2019/01/17 のログ
■カイン > 人気のない路地を一人の男がゆっくりとした足取りで歩く。
通りをまたいだ先は繁華街なのか、この遅い時間帯でも囁かな喧騒を運んでくるものの、
他に響く物と言えば男の足音くらいの静かな空間である。
「…何かこれはこれで落ち着かないな。
貧民地区のあの路地の危険地帯具合のほうがおかしいのは判るんだが」
いつも何処かに誰かが潜んでいる気配のする貧民地区とは異なり、
比較的治安がいいからだろうかいつもの癖で路地の気配を探ろうとしても、
空振りに終わることばかりで逆に何処か落ち着かない様子。
自然とその考えが口から滑り落ちて苦笑いに変わり。
■カイン > 「仕事上がりに普段行かない場所を通るかと言う欲何か出すもんじゃなかったかね。
貧民地区と違って歩き回っていれば何処かに突き当たる筈だが」
仕事終わりに興が乗り、普段とは違う道筋で根城を目指す散歩の最中である。
半ば迷子のようなものだが、貧民地区での迷子とは異なり区画の整理された平民地区なら迷った所でそう困りはしない。
一度足を止めて自分の歩いてきた繁華街の方へと視線を向け。
「最悪回り回ってあっちに戻ったら、普段どおりの道筋で帰るとするかね」
そこまで自分に方向感覚がないとは思いたくないがと独りごちて肩をすくめる。
■カイン > 「ま、たまには少し遠回りになるのは悪くはないか」
そう急ぐような話でもないと気を取り直すように漏らして、
繁華街とは逆の方へとゆっくりと歩いていくのだった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からカインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にリーザさんが現れました。
■リーザ > 「んー……ないなー」
昼過ぎの時間帯の冒険者ギルド。
依頼者や冒険者、出入りの業者などでごった返すギルドの一角、依頼の張り出される掲示板の前で溜息と共に視線を巡らせ。
普段から引き受ける短距離の護衛や薬草の採取などを探すのだが今日はもう出払ったのか見つける事が出来ない。
「余裕はあるけど出来れば……」
魔物退治や実験の助手というものはあるが前者は一人では厳しく、後者は胡散臭い。
そんな危ない仕事を受けるのなら日を改めればいいのだが、それも出来ずに名残惜しく掲示板を眺める。
■リーザ > 「あ、よかった。残ってたんだ」
掲示板を何度も眺めて待てば、まだ残っていたのか新たな依頼が張り出され。
その中に普段受ける仕事の一つを見つければ直ぐに依頼書を取り受付にと向かて
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からリーザさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にノワールさんが現れました。
■ノワール > (夕暮れ時の時刻、シスター服の女は空を見上げながら足を組み。
教会のベンチに座りながら一人、黄昏ていた。
ここのところ黒いうわさも流れてこないので、平和そのもの。
そんなことを実感しているのか、口元には笑みが浮かんでいた。
子供らが続々と孤児院の中に戻っていく、自分に手を振りながら。
その子供に手を振り返しながら、ふふっと軽い笑い声が響いた。)
「平和だねぇ……。この日がいつまでも続けばいいんだが。」
(願わずにはいられないのが、そのこと。
悩み事は尽きないものの、それがなくなればきっと退屈な日になる。
その退屈な日を、子供たちを遊ぶことで癒すだけの日々。
そんな日が来てくれればいいのにと、そんなことを考えてしまう。
最後の一人が、孤児院の中に入っていくのを見守ってから、女も立ち上がった。)
「さて、今日の晩飯は何にしてやるかね?」
(今日の孤児院の食事当番、それがちょうどシスターの当番。
今日のメニューは何にしてやろうか、それを考えるだけで楽しいものだ。
美味しく作ってやるか、そんな言葉が自然と漏れた。)
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にキニスさんが現れました。
■キニス > 「あぁ~…腰が…!」
