2024/04/06 のログ
■チョンウェン >
超人の眼光はその隆起を見逃しはしなかった。
肉が全身の獲物を殺すために、文字通り"力を込めた"。
技術ではない、純粋な力技。それは間違いなく、彼女の自信の現れでもある蹴り。
なんと豪快で、なんと剛毅な。空気を切り裂くどころかなぎ倒す轟音が迫る。
「──────!!」
両手を突き出すように構えるチョンウェン。
"敢えてそれを受け止めることにした"。
文字通り人間ごときは木っ端微塵にする蹴りなのだろう。
普通の人間ならば余りに愚かな行為ではあるが、"超人ならば別"。
メキ、"同じように筋骨が隆起"し、肉がぶつかりあった瞬間轟音が洞穴を揺らした。
天井から僅かに崩れる土塊、ひび割れる地面。ミシリと軋む全身の肉体。
膨張させた肉の両腕が、鬼の必殺たる一撃を"受け止めてみせた"。
「……ッ!!」
凄まじい衝撃が全身の肉に響く、痺れさせる。
ギチギチと骨肉が悲鳴を上げ、思わず奥歯を食いしばった。
それでも、笑みは決して絶やさない。
「流石は宿儺姫……ッ!噂に違わない剛力だね……!!けど…ッ、今度はボクの番だ!!」
領主たるもの、常に"余裕"は決して絶やさない。
今の一撃が本気だなんて決して思いはしない。
ただ、今回のは文字通り"正面から受けて立つことに意味がある"。
両目の紅を見開き、受け止めた足を弾くように捌けば前進。
一歩の踏み込みが岩肌を貫き、瓦礫を撒き散らす震脚。
ぐっ、と力の限り握りしめた拳一閃。蹴りのお返し正拳突き────!
同じくして狙いなど定めない。
その威力を自負しているのは相手だけではないという"意趣返し"だ。
この一撃、鬼ならどういなす────?
■天ツ鬼 >
洞窟の中に轟音が響く。
肉が肉を打つ音と思えぬそれは反響し、空気を揺らし、恐らく洞穴の外にまで届いたか。
「お、おぉ…我が渾身を受けるとは…!さては人間ではないな!?」
鬼に面と向かって喧嘩を売るだけのことはある。
今度はそちらの番であると、そう宣言を受ければ鬼はさも愉しげに嗤う。
己の一撃を力で受け止められるなど実に久しい。
───しかし、順番などを守る鬼はいない。
「むん!!!!」
雄々しい唸り。
体幹の強さもまた頑強なる肉体に備わるものか。
大薙の蹴りを受けられた状態からすぐに姿勢を正し、向かい来る正拳を待ち受ける……ではなく。
その拳に向け、力ませに振り被り、鬼の反射神経にて間に合わせが褐色の拳を叩き込む。
正面から己の攻撃を受け止めてみせた超人。なればどちらの一撃が強力かも実に興味が湧くところ。
受けるでも避けるでもなく、いなすでもなく。
真正面から拳に拳を衝突させた───!!
■チョンウェン >
チョンウェンは本来、このような力任せの戦い方はしない。
自らが会得した技を用いて戦う拳闘士である。
では何故力比べ、真っ向勝負などという戦いをしているのか。
"セールスポイント"だ。彼女の好感を稼ぐための、敢えての行動。
力自慢というわかりやすいセールスポイントは、彼女の好感に入ると思ったからだ。
「! 全く……ッ!!」
少しはいなされるかと思ったが、まさかの"力比べ"。
思わずこめかみに冷や汗ものだが、彼女が乗ってきている証拠だ。
ならば、受けて立つまで。一切臆するはずもなく、互いの拳がぶつかり合う────。
二度目の轟音、爆音。
天井が、壁が、激震する大気によってひび割れていく。
ガラガラと音を立て始める周囲の岩肌。無論、そんなものを"意に介すことはない"。
今、この瞳には、眼の前の彼女に夢中なのだから。
「──────ッ……。」
力と力。筋力がぶつかり合い、綺麗なまでに拳を合わせたまま静止。
文字通りの力の拮抗。腕力が肉を軋ませ、総動員させている。
鬼の頑健さが如何ほどかはわからない。
一見、互角ではあったが、チョンウェンの拳からは皮膚が裂け、流血が吹き出した。
滴る赤い血液は人間の証。力みすぎた力と、鬼の衝撃による欠損だ。
当然、この程度の痛みは顔に出すことはないが、一瞬ばかり苦笑い。
「生憎だけど、何処まで言ってもボクは人間さ。
何の変哲もないよ。"呪われている"だけの、ねッ!!」
悪童に堕ちる為の愛されぬ呪い。
人間であるが故に、授けられた天賦の肉体。
しかし今は語るに及ばず。何より此れに感謝しよう。
拮抗させた拳をそのまま、空気を切り裂く回し蹴りを胴体に向けて放つ!
