2025/03/14 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 洞窟」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ >  
 メグメール 洞窟
 ―――“盗賊の住処”―――

 邪教 ゴブリン 密やかな者や明滅を嫌う者など
 洞窟の中に元からいた存在よりも、何度も尽くすことで住処を入れ替えて発生する者ら
 そう言った存在を打尽するほうが、幾分かやりやすい。
 反抗的な獣を山の中で一匹ずつ探して殺し尽くすような事柄に比べ
 この中はこの中にいる存在 その全てを殺し尽くせば終わるからだ。


   「小鬼や獣鬼相手に振うつもりで、久しぶりにこちら側に参加してみれば
    アスピダの名残のような存在と相対するとは、思ってもみませんでしたわ。」


 洞窟の中 間合いの狭さからいつもの鎧も、剣でもない。
 王都や街中といった場所で袖を通している、黒い衣に備えた腰に差す二刀が久しぶりに血を吸っていた。
 辺りにはアスピダから逃げ出しただろう盗賊と、後入り参加と思われる者もいる死体から見て取れる衣の具合。

 洞窟の中で過ごし、攫い、犯し、金品は定期的に髪を短くしまだ清潔に思える者らが行っていたのだろう
 不衛生さが見て取れる姿の悪臭は、小鬼らと変わらない。
 メイラの他、討伐体で組まれた混ぜ物は知った者もいれば、こういった殺し合いで学びと経験を積む浅い者もいる。
 腐った騎士も幾分かいる者の、目の前の怪力令嬢を相手にサボれる猛者がいるはずもなかった。

 首 腕 肩半 二の腕両諸共無し胴体

 メイラが刃をサクリと通して生まれた肉片がいくつかある中で、壁際に向かって愛刀である“饕徹”を振う。
 反りがややキツくされた刀身から剥がれた血糊 それがゆるやかな丸を描いた軌道で壁にバチリと張り付いた。


   「女や宝物、少年など含め、戦利品がないか探すほうにも振り分けなさいな。」


  メイラがそちらには見向きもせず、アスピダでなしえなかった残りかすを屠ろうと、オーバーキルだろうと構わず目の前の動くシルエット
 それらにしか興味がないように、霞仕上げのような赤い瞳が少しだけ広がった。
   

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 洞窟」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。