部屋を後にした。
人を攫う妖精はきっと、居ない。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からベルモットさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシラトリさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 / 庶民居酒屋」にリスティナさんが現れました。
リスティナ > 「ふぁぁ…ねむいな、ほんま…」

トコトコと店の中から現れたのは栗色の髪を持った少女。今日も立てられるオープンの看板。
オープンしてまだ間もない居酒屋。そんなお店の住み込み店員。

「ほんま、店主が不在とか考えられんわ…」

肩を落とすリスティナ、そして、店内を見渡す。

「こじんまりしとるから、楽っちゃ楽なんやけどなぁ…
 せやけど、ほんまこんな早い時間に人くるんかいな…?」

テーブル席2席、カウンター席4席といった、お世辞にも広いとは言えない店内。
まだ接客業に慣れてないリスティナにも丁度良いサイズとも言える。

カウンターの後ろには一級品のワインからエールの樽まで所狭しと並べられている。
たいていのお酒はここで呑めるんじゃないかと思わる種類の数々。
お酒の置かれている多数の棚は上に行くほど高級品のお酒が並ぶ…。
そして、閉店前には殆どお酒が無くなっていても、夕方の開店には全て揃ってる、
そんな奇妙なお店でもあった。

2階より上はリスティナの雇い主が管理する連れ込み宿。内装が綺麗とあってか人気の宿である。
住み込み故に、2階にはリスティナの自室もある。
この居酒屋からも2階繋がる階段がある。

「…あんま、お客さん相手するのも、慣れんのやけどなぁ…」
と、頭をポリポリと掻くリスティナ

リスティナは店の中に入り、そそくさと手早く来客準備をし…お客さんを待つのであった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 / 庶民居酒屋」からリスティナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にリスティナさんが現れました。
リスティナ > 【募集継続 どなたでもどうぞ】
リスティナ > 「ほんま…暇や…」
マスター席に座り、頬杖を付きながら、大きく息を吐く…
閑散とした店内、外を通り過ぎる人影…

ぼーっと虚空を見つめるように…

「…!」
ふと、思いつく…客がこないなら、表にでて営業しても良いのではないかと。
即座にリスティナは行動に移す。そして、店先に出ると、

「いらっさい、いらっさい、今日はまだ日が高いんやけど、旨い酒、用意してまんで~
 ちょっと一杯、引っ掛けて行かんか~」

そんな中途半端な営業文句が喧騒に響き渡る…

リスティナ > そんな営業も功を奏す事もなく…とぼとぼと店内に戻る…
そしてカウンターに戻り…

「もうちょい、遅い時間やないと…やっぱ人こーへんか…」

再び、カウンターに肘をつくと、うとうとと転寝を始めるリスティナであったが…

リスティナ > 「…んっ…もう、こんな時間け…」
起きたときにはもう夜半過ぎ…お客が来ればベルの音で目を覚ます筈ではあったが、
今夜はお客さんは来なかったようだ…再びぼーっと店内を眺めるリスティナ
店の窓を見ると、時々、チラチラと店内を見る通行人が見える…

(見とる位やったら、入ってくればええのになぁ…)
なんて思い、不貞腐れた顔をしながら、時だけが過ぎ去っていく…

リスティナ > 「まあ…今日はとっととしまうか…」
というと、看板を下ろし…鍵を掛けて、自室にもどるリスティナであった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からリスティナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/東方喫茶『風鈴』」に琴音さんが現れました。
琴音 > 「暑ぅなってきましたなぁ。」

じっとりと汗ばむ陽気の中、外に比べればましとは言え、店内も決して快適とは言えない。
少しでも風透しを良くしようと窓を開けば爽やかな風が吹き抜け、屋号の由来でもある風鈴が涼しげな音色を奏でる。
窓から見上げれば黄色い太陽が煌々と照りつけ、あまりの眩しさに顔の前を手で遮る。

「奥も開けましょか。」

少しでも風透しを良くしようと裏口のドアも開き、浴衣の胸元を手扇で扇ぎながらカウンターへと戻り、悠然と腰掛け麦茶を一杯。
ふぅと一つ息を吐き、胸の谷間に浮いた汗を手拭いで拭き取る。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/東方喫茶『風鈴』」にアルブムさんが現れました。
アルブム > 「……………お、おじゃましまぁす……」