大鎌のように鋭く、一直線に、その胴を刈り取らんと迫りくる。
■天ツ鬼 >
───互角か!
鬼の笑みが深まってゆく…。
拳を拳を打ち付け、衝撃に洞穴の壁面が瓦解する。
それほどの一撃だったが、剛力を自負する自身と同等と言って良い打ち込み。
さすがに拳に痺れを感じるが、鬼の皮膚はなかなかに頑丈。
向こうの拳と違い流血を晒すまでではなかったが。
体の芯まで来るような痺れがその衝突の激しさを物語る。
「呵々、なんという謙遜!!
鬼と己が身一つで渡り合う天恵なぞ、呪いと呼ぶ者が何処にいる?」
力。
人間に限らずあらゆる獣が求める、在るに越したことはない要素。
種を超える程のそれを与えられているのであればそれは最早、祝福とすら言って良い。
細かい事情は、抜きにすればの話であるが。
拳を合わせるままに放たれるは瞬速の回し蹴り。
それを鬼は防禦は、しない。
「呵々ッ!!」
嗤い、合わせていた拳を解き、逃さぬとでも言うようにその手首を掴みあげる。
並の人間ならば即時、悲鳴をあげるだろう握力。
何をするかと言えば、そのまま腕を振りあげる。
さて、その目方は以下ほどか。
大木を抱きかかえ引き抜かんとする勢いあらば、上背こそ違えど重心は多少上振れるか。
そんなコト細やかな、重心がどうのということを鬼が考えるとは思えないが。
結果として多少なり、蹴りの要となる重心が上にすれるならば──その蹴りは鬼の彫り深い彫刻のような脇腹を抉るには至らず。
堅牢なる腹にそれを受け止め切られるだろう。
そして無論、蹴りの威力を減らすためにそんなことをしたわけではない。
当然である。この雌鬼は攻撃することしか頭にないのだから。
全ての防禦は己の肉体に受け止めさせる。
握りしめるニの腕の、肩の筋量が見る間に増し───
「なかなか…痛いぞ!!!」
そう吠えると共に、掴んだ腕を自身の背後に向け、大きく振り抜く。
洞窟の壁──剥き出しの岩肌に向けて男の体を叩きつけるように。
その様相はツルハシを振り被り岩に叩きつけるが如く、力任せという一言に尽きる───。
■チョンウェン >
「!おっ、とっとっとぉ……!?」
強靭な力が手首を締め上げる。
天性の肉体故常人のように砕けることもなく
密接した筋肉がしかと握力を押し返した。
宙に体が僅かに浮き上がるも、それでも蹴りは止まらない。
一足、確かに腹部を穿った──────!
「…手応えは、あったんだけどね…、…ッ!?!?」
確かに痛いとは言わせた。手応えもあった。
だが、ダメージが入ったようには微塵も見えなかった。
超人の自負はあるが、成る程。これは"鬼"か。
そう納得した瞬間、洞穴の景色が反転する────。
「かは……ッ!?」
岩盤が砕け、衝撃と痛みとともに全身をのたうち回す。
まさに道具のように叩きつけられた。亀裂に皮膚が裂け、一部の肉が裂ける感覚さえしている。
此処で気でも失えば、それこそ楽なんだろう。
しかし、此れは戦い、苦痛、苦境、不条理が綯い交ぜになるのは必定。
肺の空気を絞り出され、壁にめり込んだくらいでは"折れない"。
苦痛を奥歯と一緒に噛み潰し、ニヤリと引きつった笑みを浮かべる。
「いいや、呪いさ……!ボクはキミと違ってェ……!"人間"だからねッ!!」
過ぎたるは及ばざるが如し。
超人を自負はするが、此れは人にとって過ぎた力。だから"呪い"なのだ。
壁にめり込んだ背中にメキリと力を入れ、全身の筋肉が壁を、血と肉を舞い散らせる。
岩盤の破片を撒き散らし、背中の筋力で壁を蹴って加速したのだ。
狙いはその顔面。素早く伸ばした右手がその顔を捉えれば此方のもの。
"意趣返し"と言わんばかりに、全身の筋肉を隆起させ、全身全霊で床に叩きつけられてしまうが────。
■天ツ鬼 >
「手応え?あぁ、痛かったというではないか」
ダメージは確かにある。
鬼の脇腹にはうじ黒い字が刻まれ、痛々しい様相。
単純に、この鬼がダメージに慣れすぎているだけと言える。
如何なる闘争においても、基本的に攻撃から身を守るという行動を取らない故に。
「む…お主も大概頑丈じゃな…」
流石に終わるかと思っていた、刹那。
思いもよらぬ方法で加速する男に一瞬、反応をするのが遅れる。
