王都マグメールの王城近くに存在する富裕層が多く住む地区。
基本的な住民は貴族や資産家などになる。
豪奢な邸宅や劇場、音楽堂など文化的な施設が多い。
中には、アングラで悪趣味な施設やクラブも存在する。
見世物などにされる奴隷などは少なくない。

貧民地区や平民地区に比べれば治安はさらに良い。
しかしここも全て安全というわけではない。
金持ちほど人に言えない趣味を持っていることは多い。
ここに住む人間は特権階級が多い。
権力を持つ者が何か無法なことをしたとしても、もみ消されたり、衛兵たちも見なかったことにすることがあるだろう。

※富裕地区です。様々なシチュエーションや施設でお遊びください。
 ご自身で考えた施設や、貴族の邸宅内などでもOKです。

●フリー設定ルームです。最初に入室する人が部屋の設定を自由に設定できます。
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参加者(0):ROM(1)
Time:22:23:43 更新


ご案内:「王都マグメール 富裕地区/図書館」から枢樹雨さんが去りました。 (12/12-01:18:10)
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/図書館」から李皇華さんが去りました。 (12/12-01:17:14)
枢樹雨 > 「祖父…、そう…。じゃあ君は、血と肉を受け継いで生まれた、人の子なんだね。」

問いへの答え。それにひとつ頷くと、貴方へと向けていた視線が少し落ち着くか。
貴方ももしかしたら、己と同じく人とは違った存在なのではと、そんな勘繰り。
勘違いだったかと、勝手に納得しさらにもう一つ頷くと、少し浮いていたお尻が椅子の座面へと帰っていく。
それでも貴方が丁寧に魔法の説明を添えてくれるなら、勤勉な学生かのように真っ直ぐ耳を傾け。

「興味があるのは私も同じ。 何度か魔法を見せてもらったけれど、どれも不思議なものだった。
 文字の読み書きの様に、人の子達が勉学の一環として魔法を学んでいるということが一番不思議だけれど。」

同意示すようにこくこくと小刻みに数度頷いて見せれば、貴方の手元の書物から、己が抱えて持ってきた書物へと視線を移す。
分厚い其れは、多くの人の手に触れたのか、装丁が随分と擦れて劣化している。
学ぶもの、こうして読んで触れることの出来るもの。そういったものに"魔法"を落としこんだ。
その事実に何より驚いているのだと語れば、立ち上がる貴方。
気が付けば随分と時間が過ぎていたと知り。

「ん、わかった。また会えたら、シェンヤンのことを聞かせて。いつか行ってみたいと思ってる。」

別れの挨拶に答えれば、立ち去る姿が見えなくなるまで見送ろう。
そして更に人気のなくなった館内で、静かに読書を始める。
閉館だからと追い出される、その時まで――…。
(12/12-01:15:30)
李皇華 > 「元となるのは北方の国の思想ですが、それも理の内であるのも確かですよ。
名というのは、それほど強い力を持ちます。
この世界で自分が自分であると証明するものですから、当然ではありますが。
私の名は、祖父が付けてくれました。
―――遥か遠い昔の話です」

自分が生まれ育った北方の国と隔たりはあろうが、近しい思考を持つのは文化の影響は少なからず受けている証拠なのだろう。
名という定義は、この国でもそれほど違わないようではあると認識したのは、特に契約を伴うものと召喚系の魔法に顕著にみられたからで、それは端的に説明してみる少々小難しい話となるか。

「符術ですか…ああ、確かに意味のある文字を書く事で、力を持たせるという意味では似ていますね。
…これには、特に水と金の理を込めていますが……そういうものであるくらいの認識で良いかと。
魔法、魔術と言うのは、私から見ればとても興味深い物ですので」

自然の存在であれば、存在自体が既に力の塊であり、力の行使は人が呼吸をおこなうのと同じくらい当たり前な事であるので、その不思議だと思う問いかけには知的好奇心の部分が大きいのだと告げた。
そして、時を告げる音が微かに耳に届けば、もうこんな時間であるのかと溜息を零したのは、時間が過ぎるのが早いせい。

広げていた書物は閲覧は出来るが貸し出しは許可されていないらしく、戻さなくてはと席より静かに立ち上がり。

「もう少し言葉を交わしたいところですが、生憎と戻らなければいけませんので失礼いたしますね」

ゆるりとした目礼をしつつ書籍を書架へ戻し、図書館を後にするのだった。
(12/12-01:01:00)
枢樹雨 > 「…身に纏う服もそうだけれど、そう言った考え方も、似てる。
 私が生まれた場所と、シェンヤンと。――シェンヤンと言うよりも、君の自身の考え方?
 …君の、皇華という名前は、誰かがくれたの?」

