2024/08/02 のログ
羅獄 > 近付いて来る。 如何やら、き奴らでは相手にはならないらしい。
腕に自信の在る者が、悉く玉砕して居るのだろう
残った者は次第に、迫って来る脅威から逃れる為に、散り散りになって消えて行った
ぽつねんと、一人取り残される事になったが――別に、構いはしない
もう、連中にさしたる興味は無いのだ

「――――――おんや?」

思わず、片眉を跳ね上げた。
てっきり、腕っぷしの強い剣士辺りでも現れるのかと思ったが、外れる
姿を現したのは、雌だ。 雌の匂いがする。 だが、只の雌では無い。
僅かに鼻を揺らし、其れから、ぱちぱちと瞼を瞬かせれば
口元に、にい、と弧を描いて。 

「おやおや…! こんな辺鄙な所で、鬼と出くわすとはの…!」

何処か喜悦に満ちた声が、相手の元まで響くだろう
襤褸を纏っては居るが、隠しもしない其の双角は、紛う事無く鬼の物
久方ぶりに遭遇した「同族」に、洞窟内へと笑い声を響かせ

「親玉どころか居候でのぅ、肩透かしだったらすまん事をした。
だが、存外親玉よりも、大当たりを引いたやも知れんぞ?」

大瓢箪を一度掲げれば、肩へと担ぎ直し。
ゆっくりと身体を起こし、突き出した岩肌に腰掛ければ、改めて顔を向けよう
――相手にも、見える筈だ。 額に生える四本の角が。

宿儺姫 >  
「―――なんと」

さしもの女鬼も目を丸くする。

オーガどもの巣窟、最奥に座するは連中の親玉だろうと思っていたが。
まさかそんな場所に、居候などと嘯く同族の雄の姿があろうとは。

「肩透かし、どころの話でもない。
 この国で同胞と出会うなぞそうそうはなきことよ」

奥にあったオーガどもの気配は、既にない。
恐れをなして散り散りに逃げさったか。

にしても、こちらに向け襲ってきた者どもはそれなりにいた。
眼の前に座する雄鬼が平然と塒にしていたのは、その格の違いを感じ取っていたせいか。
あるいは、襲ってきたのは己が雌であるせいか。
連中の生態なぞ知ったことではないが、今は──。

「──ほう。"大当たり"、とは?」

確かに、物珍しい同族との邂逅には女鬼も素直に胸を踊らせる。
かつて己のいた鬼の集落が滅んでいたこともあり、格別の出会いとも言える。
が、この場に現れた女鬼の姿といえば道中の闘争を真っ向から力にて捻じ伏せ進軍してきた戦闘鬼の姿そのもの。
最奥に待っていた筈の強敵、其れ以上の当たりとは───。

羅獄 > 「いやなに、手応えの無い連中よりは、わしの方が殴りがいは在ると思うてなァ。」

――酒精の香りが辺りに満ちて居る。
この空間で、さんざっぱら瓢箪の酒を飲んで居たのだから当然か
それでも、既に酔い自体はすっかり冷めて居る。

「暴れ足りんで、喧嘩相手を探して居たのが関の山じゃろ?
同じ鬼の考える事なぞ御見通しじゃ。 ……じゃから、わしが構ってやる。」

喋るよりも、余程その方が雄弁と言う物。
雌鬼が其れを望んで居るのなぞ、見ればわかるし、見ずとも判る
鬼と言う物は、得てして闘争心の塊みたいな物なのだ
中には穏やかな者も居るには居るが――それは例外として

大瓢箪の酒を、気付けに一口咽頭に流し込む
瓢箪を置いて、ゆっくりと立ち上がり、同族たる鬼へと向き合えば

「ぬしにとっても、わしにとっても、大当たりじゃろ。
……代わりにわしは、久方ぶりに雌鬼を手籠めに出来るしのう。」

からり、まるでそれが、確定した結末であるかの如くに、笑いながら言い放った
悪意は無い、揶揄でも無い。 心の底から、そう思って居るが故の。
―――強者にのみ赦された、傲慢さと共に。

宿儺姫 >  
「呵々、『構ってやる』と来たか。大した自信じゃな」

肩を竦めて嗤う。
体躯、は…そこらのオーガどもよりも小さく見える。
見た目で侮るわけではないが、その体躯にどれだけの力を秘めているか。
同族との喧嘩は久しい、自然と沸き立つものがある。

