2024/08/26 のログ
ご案内:「自然洞窟(過激描写注意)」に羅獄さんが現れました。
羅獄 > 「―――ええい、なんじゃあ此処は…!」

鬱陶しげな声が響く。
洞窟の奥から、全身粘液濡れで姿を現したのは、どう見ても鬼娘と同じ理由であろう
別に、だからどうと言う事にはならないのだが、対処手段が暴力故に
先ず汚れるのが必至という有様。 嫌がらせかと。

百歩譲って服が汚れるのは良いが、酒入りの瓢箪までもが粘液塗れなのは宜しくない
てけてけと、何処に繋がって居るのかも判らぬ洞窟を
水の気配辿って昇って行けば、少し開けた場所に出る

「はぁぁ…やれ、漸くだのう…。」

広がる泉、綺麗な水質。 粘液が乾くと張り付くのがより鬱陶しく
やっと水浴みが出来ると、多少げんなりした様相で近付いた。
――丁度反対側。 どぼん、と水に飛び込む音が聞こえる筈だ。

宿儺姫 >  
大きなものが水へと没する音に、女鬼は怪訝な顔をする。
音からすれば大型の魔物か。
そのような気配が感じられなかったが故の、訝しみ。

「…はて」

透明感のある水に褐色の肌を流しつつ、どれどれ、と音のしたほうへ。

当然洞窟の奥は薄暗い。
ランタン代わりに近くに浮かべた鬼火を強め、碧い灯火が洞窟内部を照らし上げる──

羅獄 > 「ふぅ…おぉ、此れで落ちんかったら如何し様かと思っとったが…。」

水の中、肩までつかりながら、水面にぷかぷかと浮いた瓢箪を撫でる
程なくして、汚れが落ちたか、きゅっきゅっと小気味良い音を立て
其れに満足した様に、にかにかと笑って、瓢箪の蓋を開いた
とくとくと流れ落ちる酒精を、久方ぶりに咽頭へと流し込んでは
けふりと、酒精交じりに息を零して蓋を閉じた

――その、辺りで。 視界にちらりと明かりが映る。
こんな辺鄙な所で、明かりなぞと言う物が在る事自体違和であるが
他に誰ぞが潜り込んで居たのか、或いは魔物の類か

「――――……ほん、まぁ、何ぞ居た方が暇潰しにはなろ。」

呟いて、水を吸って纏わり付く服を脱ぐ
汚れを落として服を絞り、帯で纏めて肩に掛ければ
水の中を、ざばざばと掻き分け進んで行く。
其の先に。 明かりへと照らされる、人の形の輪郭を認めれば。
――にた、と笑うのだ。 先刻とは、違う色合いの笑みで。

宿儺姫 >  
「──貴様か、羅獄」

灯りに浮かび上がる筋骨隆々の雄鬼が見えれば、その肩を竦めて。

熱り立ち襲いかかる…ということはなく。
以前の戦狂いとはやや違った雰囲気を見せている。

もっとも、真正面から力の勝負で二度完敗を喫すれば、
闘争心の塊の様な女鬼とて、多少なり考えるようになる…のかもしれず。

「よう遭う」

裸体を隠そうともせぬままに、そう言葉を向けて。

羅獄 > 「……また、見るなり襲い掛かって来ると思うたがの。」

意外だとでも言いたげに、言葉を放つ
其れにしては、構えるだのと言った事は、微塵も見せなかったが

「鬼じゃからのう、考える事が似て居るのかも知れん。
……ぬしも、あのぶよぶよ共に閉口したクチか?」

同じ思考で、同じ顛末を辿ったのだとしたら、此処で出会いもするだろう
洞穴の最奥、他に行き場も無いのだ。
再び、ざばざばと歩き出す。 鬼火が照らす、雌鬼の元へと向かえば
手にして居た酒入りの瓢箪を、ぽん、と放り投げて渡すだろう