「ぐぬッ!?」
体格の差も多少なりあろう、雌鬼よりも大きな手はその顔を掴み──。
「───おぉッ!!???」
そのまま後方の地面、岩盤へと後頭部を叩きつけられる。
大きく亀裂が入り、砕け舞い上がる土埃が映る鬼の視界は瞬間、歪む。
…これで昏倒でもしていればよかったのだろうが──この鬼、当然ながらしぶとい。
「ぐ、ぅ……ッ わ、我を押し倒すには…ちと細いぞッ!!!」
自身を叩き伏せた男の腹目掛け、前蹴り一閃。
引き絞られた矢の如く、一度縮こまった太股が前方への激しいベクトルを以って放たれる。
さすがに応えたのが表情は歪むが、それはそうとして反撃はする。
■チョンウェン >
確かに捉えた。一撃、岩肌を砕いて直撃。
無論、それでやったなどと微塵も思わないが……。
「ぐ…ッ!?が……ッ!!」
腹部からちぎれたんじゃないかと錯覚するほどの痛み、感覚。
剛槍めいた鬼の足先が腹部にめり込み、肉が、骨が軋み、裂ける。
弾ける鮮血が皮膚から溢れ、衝撃で内臓はミックスだ。
苦痛で意識が混濁しそうになるも、舌を噛み潰し意識を無理矢理引き戻す。
喀血。内蔵が傷ついたかもしれないが、それでも"笑みは崩さない"。
「だったら……!もう一撃ッ!!」
まだ腹に穴は空いていない。気力もまだ、闘志さえ折れちゃいない。
蹴りで吹き飛んだ体を空中バク転、天井を蹴り飛ばす加速。
その胸部めがけて一撃、ギロチンめいた膝蹴りが繰り出される!
■天ツ鬼 >
明らかにダメージは深いにも関わらず、反撃の気勢がまだ見える。
まだ先程の一撃が効いている故に、蹴り飛ばしたは良いものの、すぐ様立ち上がればしなかった。
故に、一瞬の攻防。
天井を蹴り一瞬で自らの元へと矢のように戻ってくる、その一撃は直撃する。
「ぐはッッ…!!?」
豊か実った双丘の中央。
薄くも堅牢な鬼の胸骨に膝がめり込み、鈍い音が洞窟に響く。
人間のものよりも遥かに硬く強固な鬼の骨格ではあるが、地に背をつけ挟み込む形での強力な一撃は見事それを打ち砕き、圧し折るに至る。
「ッぐ……オォオォォッッ!!!」
傷付いた気道からせり上がる、人と同じ赤い血を吐き零しながら、力任せ、腕を薙ぎ払う。
荒ぶる鬼の爪牙が空気ごと眼前を薙ぎ、斬り裂く。
文字通り、手負いの獣。状況、周囲、相手の状態、一切考慮もしない、見てすらもいない。ただの暴虐。
闘争を愉しげに嗤う鬼の容貌も、眉を顰め眼をギラつかせたそれに変わっていた──。
■チョンウェン >
「……!」
確かに一撃、さっきとは違って良いのが入ったはず。
鬼の頑健がどれほどかは知らないが、良いダメージは入ったはずだ。
同時に、手負いになったときこそきっとこの手合は"本領発揮のはずだ"。
「おっと……ッ!!」
それは獣と言表すが丁度よいのかもしれない。
力任せに何もかもを薙ぎ払う鬼の爪。空気を裂き、命をこま切れする凶器。
ギラついた獣の眼光が、ジリジリと空気として焼き付いてくる。
お互いに余裕はない。そもそも最初からこっちは歯を食いしばっている。
それでも尚、"口元の笑みは絶やさない"。
まるで嵐のような鬼爪の乱舞を前にしても、怯みはしない。
狙うは、一点────。
「そろそろ……!!」
ゴキリ、と両手が音を立てて、渾身の力を握り込んだ。
両腕の肉が隆起し、文字通り限界まで力を込め膨れ上がらせる。
全力全開の二対の拳。目前で腕を合わせ、爪刃の中へと半身を飛び込ませる。
殴るための両拳…ではない。超人の眼力が、無造作に暴れる爪の軌道を狙いを定め────。
「終わりにィ……しようかッ!!」
両腕を広げる。同時に、鮮血が互いの周りで弾けた。
隆起させた腕で、爪を"受け止めたのだ"。
とは言え、鬼の腕力とその凶器を容易く防げるはずもなく、切断とは行かずとも両腕に深々と突き刺さっていた。
ぼどぼどと止めどなく溢れる血流は、致命傷の証。
だが、最早痛みを気にする余裕さえない。隆起した両腕で、一瞬でも良い。
この爪を止めたものならば────。
「破ッ!!」
銀髪を振り乱し、渾身の石頭。頭突き!
文字通りその角っ柱をへし折らんとするために全身全霊、最後は頭を使っての力比べだ────!