まるで年寄りのようなセリフと情けない声を出しつつ、木箱の荷物を持って王都を歩く
確かここら辺だな。と周りを見渡しつつ、楽し気に笑う子供たちが自分の脇を通りすぎれば、そちらとは真反対の教会を見つける
「よっし、見つけた。すいませーん。お届けモノでーす」
冒険者であるという役職上様々な依頼をこなすことについて彼は慣れていた
荷物の配達もその一つだ。
王都のあっちからこっちへ、荷物を運ぶだけの簡単な仕事。
昨日の主戦場での戦闘に比べれば随分と簡単な依頼に「郵便配達員にでもなろうかな」と小さく呟く。
そして大きく声を出しながら、彼は教会の扉をノックするのだった
■ノワール > (甘い卵で、甘辛く炒めたひき肉を包んだオムレツにしてやろうか。
それとも、皆が大好きなカレーでもしてやろうか。
あれやこれやと考えていた矢先だった、故人に向かう一人の男を見る。
その男が持っている手荷物、教会に届け物とはまた珍しい。
どこからだろうかと考えつつも、その対応をシスターが買って出た。)
「あいよー、ご苦労さん。」
(身長はほぼ同じくらい。
同じ目線でシスターはその男の前に立った。
断った、というよりもちょうどいたのは教会にほど近いベンチ。
その場所からならば、キニスの横手から声をかけることになる。
荷物を持ってきた男に軽く、右手をひらっと振りながら。)
「サインかい?それとも教会の判のがいいかい?」
(腰に手を当てて、女は問う。
サインでいいならばこの場で自分がしてしまおうか。)
■キニス > (お、おぉ…デカいな)
横から聞こえて来た声に反応し、そちらを振り向く。
そこに立っていたのは自分より少しは身長が低いものの、女性としてはかなり身長の高いシスターであった。
言葉遣いも何だか少し荒っぽいが、悪い印象は不思議と抱かない。
「うっす…あー、多分どっちでもいいと思いますよ
何だろ。教会への寄付金とかだから判の方が大事だと思いますが」
木箱を地面に置き、伝票を取り出してサインを求める。
(しかし凄いシスターだな…)
サインを求めつつも彼女の様子に呆気にとられる。
身長もそうだが、何とも別嬪さんな顔立ち。胸も大きいし、この分じゃヒップも相当だろうと
下賤な想像をする。気持ち悪い表情とかはしないものの、その視線が何処に向けられているか彼女ならわかるだろうか。
■ノワール > 「あいよ、そんじゃちょいと待ってておくれよ。
奥にいる神父様が管理してるんでね、あたしじゃちょいと、判断が難しいのさ。」
(そもそも、バイトでシスターをやっているだけだからね。
そんなふうにあっけらかんと答えながら、シスターは一度奥へと引っ込んでいく。
体つきが大きいため、目立つのは自覚している。
だからといって隠そうともしないあたり、このシスターの性格は推して知るべしというところだろう。
ほどなくして、判を持ったシスターが現れる。
どこに押せばいいかい、などと聞きながら。)
「ん……なんだい?あたしの体に、なんかついてるかい?」
(下賤な想像をしていることは気づいているものの、気にしてはいない。
むしろ余裕の笑みをさえ浮かべながら、シスターは判を押した伝票を差し出す。
表情が柔らかいし、素直にちょっと感心している程度か。
そんなことを思いながら、シスターはカラカラっと笑った。)
「なんだい、お前さん。あたしがでかいのが、そんなに珍しいかい?」
■キニス > 「バイトでシスターが出来るのか…」
あっけらかんと答える彼女にこっちは少し茫然とすつ
判を持ってきた彼女に押すべき場所を示して無事に判を貰う
後はギルドへ戻れば自分もお金を貰って仕事完了だ
「あ、いや…」
自分の視線に気づき、声をかけてきた彼女にビックリとした様子で反応する
見られているのに気づかれた?怒られるかもしれん。
そう考えつつ、口元に手をやり視線を逸らす。
しかし、自分の想像とは裏腹に笑うシスターにこれまた驚愕する。
口調と同じように大雑把というか、寛容な性格なのだろう。流石はシスターだ。
「いや、こんなにいい女が教会でバイトしてるなら、毎日来るねって思ってさ」
少しだけ調子の良いことを言い放ち、帽子を被り直してこちらも笑顔を見せ。
■ノワール > (人手が欲しい時にだけだけどね、などとシスターは笑う。