「それとも、この間の負けを経て、殊勝に抱かれにでも来たかのう?」

――戯言だ。
そんな言葉に応じる気性の相手では無いとは、思って居るが。

宿儺姫 >  
「いくら我とて二度も続けて同じ相手に力で負けては、三度目は勝算くらい考える」

ふん、と憮然とした態度。
瓢箪を放り投げられれば片手でそれを受け取り、顎先から零すことも気にせずがぶがぶと呷り…。

「ぷふー。
 すらいむ、とか言うあの生物、殴ろうか千切ろうがものともせぬ」

最終的には闘気というよくわからぬものでバラバラに吹き飛ばしてやったが、
それでもまだ動いていた。まったく気色の悪い。

「雌雄のまぐわいにさしたる興味はなし」

瓢箪を投げかえし、酒に濡れた口元を腕で拭う。

「──貴様は、そうでもないようだがの」

羅獄 > 「なる程の、……まぁ、只強くなるだけなら方法は幾らでも在ろうが…。
ぬしの場合は、わしと変わらん土俵で張り合いたいらしい様じゃしの。」

圧倒的な力で、暴力で、相手を捻じ伏せる事
鬼であるが故に、小手先の技になぞ頼るなかれ、と言った風情の相手だ
そう言った近道は、する心算が無いのであろうと、勝手に思って居る
酒を飲み下す姿を見ながら、あの粘体の事を聞けば、かかかと笑い
其れから、やれ面倒であったと、同意する様に溜息零せば
投げ返された瓢箪を受け取り、服の帯と紐を結んで

「わしはの。 ……わしの種で生まれた子が、如何育つのか見てみたくてのう。
まぁ、今の所、其れは叶わず。 只の好色なだけになっとるが。」

けらり、本気か、それとも戯言か、判り辛い調子で真面目腐って、そう言う
だが、そう言ったかと思えば次の瞬間には、けらりとまた笑み浮かべ
雌鬼の前、其の顔を覗き込むようにしながら、反応を伺う様に

「じゃが、単に欲深きも在る。 鬼なぞそう云う物であろ。
何にも縛られず、欲しくば奪うのが鬼と言う物だからのう。
……ぬしも、縛られぬが故に、強さを求めるのであろう?」

宿儺姫 >  
「然り。故に闘争を続けるのみじゃな。呵々。
 幸いこの地は強者に事欠かん。
 八卦の山の力自慢などよりも上がいくらでも居る」

それはそれで困ったことでもあるが。
力と暴の象徴たる鬼が遅れをとることも珍しくない。
己の肉体が未熟と納得はするものの。

「ははあ。種無しには見えぬがなあ?
 雄鬼なれば麓から人を攫い犯し孕ませるが常であろうが」

雄鬼のそういった事情にはいまいち疎いが。
かつてまぐわったことを思えば、薄いようにも思えず。

「さて。縛る鎖あらば是非我の力を封じてみよと思わぬでもないが。
 …まァ呪詛封印の類は懲り懲りじゃな。退屈で叶わん」

そう応えると、水を跳ねさせ女鬼は泉より上がる。
汚れも落ち、引き締まった裸体を隠すこともせず。放り捨ててあった襤褸を拾い上げて。

羅獄 > 「そうか、それは良き哉。 ……だが、鬼の様な輩はそう多くはあるまい。
力を技で制し、いなして勝つ、人間らしさは何処も変わっとらん。
単純な力比べなら、ぬしに勝てる者もそう居るまいて。」

純粋な力のみで戦う者は、そう多くはない
あくまで、己が印象でしかない、が――強き者こそ多けれど、本質は変わらぬのだ
戦場が多いからこそ、人が強さに拘るのやも知れぬ、が

「聖人でも君子でも無いからのう、もうさんざに試しとるわ。
ついぞ、誰も孕まぬで終わったがの。 他の鬼は子が増えど、わしは未だに子なし。
だから、ぬしの様に強い鬼なら、なんて思うたんだがの。」

其れで出来て居るなら、今頃大家族になっとる、と、笑いながら。
水より上がる雌鬼の、其の背を見やれば。 ――ふと、その背後に寄る。
襤褸を纏うよりも前に、鬼の、其の腹を抱える様に腕を回せば
其の身を己が元へと、緩く抱き寄せんとする
其の尻肉に――猛り立つ雄杭を、緩やかに押し付けながら

