2024/08/15 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林」からエレイさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 洞窟」にロシェルさんが現れました。
ロシェル > ギルドから請け依頼を熟す為に訪れた、ダンジョン化しつつある洞窟。
体感の感覚で言えば、外はまだ昼中頃だろう。が、太陽の浮き沈みを確認する事の出来ない洞窟の中では、それも定かではない。

「――――……この辺りは、まだ大丈夫そうですね。」

洞窟の内部を探索しながら、一人そんな事をごちる。
ギルドで受けた依頼は、ダンジョン化しつつある洞窟の侵食深度の確認。
凶悪な魔物も出ないとあれば、然程危険の度合いは高くない。
目視と、魔力での走査よる確認を終えれば小さく一息吐き。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 洞窟」にグリーンバグさんが現れました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 洞窟」からグリーンバグさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 洞窟」からロシェルさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 川辺」に影時さんが現れました。
影時 > 故郷の風習に曰く。夏のこの時期は――死者の魂が戻ってくるという。
他所の国、他所の土地がどうだか、という処までは知らない。詳しくはない。
だが、こういう仕事、課業で生計を立てていれば、死を見る場面が多い。看取ることもある。

死者とは悼むものだ。一度顔を合わせ、同道しただけでも、或いは骸を拾って埋めただけでも、思うものはある。残るものがある。
故に夏のこの時期、覚えている限りの墓を巡り、手を合わせることがある。
冒険者というものは、寺院や礼拝堂に名を刻んだ墓碑があるだけでも上等と言えなくない。
死体を迷宮の外に運び出して埋め、認識票や遺髪を包んで持ち帰る場合、作ることになる墓は往々にして簡素だ。
迷宮の入口含め、そんな場所を巡って山野を巡っていれば、気づけばもう夜も深い。

「……――酒を呑む口実にしてるわけじゃあないが、な」

夜陰が深まり、半端に満ちた月が照らす街道に近い川辺の一角に薪が爆ぜる音がする。
ごつごつとした石や岩が多く目立つ場所で、丸く石を組み、薪を放り込んで火を焚く姿がその音を聞きつつ、声を零す。
赤々とした色をそのまま受ける白い羽織に袖を通し、傍らに鞘に入った刀と陶製の酒瓶を置く。
手酌で小さな盃に強い酒を注ぎ、一口。また一口。

この時期は魔物も多い。その危険も愉しむように、酒を呑む。惜しむように呑むのは悼みの酒、だからか。