2024/01/04 のログ
ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」(イベント開催中)」にアマーリエさんが現れました。
アマーリエ > ――いつ終わるとも知れぬ包囲、見張りの中、どこそこの部隊が抜けるとなればどうするか。

簡単だ。穴埋めの部隊を用意するのである。
言葉にするのは容易い。だが、冬季と相俟って疲れが募る戦域に放り込まれると分かっていて、士気が上がる者はそう多くない。
今回の補充部隊もまた然り。やれ、流行り病にかかった。はたまた、腹を壊した等々。
最早子供の言い訳同然の理由を重ね、遅参するのに痺れを切らしたのか。当座の穴埋めに寄こされた部隊がある。

「……城攻めは別に嫌いじゃないけど、決め手が定まらない処に放り込むのは止めてって何度も進言した筈なのに」

城塞都市「アスピダ」。幾度も知れぬ夜を迎える中、かの都市に近い丘の幕舎に数体の竜と騎兵部隊が差し向けられる。
竜の乗り手のマントや先ぶれたる騎兵の槍に掲げられた旗に記された紋は、翼を広げた黒竜の意匠。
王国軍第十師団の長たる女騎士は兜で頭を隠すことなく、幕舎の外で腕を胸の前で組みながら憂鬱げに遠く見える城塞を睨む。
どんな早馬よりも速く、そして何よりも強い戦力を抱えている自負は、ある。否定はしない。
だが、現状としてまだ戦況を大々的に押し込める何かというのは、見えていない。
裏で何やら動いでいると思わせるものは噂含め、察してはいるけれども、明確な解というものも掴めてはいない。

「遅参している奴らの顔を見たいわ。それとせめて、何か憂さ晴らしでもあれば良いけど……」

だが、命令は命令である。後続に引き継ぐにしてもまだしばらくは掛かるだろう。
部下たちには空っぽとなっていた幕舎の整備、物資の搬入後は休息する様に伝えている。
命令なく、勝手な判断で攻め入ることもあるまい。そも、そうする意味と必要が今の局面では薄い。

ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」(イベント開催中)」にルフィナ・エニコフさんが現れました。
ルフィナ・エニコフ > 街への移動途中。
いまだに包囲戦を続けていると噂を聞きつけ、ついでに様子を見に行こうと城塞都市に脚を向け。
噂通り、城を包囲する陣幕に近づけば家紋を見せて通過し。

「ふぅん。
 この様子だと兵士の士気はかなり落ちてるわね……。
 酒か……消耗品の女でも送れば多少はましだろうけど、そうなると規律が保てないか」

疲れた様子の兵士たちを横目に見ながら。
より大きめの幕舎へと近づいていけばそこで腕を組んで険しい顔をしている女性に気が付き。

「こんにちは。
 エニコフ家ルフィナと申します。
 たまたま近くまできたので、何か支援が必要なものがあればと思ったのだけど、貴女が司令官かしら?」