実際ここに来ることはほとんどないし、いつもは別の場所で働いている。
判を押した後、女はしばし立ち話もいいだろう。
どうせ暇だし、子供っちはまだエネルギーが有り余っている。
腹が減るのが先か、寝るのが先かの違いだけだ、さして気にする必要もない。
話をしながら、晩飯を何にしようかヒントでも探ってみよう。)
「あっはっは、こんな大女を捕まえていい女とは、口が達者だねぇ。
視たところ冒険者のようだけど、名前くらいいってから口説くんだね?」
(寛容、というよりもこのシスターの場合は大雑把のほうがいい。
そんな綺麗な言葉は似合わない、それがこのシスターの信条だからだ。
腕を組み、扉の柱に身を預けて笑って見せた。)
「あたしはシュライゼンだ。お前さんの名前は何なんだい、冒険者さん?」
■キニス > 調子のいい口説き文句を垂れつつも、実際彼女がタイプなのは事実だ
あまり教会は孤児院に行くようなタイプではない為、こんな美人が居るとは思わなかった
是非ともお近づきになりたいと、立ち話にこぎつけようとする作戦はどうやら成功したようだ
「ははは!俺は大きい女でも小さい女でも美人なら文句はねぇさ
あぁ、そうだったな。悪い悪い」
笑った彼女に合わせてこちらも笑う
自己紹介を求められれば、好意的に接してくれるのが少しだけ嬉しくなり
扉の柱に身を預ける彼女を真似て此方も肩の力を抜きリラックスする
「俺ん名前はキニスだ。シュライゼンか。いい名前だな」
よろしく、と言いつつ彼女と握手しようと手を差し出す
割と長く生きている…いや、この表現は正確ではないが。
シュライゼンという名前は初耳であり、全くの初対面であることを頭の中で確認すれば、真っすぐと彼女を見る。
■ノワール > (口説かれることには慣れている、というよりも話として楽しむ。
柱に身を預けながら、名前を名乗られ右手を差し出される。
相手の作戦動向よりも、話をすることは嫌いではないために。
右手を握り、2,3回上下に振って手を離し、そしてまた腕を組む。)
「ああ、よろしく、キニス。
アッハッハ、そいつはどうも。フルネームもあるんだけどね。」
(そっちの名前は長すぎるから、いちいち名乗らないんだよ。
そう言って笑うと、女は少しばかり相手を眺めた。
人間にしてはずいぶんと体が大きい、いや自分が言うなという話なのだが。
悟られてもいい、そんな視線でキニスを眺める。)
「お前さん……宅配屋じゃないね。
その体つき、どっちかっていうと戦闘するほう専門なんじゃないかい?」
(少しだけ、首をかしげる。ただし表情は笑みを浮かべたまま。
体つき、そして何よりもくたびれたブーツと外套。
ただの運び屋にしちゃ、随分と戦いを知っている感じがする。)
■キニス > 力強い握手に「ただのシスターではないな」と目を細める。
あまり相手の事を詮索する趣味は無いが、少しばかり彼女の事について興味が湧いて来た
そして今度はこちらが相手の視線の餌食になる
「あぁ、一応は戦闘の方面専門で冒険者やってるんだわ。
今はアホみたいに強い幼女と戦ってこういう配達員みたいな安全な仕事してんだが
こっちの方が割りが良いかもしれんな」
腕を組んで、笑顔を見せつつそう告げる。
外套で見えづらくしているが懐には何時でも戦えるようにナイフを装備している。
あえてそれを見せるようなことはしないが、その立ち振る舞いだけで彼女に歴戦の剣士であることを知らせることは可能だろう。
「ってか何だ?そんなに俺の身体に興味あんのか?
ご希望ならいつでもベッドの上で見せてやるけどな?」
そして話を少し逸らすように下品なジョークをかます。
■ノワール > 「なるほど、それでその体つきかい。
納得だよ、どうもあんたからはそういうやつら特有の、土の匂いっていうのかね?
そういうものを感じてさ。……あんま無茶するんじゃないよ?
命は一つしかないんだ、大事に扱いな?」
(少しだけ笑って、女は肩をすくめた。
その視線の先にあるもの、鋭く光るナイフを見定めるように。
刃物におびえない女、というだけでも十分怪しいかもしれない。
笑みを浮かべたまま、女は続いた言葉にまた笑った。)
「あっはっは、昨日今日あった女に夜這いを求めるのかい?
