2024/04/21 のログ
ルフィナ・エニコフ >  
「よかったわ。
 かなり長い間、国を離れていたから忘れられたんじゃないかと思って不安だったのよ」

堂々と座っておきながら、忘れられていたらどうしようかと緊張していたらしく。
それがほぐれたのかゆっくりと背もたれに身体を預け。

「私もこんな堅苦しいところは好みじゃないんだけれど。
 父がたまには接待に付き合えとうるさくて、結局は言い訳して抜け出してきたんですけどね」

クスクスと笑みをこぼし。
彼女を知るものであれば、危険な遊びでも躊躇なく手を出してしまうことは周知でもあろう。

「メイラも元気そうで安心したわ。
 相変わらず活躍しているみたいね」

一応場所もあって言葉を選びつつ。
ダンドリオ家として、武勇と色の両方で噂の絶えない相手をたたえるように言い。

メイラ・ダンタリオ >  
   「ええ、貴女を見かけることはあれ以来無かったはずですもの。
    わたくしも、戦場と行き来するばかり。
    ああいった場所は足を運んでませんわね。」


 お互い、記憶に残っているかという線が気になるくらいだったらしい。
 メイラの記憶が、思い出されるほど強烈な何かがあったということながら、それは話す場所ではないだろう。
 杯をもう一つに、白桃ワインを注いで差し出しながら、ぐびりと傾け。


   「悪い子ですわね。
    でも、放っておいて攫われるのも癪というもの。
    わたくしの気が済むまで、今夜は傍にいなさいな。」

 
 早々と手放す気も無く独占を告げると、空の皿 新たな人物のタイミングで食事は納めた様子。
 噂と聞き、八の字に眉を描いて笑みを返すか。


   「意味のないアスピダ 絶え間ないタナール。
    どちらかに居てから此方に戻る事ばかりですわ。
    進展めいたこと、この手で為せればいうことはないのだけれど。」


 その瞳は再会を喜んだ後だというのに乾いている。
 どうしようもなく満たされていない飢えがあるのだと隠していない、赤い霞色。


   「ふふ、とりあえず出ましょうか。
    久しぶりに会うとあの思い出ばかり募りますもの。」


 堂々と独占を告げた以上、再会の言葉と時間も早々に場所を移すと告げる姿。
 双子の片割れもその気はありありと見えて、会計を済ませると共に出ていくだろうか。 

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 レストラン」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。
ルフィナ・エニコフ >   
「ふふ、どこも同じですね。
 まぁ私の方は色々と'刺激的な'体験をしてきましたが・・・」

相変わらず戦続きの様子を浮かべる相手にクツクツとこらえるように笑みをこぼし。
食事を終えて立ち上がれば自らも席を立ち。

「えぇ、私も話し合いことはたくさんありますから。
 ダンドリオ家と親睦を深めといっておけば父も納得するでしょう」

そういって近くのウエイターに声をかけて軽く伝言を頼めば相手とともに店を後にしていき

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 レストラン」からルフィナ・エニコフさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店街」にリーナさんが現れました。
リーナ > 穏やかな春の日差しが周囲を温めている。
 平民地区の商店街を一人歩く少女は、にっこりとした頬笑みを浮かべながら、人々の行交う道路を進む。
 本日は、診療所も休みなので、私服である、お気に入りの白いワンピースを身に纏い、キョロり、キョロりと周囲を見回す。
 今日は、家族の皆は忙しいのか、一緒に歩いてはいない。
 それがちょっとばかりさみしいのだけど、それは仕方がない事だと思う。
 一人きりでも、ウインドゥショッピングは楽しいものだ。

「お昼になりましたら、何を食べましょうか……。」

 お仕事をしているから、給料も持っているし、お小遣いも持っている。
 ちょっとくらい、美味しいものを食べても良いかな、なんて考える。
 でも、ご飯くらいは、皆で食べたかったな、と思うのだ、姉達や、お母様たち、皆わいわい楽しく食べられるのではないかしら、と。
 大家族のトゥルネソルだ、きっと楽しいでしょう、と考えて。
 しかし、皆が忙しくて来れないのだから、仕方がない。
 また、今度の機会に、呼んで、皆で食べたいな、と、商店街を進むことに。