「我は宿儺。貴様の名は?」

沸々と沸き立ってきた闘争の欲が満ちてゆく。
己を手籠めにするなどという口ぶりもまた良し。
鬼は古来より奪うもの。
古くは人里より、力によって奪うことを常としてきた種である。
雄がそう雌に宣言することに何の不思議があろうか。

「──その傲慢、真正面から叩き潰してやろう!」

地を蹴り跳んだ女鬼。その両腕を組み上げ、力任せに叩きつけんとする先制攻撃。
初手の一撃であれど。竜の頭蓋すら叩き割るだろう、剛力の一閃。

羅獄 > 「くはは! 伊達に鬼をやっとらんのでの!」

矢張り――話が早い。 奪うのが鬼だ、奪い続けて来たのが鬼だ
ならば、同族が揃った時に起こる事など、ひとつしかあるまい
嬉々とした笑みと共に、雌鬼の、鉄塊の如き腕の振り下ろしを受け止める
両手首を掴むと同時、盛り上がる腕の筋。 紛う事無き鬼である証。
ヒトならざる、尋常ならざる密度の筋が、異常な迄の破壊を生むのだ
其れを受け止めるのもまた――尋常ならざる

「宿儺? ……宿儺じゃと? ぬし、八卦の山の宿儺か?」

ふと、名乗られた名に、眉をぴくりと動かした。
直後、雌鬼の腕をつかんだ儘、ぶんと、其の身を洞窟の壁面に向けて投げ飛ばす
受け身が取れねば、人間が其のまま潰れかねない勢いで、加減も無く

「わしは羅獄。 かつては羅獄童子なぞと呼ばれた事も在ったのう。」

そうして――相手が受け身を取るか、体勢を整えるか如何か、と見届ける事もせずに
地を蹴り、投げ飛ばした先に肉薄し、雌鬼の腹の辺りに向けて右拳を叩き込もうと振り回す。
――名乗られた故に、己もまた名乗り返す。 だが、聞く余裕を与えたかは、判らぬ。

宿儺姫 >  
「───な」

全力を以って叩きつけた筈。
例え相手が巨竜であろうと昏倒を免れぬ程の一撃。
それを雄の鬼は悠然と受け止めて見せた。

さしもの女鬼も瞬間、動揺を隠せず。
その侭に両手首を掴まえられ───。

「──グ、うッッ……!!?」

尋常成らざる握り力に両腕が悲鳴をあげ──まるで投石でもするかの様に、洞窟の壁面へと叩きつけられる。
余りの威力の女鬼の背は岩盤へと沈み、硝子を砕いたかの様な亀裂が壁面へと生じる──。
あまりの速度、初端から受け身など知ろう筈もない女鬼ではあったが、その身の頑丈さ、頑強さだけで柘榴の如く潰れはしなかった。

「──、わ‥我を知る、鬼か…?」

ごほ、と咳き込み、ダメージに歪む表情で睨めつける先。
雄の鬼は、羅獄と名乗った。
羅獄童子…その名に、覚えが────

「ぐぶッッッ!!!」

振り抜かれた雄鬼の拳が女鬼の腹へ深々と突き刺さる。
鋼と揶揄される、厚手の鎧を折り重ねた様な女鬼の腹を易々と貫いた衝撃は、女鬼の背を突き抜け壁面を大きく拉げさせ、砕き割る。
雌の肉のなど実に柔らかなものと雄弁に語る様な一撃───、しかし。

「ッ……ご、ぶっ…!
 く、くく…っ! わ、我が肉体が用を為さぬ程の、剛力…! 久し、からずや───!」

成程、聞きしに勝る。
いずれか耳にした彼の鬼神であれば…是非立ち会いたいと、数百年思っていたもの。

己が腹部に深く減り込んだ雄鬼の腕を、両腕で掴み、力を籠める。
只々、力任せにその太腕を圧し、破壊せんと女鬼の肩口の筋が漲り盛り上がる──。

羅獄 > 「……八卦の山の宿儺姫。
噂には聞いとったが、確かに。 こうして面と向かって見れば、良い雌じゃ。
まさか、鬼としても此処までに出来上がっとるとは、思わなかったがの…!」