生まれた国で培われた考え方。
そう思った次の瞬間には、貴方が生きた年月の中で出来上がった思考かもしれないと、そんな可能性も頭を過る。
己が好奇を擽る存在に対してだからこそ、留まらぬ想像力。
ついつい次から次へ問いを投げかけてしまえば、藍の布地の滑らかな感触には満足したのか、触れていた手を離し。

「理を、編み込む。……札に、文字を書いて呪いとするよう、な?
 文字ではないなにかを、糸のように編み込む?…なんだか難しそうだね。
 そんな器用なことが出来るのに、魔術も学ぶの?」

人ならざる力を持っていながら、――否、だからこそ、人の子が力扱う手法がピンとこない妖怪。
上肢の位置を少し戻せば、貴方の手元に在る書物が視界に入る。
魔術に関するものと気が付けば、次はその書物に触れて。
(12/12-00:33:19)
李皇華 > 「在り方は、人の概念と捉え方で変化するものですからね。
そして名は個と我を結びつけ、存在をより固定化させる為の依り代でもあります。
呼んでいたとなると、人にはそのような存在であると認識されていたのでしょう。
ですが……貴女は名を持っている。
となれば、その青行燈から枢になったと言えます」

もっとも、この思想は北方の国における考え方であるので、この国ではまた別の認識をされる可能性はある。との言葉は付け加えてはおくが。
もっとも、北方の国では彼女の様に生まれ出る存在は、先程話した通り事実として存在するのは、神が去ったこの国との環境の違いも大きいだろう。
名に関する意味合いを語りつつ……好奇心を刺激したらしい反応は、可愛くも見えていた。

衣に触れる彼女の手は好きなようにさせており……間近に交差する目線はそのままに。

「さて……どのように説明した物でしょうか。
香も手段の一つではありますが、理を編み込んでいくという表現が合いそうですね。
貴女の言う通り、魔法や魔力の概念が存在しませんが、その代わりに陰陽の思想が存在します」

彼女の言葉には頷きを以て答えたのは、お互いに異文化であり根本的な部分で違うのだろうという事。
土地に恩恵を与え総ていた神の存在が違うのだから、それは当然ではある。
生地から自分へ目線が変わるのならば、どうかしましたか?と問う様な目線を向け。
(12/12-00:19:30)
枢樹雨 > 「私は…、妖、怪異。形容する言葉もないと、言った者もいた。
 最初の名は、青行燈(あおあんどん)。人の子がそう呼んで、妖怪だと、誰かが言った。」

貴方が紡ぐ言葉を遮ることなく、一心に耳傾ける妖怪。
まだ見ぬ国。其処に在る文化、考え方。
それを感じられる貴方の言葉に、懐かしさと新鮮さという相反するものを同時に感じる。
その事実に蒼に浮かぶ好奇は増すばかり。
己がことを思い出すように語り応えると、枢の名を可愛いと表現するのにひとつふたつと瞬きを。

「意味は、可愛いものでもないけれど、…気に入ってる。…枢と呼んでほしい。」

可愛いでもないと言い乍らも、満更でもない様子見せる妖怪。
撫でた肩。そこの布地を摘まみ、指先擦り合わせる様にして感触確かめると、その布地へと向いていた視線が貴方の黒の双眸を傍で捉え。

「シェンヤンも、布に魔力を込める手法があるんだね。香を焚きしめるようなもの?
 私が生まれた場所は、魔法や魔力といった言葉はなかった。
 でも、陰陽の考え方はあった。人ならざる者も、確かに居た。」

他者からどう見られたとて、気に留める妖怪ではない。
心赴くままに貴方との距離感保ち、藍の布地の次は貴方の漆黒をじぃ…と見つめ。
(12/11-23:53:20)
李皇華 > 感情があまり感じられない表情と瞳であるように見えていたので、それが変化すれば心の動きはとても分かり易く見て取れた。

「血と肉を受け継ぐのとは別に、陰陽の気を受け自然の内に生を受ける……そういったものは存在しますからね。
国や場所によっては、そこに住む人によって妖とも神とも呼ばれます」

この国ではどうかは知らないが…との前置きで語る言葉。
彼女の由来などは分からないが、言葉からであればそんな風に生まれる存在もあるのだとの。
人ではない力を持った存在の定義付けは人が行うものであり、害悪を齎すものであっても神と場所によっては扱う事もある。