「―――なれば、鬼が鬼を攫い、孕ませんとする事は、邪道かの?」

宿儺姫 >  
「そうさな。魔の国を合わせても片手で足りる」

しかしそれでも己の力が通じぬ程の剛力は在った。
無論、今言葉を交わす雄もまた然り。

「我が孕む訳がなかろう。
 子を為し増えるはか弱く死の定めにあろう者。
 死なず滅びずの我が子を成すことなぞあるものか」

子が欲しくとも子が出来ぬ鬼と、
そもそも子など不要と断じる鬼。
似たような価値観を持ちつつも、決定的に違うところもまた、在り。

「───、!」

極太の腕が己を抱き竦める。
力強く盛り上がった尻に押し当てられるは、熱とその威容か。

「鬼のすることに邪道も覇道もあったものか。が──雌の鬼がそれを望まぬとあれば?」

そう、問い返す。

羅獄 > 「片手でも指折れる事を僥倖と言うなら、そうかも知れんのう。」

居ないよりは。 一度頂点に達して仕舞えば、後に待ち受ける物は退屈のみ。
その世界が広がり、再び何かを追い求める事が適ったなら
其れは、きっと、幸福な事であろう

「其の道理は知らぬからのう。
不変不滅の国生み神も、人間以上に子沢山じゃったとも聞くぞ?
なれば、ただ出来ていないだけかも知れぬ。 試さねば、そんな物は判るまいて。」

否定は出来まい、だが、肯定も出来まい。
子を為せるか否かなぞ、そも、この雌鬼を組み伏し
其の胎を暴く事が出来る者が、そう居ない時点で、結論が出せる筈もない、と
故に――試すのだ。 ずるり、と、尻肉より熱塊を、両脚へと押し込み
秘裂へと砲身を押し当てる様にして、雌鬼の眼下、脚の合間から先端を覗かせれば

「攫うと言う時点で、のう? 人相手であれ鬼相手であれ…鬼のする事など一緒よ。」

(もう片方の腕が、女の首元に回る。
首を絞めるまではせぬ、が。 其の剛力で、逃げ道を奪わんとしながら
――雄杭の槍先を、雌鬼の膣孔へと、徐々に突き立てて行かんする、か)。

宿儺姫 >  
「──やれやれ。
 で、あれば、枯れ果てる迄何百発と出してみるか…?」

盛る雄に嘆息しつつ、その行為をやめるつもりもないだろうことを悟れば。

事実、如何に同族の子種を注ぎ込まれようが、
あまりにも強い卵子がその全てを皆殺しにしてしまうが故の不妊。
この凶悪なまでの牝鬼を孕ませるには、それを屈服させ卵子が無抵抗となるまで注ぎ続ける他ない、が──。
それは途方もない数と、時間を必要とする。

それを女鬼が自ら知るかどうかは、また別の話であるが。

「試してみるが好かろう。
 隙を見せれば、その喉笛を噛み切ってやるがの♡」

己の首元にまわる剛腕。
それにつがえられる女鬼の手指、そして爪は。
決して従順に終わる牝でない、確かな力を示して。

羅獄 > 「ぬしが良いなら其れもよかろ
生憎尽き果てるか如何かは判らんがのう?」

くつくつと、相手の意思なぞ気にもせぬと言い放って見せながら
そこで、負けん気を見せるならばそれも良いと、其の眼差しを見る
隙を見せれば喰らいつかれるのは此方だと言う、其の剛胆さこそが
この雌鬼を、雌鬼たらしめる、己が好ましき気性なのであろう

――嗚呼、それ故に。 牙を剥き、くつくつと嗤う。
言われずとも試そう、其の胎に、己が種を根付かせる事が適うか如何か
ずぐりと沈み込み行く熱塊が、女の胎に輪郭すら浮かばせる中で

「……ならば、今宵では終わらせぬぞ、宿儺の姫よ。
わしは、ぬしの胎を求め続けて遣ろう。 其処に、種が根付くかどうか…確かめて遣ろうぞ。」

告げる宣言。 そして、両腕が雌鬼を強く抱く。
――後は、最早誰が知る事でも在るまい。 洞穴の中、奥深く木霊する声も音も
誰が聞く事も無い物。 故に、其の先の光景を、知るのは只、二人のみなのだ――

ご案内:「自然洞窟(過激描写注意)」から宿儺姫さんが去りました。
ご案内:「自然洞窟(過激描写注意)」から羅獄さんが去りました。