軽く左手を振る。 受け止めはしたが、思う以上の剛力であったのは間違い無い。
話に聞く限りでは、もう少しこう――しおらしい別嬪、と言う所では在ったが
良い、寧ろこれで良い。 食われるだけでなく、食い殺さんとする勢いが、何よりも良い。
人間処か、有象無象の鬼ですらも、今の右拳の一撃を受ければ凡そ、胴が二つに生き分かれよう
故に、そも形を保って居るだけで、有象無象とは一線を画す。

其の上で、尚も己に食らいつかんするなら。

「くはは! 其の意気や良し!
わしの一撃で沈まぬだけ、久方ぶりの快挙よな。 して、何処まで貴様は食い下がれるかの?」

片腕に組み付く雌鬼が、腕を減り潰さんとして居る。
めきめきと、鋼の如き己が腕へと、鋼の如き女の腕が減り込む度
凡そ肉体とは思えぬ、めりめりと云う軋む音が空間に響く
純粋なる腕力、膂力、其れで己に張り合おうとした者が、かつてどれだけ居たか
故に――如何にも張り合いたくなるのは、本来悪い所で在ろうが

腹に減り込んだ拳を、ぐりゅ、と捻る。
拉げた鋼の腹筋で、辛うじて護られながらも、圧し潰して居る臓腑を
掻き回すように抉れば、もう片方の腕で其の首筋に掌を押し当てる
指先で頸動脈を捕らえ、ぎり、と締め上げれば

果たして、腕が折られるか、其れとも女の意識が落ちるか。 何方が先となるで在ろうか。

宿儺姫 >  
大木ですら易易と握りつぶそうに、その腕の頑強さたるや。

どうやら、互いに噂に聞く程度には古い鬼らしい。
自身は長い間封印されていたという経緯もあるが。

しかし今はそのようなことはどうでも良い。
己の全力を傾けてもなお、破壊できぬ程の剛腕。

「ぐ、ぬ…ッッ ぉご…ッ!!」

単純な力に押し切られ、捻じくる様に拳が女鬼の腹をその奥の臓腑ごと拉げさせる。
苦悶の声を漏らした、その僅かな隙に、その大きな掌が女鬼の首を捉える。

「ッ、が……──」

頸がみしみしと悲鳴をあげる中、破壊すべき腕の優先順位は代わり、
己が頸を圧し折らんとする程の力で圧する、雄鬼の腕へとその両手が掴む。

「(──之、程か)」

文字通り歯が立たぬ、程のの力の差。
雄の腕に籠められた女鬼の両手の力が、その視界が白むと共に徐々に失せ往き───

「──、か、ふっ」

ごぼり、と泡となった唾液が女鬼の口から零れ落ちると同時、その両手もだらりと、力なく垂れ下がる──。

羅獄 > 封じられて居た前後の事は知らぬ
噂に聞かなくなってからは、自らもまた、一度表から姿を消した
別嬪さん、と言う、強さとは無縁の噂しか知らぬ目の前の鬼が
果たして、どんな変遷を経てこうに至ったのかも、全く以て知らぬが

些細な事だ。 どんな理由が在れ如何でも良い。
大事なのは今この瞬間、己には向かうこの雌鬼の、其の胆力だ。

「……くは…、……純粋な力比べでは分が悪かろうにのう。
じゃが、其の意地の張り方や良し。 絡め手に逃げん辺りは大いに褒めて遣ろうぞ。」

右腕から左腕へ、雌鬼の圧迫が移っても、片方に力を注げなかった時点で間に合う目は無かろう
次第に、だらりと其の四肢が脱力し、落ちれば
雌鬼の瞳が焦点を失ったのに合わせて、咽頭から力を抜き
放って置けば、崩れ落ちるであろう其の身体を、ひょい、と抱え上げて。

「……さて、目覚めるまで待ってやっても良いが…、……どうするかの
頑強なのは良いが、回復力がどんなものかまでは知らぬからのう…。」

ぺたん、ぺたん、素足が地面を踏み、先刻の大瓢箪の所へと戻る
元は逃げて行った、あの連中の住処であろうが、暫くは戻って来るまい
ならば――居座った所で、文句を言う輩も居なかろう。