見る限りまだ我は希薄なようではあるが、個として存在しているのは確かであると眺め。

「枢……可愛い響きの名ですね。
ええ…構いませんよ」

名に関しては頷いて了承との意を返し、触れてくる指先の感触は確かな実態を伴っているのは感じられる。
であれば先程の気配は、幽鬼化していたのだろうと推測しつつ…衣の生地の指触りを確かめている彼女へ目線を映した。

「…普通の物とは違いますからね。
こちらで言うところの、魔力が籠められた物であると言ったら分かり易いでしょうか」

とは言え、魔力を感じるわけでもない代物であれば、不思議であるのも当然であるだろう。
前のめりになるならば自然と近くなる距離ではあるが、興味津々で気を取られている姿は、自分とさして変わらないかと浮かべる笑み。
彼女に敵意や害意が無いので、本来の力は発動する事はない。

誰か見かけるものでも居れば、図書館で逢引きし女性の方から大胆な行動に出ていると見られてもおかしくはない構図となる。
(12/11-23:34:33)
枢樹雨 > 首傾ぐと同時に、さらさらとこめかみの方へと流れる長い前髪。
そうして少し覗いた蒼の双眸。それが僅かに見開かれ。

「…わかる、の?」

"気が付けが個に我が生じて"
その言葉は己の存在を示すに近いもの。
数多が集まり個となり、そしてこの国で過ごす中で形成されつつある我は確かに在る。
それは赤子が自我を成していくと同じなようでいて、己が手にした成熟した肉体とは乖離する面もある。
だからこそ、貴方の言葉に驚いた様子を見せる妖怪。

シェンヤンという国への好奇が、貴方自身へと向きを変える瞬間。

触れる意図のなかった指先は、そのまま貴方の右肩へと触れ。

「り、…ふぁんふぁ。―――私は、枢(くるる)。皇華と、呼んで良い?」

丁重な名乗りに、少々舌っ足らずな声音が続く。
口馴染みのない、シェンヤンを生まれとする者の名。
どのように区切り、呼ぶことが、示された名に礼を欠かさないこととなるのか。
傾けていた頭の角度を戻し、問いを重ねると、指先で藍の布地をそっと撫でて。

「……これ、絹?私の着物も絹だけれど、…少し、違う。」

それは明確ではない、小さな違和感。
絹の襦袢、絹の着物を身に纏うこと多いが故。そして人ならざるが故に感じられただろう違和感。
少し前のめりとなり、机を挟んで向かいに在る貴方の肩に掌を乗せ、今度は肩の形をなぞるようにして撫でる。
そうすれば殊更に感じるひやりとした感触。
体温の低い己でも感じる其れをじぃ…と見つめ、不思議そうに。
(12/11-23:07:23)
李皇華 > 真っ直ぐに見据える目は、その存在を検分するような含みはあったが、それも初めの一瞬の事。
傾いだ頭に合わせる様に、首を左に傾がせて僅かに笑みを湛えた。

「お褒めの言葉は有難く。
……生まれは希薄でありますか。
気付けば個に我が生じていた……そのような自然の在り方は時折、存在はしますが希少だとも言えます」

人と言うには薄っすらとした起伏、感情の少ないようように聞こえた声に幾度か頷きを示した。
向けられる目線の先を追うようにすれば、何処を見ているのかは気付き。

「ご明察。
北のシェンヤンから参りました李皇華と申します」

ゆるりとした黙礼と共に名を告げ、細い手が動くのを見やると何であろうかと、やはり目で追いかけはする。
それが纏っている藍の衣に興味があるらしいと察すると、避けるでもなく触れるのであればそれは許すのだろう。
もし触れたならば、若干冷えを感じさせる生地は絹のように滑らかであるのは感じ取れ、この国では感じ取った事のない力が含まれているのに気付くかもしれず。
(12/11-22:50:57)
枢樹雨 > 見つめる先。
書物へと向かう伏せ気味の瞳が、此方を向く。
濡羽の髪よりも、より深い黒を湛えた双眸。
存外早く交わった視線に再びゆっくりと瞬くと、抑えめでありながらも澄んだ声音に少し頭を右へと傾け。

