2023/11/27 のログ
ご案内:「ヴァルケス武器防具店」にアドラーさんが現れました。
ご案内:「ヴァルケス武器防具店」にイーヴィアさんが現れました。
アドラー > 王都、平民地区にある武器防具店
聳え立つ煙突が特徴的なそこの前に青い瞳の男が立つ。
左腕を軽く回し、小指から順に指を一つずつ折り曲げて、感触を確かめたのちに入店する。

「失礼」

ドアの小さなベルが鳴る。
広々とした店内には数人の冒険者と思わしき客と、店の従業員。
壁に陳列されている武器を一望しながら、カウンターの方へと向かい、接客担当の従業員に声をかける。

「アドラーの名前で先週武器と道具の制作を依頼した者だ。
 店主に一週間後に来てくれと言われたんだが、進捗はどうか聞いてほしい」

微笑みながら従業員へそのように問いかける。
以前も店主は奥の鍛冶場に居た。今回も店頭ではなく奥で作業中なのだろうと踏み、ちょっとだけ待つことにしようか

イーヴィア > (店内は、ゆっくりと閉店に向けて動いて居る
其の中で訪れた来客に、店内の視線が向き、直ぐに
いらっしゃい、と様々に声が響いただろう
一度来た客の顔の覚えは良い、名乗られれば直ぐに理解し
今は奥で、作業場の整理をして居た店主のもとに
従業員が一人、呼出しの声を掛けに向かった。

程無くして、待ち人は姿を現す。
来客の顔を見るなり、よう、と片掌を掲げて口元に弧を描き。)

「進捗確認か、んじゃ、見て貰うとするかね。
……裏に来な、試し切りの部屋が在るんだ、其処に用意して在る。」

(世間話で茶を濁すよりも、相手の事だ、気になるのは何よりも依頼の方だろう、と
早々に切り出し、店舗の奥、許可無しには立ち入れない部屋へと案内する
客用、そして、鍛冶屋が出来を確かめる為の試技部屋
木人形が置かれた其処に、招き入れると言う事が何を意味するか

――閉店処理は任せると、最後の従業員へ言い残し
先んじて部屋の中へと消えてゆけば、部屋の中
安置されている木箱に掛かった布を、ばさりと取り除くのが見えよう)。

アドラー > 「やぁ」

少しの間待っていると、赤髪の彼が姿を現す。
相手の動きに合わせてこちらも左腕を挙げて挨拶を。
腕の傷も、痛みも、完全に治ったことを言葉ではなく動きで彼に示唆する。

「あぁ、君の腕前を是非とも拝見させてくれ。
 へぇ…そんな場所が。わかった、行こうか。」

彼の案内のもと、試技の部屋へと案内される。
店頭と雰囲気の違った年季の入った空間。恐らく何人もの戦士が足を踏み入れた空間。
木人形を流し目で確認しながら、木箱の方へと目を向ける。

きっとあれが例のものか。
店主の動向と木箱中身にやや緊張感を持った表情で注視する。

イーヴィア > (布を畳み、傍の棚へと戻した後で、蓋を開ける
緩衝材としての木屑の中に埋められた物を、手を入れて取り出せば
手の中に在るのは、黒き刀身。 魔黒石の艶やかな色合い其の物を宿した、一振りの剣

魔黒石を製錬し、インゴットへと変えた物を魔黒鋼と呼ぶが
実際に製錬を掛けて、鋼として使えるのは少量だ
其れでも、30㎏分の鉱石を集めただけあり、武器として鍛造するには十分な量となった
形状はサーベル、但し、一般的には付随する護拳が無く、鍔のみ
柄は長めで、片手持ちと両手持ちの両運用が可能
刀身は片刃の半曲刀で厚めの造り、峰打ちを仕掛ける事も問題は無い
柄の部分は白い、象牙質の素材が垣間見え、其の上から革巻きで滑り止めが為されており。)

「――――……先ず、此れが以来の品、一つ目だ。
完全に一任されたんで、ちょいとばかり考えたが……。
……御前さんの場合、サーベル辺りが色々と、都合が良さそうだと思ってな。」

(これは、完全に個人的な判断になる、が、己が見立てに一任された以上
責任を持って仕上げた心算だと、言葉を足そう
剣を相手の前まで運び、持つ様に促す。 軽く木屑を払いながら、其の柄を預ければ
其の握りや重み、振りを確かめてみろ、と。)

「――…柄はワイバーンの牙を使ってる。 火にも熱にも強いからな。
ただ、其れだけじゃあ足りねぇから、火蜥蜴の革で柄を巻いてる。
そう簡単に擦り切れる様な物じゃあないから安心しな
丁寧に使い込めば、手にも馴染むようになる筈だ。」

(――魔黒鋼の、其の性質。 態々と、この素材で獲物を作れと頼んだからには
考慮しなければならない要素が、熱の対策、で在った
一般的な金属素材による柄では、熱が遮断出来ず手を焼いて仕舞い兼ねぬ
断熱性と、耐久性を両立した柄作りこそが今回
一番考慮した部分、でも在った)。