こんな大女にツッコむよりも、娼館でもっといい女を抱きな。
あんたみたいなイケメンなら、引く手あまただろうに。」
(売り言葉に買い言葉、というわけではない。
だが、その下品なジョークを受け流すように、より下品な表現で女は言葉を返した。)
■キニス > 「土の匂い…?マジかよ。一応毎日シャワーは浴びてるし、服も洗濯してるつもりなんだがな
ま、無茶はしないが…
あぁ、そうだな。命は一つしかないもんな」
自分の服の匂いを嗅ぎ、首を傾げる
そんな臭い状態で女性と話してたなんて、いっちょ前に口説いてたのが恥ずかしいと
少しだけ視線を逸らす。
そして彼女の言葉を聞けば、ちょっとだけ顔の陰が濃くなる。
「命は一つだけ」。本当にそうだろうか?彼の場合、その言葉が酷く滑稽というか
自身の命は、大して大事に思えなかったのだ
「はははは!オイオイ、この格好で娼館に行けるだけの金があると思うか?
この街で大事なのは顔じゃなくて財力と権力だっての
顔は2の次、3の次だろうよ?」
次の発言ではその陰を取り払うかのように笑顔を見せる
自分の格好を示し、眉を吊り上げつつこの街の常識を語る
顔がいい冒険者より富豪の意地汚い貴族。
娼婦たちが求めるのは、優しさよりも金銭なのである。
■ノワール > 「そういうんじゃないよ、雰囲気さ。
そのくたびれたブーツに外套、洗濯しても落ちるようなものじゃないと、あしゃ思うわけよ。」
(決して臭いだとか、そういう意味で言ったわけではない。
キニスから感じる土のにおいとは、そういった意味で言ったわけではない。
さすがに上手く説明しろ、と言われても難しいのだが。
命は一つだけ、そこで感じた相手の暗い部分。
あまり触れていいところじゃなさそうだな、シスターは心の中で独り言をつぶやいた。
この町にはいろんな人間がいる、だから深く詮索はするべきではないだろう。)
「へぇ、よくわかってるじゃないか。…だがね?
あたしも曲がりなりにもシスターでね、そんな女が、おいそれと股開くわけにもいかないのさ。」
(すまないね、などと言いつつも悪びれる様子はほとんどない。
そのお詫び、というわけじゃないが組んだ腕が、胸を持ち上げている。
視線だけは、まあ楽しませてやってもいいだろうと。)
「だがね、女ってのはコロッと言葉でだまされるもんさ。
そこんところ、覚えときなよ。ナンパ師のキニスさんよ。」
■キニス > 「雰囲気…雰囲気か。
まぁ、確かに長年使ってるからな~コイツは
そろそろ買い替え時かね?」
とりあえず悪臭を放ってる訳ではないことを知り、安堵の表情を浮かべる
彼女が上手く説明できなくとも何となくニュアンス的には伝わった
恐らく、経験とかそういうことを言いたかったのだろう
「ははは、確かにそうだな
いやいや、悪かったな。もうちっと仲良くなってからだな?」
彼女の言葉に参ったように両手を上げて、笑顔を見せる。
大きな胸を持ち上げているのはこちらに対する慈悲なのだろうか?
或いはいたずらかと思いつつ、とりあえずはそれを目に焼き付ける
勿論、触るような真似はしない。したらどうなるかわかったものじゃないからだ
「はいはい、覚えておきますよ
ってナンパ師じゃなくて剣士だからな本業は!
ナンパ師だったら今頃アンタをこの両手で抱いてるよ」
■ノワール > 「さてね、その辺は本業じゃないあたしはわからんね。
ただ、愛着を持った道具ってのはそうそう買い換えられないってのは、わかる。」
(軽くうなずいて見せた。
経験、そういわれるとおそらくしっくりくる。
うまく説明はできなかったが、ニュアンスが伝わっているようなのでそこは感謝だ。
目に焼き付けた大きな胸、揺らすこともなければ。
しばらく視線を浴びたところで、女は腰に手を当てた。)
「仲良くなっても、股開くかどうかはお前さん次第じゃないかね?