「こんばんは、綺麗な人。
 …私が生まれた場所は、海も山も、多かった。もしかしたら島、だったのかもしれない。」

思わぬ問いかけに、数秒の間。
己のことでありながら、どこか他人事のように答える声音は、淡々と抑揚がない。
しかし仄暗い蒼の双眸は、長い前髪の隙間から真っ直ぐに貴方を見つめ、身に纏う衣服へと視線落とし。

「君は、…シェンヤンから?時折、君のような衣装を目にする。
 着物にどこか近しくて、でも違う。そういう衣装は、シェンヤンのものと聞いた。」

仄暗い蒼に乗る、好奇の色。
置かれた分厚い書物に乗せていた左の手が、持ち上がって貴方の方へと近づいていく。
触れるわけではない距離。
華奢な指先で貴方の纏う衣を示すよう、肩の傍まで。
(12/11-22:32:22)
李皇華 > 静かな空間で音を作り出すものと言えば、呼吸と頁を捲る音位なもの。
他にあるとすれば、それは何かしらの存在である。
自分自身の他に、幾つかその存在はあったが、それらの距離は遠く……。

―――ふと、文字を読む目の動きが止まったのは、まずは気配を感じたからであった。
相変わらず音は無い……人が多く住む都であれば、生物ではなく幽鬼の類も珍しくはない。
まして、今の時間帯は必然的に陰の気が強くなるのでそう言う事もあるだろう――と、再び文字を追い始めたが、微かな音を伴うと同時に気配の変化にも敏感に察し、それは自分の正面に座したのであれば、少々前傾姿勢気味であった姿勢を正しつつ顔を上げ……その存在へと目を向ける事になった。

「……こんばんは。美しいお嬢さん。
ふむ……姿形から、遥か遠くの島国から来られたんでしょうか」

自国と似て非なる衣服にそんな見当をつけつつ、声量は若干抑えめに穏やかな口調で言葉を発したのは、周囲への配慮の為である。
人ではない存在であるのは、気配からも十分に察してはいたが……さて、其の類の存在も、こんな場所へ訪れるのかという興味と感心が先に立ったのもあり。
(12/11-22:21:27)
枢樹雨 > それは妖怪にとって日常であり、図書館を管理する者からすれば常習犯の行い。
視認できぬ霊体姿で窓から図書館内へと入り込んだ妖怪は、並ぶ何冊もの蔵書を眺めながらに書棚の影へと移動する。
気配に敏い者、特異な力を持つ者であればそれに気が付くこともあるだろう。
しかし今日まで妖怪を咎める者はおらず、人目につかぬ場所へと移動した妖怪はその場で実体となる。
書物に触れ、頁を捲ること叶う姿。
誰の目にも触れる、人とほぼ変わらぬ姿。

小さな鬼角隠す白絹を揺らし乍ら歩けば、しばらく後に立ち止まり、先日途中まで目を通した本へと手を伸ばす。
自然界に存在する数多の精霊。その存在を記した本。
分厚いその本は少々重く、両手で書棚より引き出せば、そのまま胸に抱えて閲覧席へと歩みを向ける。

そうして見つけた、馴染みある濡羽色。
それは己の頬を擽るものではなく、他者の肌を滑るもの。
ゆっくりと瞬き、見つめてしまう。
己がよく座る席にて書物を読む、先客を。

「………」

無言の数秒。それを経て、再び歩き出す妖怪。
上質な絨毯が下駄による足音を吸い、場合に寄っては己の存在に気が付かないか。
抱えていた分厚い本を置いたのは、貴方の正面にある机。
そのまま其処に在る椅子を引き、貴方の正面に腰掛けてしまおうと。
(12/11-22:01:42)
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/図書館」に枢樹雨さんが現れました。 (12/11-21:53:40)
李皇華 > 富裕地区の一角にある施設の一つである図書館は公共の施設であるらしく、その利用は一般市民でも可能であるという事実には文化の違いが感じられ、半ば感心しつつも利用の為の金銭を支払い中に入ったのは数刻前の事。

施設内の案内板に目を通し、広さは言うに及ばず蔵書の数に圧倒もされ感嘆しながら書架を眺めながら、探しているジャンルの場所へと赴いていく。

「いやはや……これは大したものですね」

小さく呟く言葉は、施設内では静かに…と言う注意文を読んだ為。
案内図を思い出し乍ら、向かう先は魔術に関係するものが置かれている書架であり――辿り着くけば早速幾つかの書籍を見繕い、手に取ると閲覧席へ移動して文章に目を通し始めた。
夜の時間帯という事もあり人の数は少なく、静まり返っている空間と言うのは心地よくもあり。
(12/11-21:34:40)