2024/07/06 のログ
ご案内:「王都マグメール 冒険者ギルド」にシトリーさんが現れました。
■シトリー > 冒険者たちで賑わいを見せる王都マグメールの冒険者ギルド
ルーキーからベテランまで幅広い人材を擁しているのは、やはり王都ならではだろう。
壁一面に打ち付けられたボードには、いくつもの依頼―クエスト―が書かれた紙が張り出されている。
それらに目を向ける者がいれば、併設された酒場で早くも酒盛りを始める一団もいる。
老若男女、職業はおろか、種族さえもバラバラな、まさに混沌とした場所ながらに、
不思議と何かしらのまとまりも感じられる空間だった。
「わぁ……っ!
ここが、冒険者ギルド……」
軋む木製の扉を開いて入ってきたのは、聖職者らしい聖衣を身に纏った少女だった。
中へと入るなり、きょろきょろと辺りを見渡している様子は、王都で時折見かける「おのぼりさん」に違いない。
場違いなそんな少女の様子を、生暖かく見守る者もいれば、関心もなさそうに視線さえ向けない者もいて。
「きゃっ――!?
ご、ごめんなさい……!」
入口のすぐ傍で突っ立っていたためだろう、後ろから入ってきた誰かとぶつかってしまい。
ご案内:「王都マグメール 冒険者ギルド」にイノさんが現れました。
■イノ > 今の姿の身分は学生なれど、冒険者志望と言う事で、時に簡単な依頼を受ける事もある。
まぁ、そんな関係もあってか、己としては少々不満なところはある訳だが。
これも色んな事に出会う可能性を上げる、その為ならば、仕方ないかと思うところ。
そうした事もあり、今日も一応、何かあればとやって来た訳で。
「………おっと?」
いつもの感覚で、扉を開き、ずかずかとカウンターへと向かって行こう。
と、思ったのだが、入った途端に目の前に映ったのは、人影が一つ。
いや、まさか入り口前で止まっている、なんて思ってもおらず、足を止める間もなくぶつかった。
軽くたたらを踏むも、転んだりはしないのだが、そのぶつかった相手はどうなのだろうか?
■シトリー > 背後からの不意打ちに、前のめりになる。
これが全身鎧を着込んだ大男だったなら、まず間違いなく小柄な少女など吹き飛んでいただろう。
けれど、ぶつかってきた相手も自分とそう変わらない小柄な少女だったなら、どうにか体勢を持ち直す。
「ご、ごめんなさいっ!
―――邪魔、しちゃってましたよね。」
二度、三度、片足で跳ねるようにしてから、振り返る。
慌てた様子で勢いよく頭を下げて、謝罪を口にする。
ちらりと様子を窺えば、ぶつかってきたのは女の子だったらしい。
幸い、向こうにも被害らしい被害はなさそうだと知れると、ほっとした表情を浮かべ。
「もしかして……冒険者さん、ですか?」
冒険者に憧れはあれど、いきなり傷痕だらけの猛者に話しかける勇気はない。
けれどそれが年若い少女であれば、話は別で。
ギルドに足を運ぶのだから、自分のようなおのぼりさんでない限りは関係者に違いない。
依頼を頼みに来た客側という可能性もあるだけに、訊ねるその声音は恐る恐るといったもので。
■イノ > 一応、今の己は近接戦を主とした、戦士を目指して…との設定で活動をしている。
それがぶつかっただけで転んでは、お話になりません、と言う事で、こちらは平気なのだが。
…どうやら、相手も何とか転ばずに済んではいるようだ。
「あー…いやいや、良いよ。
でも危ないからね、次からは気を付けよう?」
ぶつかったのは、どうやら今の己と外見年齢的にはそう変わらない少女らしい。
格好から、聖職者の類、とだけは分かる…後はあれだ、どっかで見た記憶がある気がする。
気がするだけで、学院関係者とは、その恰好で気付けていないのはこちらだけだろうか?