風鈴の音にかき消されそうなほどに弱々しい声。喫茶店の戸口に、小さな人影が立っている。
身に纏うはポンチョめいた単純な作りのローブ。この蒸し暑い陽気の中では見た目にも若干暑苦しい。

実際、最近の暑さには滅入っている。
故郷ほどに厳しい気候ではないものの、街なか特有の輻射熱の強さは未だに慣れない。
そんなわけで、少し前から気になっていた喫茶店へと涼を取りに来たわけだが。

「……えと、やっておりますでしょうか……?」

カウンターに腰掛ける店主と思しき人影に向けて、おずおずと問う。
はじめて入るお店というのは、やっぱり緊張するもの。

琴音 > ようやく店内の熱気も和らぎ過ごしやすく感じ始めた頃、入り口に吊り下げた風鈴が涼やかな音色を立て来客を告げる。

「ようおこしやす、やっとりますえ。
 とりあえず冷たい麦茶でよろしおすか?」

入り口へと視線を向けるといかにも暑そうな様相の少年の姿。
おだやかな笑みを浮かべ、少年を出迎えるとガラスの瓶に貯めた冷たい麦茶を湯呑へと注ぐ。

「外は暑うおしたやろ、こっちお座りや。」

カウンターの席を勧め、その前へと湯呑を置き手招きする。

アルブム > 「は、はい! おじゃまします!」

手狭な店なれど雰囲気は良い。中から聞こえてくる声も柔和な女性のもの。
緊張が1段階解れるのを感じ、晴れるような笑みを浮かべつつ会釈して、店内へ。
勧められるままにカウンター席へとよじのぼる。卓に杖を立てかけると、先端についた鈴がカランと鳴る。

「そうですね、えとー……麦茶と、あと何か甘味を頂きたいです。……ここ、甘味の店なんですよね?」

腰を落ち着けて一心地つきながら、カウンターの向こうの店主に向けて注文。
やっぱり初めて来るお店なので、どういうモノを扱っているかピンと来ない。異国の飯屋であれば尚更。
似た雰囲気の店舗に過去に入ったこともあるが、あそこは夕飯が中心の……いわば居酒屋だったし。

「この辺に住んでる子供たちから、このお店の噂を聞いたんです。怪我してる子を手当してあげた時に。
 美味しくて珍しくて甘い物がある、きれいでやさしいお姉さんがいる、とか。
 ……でも、どういうメニューがあるかよくわからないので、おねえさんのおすすめをお願いします!」

溌剌としゃべる声は、第二次性徴をまったく感じさせない高い声色。見た目も齢10歳前後と言ったところ。
肩幅や短く切った前髪など、シルエットからも一応は男の子と判別できようか。
しかし、暑さを逃がすようにパタパタとローブの裾をはためかせると、強い白檀の香りが漂う。
まるで香水でもつけているかのような。あるいは、ついさっきまで寺院の奥にでもいたかのような。

「あと……何でしたっけ。『合言葉』を言うとサービスしてくれる、みたいなことも言ってたような。
 でも何だったっけな、合言葉……」

琴音 > まだ十ほどにも見える少年が椅子へとよじ登る様に自然と笑みが溢れる。
一人でやって来たところを見ると旅人だろうか。
まだ幼いのに大変なことで。

「もちろん甘味も置いとります。」

何にしましょとお品書きを取り出し少年の前へ置くも、どうやらメニューは必要なさそうな様子に背中を向け、奥の氷室へと向かう。

「きれいでやさしいお姉さんやなんて照れるわぁ。
 そんなおべんちゃら誰から聞いたんえ?」

楽しそうに笑いながら少年の前に差し出したのは半透明なころころとした涼しげな印象を与えるお菓子。

「わらび餅どすえ、きなこか黒蜜でお食べやす。
 それにしてもええ匂いしますなぁ、お寺ん子やろか?」

小皿に黒蜜ときなこを用意し、爪楊枝をそっと手を触れさせるよう手渡す。
扇子を取り出し、暑そうな少年へとゆったりと風を送りつつ、幼い少年の姿をまじまじと眺め、楽しそうに瞳を細める。

