2024/05/24 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 野営地(過激描写注意)2」にルシータ・ヴァルケスさんが現れました。
ルシータ・ヴァルケス >  
 野営地
 自然地帯の端や岩陰
 草を刈り取った区画
 いくつも造られている人為的な仮休めの場。

 キャンプ地と言ってもいい焚火跡
 冒険者や旅人、傭兵に自由騎士らが、体を休めるやや凝った場所は天幕を貸し出す場所まで存在する
 冒険者にかなり融通が利いているように見えて、その場を管理する兵らは無料貸し出しをするように見えて
 金の他、酒や煙草で済めばいい 足元を見て傍の女まで要求する者までいそうだ。
 王都兵ならやる 相手より立場が上ならやる。

 だがそう言った場所程、厄介事を連れてきたなら好ましい。
 対応せざる負えないくらいの出来事には働かなければ、いつ己らに刃が向くかわからない。
 騎士や貴族とは違うのだ。

 そこに、ドワーフを含める学院務めが何人か
 次の実践場所に対する調べか、休みに飽かして鍛え直して訪れていた中で起こった
 山脈から逃れてきたのか盗賊戻りとなった者か、傭兵崩れ
 それらが旅人を襲って小金や食料 酒を狙って攻め入りきらん前に、旅人は逃げおおせたものだから
 前に出て走ることしか知らないドワーフは、己の愛斧を手に短い背丈で走りだした。

 大幅 まるで崖下に飛び出すような力任せの歩行
 ホビットみたいな子供歩きとは訳が違うそれで、矢傷剣傷を負った旅人らを通り過ぎ
 目の前に出てきた盗賊らに目を向ける。


   「よぅ出てきたな 糞共が。」


 まるで猫か兎飛び
 背丈の差がありすぎる頭上に向かって、寝かせていた斧が上を向く。
 脅威度が背丈の低さから見えにくい 起こした斧でやっと知れるままに、飛び掛かった。

ルシータ・ヴァルケス >  

 寝かせた長斧
 先端の灰色鋼と蒼い装飾の斧刃が大きく反り返り、身を起こす
 まだ取り戻せると踏んでいたそれらが、短い体躯と鍛えた斧から小柄なだけのそれとは思わない
 ドワーフ系統と辺りをつけるものの、逆にその斧が金になるとまだ勝ち目を向ける。
 強大すぎる相手に見えないから、逃げの一手を打つにはまだ至れなかった。
 野営地の奥まで逃げる旅人数人を見限って、目の前の宝に目をつける。

 だから斧が降ってくるそれに対し、速度から剣で受け止めるも、受け止める剣ごと
 その頭蓋に叩きつけられた衝撃 揺さぶれる視界と痛みや痺れとは違う波打つなにか
 くわんくわんと揺れる中で、振り切った斧が地面に一人を叩きつける。


   「わいら(お前ら)なんて要らん 全員けしめや(死ねよ)ッッ!!」


 濃いドワーフ訛り 低い唸り声のように出るそれと、幼い体躯からは付かない狂相の眼。
 鉄の怒号の後で、倒れた一突に目を向けず、ぐるぅんっと振った斧とは真逆に向けた躰。
 二の腕を膨らませる筋肉が、強引に目の前のそれに向かう
 剣が降る卸される前に、剣に対して斧を振るう。
 柄をスライドさせ、やや短めに持ち直したことで小廻しを利かせた斧の上向き
 躰を乗せた下段に向ける振り下ろし同然
 斧のそれで簡単に折れたのは、間違いなくその剣撃の威力のせいか。


   「ハッ」


 鼻で返す返事と共に、斧の角 先端の鋭い部位を向け、今度は玉突き遊技の如き直突き
 躰の重さが無い分、地面に両足をつけての力突き。
 空に浮いて、地面に叩き落とされたのを見るや、起き上がる貌が見たのは、最上段構えの斧の冷たい色。


   「―――どっせぁっ!!」


 乞う声の途中で、頭蓋が砕ける兜割を見せるように、“地面が刃に食い込む”ほどに振り切った。


   「 っ ふーぅっ。」


 コキッと首を鳴らし、後ろを向けば、頭の揺れを抱えたまま身を置き直した残り。


   「おお。」


 今思い出したというような声。

ルシータ・ヴァルケス >  
 飛び出した後に続いた者らが、一人を捕縛
 一人を頭が無くなったことで、処理する方向で判断。
 兵の一人が面倒そうな顔をしているものの、学院関係者らの前では強気に出るのも難しいか
 貴族子の一長一短がいる学び舎は、また別の領域。

 当のドワーフわといえば、次へ飛び掛かろうとしていたところを持ち上げられたせいで
 目の前の同僚一人に零距離クロスチョップを叩きこんで下ろせと喚く。
 人中にクリーンヒットした同僚は、足をバタバタするドワーフの爪先で腹部も強かに打ち込んで膝が崩れ
 降り立ったドワーフに フンッ と両手に腰をつけて見下ろされ。


   「ないじゃ 邪魔すっんじゃねぇどっ。」


 キシャーと威嚇されながら、盗賊系は吐かせて残りがいた場合やるほうがと言うと
 わかっているようにクロスチョップを今度は飛び掛かり気味にもう一撃。
 ビスッと喰らった後で、両足やるくらいのつもりだったと後付けの様に述べてその場は締まる。

 焚火傍で集まり直したのは、それから割とすぐ。
 兵らの手柄にでもされるのだろう 所詮学び舎の者らは討伐には入らない。
 斧の汚れを拭い、土が無くなった刃の灰色銀の鋼を見れば旅人らの様子と共に
 仲間の骸が先にあるなら回収する手伝いでもしようと話しこむだろうか。  

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 野営地(過激描写注意)2」からルシータ・ヴァルケスさんが去りました。
ご案内:「タナール砦(過激描写注意)2」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ >  
 タナール砦
 今も昔も変わらない 常に活性化している場所
 ハテグのような半端も アスピダのような停滞もない
 喰われて喰って 凌辱されて、解体されて、肉にされて玩具にされて

 それを人も魔も行っていて

 誰が正常なままでいられるのかもわからない
 此処を突破されるか占領され続ければそれだけ王都が侵食されると思うと
 そのストレスを和らげるように酒を飲ませ、敵の雌を好きなようにさせて
 此処にいる義務と正義が 対価と快楽にすり替わっていく。

 メイラがアスピダではなくタナールに赴き戦場に戻ったのは
 寒い時期が空けて、暑くなり始めた頃は、これが最初だった。


  敵の嘲り

   味方の怒号

    それを塗りつぶす 狂言


   「豁サ縺ュ?∵ュサ縺ュ縺」?√す繝阪ぉ繝?ャ??シ√??蜈ィ蜩。豁サ繧薙〒縺励∪縺医ャ繝?シ?シッッ!!」


 もはや何を言っているのかもわからない
 舌も上手く動いていない ただ 叫んでいる
 怒りと叫びと敵意と殺意が混じった声が、兜の中から聞こえている
 反り返った乱杭歯の意匠の奥で、吠えている。

 意味が分からないから、それが怖くて、魔族が怯む
 黒々しい兜鎧 手に握る巨剣擬き
 何時の場所もいつの時代も、狂兵も死兵も、何もかもわからない者も、恐怖される。
 武器や両腕が頼りだった敵側が、その巨剣擬きの質量と怪力で、砦聳える地面で
 真っ二つにされた両の腕諸共 グルんとひっくり返った逆視界が、自分の中身の輪切り 骨と肉の断面
 肺と思われる両穴が開いた空間を見ながら地面へ転がった。