2023/11/25 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 野営地」にエズラさんが現れました。
エズラ > 野営地。
火が焚かれ、煙が昇り、香ばしい芳香。

「いよ~しよし……そろそろ良いかな――」

早朝から山に籠もって獲物を追い、見事仕留めて解体作業。
拠点へ帰って諸々の準備を終えると、いよいよ宴の始まり。
滴る肉汁とともに良い焼き加減の肉を豪快に頬張り、大満足の笑み。

「むふぁ、やっぱり新鮮な肉はこうでねぇとな――」

街で買い求めた酒なども味わいつつ、炎の揺らめく中、宴は続く――

エズラ > そうして宴の夜は更けていく――
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 野営地」からエズラさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林」にアドラーさんが現れました。
アドラー > 深夜。
星空が煌めく夜空のもとに広がる森林。
その一画の林が開けた場所で焚火をするコートの男が一人。

傍らには先ほど仕留めたのであろう、鹿の亡骸が転がっており
器用にそれをナイフで解体しながら、可食部を切り分けていく。

「…相変わらずこの作業は一苦労だな。」

旅をするうちに身に付いたサバイバルスキルの一つ。
慣れた作業とはいえ、鹿一頭を丸々解体するのは骨が折れる作業だ。
額から汗を垂らし、顎先から地面に雫を落としながら、丁寧に、そして素早くナイフを走らせる。

アドラー > 「ふぅ…よしよし」

綺麗に可食部を切り分け、ナイフについた血を拭う。
残った骨は綺麗に並べ、皮はワイヤーに吊るす。
こういう物も、うまく管理すればある程度の値打ちで売れることが多い。

そして、鉄串を懐から取り出せば、肉を刺して焼き始める。
香ばしい匂いが当たり一面に充満する。

「食べられる植物も摘むべきだったか?」

匂いに釣られ、何者かが来ることは常に警戒しつつも
栄養バランスの偏りなんかを気にし始める。
傷を早く治すためには、肉ばかりではなく野菜も摂る必要がある。

しかし、時間も時間。今から採取に行くわけにもいかず、ため息交じりに目の前の肉を焼いていって。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林」にアルテミィさんが現れました。
アルテミィ > 「寒いッ……。」

さすがにこの時期に差し掛かるといろいろ厳しい。
けれども今日は薬草集めの依頼を受けた故、
少女は寒さに耐えつつ森林に足を運んでいた。

中腰でぷちぷちと薬草を集めつつ、
そろそろ夜ご飯のことをを考えないとなと思い始めていた矢先、
何やら漂ってくるいい匂いに知らず知らずのうちにそちらに歩みを進めていって…。

「こんなところにだれか来て……。」

ガサガサ、と音を立てて木陰からそちらの様子を伺う。
そうすれば、男性が肉を焼いている姿が目に入り、知らぬうちにゴクンと喉を鳴らしてしまうことだろう。
はしたないかもしれないが空腹状態、仕方ないことだと思っていただきたい。

アドラー > ぱちぱちと焼ける木炭の音。
そこに鉄串に刺した肉を翳すと、赤身は瞬く間に肉汁が吹き出しながら茶色の焼き肉へと変わっていく。
くるっと何本かの鉄串をひっくり返すと、草葉が擦れる音が聞こえる。

「そこに居るのは誰かな」

視線を向けず、しかしてその視線の主に声をかける。
感じる視線や気配には殺気や敵意は混じっていないことを肌で感じると、懐からは塩コショウの入った小瓶を取り出す。
パッパッと頃合いの良い肉に振りかけると

「良ければ食べるか?」

完成した焼いた鹿肉の鉄串を、草葉の近くの地面に、持ち手を下にしてザクっと突き刺す。
肉汁が茶色の肉を照らし、香ばしい匂いを放つ。
寒い森の中では、これ以上の食品はないだろう。

自分は元の場所へと戻り、座してほかに完成した焼き肉に塩コショウを振りかけて食べ始める。

アルテミィ > がさり、と草葉が擦れる音が響けば、
自分のようなペーペー冒険者ならともかく、
男性のような冒険者が気づかないわけはないだろう。

「えっ!!あ、そのっ……。」

ぴゃ、と小さく跳ね上がる身体。
けれどもバレているなら隠れ続ける理由もなく、
おずおず…、と足を進めて男性に近寄っていき。

「す、すみません、あんまりいい匂いがしたもので…。」

塩コショウが肉に振りかけられれば、
更にそれは食欲をそそる香りになるわけで。
ぐぐぐ、とお腹が鳴るのを恥ずかしそうに目線を逸らしながら、
小さく謝罪の言葉を述べつつ男性の前に姿を現し。

「えっ、あ、で、でも…その…。」

ザクッ、と持ち手が突き刺された鹿肉の鉄串。
寒い森の中、空の下、これ以上食欲をそそるものは無かった。
あたふたとためらっていたものの、ぐぐぐ、とまたお腹が鳴れば…。

「い、いただきます…。」

ぺこん、と頭を下げると、その鉄串に近づき、
薬草をまとめて地面に置いてからはぐ…、と食べ始める。

「ん~~~っ、美味しいっ……!!!」

うっとりした様子で少女は感激したような声を上げた。

アドラー > 「匂いを嗅ぎつけて野獣やモンスターが来るものと思ったが、少女とは。
 驚いたよ」

焚火をいじりながら、薪を追加しつつ、言葉とは裏腹に飄々とした口調で述べる。
この様子だと何かで仲間とはぐれた一般人か、あるいは依頼遂行中の冒険者か。彼女が手元に持っている薬草を見ながら思案する。
どうであれ、これも巡り合わせだ。自分の焼いた肉を頬張りながら、座るよう促していき。

「気にしなくていい。その様子だと、随分と空腹だったようだな。」

聞こえる腹の虫の鳴き声にくつくつと笑いながらも
相手の謝罪や遠慮する言葉をフォローするかのように言葉を掛ける。

「それはよかった。水は必要か?」

近くに置いてあった水筒を差し出しながらそのように問いかける。
生憎、一人での野宿を想定しているため、コップなど大したものは持っていない。
間接的に唇が触れることになるが、男性の方は気にしていない様子で。

アルテミィ > 「ん、あう……。
 す、すみません。」

恥ずかしそうに眉尻を下げつつ、
男性に座る様に促されればそこにぽすん、と腰を下ろした。
ひらひらとはためくスカートの裾を抑えることも忘れ、
もぐもぐ……、と鹿肉に控えめに噛り付いて…。

「や、薬草を集め終わったのでそろそろお夕飯にしようと思っていたんですが…。」

くるくると鳴る可愛らしい腹の虫。
男性のフォローの言葉にはありがたいやら恥ずかしいやらで、
へにょりと眉尻を下げたままでもじもじと身じろぎ。

「…え、あ、そ、……ありがとうございます。」

何から何までお世話になりっぱなし。
直接差し出される水稲に、
「いいのかな?」と思いつつ、
お礼を言ってからちびちびとお水を飲んで。

「えっと、あ、私、アルテミィって言います。
 お兄さんは…。」

そこまでお世話になっておいて自己紹介もまだだったことを思い出し、
あたふたとしながら簡単に自己紹介をして。