2024/04/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 レストラン」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ >  
 富裕地区内のレストラン
 治安が良い分だけ、どの店も平民地区に比べ敷居が高い。
 貴族や商人、身分の高い騎士などが多い中、時折やや場違いに見える屈強な人間が着ているものだけ取り換えられているのは
 護衛やお気に入りを傍で金で従えさせているせいだろうか。


  「―――(がもっ)」


 そんな中、貴族という身分でも護衛も無しに一人、目の前の肉料理
 余計な付け合わせや草もない 脂身やスジの無い芯肉を只管取り込み続けているのがメイラ。
 塩と香辛料で焼いただけの肉に、黄緑色に摺り降ろされた辛みを擦って頬張っている。
 甘ったるいソースの気分ではなかったのか、今日はそんな味付けでひたすら摂取している様子。

 空の皿が数枚ずつ重ねられたまま、白桃ワインも一本丸々と開けてしまっており、二本目を開封している。
 一枚肉であったり、いろいろな柔らかい部位のより合わせであったり、サイコロ状であったり。
 肉の好みの部位や状態であればいいように、ステーキは姿形を変えて登場している。
 ギザ歯の奥へ押し込まれ、咀嚼され飲み込まれる姿。
 時折肉脂が唇を浸すなら、首元に取り付けたナプキンで軽く押して取り除く。
 周囲は、当人がどういった者か知らなければ面白そうに見つめ、逆に知っている者からすれば
 あまり関わらないようにその食事の邪魔をしないだけに務めている。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 レストラン」にルフィナ・エニコフさんが現れました。
ルフィナ・エニコフ >  
久方ぶりに戻った王都にて。
たまには貴族としての仕事もせよと命じられ、会食に巻き込まれて訪れたレストランにて。
硬い空気から逃げるように席を外して外の空気を吸おうと店内を歩いていた時。
店の隅で懐かしい顔を目にすれば笑みを浮かべて近づいていき。

「久しぶりね、メイラ」

周りが声をかけないよう躊躇する中。
遠慮なく声をかければ向かい合うように相手の前に座り。

メイラ・ダンタリオ >  
 肉と酒精。
 それだけを取り込んで血肉に変える姿。
 黒い髪 黒い衣 赤い瞳とギザ歯。
 特徴的な姿に堂々と目の前に座り、声を掛ける若い女性の姿。
 まだ学生じゃないのか、と周囲がチラリと目をやる。
 それはメイラという狂犬のような、混ざり者相手には若すぎていて、薄い興味を抱かせる。


   「…、…(もぐもぐ)。」


 当の本人であるメイラは、目の前に断りもなく座り再会を口ずさむのに刹那的に間をおいて咀嚼しながら
 その霞磨きのようにハイライトが薄い赤い瞳で映す。
 カチリ、とナイフとフォークを皿の上に置くと、口元を拭いてから ふと、 あ という表情をして。


   「ええ、久しぶりですわね。
    社交界以来?中々強烈な出会いだった割に、一瞬見つめてしまいましたわ。」


 クスクスと笑んで迎え、歓迎する素振り。
 周囲は知己なのかと興味は薄れただろうか。
 本人同士でしかわからない 社交界以来 強烈な出会い というワード
 浮かべている笑みはやや悪戯めいているか。


   「こういう場所で出会うとは思わなかったけれど、貴女御一人?」


 貴族が仮にも、自分の様に一人なのか?
 男性がクラブで出会いを広げるのと違い、中々危ない夜遊びに見えてしまう。