―――――……どれ程に時間が経つか。
骨まで砕けて居る訳でも無き女の身も、意識を取り戻す程度には癒えるだろう
再び、其の瞳が光を取り戻したならば、其の背中に熱を感じる筈だ
雌鬼とは異なる、他者の温度。 覚えの在るだろう硬質な体躯の気配

そして、ぐじゅり、ぐじゅりと響く粘着いた音と
其の胎を抉じ開け、子袋までを貫いて屈させている――鉄杭の如き、魔羅の存在を。
宣告したはずだ、手籠めにするのだと。 ならば、其れを叶えただけに過ぎぬのだから。

宿儺姫 >  
口惜しい。
力のみでは相手にもならぬ同族の雄。
薄れゆく意識の中で女鬼が思うは一つ。
面白い。
更に鍛え上げ、次は捻じ伏せる───。

「───ッッ、ぐ…!?」

しかしそんな女鬼の意識を覚醒させたのは、己の肉体を雌として扱う、強烈なまでの魔羅の感覚。
屈強な筈の女鬼の腹を内側から押し上げ、その最奥までを貫く熱杭───。

「っ、ぁ…!? うぅあッ…!♡」

人の魔羅なぞ圧し折れ潰されてしまうだろう女鬼の腹を悠々を内側から抉じ開け、押し上げる雄の威容。
ごり、ごりゅ、と女鬼の骨格を押し拡げ、目一杯にその雌穴を穿っているのは、違おう筈もない鬼神の逸物。

「っな、何…を゛っっ……♡」

流石の女鬼も、意識覚醒したばかりで狼狽せざるを得ず。
深々と穿たられた己の肉体の感覚と腹の奥底の灼ける様な熱杭の存在にその身を捩り、
申し訳程度、というには十分以上に実った乳と尻の、雌としての肉体を跳ねさせる──。

その肉体には殴打の痕こそうじ黒く残るものの、ダメージなどは程んど残っていない様に見える。
頑強すぎる肉体と脅威の回復力は、女鬼を鬼足らしめる一つのもの──それが幸いとなるか不幸となっているのかは、兎も角。

羅獄 > 「おんや、漸くお目覚めか、宿儺の姫よ。
中々目覚めなくてのう、仕方が無いから、先んじて堪能させて貰っておったのよ。」

女が声を上げ、覚醒した事に気付く。
頭上から声を返せば、両の掌で、張り出した乳房を捕らえ、根元から絞り上げよう
埒外の領域にまで鍛え上げられた肉体の中でも、雌であり続ける乳房の芯に
悦の種を見出して芽吹かせんとする様な――雌を、愛で慣れた指先で

女の両足に己が膝を割り込ませ、大きく開かせては、結合部は隠せぬだろう
見下ろせば、最早雌である事を強いられている自らの胎が、雄杭の律動に合わせて歪み
鍛え上げられた其の腹筋すらも、押し上げながら蹂躙して居る様を見せつける
痛みはあるまい。 先の拳による負傷も、既に癒えて居るのならば尚。

「何を、と言われてもの。 手籠めにすると初めに言うたじゃろ。
わしに仕掛け、返り討ちに逢ったのじゃから、わしが望みを叶えるのは当然じゃろうに。
……なぁに、安心せよ。 此れ迄人の娘を何人も手籠めにはして来たが、誰一人孕んでは居らぬ。
どうやら、わしの子種は貧弱なようでのう!」

くはは、と、笑い飛ばしながら。 実際、此れまでに孕んだ女は居ないのだ。
種族の違いで相性が悪いのやも知れぬが、他の鬼は人の娘を良く身籠らせる故
己の種が悪いのだろうと言う、そんな結論で在るが

――だが、雌鬼が感じ取るのは、真逆やも知れぬ
胎の奥に既に感じるであろう、既にぶちまけられた精の気配。
其れが、弱き種、なぞとは微塵も思えぬ筈だ。
胎の奥へと這い上がり、今にも卵巣までをも押し入らんとして居る子種を
感じられて、仕舞う筈なのだ。

