2025/01/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にヴァーゲストさんが現れました。
■ヴァーゲスト > 金がない、安酒を飲む金すらない。
ギャンブルで一発逆転なんて夢を見たが所詮夢。
すっからかんの財布を何とかすべく仕事がないか馴染みの冒険者ギルドを訪れた。
んで、早速仕事がないか或いは賞金首の情報はないか?と尋ねたところ、
仕事もなきゃ賞金首の情報もないって事でジョッキにミルクを頂いてギルドの片隅のテーブル席へと追いやられた。
仕事が来れば紹介するし、情報があれば呼ぶから座ってろと。
一応今回に限り条件はゼロ。
荷物持ちでも何でもやるから頼むわ、あと酒も、と言い残して、
冒険者ギルドの片隅のテーブル席にドカッと座る。
座って直ぐにのどが渇いてたのでミルクを頂くことにした。
ジョッキに口をつけて、ぐい、と酒を飲むように傾ける。
口の中が酒の口だったので、ものすごくマズイが、仕方ない。
これも金がないのが悪いし、あの時に賭けた数字を見事によけた球が悪い。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にタピオカさんが現れました。
■タピオカ > 冒険者ギルドに一瞬、外の冷気が吹き抜ける。
裏地のついた冬用のマントに身を包んだ小さな人影が入ってきたからだ。
その人物はカウンターごしにギルドの案内役と一言二言、何か言葉を交わした。懐から羊皮紙を取り出して広げる。
少し難しそうに首をかしげた案内役は何か思いついたように顔を上げ。
そして、片隅のテーブル席を指差した。
毛先になるにつれ赤い髪、碧眼の男がマズそうにジョッキを持ち上げる彼を。
「こんばんは、先輩!
急ぎの仕事なんだけど、付き合ってくれたら嬉しいなー」
フードをあげると、褐色肌に短い銀髪。
青緑の瞳をにこやかに微笑ませて気安く挨拶をする。
先ほどギルドの案内役に見せていた羊皮紙をひらり、彼の片目の前に揺らしてみせた。
スノーウルフの群れの討伐。
魔物化した巨大個体がゾス村のすぐ近くに居着いてしまったらしい。
事態を深刻に見た村長が早馬を走らせて王都のギルドへ依頼を出した等の旨が記されていて。
「ちなみにー。前金ありだよ?」
そっと彼の手にしているジョッキを覗き込み。
それが酒精ではなくミルクだと見るや、悪戯っぽい声音になる。
■ヴァーゲスト > 生温かなミルクを冷ますような冷たい風は幸いな事に、
片隅の寂れたテーブル席には届かなかったが、意識が僅かに出入口の方へと向く、けどそれだけ。
冒険者が何人来ようが興味なし。
興味があるのは金の匂いと酒と女、あと誉。
賞金首の情報と、後……温かいベッドも付け加えておく。
さぁて声からしてガキだ、まあオレには関係ないだろう。
――…と思ったが、白羽の矢が立ったらしい。
自分の方へと足音が近づいてくるのに、ジョッキをテーブルにゴンッと落として、
少々大げさなくらいにため息を吐いて、やれやれと首を横にふる。
「……いやぁーお兄さん今コイツを飲むので忙しいんだ。
あと10年、若しくはもうちょっと乳が育ってから出直しな。」
隻眼、チラリとフードをあげてにこやかに(気安く)笑む少女に視線を向けて、
声だけで年齢を判断し幼いと判断して少々荒っぽい返答を返すと、
ジョッキを持ち上げてまた生ぬるいミルクを飲もうとした所に中を覗かれて、続く言葉に舌打ちを返す。
もちろん舌打ちの相手は少女ではなく、ギルドマスターにだ。
「……前金あり、は、悪くねぇんだけど。
ガキのお守りは勘弁願いたいね。」
口では不愛想に答えよう。
でも、前金は非常にそそられる。
その金が幾らくらいか不透明だが、安酒飲んで娼婦を買って、くらいはできそうか。
悪戯っぽい声の少女に対して、足元を見られるのもアレだと、あくまでも塩対応を通すつもりである。
口にした通り、どんな依頼にせよ少女を連れて歩くような事態は当然避けたい。
■タピオカ > 「そっかー。残念。
それじゃ他をあたるよ。ごゆっくり!」
もちろん冒険者は自由業。気乗りしない相手を無理強いするつもりはない。
依頼書をしまい込むとひらりと手を揺らし。
屋内に居る他のテーブルへと向かい――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」からタピオカさんが去りました。
■ヴァーゲスト > ――…少女を見送る。
合わないものは仕方ないし、無理に合わせるつもりもない。
少なくとも足元を見られるのは好まないし、ガキの相手をするつもりはない。
「へいへい、他に言うことを聞いてくれる優しい奴がいるといいな。」
手をひらひらと振って見送れば持ち上げたジョッキを傾けて、生ぬるいミルクを喉に胃に流し込み、
ミルクくさい溜息を大きく吐き出した。
「……しかし、ここまで仕事がないもんかね?
いや、先ほどのお嬢ちゃんは別としてだ。」
時期的に野党も寝静まるとか、獣は冬眠とか、そんなのだろうか、
軽く首を傾げて苦笑いを口元に浮かべて次なる機会を待つ。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」からヴァーゲストさんが去りました。