2025/02/11 のログ
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ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 野営地」にテンドンさんが現れました。
テンドン > 「ふああああああああああああああああ」

漏れる大欠伸。

「がむ…くふ」

これを嚙み潰す。瞼が重たく下がる。半目の目付き。
野営地をてくてく闊歩する足運び。
昼下がりの時刻で人気は少々ながら。
自分のような単独は無論の事、衛兵や、及びに数人の冒険者パーティーやキャラバンも見受けられる。
それらを横目にして日当たりの良い場所を目指して足引きずりステップ。

目的地は若干小高い丘となっている。
焚火や野営の天幕を張る為に草場が刈り取られ地べたが露出している所ではない。
この一角は余り人が使わないのか雑草が生い茂りまくり、軽いグリーンカーペットになっている。
踏んづけた靴の踝以上まで背伸びをしている草きれに呑まれる程度の高さだ。

テンドン > 「っしょ…」

手持ちの荷物をそこに屈み込んで配置する。
寄せ集めて捏ねるかのように枕の形を形成。
付近には防風林在り、年明けの冷たい風も此処は比較的に入り込んで来ない。
その上で陽射しがかなり暖かく、日光浴には最適な位置だ。
そこにごろんと横になる。頭を手製の即席枕に居心地が良くなるように置いた。
仮眠しないと死んでしまう。此処最近は恐ろしく多忙だ。眠っても眠っても足りない、まだ春も来ていないのに。

「寝る子は育つ」

今年は縦にももっと伸びたい。
横になる、風除けの毛布を拡げて自分にかける。
地面はやや硬いが、もさっと茂っている草が緩衝材の絨毯となった。
割合にふわふわと受け止めてくれるものだ。
土と水、そしてみどりの匂い。遠くから旅人たちの営みの音が聞こえる。

テンドン > 「あ」

寝る前に忘れてた、
指先を振る、呪文を唱える。
一陣の風をキャッチした。
それを精霊として扱い眠る自分の周囲に舞わせる。
どんな場所でも絶対に安全な場所なんてない。
警護には心許無いが、危険が迫った時のアラーム役としては十分。
仕事を始めて周辺に睨みを利かせる精霊の振る舞いに目を細める。

「少しの間宜しくね」

ごろりと伏す。眠い。という考えに思考が侵略される。
意識が重たくなる、すや……………。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 野営地」にアークさんが現れました。
アーク > 自分のみの幅よりも大きなリュックを背負い、えっちらおっちらのんびりと歩いて野営地へとたどり着いた少年。
どのあたりに行こうかななどと考えていると、何やら精霊によって干渉された場所に気づいてしまうのは少年が妖精種の為か。

流れの精霊使いに俄然湧く興味、好奇心に目を輝かせると、抜き足差し足忍び足、若干小高い丘の上に何があるのかとそろりそろりと歩み寄れば、精霊にはあっという間に発見される。

悪意は特に持っていない為精霊にとっても判断は悩むかもしれない。
少年も少年で精霊を感じるとひらひらと手を振ってみて、自身のポケットをごそごそ。
アクセサリーを作った時の真珠の削りカスの粉末が入った紙包みを開け、その上に何の変哲もない小指の爪サイズの葉っぱを乗せてみれば、風に吹けば舞い上がり、キラキラとした尾を引く玩具にしてみて。

「この先に何があるのか、君のご主人様?がどんな人なのか気になるから内緒で通して?」

等と賄賂を送って見た。

テンドン > 誰かの立ち入りに対して、その駆け引きに応じず、精霊の呪文はほとんど自動的に作動した。
ざわわわわ。激しく風の精霊が音を立てる、梢がこすれ合う音を漏らす。

「んあ」

反射的にバッと跳ぶように起き上がる、寝起きの面持ち。
風の精霊は風切りの音をそよがせながら周囲に飛んでいる。
その向こう側に近づいて来た気配の正体が見えている。
眠たく下がっている瞼を指先で擦り擦り。
起きたばかりで愛想も何もない、眠い様相で対応する。

「…あ、あー…?…んー?…何か……?」

アーク > 気まぐれな風の精霊をきちんと制御できていたようで、わいろに応じられなければちょっとがっかりしつつ、それはそれで面白くニコニコしている少年がそこにいた。
掌の上に敷いた紙の上の粉末と葉はその風の余波で舞い上がりキラキラと宙を舞った。

「えへへ こんにちはー。 精霊さんがいたからどんな人がいるのか気になって遊びに来ましたー。 眠ってるところを起こしちゃってごめんなさい。」

小さな手を胸の位置ぐらいまで開けパタパタと軽く手を振りご挨拶。
こちらを見る眠たげな眼は太陽の光を受けキラキラと光るオパールの瞳。
草の上で身を起こした相手を見詰めながら、もっと傍で見たいと急に距離を詰めては嫌がられる事は確実で。

「お昼寝するにもちょっと寒いでしょ? 僕の出良かったらブランケットと枕とか温石とか貸せるけど…どう?
悪い事はしないからそっちにいってもいい?」

精霊が気づいた地点で足をとめたままそんな言葉を投げかけて。

テンドン > 「おお……うん?」

相手の様相と話し方に耳を傾ける暫しばかりの時間。寝ぼけ眼を維持する。
何度か相槌を打ちながらも曖昧な様相。

「ああ、おお…?どういうことかな…?これは」

若干の困惑を孕みつつも首を傾げ。

「ん、いや、ボク軽い仮眠程度だったし、こういう屋外の活動は慣れているのでだいじょーぶ、です…。ええと、何方様かな…?」

現状は危険をさして感じない為に、肯定も足さなければ否定もさしてそこに盛り込む事はしない。
起き上がりの体勢から取り敢えずは枕にしていた荷物を纏めて抱え直す。
ゆっくりと其の場より膝を起こして立ち上がる事にした。

テンドン > 「…いや、ごめんなさい。ボクかなり忙しくて、ちょっともう行かないと仕事に間に合わなさそうだからもう行くね。良い一日を」

はたと我にかえり気付く自分の状況。
ぺこ、と、相手に一礼だけ頭を下げ。
そして手持ちの荷物を抱えて急ぎ場を離脱する。
次の荷物を運ぶ輸送の為に、この野営地を発つのだ。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 野営地」からテンドンさんが去りました。
アーク > こちらの勢いに押されるように戸惑う相手。
困惑を孕み首をかしげる様子を見れば少年もこてんっと小首を傾げ。
誰何されれば、少年もパチパチと目を瞬いて。
相手が立ち上がれば自然と見上げる形となり、相手の目立つ容姿全体を見て、なんだか創作欲求が湧いてくるとキラキラとした目で相手を見上げ。

「そうなの? 僕はアーク。 野鍛冶だったり、アクセサリー関係作っていたり、きれーなものとかかわいーものと魔法とか魔術が大好き。 君は?」

そう答えてゆっくりと小高い丘を上がり始め、相手の制止が無ければ2m程の所で一度足を止めるだろう。そこまでと言われれば無理に近づかずにその場で足を止める。

アーク > 近づこうとしたところで急ぎ場を離脱する相手を見送れば少ない休み時間を邪魔した事に申し訳なくしょぼんとしながら相手を見送って。
縁の無かったことを残念に思いつつ見晴らしのいい小高い丘の上、先客が居なくなればその場で野営を始めるべく準備をしはじめた。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 野営地」からアークさんが去りました。