あたしはそう簡単に、抱かせてやるほど軽くはないよ?」
(触るような真似はしないといいつつ、次に伝わる言葉。
軽く肩をすくめながら、「げんこつ100発で手を打つよ」などと。
多少おどけて見せてはいるが。)
「…ところで、まだ聞いてなかったね。
キニス、この荷物の中身は何なんだい?さっき寄付金とか言っていたけど?」
(この町で、協会に寄付する輩というのはなかなかに珍しい。
差出人はいったいだれか、と問いかけた。)
■キニス > 「まぁ…一応、思い出の品だからな
それに新しい服って言ったって何着たらいいかわかったもんじゃねぇしな」
彼女の胸に目をやっていたが腰に手を戻し普通に戻る乳房。
それを見ると、少し残念そうにため息を漏らしつつ、彼女の顔に視線を移す。
今まで胸ばかり見て話して、割と失礼だったという自覚をすれば、少し苦い顔をする。
「お前が軽くないってのは大体わかったさ。
でもそれはそれだ。いずれアンタを落としてやるさ」
ゲンコツ100発はちょっと…とそこまで頑張る気はないが
彼女にはそれなりに興味が湧いてきており、いずれ仲良くなれば落としてやろうと
冗談交じりに伝える
「あー、いや。中身については寄付金としか言われてなくってよ
俺も確認はしてねぇんだわ。…あぁ、割れ物注意、とかも言ってたな」
差出人も分からん、と彼女に知っていることを告げる
自分は単なる仲介人である為、中身や差出人を知る必要はないと言われ
自分自身も、知る必要は無いと感じていた。しかし、改めて彼女にそう問われれば気になるのも確かだ。
「開けて確認してみたらどうだ?」
■ノワール > (思い出の品ならば、やはりこちらから買い替えを進めるのは野暮というものか。
それを聞けば、女はそれ以上服に関しては何も言わなくなる。
胸に集まっていた視線、それがはがれれば一言、「わかりやすいねぇ」とつぶやいて笑った。
自分でなければ失礼だろうが、この女「みられる」だけなら慣れっこだ。)
「あっはっは、それなら落とした時は思い切り愉しませておくれよ?
まあ、期待はしてないけどさ?」
(そう簡単に惚れるような性格はしていない。
まず、この勝気な性格を素直にさせるところから始めるべきだろう。
そして、この女はその勝気な性格に胡坐をかいているので、難しい。
難易度は、おそらく最高ランクに位置することになるだろう。)
「んー……、そうだね。あとで神父様と確認してみるかね。
子供らに危ない者だったら、それこそ目も当てられん。」
(よいしょっといってその箱を担ぐ。
我もの注意だというならば、少しばかり慎重に運ぶべきだろう。
奥へと持って行って、あとで確認してみると答えた。)
「さって、そろそろチビどもが腹を減らす時間だ。
キニス、話は面白かったよ。また会えるといいね?」
■キニス > 「言われなくとも愉しませてやるし、期待もしておけよな?」
彼女に親指を立てて、ニヤリと笑う
落とすと大仰なことは言ったものの、全くその計画は立ててない
これは険しい道になるだろうと頭を抱えつつ、とりあえず長く付き合っていくしかないと
腹を括る。素直にする、と言っても何をすればいいのやら…
「あぁ、気を付けてくれよ。ヤバかったら山にでも捨てた方がいいかもな」
彼女の身を案じるようにそう声を掛けつつ、運ぶ様子を見る
正直、自分でも未知の荷物なため、下心などは無しで本気で心配である
不味い物だったら自分が引き取ることも考慮に入れておこう
「お、そうかそうか。一応ここら辺に住んでるから近いうちにまた会えるかもな
俺の方こそ楽しかったぜ。シュライゼン」
最後の握手を求めつつ、笑顔を向けて
■ノワール > 「はいはい、その時にはせいぜいあたしを気持ちよくさせておくれよ?」
(軽くあしらいつつも、面白い話には乗っかる。
笑いながら、そして箱を担ぎ上げながら女は親指を立てたキニスに笑う。
さて、この男が自分を落とせる日が来るのかどうか、少し愉しみだ。
波の男で堕ちたためしはない、お手並み拝見と行こうか。)
「嗚呼……そうさせてもらうよ、キニス。
それじゃ、ご苦労様だったね…気を付けて帰りなよ?」
(今度は一緒に飯でも食おう。
そんなことを言いながら、女は教会の中へと入り、扉を閉めた。
この不可解な箱の中身が何なのかは…後日。)
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からノワールさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からキニスさんが去りました。