2025/03/15 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林」にマグゴブリンさんが現れました。
■マグゴブリン > 暖かな日差しに穏やかな風が吹き抜ける喜びヶ原。
王都北部の森林地帯は新緑の季節真っ盛りとなる。
長く暗い冬を越えて、木々は緑を芽吹き、花を咲かせ。
動物達は冬眠から目覚めて、繁殖期を迎えて求愛の囀りを響かせる。
近隣村落の狩人や王都の一般市民も、挙って自然の恵みに与ろうとする。
「――――……、」
だが、その春の恵みを得ようとするのは人間の専売特許ではない。
森の奥に住まう小鬼の集団、ゴブリン達にとっても同様である。
唯一、人間と彼らの異なる部分を挙げるとするならば、
その獲物の対象に、仔を孕ませるための雌という存在が含まれるか否かで。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林」からマグゴブリンさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「~♪」
──夜。
森林の奥のちょっとした広場になった場所で、ピーヒョロロとヘタクソな口笛を奏でつつ
焚き火をしている金髪の男が一人。
パチパチと音を立てる焚き火の側には、串を通された魚が2、3匹立てられ炙られていて。
その焼き上がりを待ちながら、頬杖突いて暇そうな目で燃え盛る焚き火をボケーッと眺めている。
「本当は肉が良かったのだが……ちょうどいい獲物が居なかった以上は仕方がないという顔になる」
口笛の合間にポツリ、そんな事を独りごちる。
何が出てくるか判ったものではない森の奥にあって、男は緊張感の欠片も纏っていない。
焚き火だの口笛だの焼き魚だの、自分の存在を周囲に露骨にアピールしている状態にも関わらずである。
むしろなんかそこいらから面白いモンの一つでも飛び出して来たりせんかなぁ、などと雑な期待を抱いてすらいたりもする。