「じゃから、気の済む迄付き合って貰うぞ、宿儺の姫。
まだまだ、駆けつけの酒と言った所じゃからのう?」

ごりゅんっ…! と、雄杭の先端が子宮の奥を抉る
拳で抉った時の様な圧迫感を、拳で抉った時とは異なる、身体の芯から弾ける悦を
与えながら、引きずり出しながら、目覚めた事をこれ幸いとばかりに、力強く掘削して行く。
女慣れした手管だけではない、鬼らしく、力で以て屈服を迫るかに
既に注がれた精を、奥へと押し込み、擦り込みながら、胎に自らを刻み込で行こうか。

宿儺姫 >  
「っ…、辛抱の、効かぬ…雄よ……、っ…」

人以上に目方の重い筈の女鬼の肉体を軽々と揺さぶる剛直。
己の腹を奥深くまで貫く熱源を自らの胎で感じ取れば、否応なく自身が今、雌として扱われていることを自覚する。

自らの重みにすら反発する様な弾力をもつ乳房も、
異物を締め上げ圧し折らんとするかのような孔の内の圧も含め、柔らかな雌の肉とは言い難い。
しかし雄鬼の握り力の前には柔餅が如く歪み形を変え、
締め上げる圧など意にも介さぬ強靭なる魔羅の前には、むしろ丁度良いとさえ思える同族の肢体──。

「っぐ…ッ、確かに、完敗であった、が…っ」

次は負けぬ、首を洗っておけという言葉も、こんな状態では言いづらい。

「ッ、───♡♡」

ごり、と突き上げられ、雌鬼の肢体が仰け反り跳ねる。
頑強な骨盤が力で押し拡げられ、軋み悲鳴をあげる。
生娘でないにしろ、かつて肉遊びに興じた雄の同族と比較しても…ことさら、の魔羅。

「もう、十分に愉しんだ後のようじゃが……?♡」

腹の中に渦巻く熱の滾り。
互いの結合部からごぼ、ぐびゅ、と突き上げられるたびに漏れ出すそれは、明らかに胎に収まりきらぬ鬼の子種汁。
熱く、濃く、粘ついたそれを股座に感じれば、言葉も切れ切れにそんなことを宣い。

羅獄 > 「なら、わしがひと眠りするまで待てと言ったら、ぬしは待ったか?」

喧嘩を仕掛けた際に、もし、己がまだ寝たりぬだとか抜かした場合は
少なくとも、己ならば待ちはせぬぞと、問いかけて見つつ
雌鬼の深くへと再び雄杭を突き立てては、臓腑を震撼させ行く
律動の間隔を狭め、尻肉へと腰を叩き付ければ、柔い肉の様に尻が波打つか
己と言う雄にとっては、雌である事には変わらぬのだと知らしめる様に

「足りんな。 まるで足りんよ、ぬしとて満ち足りた事なぞ、そう在るまいて。
ましてや、久方ぶりに出逢うた同胞じゃからのう。
其の上で、ぬしの身体は良く磨き上げられとる。 ……そう易々と、手放す訳もなかろ?」

耳元で笑う。 何時手放すか、何時終えるか。
――敗北した雌鬼に、其れを決める権利なぞ無いのだと。
零れ落ちて行く精が地面を濡らし、決して風通しが良いとは言えぬ辺りに、噎せ返る様な精臭が立ち上る
零れ落ちた分を取り戻すかに、熱塊が再び、胎の奥底へと深く突き立てられれば
最早前触れも予兆も、雌への備えすらも赦さぬ儘に――新たな精が、噴き上がる

ぼこり、ぼこりと、其の勢いだけで子宮を震撼させる程の苛烈な吐精
僅かに隙間が出来た子宮を、再び精が埋め尽くしては、一気に膨れ上がる様を伝え
其の上で、乳房から片掌が降り、女の下胎を柔く捉えて――ばちん、と、拳で打ち据える。
喧嘩の最中とは違う、雌鬼を叩き伏せる為の力とは異なり、適度に加減はされて居るが