「あ。」

 何か、ケータリングできるモノを買って、持って帰るのも、良いかなぁ、と。
 思考が、ウインドショッピングから、食事にシフトしてしまうのは、時間的に仕方がない事なのかもしれない。

リーナ > ウインドウショッピング、目的がない事であれば、目的の変更と言うのも、言葉面で言うなら変な話になろうものだけど。
 ふらりふらりと、リーナの足取りはあちらこちらへと動いてしまうのも仕方がない。
 気が付けば、酒場とか、レストランとか、そう言った食事方面の場所に来てしまう。
 仕方がない事なのだ、ドラゴンと言うのは兎にも角にもたくさん食べる。
 母親であるゼナもまた、健啖家であり、皆があっけにとられるぐらいに食べる、ドラゴンじゃないのに。
 くるるる、とお腹が鳴ってしまい、誰かに聞かれてないかな、と右に左に向いて。
 ちょっと頬が熱く赤くなってしまう。

「早く……ご飯にした方が、良さそうですね。」

 はしたない、とぽぽぽ、と頬を染めながら、それでも、何処にしましょう、とみやる。
 どれも、何処も、美味しそうな匂いがする、お腹が減っているから、尚更感じるのだろう。
 ああ、あれも良いです、これも良いです。
 リーナは、ふらりふらりと、良い匂いに導かれるように、歩いて彷徨う。
 甘い匂い、お菓子の臭いもする。
 嗅覚が良いのも善し悪しなのかもしれません、と、思わず思ってしまった。
 甘い匂いの性で、更に、どれにしたら、と悩むのだ。

リーナ > 暫く、道を進みながら、様々な料理の店を眺める。
 あれもおいしそう、これもおいしそう、決めるのに、とても、とても勇気とか、必要だった。
 そして、結局、此処にします、とレストランのうち一つに、決める。
 いい匂いがするし、看板にあるメニューも豊富、屹度、美味しいに違いない。
 店の中にも、それなり以上に人がいるのが見て取れる。

「それでは……!!」

 がんばります、と何に頑張るのか、それは、リーナ本人しか知らない事だ。
 とことことこ、と、少女は、店の中に入っていく。

 そして、食事を堪能して、少女は帰るのだった―――

ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店街」からリーナさんが去りました。
ご案内:「辺境の貴族の屋敷」にメレクさんが現れました。
メレク > 王都から離れた辺境の地、サマリア辺境伯領。
魔族の国と隣接するその土地を治める領主の館で夜会が催されていた。
控えめに照明を落とした薄暗いホールには管弦楽団による艶やかな音楽が鳴り響き、
華やかなドレスで着飾った男女が肌が触れ合う程に身体を近付け、会話や舞踏に興じている。
そして、灯りの届かぬ会場の隅からは男女の熱い吐息や嬌声が、音楽の途切れる合間に漏れ聞こえてくる。

表向きにはやんごとなき者達の社交の場である不埒な夜会。
だが、その実、この屋敷で行なわれているのはただの乱痴気パーティではなかった。
王国貴族と魔王、二つの顔を持ち合わせ、人界と魔界の各々にて隣り合わせる領土を有する大領主。
そんな彼が莫大な富と権威をちらつかせて集めた客達には人間、魔族、双方が存在した。
しかし、屋敷全体に施された認識阻害の魔法の影響で来客の殆どは正体が何れであるのかを知らずに接している。

結果、羽目を外した教会の司教が淫魔の女王とまぐわい、精を搾り尽くされて、
魔軍を率いる勇猛な将軍が、擬似陰茎を身に着けた貴族令嬢に尻穴を掘られて嗚咽を漏らす。
普段であれば敵対する人間と魔族が、仲良く揃って快楽に翻弄されて堕落する様を、
会場中央の壁際にて二人掛けのソファに腰掛けた夜会の主は愉快そうに眺めて嗤うのであった。

ご案内:「辺境の貴族の屋敷」からメレクさんが去りました。