ともあれ、勢いよく謝罪する少女に大丈夫だと、ひらひら手を振ってみせ。
続く言葉に、かくん?と軽く首を傾げた。
「いやー、冒険者志望ではあるけど、まだ冒険者じゃないねぇ。
とりあえず、学生でも簡単な依頼は受けさせて貰えるし、ちょっとやってみるかーって来たところ。
そっちは、どうなのかなぁ?」
違う違うと、続けて手を振り応えながら、改めて、そんな少女を見詰めてみる。
正直、見た目で判断するのはあれだが…どうも、見た目まんまな感じがして仕方がないのだ。
冒険者じゃないか、駆け出しか、そんな感じに。
■シトリー > どうやら気さくな性格らしい相手は、ぶつかったことを怒ってはいないらしい。
肩がぶつかっただけでも、流血沙汰になることもあるらしいと聞いていただけに、そこは少し安心する。
少し考えれば、そんなことはそうそうないとは知れるのだけど、
何分、外の世界の知識といえば、伝聞情報だけの少女には、それが正しいかは分からず。
「冒険者、志望……!
えっ……? 学生でも、依頼を受けられるんですか?」
まさに青天の霹靂、目からうろこの、情報だった。
初めて聞いた、その内容に思わず前のめりに相手へと近づいて。
「うぅ……私も受けてはみたいのですが……今のままだと邪魔にかならなさそう……
えーっと、なんて説明したら良いんでしょうか……
冒険者に憧れてて、一目見てみたいなって。そんな感じです。」
その簡単な依頼というのが何なのかは気になるところ。
けれど、まだ王都の来たばかりで、地理でさえ明るくはない。
そんなわけだから、他のギルドを回ってみるというのは論外に近い。
だとすれば、自分が受ける、受けられるかどうかは別にして、
良さそうな依頼があれば、見てみるというだけでも勉強にはなり。
■イノ > まぁ、考えてみれば、ぶつかった相手の性格次第では色々とあるものだ。
であれば、少女が不安げな様子を見せるのは、仕方がないのかもしれない。
安堵する様子を見せる少女、その肩を、ぽんぽんと気軽に叩くフレンドリーさを見せつつも。
少女からの言葉、更には前のめりに近付いてくる行動に、首を傾げたまま。
「らしいよ? まぁ、私もあんまり詳しくは知らないけどね。
将来を考え、少しでも経験を…だったっけかなぁ?
何にせよ、危ないのとかは受けさせてくれないけど、簡単なやつならって事で」
軽く視線を上に、思い出すようにすれば、再び少女へと視線を向け、それを伝えながらも。
後の少女の言葉を聞けば、ふと何かを思い付く。
その内容は…まぁ、良い事なのか、悪い事なのか、後々に分かるかもしれないが。
「そっか、あなたも冒険者とかを目指してる、って感じなの?
そうだねぇ…だったら、私がこれから受ける依頼、一緒に行ってみる?
さっきも言った通り、私はまだ冒険者志望だから、危ないのは受けれないし。
そうした依頼なら、付き添いを連れて行ったりするのだって、大丈夫だと思うよ…多分?」
にっこりと笑顔を浮かべながら、それならば、と言わんばかりに問い掛ける。
ここまでの会話から、色々と知らない事が多いのだろう、色んな意味で。
だったら、せっかくの機会、色々と教えてやろう…なんて、考えを浮かべてはみる訳だ。
少女からすれば…まぁ、うん、ある意味勉強にはなるだろう。
■シトリー > 相手の説明を、僅かでも聞き漏らすまいと真剣な様子
簡単な奴と、ひとりじゃそう言われても、どうにもできず。
「えと……目指してるって言って良いのか……
できるなら、目指したいと思うんですけど……」
憧れはあっても、果たして冒険者になれるかは分からない。
今はとりあえず勉強だろうと、学院で学んではいるけれど。
「―――ご一緒して、良いんですか?
だったら、そのぜひお願いしたいですっ!」
学院での色々をすっ飛ばして、いきなり体験できてしまうらしい。
コクコクと首を縦に振るけれど、相手の方も確証はないらしい。
少女二人が向かう先に、果たしてどんな依頼があったのか。
それはまだ誰も知らず――――
ご案内:「王都マグメール 冒険者ギルド」からシトリーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 冒険者ギルド」からイノさんが去りました。
ご案内:「設定自由部屋4」にメテオラさんが現れました。
■メテオラ > 【お約束待機中】
ご案内:「設定自由部屋4」にプリスカさんが現れました。
■メテオラ > 【過激シチュになりそうなので、部屋移動します】
ご案内:「設定自由部屋4」からメテオラさんが去りました。
■プリスカ > 【移動します】
ご案内:「設定自由部屋4」からプリスカさんが去りました。