――精に満ちて張り詰めて行く子袋を、まるで、躾けるかに。
どちゅん、どちゅん、と、内から外から、挟み打つ様に抉り、子宮を手懐ける、為に

宿儺姫 >  
互いの気性、待てと言われて待つ筈もなし。

「言われてみねば、わからぬことよ」

まぁ待つ筈もなかろうが、と内心は思いつつも。
突き上げられ、切れ切れになる言の葉でそう答えれば。

「ッ、く、ふ……っ」

深く穿たれ、押し潰された肺から呼気が漏れる。

るで足りぬと嘯く雄鬼が言葉通りに、宿儺の肉体を飽くまで雌として穿つ。
その股座の中央、肉孔を卑猥に押し拡げ乍、彫り深い腹筋を腹の内から押し上げ形を変えさせる様はまさに鬼のまぐわいに相応しい力強きもの。
人の身であればとっくに爆ぜ壊れているだろう、容赦のない突き上げは雌鬼の肉体の頑強さを十分に知ってのことか。

「───、ぐ♡ あ゛ッ……♡」

押し上げられた胎を外側から打たれ、濁った、それでなお色めいた声色が漏れる。
それに反応してか、ぎゅ、う…うううっ…、と女鬼の膣がより力強く、魔羅を圧し潰さんを締まる──。

「く、っ♡ はっ♡ ぁぐっ♡ お゛っ、う…っ♡ ひぉ、ぐ…ッ♡♡ う、がっ…ぅ…♡」

強烈に腹を突き上げられるたび、その顎先を跳ね上げ、鋭く長い牙の除く口からは涎と呻きが漏れ、雌として、雄の剛直に哭かされている様を晒してゆく──

羅獄 > 拳が、雌鬼の腹へと次第に減り込んで行く
鬼が其の身に纏う肉の鎧を、撃ち据える度に只の肉へと変えて行く
減り込む深さが増す度に、当然に子袋への衝撃が強まっては
徹底的な屈服を、雌鬼の身体へと覚え込ませる様でも在ろう

人の雄ならば、既に押し潰されてしまうであろう万力の如き膣圧も
其の程度ならば当然であるかのごとく、同じ鬼には通用せぬ
寧ろ具合良くなったと褒める様に、一際強烈な抽挿を繰り広げては
雌鬼を、追い詰めんとして行く。 腹を打たれてなお苦痛ではなく、善がる鬼へ
くは、と、可笑しそうに笑い声を響かせ。

「腹を抉られて、具合も声も、一際にようなったのう。
ぬし、そう言う気でも在るのか。 ……其れとも、その位で無いと満たされぬか?」

実際に被虐の気が在るのかは知らぬし、在ったとて如何と言う事でも無い
ただ、愉快そうに笑みを湛えれば、散々に苛め抜いた胎の上で
握り締めて居た拳を緩め、掌を胎へと押し当てれば――今度は、指を沈め行く
雄杭に押し出された子宮を、掌に捕え、胎の上から握り締める様にして押さえ付けては
熱塊を叩き付ける、其の逃げ道を無くす様に、ぎゅむり、と。

「壊れてくれるなよ、宿儺の姫よ。 そんなにやわではなかろうが。
わしの子種が軟弱な分は、ぬしに頑張って貰わねばならんからのう。」

人でないが故に、同じ性豪と言う言葉ですらも、其の程度は天地ほどの差がある
此処まで一度も休みなく、胎を穿ち続けて居る魔羅が
再び、ぐぐ、と其の太さを、硬さを増して膨れ上がって行く様を教えつに
今度は予感させる筈だ。 其の、宣告にも似た、吐精の気配を。
既に、目一杯に張り詰めた胎に、追い打ちの如く注がれる事の、其の意味をも共に。

宿儺姫 >  
女鬼・宿儺にとって苦痛…肉体的な痛みなどは慣れたモノ。
重苦しさこそ感じるものの、苦痛よりも子袋を圧し潰されての感覚が勝るのは然り。
去れど初心な生娘でも無ければ、鬼の魔羅も初の経験では無い。
その行動が己の肉体を屈服させようという雄の腹積もりなのは、悪い頭でもなんとなしに理解する。

「──くく、さて、のう…?♡」

故に、雌鬼は嗤う。
嗤う程の余裕は見せる。
どこか妖艶にも見える貌を見せながら。
褥の上でといえど、負けん気の強さは変わらず。

「(とても、軟弱な様には、思えぬが…ッ♡)」

腹の中で暴れまわるかの様な雰囲気すら在る、雄鬼の吐き出した子種群。
そこに更に吐き出され様ものなら、どうなることか。

「お゛、う゛───♡」

め゛り…ッ♡と浮き上がらされた子宮を体外から鷲掴まれ、再び女鬼の顎が跳ね上がる。
再び堅さと太さを増して見せる其れが、圧し折らんばかりの女鬼の腹の内を造作もなく押し広げ。
込み上がる熱の予感を確かに、その下胎そのもので感じ、ぞくりとしたものが、女鬼の背を這い上がる───。