■天ツ鬼 >
「ガァァッッ!!」
稲光にも似た翠光をその双眸から迸らせ、牙を剥き出しに鬼が吼える。
乱雑に振り回される鬼の爪撃。
それは、それに畏怖せず怯まず突貫する男の腕を深く刳り───
「──ッッ!!」
止められた。
みしりと腕の筋肉が隆起するも振り抜くこと叶わず。
ただの筋量、筋繊維の厚さでは説明のつかない。
強いて言うならば、覚悟の強固さ。
それが鬼の爪を喰い止めていた。
───そして。
人体最重部。もっとも硬い部分。
頭骨の前面を武器とした渾身の頭突きが雌鬼の頭部を捉えた──。
再びの爆発音にもにた轟音。空気が張り裂けんばかりに震える。
さて、結果といえば──男の想定とは僅かに違う結果かもしれない。
鬼の角を叩き折らんと差し向けられた乾坤一擲の一撃。
それを同じくして雌鬼が頭突きで迎え撃ったため、ヒットポイントは額と額──。
上からと下からといった構図にはなるが。あまりにも痛そうな音が互いの頭蓋に反響する。
「く…ぉぉ……ッッ」
互いの頭部が離れると、割れた額から鮮血が噴き出し、雌鬼はよわけ、後退る。
揺れる視界、耳の中では反響音が鳴り止まず…、衝撃は折れた胸骨へと響き……がは、と喀血するとその場に、どかりと座り込む。
漸く、その動きを止めた雌鬼であった。
■チョンウェン >
轟音の後、暫しの静寂。
チョンウェンにとっては、この上なく長い時間に感じた。
だが、ついに決着は付いた。先に座り込んだのは鬼の方。
短く息を切らし、肩を上下させながらふぅ、と大きく吐息を一つ。
「とりあえず、今回はボクの勝ち……かな?流石に生きてるよね?
……というかいっっっ……たいなァ……!ほんとに……ッ!骨までイったかなぁ……?」
一息つけばそれこそ夢から醒めたような現実に戻ったような感覚。
今迄我慢してきた痛みがそれこそ全身を駆け巡る。
今すぐのたうち周りたいし、なんならぶっ倒れたい。
それでも悠然と、飄々と"勝者"を気取るのは意地だ。
……まぁ、流石に全部は隠し通せないようで足は若干ぷるぷるしてるとかしてないとか。
はは、と苦笑いをしながらひとまず、見下ろしたまま咳払い。
「さて、と。キミに会いに来たのは他でもなくてさ。
ボク、自分の村を広くしたいから色んな人に……あ、一旦でてからにしようか。コレ。」
「……そもそも聞こえるかな?」
そう、ハントはハントでもヘッドハンティング。
この男、なんと伝承の鬼さえ人材ゲットしにきたのだ。
全ては気に入ってもらうための敢えてこういった喧嘩もけしかけたのも好感度稼ぎ。
命をかけたヘッドハンティングだが、思ったよりも白熱してしまったようだ。
何よりも此れは崩落の危険性がある。やりすぎた。
「……まぁ、移動しようか。とりあえず。」
何はともあれ、この喧嘩はこれで終わりだ。
相手が動けるかはわからないが外の仲間も呼んで帰り支度も始めよう。
ヘッドハンティングの話は、それからでも遅くはないだろうし、今日はお互い休息のが良いだろう。
■天ツ鬼 >
「っ~~~~……なんという石頭……おぉ、ぉぉ…まだぐわんぐわんしよる……」
立ち上がろうとするも流石にフラつき、壁へと凭れる雌鬼。
「さあどうした続きじゃ続き…我を狩るのじゃろうが……あぁ…?」
勝利宣言、そして続く言葉に自分の耳が悪くなったのかと怪訝な流血現在進行系の顔。
なんのこっちゃ、と喧嘩の続きをする気満々だった雌鬼が呆気にとられているうちにそそくさ、男は洞穴からでていく。
「…あっこら待てぃ!!勝ち名乗りだけあげて逃げるな…!!」
本人にそのつもりがあるかどうかはともかく、
その行動は雌鬼に男を追わせるには有効であり…。
崩落間近の洞穴から外に出、改めて要向きを確認することになるのだが…。
なんのこっちゃ、という反応をもう一度繰り返すことになる雌鬼であった。
そうして洞窟一つをまるごと潰すような一つ夜の喧嘩騒ぎは一先ず終了。
鬼が男の勝ちを認めるかどうかはさておき、力限り真正面からぶつかった人間の雄自体は認めざるを得ず。
男は望み通り、好感度とい…というよりも雌鬼の興味を惹くことには成功したのだった──。
ご案内:「九頭龍山脈・洞穴」からチョンウェンさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈・洞穴」から天ツ鬼さんが去りました。