「おやまあ、合言葉知ってはりますの?
 誰から聞きはったんやろねぇ。
 ちなみにこんなサービスやけど、よろしおすか?」

ちゃんと言えたらサービスしますえ、と浴衣の胸元を寛げ、白い肩と深い胸の谷間を少年の眼の前に晒す。

アルブム > 「この近辺の子供たち、みんなそう言ってましたもん。キレイな異国の女性がいるって。
 も、もちろんぼくもキレイだと思います! おねえさんのこと……あ、いや……何言ってるんだろぼく……。
 あははは……あ、お餅! 大好物ですっ! いただきます!」

口説き文句にも聞こえるセリフを口走り、文字通りに歯が浮きそうな思いで照れ笑いを浮かべるアルブム。
しばらくバツが悪そうに視線を逸らし気味だったが、涼やかな半透明の甘味が供されると再び無邪気な笑顔に戻る。
先にどっちの味で食べるか逡巡し、10秒ほどじっくり悩んだのち、黒蜜を選ぶ。

「んぐ、んぐ………んっ! 冷えてて美味しいです! このシロップもねっとりとして甘くて!
 ……ん……あ、ぼくは……一応神職見習いということになってます。どこかの寺院に属してるわけではないですが。
 でも、匂いで『僧侶っぽい』とはよく言われます! あ、ぼくはアルブムっていいます、よろしくです」

切り分けたわらび餅を1つ1つ、黒蜜につけ、よく噛んで食べる。口に含んだまま喋るのは少しお行儀が悪いけど。
『寺の子』という指摘には、『一応』という接頭辞をつけて肯定を返す。
実のところ、そう名乗っていいのかどうか未だに自信がなかったり…。

「『合言葉』についても、話した子供たちから聞きました。えと……何だっけ。
 確か、『言うとサービスしてくれる言葉』と『言うとひどい目にあう言葉』の2つがあるって。
 ……喫茶店で『ひどい目』って、ちょっと想像つきませんけど。おねえさん優しい人に見えるし……」

言いつつ、さらにわらび餅をもぐもぐ。
『こんなサービスやけど』と胸元を晒してくる琴音のほうには、視線が行っていない。食べるのに集中している。
そして、口に含んだ分をごくりと呑み込むと、青の瞳でカウンター越しの女性を見据えて、言う。

「思い出しました! サービスしてもらえる方の合言葉。
 『ネーチャンエーケツシトンノー』……でしたっけ。これも東方の言葉なんでしょうか?」

琴音 > 「ふふ、めんこい子やねぇ。」

口にした歯の浮くような言葉を誤魔化すよう、わらび餅を美味しそうに頬張る姿を眺め、口元に扇子を当ててくすくすと笑みを零す。

「そんな慌てんでもまだまだおかわりもありますえ。
 アルプムさんはお寺さんの卵なんやねぇ、そん年でえらいもんやわぁ。」

手拭いをそっと差し出し、唇の端に付いた黒蜜を拭き取ってやり、きなこが舞わないよう扇子でゆったりと風を送り、ただ一人のお客へとそっと身体を寄せる。

「いややわぁ、ひどい目やなんて。
 ちゃぁんと気持ちようなる風にしとりますのになぁ。
 ちんこ勃たんくなるくらい大したことやおへんやろ?」

合言葉を口にした少年の前で浴衣の前を拡げ、汗に濡れた豊かな膨らみを押し付けるよう少年の顔を抱きしめる。
そして、ローブの上から少年の股間、そして、お尻を指先でくすぐるように撫で、そっと耳たぶへと熱い吐息を吹きかけるよう囁く。

「それ、多分酷い目に遭うゆうほうの合言葉どすえ。
 こっちの言葉に直したら、お尻の穴ずぼずぼして欲しいゆう意味どすえ。」

悪戯っぽい声音で囁きながら、少年のお尻の狭間に指を差し込み、小刻みに振動を与える。