羅獄 > 「……そうやって笑って見せる所が、噂に違わず別嬪じゃのう。」

其の感覚は大分、世間一般とは外れて居るのかも知れぬ
だが、あっさりと言葉にし、快活に笑って見せれば
思い切り、指に力を込めて、逃げ道を奪って行く、赦してはやらぬ
乳房を歪ませて居たもう片方の掌すらも、女の下胎へと押し当て、包囲しては
交尾や種付けの如くに、雄杭が、子宮孔から僅かな隙間すら奪う

穿って、穿って、ただ真っ直ぐに、純粋なる腕力で以て子袋を追い詰めれば
御内容に笑って見せる雌鬼へと、喜んで、"挑む"のだ
顔を寄せれば、人がする様に雌鬼の唇を奪い、重ね、互いの牙をかちりと鳴らし
自らの体躯で、四肢で、雌を閉じ込めれば

焦らしたりなぞと言う駆け引きは為さぬ。 駆け上る熱を僅かだって堪える事も無く
跳ね上がる雄杭が脈打つに合わせ、其の根元から、溢れ返らんばかりの精の熱を
途方も無い勢いで遡らせる。 雌の胎の奥で、爆発させる――

「――――ひりだして、わしの子種を迎えて見せよ、宿儺の姫。
本番じゃ、溺れる程に飲ませてやるぞ。 ……零すで無いぞ、全て胎で喰らって見せよ。
全力で、わしを締め上げてみせい…!」

(其の瞬間、子種を詰め込まれた子宮は、一気に胎を押し上げる
指の下、荒れ狂う精の噴出に晒される子宮を、更に追い詰め、両掌が揉み捏ねる
溢れ返ると言う逃げ道を奪われた子袋へと、精が満ちて行く姿を眺めつつに
次第に、其の瞬間は近付いて行く。 満ちて、満ちて、溢れかえる精が
子宮よりも、更なる奥への道を見つけてしまう、刹那、が

一息に雪崩れ込む、子種が喰らい尽くすのか、逆に喰らわれるのか
何方かは判らぬ、が。 ――挑まれる事其の物が久しかろう、雌にとっては)。

宿儺姫 >  
鬼姫と呼ばれた時代などとうに過ぎ去り。
故郷シェンヤンにおいてさえ、暴れ鬼としての名が残るばかりだろう宿儺。
やれ別嬪だのなんだのと。
かつて在った集落の雄鬼ですら口にはしなかっただろう。
美貌になど頓着せず、只々強敵を求め暴れまわる戦鬼と化した己を雌の鬼扱いする者などそうはいない。
おそらくかの鬼神の下には、八卦の山に生まれ落ちた鬼姫としての話だけが伝わったのだろう。
──にしても、一度やり合ったあとでまだそう抜かせる度量というべきか器と言うべきか。実に雄々しい。

「─、ぐ、むっ……ッ」

執拗な口吸いを迎えれば、その唇はその身の堅牢さに似合わぬ柔らかさと瑞々しさ。
荒々しく尖った牙どうした噛み合うも、抵抗らしい抵抗も見せぬ。
それは、自身を打ち任した雄が自身をどう扱うのか…その好奇心に寄るところも大きかった、が。
闘争の場では気づけぬ程に、その肢体は力強さこそ感じさせつつも柔らかい、
乳房も、尻も、十二分に雌の鬼として実っている。
無論ん、その内も。

己よりも遥かに強靭な肉の鎧に閉じ込められ、逃さぬと言わんばかりの交尾。
敗北を喫した雌は本能的にも自らより強靭な同族の雄に肉体を明け渡す。

「(──、此処まで、侵略を許したのは──記憶に、ない、のう……ッ)」

薄く笑みを浮かべるまま、その腹の奥に重みすらも感じる濁流を迎える。

「ッ、…───、──ッ、────♡♡」

戦場でいくらも命を屠っただろう女鬼の四肢がぴんと伸ばされたままに痙攣し、
堅牢な腹筋が引き伸ばされる様に、その背を弓なりに反らせ──腹の奥底に高まった熱の滾りを叩き込まれる。
色めいた、声にならぬ声までもがその口から漏れ───雄鬼の滾りの全てを、飲み干してゆく──。
鬼の凶暴なまでの卵子は同類以外のか弱い子種など簡単に食い尽くすに至る。
しかし此度の子種は、食い尽くすに余るか───それとも。

羅獄 > 手籠めにする、なぞと言う言葉が生易しく感じられよう
女一人、雌一人を壊し狂わせるような、雄としての交合
だが、其れは、そうでもして漸く、挑むに至れると言うだけの事に過ぎぬ
己の片腕を、僅かながらも”痛ませた”程の雌が、そう易々と壊れる物か
なればこそ、自らもまた、本気で雌鬼を抱けると言う物

――八卦の山にかつては己も居た。 だが、其れは未だ己が、本当の意味で童子で在った頃だ。
鬼姫としての、宿儺、と言う鬼の名を耳にしたのは、己が去った、其の後の事
故に、その人となりは断片的にしか覚えてはいない。
……長く、生きては見る物だ。 飽きかけて居た生も、まだ捨てた物では無いらしい。

「く、はは…、……一度手放せば、又ぬしは挑んで来るのじゃろ、宿儺よ
歓迎して居るぞ、また、強くなって挑みに来るがよい。
其の時はまた、同じ条件で構ってやるからの。 ……何処まで高みを目指せるか、期待しとるぞ。」

どぐん、どぐん、脈打つ雄杭が今も尚雌の胎を蹂躙して居る。
耳元で嘯くは、雌鬼の事だ。 この手合いが、永久に己が物になるなぞとは思わぬ
一つ所に留まれるようならば、伝え聞いた美姫が、こうは変貌もせぬであろう
だが、其れは其れとして気に入ったのは確かだ。 故に。

再びの邂逅を。 其の時を、今からまた楽しみに待つと、伝えよう。
まだ、今が終わった訳では無いが。 其れでも次を望む位には。
同胞としても、気に入りとしても、覚えて置きたいのだろう

――時がたてば、雌鬼の身は解放される。
果たして、其の胎に子種が宿ったかどうかは、己にも判らぬし
そも、自らの此れ迄の経験から、然程期待もしておらぬ
だが、そうだ。 別れる間際に、せめて一杯くらいは、酒に付き合わぬかと誘う事は、在ったろうか――

宿儺姫 >  
「は───、………」

浅黒の肌に珠のような汗が落ちる。
気を失っている間も含めれば幾度の吐精か。
鬼姫にとっても、随分と久方の同族とのまぐわい。
荒々しくも、雌の鬼を扱うのに手慣れた様子は、色欲も十二分に楽しめる雄なのだろう。
闘争とあらば食欲も色欲も置き去りに襲いかかる女鬼からみれば浮世の鬼にも思える、彼の鬼神。
それは人の世に混ざり生きた時間の差もあるのだろうが。

「───腰が砕けたぞ。当分動けんわ」

解放された後、四肢をその場に投げ出し仰向けに身を倒した女鬼が僅かな憎まれ口。
最早まともに閉じぬ状態にまで突きまわされた肉孔より吐精の証を吐き零しながら、肉体に残る淫悦に僅か、四肢を震わせながら。

「──酒を?
 ……やれやれ、それも敗者への要求なれば、付き合わぬでもないが…水浴みぐらいはさせよ」

漸く身体がまともに動けば、洞窟内の泉か何処かで身を清め、その日は酒にも付き合うのだろう。
鬼同士、同じ生まれに盛り上がる話も在ったのかも知れぬも、ことさらに再戦と雪辱を晴らす旨を避けに酔って語る女鬼の様は果たして、
雄であれば辟易するものか、それとも歓迎を豪胆に笑い飛ばせるものか──鬼同士の語らいなどというこの国では稀な一夜は暗く深い、洞穴の中にて、昼夜も解らぬままに続いたことだろう。

ご案内:「魔族の国・洞窟(過激描写注意)」から宿儺姫さんが去りました。
ご案内:「魔族の国・洞窟(過激描写注意)」から羅獄さんが去りました。